1 県有施設における県産材の利用状況について

1
県有施設における県産材の利用状況について
(1)はじめに
・「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」(平成22年施行)
に基づき、県内に整備される公共建築物の木材利用を促進し、林業の持続的
かつ健全な発展を図るため、本県では、平成22年12月に「みえ公共建築
物等木材利用方針(p18)」を策定し、公共建築物の木造・木質化を推進し
ている。
(2)県有施設における県産材使用量について(p2参照)
・平成27年度の県有施設における県産材使用量は、
「みえ公共建築物等木材利
用方針」を策定した平成22年度以降2番目に多い323㎥となった。
・平成27年度の木造で新築・改築された施設は全6件で、前年度と変わらな
かった。
(3)県有施設を木造にしなかった理由(p3参照)
・平成27~29年度において、県有施設を木造にしなかった理由として、
「耐
火建築物とすること又は主要構造部を耐火構造とすることが求められる施設
であるから」が最も多く、次いで「その他」だった。
・「その他」の理由として、施設の特徴・構造上の問題による物が多く、低層
の施設であっても、非木造で建築されているケースが見受けられた。
(4)今後の取組について
・「みえ公共建築物等木材利用方針」では、低層の公共建築物について、「原則
としてすべて木造化を図るものとする」と規定している。施設の特徴・構造
上の問題等で木造化が難しい施設においても、施設の一部等、工夫を行うこ
とで、できる限り木造化に向けて取り組んでいく必要がある。
・「みえ公共建築物等木材利用方針」では、整備する公共建築物について、「県
民の目に触れる機会が多いと考える部分を中心に木質化を推進する」と規定
している。木造化が困難な施設においても、内装等の木質化をできる限り進
めていく必要がある。
1
県有施設における県産材使用量(年度別一覧表)
平成22年度実績
平成23年度実績
平成24年度実績
平成25年度実績
平成26年度実績
平成27年度実績
平成28年度計画
平成29年度以降計画
区分
件数
(件)
県産材
使用量(m3)
件数
(件)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
2
28.2
2
-
1
-
-
2
-
2
28.2
2
-
1
-
-
-
-
1
-
0.4
-
1
1
-
0.3
0.3
-
1
-
-
-
木造
環境 新築・増 非木造
改築
生活
小計
部
改修
木造
地域 新築・増 非木造
改築
連携
小計
部
改修
木造
農林 新築・増 非木造
改築
水産
小計
部
改修
木造
雇用 新築・増 非木造
改築
経済
部
小計
改修
木造
県土 新築・増 非木造
改築
整備
小計
部
改修
木造
新築・増
企業
改築 非木造
庁
小計
改修
木造
病院 新築・増
改築 非木造
事業
小計
庁
改修
木造
教育 新築・増 非木造
改築
委員
小計
会
改修
木造
新築・増
警察
改築 非木造
本部
小計
改修
木造
合計
新築・増
改築 非木造
小計
改修
-
-
県産材
使用量(m3)
件数
(件)
-
改修
1.7
1.7
-
県産材
使用量(m3)
2
木造
生活・ 新築・増 非木造
改築
文化
部
小計
1
1
-
件数
(件)
木造
新築・増
非木造
総務
改築
部
小計
健康 新築・増 非木造
改築
福祉
小計
部
改修
-
県産材
使用量(m3)
-
木造
-
件数
(件)
木造
防災 新築・増 非木造
改築
対策
小計
部
改修
改修
-
県産材
使用量(m3)
6
6
-
-
件数
(件)
県産材
使用量(m3)
-
-
-
1
55.9
-
-
-
-
1
55.9
-
-
-
件数
(件)
2
2
-
県産材
使用量(m3)
件数
(件)
県産材
使用量(m3)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
1
1
2
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
1
-
1
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
1
-
1
1
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
1
193.0
-
-
-
-
-
-
-
-
2
-
2
33.0
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
2
-
2
33.0
-
-
1
193.0
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
1
3.7
-
-
-
-
2
42.8
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
1
-
3
-
-
-
-
-
1
3.7
-
-
-
-
2
42.8
1
-
3
-
-
-
-
-
1
-
1
-
-
-
2
-
1
-
1
-
-
-
-
-
1
12.7
5
14.7
1
10.54
1
9.7
1
-
-
-
-
-
-
-
3
-
-
-
2
-
1
-
1
-
1
-
-
-
-
-
4
12.7
5
14.7
3
10.54
2
9.7
2
-
1
-
-
-
-
-
1
0.8
-
-
-
-
5
4.3
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
1
6
7
3
2
2
1
6
7
6
10.0
0.7
10.7
10.9
-
4
1
53
54
1
16.2
3.0
19.2
-
2
5
7
6
1
1
1
1
2
8
10
21
15.7
15.7
1.7
203.9
203.9
-
1
1
5
6
2
2
1
1
5
4
9
13
0.3
5.9
0.7
6.6
20.9
20.9
-
12
12
4
4
2
5
7
5
320.7
2.0
322.7
-
15
15
1
2.0
6
6
1
1
1
1
1
2
3
-
3.7
3.7
156.1
295.6
455.2
-
5
5
1
1
2
2
2
45.0
45.0
-
5
93.0
4
35.0
2
32.2
2
29.9
3
17.4
1
16.0
-
-
-
-
3
0.4
1
0.6
1
1.2
-
-
-
-
-
-
1
1.2
1
-
8
93.4
5
35.6
3
33.4
2
29.9
3
17.4
1
16.0
1
1.2
1
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
7
103.0
5
51.2
8
268.2
13
71.4
6
348.6
6
317.4
4
159.8
-
-
20
1.1
57
31.8
25
3.2
15
33.7
29
2.0
16
-
15
296.8
13
45.0
27
104.1
62
83.0
33
271.4
28
105.1
35
350.6
22
317.4
19
456.6
13
45.0
10
10.9
6
0.4
29
2.5
16
0.3
5
-
8
6.3
1
-
3
-
37
115.0
68
83.4
62
273.9
44
105.4
2
40
350.6
30
323.7
20
456.6
16
45.0
県有施設を木造にしなかった理由
平成27年度の県有施設(新築・増改築)を木造にしなかった理由
みえ公共建築物等木材利用方針において木造化できない公共建築物(複数回答可)
①耐火建築物と
すること又は主要
構造部を耐火構
造とすることが求
められる施設
②災害時の活動
拠点室等を有す ③危険物を貯蔵
る災害応急対策 又は使用する施
活動に必要な施 設
設
6
(33.3%)
2
(11.1%)
0
(0.0%)
④伝統的建築物
⑤博物館内の文化
その他の文化的
財を収蔵、若しくは展
価値の高い建築
示する施設
物
0
(0.0%)
0
(0.0%)
合計
⑥その他
10
(55.6%)
18
⑥「その他」の理由
本体(土木)の下水道施設がコンクリート製で、付随する電気室等を木材で建築することは困難なため(2)、木造だと建物中央部に
支柱が必要となり資材搬出入時に支障となるため(7)、経済性、構造上の問題(1)
平成28年度の県有施設(新築・増改築)を木造にしなかった理由
みえ公共建築物等木材利用方針において木造化できない公共建築物(複数回答可)
①耐火建築物と
すること又は主要
構造部を耐火構
造とすることが求
められる施設
②災害時の活動
拠点室等を有す ③危険物を貯蔵
る災害応急対策 又は使用する施
活動に必要な施 設
設
9
(60.0%)
2
(13.3%)
0
(0.0%)
④伝統的建築物
⑤博物館内の文化
その他の文化的
財を収蔵、若しくは展
価値の高い建築
示する施設
物
0
(0.0%)
0
(0.0%)
合計
⑥その他
4
(26.7%)
15
⑥「その他」の理由
本体(土木)の下水道施設がコンクリート製で、付随する電気室等を木材で建築することは困難なため(1)、重要構造物であるため
(1)、工期短縮によるプレハブ建築であるため(1)、経済性や構造上の問題(機器の維持管理施設としてクレーン設備を設置等)
(1)
平成29年度以降の県有施設(新築・増改築)を木造にしなかった理由
みえ公共建築物等木材利用方針において木造化できない公共建築物(複数回答可)
①耐火建築物と
すること又は主要
構造部を耐火構
造とすることが求
められる施設
9
(60.0%)
②災害時の活動
拠点室等を有す ③危険物を貯蔵
る災害応急対策 又は使用する施
活動に必要な施 設
設
0
(0.0%)
1
(6.7%)
④伝統的建築物
⑤博物館内の文化
その他の文化的
財を収蔵、若しくは展
価値の高い建築
示する施設
物
0
(0.0%)
0
(0.0%)
合計
⑥その他
5
(33.3%)
15
⑥「その他」理由
ダムゲート室であり、防火性、耐久性、耐腐食性の観点から木材の採用は困難なため(1)、重量のある機器を使用する施設となる
ため(1)、林間地にあり長寿命化を図るため(2)、経済性、構造上の問題(機器の維持管理施設としてクレーン設備を設置等)(1)
3
4
S
RC
改築
改築
改築
改築
宮川ダムゲート
県土整備部 室上屋
(2号3号ゲート)
県土整備部 粥田団地
県土整備部 河原田団地
県土整備部 一身田団地
新築
新築
新築
改築
改修
新築
新築
伊坂ポンプ所
予備発電装置棟
四日市工業高等
教育委員会 学校専攻科棟
建築工事
松阪地域特別
教育委員会 支援学校(仮称)
建築工事
三重交通
地域連携部 Gスポーツの杜
伊勢陸上競技場
メインスタンド
県営ライフル
地域連携部 射撃場
50M射撃場
県営ライフル
地域連携部 射撃場
10M射撃場
県営ライフル
地域連携部 射撃場
管理トイレ棟
新築
新築
四日市北警察署
下之郷排水機場
(上屋)
警察本部
農林水産部
企業庁
RC
RC
S
S
S
RC
RC
未定
RC
RC
RC
RC
改築
県土整備部 千里団地
施 設 名
構
造
部局名
区
分
1
4
1
1
1
4
3
2
1
4
4
4
1
4
未定
未定
55,000
2,000
27,193
3,000
未定
1,000
建築
工事費
(千円)
90
3,950
未定
未定
未定
26,000
2,000,000
未定
未定
未定
11,326 6,426,000
6,000
1,150
184
100
600
150
121
50
建築
延床
階数
面積
(m2)
H29年度以降県有施設の建築等計画
0.0
未定
未定
未定
未定
未定
95.0
未定
0.0
0.2
0.9
0.3
0.0
0.1
0.0
未定
未定
未定
未定
未定
45.0
未定
0.0
未定
未定
未定
0.0
未定
H28
H27
H29
H28
H28
H26
H25
H28
H24
H27
H27
H28
H28
H28
H30
H29
H30
H29
H29
H29
H29
H30
H29
H29
H29
H29
H31
H29
○
○
○
○
〇
〇
〇
○
〇
るため
○
い建築物
示する施設
○
○
○
○
○
○
⑥その他
非木造の理由(該当箇所に○を記入して下さい)
当該建築物に求められる機能等の観点
うち
①耐火建築物
木材
県産材 設計 本体工事 とすること又は
使用量
使用量 開始 の完成 主要構造部を ②災害時の活動
④伝統的建築 ⑤博物館内の
(m3)
(m3) 年月 (予定) 耐火構造とす 拠点室等を有す ③危険物を貯 物その他の文 文化財を収蔵
年度 ることが求めら る災害応急対策 蔵又は使用す 化的価値の高 し、若しくは展
れるため
活動に必要であ る施設等
建築計画年度
経済性、構造上の
問題(機器の維持
管理施設としてク
レーン設備を設置
等)のため
林間地にあり長寿
命化を図るため
林間地にあり長寿
命化を図るため
既存改修のため
重量のある機器を
使用する施設となる
ため
ダムゲート室であ
り、防火性、耐久
性、耐腐食性の観
点から木材の採用
は困難なため
⑦その他を選択し
た場合、その理由を
記入
○
○
○
○
○
〇
〇
〇
〇
○
○
○
○
○
木質化 非木質化 未定
内装が無いため
室内に可燃物を貯
蔵するため
ダムゲート室であ
り、防火性、耐久
性、耐腐食性の観
点から木材の採用
は困難なため
非木質化を選択した
場合、その理由を
記入
内装等の木質化
該当箇所に○を記入
してください
農業基盤
整備課
会計課
国体準備課
国体準備課
国体準備課
国体準備課
学校経理・
施設課
高校教育課
北勢水道
事務所
建設1課
住宅課
住宅課
住宅課
河川・砂防課
(松阪建設
事務所)
住宅課
所管課(室)