検査からわかること (一般) 尿検査 − 出来るだけ新鮮な尿で検査をするのが理想です Ⅰ尿定性検査 比 重 通常は1.005∼1.040 P H 食物や運動等の生理的要因によりPH4.5∼8.0の間で変動します 蛋 白 健康な人でも少量(-∼+)(一日100mg/day以下)排泄されます 増加する主な疾患:ネフローゼ症候群・腎盂腎炎・糸球体腎炎・過労(運動)・ 精神動揺など・ ブドウ糖 健康な人でもごく少量排泄されますが通常は検出されません 血糖値が上昇すると尿中にも出現します 増加する主な疾患:糖尿病・膵炎・腎閾値の低下・興奮・ストレスなど ケトン体 通常は検出されません 増加する主な疾患:糖尿病・飢餓・嘔吐・下痢・小児自家中毒など 潜 血 通常は検出されません。腎臓・尿路系や生殖器系に出血があると陽性になります 増加する主な疾患:急性腎炎・結石・腎うっ血・ネフローゼ症候群など ウロビリノーゲン 健康な人でも少量排泄しています。正常の結果は(+/−)と表示されます 肝機能障害やビリルビンの生成亢進や腸内容停滞等で増加します 増加する主な疾患:肝炎・肝硬変・肝細胞障害など ビリルビン 通常は検出されません。黄疸の場合陽性となります 増加する主な疾患:肝炎・肝硬変・胆石症・胆管炎など 亜硝酸塩 通常は検出されません 尿中に細菌がいると陽性になります 増加する主な疾患:細菌性感染症など 白血球 通常は検出されません 尿路系に炎症などがあると陽性になります 増加する主な疾患:細菌・ウイルス・酵母等の感染症・腎炎・ネフローゼなど Ⅱ尿沈渣 尿中の有形成分を顕微鏡で調べることにより腎疾患や膀胱疾患がわかります 血球成分 赤血球や白血球の分布を調べます 赤血球が増加する主な疾患:糸球体腎炎・腎尿路結石・腎尿路腫瘍・膠原病・ 出血性疾患・生殖器性疾患など 白血球が増加する主な疾患:細菌・ウイルス・酵母などによる感染症・腎炎・ ネフローゼなど 上皮細胞 腎臓や膀胱などの尿路系から剥がれ落ちてくる上皮細胞を調べます 腎や尿路系の炎症・腫瘍などが分かります 円 柱 腎臓の尿細管腔に一時的な閉塞があった時に検出されます ネフローゼ・腎疾患・激しい運動後などで尿中に見られます 細菌類 腎臓・尿路系や生殖器系に感染症があると検出されます 結 晶 食物によるもの・先天性代謝異常・肝疾患などによるもの・薬物によるもの・ 結石症などがあります Ⅲ便潜血検査 便潜血 ※通常は検出されません ※潰瘍・腫瘍(大腸癌など)・炎症・感染症・痔などによって出血している場合 便中に血液が混じることがあります。 このような場合、便潜血検査を行うことにより病変が推察されます
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