江田島市農業再生協議会水田フル活用ビジョン (PDFファイル)

江田島市農業再生協議会水田フル活用ビジョン
1
地域の作物作付の現状、地域が抱える課題
本市は、広島県南西の広島湾に位置し、気象は、年平均気温16.6度と内海の影響を
受け暖かく、年間降水量は約1,400mmと温暖少雨の典型的な瀬戸内海気候である。
地形は、島嶼部特有の傾斜地が多く一戸当たりの経営規模は零細である。しかし温暖な
気候と大消費地に近い立地条件を生かして、菊を中心とした花き栽培がおこなわれてい
る。そのほか、きゅうり・トマトなどの野菜、さらには、みかんを中心とした柑橘類の
栽培も行われている。
一方、農家の高齢化が進んでおり、農家戸数の減少及び耕作放棄地の拡大が進んでい
る。こうした中、耕地面積の維持が課題となっている。
2
作物ごとの取組方針
現在の産地を継続させるため、優良農地等の集積を促進し、持続可能な産地づくりを
目指す。
(1)主食用米
水稲作付面積は 10ha 程度(生産者は 70 人程度)しかなく、ほとんどが自家消費また
は地元消費であり、売れる米づくりの推進は困難なため、不作付地の解消を図りつつ主
食用米の生産確保及び農地の維持に努める。
(2)野菜・花き
市場評価が高く収益性及び付加価値の高いキク・トマト・スイートピーを当市の振興
作物として位置づけている。
この内キクに関しては、市内の生産面積が広く、これを将来にわたって生産し産地を
維持するためには、担い手による生産が望ましいことから、これらの担い手に対する支
援を行うことにより、担い手の経営安定を図りつつ、生産維持が可能な産地づくりに取
り組む。
トマト、スイートピーは、面積も少なく生産農家も少数であるため、その拡大は困難
であるが、市場評価及び収益性が高い作物であることから生産面積の維持に努める。
(3)不作付地の解消
米の直接支払交付金の交付を受けようとする者のうち、調整水田等の不作付地を有す
る者について、調整水田等の不作付地の改善計画を作成し解消を図る
3
作物ごとの作付予定面積
作物
主食用米
平成 25 年度の作付面積
平成 28 年度の作付予定面積
平成 30 年度の目標作付面積
(ha)
(ha)
(ha)
10.6
9.4
9.2
8.7
9.1
9.1
・キク
4.5
3.8
3.8
・トマト
0.4
0.7
0.7
・スイートピー
0.3
0.4
0.4
・キク(担い手)
3.5
4.2
4.2
3.1
3.8
1.9
その他地域振興作物
野菜・花き
その他野菜等
4
平成 28 年度に向けた取組及び目標
該当なし