ヨーロッパ人

彩流社の新刊案内
【ジャンル】
海外文学
ヘンリー・ジェイムズ没後100年記念出版! 約40年ぶりの新訳!
ヨーロッパ人(仮)
The Europeans
さな え
ヘンリー・ジェイムズ著/藤野 早苗(恵泉女学園大学名誉教授)訳
2016年10月刊行予定 四六判上製・264頁予定 予価
(本体2,700円+税)
ヘンリー・ジェイムズ初期の作品
『ヨーロッパ人』
(1878)
。
1840年代のアメリカ、
ニューイングランドのボストン近郊。
禁欲勤勉、
信仰心の篤いピューリタン一家の親戚を、
ヨーロッパで生まれ育った姉弟が訪れる。
アメリカ(新世界)とヨーロッパ(旧世界)、
互いに異なる価値観(異文化)に出会った人々を軽快に描く。
◉
『ヨーロッパ人』
1878年、
ジェイムズ35歳のときの作品。75年よりヨーロッパを作家活動の本拠地として
いたジェイムズが、
パリを舞台に、乗り越えられない文化の壁をテーマにした
『アメリカ人』
(1877)
に続いて、
また、名声を確かなものとした
『デイジー・ミラー』
(1878)
と同時期に
発表した。
ジェイムズ自ら編集した全26巻の
「ニューヨーク版」
に選ばれなかったため、軽
視されがちだが、創作初期のジェイムズの関心事、
さらに
「ヨーロッパ観」
と
「アメリカ観」
が
うかがわれ、
見逃せない作品である。
◉ヘンリー・ジェイムズ
(Henry James, 1843-1916)
19 世紀後半∼20 世紀の英米文学を代表する小説家。
『デイジー・ミラー』、
『ある婦人の肖像』、
『ねじの回転』、
『鳩の翼』等。映画化作品が多いが、
難解なテクストで知られる。
◉訳者紹介◉
藤野 早苗
(ふじの・さなえ)
恵泉女学園大学名誉教授。
【著書】
『ヘンリー・ジェイムズのアメリカ』
(彩流社、
2004)
、
『アメリカ文学にみる女性改革者たち』
(共著、
彩流社、
2010)
、
『ヘンリー・ジェイムズ「悲劇
の詩神」を読む』
(編著、
彩流社、
2012)
ほか。
【訳書】
エレン・グラスゴー
『不毛の大地』
(共訳、
荒地出版社、
1995)
ご注文FAX 03-3234-5932
ヘンリー・ジェイムズ著
予価(本体 2,700円+税)
ヨーロッパ人(仮)
ISBN978-4-7791-2270-5 C0097