様式2-1(新規・更新の場合) 総 合 整 備 計 画 書 鹿児島県奄美市笠利辺地 (辺地の人口5,859人 面積 60.3 k㎡) 1 辺地の概況 (1)辺地を構成する町又は字の名称 (2)地域の中心の位置 (3)辺地度点数 鹿児島県奄美市笠利地区一円 鹿児島県奄美市笠利町大字中金久50番地3 203点 2 公共的施設の整備を必要とする事情 本地域は鹿児島市から南に海上350㎞の距離にあり,東は海を隔てて喜界島に面し,南は龍郷町に接して 東西8.5㎞,南北15㎞,60.23 k㎡の面積を有し市の中央を走る笠利山脈によって東海岸地帯と西海 岸地帯とに分かれている。基幹産業であるさとうきび,大島紬を主として生計が営まれているが,県本土との 距離が遠いため経済的,文化的,諸条件に恵まれていない状況にある。 (1) 市町村道・橋りょう 幅員が狭小で,急坂・急カーブ等が多く,さとうきび輸送時には離合が困難で,交通に支障を来して いる。この市道を改良舗装することにより,交通の安全性の確保,時間短縮が図られ,地域住民の利便 性の向上や生活の安定化だけでなく,地域産業の活性化が期待できる。 (2) 農道・林道 農家の耕作路及びさとうきびの搬出路として利用の高い農道である。しかしながら当地域は降雨量の 多いところであり,路面の損傷やぬかるみが日常的に発生するため作業及び運搬車両の通行に大変支障 を来している。このため,受益農家の生産性の向上と安定を図るため整備を行うものである。 また,林道を改良舗装し,水源涵養の植林や有用樹林の植林など森林の維持増進や林産物の流通体制 の整備を図るものである。 (3) 電気通信施設 外海離島という地理的条件にある本地域においては,離島の不利性を克服する産業として情報通信産 業が挙げられることから,情報通信基盤を整備することにより、雇用機会の拡大や観光客のニーズへの 対応を図る。 (4) 学校給食施設 児童・生徒に安全な学校給食を提供するため、給食センターからの学校給食配送車両や各種施設の整 備を図る必要がある。 (5) 教職員住宅 本地域における現在の教職員住宅は,施設自体の老朽化や現在の生活様式とは異なる構造・設備によ り,十分とは言えない状況にあるため,これら住宅の整備を行う。また,特に小規模学区内においては 教員住宅居住者を確保することにより,地域の活性化に資する。 (6) その他の集会施設 本地域においては,住民の学習,交流又はスポーツ・レクリエーション活動の場として,地域文化施 設等が広く利用されているが,老朽化及び利用者ニーズへの対応並びに効率的な運営を目指すために, 施設の改修等を図る必要がある。 (7) 診療施設 本施設は,この地域において,長年に渡り地域内住民の医療や健康管理の拠点として重要な役割を 担ってきた医療機関であり,今後も地域住民の健康管理・増進と疾病の早期発見を図るため,医療機器 等の導入を図る。 (8) 保育所 本地域には公立保育所4施設・分園1施設・私立保育所1施設・へき地保育所4施設が設置されてお り,就学前の児童教育を実施しているが,施設の老朽化が進み設備も不足している状況である。 そのため,これらの施設の整備を行うことにより,共働き世帯の増加等に伴う保育ニーズの多様化に 的確に対応でき,地域の要請に即応した保育施設機能の充実が図られる。 (9) 消防施設 本地域は,周囲を海や山々に囲まれており,狭あいな宅地形態や山裾周辺地域などが多く存在する。 このため、同規模の他地域に比すると迅速な消防活動の弊害となっており,地域住民の生命・財産を守 るため火災及び救急に対しての機動的な対応の確保が喫緊の課題となっている。 (10) 下水処理施設 生活様式の近代化に伴い,生活雑排水が増加し,農村環境の悪化とともに自然環境が破壊されつつあ る。このため市街地やその周辺の農村地域に下水道事業を導入し,生活環境の改善と公共水域の水質保 全を図るものである。 (11) 農林漁業経営近代化施設 本地域は,平坦な地形に恵まれたサトウキビを基幹産業とした農業,漁船による一本釣り・刺網を中 心とした漁業が盛んであるが,気象条件や高齢化・後継者不足等の課題を抱えている。したがって,新 規就業者の育成,地域の気候や特性に適した経営技術の普及定着に資する施設の整備を図っていく必要 がある。 (12) 地場産業振興施設 意欲ある新規就農者育成・安定的な雇用を確保するという観点からも地場産業の育成は必要不可欠で あり,そのための諸条件整備を図る。 (13) 観光・レクリエーション施設 外海離島という地理的条件にある本地域において,経済全体に占める観光産業の重要性は近年ますま す高いものとなっており,本市の特色を生かしつつ、観光ニーズに即した観光産業の振興及び地域住民 の文化的水準の向上を図るための諸条件整備を一体的に図っていく必要がある。 3 公共的施設の整備計画 平成28年度から平成32年度まで5年間 区分 施設名 事業費 事業主体名 市町村道・橋りょう 農道・林道 電気通信施設 学校給食施設 教職員住宅 その他の集会施設 診療施設 保育所 一般財源 奄美市 1,622,770 1,047,530 575,240 574,600 110,839 63,086 47,753 47,700 562,500 0 562,500 562,500 34,215 0 34,215 34,100 71,100 29,410 41,690 41,400 109,500 0 109,500 109,500 30,525 7,829 22,696 22,600 4,650 0 4,650 4,600 168,420 0 168,420 168,300 52,500 0 52,500 52,500 3,713,680 1,890,460 1,823,220 911,590 302,216 210,478 91,738 91,500 36,459 4,200 32,259 32,200 308,750 191,100 117,650 117,600 7,128,124 3,444,093 3,684,031 2,770,690 奄美市 奄美市 奄美市 奄美市 奄美市 奄美市 奄美市 奄美市 消防施設 大島地区消防組合 下水処理施設 農林漁業経営近代化施設 地場産業振興施設 観光・レクリ エーション施設 合 財源内訳 特定財源 (単位:千円) 一般財源のうち 辺地対策事業債 の予定額 奄美市 奄美市 奄美市 奄美市 計
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