別紙１−２ マタハラ、パタハラ啓発冊子等作成事業業務委託仕様書 １ 業務の目的 平成27年度の三重労働局における相談件数は、育児休業が206件、マタニテ ィ・ハラスメント（以下、マタハラ）が140件、セクシャルハラスメント（以 下、セクハラ）が128件の順に多くなっています。 また、平成26年度との比較では、育児休業が４件増で2.0％の増加、マタハ ラが32件増で29.6%の増加、セクハラが90件減で41.3%の減少となっており、 マタハラは相談件数と割合の増加が顕著となっています。 平成28年３月には、事業主に必要な措置を義務づけることなどによって、 マタハラやパタニティ・ハラスメント（以下、パタハラ）の防止につなげる 「雇用保険法等の一部を改正する法律」が可決・成立し、平成29年１月から 施行されることになりました。 企業等向けの啓発冊子と労働者向けのリーフレットを作成、配付し、働く女 性が安心して妊娠・出産し、男女がともに子育てをしながら仕事を継続しやす い環境の整備等に向けた啓発に取り組むことで、男女共同参画の推進を図りま す。 ２ 業務名 マタハラ、パタハラ啓発冊子等作成事業業務 ３ 委託期間 契約日から平成 29 年２月 28 日(火) ４ 委託業務の内容 （１）業務内容 ① 作 成 平成 29 年１月 25 日（水）までに企業等向けの啓発冊子と労働者向け のリーフレットを作成（企画、編集、校正確認、製本、印刷までのすべ て）する。 作成にあたり、法令等の記載内容について法曹関係者等から助言・指 導を受けるとともに、三重県と同行して関係法令を所管する国の機関へ 確認を行うものとする。 掲載内容の主な項目例は次のとおりとし、追加や変更等に対応すると ともに、各項目の詳細な内容は契約締結後に三重県と調整する。 平成 29 年１月 25 日（水）までに企業等向けの啓発冊子と労働者向け のリーフレットのＷＯＲＤファイル及びＰＤＦファイルをＣＤ−ＲＯＭ に記録(詳細は三重県から別途指定)し、納品すること。 （企業等向けの啓発冊子） ○内 容 マタハラ、パタハラの概要、取組の必要性と意義 マタハラ、パタハラ防止の関連法令と解説等の基礎知識 事業主が講ずべき措置等に関する省令や指針の改訂・策定内容 妊娠から復職までの女性と胎児の変化、母性健康管理上の必要事項 マタハラ、パタハラの防止に向けた企業等の取組と事例紹介等 紛争解決援助制度 ○事例解説 妊娠から復職までのステージごとの想定事例において、禁止されて いる不利益取扱や講じなければならない措置等の関係法令とその 解説、具体例、紛争解決援助制度、解決に向けた取組事例等 ○資料 マタハラ、パタハラの相談機関等連絡先等 ・ 企業等向けの啓発冊子の仕様は、Ａ４縦判、16∼20 ページ程度（表紙含 む）、フルカラー（４色以上）、用紙（上質コート紙、四六判 90.0 ㎏程 度）とし、作成部数は 3,000 部以上とする。 （労働者向けのリーフレット） ○内 容 マタハラ、パタハラの概要、関連法令と解説等の基礎知識 紛争解決援助制度 妊娠から復職までのステージごとの想定事例において、労働者が活 用できる制度等の概略 ○資料 マタハラ、パタハラの相談機関等連絡先等 ・ 労働者向けのリーフレットの仕様は、Ａ４縦１枚（両面）、フルカラー （４色以上）、用紙（上質コート紙、四六判 90.0 ㎏程度）とし、作成部 数は 7,000 部以上とする。 ② 発 送 上記①で作成した企業等向けの啓発冊子と労働者向けのリーフレッ トは、三重県が別途指定する県内の企業等へ送付するとともに、三重県 環境生活部男女共同参画・ＮＰＯ課へ納品する。 （２）提案内容 企画提案者は業務の目的等に十分留意し、わかりやすい説明や事例の解 説等だけでなく、企業等や人事労務担当者の動機付けになるとともに、労 働者による正しい行動と制度の活用につながるよう、創意工夫を凝らした 提案を行う。 （３）提案における留意点 ① 法令や国の指針等、最新の関連規定をふまえる。 ② 企業の人事労務担当者等のニーズを反映した、活用できる内容とする。 ③ マタハラ・パタハラの防止に取り組む意義やメリットのほか、取り組む べき内容を具体的でわかりやすく伝えるために工夫した内容を盛り込む。 ５ 委託業務の実施条件 （１）本委託事業の実施にあたっては、業務を円滑に進めるために必要な打 合せの機会を設けること。また打合せ場所は原則として三重県環境生活 部内とする。 （２）本委託事業における実施内容は、提案内容をふまえ、最終的に三重県 が決定を行うものとする。 （３）委託業務の実施にあたって、契約書及び仕様書に定めのない事項や細 部の業務内容については、三重県と協議を重ねながら実施するものとす る。 （４）本業務において作成した成果品の著作権、特許権、使用権等の諸権利は 三重県に属するものとする。また、著作者は成果物に係る著作者人格権を、 将来にわたって一切行使しないものとする。 （５）委託業務の全部又は一部を第三者に委託し、又は請け負わせてはならな い。ただし、あらかじめ三重県の承諾を得た場合は、この限りではない。 （６）校正確認は、３回以上実施するものとします。 （７）印刷後、あるいは発送後に受託者の責による誤りが発見された場合、 回収・再印刷・再発送等の対応を行うものとする。 ６ 必要書類の提出等 受託事業者は、本業務に係る契約の締結後、速やかに三重県環境生活部男 女共同参画・ＮＰＯ課（以下「本課」という。）に以下の書類を提出するも のとする。 （１）業務計画書 （２）行程表 （３）その他三重県が必要とする書類 ７ 納品する成果品等 （１）作成した啓発物 企業等向けの啓発冊子 3,000 部以上 労働者向けのリーフレット 7,000部以上 （２）作成した啓発物のそれぞれをＷＯＲＤファイル及びＰＤＦファイルを記 録したＣＤ−ＲＯＭ １枚 （３）その他必要書類 １式 （４）業務完了報告書 委託業務が完了したときは遅滞なく業務完了報告書（様式任意、Ａ４ 版・両面印刷）を本課へ提出して完了検査を受けること。 なお、業務完了報告書には次の項目を含まなければならない。 （ア）委託業務の実施内容 （イ）委託業務の成果・事業効果の検証結果 （ウ）委託業務収支決算（計算）書 （エ）紙媒体以外による活動の場合は、写真等、履行状況が確認できる もの （オ）その他、事業実施の説明に必要と考えられる資料
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