仕様書 - 東松山市

第7期東松山市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画策定業務委託特記仕様書
1.業務名
第7期東松山市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画策定業務
2.委託期間
本業務の委託期間は、契約締結の日から平成30年3月16日までとする。
3.支払方法
東松山市委託契約約款による。
4.業務の目的
高齢者福祉や介護サービスに関する現状を的確に把握し、施策の検討及び計画期間中
における事業量の推計を行うことで、平成30年度から平成32年度を計画期間とする
第7期高齢者保健福祉計画及び介護保険事業計画を策定することを目的とする。
5.計画の内容
本計画は、老人福祉法に基づく市町村老人福祉計画及び介護保険法に基づく介護保険
事業計画を基本とし、かつ以下を踏まえた計画とする。
(1)老人福祉法、介護保険法、社会福祉法等の関係法令との整合を保った計画とするこ
と。
(2)国及び県の施策や計画、第5次東松山市総合計画、地域福祉計画、障害福祉計画な
どと調和を保ったものとすること。
(3)利用者本位の計画とするとともに、計画の推進に必要な財源の確保にも留意した計
画とすること。
(4)第6期計画までの考え方や方向性を踏まえたものとすること。
(5)東松山市介護保険運営協議会等における議論・検討を踏まえた計画とすることはも
とより、利用者を始めとする市民の意見を尊重すること。
(6)サービス提供基盤の整備については、障害者福祉サービスとの一体的整備や相互利
用など、汎用性に意を用いた計画とすること。
6.委託する業務
(1)アンケート調査
(2)ヒアリング調査
(3)調査結果のとりまとめ
(4)事業量の推計
(5)課題の整理と提案
(6)介護保険運営協議会の運営補助
(7)計画案の策定支援
(8)パブリックコメントの実施支援
(9)計画書及び概要版の作成
(10)その他計画策定に必要な事項に係る助言及び支援
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7.業務体制
受注者は、高齢者福祉及び介護保険について専門的な知識を有する必要十分な人数の
研究員に本業務を担当させること。
8.業務の内容
(1)アンケート調査
(ア)調査内容
以下に例示するような内容について把握することを目的とした郵送法によるアン
ケート調査を実施することとし、調査の内容については受注者が提案するものに基
づいて発注者と受注者が協議して設計する。
・サンプル数は、最大で延べ4,000件程度を想定する。
【把握する内容】
ⅰ)高齢者福祉に対するニーズ
ⅱ)介護保険の利用支援に関するニーズ
ⅲ)介護サービス事業所の円滑な運営に関する支援ニーズ
ⅳ)介護サービスに関する今後の事業展開の意向
*このうち、ⅰ)高齢者福祉に対するニーズを把握するための調査にあたっては、厚生
労働省から平成28年中に示される見込みである「日常生活圏域ニーズ調査票(仮称)」
の内容を含むものとする。
(イ)業務分担
アンケート調査の実施に当たっての、当事者間における業務の分担は以下のとおり
とする。
作業内容
発注者
ⅰ)調査内容の設計
ⅱ)受取人払い承認番号の取得
ⅲ)調査票等の印刷
ⅳ)対象者データの調製
ⅴ)調査票等の発送準備
ⅵ)対象者への調査票の発送
ⅶ)回答済調査票の回収・開封
ⅷ)回答結果の入力
受注者
○
○
○
○
○
○
○
○
(ウ)調査票等の印刷仕様
印刷物の仕様については、概ね以下に示すとおりとする。
ⅰ)調査票 A4版(3ページ以上の場合はA3二つ折り中綴じ)・両面白黒刷り
ⅱ)送付用封筒、返信用封筒 長3・片面・白黒
ⅲ)リマインダー(送付する場合) 官製はがき・白黒
2
なお、調査対象者の宛名を印刷する際に、東松山市内に同一重量帯のものを100
通以上送付する場合は、日本郵政株式会社指定のカスタマーバーコードを付すこと。
また対象者氏名に外字が使用されている場合は、宛名は発注者が提供する読み仮名を
表示すること。
(エ)調査結果の集計
回答済調査票は発注者が回収した後に開封のうえで受注者に送付することとし、受
注者は回答済調査票を検票し、集計等を行い調製する。
なお、集計は投函締切から概ね2週間以内に受注者に納品されたものについて行な
うこととする。
○集計データ仕様
・回答者別に各設問への回答内容が一覧で確認できるものとする。
・Microsoft Office Excel 2013 により読み取り及び書き込みが可能な形式とする
こと。
*このうち、厚生労働省が示す調査票に含まれる内容にあたる設問の集計・調製
方法については、別途指示するものとする。
(2)ヒアリング調査
アンケート調査により統計的に把握されたニーズや傾向について、定性的でより具
体的に理解を深めることを目的として、高齢者自身や介護に関わる当事者、介護サー
ビス事業所等へヒアリング調査を実施する。
・被保険者や介護者家族会、介護サービス事業者など、最大で30程度の個人及び
事業者への実施を想定する。
・各対象者につき1.5時間程度、全10日間程度での実施を想定する。
・対象者は発注者と受注者で協議して選定し、協力依頼は発注者が行う。
・ヒアリング事項については、介護保険運営協議会等の意見を踏まえて発注者と受
注者の協議により決定する。
(3)調査結果のとりまとめ
(1)、(2)の調査結果及び発注者からの意見を取りまとめ、整理分析を行った
うえで「11.成果品の納品」に掲げる方法で報告書を作成し、納品する。
なお、具体的な取りまとめの方法については、発注者と受注者が協議して決定す
る。
(4)事業量の推計
厚生労働省により平成29年度早期に「『見える化』システム」により提示される、
第7期計画策定用推計ツールを活用するなどにより、以下に示す項目のほか必要な値
について推計を行うことで、第7期における介護保険事業の事業量及び給付費等の必
要額の総額を推計し、もって介護保険料収納必要額を算出する。
ⅰ)人口(高齢者数等)
ⅱ)要介護認定者数
3
ⅲ)各介護保険サービスについての給付費
ⅳ)所得段階別加入者数
ⅴ)現役並み所得者への給付による財政影響額
ⅵ)負担軽減策についての必要額
ⅶ)地域支援事業費
なお、推計にあたっては(3)において取りまとめた調査の結果や、その後の施策の
検討内容を適宜反映させること。
(5)課題の整理と提案
(3)で取りまとめた調査結果や(4)における事業量の推計結果から、東松山市に
おける高齢者福祉及び介護保険サービスの現状を分析し、その内容に基づき東松山市
の課題を整理し、以下の内容について提案を行う。
(ア)東松山市の高齢者福祉の基本的方向性に関する提案
(イ)地域包括ケアシステムの構築に向けて必要な施策の提案
(ウ)介護保険サービスの必要量とサービス資源の確保のための支援策の提案
(エ)計画実現に向けた施策の提案
(オ)計画推進に向けた住民参画の方策に関する提案
(カ)その他課題として抽出された事案に対する解決策の提案
なお、現状分析にあたっては東松山市と同程度の複数の自治体との比較を行うこと
で地域特性の把握に努めること。また、国の審議会や県・先進自治体における動向の把
握、先行事例の研究なども踏まえ、提案を行うこと。
(6)介護保険運営協議会の運営補助
計画の内容に市民や事業者などの意見を反映させることを目的に開催する介護保険
運営協議会等(最大で15回程度の開催を見込む)において検討を行うのにあたり、資
料作成、会議における説明・質疑回答、会議録作成等の会議運営支援を行う。会議にお
ける討議結果は、その後の作業に反映させること。
なお、作成した資料や会議録の納品方法については、「11.成果品の納品」に掲げ
るとおりとする。
(7)計画の策定支援
(4)∼(6)における検討結果を踏まえ計画を策定し、計画書案(原稿データ)を
作成する。作成した計画書案は介護保険運営協議会等で審議・検討を行い、必要に応じ
補正・修正を行う。
なお、計画書案の納品方法は「11.成果品の納品」に掲げるとおりとし、グラフや
挿絵、写真を挿入するなどにより、よりわかり易い内容となるよう努めること。
(8)パブリックコメントの実施支援
計画案に関して発注者が実施する住民向けパブリックコメントについて、東松山市
パブリックコメント手続要綱に基づいて、実施にあたっての資料作成、意見に対する
対応策の助言、計画案の補正・修正等の支援を行う。
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(9)計画書及び概要版の作成
計画書の印刷データ及び概要版を「11.成果品の納品」に掲げる方法で作成し、
納品する。
(10)その他計画策定に必要な事項に係る助言及び支援
(1)∼(9)を円滑に進めるため、計画策定に必要と思われる事項について、適宜
発注者へ助言及び支援を行うこと。
9.進捗管理
受注者は、契約締結後速やかに計画策定に向けた業務の実施計画を作成し、発注者に
提示することとし、管理技術者はその進捗状況を管理するとともに、発注者の求めに応
じて進捗報告を行うものとする。
また、業務の実施状況により計画を変更する必要が生じた場合は、必ず発注者と協議
を行い、変更内容について承諾を得ることとする。
10.業務スケジュール(予定)
平成29年 3月上旬 各種調査実施
4月中旬 調査結果取りまとめ・事業量の単純推計
5月上旬 施策の提案・検討(∼10月下旬)
11月中旬 施策を反映した最終的な推計
12月中旬 計画書案の作成
平成30年 1月上旬 パブリックコメントの実施
2月中旬 計画書最終案及び概要版原稿の作成
3月上旬 計画書(概要版含む)の印刷データの作成
11.成果品の納品
(1)成果品の納品方法は、別表に掲げるとおりとする。
(2)納品に係る経費は、全て受注者の負担とする。
12.委託料の支払い
受注者は、以下に示す時点で発注者による検査を受け、これに合格した時は、発注者の
指示する手続きに従い各項目が示す金額の支払いを請求するものとする。
ⅰ)アンケート調査終了後
ⅱ)全ての業務の完了後
委託料の30%
委託料の残り全額
13.その他
(1)受注者は、業務内容、データ内容、その他この契約履行により知り得た事項を第三
者に漏らし又は委託の範囲を超えて利用してはならない。
(2)受注者は、業務の遂行にあたり、個人情報の取り扱いについては、東松山市個人情
報保護条例及び別記「個人情報取扱特記事項」を遵守すること。
(3)業務履行の過程において業務内容に疑義が生じた場合に、適宜協議を行った上で、
詳細について決定する。
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(4)国の基本方針の変更等により、本仕様書に記載されている業務内容を変更する必要
が生じた場合は、その都度双方が協議する。
(5)委託業務に伴って作成したイラストや図表等の著作権は、東松山市に帰属する。
(6)業務にあたっての資料及び成果は、全て東松山市に帰属するものとし、東松山市の
許可なくして公表、貸与、複写及び他の目的に使用してはならない。
(7)東松山市への報告等に誤りや不備が発見された場合は、委託期間完了後であっても
受注者の責任において無償で訂正を行うものとする。
(8)受注者が受注業務を他の業者に委託することは、原則禁止する。
ただし、本業務をやむを得ず再委託をする必要がある場合は、項目を特定して書面
による届出をし、承認を得なければならない。
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別表
成果品の仕様
計画書
ファイル形式
Microsoft Office 2013 に収録の
ソフトウェアにより編集が可能な形式
各調査・分析
結果等資料
審議会資料
・会議録
○ ※2
○ ※2
印刷データ
※1
原稿データ
○
原稿データ
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―
A4判
120∼150 ページ
カラー
電子メールなどのインターネット回線に
よる送信等
○
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CD−Rなどの再書き込みができない
可搬記録媒体
○
印刷データ
※1
○
Adobe Reader Ⅺ対応の PDF ファイル
印刷仕様(サイズ・ページ数・刷色数)
概要版
○
納品方法
A4判
120∼150 ページ
モノクロ
A4判
20∼30 ページ
カラー
A4判
20∼30 ページ
モノクロ
○
○
○
※1 印刷データの仕様は以下の通りとする。
・カラーモードはCMYKとすること。
・モノクロ印刷の階調はグレースケールとすること。
・リッチブラックは使用しないこと。
・解像度は、カラーが350dpi、モノクロは600dpiとする。
・トンボ、裁ち落とし(塗り足し)を付すこと。
・フォントはデータに埋め込むこと。
※2 集計やグラフ作成に用いた電子データが別にある場合は、併せて納品すること。
○
○