境町空家等総合対策事業業務委託に関する仕様書 1 委託業務名称 境町空家等総合対策事業業務委託 2 業務目的 本業務は,境町全域における空家等の実態把握及びデータベースの整備,また,それ を踏まえ, 「空家等対策の推進に関する特別措置法」に基づき空家等の利活用の促進や町 民の生活環境の保全及び安全なまちづくりに資するための「(仮称)境町空家等対策計画」 を策定することを目的とする。 3 委託期間 契約締結の翌日から平成29年3月24日まで 4 調査区域 当町全域 5 業務内容 (1)空家等実態調査の実施 「空家等対策の推進に関する特別措置法」第2条第1項に規定する「空家等」を 調査対象とし,本町全域の空家等を把握する。 ① 現地調査に向けた各種データ等の収集整理・分析 現地調査事前準備として各種データ及び指標とすべき法令・指針事項(「空家等 に関する施策を総合的かつ計画的に実施するための基本的な指針」(平成27年2月 総務省・国土交通省),「地方公共団体における空家調査の手引き」(平成24年6 月国土交通省住宅局)等)を収集整理し,調査の実施に向けた必要な情報分析・準 備を行い,下表を参考に空家等判断基準を作成する。 ・郵便受けにチラシや郵便物等が大量に溜まっている。 ・窓ガラスが割れたままになっている。 ・カーテンや家具がない。 ・門から玄関まで雑草の繁茂や放置物があるなど,出入りしている様子がない。 ・売却や賃貸物件の標示がある。 ・表札がない。 ・電気メーターが動いてない,または取り外されている。 ・水道が休止または廃止されている。※別途使用者情報提供可 ・敷地内にごみ等の不法投棄がみられる。 また,上記基準により空家等候補と判断した建物について,国が示した「特定 空家等に対する措置」に関するガイドラインの第2章(1)に記載のある参考基 準等を参考に,劣化状況を把握する判断基準を作成する。 ② 現地調査 「ゼンリン住宅地図」(株式会社ゼンリンが発行する最新の当町の地図)やそ の他地図資料に記載されている建築物をもとに町内全域を悉皆調査し,①で作成 した空家等判断基準をもとに敷地外からの外観目視により総合的に判断し,空家 等の戸数を確認する。 さらに,その空家等に対し,①で作成した劣化状況判断基準をもとに劣化状況 を把握し,住宅全体の外観写真及び安全性が危惧される等の影響のある個所の写 真を撮影する。 ③ 空家等立地状況図の作成 ②の調査結果を整理し,空家等の立地状況図を作成する。作成にあたっては, 電子データ(Shapeファイル)で納品する。また,現地撮影画像,交渉記録等の情 報が入れられるようにする。 ④ 空家等調査結果のまとめ ②の調査結果をデータベースとして整理し,立地状況や劣化状況結果を分析し 課題を整理するとともに,空家等の適正管理や有効活用のための基礎資料となる まとめを行い,調査結果報告書を作成する。 (2)空家等対策計画の策定 (1)の結果を踏まえ,当町の空家等対策計画の策定にあたり,空家等の適正な管 理,空家等の活用,特定空家等に対する措置の考え方を検討し,計画書を作成する。 ① 計画策定に向けた各種データ等の分析及び課題の整理 ・計画内で対象とする空家等の定義及び対象地域等を中心に,上位・関連計画に おける位置づけ等について整理する。 ・空家等に係る現状把握のため,人口(地域別)や土地利用状況(住宅団地の開 発状況等),建物(所有,建て方状況等)等の現状分析を地域別に整理する。 なお,検討にあたっては,立地適正化に向けた検討内容等がある場合は,これ と整合を図るものとする。 ・空家等の立地や世帯動向から,現状の空家等の課題に加え,今後の空家等の増 加により予測される課題の抽出を行う。 ② 空家等に関する対策の基本方針の設定 ①の分析・整理を踏まえ,空家等に関する対策の対象とする地区及び対象とする 空家等の種類,その他空家等に関する対策に関する基本的な方針を設定する。 ③ 計画策定に向けた検討 空家等対策の推進に関する特別措置法第6条2項に定められた策定計画に定め るべき事項について以下の検討を行う。検討にあたっては,他自治体の事例を収 集すること。 ア 計画の期間 イ 空家等の調査に関する事項の検討 ②の基本的な方針を踏まえ,対象に応じた空家等把握の方法を検討する。 ウ 所有者等による空家等の適切な管理の促進に関する取り組みの検討 空家等の適正な管理を促すための方法を整理するとともに,当町の空家等の状 況や種類等の対象に応じた所有者等への促進の取り組みを検討する。 エ 空家等及び除去した空家等に係る跡地の活用の促進策の検討 空家等及び除去した空家等に係る跡地の活用の促進策を整理するとともに,当 町の空家等の状況や種類等の対象に応じた活用促進策を検討する。 オ 特定空家等に対する措置,特定空家等への対処に関する事項の検討 特定空家等の所有者に対して,当該特定空家等に関し,周辺を含めた生活環境 の保全を図る措置のための助言または指導,勧告,命令,代執行等の内容を検 討する。 カ 住民等からの空家等に関する相談への対応の検討 空家等に関する町民からの相談に対する当町の対応方策を検討する。 キ 空家等に関する対策の実施体制の検討 空家等の適切な管理や活用の促進等の推進にあたっては,様々な部署が関わる こととなるため,庁内の実施体制及び必要に応じて民間事業者等との連携体制 を構築する必要がある。そのため,上記までの検討を踏まえて空家等に関する 対策の実施体制を検討する。 ④ 計画書のとりまとめ ③の検討結果を「(仮称)境町空家等対策計画」としてとりまとめる。 ⑤ 検討組織の会議支援 空家等対策計画の策定に関連する庁内部署との調整を図るため,「(仮称)境町 空家等対策検討協議会」の会議運営支援を行う。 各会議の回数は概ね2回程度とし,要旨による会議録を作成する。 ⑥ 空家等対策事業PRポスターの原案作成 当町の空家対策への取組みを幅広く周知するためのPRポスターの原案を作成す る。 (3)成果品 本業務の成果をとりまとめ,以下の成果物を提出すること ① 空家等実態調査報告書A4カラー20部,電子データ一式 ② 空家等対策計画書A4カラー20部,電子データ一式 ③ 空家等対策計画要約書A4カラー100部,電子データ一式 ④ 空家等立地状況図データ形式電子データ一式 ⑤ 管理データベースデータ形式電子データ一式 ⑥ 打合せ記録簿一式 ⑦ その他本業務で得られた成果一式 (4)成果品の納入場所 成果品の納入場所は以下のとおりとする。 境町役場 秘書公室 企画経営課(役場3階) 〒306-0495 茨城県猿島郡境町391番地1 6 一般事項 (1)関係法令等の遵守 受注者は,本業務の実施にあたり,関係する法令,政令,省令,条例,規則,細則, 通知,通達などの法令等を遵守しなければならい。 (2)機密の保持 受注者は,本業務の遂行上知り得た事項について,本業務期間中及び本業務終了後 においても第三者に漏らしてはならない。 (3)資料収集及び貸与 本業務の遂行上必要な資料収集,調査,検討等は原則として受注者が行うものとし, 当町から貸与する業務に必要な資料及びデータは,業務完了時に当町の指示に従って 全て廃棄または返却するものとする。 (4)業務作業計画 受注者は,本業務着手前に業務工程表及び実施計画書を作成し,当町に提出しなけ ればならない。 また,これを変更する場合には,当町と協議を行い,承諾を受けなければならない。 (5)業務主任技術者 受注者は,本業務を遂行するに当たり,業務主任技術者を定め,業務全般の管理及 び統括を行うものとする。 (6)成果品の審査 受注者は,本業務完了時に当町検査職員の成果品審査を受けなければならない。 成果品審査において訂正を指示された箇所は,直ちに訂正しなければならない。 なお,引き渡し後であっても,業務の瑕疵が発見された場合は,受注者は成果品又 は業務の履行に関して,無償で当該瑕疵について修補又は是正をしなければならない。 (7)委託料の支払い 空家等実態調査終了時(5(1)④終了時)及び空家等対策計画の策定終了(5(2) ⑦)時の2回に分けて支払う。 (8)権利業務の譲渡等の禁止 受注者は,本業務により生じる権利若しくは義務を第三者に譲渡又は継承,当町が 貸与したデータを第三者に売却,貸与若しくは抵当権その他の担保等に供してはなら ない。本業務により得られた成果品及び権利は,全て当町に帰属するものとする。 7 その他の事項 (1)本業務の実施に当たっては,必要に応じて適宜打合せを行うものとする。 (2)本仕様書に明示していない事項については,別途当町と協議をするものとする。 以上
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