平成 27 年度「国語に関する世論調査」の結果の概要 調査目的・方法等 調査目的 文化庁が平成7年度から毎年実施しているもので,日本人の国語に関 する意識や理解の現状について調査し,国語施策の立案に資すると ともに,国民の国語に関する興味・関心を喚起する。 調査対象 全国 16 歳以上の男女 調査時期 平成 28 年2月~3月 調査方法 一般社団法人中央調査社に委託し個別面接調査を実施 調査結果 調査対象総数 3,589 人 有効回答数(率) 1,959 人( 54.6% ) 備 考 ・百分比は各問いの回答者数を 100%として算出し,小数点第2位を四捨五入 したため,百分比の合計が 100%にならない場合がある。また,百分比の差を 示す「ポイント」については,小数点第1位を四捨五入して示した。 ・選択肢「分からない」は,必要に応じて表示しているが,原則,省略している。 目 次 1 言葉への関心 ◆ 毎日使っている日本語を大切にしているか,していないか…………………………<問1>…2 ◆ 「美しい日本語」があると思うか,そうは思わないか…………………<問2・問2付>…2 ◆ どのような言葉に出会ったとき,心と心を結ぶ言葉の大切さを感じるか…………<問3>…3 2 場面ごとの敬意表現 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 敬語はどうあるべきだと思うか…………………………………………………………<問4>…4 中高生が担任の先生に対してどういった場面で敬語を使って話すべきか…………<問5>…4 会社に勤めている人が,上司に対してどういった場面で敬語を使って話すべきか…<問6>…5 配達の人に対して,何という言葉を掛けることが多いか……………………………<問7>…5 仕事が終わったときに何という言葉を掛けることが一番多いか……………………<問8>…6 同年輩の相手に対して「○○さんを知っているかどうか」をどのように尋ねるか…<問9>…6 課長に部下が呼び掛けるとき,どの呼び方が一番望ましいと思うか…………………<問 10>…7 会社の受付の人が外部の人へ,自分の会社の○○課長のことを話す場合の一番良い言い方…<問 11>…7 学校の先生が保護者に対して,同僚の先生のことを話す場合の一番良い言い方…<問 12>…8 病院の医師が患者に対して,同僚の医師のことを話す場合の一番良い言い方……<問 13>…8 3 情報化の中でのコミュニケーション ◆ 毎日の生活に必要な情報を何から得ているか…………………………………………<問 14>…9 ◆ 言葉や言葉の使い方に大きな影響を与えるのは何だと思うか………………………<問 15>…9 ◆ 次の各場面での携帯電話(スマートフォン含む)の使用についてどう感じるか……………<問 16>…10 ◆ 相手とどのような方法を用いてやり取りをするか……………………………………<問 17>…11 ◆ インターネットを利用することがあるか………………………………………………<問 18>…13 ◆ どのようにインターネットを利用するか……………………………………………<問 18 付>…14 ◆ 情報機器の普及によって,言葉や言葉の使い方が影響を受けると思うか…………<問 19>…14 ◆ 次に挙げるような記号類や表記を用いた表現を見たことがあるか…………………<問 20>…15 4 「ら抜き」,「さ入れ」,「やる/あげる」 ◆ どちらの言い方を普通使うか……………………………………………………………<問 21>…16 5 言葉に対する感覚 ◆ ◆ ◆ どちらの言い方を使うか…………………………………………………………………<問 22>…20 どちらを主に使うか(日常の用語)……………………………………………………<問 23>…22 どちらを主に使うか(文化・スポーツの用語)………………………………………<問 24>…22 6 慣用句等の意味・言い方 ◆ ◆ どちらの意味だと思うか…………………………………………………………………<問 25>…25 どちらの言い方を使うか…………………………………………………………………<問 26>…27 -1- 1 言葉への関心 *報告書のページを表す。 毎日使っている日本語を大切にしているか,していないか<問1>(P.3*) ―「大切にしている(計)」と8割弱が回答し,経年比較すると増加傾向 ― 問1 日本語を大切にしているか 0% 20% 平成 27年度 40% 34.9 平成 20年度 33.7 100% 16.0 4.5 0.7 5.2(計) 38.6 76.7(計) 69.1(計) 80% 43.6 78.5(計) 38.1 平成 13年度 60% 4.1 0.5 18.4 35.4 4.6(計) 6.8 0.9 22.1 7.6(計) 大切にしていると思う 余り意識したことはないが,考えてみれば大切にしていると思う どちらとも言えない 特に大切にしてはいないと思う 大切にしているとは思わない (%) 60 54.9 51.4 51.8 49.8 45.0 50 40 30 〔年齢別〕 年齢別に見ると,「大切にしていると思う」は,年 代が高いほど高くなる傾向があり,70 歳以上で 51.8%となっている。 一方,全ての年代において,「特に大切にしては いないと思う」と「大切にしているとは思わない」を 合わせた「大切にしていない(計)」は,1割未満と なっている。 問1 日本語を大切にしているか(年齢別) 53.6 30.7 23.8 20 19.0 25.0 15.2 12.2 10 3.6 0.0 0 21.6 30.7 18.1 41.5 29.2 38.5 15.6 13.0 20.0 7.3 0.0 6.9 0.0 3.9 2.3 3.6 0.6 3.3 0.5 〔全体・過去の調査との比較〕 毎日使っている日本語を大切にしているか,そ れともそうはしていないかを尋ねた。 「大切にしていると思う」(34.9%)と「余り意識した ことはないが,考えてみれば大切にしていると思う」 (43.6%)を合わせた「大切にしている(計)」は 78.5%となっている。 過去の調査結果(平成 13,20 年度)と比較すると, 「大切にしている(計)」は増加傾向にあるが,「大 切にしていると思う」は,平成 20 年度調査から今回 調査に掛けて3ポイント減少している。 4.6 0.5 16~19歳 20代 30代 40代 50代 60代 70歳以上 大切にしていると思う 余り意識したことはないが,考えてみれば大切にしていると思う どちらとも言えない 特に大切にしてはいないと思う 大切にしているとは思わない 「美しい日本語」があると思うか,そうは思わないか<問2・問2付>(P.9) ―「あると思う」は9割強 ― (%) 問2 「美しい日本語」があると思うか 0 平成27年度 平成20年度 平成13年度 あると思う 20 40 60 90.8 87.7 84.8 どちらとも言えない 80 100 6.8 1.7 8.6 2.5 10.7 2.4 ないと思う -2- 〔全体・過去の調査との比較〕 「美しい日本語」というものがあると思うか,それと もそうは思わないかを尋ねた。 「あると思う」が 90.8%となっている。 過去の調査結果(平成 20,27 年度)と比較すると, 「あると思う」は増加傾向にある。 (n=1778) (%) 問2付 「美しい日本語」と考えられるもの 0 10 20 30 思いやりのある言葉 挨拶の言葉 43.9 64.7 47.4 短歌,俳句などの言葉 素朴ながら話し手の 人柄がにじみ出た言葉 アナウンサーや俳優 などの語り方 故郷の言葉 童謡・文部省唱歌 の歌詞 漢詩・漢文などの 引き締まった表現 大和言葉を使った表現 50 60 70 63.3 62.5 45.3 34.5 34.3 季節の移り変わりを 表す言葉 控え目で謙遜な言葉 40 40.0 28.8 25.1 28.6 28.5 22.0 30.7 31.3 16.8 17.0 26.4 19.8 14.6 17.6 7.1 11 1 11.6 7.95.4 7.2 平成27年度 平成20年度 〔全体・過去の調査との比較〕 「美しい日本語」というものが「あると思う」と答え た人(全体の 90.8%)に「美しい日本語」とはどの ような言葉かを尋ねた。(選択肢の中から三つま で回答。) 「思いやりのある言葉」が 63.3%と最も高く,次 いで「挨拶の言葉」(45.3%),「季節の移り変わり を表す言葉」(34.5%),「控えめで謙虚な言葉」 (34.3%)となっている。 過去の調査結果(平成 13,20 年度)と比較す ると,「思いやりのある言葉」が6割台前半で最も 高く,次いで「挨拶の言葉」が4割台で続いてい るのは,今回調査でも同様となっている。また, 「素朴ながら話し手の人柄がにじみ出た言葉」は 減少傾向となっている。「故郷の言葉」は,平成 20 年度調査から今回調査に掛けて減少してい る。 平成13年度 4.9 どのような言葉に出会ったとき,心と心を結ぶ言葉の大切さを感じるか<問3>(P.14) ―「地域や職場で,気持ちよく挨拶をし合うとき」が5割強― 〔全体・過去の調査との比較〕 どのような言葉に出会ったとき,人と人とが言葉 50.6 を交わす喜びや,心と心を結ぶ言葉の大切さを 55.0 感じるかを尋ねた。(選択肢の中から三つまで回 39.0 答。) 45.9 「地域や職場で,気持ちよく挨拶をし合うとき」 35.2 が 50.6%と最も高く,次いで,「山道などで行き 37.7 会った者同士が,「こんにちは」などと声を掛け 26.1 25.5 合うとき」(39.0%),「相手と十分に話し合って, お互いに理解し合えたと実感したとき」(35.2%) 24.3 19.9 となっている。 22.5 過去の調査結果(平成 13 年度)と比較すると, 16.1 「地域や職場で,気持ちよく挨拶をし合うとき」, 22.3 「山道などで行き会った者同士が,「こんにちは」 16.7 などと声を掛け合うとき」は,4~7ポイント減少し 19.0 ている。一方,「仲間などから「無理しないで,休 21.4 んでください」と気遣われたとき」,「季節の挨拶 18.3 や安否を気遣う手紙をもらったとき」,「失敗をと 18.1 平成27年度 がめず,「大丈夫,気にしないで」と慰められたと 9.3 平成13年度 7.3 き」は,4~6ポイント増加している。 問3 言葉を交わす喜びや言葉の大切さを感じる時 0 地域や職場で,気持ちよく 挨拶をし合うとき 山道などで行き会った者同士が, 「こんにちは」などと声を掛け合うとき 相手と十分に話し合って,お互いに 理解し合えたと実感したとき 母親が赤ちゃんに優しく 語り掛けるのを聞くとき 仲間などから「無理しないで, 休んでください」と気遣われたとき 季節の挨拶や安否を気遣う 手紙をもらったとき 失敗をとがめず,「大丈夫, 気にしないで」と慰められたとき 人々がその地域の言葉を 交わし合うのを聞くとき 遠く離れた家族や友人と 電話で話すとき 信頼している人から厳しい 注意や忠告を受けたとき 10 20 30 40 50 (%) 60 -3- 2 場面ごとの敬意表現 敬語はどうあるべきだと思うか<問4>(P.17) ―「敬語は伝統的な美しい日本語として,豊かな表現が大切にされるべきだ」が6割台半ばに増加― 〔全体・過去の調査との比較〕 これからの時代の敬語の在り方について,「(a) 平成27年度 新しい時代にふさわしく,敬語は簡単で分かりや 26.1 9.1 64.1 すいものであるべきだ」と「(b)敬語は伝統的な 平成16年度 33.6 11.0 53.6 美しい日本語として,豊かな表現が大切にされる 平成9年度 41.4 10.2 46.9 べきだ」の二つの考え方のどちらに近いかを尋 「(a)新しい時代にふさわしく,敬語は簡単で分かりやすいものであるべきだ」の ねた。 考え方に近い 「「(b)敬語は伝統的な美しい日本語として,豊 どちらとも言えない 「(b)敬語は伝統的な美しい日本語として,豊かな表現が大切にされるべきだ」 かな表現が大切にされるべきだ」の考え方に近 の考え方に近い い」が 64.1%となっている。 過去の調査結果(平成9,16 年度)と比較すると,「「(b)敬語は伝統的な美しい日本語として,豊かな表現が 大切にされるべきだ」の考え方に近い」は増加傾向にあり,「「(a)新しい時代にふさわしく,敬語は簡単で分かり やすいものであるべきだ」の考え方に近い」は減少傾向にある。 0 (%) 100 問4 今後の敬語の在り方についての考え方 20 40 60 80 中高生が担任の先生に対してどういった場面で敬語を使って話すべきか<問5>(P.19) ―「敬語を使って話すべきだと思う」が,どの場面においても増加傾向 ― (%) 問5 中高生が先生に敬語を使うべき場面 (1)授業中 20 40 74.6 67.1 69.1 平成27年度 平成16年度 平成9年度 60 80 100 15.7 8.9 16.6 15.3 14.8 14.5 (2)クラブ活動で指導を受けているとき 72.6 70.1 67.3 平成27年度 平成16年度 平成9年度 13.5 12.8 16.1 12.2 16.0 14.6 (3)休み時間に職員室で話すとき 73.7 70.0 69.1 平成27年度 平成16年度 平成9年度 15.9 9.3 20.0 8.9 18.2 11.0 (4)休み時間に学校の廊下で話すとき 平成27年度 平成16年度 平成9年度 56.7 56.4 56.6 25.7 26.8 24.7 16.5 15.6 17.1 (5)放課後,道で出会ったとき 平成27年度 平成16年度 平成9年度 63.5 61.8 61.1 敬語を使って話すべきだと思う 話題によると思う 23.1 12.8 24.6 12.3 22.8 14.2 敬語を使って話す必要はないと思う -4- 〔全体・過去の調査との比較〕 中学生や高校生が,担任の先生に対して,敬 語を使って話すべきだと思うか,それとも,そうは 思わないかを,五つの場面を挙げてそれぞれ尋 ねた。 「敬語を使って話すべきだと思う」は,「(1)授業 中」が 74.6%と最も高く,次いで,「(3)休み時間 に職員室で話すとき」(73.7%),「(2)クラブ活動 で指導を受けているとき」(72.6%)となっている。 一方,「敬語を使って話す必要はないと思う」は, 「(4)休み時間に学校の廊下で話すとき」が 16.5%と最も高く,次いで,「(2)クラブ活動で指 導を受けているとき」「(5)放課後,道で出会った とき」(各 12.8%)となっている。 過去の調査結果(平成9,16 年度)と比較する と,「敬語を使って話すべきだと思う」は,「(1)授 業中」が平成 16 年度調査から今回調査で8ポイ ント増加するなど,全体として増加傾向にある。 会社に勤めている人が,上司に対してどういった場面で敬語を使って話すべきか<問6>(P.22) ―どの場面でも「敬語を使って話すべきだ」が増加 ― (%) 100 問6 上司に対して敬語を使うべき場面 0 20 40 60 80 (1)会社での仕事中 91.5 86.1 85.9 平成27年度 平成16年度 平成9年度 4.3 3.4 7.3 6.0 7.0 5.8 (2)社員旅行に行って,ほかの社員もいる部屋で話すとき 61.4 53.9 52.6 平成27年度 平成16年度 平成9年度 21.9 15.6 26.8 17.9 26.4 19.2 (3)仕事の後,二人で飲みに行った酒場で話すとき 46.4 37.5 36.2 平成27年度 平成16年度 平成9年度 30.7 34.2 31.6 21.5 26.6 29.5 (4)休日に買物先の店で出会ったとき 64.8 59.5 57.2 平成27年度 平成16年度 平成9年度 19.8 13.9 23.6 14.9 22.1 18.6 敬語を使って話すべきだと思う 敬語を使って話す必要はないと思う 〔全体・過去の調査との比較〕 会社に勤めている人が,上司である課長に対 して,敬語を使って話すべきだと思うか,それと も,そうは思わないかを,四つの場面を挙げてそ れぞれ尋ねた。 「敬語を使って話すべきだと思う」は,「(1)会 社での仕事中」が,91.5%と最も高く,次いで, 「(4)休日に買物先の店で出会ったとき」 (64.8%)となっている。一方で,「(3)仕事の後, 二人で飲みに行った酒場で話すとき」は, 46.4%と5割を下回っている。 過去の調査結果(平成9,16 年度)と比較する と,「敬語を使って話すべきだと思う」は,全ての 場面において増加傾向にあり,「敬語を使って 話す必要はないと思う」は,全ての場面において 減少傾向にある。 話題によると思う 配達の人に対して,何という言葉を掛けることが多いか<問7>(P.25) ―「ありがとう(ございました)」が約5割に,10 年前は「御苦労様(でした)」が約5割 ― 〔全体・過去の調査との比較〕 注文した品を届けに来てくれた配達の人に対 して,配達が終わったときに何と言う言葉を掛け 平成27年度 11.2 37.0 48.2 2.3 0.6 ることが一番多いかを尋ねた。 平成17年度 7.1 49.8 36.6 4.6 0.6 「ありがとう(ございました)」が 48.2%と最も高く, 「お疲れ様(でした)」 「御苦労様(でした)」 次いで「御苦労様(でした)」(37.0%)となってい 「ありがとう(ございました)」 「どうも」 何も言わない る。 過去の調査結果(平成 17 年度)と比較すると,「ありがとう(ございました)」は 12 ポイント増加しているが,「御苦 労様(でした)」は 13 ポイント減少している。 (%) 100 問7 配達人に対して掛ける言葉 0 40 60 70 71.4 75.6 52.2 50 33.9 40 42.8 49.2 10 0 14.3 11.6 9.5 7.9 3.6 3.0 1.2 20代0.6 16~19歳 9.4 2.9 0.4 30代 「お疲れ様(でした)」 「ありがとう(ございました)」 何も言わない 46.6 44.3 39.8 40.8 41.1 34.3 30 20 80 問7 配達人に対して掛ける言葉(年齢別) (%) 80 60 20 14.0 10.7 1.2 0.6 40代 12.6 10.7 2.8 2.5 1.3 0.2 0.8 0.6 50代 60代 70歳以上 「御苦労様(でした)」 「どうも」 -5- 〔年齢別〕 年齢別に見ると,「ありがとう(ございました)」は, 20 代以下で他の年代より高く7割台となっている が,50 代以上で 4 割前後となっている。一方, 「御苦労様(でした)」は,50 代以上で他の年代 より高く4割台となっているが,20 代以下で1割 台前半となっている。 「お疲れ様(でした)」は,全ての年代において 1割弱から1割台前半となっている。 仕事が終わったときに何という言葉を掛けることが一番多いか<問8>(P.27) ―相手の職階が上の場合でも,下の場合でも, 「御苦労様(でした)」は減少し,「お疲れ様(でした)」は増加 ― (%) 100 問8 仕事後に掛ける言葉 0 20 40 60 80 (1)一緒に働いた人が,自分より職階が上の人の場合 76.0 69.2 平成27年度 平成17年度 8.8 13.0 0.6 15.1 11.0 0.9 (2)一緒に働いた人が,自分より職階が下の人の場合 61.4 53.4 平成27年度 平成17年度 「お疲れ様(でした)」 28.4 6.6 1.9 36.1 5.0 2.8 「御苦労様(でした)」 「ありがとう(ございました)」 「どうも」 〔全体・過去の調査との比較〕 自分が会社員であるとして,同じ会社で同じ 仕事を一緒にした人たちに対して,その仕事 が終わったときに何と言う言葉を掛けることが 一番多いかを,自分より職階が上の人の場合 と下の人の場合のそれぞれについて尋ねた。 「お疲れ様(でした)」は,「(1)一緒に働いた 人が,自分より職階が上の人の場合」が 76.0%, 「(2)一緒に働いた人が,自分より職階が下の 人の場合」が 61.4%と,それぞれ最も高くなっ ている。 過去の調査結果(平成 17 年度)と比較すると,「お疲れ様(でした)」は,「(1)一緒に働いた人が,自分より職 階が上の人の場合」が7ポイント,「(2)一緒に働いた人が,自分より職階が下の人の場合」が8ポイントそれぞれ 増加している。一方,「御苦労様(でした)」は,「(1)一緒に働いた人が,自分より職階が上の人の場合」が6ポイ ント,「(2)一緒に働いた人が,自分より職階が下の人の場合」が8ポイントそれぞれ減少している。 同年輩の相手に対して「○○さんを知っているかどうか」をどのように尋ねるか<問9>(P.30) ―全ての場面において「○○さんを御存じですか?」という言い方が増加 ― (%) 100 問9 同年輩の相手に対しての尋ね方 0 20 40 60 80 (1)(あなたが子供の親だとして)自分の子供が通っている学校の先生(同年輩)に対して 平成27年度 平成17年度 3.5 4.2 28.6 28.9 66.9 64.5 (2)(あなたが会社員だとして)会社の上司(同年輩で同じ部署)に対して 平成27年度 平成17年度 2.3 2.7 28.0 33.3 68.7 60.9 (3)(あなたが会社員だとして)会社の上司(同年輩で違う部署)に対して 平成27年度 平成17年度 2.4 24.8 2.6 26.4 71.9 67.9 (4)(あなたが会社員だとして)取引先の人(同年輩)に対して 平成27年度 平成17年度 3.0 24.7 3.6 26.9 「山本さんを知ってる?」 「山本さんを御存じですか?」 70.4 65.6 「山本さんを知っていますか?」 -6- 〔全体・過去の調査との比較〕 「山本さんを知っているかどうか」を聞く場合, 何と言うかを,四つの場合それぞれについて 尋ねた。 「山本さんを御存じですか?」は,「(3)(あな たが会社員だとして)会社の上司(同年輩で違 う部署)に対して」が 71.9%と最も高く,次いで, 「(4)(あなたが会社員だとして)取引先の人 (同年輩)に対して」が 70.4%となっている。 過去の調査結果(平成 17 年度)と比較すると, 全ての場面において「山本さんを御存じです か?」が増加し,「山本さんを知っています か?」が減少している。特に,「(2)(あなたが 会社員だとして)会社の上司(同年輩で同じ部 署)に対して」では,「山本さんを御存じです か?」が8ポイント増加し,「山本さんを知って いますか?」が5ポイント減少している。 課長に部下が呼び掛けるとき,どの呼び方が一番望ましいと思うか<問 10>(P.34) ―「名字に「さん」を付ける」が,過去調査(平成 8 年度)から約2倍の 16.0%に増 ― (%) 100 〔全体・過去の調査との比較〕 会社の課長に部下が呼び掛けるとき,どの呼び 62.5 17.7 16.0 2.2 方が一番望ましいと思うか尋ねた。 59.7 27.2 8.8 1.2 「課長」が 62.5%と最も高く,次いで,「課長さん」 名字に「さん」を付ける その他の呼び方 (17.7%),「名字に「さん」を付ける」(16.0%)とな 問10 課長に部下が呼び掛けるときの望ましい呼び方 0 20 40 平成27年度 平成8年度 課長 課長さん 60 80 っている。 過去の調査結果(平成8年度)と比較すると,「名字に「さん」を付ける」が7ポイント増加しているが,「課長さん」 は 10 ポイント減少している。 問10 課長に部下が呼び掛けるときの望ましい 呼び方(年齢別) (%) 70 72.2 60 50 69.6 67.5 58.5 58.3 64.4 37.7 40 30 20 48.9 28.0 23.8 9.5 7.9 10 16~19歳 課長 20代 30代 9.6 10.4 10.0 3.2 1.6 0.8 3.3 2.4 課長さん 16.5 8.5 4.9 3.0 2.4 0 22.8 20.1 20.0 40代 〔年齢別〕 年齢別に見ると,「課長」は,16~19 歳,20 代, 70 歳以上で他の年代より低く,5割弱から5割台 後半となっている。一方,「課長さん」は,30 代以 降年代が上がるに従って増加しており,70 歳以 上で 37.7%と最も高くなっている。「名字に「さん」 を付ける」は,40 代以下で他の年代より高く2割 台となっており,特に 20 代では 28.0%と最も高く なっている。 50代 60代 名字に「さん」を付ける 70歳以上 その他の呼び方 会社の受付の人が外部の人へ,自分の会社の○○課長のことを話す場合の一番良い言い方<問 11>(P.37) ―「○○は…」が最も高く約4割,「課長の○○は…」が約3割 ― 問11 会社の受付の人が自分の会社の課長のことを話す (%) 場合の一番良い言い方 0 20 40 41.1 40.0 58.7 48.4 平成27年度 平成17年度 平成16年度 平成9年度 60 80 30.9 2.0 24.3 26.6 4.7 25.1 3.7 34.6 5.3 43.0 「鈴木は…」 「課長の鈴木は…」(*1) 「鈴木さんは…」 *1:平成9,16年度調査では,選択肢になかった。 (%) 30 20 10 「鈴木課長は…」 問11 会社の受付の人が自分の会社の課長のことを 話す場合の一番良い言い方(年齢別) 50 40 100 33.3 31.0 23.8 3.6 47.0 51.0 36.0 35.1 14.6 13.5 46.3 35.6 32.7 18.8 36.2 33.8 26.7 26.7 10.0 1.8 0.4 20代 30代 0 16~19歳 45.2 53.2 「鈴木は…」 「鈴木さんは…」 0.6 40代 1.0 2.1 50代 60代 20.5 4.3 70歳以上 「課長の鈴木は…」 「鈴木課長は…」 -7- 〔全体・過去の調査との比較〕 会社の受付の人が,外部の人に,自分の会社の 鈴木課長のことを話す場合,どういう言い方をする のが一番良いと思うかを尋ねた。 「鈴木は…」が 41.1%と最も高く,次いで,「課長 の鈴木は…」(30.9%),「鈴木課長は…」(24.3%) となっている。 過去の調査結果(平成9,16,17 年度)と比較す ると,「課長の鈴木は…」は平成 17 年度調査から今 回調査で4ポイント増加しており,「鈴木課長は…」 は減少傾向にある。 〔年齢別〕 年齢別に見ると,「鈴木は…」は,20~50 代で他 の年代より高く4割台後半から5割台前半となって いる。「課長の鈴木は…」は,20 代から 60 代までで 3割台となっているが, 16~19 歳と 70 歳以上で, 2割台前半と低くなっている。「鈴木課長は…」は, 70 歳以上(45.2%)及び 16~19 歳(31.0%)で他の 年代より高くなっている。 学校の先生が保護者に対して,同僚の先生のことを話す場合の一番良い言い方<問 12>(P.42) ―「○○先生は…」が7割以上 ,「○○教諭は…」が 13.7%― 〔全体・過去の調査との比較〕 学校の先生が生徒の保護者に,同僚の田 0 20 40 60 80 100 中先生のことを話す場合,どういう言い方をす 平成27年度 10.1 2.6 72.7 13.7 るのが一番良いと思うかを尋ねた。 平成17年度 9.3 3.4 「田中先生は…」が 72.7%と最も高く,次い 63.3 21.3 で,「田中教諭は…」(13.7%),「田中は…」 平成16年度 12.2 3.8 81.9 (10.1%)となっている。 平成9年度 10.8 3.8 83.6 過去の調査結果(平成9,16,17 年度)と比 「田中は…」 「田中さんは…」 「田中先生は…」 「田中教諭は…」(*1) *1:平成9,16年度調査では,選択肢になかった。 較すると,平成 17 年度調査から今回調査に掛 けて,「田中先生は…」は9ポイント増加しているが,「田中教諭は…」は8ポイント減少している。 問12 学校の先生が保護者に,同僚の先生のことを 話す場合の一番良い言い方 (%) 病院の医師が患者に対して,同僚の医師のことを話す場合の一番良い言い方<問 13>(P.46) ―「○○先生は…」が5割台前半,「○○医師は…」が約4割 ― 〔全体・過去の調査との比較〕 病院の医師が大人の患者に,同僚の木村医 0 20 40 60 80 100 師のことを話す場合,どういう言い方をするの 平成27年度 5.5 1.2 53.1 39.5 が一番良いと思うかを尋ねた。 平成17年度 6.2 2.3 46.9 42.2 「木村先生は…」が 53.1%と最も高く,次い 平成16年度 11.6 3.4 で,「木村医師は…」(39.5%),「木村は…」 83.0 (5.5%)となっている。 平成9年度 9.2 3.6 85.5 「木村は…」 「木村さんは…」 「木村先生は…」 「木村医師は…」(*1) 過去の調査結果(平成9,16,17 年度)と比 *1:平成9,16年度調査では,選択肢になかった。 較すると,平成 17 年度調査から今回調査に掛 けて,「木村先生は…」は6ポイント増加しているが,「木村医師は…」は3ポイント減少している。 問13 病院の医師が患者に,同僚の医師のことを 話す場合の一番良い言い方 (%) -8- 3 情報化の中でのコミュニケーション 毎日の生活に必要な情報を何から得ているか<問 14>(P.50) ―「携帯電話(スマートフォン含む)」が大きく増加,紙媒体(新聞,雑誌等)は減少傾向 ― (%) 問14 毎日の生活に必要な情報の取得手段 0 20 新聞 携帯電話(*1) (スマートフォン含む) 28.5 29.8 12.6 16.2 15.8 19.6 12.9 10.6 18.0 18.7 10.3 29.7 ラジオ ちらし・ビラ 雑誌 6.9 タブレット端末 7.3 本や辞典 70 67.7 〔選択肢変更点〕 *1:H20は「携帯電話」 *2:H13は「インターネット」, H20は「パソコン(インター ネット)」 6.6 〔全体・過去の調査との比較〕 毎日の生活に必要な情報を何から得ているか,利 用することの多いものを尋ねた(選択肢の中から三つ まで回答)。 「 テ レ ビ 」 が 85.9 % と 最 も 高 く , 次 い で 「 新 聞 」 (67.7%),「携帯電話(スマートフォン含む)」(41.9%), 「パソコン」(28.5%)となっている。 過去の調査結果(平成 13,20 年度)と比較すると, 「新聞」,「ちらし・ビラ」,「雑誌」,「本や辞典」といった 紙媒体の情報源は減少傾向にあり,「携帯電話(スマー トフォン含む)」は平成 20 年度調査から今回調査で増 加している。 平成27年度 平成20年度 平成13年度 10.9 問14 毎日の生活に必要な情報の取得手段(年齢別) 83.5 78.6 81.1 78.6 80.0 79.6 82.7 64.4 86.7 89.7 79.0 85.1 60 44.5 50 40 100 85.9 0.3 ウェアラブル端末 80 80 41.9 12.1 パソコン(*2) 90 60 86.0 92.6 76.6 87.1 テレビ (%) 100 40 38.4 29.8 30 20 25.0 10 3.6 31.7 6.1 35.1 9.4 59.9 35.9 11.6 20代 20.5 26.4 35.3 11.3 40代 新聞 ラジオ 携帯電話(スマートフォン含む) 27.6 9.4 15.6 30代 89.0 39.8 0 16~19歳 90.6 50代 60代 6.2 70歳以上 テレビ パソコン 〔年齢別〕 年齢別に見ると,「テレビ」は,60 代以上で他の年代 より高く9割前後となっている。「新聞」は年代が上が るに従って高くなり,20 代以下では3割前後であるが, 60 代以上では8割台後半となっている。「携帯電話 (スマートフォン含む)」は,20 代が 83.5%と最も高く,20 代以降,年代が上がるに従って低くなっている。 「携帯電話(スマートフォン含む)」は,30 代以下では「テ レビ」の割合と同水準となり,「新聞」の割合の倍以上 となっているが,50 代以上では「新聞」を下回り,70 歳以上では「新聞」より 83 ポイント低くなっている。 言葉や言葉の使い方に大きな影響を与えるのは何だと思うか<問 15>(P.53) ―「携帯電話(スマートフォン含む)」が平成 20 年度調査から 20 ポイント増の 34.3% ― (%) 100 問15 言葉遣いに大きな影響を与える情報媒体 0 20 40 60 80 86.6 テレビ 43.7 54.6 34.3 新聞 携帯電話(*1) (スマートフォン含む) ラジオ パソコン(*2) 雑誌 本や辞典 タブレット端末 ちらし・ビラ ウェアラブル端末 14.3 21.6 21.8 20.2 23.9 13.8 22.8 8.8 9.4 5.0 3.5 7.4 0.5 〔選択肢変更点〕 *1:H20は「携帯電話」 *2:H20は「パソコン(イ ンターネット)」 90.3 〔全体・過去の調査との比較〕 情報の伝達に使用されるもののうち,言葉や言葉の 使い方に大きな影響を与えると思うものを尋ねた(選 択肢の中から三つまで回答)。 「 テレビ 」が 86.6%と最も高く ,次いで ,「 新聞 」 (43.7%),「携帯電話(スマートフォン含む)」(34.3%)と なっている。 過去の調査結果(平成 20 年度)と比較すると,「新 聞」,「雑誌」,「本や辞典」,「ちらし・ビラ」は減少し, 「携帯電話(スマートフォン含む)」は増加した。 平成27年度 平成20年度 -9- 問15 言葉遣いに大きな影響を与える情報媒体 (年齢別) (%) 100 90 80 73.8 78.0 89.3 88.4 87.3 91.0 84.5 70 60 54.8 52.4 53.9 38.1 33.5 36.7 30.5 27.8 12.2 15.5 50 40 30 20 10 0 20.2 9.5 43.8 43.4 52.7 47.2 34.6 29.5 27.4 25.5 28.8 23.1 15.1 17.3 21.0 15.6 6.2 39.8 16~19歳 20代 30代 新聞 ラジオ 携帯電話(スマートフォン含む) 40代 50代 テレビ パソコン 60代 〔年齢別〕 年齢別に見ると,「テレビ」は,30 歳以上で,8割台 半ば~9割強となっている。「新聞」は 20 代(33.5%) から年代が上がるに従って高くなっている。「携帯電 話(スマートフォン含む)」は,年代が下がるに従って高くな る傾向があり,30 代以下で5割台前半となっている。 「ラジオ」は,年代が上がるに従って高くなる傾向があ り,60 代以上で2割台後半となっている。 70歳以上 次の各場面での携帯電話(スマートフォン含む)の使用についてどう感じるか<問 16>(P.56) ―(1)電車やバスの中での通話について,「不愉快に感じる(計)」は4ポイント増加し7割台後半, (2)対面で話をしている最中の画面閲覧,携帯電話操作について,「仕方がない」は 40 代以下で2割以上― 〔全体・過去の調査との比較〕 「(1)電車やバスの中で携帯電話(スマートフォン含む) を使って話をしている人がいる場合」,「(2)対面で話 (1)電車やバスの中での通話についてどう感じるか をしている最中に携帯電話(スマートフォン含む)の画面を 平成27年度 41.3 77.7(計) 36.3 17.9 2.9 見たり,操作をしたりしている場合」について,どのよう 1.3 平成15年度 39.9 33.8 3.8 に感じるかをそれぞれ尋ねた。 20.3 73.7(計) 0.8 「不愉快に感じる」は,(1)が 41.3%,(2)が 50.3%と (2)対面で話をしている最中の画面閲覧や携帯電話操作についてどう感じるか なっている。 平成27年度 50.3 28.6 16.8 2.7 過去の調査結果(平成 15 年度)と比較すると,(1) 1.4 78.9(計) 不愉快に感じる どちらかと言えば不愉快に感じる は,「不愉快に感じる(計)」が,4ポイント増加し 77.7% 良い感じはしないが仕方がないと感じる 何の問題もない当然の行為だと感じる となっている。 何とも思わない (%) 100 問16 携帯電話の使用について 0 20 40 60 80 問16 携帯電話の使用について (年齢別) (1)電車やバスの中での通話 (%) 〔年齢別〕 年齢別に見ると,(1)では,「不愉快に感じる」が 50 代以上で4割台,40 代以下で3割台となっている。「良 い感じはしないが仕方がないと感じる」は,60 代で他 の年代より高く 26.2%となっている。 60 50 44.9 38.1 37.2 30 35.7 20 17.9 37.2 21.3 10 6.0 40 0 16~19歳 34.3 16.3 2.4 1.8 20代 47.6 34.3 2.4 2.4 43.5 2.0 30代 37.7 40.5 29.7 46.6 33.3 14.9 14.9 26.2 14.4 2.4 2.6 2.6 3.4 1.4 1.2 40代 0.3 50代 1.0 60代 70歳以上 不愉快に感じる どちらかと言えば不愉快に感じる 良い感じはしないが仕方がないと感じる 何の問題もない当然の行為だと感じる 何とも思わない - 10 - (%) 問16 携帯電話の使用について (年齢別) (2)対面で話をしている最中の画面閲覧や携帯電話操作 60 29.3 50 40 43.8 39.2 33.9 36.0 31.0 30 10 25.0 9.5 0 8.3 20 29.9 22.0 26.2 3.0 3.3 1.8 16~19歳 20代 31.9 57.9 56.7 28.5 26.2 11.3 14.1 1.9 1.3 21.9 2.1 1.6 0.3 0.3 30代 40代 50代 60代 不愉快に感じる どちらかと言えば不愉快に感じる 良い感じはしないが仕方がないと感じる 何の問題もない当然の行為だと感じる 何とも思わない 61.9 23.1 年齢別に見ると,(2)では,「不愉快に感じる」が 20 代 で 29.3%と最も低く,20 代以降,年代が上がるに従っ て高くなる傾向にある。「良い感じはしないが仕方がな いと感じる」は,40 代以下で 50 代以上より高く2割台と なっている。「何の問題もない当然の行為だと感じる」 及び「何とも思わない」は,16~19 歳で他の年代より 高く1割弱となっている。 9.8 3.2 1.4 70歳以上 1.5 相手とどのような方法を用いてやり取りをするか<問 17>(P.58) ―どんな相手に対しても「携帯電話(スマートフォン含む)での通話」は増加し, 「固定電話での通話」は減少 ― 問17(1) 同居家族と,どのような方法を用いて やり取りをするか 0 直接会って話す 携帯電話(スマートフォン含む) での通話(*1) 携帯電話(スマートフォン含む)での 電子メール等文字のやり取り(*2) 固定電話での通話(*3) 手紙・はがき パソコンでの電子メール等 文字のやり取り(*4) タブレット端末,ウェアラブル端末 での電子メール等文字のやり取り ファックス やり取りの機会はない (%) (1)同居している家族や親族 〔全体・過去の調査との比較〕 20 40 60 80 100 同居している家族や親族とやり取りをするとき,どの 96.0 93.7 ような方法を用いているかを尋ねた(選択肢の中から 52.2 29.9 三つまで回答)。 31.1 「直接会って話す」が 96.0%と最も高く,次いで「携 24.2 16.5 帯電話(スマートフォン含む)での通話」(52.2%),「携帯 平成27年度 25.6 平成20年度 電話(スマートフォン含む)での電子メール等文字のやり取 1.6 1.5 り」(31.1%)となっている。 〔選択肢変更点〕 *1:H20では,「携帯電話 1.0 過去の調査結果(平成 20 年度)と比較すると,「携帯 での通話」 0.9 *2:H20では,「携帯電話 0.7 電話(スマートフォン含む)での通話」,「携帯電話(スマートフ でのメール」 *3:H20では,「電話」 ォン含む)での電子メール等文字のやり取り」は増加し, *4:H20では,「パソコン 0.3 等での電子メール」 0.3 「固定電話での通話」は減少している。 *:H20では,「インター 2.7 ネット」(0.2%)の選択 肢があった 4.7 問17(1) 同居家族と,どのような方法を用いて やり取りをするか(年齢別) (%) 〔年齢別〕 年齢別に見ると,「携帯電話(スマートフォン含む)での通 話」は,20~40 代で他の年代より高く6割台となってい る。「携帯電話(スマートフォン含む)での電子メール等文 字のやり取り」は,20 代(52.4%)で最も高く,20 代以 降,年代が上がるに従って低くなる傾向がある。 100 98.8 80 60 40 20 0 57.1 46.4 10.7 93.9 61.0 52.4 6.1 98.8 66.9 97.9 66.0 97.1 95.6 51.8 52.8 49.4 39.8 37.2 13.4 14.9 7.3 25.6 21.5 92.7 29.2 25.8 4.1 16~19歳 20代 30代 40代 50代 60代 70歳以上 直接会って話す 固定電話での通話 携帯電話(スマートフォン含む)での通話 携帯電話(スマートフォン含む)での電子メール等文字のやり取り - 11 - 問17(2) 離れて住んでいる家族や親族と, どのような方法を用いてやり取りをするか 0 20 40 携帯電話(スマートフォン含む) での通話(*1) 60 33.7 固定電話での通話(*2) 直接会って話す 51.6 11.3 1.3 1.5 1.6 ファックス やり取りの機会はない 76.2 〔選択肢変更点〕 *1:H20では,「携帯電話 での通話」 *2:H20では,「電話」 *3:H20では,「携帯電話 でのメール」 *4:H20では,「パソコン 等での電子メール」 *:H20では,「インター ネット」(0.8%)の選択 肢があった 3.6 3.4 1.4 パソコンでの電子メール等 文字のやり取り(*4) タブレット端末,ウェアラブル端末 での電子メール等文字のやり取り 100 平成27年度 平成20年度 26.7 11.7 手紙・はがき 80 71.5 36.0 26.4 27.5 携帯電話(スマートフォン含む)での 電子メール等文字のやり取り(*3) (%) 2.8 問17(2) 離れて住んでいる家族や親族と, どのような方法を用いてやり取りをするか(年齢別) (%) 100 88.6 81.8 76.2 80 56.1 54.8 60 40 20 46.5 35.9 22.6 25.0 25.3 34.7 20代 76.5 49.2 59.2 46.6 44.3 31.8 7.0 30代 19.4 13.3 7.4 40代 50代 〔年齢別〕 年齢別に見ると,「携帯電話(スマートフォン含む)での通 話」は,20~60 代で7割台半ばから9割弱となっている。 「固定電話での通話」は,70 歳以上で最も高く 76.5%, 次いで 60 代で 59.2%となっている。 26.5 23.6 22.3 10.6 6.7 16~19歳 75.1 45.3 49.8 46.4 28.7 41.7 10.7 0 79.6 (2)離れて住んでいる家族や親族 〔全体・過去の調査との比較〕 離れて住んでいる家族や親族とやり取りをするとき, どのような方法を用いているかを尋ねた(選択肢の中 から三つまで回答)。 「携帯電話(スマートフォン含む)での通話」が 71.5%と最 も高く,次いで「固定電話での通話」(51.6%)となって いる。 過去の調査結果(平成 20 年度)と比較すると,「携帯 電話(スマートフォン含む)での通話」,「携帯電話(スマートフ ォン含む)での電子メール等文字のやり取り」は増加し, 「固定電話での通話」は減少している。 8.9 60代 70歳以上 直接会って話す 固定電話での通話 携帯電話(スマートフォン含む)での通話 携帯電話(スマートフォン含む)での電子メール等文字のやり取り 手紙・はがき 問17(3) 友人と,どのような方法を用いて やり取りをするか 0 20 40 携帯電話(スマートフォン含む) での通話(*1) 60 80 61.5 62.1 47.5 携帯電話(スマートフォン含む)での 電子メール等文字のやり取り(*2) 40.5 26.2 固定電話での通話(*3) 8.6 手紙・はがき 8.4 5.7 1.6 0.6 0.8 0.9 ファックス やり取りの機会はない 平成27年度 平成20年度 2.5 問17(3) 友人と,どのような方法を用いて やり取りをするか(年齢別) (%) 100 79.8 80.5 81.6 75.0 75.0 77.8 73.1 65.7 64.3 69.6 63.5 73.8 40 80.3 58.3 1.2 3.7 3.3 8.8 77.7 57.2 55.5 34.9 (3)友人 〔全体・過去の調査との比較〕 友人とやり取りをするとき,どのような方法を用いてい るかを尋ねた(選択肢の中から三つまで回答)。 「携帯電話(スマートフォン含む)での通話」が 70.1%と最 も高く,次いで「直接会って話す」(61.5%)となってい る。 過去の調査結果(平成 20 年度)と比較すると,「携帯 電話(スマートフォン含む)での通話」,「携帯電話(スマートフ ォン含む)での電子メール等文字のやり取り」は増加し, 「固定電話での通話」は減少している。 〔年齢別〕 年齢別に見ると,「携帯電話(スマートフォン含む)での通 話」は,20~60 代で8割前後となっている。「携帯電話 (スマートフォン含む)での電子メール等文字のやり取り」は, 年代が低いほど高くなる傾向があり,30 代以下で7割 台となっているが,「固定電話での通話」は,年代が高 いほど高くなる傾向がある。 64.2 55.3 16.8 20 0 47.4 〔選択肢変更点〕 *1:H20では,「携帯電話 での通話」 *2:H20では,「携帯電話 でのメール」 *3:H20では,「電話」 *4:H20では,「パソコン 等での電子メール」 *:H20では,「インター ネット」(1.2%)の選択 肢があった 4.4 パソコンでの電子メール等 文字のやり取り(*4) タブレット端末,ウェアラブル端末 での電子メール等文字のやり取り 60 100 70.1 39.3 直接会って話す 80 (%) 41.1 31.8 9.4 16~19歳 20代 30代 40代 50代 60代 70歳以上 直接会って話す 固定電話での通話 携帯電話(スマートフォン含む)での通話 携帯電話(スマートフォン含む)での電子メール等文字のやり取り - 12 - 問17(4) 仕事上の知り合いなど(1)~(3)以外の人と, (%) どのような方法を用いてやり取りをするか 0 20 携帯電話(スマートフォン含む) での通話(*1) 40 60 50.0 直接会って話す 30.0 28.7 携帯電話(スマートフォン含む)での 電子メール等文字のやり取り(*3) パソコンでの電子メール等 文字のやり取り(*4) 9.6 5.8 2.6 3.6 話でのメール」 1.1 10.6 やり取りの機会はない *4:H20では,「パソコン 等での電子メール」 *:H20では,「インター ネット」(1.1%)の選択 肢があった 16.8 (4)仕事上の知り合いなど,(1)~(3)以外の人 〔全体・過去の調査との比較〕 仕事上の知り合いなど,(1)~(3)以外の人とやり取りを するとき,どのような方法を用いているかを尋ねた(選 択肢の中から三つまで回答)。 「携帯電話(スマートフォン含む)での通話」が 54.9%と最 も高く,次いで,「直接会って話す」(50.0%),「固定電 話での通話」(30.0%),「携帯電話(スマートフォン含む)で の電子メール等文字のやり取り」(28.7%)となってい る。 過去の調査結果(平成 20 年度)と比較すると,「携帯 電話(スマートフォン含む)での通話」,「携帯電話(スマートフ ォン含む)での電子メール等文字のやり取り」は増加し, 「固定電話での通話」は減少している。 問17(4) 仕事上の知り合いなど(1)~(3)以外の人と, どのような方法を用いてやり取りをするか (年齢別) 80 60 63.4 42.9 40 31.0 67.8 65.7 65.2 0 平成27年度 平成20年度 〔選択肢変更点〕 *1:H20では,「携帯電話 での通話」 *2:H20では,「電話」 *3:H20では,「携帯電 6.7 タブレット端末,ウェアラブル端末 での電子メール等文字のやり取り 20 44.0 18.4 ファックス (%) 48.0 9.9 手紙・はがき 100 54.9 28.4 固定電話での通話(*2) 80 61.2 64.4 53.1 44.1 45.1 32.1 62.1 14.6 8.3 60.5 45.6 51.8 33.3 39.5 24.3 16.7 〔年齢別〕 年齢別に見ると,「携帯電話(スマートフォン含む)での通 話」は,20~60 代で6割台となっている。「直接会って 話す」は,20~40 代で他の年代より高く6割台となって いる。 40.6 33.3 28.1 31.7 19.7 3.0 16~19歳 20代 30代 40代 50代 60代 70歳以上 直接会って話す 固定電話での通話 携帯電話(スマートフォン含む)での通話 携帯電話(スマートフォン含む)での電子メール等文字のやり取り インターネットを利用することがあるか<問 18>(P.70) ―「利用する(計)」が,40 代以下で 97%以上,「利用したことがない」が,70 歳以上で 75.8% ― 〔全体・過去の調査との比較〕 ふだん,パソコン・携帯電話(スマートフォン含む)・そ 平成27年度 56.5 14.0 2.6 26.9 の他の電子機器などを通して,インターネットを利 73.1(計) 用することがあるかを尋ねた。 よく利用している 時々利用している 利用したことがある 利用したことがない 「よく利用している」(56.5%)と「時々利用してい る」(14.0%)と「利用したことがある」(2.6%)を合わせた「利用する(計)」は 73.1%となっている。 0 (%) 100 100.0 90 80 85.7 問18 インターネットの利用頻度 20 40 60 92.1 92.7 80.9 65.7 60 50 30 20 10 0 (%) 100 問18 インターネットの利用頻度(年齢別) 99.4 99.6 97.0 89.3 70 35.4 40 80 2.4 3.0 21.4 〔年齢別〕 年齢別に見ると,「利用する(計)」は,16~19 歳 で 100%となっており,年代が上がるに従って低く 75.8 なる傾向があり,60 代で 61.8%,70 歳以上で 61.8 24.2%となっている。一方,「利用したことがない」 は年代が上がるに従って高くなる傾向があり,70 歳 38.2 11.4 以上(75.8%)で「利用する(計)」を 52 ポイント上回 24.2 っている。 21.0 6.5 10.7 10.3 0.4 3.0 2.3 5.4 2.5 1.2 0.0 20代0.6 30代0.4 40代 50代 60代 70歳以上 16~19歳 11.9 14.9 4.3 よく利用している 利用したことがない 時々利用している 利用する(計) 利用したことがある - 13 - どのようにインターネットを利用するか<問 18 付>(P.70) ―電子メールを除き,双方向的な利用(投稿や公開をする)は少ない ― 問18付問 インターネットの利用の仕方 0 電子メールを利用する 画像,音楽,動画等を閲覧・視聴する (投稿や公開はしない) ショッピングサイトやオークションサイトを 閲覧する(参加はしない) 買い物をしたり,オークションに 参加したりする 官公庁や企業等のホームページや ブログを閲覧する(投稿はしない) SNSを閲覧する(投稿はしない) 一般個人のホームページやブログを 閲覧する(投稿はしない) 一般に公開されている掲示板などを 閲覧する(投稿はしない) 芸能人や文化人等のホームページや ブログを閲覧する(投稿はしない) SNSに投稿する オンラインゲームに参加する 画像,音楽,動画等を 投稿したり,公開したりする ホームページやブログを公開する 官公庁や企業等のホームページや ブログに投稿する 一般個人のホームページやブログに 投稿する 一般に公開されている掲示板などに 投稿する 芸能人や文化人等のホームページや ブログに投稿する 20 40 60 80 (%) 78.4 54.4 42.1 38.2 32.9 30.3 25.9 21.1 19.1 17.7 13.2 6.4 6.3 4.7 4.7 3.5 平成27年度 3.3 〔全体〕 ふだん,インターネットを「利用する(計)」と答 えた人(全体の 73.1%)に,どのようにインター ネットを利用するかを尋ねた(選択肢の中から 全て回答)。 「電子メールを利用する」が 78.4%と最も高く, 次いで「画像,音楽,動画等を閲覧・視聴する (投稿や公開はしない)」(54.4%),「ショッピン グサイトや,オークションサイトを閲覧する(参 加はしない)」(42.1%)となっている。 「投稿する」という選択肢の中では,「SNSに 投稿する」が 17.7%と最も高く,次いで「オンラ インゲームに参加する」(13.2%),「画像,音楽, 動画等を投稿したり,公開したりする」(6.4%) となっている。 情報機器の普及によって,言葉や言葉の使い方が影響を受けると思うか<問 19>(P.75) ―「影響はあると思う」と 85%以上が回答 ― 問19 情報機器の普及が言葉遣いに影響すると思うか (%) 100 〔全体・過去の調査との比較〕 パソコンや携帯電話(スマートフォン含む)などの 平成27年度 47.6 37.7 8.2 1.3 情報機器の普及によって,言葉や言葉の使い 85.3(計) 9.4(計) 方が影響を受けると思うかを尋ねた。 平成20年度 38.7 79.7(計) 41.0 8.8 2.0 「大きな影響があると思う」(47.6%)と「多少影 10.8(計) 平成15年度 33.9 78.9(計) 45.0 13.8 1.8 響があると思う」(37.7%)を合わせた「影響はあ 15.5(計) ると思う(計)」は 85.3%となっている。 大きな影響があると思う 多少影響はあると思う 余り影響はないと思う 全く影響はないと思う 過去の調査結果(平成 15,20 年度)と比較す ると,「影響はあると思う(計)」は平成 20 年度調査から今回調査で6ポイント増加している。 0 20 40 60 80 - 14 - 次に挙げるような記号類や表記を用いた表現を見たことがあるか<問 20>(P.80) ―「見たことがある(計)」は,「 など」が 85.1%,「(笑),(汗),(怒)など」が 77.1%, 一方,「「おk」,「うp」など」は41.4%,「「あ゛」,「え゛」,「ま゛」など」は41.2%となっている ― 問20 記号類や表記の認知度(全体・性別) 見たことがない 0 見たことはあるが使うことはない 20 40 60 使うことがある 80 100 (%) (1)(笑),(汗),(怒)などの感情等を表す表現 20.3 全体 37.9 見たことがある(計) 23.2 17.7 男性 女性 39.3 77.1 42.0 34.1 32.9 45.1 (2)「あ゛」,「え゛」,「ま゛」など,一般的な書き方としては「゛」を付けない仮名に「゛」を付ける表現 55.8 全体 36.2 41.2 36.2 36.2 見たことがある(計) 58.8 53.1 男性 女性 5.0 2.9 6.9 (3)「OK」を「おk」,「UP」を「うp」など誤入力から発生したとされる表現 55.5 全体 31.8 41.4 31.3 32.1 見たことがある(計) 55.9 55.2 男性 女性 (4) 全体 9.7 10.3 9.1 など,絵文字と呼ばれる表現 12.7 29.0 見たことがある(計) 56.1 〔全体・性別〕 (1)(笑),(汗),(怒)などの感情を表す表現 (笑),(汗),(怒)などの感情等を表す表現 を見たことがあるか,また,使ったことがあるか を尋ねた。 「使うことがある」が 39.3%と最も高く,次いで, 「見たことはあるが使うことはない」(37.9%)とな っている。 性別に見ると,「使うことがある」は女性の方 が 12 ポイント高いが,「見たことはあるが使うこ とはない」は男性の方が8ポイント高くなってい る。 (2)「あ゛」「え゛」「ま゛」など,一般的な書き方としては「゛」 (濁点)を付けない仮名に「゛」(濁点)を付ける表現 「あ゛」「え゛」「ま゛」など,一般的な書き方とし ては「゛」(濁点)を付けない仮名に「゛」(濁点) を付ける表現を見たことがあるか,また,使った ことがあるかを尋ねた。 「見たことがない」が 55.8%と最も高くなって いる。 性別に見ると,「見たことがない」は男性の方 が6ポイント高くなっている。 85.1 (3)「OK」を「おけ」や「おk」,「UP」を「うp」な ど,誤入力から発生したとされる表現 女性 67.6 「OK」を「おけ」や「おk」,「UP」を「うp」など, 誤入力から発生したとされる表現を見たことがあるか,また,使ったことがあるかを尋ねた。 「見たことがない」が 55.5%と最も高くなっている。 性別に見ると,余り変化は見られない。 男性 14.2 40.2 11.2 18.8 43.7 (4) など,絵文字と呼ばれる表現 など,絵文字と呼ばれる表現を見たことがあるか,また使ったことがあるかを尋ねた。 「使うことがある」(56.1%)と「見たことはあるが使うことはない」(29.0%)を合わせた「見たことがある(計)」は 85.1%となっている。 性別に見ると,「使うことがある」は女性の方が 24 ポイント高いが,「見たことはあるが使うことはない」は男性の 方が 21 ポイント高くなっている。 - 15 - 4 「ら抜き」,「さ入れ」,「やる/あげる」 どちらの言い方を普通使うか<問 21>(P.95) ―「見れた」(48.4%)が「見られた」(44.6%)を, 「出れる?」(45.1%)が「出られる?」(44.3%)を,今回調査において初めて上回る― (数字は%) 〔全体〕 ( ア ) を ( イ ) を ど ち ら 分 か ら 表に挙げた(1)~(13)の 使う 使う も使う ない 二つの言い方のうち,普通使 (ア)こんなにたくさんは食べられない (1) 60.8 32.0 6.8 0.4 うものはどちらかを尋ねた。 (イ)こんなにたくさんは食べれない 結果は左のとおり。 (ア)朝5時に来られますか このうち,(1)~(5)は「れ (2) 45.4 44.1 9.8 0.7 (イ)朝5時に来れますか る/られる」が後に続く言い (ア)彼が来るなんて考えられない (3) 88.6 7.8 2.9 0.8 方について尋ねたものである。 (イ)彼が来るなんて考えれない なお,「食べれない」,「来れ (ア)今年は初日の出が見られた (4) 44.6 48.4 6.5 0.4 ますか」,「考えれない」,「見 (イ)今年は初日の出が見れた れた」,「出れる?」は,これま (ア)早く出られる? (5) 44.3 45.1 10.2 0.5 で共通語においては誤りとさ (イ)早く出れる? れてきており,新聞などでも (ア)明日は休ませていただきます ほとんど用いられていない。 (6) 79.6 16.8 3.1 0.5 (イ)明日は休まさせていただきます (6)~(10)は「せる/させ る」が後に続く言い方につい (ア)今日はこれで帰らせてください (7) 80.3 16.9 2.1 0.7 て尋ねたものである。「休まさ (イ)今日はこれで帰らさせてください せていただきます」,「帰らさ (ア)担当の者を伺わせます (8) 75.5 20.7 2.9 0.8 せてください」,「伺わさせま (イ)担当の者を伺わさせます す」,「読まさせていただきま (ア)絵を見せてください (9) 59.6 32.7 7.5 0.2 す」の四つの言い方は,共通 (イ)絵を見させてください 語においては誤りとされてお (ア)私が読ませていただきます (10) 71.9 23.2 4.3 0.6 り,新聞などでもほとんど用 (イ)私が読まさせていただきます いられていない。ただし,(9) (ア)植木に水をやる (11) 59.8 33.6 6.4 0.1 で取り上げた,「見せてくださ (イ)植木に水をあげる い/見させてください」は,ど (ア)うちの子におもちゃを買ってやりたい (12) 35.6 57.0 7.1 0.3 ちらも文法的には問題のな (イ)うちの子におもちゃを買ってあげたい い表現である。「見せてくださ (ア)相手チームにはもう1点もやれない (13) 74.4 21.0 4.1 0.5 い」は,下一段活用の動詞 (イ)相手チームにはもう1点もあげられない 「見せる」の連用形に接続助 詞「て」と「ください」が付いた形,「見させてください」は,上一段活用の動詞「見る」の未然形に,使役の助動詞 「させる」と「て」と「ください」が付いた形である。 (11)~(13)は「やる/あげる」について尋ねたものである。「敬語の指針」(平成 19 年文化審議会答申)では, 「「植木に水をあげる」という場合の「あげる」は,旧来の規範からすれば誤用とされるものであるが,この語の謙 譲語から美化語に向かう意味的な変化は既に進行し,定着しつつあると言ってよい。」としている。 - 16 - 〔過去の調査との比較・年齢別〕 (1)「食べられない/食べれない」 (%) 100 問21(1)「食べられない」/「食べれない」 0 20 40 60 60.8 60.2 66.7 67.7 67.3 平成27年度 平成22年度 平成17年度 平成12年度 平成7年度 こんなにたくさんは食べられない 80 32.0 35.2 26.6 25.5 27.2 こんなにたくさんは食べれない 6.8 4.0 6.1 6.3 5.0 どちらも使う (%) (1)食べられない/食べれない(年齢別) 0 20 40 60 80 60.8 全体 32.0 6.8 41.7 16~19歳 48.8 51.2 20代 30代 100 9.5 42.1 6.7 56.3 35.9 6.9 59.3 32.8 7.9 40代 過去の調査結果(平成7,12,17,22 年度)と比較 50代 63.1 28.8 8.1 すると,「食べられない」は,平成 17 年度調査から平 60代 64.6 28.2 6.7 成 22 年度調査に掛けて7ポイント減少しているが,平 66.7 27.9 4.6 成 22 年度調査から今回調査では余り変化が見られ 70歳以上 (ア)食べられない (イ)食べれない どちらも使う ない。 年齢別に見ると,「食べられない」は,年代が上がるに従って高くなり,「食べれない」は年代が上がるに従って 低くなる。「食べれない」は,16~19 歳で 48.8%と「食べられない」(41.7%)を7ポイント上回っている。 (2)「来られますか/来れますか」 0 問21(2)「来られますか」/「来れますか」 20 40 45.4 47.9 52.7 54.2 58.8 平成27年度 平成22年度 平成17年度 平成12年度 平成7年度 朝5時に来られますか 60 80 44.1 43.2 35.4 33.8 33.8 朝5時に来れますか (%) 100 9.8 8.1 10.6 10.6 6.3 (%) (2)来られますか/来れますか(年齢別) 0 20 40 60 16~19歳 20代 30代 どちらも使う 40代 100 44.1 45.4 全体 80 9.8 36.9 57.1 6.0 39.6 54.9 4.9 35.9 54.3 9.0 39.5 48.0 12.5 過去の調査結果(平成7,12,17,22 年度)と比較 50代 49.5 41.4 9.1 すると,「来られますか」は減少傾向にある。「来れま 60代 46.4 40.3 12.8 すか」は平成 12 年度(33.8%)以降増加傾向にあっ 55.0 34.2 8.7 たが,平成 22 年度調査から今回調査では余り変化 70歳以上 (ア)来られますか (イ)来れますか どちらも使う が見られない。 年齢別に見ると,「来られますか」は,40 代以下で3割台となっている。「来れますか」は,年代が低いほど高く なる傾向があり,40 代以下では,「来られますか」を9~20 ポイント上回っている。 (3)「考えられない/考えれない」 0 問21(3)「考えられない」/「考えれない」 20 平成27年度 平成22年度 平成17年度 平成12年度 平成7年度 彼が来るなんて考えられない 40 60 88.6 88.2 89.3 88.7 88.8 彼が来るなんて考えれない 80 (%) 100 7.8 2.9 8.1 2.3 5.7 3.0 5.9 4.1 6.7 3.1 0 20 40 60 80 100 88.6 7.8 2.9 16~19歳 86.9 8.3 4.8 20代 86.6 1.8 30代 88.6 11.0 9.4 40代 89.1 6.1 4.3 全体 どちらも使う 過去の調査結果(平成7,12,17,22 年度)と比較 すると,余り変化は見られない。 年齢別に見ると,「考えられない」は全ての年代で8 割台後半~約9割となっている。 (3)考えられない/考えれない(年齢別) (%) 50代 91.3 5.8 2.6 60代 89.7 6.4 9.4 2.8 86.3 70歳以上 (ア)考えられない - 17 - 1.2 (イ)考えれない どちらも使う 3.0 (4)「見られた/見れた」 (%) 100 問21(4)「見られた」/「見れた」 0 20 40 60 80 44.6 47.6 平成27年度 平成22年度 今年は初日の出が見られた 48.4 47.2 6.5 4.9 今年は初日の出が見れた どちらも使う (4)見られた/見れた(年齢別) (%) 0 40 60 44.6 全体 35.6 5.5 4.5 56.5 7.9 47.2 53.8 60代 7.1 63.7 45.6 50代 6.5 70.7 31.0 40代 100 76.2 23.8 30代 80 48.4 16.7 16~19歳 20代 過去の調査結果(平成 22 年度)と比較すると,平成 22 年度調査では,「見られた」(47.6%)が「見れた」 (47.2%)を上回っているが,今回調査では,「見れた」 (48.4%)が「見られた」(44.6%)を上回っている。 年齢別に見ると,「見られた」は年代が上がるに従 って高くなり,60 代以上で5割を超え,「見れた」を上 回っている。一方,「見れた」は,年代が下がるに従っ て高くなり,40 代以下で5割を超え,「見られた」を上 回っている。 20 37.7 63.2 70歳以上 (ア)見られた 7.1 7.4 30.6 5.7 どちらも使う (イ)見れた (5)「出られる?/出れる?」 0 問21(5)「出られる」/「出れる」 20 40 60 44.3 48.0 平成27年度 平成22年度 早く出られる? 45.1 44.0 早く出れる? (%) 100 80 10.2 7.5 どちらも使う (5)出られる?/出れる?(年齢別) (%) 0 20 40 44.3 全体 60 80 45.1 100 10.2 16~19歳 32.1 60.7 7.1 20代 31.1 63.4 4.9 過去の調査結果(平成 22 年度)と比較すると,平成 30代 35.5 55.9 7.8 22 年度調査では,「出られる?」(48.0%)が「出れる?」 40代 37.4 51.4 11.2 (44.0%)を上回っているが,今回調査では,「出れ 50代 る?」(45.1%)が「出られる?」(44.3%)を上回ってい 45.6 43.0 11.3 る。 60代 49.2 36.4 13.8 年齢別に見ると,「出られる?」は,年代が高いほど 70歳以上 56.2 33.8 9.1 高くなる傾向があり,70 歳以上で5割台半ばとなって (ア)出られる? (イ)出れる? どちらも使う いる。一方,「出れる?」は,年代が低いほど高くなる 傾向があり,40 代以下で5割を超え,「出られる?」を 14~32 ポイント上回っている。 (11)「水をやる/水をあげる」 0 問21(11)「水をやる」/「水をあげる」 平成27年度 平成17年度 平成12年度 平成7年度 植木に水をやる 20 40 60 59.8 67.6 68.9 75.3 植木に水をあげる 80 (%) 100 33.6 6.4 25.0 7.1 24.1 6.6 20.2 4.2 (11)水をやる/水をあげる(年齢別) (%) 0 全体 16~19歳 どちらも使う 20代 30代 20 40 60 80 100 59.8 33.6 6.4 54.8 41.7 3.6 48.2 41.6 49.4 51.4 2.4 6.9 40代 42.6 47.7 9.7 過去の調査結果(平成7,12,17 年度)と比較する と,「水をあげる」は増加傾向にあり,平成 17 年度調査 50代 60.8 32.7 6.5 から今回調査に掛けて9ポイント増加している。一方, 60代 71.0 22.8 5.9 「水をやる」は減少傾向にある。 70歳以上 77.6 16.0 6.2 年齢別に見ると,「水をやる」は 30 代(41.6%),40 (ア)水をやる (イ)水をあげる どちらも使う 代(42.6%)を除いて5割弱~7割台後半となっており, 特に 60 代以上で他の年代より高く7割台となっている。「水をあげる」は,20 代~40 代で他の年代より高く5割前 後となり,30~40 代では,「水をやる」を5~10 ポイント上回っている。 - 18 - (12)「買ってやりたい/買ってあげたい」 0 80 (%) 100 57.0 49.5 44.8 35.8 7.1 6.5 7.4 4.3 問21(12)「買ってやる」/「買ってあげる」 20 40 60 35.6 42.8 46.8 58.5 平成27年度 平成17年度 平成12年度 平成7年度 うちの子におもちゃを買ってやりたい どちらも使う (12)買ってやる/買ってあげる(年齢別) (%) 0 40 35.6 全体 60 80 100 57.0 26.2 16~19歳 うちの子におもちゃを買ってあげたい 20 7.1 67.9 6.0 20代 14.6 82.3 2.4 30代 15.1 79.2 5.7 過去の調査結果(平成7,12,17 年度)と比較する 40代 21.0 69.0 10.0 と,平成 12 年度調査では,「買ってやりたい」が「買っ 50代 32.0 60.2 7.8 てあげたい」を上回っているが,平成 17 年度調査で 60代 46.2 45.1 7.9 は,「買ってあげたい」が「買ってやりたい」を上回って 60.7 32.4 6.6 いる。「買ってあげたい」は引き続き増加傾向にあり, 70歳以上 平成 17 年度調査から今回調査に掛けて8ポイント増 (ア)買ってやりたい (イ)買ってあげたい どちらも使う 加している。 年齢別に見ると,「買ってやりたい」20 代(14.6%)から年代が上がるに従って高くなり,70 歳以上(60.7%)で 「買ってあげたい」を 28 ポイント上回っている。「買ってあげたい」は 70 歳以上(32.4%)から年代が下がるに従っ て高くなる傾向にあり,50 代以下では「買ってやりたい」を 28~68 ポイント上回っている。 (13)「1点もやれない/1点もあげられない」 問21(13)「1点もやれない」/「1点もあげられない」 0 20 40 60 74.4 76.4 77.6 79.5 平成27年度 平成17年度 平成12年度 平成7年度 相手チームにはもう1点もやれない どちらも使う 80 21.0 17.5 16.6 16.1 (%) 100 4.1 4.5 4.0 3.2 0 20 40 60 74.4 全体 80 100 21.0 4.1 16~19歳 60.7 35.7 3.6 20代 61.0 36.0 2.4 30代 62.4 32.7 4.9 相手チームにはもう1点もあげられない 過去の調査結果(平成7,12,17 年度)と比較する と,「1点もやれない」は減少傾向にあり,一方,「1点 もあげられない」は増加傾向にある。 年齢別に見ると,「1点もやれない」は,全ての年代 において「1点もあげられない」を上回っており,特に 50 代以上で8割台となっている。「1点もあげられない」 は,30 代以下で他の年代より高く3割台となっている。 (13)1点もやれない/1点もあげられない(年齢別) (%) 68.7 40代 25.5 5.5 50代 81.2 13.9 4.5 60代 82.3 13.6 3.3 70歳以上 81.1 14.2 3.9 (ア)1点もやれない (イ)1点もあげられない どちらも使う 〔日本語を大切にしているか別(問1とのクロス)〕 (6)「休ませて/休まさせて」 日本語を大切にしているか別に見ると,「休まさせ 3.1 て」は,日本語を「大切にしている(計)」と答えた人 16.8 17.1 3.1 (17.1%)で,「大切にしていない(計)」と答えた人 17.3 4.5 (11.8%)より5ポイント高くなっている。 11.8 0.0 (6)休ませて/休まさせて(日本語を大切にしているか別) 0 20 40 60 79.6 全体 79.3 78.0 87.3 大切にしている(計) どちらとも言えない 大切にしていない(計) (ア)休ませて 80 どちらも使う (イ)休まさせて (9)見せて/見させて(日本語を大切にしているか別) 0 全体 大切にしている(計) どちらとも言えない 大切にしていない(計) (ア)見せて 20 40 59.6 57.7 62.6 78.4 (イ)見させて (%) 100 60 80 32.7 (%) 100 7.5 8.1 33.9 6.4 31.0 19.6 2.0 (9)「見せて/見させて」 日本語を大切にしているか別に見ると,「見させて」 は , 日 本 語 を 「 大 切 に して い る ( 計 ) 」 と 答 え た 人 (33.9%)で,「大切にしていない(計)」と答えた人 (19.6%)より 14 ポイント高くなっている。 どちらも使う - 19 - 5 言葉に対する感覚 どちらの言い方を使うか<問 22>(P.107) ―「悩ましい問題」(56.3%)が,「悩ましい目つき」(38.9%)を上回る― 〔全体・過去の調 査との比較〕 表 に 挙 げた6 組 の言い方について, どちらの言い方を 使うかを尋ねた。 今回尋ねた六つ の言い方のうち, 「どちらも使う」は, (4) (a)彼は理科系に進んだ 20.9 47.2 22.5 8.1 68.1 69.7 「(2)(a)「過去のこ 【39.4】 【28.3】 【18.6】 【11.5】 【67.7】 【46.9】 (b)この曲は癒やし系だね とにこだわっている」 (5) (a)彼は興奮してしゃべりまくった 46.4 30.8 8.2 13.8 77.2 39.0 /(b)「食材にはと 【50.9】 【22.6】 【10.2】 【15.1】 【73.5】 【32.8】 (b)それを聞いて,彼は慌てまくった ことんこだわってい (6) (a)乾燥して土が固まっている 39.8 44.1 9.3 6.2 83.9 53.4 る」」が 53.6%と最 (b)君の言葉に彼が固まっている も高く,次いで, 「(4)(a)「彼は理科系に進んだ」/(b)「この曲は癒やし系だね」」(47.2%),「(6)(a)「乾燥して土が固まっている」 /(b)「君の言葉に彼が固まっている」」(44.1%)となっている。 過去の調査結果(平成 13 年度)と比較すると,(1)では,「(a)すばらしさに鳥肌が立った」の方を使う割合は 12 ポイント,「どちらも使う」の割合は 10 ポイント増加した。一方,「(b)恐ろしさに鳥肌が立った」の方を使う割合は 18 ポイント減少した。(3)では,「(b)AかBかの選択は悩ましい問題だ」の方を使う割合は 16 ポイント,「どちらも使う」 の割合は9ポイント増加した。一方,「(a)悩ましい目つきで誘惑する」の方を使う割合は 18 ポイント減少した。 (数字は%,上段…平成 27 年度調査結果,下段…【平成 13 年度調査結果】) (a)の方をどちらも (b)の方を どちらも (a) を使う(b)を使う 使う 使う 使う 使わない (計) (計) (1) (a)余りのすばらしさに鳥肌が立った 34.6 27.4 29.1 8.4 62.0 56.6 (b)余りの恐ろしさに鳥肌が立った 【22.8】 【17.8】 【46.8】 【11.7】 【40.6】 【64.6】 (2) (a)まだ過去のことにこだわっている 20.9 53.6 18.5 6.1 74.5 72.1 【31.1】 【40.3】 【19.9】 【7.9】 【71.4】 【60.2】 (b)食材にはとことんこだわっている (3) (a)悩ましい目つきで誘惑する 21.2 17.7 38.5 20.3 38.9 56.3 (b)Aか B かの選択は悩ましい問題だ 【39.1】 【9.1】 【22.4】 【26.9】 【48.2】 【31.5】 (%) 80 71.4 70 問22(1)(a)「すばらしさに鳥肌が立った」 (b)「恐ろしさに鳥肌が立った」(年齢別) 67.1 68.6 70.5 60.2 60 50 54.8 52.4 51.8 10.7 11.0 11.4 20代 30代 40 54.4 59.2 58.5 59.1 58.5 52.7 30 20 10 7.6 6.8 7.9 7.3 40代 50代 60代 70歳以上 〔年齢別〕 (1)(a)すばらしさに鳥肌が立った/(b)恐ろしさに鳥肌が立った 年齢別に見ると,比較的新しい使い方とされる「(a)す ばらしさに鳥肌が立った」を使う(計)は,40 代以下で6 割台後半から7割強となっている。 「(b)恐ろしさに鳥肌が立った」を使う(計)は,70 歳以 上で「(a)すばらしさに鳥肌が立った」を使う(計)を6ポイ ント上回っている。 0 16~19歳 (a)「余りのすばらしさに鳥肌が立った」の方を使う(計) (b)「余りの恐ろしさに鳥肌が立った」の方を使う(計) どちらも使わない (%) 90 問22(2)(a)「過去のことにこだわっている」 (b)「食材にはこだわっている」(年齢別) 81.0 81.7 84.1 83.0 83.5 79.9 80.3 80 70 72.7 60 50 74.4 62.3 59.5 62.8 6.0 5.5 6.1 4.6 3.9 16~19歳 20代 30代 40代 50代 72.6 54.8 40 30 20 10 8.2 7.3 60代 70歳以上 (2)(a)過去のことにこだわっている/(b)食材にはだわって いる 年齢別に見ると,「(a)過去のことにこだわっている」を 使う(計)は,60 代以上で,比較的新しい使い方とされ る「(b)食材にはこだわっている」を使う(計)を 12~18 ポ イント上回っている。 「(b)食材にはこだわっている」を使う(計)は,30 代以 下で「(a)過去のことにこだわっている」を使う(計)を 11 ~22 ポイント上回っている。 0 (a)「まだ過去のことにこだわっている」を使う(計) (b)「食材にはとことんこだわっている」を使う(計) どちらも使わない - 20 - (%) 問22(3)(a)「悩ましい目つき」 (b)「悩ましい問題」(年齢別) 80 70 69.0 75.6 60 72.7 64.4 50 40 16.7 17.1 26.5 41.6 16.5 16.3 17.9 20代 30代 40代 30 20 10 15.5 0 16~19歳 (3)(a)悩ましい目つき/(b)悩ましい問題 年齢別に見ると,「(a)悩ましい目つき」を使う(計)は, 40 代以上で 30 代以下より高く4割台となり,60 代以上 59.9 で「(b)悩ましい問題」を使う(計)を上回る。 49.5 「(b)悩ましい問題」を使う(計)は,50 代以下で 60 代 40.9 48.2 45.4 38.4 以上より高く約6割から7割台半ばとなり,「(a)悩ましい 目つき」を使う(計)を 12~59 ポイント上回っている。 26.9 なお,(b)の方が新しい使い方と言われることがある 22.1 16.8 が,(a)よりも以前からある使い方であると,辞書等では 説明されている。 50代 60代 70歳以上 (a)「悩ましい目つきで誘惑する」を使う(計) (b)「AかBかの選択は悩ましい問題だ」を使う(計) どちらも使わない (%) 100 90 問22(4)(a)「理科系」/(b)「癒やし系」(年齢別) 86.9 80.5 86.1 85.7 80 78.0 70 78.0 70.5 60 50 56.0 40 65.3 72.3 60.5 52.4 30 20 10 4.8 5.5 16~19歳 20代 5.3 3.6 4.2 30代 40代 50代 8.5 (4)(a)理科系/(b)癒やし系 年齢別に見ると,「(a)理科系」を使う(計)は 40~60 代で7割台となっているが,比較的新しい使い方とさ 65.5 れる「(b)癒やし系」を使う(計)を上回るのは 60 代以上 である。また,「(a)理科系」を使う(計)は,70 歳以上で 43.4 「(b)癒やし系」を使う(計)を 22 ポイント上回っている。 「(b)癒やし系」を使う(計)は,40 代以下で8割台とな 16.9 り,「(a)理科系」を使う(計)を 15~31 ポイント上回って いる。 0 60代 70歳以上 (a)「彼は理科系に進んだ」を使う(計) (b)「この曲は癒やし系だね」を使う(計) どちらも使わない (%) 問22(5)(a)「しゃべりまくった」 (b)「慌てまくった」(年齢別) 80 70 79.8 77.4 44.0 42.1 76.3 60 50 46.5 82.1 51.4 80.3 79.5 45.6 34.1 40 30 20 11.9 14.6 14.7 20代 30代 10.0 10.7 10.8 40代 50代 60代 10 (5)(a)しゃべりまくった/(b)慌てまくった 年齢別に見ると,「(a)しゃべりまくった」を使う(計)は, 70 歳以上で 60 代以下より低く 69.2%となっているが, 69.2 比較的新しい使い方とされる「(b)慌てまくった」を使う (計)(23.1%)も最も低く,その差は 46 ポイントと最も 大きくなっている。 「(b)慌てまくった」を使う(計)は,50 代以下で 60 代 23.1 以上より高く4割強から5割強となっている。 21.0 0 16~19歳 70歳以上 (a)「彼は興奮してしゃべりまくった」を使う(計) (b)「それを聞いて,彼は慌てまくった」を使う(計) どちらも使わない (%) 問22(6)(a)「土が固まっている」 (b)「彼が固まっている」(年齢別) 100 90 81.0 82.3 87.3 87.8 87.4 82.8 (6)(a)土が固まっている/(b)彼が固まっている 年齢別に見ると,「(a)土が固まっている」を使う(計) は,全ての年代で,比較的新しい使い方とされる「(b) 彼が固まっている」を使う(計)を上回っている。 「(b)彼が固まっている」を使う(計)は,60 代以上で 50 代以下より低く「(a)土が固まっている」を使う(計)を 41~53 ポイント下回っている。 78.5 80 70 60 50 74.4 64.3 67.3 70.5 64.4 41.5 40 25.6 30 20 10 6.0 3.0 5.3 4.0 3.9 20代 30代 40代 50代 6.9 10.5 60代 70歳以上 0 16~19歳 (a)「乾燥して土が固まっている」を使う(計) (b)「君の言葉に固まっている」を使う(計) どちらも使わない - 21 - どちらを主に使うか(日常の用語)<問 23>(P.114) ―全ての言い方で,和語・漢語を「主に使う」が減少― 〔全体・過去の調査との比較〕 表に挙げた六つの和語・漢語を用い た言い方と,同じ意味で使われるカタ カナを用いた言い方を対比して挙げ, どちらの言葉を主に使うかを尋ねた。 六つの言葉のうち,和語・漢語を用い た言い方を「主に使う」は,「(6)合計で (1万円)」が 65.3%と最も高く,次いで, 「(3)台所」(55.4%)となっている。 カタカナを用いた言い方を「主に使う」 は,「(1)ワイン」が 82.5%と最も高く,次 いで「(2)スーツ」(68.2%)となってい る。 過去の調査結果(平成 11 年度)と比 較すると,「(5)(賞品を)ゲットする」が 24 ポイント,「(2)スーツ」が 16 ポイント, 「(3)キッチン」が 13 ポイント,「(1)ワイン」が7ポイント,それぞれ増加している。 (数字は%,上段…平成27 年度調査結果,下段…【平成11 年度調査結果】) どちらも 分からな (a) を 主 (b) を 主 どちらも 同じくら わ ない に使う に使う い使う 使 い (1) (a) ぶどう酒 10.3 82.5 6.2 0.9 0.1 (b) ワイン 【15.3】 【75.6】 【6.7】 【2.1】 【0.3】 (2) (a) 背広 19.8 68.2 11.6 0.4 0.0 (b) スーツ 【34.7】 【52.8】 【12.0】 【0.3】 【0.2】 (3) (a) 台所 55.4 25.3 18.4 0.9 0.0 (b) キッチン 【77.0】 【12.1】 【10.2】 【0.4】 【0.3】 (4) (a) 開店する 39.4 35.2 24.3 1.0 0.2 (b) オープンする 【44.9】 【34.6】 【19.5】 【0.7】 【0.3】 (5) (a) (賞品を)獲得する 45.3 38.0 13.1 3.4 0.2 (b) (賞品を)ゲットする 【74.1】 【14.0】 【6.0】 【5.2】 【0.7】 (6) (a) 合計で(1 万円) 65.3 13.0 20.5 1.1 0.2 (b) トータルで(1 万円) 【69.5】 【13.3】 【16.3】 【0.6】 【0.2】 どちらを主に使うか(文化・スポーツの用語)<問 24>(P.119) ―「リベンジ」を主に使う(61.4%)が,「雪辱」を主に使う(21.4%)を,40 ポイント上回っている ― (1) (a) (b) (2) (a) (b) (3) (a) (b) (4) (a) (b) (5) (a) (b) (6) (a) (b) (%) 100 (数字は%) どちらも 分からな 〔全体〕 (a) を 主 (b) を 主 どちらも 使 わ ない に使う に使う 同じくら 六つの漢字を用いた言い方と,同じ い使う い ような意味で使われるカタカナを用い 芸能 80.0 7.9 7.5 4.3 0.3 た言い方を対比して挙げ,どちらの言 エンターテイ(ン)メント 葉を主に使うかを尋ねた。 脚本 54.5 22.3 18.7 4.3 0.2 六つの言葉のうち漢字を用いた言い シナリオ 方を「主に使う」は,「芸能」が 80.0%と 芸術家 45.3 30.9 21.5 2.1 0.1 最も高く,次いで,「脚本」(54.5%), アーティスト 「芸術家」(45.3%)となっている。 競技場 37.0 36.3 25.0 1.7 0.1 カタカナを用いた言い方を「主に使う」 スタジアム は,「リベンジ」(61.4%),「アスリート」 雪辱 21.4 61.4 11.6 5.0 0.6 (46.0%)となっている。 リベンジ また,「競技場」(37.0%)と「スタジア 運動選手 33.3 46.0 18.6 1.8 0.3 ム」(36.3%)は余り差が見られない。 アスリート 問24(1) (a)芸能/(b)エンターテイ(ン)メント(年齢別) 90 80 70 84.5 70.7 60 50 40 30 11.6 20 10 0 9.5 4.8 16~19歳 20代 〔年齢別〕 (1)(a)芸能/(b)エンターテイ(ン)メント 89.5 83.8 年齢別に見ると,「(a)芸能」を主に使う割合は,全て 78.0 72.7 73.9 の年代で「(b)エンターテイ(ン)メント」を主に使う割合を 上回っているが,16~19 歳と 60 代以上で他の年代よ 12.2 り高く8割台となっている。 8.7 「(b)エンターテイ(ン)メント」を主に使う割合及び「どち 11.4 11.6 8.1 7.2 3.0 らもおなじぐらい使う」は 20~40 代でそれぞれ1割強と 10.2 10.0 5.9 2.3 なっている。 30代 40代 50代 60代 「(a)芸能」を主に使う 「(b)エンターテイ(ン)メント」を主に使う どちらも同じぐらい使う 70歳以上 - 22 - 問24(2) (a)脚本/(b)シナリオ(年齢別) (%) 70 60 50.0 48.9 25.7 24.6 45.1 50 40 51.8 29.8 28.7 30 20 10 21.3 19.0 18.4 52.8 57.4 22.7 22.1 22.5 19.1 17.4 (2)(a)脚本/(b)シナリオ 年齢別に見ると,「(a)脚本」を主に使う割合は,全て の年代で「(b)シナリオ」を主に使う割合を上回っている が,70 歳以上で他の年代より高く 63.0%となっている。 「(b)シナリオ」を主に使う割合は,20 代以下で他の 年代より高く3割弱となっている。 63.0 17.4 13.5 0 16~19歳 20代 30代 40代 50代 「(a)脚本」を主に使う 60代 70歳以上 「(b)シナリオ」を主に使う どちらも同じぐらい使う 問24(3) (a)芸術家/(b)アーティスト(年齢別) (%) 80 70 54.9 51.0 42.2 50 30 20 10 (3)(a)芸術家/(b)アーティスト 年齢別に見ると,「(a)芸術家」を主に使う割合は,年 代が高いほど高くなる可能性があり,16~19 歳で 17.9%,70 歳以上で 75.6%となっている。 一方,「(b)アーティスト」を主に使う割合は,70 歳以 上(11.6%)から年代が下がるに従って高くなり,40 代 以下で「(a)芸術家」を主に使う割合を上回り,16~19 歳で 61.9%となっている。 63.1 61.9 60 40 75.6 22.6 26.5 40.1 30.4 30.4 17.9 16.7 21.3 21.6 25.5 27.8 18.5 11.6 15.9 0 16~19歳 20代 30代 40代 50代 「(a)芸術家」を主に使う 60代 9.1 70歳以上 「(b)アーティスト」を主に使う どちらも同じぐらい使う 問24(4) (a)競技場/(b)スタジアム(年齢別) (%) 60 50 40 41.7 45.3 38.9 38.2 30.4 31.1 28.9 29.1 33.3 30 20 45.1 23.8 28.0 26.1 26.2 24.5 (4)(a)競技場/(b)スタジアム 年齢別に見ると,「(a)競技場」を主に使う割合は,60 代以上で他の年代より高く4割強から5割台半ばとなっ ている。 「(b)スタジアム」を主に使う割合は,年代が上がるに 従って低くなる傾向があり,60 代以上で「(a)競技場」を 主に使う割合を 11~27 ポイント下回っている。「どちら も同じぐらい使う」は,40~50 代で他の年代より高く3 割強となっている。 55.7 42.1 31.0 28.3 25.4 14.6 10 0 16~19歳 20代 30代 40代 50代 「(a)競技場」を主に使う 60代 70歳以上 「(b)スタジアム」を主に使う どちらも同じぐらい使う (%) 100 90 問24(5) (a)雪辱/(b)リベンジ(年齢別) 91.7 82.3 84.5 80 76.0 70 (5)(a)雪辱/(b)リベンジ 年齢別に見ると,「(a)雪辱」を主に使う割合は,年代 が高いほど高くなる傾向があり,70 歳以上で「(b)リベン ジ」を主に使う割合を上回り,52.3%となっている。 「(b)リベンジ」を主に使う割合は,年代が低いほど高 くなる傾向があり,16~19 歳(91.7%)で最も高くなっ ている。 67.6 60 52.3 52.3 25.4 27.6 50 40 15 5 30 20 10 0 11.0 8.2 14.6 3.6 3.6 5.5 16~19歳 20代 5.3 30代 7.0 40代 「(a)雪辱」を主に使う 13.9 14.6 50代 60代 7.8 70歳以上 「(b)リベンジ」を主に使う どちらも同じぐらい使う - 23 - (%) 80 問24(6) (a)運動選手/(b)アスリート(年齢別) 69.0 72.6 70 57.4 60 (6)(a)運動選手/(b)アスリート 年齢別に見ると,「(a)運動選手」を主に使う割合は, 年代が高いほど高くなる傾向があり,60 代以上で, 「(b)アスリート」を主に使う割合を6~53 ポイント上回っ ている。 「(b)アスリート」を主に使う割合は,年代が低いほど 高くなる傾向があり,50 代以下で5割を超え,「(a)運動 選手」を主に使うを 30~63 ポイント上回っている。 69.6 65.7 53.1 50 40.8 40 30 20 17.9 14.6 10 0 11.9 9.8 16~19歳 20代 17.1 25.2 15.5 16.1 30代 40代 「(a)運動選手」を主に使う 23.0 21.4 50代 34.6 17.1 22.1 11.2 60代 70歳以上 「(b)アスリート」を主に使う どちらも同じぐらい使う - 24 - 6 慣用句等の意味・言い方 どちらの意味だと思うか<問 25>(P.124) ―「確信犯」は,約7割が本来とは違うとされる意味を回答― 〔全体・過去の調査との比較〕 表に挙げた四つの慣用句につい て,どちらの意味だと思うか尋ねた。 なお,辞書等で主に本来の意味と されるものをゴシック体 で記し た。 今回尋ねた慣用句のうち,「(2)確 信犯」は,本来とは違うとされる方が 多く選択されるという結果となってい る。 57.6 過去の調査結果((1),(2)は平成 14 3.9 年度,(3)は平成 19 年度)と比較す 3.3 ると,本来の意味ではない方を選択 18.8 した割合が,「(1)奇特」では5ポイ 19 年度 ント,「(2)確信犯」では 12 ポイント, 35.6 それぞれ増加している。一方, 37.8 「(3)琴線に触れる」では4ポイント 1.4 減少している。 0.6 (数字は%) (1)奇特(例文:彼は奇特な人だ。) 平成27 年度 14 年度 (ア) :優れて他と違って感心なこと 49.9 49.9 (イ):奇妙で珍しいこと。 29.7 25.2 (ウ):(ア)と(イ)の両方 5.0 4.1 (エ):(ア)や(イ)とは全く別の意味 4.8 4.1 分からない 10.6 16.7 (2)確信犯(例文:そんなことをするなんて確信犯だ。) 14 年度 :政治的・宗教的等の信念に基づいて正しいと信 (ア) 16.4 17.0 じてなされる行為・犯罪又はその行為を行う人 (イ):悪いことであると分かっていながらなされる行為・ 犯罪又はその行為を行う人 (ウ):(ア)と(イ)の両方 (エ):(ア)や(イ)とは全く別の意味 分からない (3)琴線に触れる (ア):怒りを買ってしまうこと (イ) :感動や共鳴を与えること (ウ):(ア)と(イ)の両方 (エ):(ア)や(イ)とは全く別の意味 分からない (4)名前負け (ア):名前を聞いただけで気後れしてしまうこと (イ) :名前が立派で,中身が追い付かないこと (ウ):(ア)と(イ)の両方 (エ):(ア)や(イ)とは全く別の意味 分からない 69.4 5.1 2.7 5.7 31.2 38.8 3.4 4.8 21.8 24.6 9.3 83.4 3.5 1.7 2.1 〔年齢別・過去の調査との比較〕 ※本来の意味とされるものは点線(‐‐‐)で表示した。 問25(1)「奇特」(年齢別) (%) 59.1 60 50 40 52.4 45 5 36.9 49.4 51.8 42.7 43.3 62.5 56.9 52.5 53.7 49.9 45.9 51.6 40.0 30 30.4 20 32.3 32.6 35.6 27.5 21.0 23.7 18.4 21.5 50代 60代 23.5 10 19.2 16.4 0 16~19歳 20代 30代 40代 70歳以上 (ア)優れて他と違って感心なこと(本来の意味) (イ)奇妙で珍しいこと (ア)優れて他と違って感心なこと(本来の意味)〔平成14年度調査〕 (イ)奇妙で珍しいこと〔平成14年度調査〕 - 25 - (1)奇特 年齢別に見ると,本来の意味とされる「優れて 他と違って感心なこと」は,40 代以上で「奇妙で 珍しいこと」を上回り,特に 50 代で最も高く 62.5%となっている。 過去の調査結果(平成 14 年度)と比較すると, 平成 14 年度調査では,「優れて他と違って感心 なこと」は,30 代以上で「奇妙で珍しいこと」を上 回っていたが,今回調査では,「優れて他と違っ て感心なこと」は,40 代以上で「奇妙で珍しいこ と」を上回っている。 問25(2)「確信犯」(年齢別) (%) 90 75.0 80 70 60 77.1 75.1 75.0 71.6 64.3 50 79.3 74.1 65.4 55.9 67.9 56.1 43.9 16.9 23.6 34.9 40 30 14.3 20 14.0 14.3 17.9 20.3 21.3 10 12.5 10.1 13.0 12.8 13.3 16~19歳 20代 30代 40代 50代 0 60代 17.1 70歳以上 (ア)政治的・宗教的等の信念に基づいて正しいと信じてなされる行為・犯罪 又はその行為を行う人(本来の意味) (イ)悪いことであると分かっていながらなされる行為・犯罪又は行う人 (ア)政治的・宗教的等の信念に基づいて正しいと信じてなされる行為・犯罪 又はその行為を行う人(本来の意味)〔平成14年度調査〕 (イ)悪いことであると分かっていながらなされる行為・犯罪又は行う人〔平成14年度調査〕 (%) 60 問25(3)「琴線に触れる」(年齢別) 52.4 40 38.8 45.1 38.8 36.2 30 20 39.9 49.2 50 34.8 28.6 39.3 41.2 40.4 38.2 39.2 36.1 41.2 39.1 36.6 36.0 33.1 30.2 29.8 33.0 33.1 35.7 32.3 29.6 24.4 (2)確信犯 年齢別に見ると,本来の意味とされる「政治的・ 宗教的等の信念に基づいて正しいと信じてなさ れる行為・犯罪又はその行為を行う人」は,60 代 以上で他の年代より高く2割台前半となってい る。 過去の調査結果(平成 14 年度)と比較すると, 「悪いことであると分かっていながらなされる行 為・犯罪又は行う人」は,20 代を除く全ての年代 で2~22 ポイント増加している。 (3)琴線に触れる 年齢別に見ると,本来の意味とされる「感動や 共鳴を与えること」は,16~19 歳を除く全ての年 代で,「怒りを買ってしまうこと」を上回っている。 過去の調査結果(平成 19 年度)と比較すると, 16~19 歳で「感動や共鳴を与えること」は 10 ポイ ント減少し,「怒りを買ってしまうこと」は 14 ポイント 増加している。 10 0 16~19歳 20代 30代 40代 50代 60代 70歳以上 (ア)怒りを買ってしまうこと (イ)感動や共鳴を与えること(本来の意味) (ア)怒りを買ってしまうこと〔平成19年度調査〕 (イ)感動や共鳴を与えること(本来の意味)〔平成19年度調査〕 問25(4)「名前負け」(年齢別) (%) 100 90 80 70 60 84.8 86.1 7.9 5.3 20代 30代 82.7 90.3 84.4 78.1 72.6 50 40 30 23.8 20 10 10.0 5.5 9.7 11.2 60代 70歳以上 0 16~19歳 40代 50代 (ア)名前を聞いただけで気おくれしてしまうこと (イ)名前が立派で,中身が追い付かないこと(本来の意味) - 26 - (4)名前負け 年齢別に見ると,本来の意味とされる「名前が 立派で,中身が追い付かないこと」は,50 代で他 の年代より高く 90.3%となっている。「名前を聞 いただけで気おくれしてしまうこと」は,16~19 歳 で他の年代より高く 23.8%となっている。 どちらの言い方を使うか<問 26>(P.130) ―本来の言い方とされる「あいきょうを振りまく」を使う(49.1%)は,平成 17 年度調査から5ポイント増― (数字は%) (1)「周囲のみんなに,明るくにこやかな態度をとること」を 平成27 年度 17 年度 (ア) :「(a)あいそ(う)を振りまく」を使う 42.7 48.3 (イ) :「(b)あいきょうを振りまく」を使う 49.1 43.9 (ウ) :(a)と(b)の両方とも使う 5.5 5.5 (エ) :(a)と(b)のどちらも使わない 2.6 ― 分からない 0.2 2.3 (2)「そんなに思いどおりになるものではないこと」を 18 年度 :「(a)そうは問屋が許さない」を使う (ア) 23.6 23.5 :「(b)そうは問屋が卸さない」を使う (イ) 70.4 67.7 (ウ) :(a)と(b)の両方とも使う 1.4 1.9 (エ) :(a)と(b)のどちらも使わない 3.5 4.4 分からない 1.0 2.6 (3)「混乱したさま」を 18 年度 (ア) :「(a)上や下への大騒ぎ」を使う 60.8 58.8 (イ) :「(b)上を下への大騒ぎ」を使う 22.5 21.3 (ウ) :(a)と(b)の両方とも使う 1.5 2.5 (エ) :(a)と(b)のどちらも使わない 12.7 12.9 分からない 2.5 4.5 (4)「眠りから覚めたときの気分が悪いこと」を (ア) :「(a)寝覚めが悪い」を使う 37.1 (イ) :「(b)目覚めが悪い」を使う 57.9 (ウ) :(a)と(b)の両方とも使う 3.0 (エ) :(a)と(b)のどちらも使わない 1.6 分からない 0.4 〔全体・過去の調査との比較〕 表に挙げた四つの慣用句等につい て,どちらの言い方を使うかを尋ねた。 なお,辞書等で主に本来の言い方と されているものをゴシック体で記 した。 今回尋ねた四つの慣用句等のうち, 本来の言い方とされる(3)「(b)上を下 への大騒ぎ」,(4)「(a)寝覚めが悪い」 を使う割合は,それぞれ,本来の言い 方とされていない(3)「(a)上や下への 大騒ぎ」,(4)「(b)目覚めが悪い」を大 きく下回っている。 過去の調査結果((1)は平成 17 年度, (2),(3)は平成 18 年度)と比較すると, 本来の言い方とされている方を選択 している割合が,それぞれ(1)「(b)あ いきょうを振りまく」では5ポイント,(2) 「(b)そうは問屋が卸さない」では3ポイ ント,(3)「(b)上を下への大騒ぎ」では 1ポイント増加している。 〔年齢別・過去の調査との比較〕 ※本来の言い方とされるものは点線(‐‐‐)で表示した。 (%) 70 60 53.6 50 40 30 34.5 33.3 20 10 (1)あいそ(う)を振りまく/あいきょうを振り まく 年齢別に見ると,本来の言い方とされる「(b)あ 51.4 49.5 53.8 47.9 いきょうを振りまく」は,30 代以上で「(a)あいそ(う) 47.0 49.4 49.2 46.5 45.7 42.9 を振りまく」を上回っており, 60 代で最も高く 53.8%となっている。「(a)あいそ(う)を振りまく」は, 36.5 42.1 41.2 43.8 42.1 39.0 16~19 歳(53.6%)で最も高く,「(b)あいきょうを 42.9 45.2 振りまく」(34.5%)を 19 ポイント上回っている。 6.7 3.7 過去の調査結果(平成 17 年度調査)と比較す 2.5 1.9 1.8 0.3 ると,「(b)あいきょうを振りまく」は,20 代を除く全 20代 30代 40代 50代 60代 70歳以上 ての年代で増加している。 問26(1)(a)あいそ(う)を振りまく (b)あいきょうを振りま(年齢別) 6.0 0 16~19歳 「(a)あいそ(う)を振りまく」の方を使う 「(b)あいきょうを振りまく」の方を使う(本来の言い方) (a)と(b)のどちらも使わない 「(b)あいきょうを振りまく」の方を使う(本来の言い方)〔平成17年度調査〕 - 27 - (2)そうは問屋が許さない/そうは問屋が 卸さない 90 77.5 76.7 74.6 年齢別に見ると,本来の言い方とされる「(b)そ 80 73.6 68.3 うは問屋が卸さない」は,20 代以上で6~7割台 70 74.8 61.0 60 69.0 51.9 となっているが,16~19 歳で 34.5%となっている。 67.6 67.6 63.9 61.0 50 「(a)そうは問屋が許さない 」は,16~19 歳で 40.5 40 29.5 40.5%となり,本来の言い方である「(b)そうは問 23.2 21.2 30 34.5 18.2 20.7 22.1 屋が卸さない」を6ポイント上回っている。「(a)と 20 19.0 (b)のどちらも使わない」は年代が低いほど高くな 10 10.4 5.3 2.7 1.8 0 1.0 0.9 る傾向があり,16~19 歳で最も高く,19.0%とな 16~19歳 20代 30代 40代 50代 60代 70歳以上 っている。 「(a)そうは問屋が許さない」の方を使う 「(b)そうは問屋が卸さない」の方を使う(本来の言い方) 過去の調査結果(平成 18 年度)と比較すると, (a)と(b)のどちらも使わない 「(b)そうは問屋が卸さない」の方を使う(本来の言い方)〔平成18年度調査〕 「(b)そうは問屋が卸さない」は 40 代以上では3~ 9ポイント増加しているが,16~19 歳では 17 ポイント減少している。 (%) 問26(2)(a)そうは問屋が許さない (b)そうは問屋が卸さない(年齢別) 問26(3)(a)上や下への大騒ぎ (b)上を下への大騒ぎ(年齢別) (%) 70 54.3 60 50 40 33.3 30 20 10 51.4 48.8 15.2 26.8 13.1 12.8 16~19歳 20代 60.8 66.2 64.8 21.2 20.8 14.6 62.6 22.4 27.2 19.3 22.5 12.8 0 30代 40代 27.2 25.9 21.9 24.6 18.7 9.4 8.0 4.6 50代 60代 (3)上や下への大騒ぎ/上を下への大騒ぎ 年齢別に見ると,本来の言い方とされる「(b)上 を下への大騒ぎ」は,全ての年代で「(a) 上や下 への大騒ぎ」を下回っており,20 代以下で他の 年代より低く1割台前半となっている。「(a)と(b)の どちらも使わない」は,年代が低いほど高くなる 傾向があり,20~30 代で2割台,16~19 歳で最 も高く 33.3%となっている。 過去の調査結果(平成 18 年度)と比較すると, 余り変化は見られない。 70歳以上 「(a)上や下への大騒ぎ」の方を使う 「(b)上を下への大騒ぎ」の方を使う(本来の言い方) (a)と(b)のどちらも使わない 「(b)上を下への大騒ぎ」の方を使う(本来の言い方)〔平成18年度調査〕 問26(4)(a)寝覚めが悪い (b)目覚めが悪い(年齢別) (%) 90 80 79.8 68.9 70 67.3 58.7 60 56.6 51.3 50.7 43.3 44.3 50 40 30 20 24.4 28.6 35.3 40.1 15.5 10 0 0.0 16~19歳 3.0 20代 2.0 30代 1.8 40代 1.5 1.0 50代 60代 1.4 70歳以上 「(a)寝覚めが悪い」の方を使う(本来の言い方) 「(b)目覚めが悪い」の方を使う (a)と(b)のどちらも使わない - 28 - (4)寝覚めが悪い/目覚めが悪い 年齢別に見ると,本来の言い方とされる「(a)寝 覚めが悪い」は,年代が高いほど高くなる傾向が あり,50 代以上で4割台となっている。一方,「(b) 目覚めが悪い」は,年代が低いほど高くなる傾 向があり,20~30 代で6割台後半,16~19 歳で 最も高く 79.8%となっている。
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