平成 28 年度 公開講座 これはあなたのもの Something That Belongs to You 名古屋工業大学主催 日本初公演戯曲 入場無料・要予約(定員各300人) 開 演 開 場 2016 .11. 5 Sat. 6 Sun. 13:00 13:30 NITech Hall 名古屋工業大学 講堂 著 作=ロアルド・ホフマン/ 翻訳=川 島 慶 子 / 脚本=川 邊 優 子 / 演 出=多 田 木 亮 佑 主催=名古屋工業大学 / 制作=中京テレビ放送 / 後援=愛知県教育委員会 ,名古屋市教育委員会, 中日新聞社 ノーベル化学賞受賞者ホフマンが 紡ぎ出す戦争と平和の詩 , 日本初公演! 1992 年のアメリカ。 フィラデルフィアに住む81歳のユダヤ人女性フリーダ・プレスナ ーは、息子のエミール一家と静かに暮らしていた。 あるときウクライナからフリーダ宛に一通 の手紙が届く。戦争中に預かったものを返したいというのだ。 じつはフリーダは、第二次世 界大戦中にナチスのユダヤ人迫害から逃れるため、当時5歳のエミールと、 ポーランドのウ クライナ地方にある村の屋根裏に隠れていた経験を持つ女性だった。つまりこの母息子 はアメリカ生まれではなく、戦後に移住してきた移民一世である。 ちょうどそのころ、孫娘のヘザーが、高校の宿題でナチスのユダヤ人迫害についてレポ ートすることになり、祖母のフリーダに戦争中の話を聞きたいとせがむ。戦争で傷ついた多 くの人々同様、 フリーダもエミールも、 自分たちの家族にさえ戦争中の話をしてこなかった。 と ころがウクライナからの手紙と、へザーの学校の課題という二つの事件が、 この二人が心 の中に閉じ込めてきた記憶を呼び覚まし、過去の悪夢が蘇る。 フリーダはあの時、夫を、父 を、妹を、多くの友人たちを虐殺されたのだ。 しかも憎しみは複雑だった。 なんとフリーダは、 ナチスよりもウクライナ人を「ひとごろし」 と呼んではばからない。 エミールは、 自分たちを匿っ てくれたのもウクライナ人ではないかと母を諭すが、耳をかさない。 それどころか、 ナチスに 抵抗して銃殺された夫を「絶対にゆるさない」 とまで言い張る。幼いときに父を失い、 それ ゆえ父を英雄視するエミールは、母の言葉に動揺する。 やがてウクライナから客人が訪れ、 ひとつの贈り物をする―金の指輪。 フリーダは「これ はあなたのもの」 と突き返すのだが… Roald Hoffmann 原作者 コーネル大学名誉教授 1937年ポーランドのズウォーチュフ (現ウクライナ)生まれ。 ナチスのユダヤ人迫害のため、幼少時に父を殺され、母と二人でウクライ ナ人の家にかくまわれる。戦後の1949年に渡米。1965年よりコーネル大 学の教員になる。専門は量子化学。化学反応におけるウッドワード・ホフ マン則を明らかにし、1981年のノーベル化学賞を福井謙一と共に受賞。 化学者であると同時に、詩人・劇作家としても活躍している。劇作として photograph by Michael Grace-Martin 原作 ロアルド・ホフマン 翻訳 川島 慶子 は、 カール・ジェラシィと共著の『酸素』が有名。 脚本 川邊 優子 演出 多田木 亮佑 出演 theater MOON 他 美術 名古屋工業大学 石松丈佳研究室 他 上 中 下 1944年 ホフマン教授7歳の時(左) 1945年 母とともに(右) ナチスによるユダヤ人虐殺を追悼する石碑 かつて隠れていた家を眺めるホフマン教授 申込方法 申込 期限 ま で 正門 アクセス方法 本学公式HP・トップページにあるバナー「これは あなたのもの」 をクリック http://www.nitech.ac.jp/course/kouza/ chugaku/23.html ※中学生以上対象 ※観劇する上で配慮を必要とする方は事前に名古屋工業大学までご相談ください。 [問い合わせ先] 名古屋工業大学 総務課 〒466-8555 名古屋市昭和区御器所町 052-735-5000 [email protected] チラシ制作 イラスト : 東裏栄美 デザイン : 峰村和花 , 若山夏実 JR 中央線 鶴舞駅「名大病院口」 より徒歩5分 地下鉄 鶴舞線 鶴舞駅「4番出口」 より徒歩8分 ※大学に駐車スペースはないため、公共交通機関をご利用ください。
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