コチラ - 東葛テクノプラザ

平成 28年度
第2回
大学等研究交流サロン
レーザー加工における産官学協創
~ IoT 時代の到来とレーザー加工の展望 ~
ご好評いただいております「大学等研究交流サロン(※)」の今年度第2回目として、東京大学
物性研究所 准教授 小林洋平 氏をお招きし、「レーザー加工における産官学協創
~ IoT 時代
の到来とレーザー加工の展望 ~」について座談会形式で発表していただき、参加者との意見交換
を行います。ご興味をお持ちの皆様の参加をお待ちしております!
※「大学等研究交流サロン」とは、企業が新製品・新技術の開発を促進するために必要な情報について、大学等の
研究者から講演・アドバイスを受ける機会を定期的に設けるために設置し、千葉県産業支援技術研究所、千葉県
商工労働部産業振興課 及び(公財)千葉県産業振興センター
東葛テクノプラザが共同で行うものです。
1.日時 平成28年11月10日(木)14時30分~
2.場所 東京大学 物性研究所 本館6階 第2会議室
3.テーマ レーザー加工における産官学協創
~ IoT 時代の到来とレーザー加工の展望 ~
4.講師 東京大学
5.定員
物性研究所
准教授 小林洋平 氏
20名(先着順)
6.タイムテーブル
(1)発表会
14:30~16:30
(2)見学会
16:40~17:10(希望者のみ)
(3)交流会
17:20~
(希望者のみ)
7.参加費 無料
(交流会参加費
1,000 円)
8.締切
平成28年11月7日(月)
FAXまたは E-mail にてお申し込みください。
9.お問い合わせ 公益財団法人千葉県産業振興センター
東葛テクノプラザ
研究開発課 安原
電話04-7133-0139
FAX04-7133-0162
E-mail: [email protected]
参加申込書
企業名
住所
職・氏名
講師・参加企業との交流会参加
TEL
E-mail
有・無
ヘッドライン登録
(公財)千葉県産業振興センターでは、融資制度や助成金などの支援情報、セミナーや
商談会等のイベント情報など、中小企業の皆様に役立つメールマガジン「千葉県産業情報
ヘッドライン」を毎週配信しています。登録は無料で、メールアドレスがあれば登録でき
ます。登録ご希望の場合は、
「ヘッドライン登録」を○で囲んでください。
参加目的
今後の連携を検討
講師・参加企業との交流
情報収集
その他(
事前質問・要望(取り上げてほしいシーズ等)
●会社のプロフィールをご記入願います。
業務内容
得意技術
※当日は、自社の概要が分かる資料(パンフレット等)を御持参下さい。
)
レーザー加工における産官学協創
~ IoT 時代の到来とレーザー加工の展望 ~
東京大学物性研究所
小林洋平
はじめに
現在我が国にはエネルギー問題、人口減少、環境問題など様々な課題がある。特に
これからの労働力減少に備えた生産性の向上は喫緊の課題である。最近これから目指
すべき社会の姿として、超スマート社会(Society 5.0)という言葉が目立ってきた。超
スマート社会とは必要なもの・サービスを必要な人に、必要な時に提供し、活き活き
と快適に暮らすことのできる社会のことである。
生産性を上げ、個のニーズに即したオンデマンド商品を低コストで供給するための
仕掛けとして第4次産業革命(Industry 4.0)が期待されている。これは、蒸気機関、
電気、インターネットに次ぐ第4の産業革命である。一言で言うと少量多品種生産で
あり、そのためには製造機器は全てネットにつながっている必要がある。この製造機
器の本命はレーザー加工機であると言われている。IoT 時代の理想的なレーザー加工
機は、加工しながら品質をモニターし、より良いパラメータを探す。加工機を動かし
ているうちに品質が向上していくことも夢ではない。
これからのレーザー加工
このようなレーザー加工機を実現するために
はレーザーで何故物が切れるのか?という基本
的な問題を考える必要がある。レーザー加工は
物理の問題としてとらえたときに実は超難問で
ある。これが解けると様々な場面で非熱的でエ
ネルギー効率の良い加工が実現すると期待され
る(図1)。例えば、カーボンファイバー強化プ
ラスチック(CFRP)を熱的影響を抑えて高品位
に切断することが可能になれば、航空機や自動
車で広く使われるようになり、軽量化による省
エネに資する。図2にレーザーで切断した CFRP
の電子顕微鏡写真を示す。レーザーを使うと鋭
く切れている様子が分かる。他にも、サファイ
アガラスが後加工なしにレーザーで切れるよう
になればスマートフォンに採用されるであろう。
今学術界は産業界とともに学理に則ったモノ
作りに挑戦しようとしている。経済産業省・
NEDO のプロジェクトでは次世代のレーザー加
工に資するレーザー開発を行うことが決まった。
柏キャンパスを中核に産官学が集まり産官学協
創を実現していく。当日は今後のレーザー加工
の展開について議論する。
図1
図2