知的センシング・インテリジェントデバイス技術に関する調査

センシング技術専門委員会
知的センシング・インテリジェントデバイス技術に関する調査
■ 背景と調査の重要性
センサーネットワークで取得した情報をサイバー空間様々な情報処理を施し、より豊かな人間
社会の構成を目指すことができる、「IoT・サイバーフィジカルシステム」は、今後の産業の活性
化や様々な社会問題を解決することが出来ると考える。
半導体デバイスを基盤とする様々な情報処理機能を内蔵したインテリジェントセンサは、インタ
ーネットにすべてのものがつながり(IoT:Internet of Things)、大量のデータ解析に基づくビッ
グデータビジネスの情報の入口として、センサーネットワークを構成する基盤技術である。特に
実空間(フィジカル空間)に埋め込まれる様々なセンサにより、災害リスク、健康維持などをは
じめとする様々な地球的課題解決に資すると考えられる。WSTS (WORLD SEMICONDUCTOR
TRADE STATISTICS:世界半導体市場統計) 2014 において、ドルベースで半導体市場は前年比
+4.8%の堅調な伸びである一方、センサ市場は+9.1%と顕著な成長が予想されている。その要因と
して、IT 機器、ロボット・車などへの情報入力装置としてセンサデバイスが重要であり、今後は、
医療・ヘルスケア、農業・環境、インフラ(橋梁、道路、トンネル等)その他、全てのものにセ
ンサを設置、ばらまくことにより市場規模で利用することが予想されるからである。その重要性
は産業界・研究者の皆が認めるところである。
しかしながら、センサは IoT・サイバーフィジカルシステムの情報入力の根幹をなすデバイス
であるにもかかわらず、少量多品種となってしまうセンサに関する製作技術、並びに用途開拓な
どに様々な研究課題が存在する。さらにサイバー空間でのビッグデータ処理の為の入力デバイス
として考えた場合、センサの種類を増やしていくと、処理技術が進歩しているとはいえ、莫大な
データがサイバー空間に上っていくことになりセンササイドでの知的な処理を施したインテリジ
ェントデバイスの要求が予想される。本技術分科会では知的センサデバイスに向けた新たなデバ
イス技術、集積化センサ技術、さらに端末との連携技術などの調査が必要である。
■ 調査項目
(a)
インテリジェントセンサデバイス製作技術
(b)
サイバーフィジカル社会実現に必要なセンサデバイス
(c) 知的センシング・インテリジェントデバイスの社会的要求(
インフラ、交通、自然、人を対象とした)
(d)
携帯端末、ネットワークと知的センシングデバイス連携
(f)
センサデバイスに関連した情報セキュリティ
■ 参加企業:10 社(敬称略/順不同)
アズビル、セイコーインスツル、ソニー、デンソー、東芝、パナソニック、
富士通研究所、富士電機、三菱電機、村田製作所
一般社団法人
電子情報技術産業協会
Japan Electronics and Information Technology Industries Association
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