2 市町等施設における県産材の利用状況について

2 市町等施設における県産材の利用状況について
(1)市町の「公共建築物等木材利用方針」の策定状況(p6参照)
・市町の「公共建築物等木材利用方針」は、29市町すべてで策定されており、公
共建築物等の木造・木質化の取組が進められている。
(2)市町等施設における県産材使用量について(p7参照)
・平成27年度の市町等施設の県産材利用量について、市町施設は昨年より減少し
て1,625㎥、民間施設は昨年より微増して633㎥(県が把握している施設
に限る)であった。
・市町の施設において、県産材利用量が特に多かった施設は、いなべ市立ほくせい
保育園の434㎥、松阪市子ども発達総合支援センターの454㎥であった。
(3)市町施設を木造にしなかった理由(p8参照)
・平成27年度実績~29年度以降計画において、施設を木造にしなかった理由
として、
「その他」が最も多く、次いで「耐火建築物とすること又は主要構造部
を耐火構造とすることが求められる施設であるから」だった。
・
「その他」の理由として、
「経済性による理由」が最も多く挙がっており、低層
の施設であっても、非木造で建築されているケースが見受けられた。
(4)今後の取組について
・県内のすべての市町で「みえ公共建築物等木材利用方針」に沿った公共建築物の
木造・木質化が積極的に進められている。さらなる木材利用を促進するため、引
き続き各市町に働きかけを行い、木造化が困難な公共建築物においても、施設の
一部等、工夫を行うことで、積極的に木造・木質化を促進する必要がある。
・
「みえ公共建築物等木材利用方針」において「木材の利用を促進すべき公共建築
物」には、民間事業者が整備する建築物も含まれるため、民間事業者に対する「み
え公共建築物木材利用方針」の周知・理解を図る必要がある。
5
市町等施設における県産材使用量
平成22年度実績
平成26年度実績
平成27年度実績
平成29年度
以降計画
平成28年度計画
区分
県産材
使用量
(m3)
件数
(件)
県産材
使用量
(m3)
件数
(件)
17
1,548.8
14
170.2
4
16.2
123.1
32
213.9
22
68.3
27
64.6
18
23.0
37
888.6
61
1,793.8
39
1,617.1
41
234.8
22
39.2
改修
27
7.1
23
16.7
14
8.1
13
-
-
-
合計
64
895.7
84
1,810.5
53
1,625.2
54
234.8
22
39.2
新築・増改
築
765.5
非木造
27
合計
県産材
使用量
(m3)
件数
(件)
1,579.9
市町施設
10
県産材
使用量
(m3)
件数
(件)
29
新築・増改
築
木造
県産材
使用量
(m3)
件数
(件)
・・・
木造
3
148.7
5
556.9
5
631.4
-
-
-
-
非木造
1
62.0
8
11.3
9
1.7
-
-
-
-
合計
4
210.7
13
568,2
14
633.1
-
0.0
-
0.0
改修
-
-
1
15.1
-
-
-
-
-
-
合計
4
210.7
14
583.3
14
633.1
-
0.0
-
民間施設
・・・
(参考)平成26年度以降の木造公共施設等の支援事業
■森林整備加速化・林業再生基金事業
平成26年度完成施設(14施設を整備)
事業主体
市町
木造化施設名
県産材使用量(㎥)
菰野町 菰野町
鵜川原幼保園
13.6
亀山市 亀山市
神辺地区コミュニティセンター
49.2
のべの幼稚園
15.1
明和町 明和町
みょうじょうこども園
328.3
大台町 大台町
大台町メディカルセンター(介護老人保健施設)
109.6
大台町 大台町
大台町メディカルセンター(診療所)
138.9
松阪市 (有)数学舎
乳幼児体育館
109.9
松阪市 医療法人 イワサ小児科
イワサ小児科
79.5
多気町 社会福祉法人 笠木御所桜会
有料老人ホーム たきの里
367.2
さくら保育園
167.2
熊野市 熊野市
五郷防災センター
14.0
熊野市 熊野市
湯ノ口温泉施設
248.0
熊野市 熊野市
入鹿保育所
39.7
紀宝町 紀宝町
深田スポーツ交流センター(木造屋内遊具施設)
44.5
津市
学校法人 野辺野学園
南伊勢町 南伊勢町
合計
1724.7
木造化施設名
県産材使用量(㎥)
平成27年度完成施設(8施設を整備)
事業主体
市町
四日市市 学校法人 慈光学園
ひかり幼稚園 ひかりホール
100.7
いなべ市 いなべ市
いなべ市立ほくせい保育園
434.0
関南部地区コミュニティセンター
69.0
津みらい学園
174.1
松阪市 松阪市
松阪市子ども発達総合支援センター
454.3
松阪市 医療法人 松徳会
松本クリニック
118.8
松阪市 (株)みどりの森
有料老人ホームみどりの森
206.5
松阪市 社会福祉法人 有徳会
久保山の庵
132.0
亀山市 亀山市
津市
(有)MIRAI
合計
6
1,689.4
0.0
市町施設を木造にしなかった理由
平成27年度の市町施設(新築・増改築)を木造にしなかった理由
みえ公共建築物等木材利用方針において木造化できない公共建築物(複数回答可)
①耐火建築物と
すること又は主要
構造部を耐火構
造とすることが求
められる施設
②災害時の活動
拠点室等を有す ③危険物を貯蔵
る災害応急対策 又は使用する施
活動に必要な施 設
設
9
(41.0%)
1
(4.5%)
④伝統的建築物
⑤博物館内の文化
その他の文化的
財を収蔵、若しくは展
価値の高い建築
示する施設
物
1
(4.5%)
0
(0.0%)
0
(0.0%)
合計
⑥その他
11
(50.0%)
22
⑥「その他」の理由
経済性(7)、遮音・振動対策のため(1)、ごみのストックヤードのため(1)、海水や水を多く使う施設で耐水が重視されるため(1)、
簡易な待合所でよく、安価なスチール製ユニットを採用したため(1)
平成28年度の市町施設(新築・増改築)を木造にしなかった理由
みえ公共建築物等木材利用方針において木造化できない公共建築物(複数回答可)
①耐火建築物と
すること又は主要
構造部を耐火構
造とすることが求
められる施設
②災害時の活動
拠点室等を有す ③危険物を貯蔵
る災害応急対策 又は使用する施
活動に必要な施 設
設
9
(33.3%)
2
(7.4%)
④伝統的建築物
⑤博物館内の文化
その他の文化的
財を収蔵、若しくは展
価値の高い建築
示する施設
物
2
(7.4%)
0
(0.0%)
0
(0.0%)
合計
⑥その他
14
(51.9%)
27
⑥「その他」の理由
経済性のため(9)、設置先の構造に準ずるため(1)、建物用途(車庫)により不燃が求められるため(1)、プロポーザルより決定さ
れたものが木造ではなかったため(1)、3階建のため(1)、未定(1)
平成29年度以降の市町施設(新築・増改築)を木造にしない理由
みえ公共建築物等木材利用方針において木造化できない公共建築物(複数回答可)
①耐火建築物と
すること又は主要
構造部を耐火構
造とすることが求
められる施設
②災害時の活動
拠点室等を有す ③危険物を貯蔵
る災害応急対策 又は使用する施
活動に必要な施 設
設
9
(50.0%)
2
(11.1%)
④伝統的建築物
⑤博物館内の文化
その他の文化的
財を収蔵、若しくは展
価値の高い建築
示する施設
物
0
(0.0%)
0
(0.0%)
⑥「その他」の理由
経済性のため(2)、作業等に付随する建物の為(1)、未定(4)
7
0
(0.0%)
合計
⑥その他
7
(38.9%)
18