皆さんは放射線診断 科をご存知でしょうか。 患者さんと直接触れ合 うことはほとんどない のですが、実はよく関 わらせていただいてい るかもしれません。 私たち放射線診断医 は 各 診 療 科 と の 協 力・ 連携のもと、CT、M RIなどの検査に対し て画像診断を行い、患 者さんに質の良い医療 を提供する上でとても 重要な役割を担ってい ます。 そして、磐田におけ る地域医療連携に積極 的に関わり、開業医か らの検査読影依頼に対 して良質な画像診断を 提供し、地域医療に貢 献しています。 さ て、「 放 射 線 」 と いう言葉は、昨今の原 子力問題で多く取り扱 われ、関心を抱いてい る方も多いと思います。 エックス線などの放射 線は、人体や物質への 高い透過力やエネルギ ーにより、レントゲン 写真やCT、PET検 査などの医療の他、工 業や農業、身近な所で は空港の手荷物検査な ど広い分野で活用され ています。そもそも放 射線は宇宙、大気、大 地、食物から日常的に 受けていて身近な存在 なのです。 人体への影響を表す 線量の単位をシーベル トと言い、日本におけ る自然放射線は年間 ・ ミリシーベルト とされています。これ に対して一回のCT検 査での線量は ~ ミ リシーベルトです。大 量の放射線とがんの危 険度は研究で分かって いますが、CT検査で 受ける少量の放射線と の関係は科学的に明ら かにされていません。 医療においては患者 さんの病気の診断・治 療という優に勝る利益 性がありますので、必 要な際には安心して画 像検査をお受けくださ い。 飲み込みを確認して リハビリ力をチェック! 問市立総合病院 ☎ リハビリテーション技術科 FAX 簡 単 に で き る チ ェ ッ ク 方 法 は、「 秒間に唾液を繰り返し飲み込む(図)」 リハビリテーション技術科では、入 院当日または翌日からリハビリテー 常となります。ぜひ試してみてくださ という方法です。 回以上できれば正 シ ョ ン( リ ハ ビ リ ) を 開 始 し、 安 静 に えん げ 飲み込みの力が弱くなると、肺炎や 栄 養 不 足、 脱 水 な ど が 生 じ、 食 べ る 楽 飲み込みの力が弱くなると 下( 飲 み 込 今回は合併症の中でも嚥 み)の問題について紹介します。 ことがあります。 力)が低下し、入院が長引いてしまう リ力(リハビリを行うための総合的な て い ま す。 合 併 症 が 生 じ る と、 リ ハ ビ 病気(合併症)が生じることを予防し い。 30 よる体力低下や入院する原因とは別の リハビリテーション技術科では 5 0 0 0 秒間に唾液を繰り返し飲み込 みます。その時、喉仏に指を当 て て、 喉 仏 が 上 が る こ と を 確 認 り ま す。 ま た、 栄 養 の 状 態 が 悪 く な る リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン 技 術 科 で は、 患 者 さ ん が 元 の 生 活 に 早 く 戻 れ る よ う、 早期に退院するために して下さい。 と、リハビリも進みにくくなります。 飲 み 込 み の 力 を 確 認 し、 状 態 に 適 し た 飲 み 込 み に 問 題 が あ る か の 確 認 は、 食 事 を 提 案 し た り、 飲 み 込 み の 問 題 を 専門のスタッフが行う方法のほか、自 改善する練習を行い、できるだけ早く 簡単にできるチェック方法 しみが無くなってしまうことにつなが 3 し た か い わ く ら 5 0 5 0 30 岳史 磐田市立総合病院 放射線診断科 医長 岩 倉 教えて 38 38 -- 分でもできるチェック方法があります。 退院できるように関わっています。 平成28年9月号 27 放射線診断科について ドクター 2 1 5 30
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