大分市民のこころといのちを守る自殺たいさく推進計画(案)【概要】 (PDF

(仮称)⼤分市⺠のこころといのちを守る⾃殺対策推進計画の概要
施策の体系図
図 1 ⾃殺死亡率の推移
大分市の自殺の現状と課題
1.自殺に関する調査研究の推進
1.大分市の自殺者の状況
【自殺者数】 82 人 (平成 26 年)
【⾃殺死亡率】 16.6(人口 10 万人当たりの自殺者数)
【自殺の原因・動機別】 (平成 22〜26 年累計)
○1 健康問題 37.9% ○2 経済、生活問題 16.3%
○3 家庭問題 11.5% の順で多い
【男⼥別・年齢別】 (平成 22〜26 年累計)
男性:76.5% ⼥性:32.5%
男性では、50 歳代、40 歳代、60 歳代の順で多い
⼥性では、50 歳代、60 歳代、70 歳代の順で多い
2.市⺠意識調査 (平成 28 年 1〜2 月実施)
・39.9%の⼈が社会的孤⽴傾向にある。
・64.4%の人が 30 日以内にストレスを感じている。
・45.4%の人が悩みやストレスを誰かに相談することに、
ためらいを感じている。
3.課題
⾃殺や⼼の健康などについて正しい知識をもち、
理解することが必要。
1.
2.市⺠⼀⼈ひとりの理解の増進
平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
大分市自殺死亡率
20.9
21.4
16.8
21.4
22.0
19.5
17.5
21.3
18.5
16.6
大分県自殺死亡率
24.3
24.9
25.3
23.4
24.9
22.4
21.2
22.2
21.8
17.6
全国自殺死亡率
24.2
23.7
24.4
24.0
24.4
23.4
22.9
21.0
20.7
19.5
資料:「大分市の福祉と保健」(厚生労働省「人口動態統計」)
図 2 自殺者数の推移(H22〜26 年)
2.身近な人の悩みやストレスを示すサインに気づき
適切な対応ができる⼈材が必要
3.地域や社会における人とのつながりや支えあい
など社会的な絆を強化することが必要
⾃殺未遂者等、⾃殺の危険度の⾼い対象への対策が
4.
必要
に対する基本認識
自殺
資料:警察庁自殺統計 発見日/発見地 (内閣府「地域における自殺の基礎資料」)
1.自殺は、その多くが追い込まれた末の死
2.自殺は、その多くが防ぐことができる社会的な問題
3.自殺を考えている人は何らかのサインを発していることが多い
計画の期間・目標値
・進⾏管理
。理
庁内検討委員会において、全庁的に関係
推進体制
【計画期間】 平成 29 年度〜平成 33 年度(5 年間)
各課の連携を図り取組を推進するととも
【目標値】
平成 26 年の⾃殺死亡率 16.6 を 20%以上減少させ、
平成 33 年までに⾃殺死亡率 13.2 以下をめざす。
平成 26 年 平成 33 年
⾃殺死亡率
16.6
13.2 以下
市民
一人
ひと
りの
「こ
ころ
」と
「い
のち
」を
守
り、
とも
に支
え、
とも
に生
きる
大分
市を
めざ
して
に、計画策定等検討委員会において、専
門的⾒地による意⾒をいただき、自殺対
策について協議し、推進を図る。
また、各事業の実施状況を毎年把握し、
計画の進捗状況の確認及び評価を⾏う 〈大分市自殺対策推進キャラクター〉
3.早期対応の中心的役割を果た
す人材の確保
4.相談体制の整備
5.心の健康づくりを進める
6.医療機関との連携を図る
7.社会的取組に係る連携体制の
整備
8.自殺未遂者に対する支援
9.周囲の人々に対する支援
自殺の実態を明らかにするための調査の実施
既存資料の活⽤の推進
情報提供の充実
自殺予防週間や自殺対策強化月間における啓発事業の実施
幼児・児童・生徒・学生への自殺予防に資する教育の実施
⾃殺や⾃殺関連事象等に関する正しい知識の普及
うつ病に関する普及啓発の推進
ゲートキーパーの養成
教職員に対する普及啓発・研修の実施
窓⼝や相談業務へ携わる⼈に対する知識の普及
心身の健康に関する相談支援
経営や労働に関する相談支援
児童・生徒に対する相談支援
高齢者とその介護者に対する相談支援
生活困窮者に対する相談支援
障がい者に対する相談支援
DV被害者に対する相談支援
慢性疾患患者等に対する相談支援
様々な問題に関する相談支援
関係窓口の連携の強化
地域における心の健康づくりの推進
学校における心の健康づくりの推進
職場におけるメンタルヘルス対策の推進
うつ病の早期発⾒と受診勧奨の実施
うつ病以外の精神疾患等によるハイリスク者への支援
医療機関スタッフとの連携の強化
関係機関や⺠間団体との連携体制の整備
自殺未遂者やその家族等への相談支援
自死遺族のための情報提供の推進
自殺未遂者の家族等や自死遺族の相談支援
学校・職場での事後対応の促進