はじめに(PDF:115KB)

は じ め に
平成27年度は、教育委員会制度の改革、堺市総合教育会議の設置、堺市
教育大綱や「第2期未来をつくる堺教育プラン」の策定など、次代の教育の
基礎づくりとなる重要な一年となりました。
平成28年度は、第1期教育プランの成果と課題を踏まえ、新教育プラン
のもと、これからの時代に相応しい教育の方向性をしっかり見据えた取組を
進めていかなければなりません。
社会や経済の変化に伴い、子どもや家庭、地域社会の様相も変容しており、
生徒指導や特別支援教育等に関わる課題が複雑化・多様化しています。学校
や教職員だけでは、対応困難な課題も増えています。課題解決に向けては、
教育の質の向上とともに、それを実現する学校園の体制整備が不可欠です。
平成27年12月には、中央教育審議会において「新しい時代の教育や地
方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策に
ついて(答申)」、「チームとしての学校の在り方と今後の改善方策について
(答申)」、「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について(答
申)」の3答申がとりまとめられました。
いずれも根幹に位置付けられているのは、学校園が「チームとして」有機
的・組織的に教育を推進していくということです。
次期学習指導要領においても、「社会に開かれた教育課程」がキーワード
となっており、学校教育が校園内だけでなく、社会や地域と連携・協働しな
がら取り組んでいくことが求められています。子どもたちにとって、保護者
や教職員に加えて、多様な価値観や経験をもった大人と触れ合ったり、話し
合ったりする豊かな経験が、真の意味で「生きる力」をはぐくんでいくこと
につながります。
教育委員会としましても、教職員自らが専門性を高め、子どもたちと真摯
に向き合いながら、「総合的な学力」を育成できるよう、様々な施策や学校
支援等を行ってまいります。
平成28年度の学校経営並びに学校教育の指針として本書を示します。
校園長においては、新教育プランの目標を達成できるよう、学校園の「組
織としてのマネジメント力」とその道標となるリーダーシップを発揮し、各
学校園で創意工夫をこらした教育活動が展開されることを期待しています。
平成28年3月
堺市教育委員会
教育長 石井 雅彦