当日配布資料(1.30MB)

電池電極を想定したナノワイヤ
及びタッチパネル用透明薄膜
広島大学大学院 工学研究院
材料・生産加工部門
准教授 加藤 昌彦
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電池電極を想定したナノワイヤ
タッチパネル用透明薄膜
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研究背景
ナノテクノロジーによる表面微細加工
• 既存技術のブレークスルーとなる可能性を有している.
改善される特性
• 放熱性,放電性,表面積 etc.
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新技術の基となる研究成果
• プラズマ放電によりナ
ノワイヤを基板表面に
形成
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X線回折
ナノワイヤはCrCからなる→高硬度,導電性
形成過程
微細円錐状突起先端から成長
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従来技術とその問題点
従来技術としては,次の2通りがある.
マスクドエッチング,電子ビーム描写
問題点
・高コスト
・先端が鋭利でない
・強度に問題がある
カーボンナノチューブ接合体
問題点
・接合が困難
・整列方法
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新技術の特徴・従来技術との比較
高アスペクト比
形成時間とともに,長さが増加する
ので,極めて大きなアスペクト比が
得られる.
高硬度
硬度の高いCrCで構成される.
高密着性
接着されているのではなく,基板よ
り成長しているので,高い密着力で
ある.
低コスト
マスクが不要,ビーム描写に比べ短
時間.
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想定される用途
・電池電極
・放熱板
・コールドエミッタ
・触媒担体
・薄膜コーティング用下地
・工具
・紙・布などの接触搬送装置
・ロール表面
キャパシタの構造
電極構造
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市場規模
• ハイブリッド車
30万台×@100,000
=300億円
販売台数
350000
300000
250000
200000
150000
100000
50000
0
2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010
2015年市場規模予測
• ハイブリッド車(50万台×@80,000=)400億円+電気自動車
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実用化に向けた課題
・高面積化
現在,形成可能な面積は限定されている.現
在,実験を継続して遂行している.
・高密度化
これまでの研究により,形成過程の理解が進
むとともに,高密度化のための指針を得てい
る.実験により,高密度化が困難なステンレス
鋼の高密形成に目処がついており,ひき続い
ての研究により,達成可能であると考えられる.
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企業への期待
• 実装技術の共同開発
電極単体の作成は,大学で達成で
きる見込みである.バッテリーへの
実装段階では,開発速度を高める
ためにも,共同での研究が望まれ
る.
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本技術に関する知的財産権
• 発明の名称 :金属材料表面へのワイヤ
状突起物の形成方法、及び
該ワイヤ状突起物を備える
金属材料
• 出願番号 :特願2010-166345
• 出願人
:国立大学法人広島大学
• 発明者
:加藤昌彦,林真人,
菅田 淳,曙紘之
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電池電極を想定したナノワイヤ
タッチパネル用透明薄膜
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研究背景
透明電動薄膜の市場規模は拡大の一途
• モバイル機器,タブレット端末
には透明電動薄膜を使用した
タッチパネルが使用される
• 透過性,コストの点から静電容
量式が多くを占める
タッチパネルの問題点
• マルチタッチ
• 透過性
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新技術の基となる研究成果
• スパッタにより透明圧抵
抗薄膜の作成に成功
• 極めて高いひずみ感受
性(ゲージ率)を有する
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従来技術との比較
項目
動作原理
透過性
異物混入
多点入力
希尐金属
用途
その他
抵抗膜式
押圧
△
×
○
含
携帯,
PDA
安価
静電容量
閉回路
○
○
2点
含
PDA
素手のみ
光学式
押圧
◎
×
○
無
券売機 迷い入力
高価
弾性波
音吸収
◎
○
×
無
OA
本発明
押圧
○
○
○
無
押さえる物体
に制約,小型
化難
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新技術の特徴・従来技術との比較
•
•
•
•
接触不良の問題がない
低コスト
高い光透過性を有する
多点検出が可能
第2電極
導電基板
タッチパネル
タッチパネル
ex) ITO
透明導電膜
ガラス基板
スペーサ
透明導電膜
透明導電膜
ガラス基板
ディスプレイ
第1電極
導電基板
ディスプレイ
ガラス基板
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想定される用途
• ドット配置
• ライン配置
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現状の価格(15型)
• 超音波25,000円,静電容量20,000円,
抵抗膜12,000円
2015年の市場規模予測
• 2000万台×@5,000=1,000億円
• その他,電子書籍(327万台,2010第3四半
期)ゲーム機(現状およそ2000万台/年)
等多方面への展開が予想される.
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コスト試算
• 現状の価格(15型)および構成
静電容量 20,000円(1層膜+周辺機器)
抵抗膜
12,000円(4層膜+周辺機器)
• 抵抗膜単体(15型,制御機器を除く)の価格が8,000円であることより,
1層コーティングあたりのコストを2,000円と仮定すると,コストの内訳
は以下のようになる.
静電容量:1層膜(2,000)+周辺機器(18,000)
抵抗膜:4層膜(8,000)+周辺機器(4,000)
• 本方式は,抵抗膜方式に近い.この条件のもとでコスト試算を行うと,
2層膜(4,000)+周辺機器(4,000)=8,000円となる.
以上より,コスト比較結果は以下の通りである.
• 静電容量 20,000円
• 抵抗膜
12,000円
• 本方式
8,000円
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実用化に向けた課題
• 実装技術の確立
部材としてのシーズが確立された段階にある.今
後は,タッチパネルとしての実装技術開発が課題
となる.
• 信頼性評価
タッチパネルとして実用化する際には,繰返し耐久
性,耐環境性等の信頼性を評価する必要がある.
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企業への期待
• 実装技術の共同開発
実装試験実施のための試作品作
成のためには,企業が有する設備・
ノウハウが必要となる.
共同研究等による開発が望まれる.
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本技術に関する知的財産権
• 発明の名称 :透明導電薄膜、透明導電
薄膜の形成方法、及びタッ
チパネル
• 出願番号 :特願2010-134503
• 出願人
:国立大学法人広島大学
• 発明者
:加藤昌彦,住本宏治,
菅田 淳,曙 紘之
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お問い合わせ先
広島大学
産学連携コーディネーター 榧木 高男
TEL 082-421- 3704
FAX 082-421- 3639
e-mail kayaki@hiroshima-u.ac.jp
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