編集後記

編集後記
て判断をするのは人間であることは言う
用とされる。
像化できるため、腫瘍巣の局在診断に有
小誌で紹介された画像診断の最新情報
がお役に立てば幸いである。
プロトコールを立案することが望まれる。
剤の体内動態や各種要因を踏まえて造影
造影剤の投与に際しては常にリスク・
ベネフィット・バランスを重視し、造影
モダリティとされる。
PET/MRIは高度な画像診断の提
供、極低被曝PET検査の提供が可能な
までもない﹂と述べられている。
﹁最新技術の応用﹂の項で
各論では、
︵DECT︶
、MRエラス
Dual Energy CT
︵CTC︶
、
トグラフィ、 CT Colonography
心臓CT、心臓MRI、PET/CT、
PET/MRI、
﹁治療支援としての画
、コ
像診断﹂の項で
3D-CT
angiography
ーンビームCTなど、
﹁造影剤﹂の項で
近年、ディープラーニング︵深層学習︶
技術を応用した人工知能が注目を集めて
化が進み、医療分野でも画像診断支援や
ン、造影剤の至適投与法、安全性に関す
造影剤使用に関する国内外のガイドライ
いる。様々な産業分野で人工知能の実用
バイタルデータ解析などへの適用が進ん
よって技術革新が進展することを望む。
出血と造影剤の分離、石灰化プラーク検
の一日も早い復興をお祈りいたします。
は被災の爪跡が残っていました。被災地
MRエラストグラフィは非侵襲的に生
体の硬さを画像化できるため、肝線維化
の程度の評価に応用されている。
CTCは仮想内視鏡像や仮想注腸像な
どを作成できるため、大腸検査の一端を
担って発展すると期待されている。
PET/CTは放射性薬剤の分布を画
七〇三〇
印
刷
所
株 式 会 社 ひ で じ ま
電話五二二八
クリニシアン
第六三巻
六五一号
発
行
日
二 〇 一 六 年 九 月 一 日
発 行 人
宮
島
正
行
発
行
所
エ ー ザ イ 株 式 会 社
東京都文京区小石川
出など様々な用途で臨床応用されている。
る最近の知見などが解説されている。
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DECTは仮想単色X線画像や物質弁 今号の写真撮影で熊本県を訪れたのは
別画像などの作成が可能なため、骨除去、 地震発生の約3カ月後でしたが、各地に
でいるそうだ。人間と人工知能の協働に
さて、今号の特集は﹁画像診断の最近
の動向 CTとMRIを中心に﹂
。熊本
大学大学院生命科学研究部
放射線診断
学分野教授 山下康行先生のご監修によ
り、ご専門の先生方に分かりやすく解説
していただいた。
山下先生は、CTやMRIを中心とし
た画像診断の歴史と今後の展望、人工知
能を活用したインテリジェンス化の進展
などを解説された上で、
﹁どのように技
術革新が進んでも、最終的に責任を持っ
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