「免税商店街」形成に向けた懇談会を初めて開催します(PDF形式

「免税商店街」形成に向けた懇談会を
初めて開催します
~「免税商店街」の形成でインバウンド需要を獲得!~
2016年9月13日
(本発表資料のお問い合わせ先)
経済産業省 北海道経済産業局
産業部流通産業課(担当者:高橋、仲条)
電話:011-709-2311(内線2580)
FAX:011-709-2566
E-mail:[email protected]
【背景】
●人口の減少●
北海道の人口は減少傾向にあり、平成27年の538万人から、25年後の平成52年には
419万人と推計。
人口減少により、商店街の売上への影響が懸念される。
北海道の人口推計(万人)
600
500
568
563
551
538
518
496
472
446
419
400
300
H12年 H17年 H22年 H27年 H32年 H37年 H42年 H47年 H52年
資料:H12年~H27年 「国勢調査」における実数値
H32年~H52年 「日本の地域別将来推計人口」(平成25年3月推計)
1
●外国人旅行者の増加●
一方で、年間200万人以上の外国人旅行者が来道。政府としても2020年までに
4000万人の目標を掲げ、ビザの発給要件の緩和など各種施策を講じており、今後も
増加の見込み。
また、1人あたりの買い物消費(全国)は約7.4万円となっており、この外国人旅行
者の消費を取り込むことが商店街の活性化に繋がる。
訪日外国人来道者数【北海道】(万人)
220
200
180
160
140
120
100
80
60
40
20
0
208
154
1人あたりの買い物額【全国】(万円)
20.0
16.2
15.0
115
51
59
71
69
68
74
57
79
10.0
7.4
5.4
5.0
7.2
2.2
0.0
全体
資料:北海道観光入込客数調査報告書[北海道]
6.0
台湾
中国
韓国
タイ
香港
資料:訪日外国人消費動向調査(H27推計)[観光庁]
2
●増える道内の免税店●
道内の免税店舗数は増加しており、最近2年で約6.6倍に。
免税店が増加することで外国人旅行者の利便性が高まる。
●道内の免税店数の推移
●免税店の市町村別分布
店舗数
札幌市
917
千歳市
136
北広島市
131
旭川市
128
小樽市
121
函館市
91
釧路市
35
帯広市
30
苫小牧市
29
倶知安町
22
その他
241
合 計
1,881
資料: 2016年4月1日現在
北海道運輸局集計結果
3
【「免税商店街」の形成に向けて】
◆ こうした増え続ける外国人旅行者を、商店街等においても多く取り込むことができるよ
う、「消費税免税制度」が拡充され、平成27年4月から、各店舗の免税手続きを第三
者に委託できるようになりました。
◆ 北海道の商店街においても、この制度を活用することで、商店街の数多くの店が免税
店となって、商店街全体で『免税商店街』を形成し情報発信していくことが重要です。
◆ 当局では、地域一体となって「免税商店街」を形成し賑わいを創出していくという意識
を地元内で高めていただくため、道内において外国人旅行者が多く訪れる小樽市にお
いて、商店街や関係機関との懇談会を開催いたします。
■「免税商店街」形成に向けた懇談会 開催概要■
【開 催 時 期】
平成28年10月21日(金)(予定)
【開 催 地】
小樽市内
【参加予定機関】 小樽市、小樽商工会議所、小樽市内の商店街振興組合、
札幌国税局、北海道運輸局、その他民間事業者 等
北海道経済産業局(事務局) (20名程度)
【議事内容】
●消費税免税制度について
●市内におけるインバウンドの状況
●支援策の紹介
●質疑・意見交換
等
4
【北海道の免税商店街の事例】
【事例1】北海道旭川市:旭川平和通(あさひかわへいわどおり)商店街
カウンター設置日時:2015年6月1日
カウンター設置施設:西武旭川店B館1階(旭川平和通商店街内)
特定商業施設名:旭川平和通商店街振興組合
委託型免税店:12店(順次拡大予定)
お茶・眼鏡・靴・呉服店などの12店舗
<免税手続カウンター> <旭川平和通商店街>
【事例2】北海道函館市:函館朝市(はこだてあさいち)
カウンター設置日時:2016年9月1日
カウンター設置施設:函館朝市協同組合連合会(函館朝市内)
特定商業施設名:函館朝市
委託型免税店:3店(順次拡大予定)
海産物・土産品などの3店舗
活用支援策(補助事業名):
平成27年度補正予算「商店街・まちなかインバウンド促進支援事業」
<免税手続カウンター>
<函館朝市>
(商店街インバウンド促進支援事業)
5
■ 免税商店街形成に向けた支援メニュー ■
6
地域未来投資促進事業(商店街・まちなか集客力向上支援事業)
平成28年度補正予算案額 15.0億円
中小企業庁 商業課
03-3501-1929
地域経済産業G 中心市街地活性化室
03-3501-3754
事業イメージ
事業の内容
事業目的・概要
 地域経済において重要な役割を果たす商店街・中心市街地の発展を
図っていくためには、「稼ぐ力」や「地域価値」を向上させていくことが必要で
あり、そのためには、増加する外国人観光客の消費需要を取り込むととも
に、消費喚起等に向けた取り組みを推進していくことが重要です。
 本事業では、商店街・中心市街地の中長期的な成長基盤の構築につ
ながる、外国人観光客による需要を取り込むために行う環境や施設の整
備等の事業や、消費喚起に向けた商店街での高いセキュリティを有する
IC型ポイントカードの導入等に対して支援を行います。
1.商店街集客力向上支援
外国人観光客の消費需要を取り込むため、商店街における免税手続カウ
ンターの設置、Wi-Fi・防犯カメラの設置、地域産品を扱う販売所の設置等
に要する費用を支援。
また、消費喚起、事業の生産性向上につながる高いセキュリティを有するIC
型ポイントカードの導入、キャッシュレス端末の整備を支援。
<免税手続カウンター(めいてつ・エムザ)><ポイントカード(烏山駅前通り商店街)>
成果目標
 本事業を通じて、来街者数及び売上高の目標が達成された割合75%
を目指します。また、他の商店街へのモデル事業として、事業波及効果が
認められた割合50%を目指します。
 中心市街地の歩行者通行量を20%以上増加させ、経済活力の維持・
向上を目指します。
国
2
.
国
補助(定額)
<ふらのマルシェ(北海道富良野市)> <宿泊施設の例(滋賀県大津市)>
補助(2/3)
民間団体等
補助率
(2/3又は1/2)
外国人観光客の需要を取り込むために行う、①中心市街地における特産
品販売・飲食店等の拠点の整備や宿泊施設の設置、②多言語による
Webサイト作成等の広報活動に要する費用を支援。※②を行う場合には、
①を同時に実施する必要あり。
条件(対象者、対象行為、補助率等)
1
.
2.まちなか集客力向上支援
商店街組織 等
認定中心市街地活性化基本計画に記載され
た事業を行う民間事業者等
7
地域・まちなか商業活性化支援事業
平成29年度概算要求額
25.0億円(20.3億円)
中小企業庁 商業課
03-3501-1929
地域経済産業グループ中心市街地活性化室
03-3501-3754
事業の内容
事業目的・概要
 中長期的に、更なる人口減少、少子・高齢化の進展が叫ばれている中、
事業イメージ
(1)まちなか機能集約支援型
地域における中心市街地等のまちなか、商店街機能の活性化・維持を図
ることが、地域経済活性化のために不可欠です。
 本事業では、
(1)コンパクトシティ化に取り組む「まち」における、周辺地域の経済活力
を向上させる波及効果の高い民間プロジェクト(商業施設等の整
備)
(2)公共的機能、買物機能の維持・強化を図る全国モデル型の「商店
街」における、各種サービスの提供に向けた取組
(3)商店街等一定地域内で個店が連携した販路開拓や新製品開発
等に対して支援を行います。
 支援を行った取組については、周知を図り、他の地域への波及を目指しま
す。
成果目標
 平成26年度からの事業であり、平成29年度は、他の商店街等への波及
効果が認められた補助事業の割合50%の達成を目指します。
条件(対象者、対象行為、補助率等)
(1)まちなか機能集約支援型
国
認定中心市街地活性化基本計画に記載された事業を行
う民間事業者等
補助(2/3以下)
地域産品販売・飲食店・交流スペース等、
住民や観光客等のニーズに対応出来る複合商業施設等の整備
(2)公共的機能、買物機能の維持・強化を図る全国モデル型
①少子・高齢化
・子育て支援、福祉施設の
設置
・買物弱者向けサービスの
提供 等
④構造改善
・ICチップ対応型カード導
入支援
・商店街区の再配置支援
等
②地域交流
・まちなか交流スペースの設
置
・コミュニティカフェの設置 等
③新陳代謝
・インキュベーション施設の
設置
・空き店舗への店舗誘致
等
⑤外国人対応
⑥地域資源活用
・Wi-Fiの設置、免税対応
機器等の導入 等
・アンテナショップの設置
・オリジナル商品の開発 等
⑦公共的機能
・街路灯、休憩所・手洗所
等の整備 等
(3)個店連携モデル支援型
(2)公共的機能、買物機能の維持・強化を図る全国モデル型
国
・地域商店街活性化法の認定を受けた商店街振興組合等
・上記以外の商店街組織
補助(2/3以下)(注)いずれも、まちづくり会社、NPO法人等との連携体を含む。
(3)個店連携モデル型
国
補助(2/3以下)
任意の個店グループ
商店街等一定地域内で個店が連携した販路開拓や新製品開発を支援
8
参考1:北海道の商店街の状況
道内の商店街数は、平成12年度をピークに年々減少傾向。
商店街数の推移
資料:商店街実態調査報告書[北海道]より作成
※法人化された商店街のみ(任意の商店会等は除く)
9
来街者数、商店街の店舗数、商店街全体の売上について「減少している」
と回答した商店街等は6割~7割にのぼる。
●商店街の店舗数
●来街者数
増加
増加
7.6%
5.3%
変わらない
●商店街全体の売上
不明
24..2%
増加
3.0%
変わらない
9.1%
変わらない
26.0%
22.7%
減少
減少
減少
66.4
72.0
63.6
%
%
%
資料:平成28年度 商店街実態調査報告書[北海道](平成28年8月)
10
参考2:消費税免税制度の概要
消費税免税店の種類
1.一般型消費税免税店
販売場を経営する事業者が、その販売場において免税販売手続を行う消費税免税店。
2.手続委託型消費税免税店
その販売場が所在する特定商業施設内に免税手続カウンターを設置する承認免税手続
事業者が免税販売手続を行う消費税免税店。
免税対象物品:通常生活の用に供されるもの※で、次の2つの条件のいずれかを満たす物品
①同一の非居住者に対して、同一店舗における1日の一般物品の販売合計額
(税抜)が5千円以上であること。
②同一の非居住者に対して、同一店舗における1日の消耗品(食品類、飲料類、
たばこ、薬品類、化粧品類、その他消耗品)の販売合計額(税抜)が5千円
以上、50万円までの範囲であること。
※ 非居住者が事業用又は販売用として購入することが明らかな場合は免税販売対象外。
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手続委託型消費税免税店の概要①
○免税手続カウンターで合算金額を管理している場合、同一特定商業施設内での
他の手続委託型消費税免税店と販売額を合算して下限金額を超えれば、免税
の対象となる。
免税手続カウンターでの買い物のイメージ
※いずれも
税抜価格
商店街の中で、
店舗を越えて合算して、
免税手続が可能に!
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手続委託型消費税免税店の概要②
特定商業施設の種類
手続委託型消費税免税店
免税手続カウンター
①商店街振興組合
・定款に定められた地区
免税手続カウンター設置場所:商店街振興組合の定款に定めた地区
販売店舗の設置要件:上記地区に所在し、商店街振興組合の組合員であること
②事業協同組合
・組合員の形成する一の商店街
免税手続カウンター設置場所:事業協同組合の組合員が形成する一の商店街
販売店舗の設置要件:上記商店街に所在し、事業協同組合の組合員であること
③大規模小売店舗
・大規模小売店舗
免税手続カウンター設置場所:大規模小売店舗の施設内
販売店舗の設置要件:大規模小売店舗の施設内
④一棟の建物(不動産登記上)
・一棟の建物
免税手続カウンター設置場所:一棟の建物内
販売店舗の設置要件:一棟の建物内
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