熟練農業者のノウハウの「見える化」に関する事業内容等について 1.「革新的技術開発・緊急展開事業」(28 年度補正)の事業内容 (1)熟練農業者のノウハウの「見える化」 若者などが短期間で技術を身につけられるシステム等を構築 ① 熟練農業者の技術を継承するシステムの横展開 事業実施主体が、事業実施主体を構成する熟練農業者等の技術やノウハ ウについて、熟練農業者等の農作業、栽培環境、栽培結果(収穫量等)等 の情報をICTやAI等を活用して形式知化・解析等を行うことにより、 新規就農者等が栽培技術等を短時間で継承することを可能とするシステム を対象に、その横展開のための支援を行う。 ② 新たな生産・流通支援システム ベンチャー企業等の新たな技術を農業に導入しようとする者が、AI、 I o T、ドローン等を活用した新たな生産・流通支援システムを生産現場 へ導入・普及する。 (2)研究成果の「見える化」 生産者が研究機関・最新の技術を利用しやすい環境を整備 (3)目標を明確にした戦略的技術開発 農林漁業者が求める目標に向かって集中的に技術開発を実施するた め 、生産技術を有する企業大学 、研究機関のネットワーク化を支援する ともに 、明確な開発目標の下で 、現場への実装を視野に入れた戦略的な 技術開発 2.本事業のイメージ(別紙) 3.事業の要件スキーム (1)事業実施主体 地域協議会(農業生産法人、農業者、ベンチャー企業等の民間企業、協同 組合、学校法人、独立行政法人、都道府県、市町村等を構成員とする任意団 体)又は民間団体(民間企業、協同組合、公益法人等) -1- (2)補助対象経費 備品費、事業費(会場借料、通信運搬費、実験機器等の借上費、装置等の 改良に要する経費等)、旅費、謝金、人件費、委託費等 (3)補助率 定額 4.今後想定されるスケジュール ・9月中旬:公募要領等の公示 ・10 月 :技術審査会、開札 ・11 月~ :具体的な事業の検討・調整、社会事業開始 5.事業に関するQ&A Q1:本事業の趣旨、目的は何か。 (回答) 農産物生産コストの低減、技術の継承などが課題となっている中、本事業に よる支援を行うことで、 (1) 人工知能(AI)やIoT等を活用した新たなシステムを現場で実際に活 用する事例(ユースケース)を形成し、 ( 2) 生産現場での取組のメリットを実証し、その取組がビジネスとして継続 するための匠の技の知財活用などの具体的なルールや仕組みづくりなどを行 い、 農業の課題解決を担うビジネスとしての展開を図ることを目的としている。 Q2:本事業により、どの程度の社会実証を考えているのか。 (回答) AIやIOT等などを活用して、熟練農業者の技術の継承・知財化、ドローン やセンサーを活用した栽培管理支援などの新たなシステムの構築・横展開とし て、限られた予算(1億円)の中で、システムを構築する優先度が高い品目、事 業実施地域をバランスよく実施したいと考えている。 このため、各地域やITベンダー等からの現場ニーズも踏まえつつ、事業を採 択したいと考えている。 -2- Q3:本事業の実施後の展開をどのように想定しているのか。 (回答) 本事業の実施に当たっては、各システムで社会実験を実施し、その社会実験で 終了するのではなく、その後においても、社会実装につながっていくことや、こ の事業で実施された社会実験の結果の活用により、他地域にも広がっていくこと を想定している。 (問い合わせ先) 大臣官房政策課技術政策室 北川 03-6738-6159(直通) -3-
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