国際協力分野でのダブルディグリー・プログラム

大阪大学公開ワークショップ
「ダブルディグリー・プログラムを考える」
2016/08/03 豊中キャンパス
国際協力分野での
ダブルディグリー
神戸大学国際協力研究科(GSICS)
松並 潤
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はじめに:GSICSとダブルディグリー
(DD)コース設立の経緯

GSICSは,国際舞台で活躍できる優秀な人材を育成し,
様々な活動を通じて国際社会の発展に貢献することを目標と
して,設立されました。
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1992年 大学院博士前期課程開設
2002年 開発協力特別コース(英語コース)前期課程開始
2007年 インドネシアリンケージプログラム学生受入開始
2008年以降 DD協定を多くの大学と締結
=受入と派遣開始
2011年 キャンパスアジア(CA)プログラム開始
2
入学定員と在籍者数 2016年5月現在

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
10月以降は予定
入学定員
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(10月入学後)
前期課程: 70 人 ( 一般 60 人,社会人 10 人 )
後期課程: 23 人
現状 ( 前期課程のみ )
うち留学生
留学生の中の
DD学生
日本語コース
100 (98)
18 (18)
0
英語コース
合計
58 (60)
158 (158)
58 (60)
76 (78)
9* (14**)
9 (14)
★ インドネシアリンケージ6名、CA高麗大学3名
★★インドネシアリンケージ10名、CA高麗大学1名 CA復旦大学3名
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ダブルディグリープログラム連携大学
イーストアングリア大学,
ロンドン大学東洋アフリカ学院 ( SOAS ),
サセックス大学
UK
KOBE
USA
ピッツバーグ大学
AFRICA
【 エジプト】 カイロ大学
※
ASIA
高麗大学 ※ ,
ソウル国立大学
【 中国 】
復旦大学 ※
【インドネシア】 インドネシア大学,
バンドン工科大学,
ガジャマダ大学
【 韓国 】
キャンパスアジア・プログラムを通じての派遣となります。
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インドネシアリンケージ
高等人材開発事業(PROFESSIONAL HUMAN RESOURCE
DEVELOPMENT PROJECT (PHRDP) Ⅲ, Ⅳ)
• 地方政府の行政能力の向上のため、円借款
を利用し日本留学(学位留学、短期留学・研
修)ないし国内進学を行う。PHRDP Ⅲ 学位留
学約750名の中に、インドネシア(インドネシア
大学等)1年+日本(神戸大学・政策研究大
学院大学等)1年で修士2学位を取得するリ
ンケージプログラム(約580名*)が含まれる。
* PHRDP – IV では485名の予定
PHRDP - III 2007年日本側受け入れ~2014年修了
PHRDP – IV 2015年日本側受け入れ~
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キャンパスアジア
-東アジアにおけるリスク・マネジメント専門家養成プログラム-
「何とかしたい」という思いを、「何とかする」ためのスキルへ
・自然災害から経済・財政・⾦融危機、安全保障や社会情勢上の危機にまでおよぶ、
多様な「リスク」に対応できる人材育成の必要性
・日中韓の三大学院( 神⼾⼤学 GSICS ・ 復旦⼤学 SIRPA ・ ⾼麗⼤学校 GSIS )共同の、国際
的に活躍する「リスク・マネジメント専門家」の養成に向けた教育プログラム
 学生に対するサポート
- 渡航費⽤・奨学⾦の⽀給
- 留学先の学費免除・宿舎提供
- 「キャンパスアジア室」の設置
 留学期間・取得できる学位
- 交換留学:半年/1年(上海・ソウル)
- ダブルディグリー・プログラム:
日中/日韓の修士号を最短2年間で取得可能
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キャンパスアジア
-東アジアにおけるリスク・マネジメント専門家養成プログラム-
◆ 詳細は キャンパスアジア HP にて公開中.
http://www.edu.kobe-u.ac.jp/gsics-cp-asia/index.html へアクセス !
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ダブルディグリーの実績
(予想された不均衡と予想外の不均衡)
インドネシア(インドネシア大学・ガジャマダ大学・バンドン工科大学)
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
2014年度
受入
6
8
6
7
0
正規2年
コース学
生若干名
派遣
1
0
0
0
0
交換留学
若干名
英国(SOAS・イーストアングリア大学・サセックス大学)
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
2014年度
受入
0
0
0
0
0
派遣
2
2
0
0
2
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ダブルディグリーの実績(続き)
米国(ピッツバーグ大学)
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
2014年度
受入
0
0
0
1
0
派遣
0
0
0
0
0
交換留学
数名
キャンパスアジア(高麗大学(韓国)・復旦大学(中国)) 2012年度~
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
2014年度
受入
4
5
5
交換留学
数名
派遣
4
4
6
交換留学
数名
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継続可能性・波及効果・副作用
留学のコスト(費用・時間):だれが負担する
のか?
奨学金の有無と学費等の金額の影響
留学生のバラエティ増加(国籍・年齢・社会的
背景):日本人学生と他奨学金による留学生
への刺激
留学が国際協力に関わる就職に結びついた例
留学生が第3国で学び2学位を得た例
不安定性と安定性
奨学金には予算と契約による制約
「○○年まで毎年▲人」が確保できるメリット
定員管理(修士と博士)
進学しない/できないDD学生
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