2 年目の四国遍路(高知県) 4 月 28 日 小山 5:04=東京=浜松町=羽田空港 7:10~7:40=JAL491=高知空港 9:10=のいち駅 9:30~9:49= 唐浜 10:40――二十七番神峯寺 12:30~13:00――唐浜 14:05~14:10==安芸 14:20――野良時計―― 安芸城――武家屋敷――安芸駅 15:45~16:15==唐浜 16:25――浜吉屋 (28,220 歩) 昨年到達点の唐浜に降り立つ。今年は飛行機で来た。まだお昼前だ。半日分は得をする感じだ。お金もそ んなに変わらない。今日の宿浜吉屋を確認して、二十七番神峯寺へ向かう。標高差 400m を登るのでいきなり の急登だ。息を切らせてゆっくり登る。今年初めての般若心経をあげる。駐車場脇の茶店でお昼のうどん、 こしが有り、大きい夏野菜も入っておいしそうだけれど、私には手強かった。 時間があるので、唐浜から安芸へ、安芸城、武家屋敷、野良時計の見学。岩崎弥太郎の生家は歩きではち ょっと遠いのでパス。武家屋敷と城跡は風情があり良かった。浜吉屋は普通。 4 月 29 日 浜吉屋 6:30――大山道の駅 7:55~8:10――波打ち際に降りる 8:20~8:50――伊尾木 9:30―― 安芸観光情報センター10:35~10:50――お昼ラーメンしな虎 11:00~11:30――安芸漁港 12:00―― 極楽寺 13:15~13:20――和食前の栗山さん休憩所 14:00――海岸に出て遊ぶ―― 住吉屋 16:00(42,297 歩) 青空とミカンの花の香りの中を歩く。今日はずっと海岸線海を見ながら歩く。丸みを帯びた水平線、青い 海と青空。波打ち際に降りて腰を下ろす。水平線の彼方にうっすらと岬の先端の先端が見える。足摺の影だ。 お昼はラーメンだったが、安芸漁港の外れにしらす食堂と云うのがあって結構車が止まっていた。おいしい のかもしれない。 今日の民宿住吉荘はおすすめの宿かもしれない。お魚がおいしかった。 1 4 月 30 日 住吉屋 6:30 さんや袋忘れる――香我美 7:50――二十八番大日寺 9:40~10:05―― 二十九番国分寺 12:30~13:15――逢坂峠 14:40――三十番善楽寺 15:00~15:25―― 文殊通り駅 16:22~16:24==はりまや橋 16:41――四国屋 16:47 今日は高知市内の 3 つの札所を廻る。高知市は、物部川、国分川と大きな川に挟まれた平野だけれども、 札所と遍路道は市内を大きく迂回して山際の田園の中をぬうように続いている。平野の奥に遠く見えていた 山に近づき、その麓を廻る。いにしえの道は山とともにあったのか。 今日の宿は 3,400 円の BH 四国屋喫茶店の二階だ。もちろん飲みに出かける。はりまや橋界隈をふらふらし て見つけたお店“旬太郎”予約席の隙間に入れてもらった。塩たたきと栗焼酎ダバダ火振、ロックで呑んで おいしかった。 5 月1 日 四国屋 6:30――高知城 7:00~7:15――高知城前 7:25~7:30==文殊通 7:48―― 三十一番竹林寺 8:50~9:08――三十二番禅師峰寺 11:00~奥の院爪彫り薬師~11:30―― マルカワ(昼食)12:52~13:25――種崎渡船場 13:40~14:10==14:15―― 三十三番雪蹊寺 14:37~15:00――高知屋――桂浜 10~16:15==高知屋 16:40 高知城は是非見ておきたいと朝一番で出かける。今日は日曜日で朝市がはりまや橋近くから、大手門の前 まで約 1km、ミカンや野菜、漬け物、道具類まで何でもありの朝市だ。高知城を巡り、市電で昨日の到達点、 文殊通りに戻る。ここから五台山に登り竹林寺であるが、その前に牧野富太郎の記念植物園の中を通る。い つも図鑑でお世話になっている先生だ。 竹林寺はコケの庭園の美しいお寺。 高知市内からは電波塔が目印の山だ。 禅師峰寺から雪蹊寺へは裏戸湾、 2 国分川の河口を種崎の県営渡船で渡ってゆく。雪蹊寺前の民宿高知屋に荷物を置いて桂浜の龍馬さんに会い に行くも 1 時間の道のり。帰りはタクシー2000 円也。 5 月2 日 高知屋 6:30――三十四番種間寺 7:55~8:22――仁淀川大橋 9:12~9:22―― 三十五番清瀧寺 10:55~11:25――塚地休憩所 13:45~13:50――塚地峠――宇佐 15:00―― 宇佐大橋 15:20――三十六番青龍寺 16:10~16:35==国民宿舎土佐 今日は土佐市内の 3 つの札所と塚地峠を越えて宇佐へ。30km。最後の青龍寺のお参りを済ませて、宿 の国民宿舎土佐、お迎えをお願いしてしまった。きょうは、リゾートのような温泉付のお宿だ。 5 月3 日 国民宿舎土佐7:05――横浪ハイウエイ――武市半平太の像9:15~9:20――須崎へんろ小屋12:25―― 喫茶おとずれ(昼食)11:55~12:35――須崎市内迷う――安和 15:00―――民宿ひかり 16:00 今日は海の遍路道といわれていた浦ノ内湾の巡航船に乗るつもりであったが、休日は学校が休みで巡航船 も休みなんだそうだ。 それではと横浪ハイウエイを歩く。 車はほとんど走っていないのでゆっくりと歩ける。 でも、今日は午後から雨の予報。出来るだけ早く宿に着きたい。でも須崎の町中で迷う。市内は鬼門だ。そ して迷っているうちに雨。 ・・・・。しかも、予約したと思っていた宿の名前を間違って覚えていて、1 時間 戻ることになる。結局、雨の中 2 時間余計に歩くことに。これも修行か?? 3 5 月4 日 民宿ひかり 6:30――土佐新荘 6:38~7:18==安和 7:23――焼坂峠 8:30―― 土佐久礼ローソン休憩 9:55~10:10――そえみみず遍路道――七子峠 12:30―― なかむらや(うどん昼食)13:00~13:20――仁井田接待所 14:51~15:05―― 岩本寺 16:10~35――末広旅館 16:45 昨日の到達点の安和までは一番の電車を使う。安和からは焼坂峠 228m とそえみみず遍路道 409m の二つの 峠越えがある。距離は 28.8km。 焼山峠はほぼまっすぐに峠に登る感じ、ぐいぐいと登ってゆく。倒木や大きな段差、結構荒れている。1 時間掛かってしまう。 ‘そえみみず’変な名前です。土佐往還の時代、この道は山腹にそってミミズがくねる ように続いていることからそう呼ばれた、 と案内にあった。 まさにくねくねとどこまでも続くような山道だ。 この道の峠付近で道の補修をされている方にお会いした。この方には三日後にお宿でお会いしてお話を聞か せていただいた。 岩本寺は天井に全国から応募した絵がはめ込まれて有名なお寺だ。ゆっくり天井を見させていただいた。 もっとゆっくり見るなら、お寺の宿坊に泊まると良いらしい。 5 月5 日 末広旅館 6:55――市野瀬遍路道入口 8:25――出口西尾自動車 9:00~9:10―― 佐賀へんろ小屋 10:00――道の駅なぶら 12:10~12:45――民宿たかはま 15:30 昨日の末広旅館はいまいち。四万十町から黒潮町に入る27km。市野瀨遍路道、熊井隧道が見所。あと は、今日もひたすら歩きます。歩き始めて 1 週間、足底のマメもつぶれた。テーピングテープで固定して歩 き出せば、何とか歩ける。 4 熊井隧道は、伊豆の天城隧道と同じような作りの古いトンネル、保存されています。 道の駅なぶら、連休中で大変混み合っていましたが、食券を買って 20 分以上待たされて鰹塩たたきを食 べた。食べて良かった。体も休まった。民宿たかはま○ 5 月6 日 民宿たかはま 6:30――入野松原はいる 7:35~~出る 8:35―― 四万十大橋手前ローソン 10:30~10:50――四万十大橋渡る 11:07――伊豆田トンネル 12:50―― トンネル出る 13:15――市野瀨 WC13:30――真念庵 13:45――民宿久百々15:45 入野松原は延々と約 1 時間防潮林の中の小道を歩く。キャンプ場やサーフィン、T シャツアートの大イベ ントと大型連休が続く。四万十川の河口を渡る下田の渡しか四万十大橋を渡るかで迷うが、後者にした。で も、地図通りに歩いているのだけど、一面の田んぼ、田んぼ、変わらない風景に不安に襲われる。道を間違 えていないか?? 迷う、迷う。小学校を一つ見つけて地図上に有りやっと安心。雨の中を歩いていること も不安をかき立てているのか。 伊豆田トンネル1620mを越えると、真念庵のある市野瀨。真念坊主は遍路道の大先達。庵で頭を下げ る。 ずぶ濡れになって民宿久百々に着く。お母さんが迎えてくれる。カッパを脱ぎ、靴を乾かしてもらい。す ぐにお風呂。あったかい。 5 5 月7 日 民宿久百々6:20――大岐浜入る 7:15~~7:50――以布利遍路道 8:30――窪津 9:40―― 三十八番金剛福寺 11:40~12:20――足摺岬 12:30~13:00――沖臼 15:20~15:30== 民宿久百々 足摺岬に到達する日がやっと来た。250km を歩いてきた。昨日の雨も上がり、今日は青空だ。久百々のお 母さんのお接待のおにぎりとバナナを持って出かける。 大岐の浜はサーファーでいっぱい、雨に濡れ浜の花たちも生き生きしているようであった。以布利の遍路 道を過ぎて、河岸段丘の上に続く道を行く。こちらの道は車が少ない。小さな岬をいくつもいくつも超えて ゆく。太平洋が見え隠れする。一歩一歩足摺へ。昔、足摺は補陀洛山へ続く道があると信じられ、幾多の修 行僧がここを目指した。その海を見て、何かしか共感するこころがあった。岬に立つと、300 度に展開する 太平洋、黒潮のながれ。 宿のお母さんご推奨の沖臼まで足を伸ばして、打ち止めとした。 5 月8 日 民食久百々8:30==中村 9:05~9:24==岡山 13:42~13:49==新幹線のぞみ 28 号 ==東京 17:13~17:36==小山 18:18 10 泊 11 日 252km を歩いた。四国の道は厳しかった。今年もまた一歩一歩足を進めることの大切さを思い 返した。来年は、市野瀨から三十九番延光寺、愛媛への道がまだまだ続いている。 6 7
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