TEL.03-5570-9281 FAX.03-5570-2165 2016.9.12 VOL.1183 都内の保育サービスの状況について ●育児支援を求める保育の現状は 小池百合子新都知事は、3つの「新しい東京」 、より安心 で安全な「セーフシティ」 、多様性を持った都市である「ダ イバーシティ」 、世界に開かれた環境・金融先進都市であ る「スマートシティ」 の実現を目指しています。 このうちのひとつである「ダイバーシティ (diversity: 多様性)」の一環として、 「待機児童ゼロ」を目標とする地 域の育児支援の促進が掲げられていますが、東京の保育 の現状は、 どうなっているのでしょうか。 去る 7 月中旬に、東京都から都内における平成 28 年 4 月 1 日現在の保育サービス利用状況等が発表されましたの で、 主な内容についてみていきます。 ●待機児童数は昨年に比べ 652 人増加 今回、まとめとして発表されたのは、都内における平成 28 年 4 月1日現在の保育サービス等の利用状況等です。こ れによると、保育サービス利用児童数 (※ 1) は、1 万 4, 192 人増の 26 万 1, 705 人でした。 保育所等利用待機児童数は、8, 466 人で、就業前児童人 口 (※ 2) や保育所等利用申込率 (就学前児童人口に占める 保育所等利用申込者数の割合) の増加により、昨年に比べ 652 人増加しています。待機児童数を年齢別にみてみる と、 0 歳児が 2, 072 人、 1 歳児が 4, 447 人、 2 歳児が 1, 485 人、 3 歳児が 411 人、4 歳以上が 51 人と、1 歳児が群を抜いていま した。 就学前児童人口は 63 万 7, 329 人、保育所等利用申込者 数は 26 万 3, 518 人であり、保育所等利用申込率は、41. 3% (対前年比 2. 3%増) となりました。 ●待機児童数トップは世田谷区 1, 198 人 保育所等の設置状況については、認可保育所が 2, 342 所 で昨年に比べ 158 所増加し、児童の受入定員は 23 万 334 人で、昨年に比べ 1 万 3, 635 人増加しています。また、認証 保育所は施設数が 664 所で昨年に比べ 36 所減少し、受入 461 山手線や東海道本線、京浜東北線に囲まれた東海 定員は 2 万 2, 665 人で昨年に比べ 1, 247 人減少していま す。 区市町村別の状況をみると、昨年に比べ保育サービス 利用児童数の増加が大きい区市町村は、世田谷区が 1, 124 人とトップ、続いて杉並区 894 人、練馬区 891 人となりま した。 待機児童数が多い区市町村については、世田谷区が 1, 198 人でトップ、続いて江戸川区 397 人、板橋区 376 人 と、 トップとそれ以下の差が大きくなっています。 昨年に比べて待機児童数の増加が大きい区市町村(前 年からの増加数) は、中央区が 144 人でトップ、次に荒川区 116 人、江東区 110 人と続きます。一方、待機児童数の減少 が大きい区市町村 (前年からの減少数) は、葛飾区が▲ 146 人、 新宿区が▲ 110 人、 豊島区が▲ 104 人となりました。 ●待機児童ゼロの自治体は 13 自治体 待機児童数がゼロの区市町村は 13 自治体で、うち昨年 度から引き続き待機児童ゼロの区市町村は 11 自治体で す。また、昨年度から待機児童が減少したことによって、待 機児童ゼロになった区市町村は 2 自治体です。 待機児童がいる区市町村 49 自治体のうち、待機児童が 昨年度から減少した区市町村は 17 自治体で、反対に増加 した区市町村は 32 自治体となりました。 なお、今回の調査結果についてのお問い合わせは、福祉 保健局少子社会対策部保育支援課 (03- 5320- 4128) までお 願いします。 (注釈) (※1) 保育サービス利用児童数:認可保育所、認証保育所、認定 こども園、家庭的保育事業等の地域型保育事業、定期利用保育事 業、区市町村単独保育施策等の利用児童数合計。また、認定こども 園の利用児童数は、幼保連携型および幼稚園型を利用する保育を 必要とする子の合計。ただし、幼稚園型を構成する認可外保育施 設が認証保育所の場合は、 その分の利用児童を除く。 (※ 2) 就学前児童人口:東京都総務局発行「住民基本台帳による 東京都の世帯と人口 (各年 1月1日現在) 」 による (外国人人口を含 まない) 。 JR を見下ろす墓地に眠る鉄道の父 べる鉄道の必要性を痛感しました。そして帰国後、 寺(北品川 3丁目)に、鉄道の父といわれる井上 明治 5年に日本初の鉄道「新橋~横浜間」を開通 勝の墓があります。彼は、長州藩士・井上勝行の させ、その後は鉄道局長となりました。大正 3年 三男として山口県の萩市に生まれました。20歳の の東京駅開業時には、駅前広場に井上勝の銅像が 時に初代内閣総理大臣、伊藤博文らとともに渡英 立てられましたが、東京駅の復元工事に伴い、現 し、駅や鉄道を視察。一度に多くの人や貨物を運 在は別の場所に保管されています。
© Copyright 2024 ExpyDoc