MAZDA ANNUAL REPORT 2016 モノ造り革 新 商品競争力を高める多様性と量産効率を高める共通性を 高次元で両立させるために 「モノ造り革新」により商品力の向上とコスト改善を両立 マツダでは、5年から10年のスパンで未来を見据えて、将来導入する - デザイン意匠を忠実に実現するモノ造り 車種を車格やセグメントを超えて「一括企画」することで、共通の開発 - デザインカラー「ソウルレッド」 「マシーングレー」の開発・搭載などブランド価値向上に貢献 方法や生産プロセスを実現し、より効率的に多品種の商品を開発・生産 CHECK する「モノ造り革新」に取り組んできました。 開発面では、 「一括企画」に基づき、車種・車格を超えて機能ごとの 最適構造を共通化し、各車種へ水平展開しています。生産面では、 「コ モンアーキテクチャー構想」に基づき設計された製品を、高効率かつ デ ザインカラー「マシーングレー」 マツダは、 「カラーも造形の一部」という思想のもとで、 「ソウルレッド」など、 「魂動」デザインのダイナミックかつ繊細な面構成を際立たせるカラー表現や塗装 技術の開発に注力しています。新型「CX-9」、新型「ロードスター RF」に搭載予定 の「マシーングレー」は、 「機械の持つ精緻な美しさの追求」をテーマに、力強い陰 柔軟に生産するために「フレキシブル生産」を採用し、台数変動・新車 影のコントラストと表面の緻密さを高次元で両立することで、あたかも鉄のイン 導入などにスピーティかつ最少投資で対応できる柔軟な生産体制を ゴットから削り出したかのようなリアルな金属質感を実現しており、魂動デザイン 築き、ビジネス効率の向上を目指しています。 を際立たせるデザインカラーとして、ブランド価値の向上に貢献しています。 ロードスター RF 「モノ造り革新」により、 「CX-5」からスタートした新世代商品群や「SKYACTIV 技術」では、商品の開発効率化、 CHECK 一 括企画/コモンアーキテクチャー 生産設備投資の効率化、大幅な車両コストの改善を実現しています。 BEFORE:車種最適 SUV 開発 生産 C/D 性能 開発 C 開発効率化 SUV 生産 開発 B 生産設備投資 C/D 生産 C 開発 生産 B コスト改善 車種・車格を超えて機能ごとの最適構造を共通化し、各車種へ水平展開 一括企画:5 ~ 10 年先を予測して、全商品を最初に企画 シャシーシリーズ 70%以上 車両 20%以上 車両(除く、追加装備) 100kg以上軽量化(燃費改善5%相当) 20%以上→30%(目標) SKYACTIV-D 燃費改善20%、Euro6適合 前モデルよりも改善 SKYACTIV-G 燃費・トルク改善15%、Euro6適合可能 前直噴よりも改善 SKYACTIV-DRIVE 燃費改善4-7%、ダイレクトフィーリング向上 前モデルと同じレベル マザー工場である国内生産拠点において大きな成果が出ている「モノ造り革新」 SUV エンジンシリーズ ボディシリーズ SKYACTIV-G/D 「モノ造り革新」のグローバル展開 AFTER:全体最適 変速機シリーズ コスト改善/効率化 30%以上 1つの開発/生産コンセプトを 全車種で共有化 ラインアップ全体で スケールメリットを追求 C/D C なフレキシブル生産の実現とコスト改善を目指します。乗用車とSUV の生産フレキ シビリティ拡大などにより、主要生産拠点の生産能力最大化を図ります。 これらの取り組みの推進には、グローバル人財の育成が重要です。マツダの B その他のユニット を今後は海外生産拠点やサプライチェーンに展開し、グローバルで高品質、高効率 ビジョンを理解・共有した人財が、海外拠点で自立し、活躍できる環境・体制づくり メキシコ工場 を目指します。 22 コンテンツ マネジメントメッセージ 事業活動のレビュー 価値創造のドライバー 持続的成長を支える基盤 財務セクション
© Copyright 2024 ExpyDoc