地域産業分野 受賞 株式会社 テクニカル 【代 表】 代表取締役 山内 一秀 【住 所】 弘前市 【業 種】 精密機械器具製造業 【事業概要 】 平成元年会社設立。かつては職人の勘に頼られていた光学用プリズムの精度を理論化し、 高精度のプリズムを安定的に製作する技術を確立した。 また、第 8 回あおぎん地域産業育成助成金「エンジェル」(平成 16 年度)の助成対象とな った、当社の特許技術「クロビット」は、面精度(平坦度)の極めて高い多角形のプリズム を組み合せることにより、画像検査装置やレーザーマスキング装置において、対象物の異な る面に対し同時に撮像やレーザーマスキングができることから、装置の小型化、効率化に貢 献する技術として、国内外から注目を集めている。 【受賞理由 】 当社の有する平面研磨技術と産業技術総合研究所の有する世界最高の測定技術が、約 10 年に及ぶ共同研究を経て融合し、面精度(平坦度)の測定装置に用いる基準ガラス基盤分野 で最高クラスの精度の製品開発に成功した。その精度は、直径約 9cm の範囲で凹凸の差わず か 6.3 ナノメートル以下。これは関東平野の広さに対して 5mm 程度の高低差に相当するもの であり、製品の精度としては世界的に見てもトップレベルである。この研究開発の成果が評 価され、平成 28 年 2 月開催の第 13 回新機械振興賞(主催:一般社団法人機械振興協会)で は最高賞に次ぐ中小企業長官賞を受賞した。 当社の開発した基準ガラス基板は、平坦度測定装置等に用いられ製造するプリズムの更な る面精度(平坦度)向上に資するものであり、当社製品がこれまで以上に我が国の科学技術 の発展に貢献することが期待されている。 当社が有する世界レベルの技術力や企業としての発展性は、県内企業の模範となる事例で あり高く評価されるものである。 以上 1 地域産業分野 受賞 株式会社 マルサ佐藤製作所 【代 表】 代表取締役 佐藤 洵一 【住 所】 黒石市 【業 種】 金属製品製造業 【事業概要 】 当社は今年創業 100 周年を迎えた老舗金属加工会社である。大正 5 年の創業以来、身の回 りの金属製品から神社仏閣の銅板屋根の施工等様々な金属製品の加工を手掛け、昭和 48 年 からは現在主力となっているステンレス製品の製造を開始。当社の有するステンレス建材加 工技術は高く評価されており、県内におけるインフラ整備のみならず、東京、秋田、金沢な どを拠点に全国各地のインフラ整備に携わっている。 【受賞理由 】 当社はステンレス建材加工分野において高い技術力と生産性を有しており、これまでも、 長野オリンピック開催に関連した都市整備や、横浜国際総合競技場(現・日産スタジアム) の周辺整備、近年では北陸新幹線の金沢駅舎や糸魚川駅舎、北海道新幹線の木古内駅舎等に 係るステンレス建材の製作および施工を手掛け、我が国を代表するプロジェクトにおいてそ の技術力を発揮してきた。また、青森県内ではスポカルイン黒石、津軽伝承工芸館、東北新 幹線の新青森駅舎等、地域のランドマークとなる施設の整備に携わってきた。それに加え、 地域の発展に寄与するため景観や文化に配慮したステンレス製のモニュメント等の製作も手 掛け、地域の都市整備においてもその技術力を活かしている。 青森県発祥のものづくり企業として 100 年間にわたり、時代の変化に対応しながら人から 人へと高度な技術を伝承し、全国でも有数の知名度に発展した実績と、地域社会への貢献度 は高く評価されるものである。 以上 2 地域貢献分野 受賞 協同組合青森県黒にんにく協会 【代 表】 代表理事 柏崎 進一 【住 所】 おいらせ町 【業 種】 青果物卸売業 【プ ロ フ ィ ー ル】 当協会は平成 20 年に青森県内で黒にんにくを製造している業者が、黒にんにくを地域の 特産品化することを目的に設立し平成 25 年 9 月に法人化。黒にんにく成分の規格化や、地 域団体商標「青森の黒にんにく」の登録等、青森県で製造される黒にんにくの地域ブランド 化へ向けた取組みを積極的に展開している。 【受賞理由 】 今年は、青森県内で黒にんにくが量産されて 10 年の節目となる。当協会の活動により黒に んにくの知名度は国内でも浸透が図られ、当協会加盟 9 社の年間販売額は平成 27 年度時点で 1,446 百万円(出荷量 303 トン)となるまでに成長した。今後は海外での販路拡大を目指し平 成 30 年に 200 トンの輸出目標を設定。その目標達成に向けた取組みの一環として黒にんにく の世界的知名度向上を図るため、八戸市で「第 1 回世界黒にんにくサミット」を開催し世界 各国から関係者が出席した。 青森県が全国 1 位の生産量を誇るにんにくの消費拡大のみならず、県内での一次加工によ る付加価値の向上や、産業として雇用の拡大に貢献する取組みは高く評価できるものである。 以上 3 地域貢献分野 受賞 津軽海峡マグロ女子会(略称:マグ女) 【代 表】 青森側とりまとめ 島 康子 北海道側とりまとめ 杉本 【住 所】 大間町、松前町 【設 立】 平成 26 年 3 月 夏子 【プ ロ フ ィ ー ル】 平成 26 年 3 月に、青森県と南北海道をそれぞれ拠点とする、パワフルで地元愛に溢れた女 性たちが集まって発足した、まちおこしアライアンス。現在の「マグ女生息数」は 72 名。「人 をつなげて、道をつくる」を合言葉に、新幹線で結ばれた津軽海峡圏を熱く盛り上げている。 【受賞理由 】 平成 28 年 3 月の北海道新幹線開業に合わせて、津軽海峡圏を周遊する楽しみを PR する「マ グ女が勝手に盛り上がる!北海道新幹線あっためキャラバン」を青森県側と北海道側で開催 する等、新幹線開業を盛り上げる様々な企画を展開。10 月 1 日からは津軽海峡両岸の魅力発 見イベント「マグ女のセイカン博覧会」を 12 市町村 35 種類のプログラムで開催する予定と なっている。既に博覧会の企画内容や北海道新幹線各駅の街歩き情報が一冊に詰まった当会 編集の「津軽海峡周遊ハンドブック」の配布を開始するとともに、青森・函館デスティネー ションキャンペーンとあわせてプレ企画を実施し好評を博している。 北海道新幹線開業を契機に更なる青函圏の連携強化が期待される中、津軽海峡の両岸を拠 点とする女性陣が手を取り合った町おこし活動の展開は、地域活性化に大きく貢献するもの であり高く評価される。 以上 4 地域貢献分野 受賞 伊調 馨 【出 身 地】 八戸市 【プ ロ フ ィ ー ル】 八戸市出身のレスリング選手。現在は ALSOK 所属。幼いころからレスリングをはじめ、学 生時代からその頭角を現し、これまでオリンピックや世界選手権等、数々の世界大会に出場 し金メダルを獲得している。なお、平成 28 年 9 月 13 日に青森県出身者では初となる国民栄 誉賞の受賞が決定した。 【受賞理由 】 2004 年開催のアテネオリンピックから 2012 年開催のロンドンオリンピックまで 3 大会連 続で女子レスリング 63 ㎏級日本代表として出場し 3 連覇。また、先般開催されたリオデジ ャネイロオリンピックでは 58 ㎏級に出場し金メダルを獲得。見事オリンピック 4 連覇を果 たした。これは女子の個人種目において全競技を通じて史上初となる快挙である。 青森県出身者が世界的にも類を見ない偉業を成し遂げたことは、県内でスポーツに打ち込 む青少年のみならず青森県全体に大きな夢と希望を与え、本県のスポーツ振興に大きく貢献 することから高く評価されるものである。 以上 5
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