はじめに 国は、当初消費税率の引き上げを、平成 26 年4月より8%へ、平成 29 年4月より 10 %へ段階的に行うこととし、消費税収の使い途を、高齢者3経費(基礎年金、老人医療、 介護)から、今後は、社会保障4経費(年金、医療、介護、子育て)にも拡大するとして きました。しかし、10%への引き上げを平成 31 年 10 月に延期することとされたため、社 会保障制度の拡大がどの程度なされていくのか、本市としても、国の動きを注視し、現状 と課題を正しく認識したうえで、施策を適切に行っていく必要があります。 平成27年度は、高齢者分野では、介護保険制度が改正され、一定以上の所得のある65歳 以上の方は利用者負担が2割になったほか、市町村が主体となり、地域の実情に応じて、 住民等の多様な主体が参画し、多様なサービスを充実することで、地域の支え合い体制づ くりを推進し、要支援者等に対する効果的かつ効率的な支援等を可能とすることを目指す 新しい介護予防・日常生活支援総合事業が位置付けられました。また、在宅医療・介護の 連携推進についても、市区町村が主体となり、医師会等と連携し取り組むものとして、介 護保険法の地域支援事業として位置付けられました。また、社会福祉法も改正され、各社 会福祉法人においては、平成29年度までに法人の経営組織の在り方等について見直しを行 う必要があるとされています。障害分野は、平成28年度から施行される障害者差別解消法 などの新たな制度が立ち上げられており、それらに対しても、市として、着実に施策を進 めていく必要があると考えております。 また、子ども分野では、子ども子育て新制度が平成27年4月から本格施行され、本市に おいても、新制度を踏まえた上で、第四次子どもプラン武蔵野がスタートし、基本理念の とおり、すべての子どもが健やかに育ち、未来に向けて自ら力強い一歩を踏み出す力を身 に付けることを支えるとともに、すべての子育て家庭が安心して子どもを育てられる社会 の実現を目指します。 この冊子は、平成27年度の本市の健康・福祉関係の事業実績をまとめたものです。多く の皆様にご活用いただければ幸いです。 平成28年9月 武蔵野市健康福祉部 子ども家庭部
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