悪魔と付き合う女 - タテ書き小説ネット

悪魔と付き合う女
ところてん
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︻小説タイトル︼
悪魔と付き合う女
︻Nコード︼
N1375BX
︻作者名︼
ところてん
︻あらすじ︼
K学園に通う山本明美。この春から2年に進学した。その同じク
ラスで京子と言う生徒と仲良くなった。京子はちょっとした不良で
仲良く遊ぶうちに夜遊びにも付き合う様になった。ある夜、京子に
誘われて行ったゲームセンターで竜二と言う男に出会う。この竜二
との出会いが明美を羞恥にまみれた地獄の日々に突き落とす事とな
る。
1
出会い
第一章
K学園。S県S市にある私立高校だ。男女共学で成績は中の上ぐら
いだろうか。
山本明美はこの春から2年生に進学する。地元の高校が嫌で、制服
が可愛いと言う理由だけでこの学校を選んだ。クラブなどにも所属
せず、成績も普通ぐらいだが、とにかく可愛い。アイドルになって
もおかしくない程の美貌だ。入学した頃からちょっとした噂になり、
同学年はもちろん、上級生からも告白されたりしていた。高望みし
てる訳ではないが、何となくそんな気分になれなくてうまく断って
いた。その事で少し妬まれたりした事もあった。
この学校では毎年クラス替えがおこなわれ、新しいクラスで京子と
言う生徒と隣同士になり意気投合する事となった。この事がのちの
ち悪夢の様な毎日が始まるとは知る由もない。
2年生に進学してからの学園生活も中頃になり、京子とは良く遊ん
でいた。京子は中学の頃から不良でよく夜遊びなどしていて面白い
場所など良く知っていた。明美には新鮮で楽しくて、だんだんと夜
遊びなどにも付き合う様になっていった。
そんなある日、
﹃今日さ、夜行ける?﹄
﹃うん、大丈夫だよ。﹄
﹃あのさ、今日ね中学の時の先輩に遊ぼって誘われてるんだよね。
2
明美一緒にいかない?﹄
明美はちょっと不安だった。そんなに悪い友達などまったくいなか
った明美にとっては恐く感じたが、せっかく誘ってもらっているの
で行く事にした。
︵京子もいるんだし、大丈夫だよ⋮︶
﹃うん、いいよ。﹄
﹃やったね!じゃあ先輩とかも紹介するね。やばい人とかもいるけ
ど仲間には何もしないから。﹄
そんなこんなで一旦帰って駅で待ち合わせる事にして明美は一度帰
宅した。
電話で時間を決めて出発する事になった。京子が制服のままで行く
様なので明美も制服で行く事にした。
駅に着くと京子は先にきていた。
﹃なんかゲーセンにいるみたい。行こっか。﹄
ゲームセンターといってもプリクラやUFキャッチャーが並んでい
る所である。
京子の後を付いて向かった。
繁華街にあるそのゲームセンターは京子と何度か一緒に来てプリク
ラを取ったりした事があった。
とても広い敷地に所狭しとプリクラやUFキャッチャーが並んでい
る。
入ってずっと歩いていくと奥にベンチや灰皿などがおいてある割と
広めのスペースがある。そこに
10人ほどの人が集まっていた。
見た目は誰がみてもまともではない感じである。女性は見るからに
ギャル、ヤンキー風で、半分ぐらいが男だった。男も同じくである。
﹃京子!ひさしぶりじゃん!﹄
少し色黒で気の強そうな女性が京子に話しかけた。
3
﹃理沙さんひさしぶりー!明美もおいで。﹄
京子が理沙と呼んだ女性の方へ行くので付いていった。京子が理沙
と話しているので横で立っていたら座っている男と目が合った。
その男は少しニヤけながら明美の事をなめ回す様に下から眺めてい
た。
︵うわ∼、ちょっと恐いかも⋮⋮︶
すぐ目を反らすと京子の方を見た。
﹃あ、そうそう。この子明美。一緒のクラスでよく遊んでるんです。
﹄
﹃へー。可愛いね。あんまり夜うろうろしない方がいいよー。﹄
理沙が言うと回りの女性たちが笑って、
﹃ほんとほんと、さらわれるよー。﹄
と、くわえ煙草でメールを打っている女性が言った。
﹃大丈夫ですよ。そんなヤバい場所には行かないしね。﹄
京子も笑いながら返した。
﹃まぁ座れば?﹄
そう言われて、京子と開いているベンチに座って少しおしゃべりを
していた。
夜の11時過ぎでも店内はそこそこ人がいた。明美はきょろきょろ
回りを見ていた。
あいかわらず男達は明美をじっと見て何やらコソコソ言っては笑っ
ていた。
︵京子もいるし、大丈夫だよ。︶
できれば早くここから出たかったが、そんな事も言えず話をふられ
たら答えたりしていた。
話が京子の中学の話になって、明美はまたちょっと手持ち無沙汰に
なったのでふとトイレがある方向に目をやってギョッとした。
︵うわ∼、恐そ∼。︶
トイレの方向からこっちに向かって歩いてくる男だ。頭は坊主頭で
所々に剃り込みが入っている。
4
鬼の様にゴツゴツした顔の頬にタトゥーが入っている。おせじにも
かっこいいとは言えず、顔面凶器と言う言葉がピッタリの顔だ。
その男がずっと明美を見ながらこちらへ歩いてきていた。
﹃あ、竜二さん戻ってきた。﹄
理沙がそう言ってその竜二と呼ばれた男の方を見た。そしたら回り
の男達も少しそっちを見た。
竜二はどんどんこちらに歩いてくる。明美の方を見ながら向かって
きているのだ。
︵やだ⋮恐い⋮︶
とうとう横までやってきて、何と京子を押しのけて明美の横にどか
っと座って、
﹃おい、こいつ誰?﹄
そう言って明美の肩に手を回してきた。
﹃やっ⋮﹄
声が出たがさらに力を強めて抱きつく格好になった。
﹃その子、私の後輩の友達なんです。﹄
理沙が竜二にそう説明した。京子もどうしたらいいかわからず、理
沙の方を見たり明美を見たりキョロキョロしていた。
﹃すげー可愛いじゃん。モロ俺の好みだわ。俺こいつと付き合うわ。
﹄
竜二はそう言ってさらに力を強めた。明美はどうしたらいいかわか
らず誰か助けてくれるのを待っていた。
すると京子が、
﹃あ、竜二さん、その子もう彼氏いるんですよ。﹄
と助け舟を出してくれた。
︵おねがい、助けて⋮︶
﹃あ?!お前誰?まぁいいや。んじゃその彼氏を俺がぶっ殺せばい
いじゃん。なぁ?﹄
﹃え⋮でももう結構長く付き合ってるんで⋮﹄
明美は精一杯声を絞り出して竜二に言った。
5
﹃関係ねぇよ。んじゃ今からそいつん家行こうぜ。俺が話付けるわ。
今電話しろっ。﹄
そう言われて京子も明美も固まってしまった。
そのとき竜二の携帯が鳴りだした。
﹃ツッ、何だよ。﹄
竜二は明美を放して少し離れて電話に出ていた。明美は恐怖で動け
なかった。そしたら理沙が、
﹃ねぇ、もう竜二さんがああ言いだしたら無理だよ。ほんとに彼氏
の所行くまで帰れないよ。﹄
﹃でもさっきのうそなんです⋮ほんとは明美今は彼氏いないから⋮.
﹄
﹃それヤバいって。うそってバレたら竜二さん暴れるよ。そうなっ
たらあんた達どうなるかわかんないって。﹄
理沙がそう言って顔をしかめた。すると横のくわえ煙草でメールの
女が、
﹃もう付き合うって言っちゃうしかないって。竜二さん彼女できて
もすぐ他の子にいくからさ、他の子にいくまで適当に付き合っとき
なよ。まぁあの人の彼女ったらこの辺りじゃ誰も手ぇ出せないし、
安心してどこでも行けるよ。いいじゃん。今日はそうするしかない
って。﹄
人ごとだと思って凄い事を言ってきた。
︵そんな、無理だよ⋮︶
回りの女性もそうしなよって言ってくる。京子はじっと下を向いて
どうしたらいいかわからない感じだった。そうこうしているうちに
竜二が戻ってきた。またさっきの様に横に座って手を回すと、
﹃電話したのかよ!?今ここでしよろっ。﹄
竜二は明美の携帯を探す様なそぶりを見せている。すると、
﹃あっ、この子もうその彼氏と別れて竜二さんと付き合うって。だ
よね?﹄
そうメール女にふられてもう頷くしかなかった。
6
﹃何だよ。最初からそうしろよ。めんどくせぇな。よっしゃ。俺の
女な。﹄
そう言ってまた明美は引き寄せられた。すごい力だった。
﹃なぁ、どっか飲み行こうぜ。﹄
そう言うと回りの男達も
﹃行こっか。﹄
と言って一斉に立ち上がった。
竜二にそのまま引っ張られる様に連れて行かれそうになって明美は
とっさに
﹃ちょっと友達に行くって言ってきます。﹄
﹃そんなの言わなくていいんだよっ。行くぞ。﹄
﹃少しだけ、すぐに行くので出口で待ってて下さい。お願いします。
﹄
﹃しゃーねーな。おいっ、待たせんなよ。﹄
竜二はそう言うと一瞬物凄い顔をして出口に向かった。
明美は走って京子達の所に戻った。
﹃明美⋮ごめん。ほんとにごめん。﹄
京子は泣きそうな顔して言ってきた。他の女達は口々におしゃべり
している。
﹃うん、大丈夫。ちょっと恐いけど⋮何とかして帰れる様にするね。
﹄
明美はそう言って急いで出口に走っていった。
﹃理沙さん、明美大丈夫ですか⋮.?﹄
﹃う∼ん、わかんない。やばいかもね。とにかくあの人ドSの変態
だからね。今までの彼女もひどい事されてたもん。いつの彼女だっ
たかな⋮何のお仕置きかは知らないけどさ、私らもいたんだけどぉ、
急に怒りだしてさ。﹄
﹃そうそう、何か急に怒りだしてぇ、その彼女全裸にして首輪付け
てコンビニで買い物させてたもんね。体中に落書きしてさ、しかも
7
その落書きしたマジックにお金巻いてマ○コに入れて、店員さんに
これでお願いしますって言わせて笑ってたもんね。﹄
﹃どうしよう⋮.﹄
﹃もうどうしようもないよ。運が良ければすぐ目移りして他にいく
んじゃない?私らもあんまり関わりたくないんだよね。竜二さん。﹄
京子はただただうなだれて、連絡を待つしかなかった。
明美は急いで出口に向かった。そして出口から外に出た瞬間だった。
﹃てめぇ、待たせんなって言ったよね!?﹄
そう言われて竜二におもいっきり張り飛ばされた。2∼3m転がっ
たんではないだろうか。
明美は動けなかった。
︵痛いっ⋮.やばい、恐い⋮やばいよ...︶
﹃早くこっちこないとぶっ飛ばすよ。3、2⋮﹄
ほんとに行かないと間違いなくさっきよりもひどく殴られる。明美
はそう思って急いで立って近づいた。すると肩に手を回して明美を
引き寄せて、
﹃行くぞ∼。﹄
そう言って歩き出した。明美はただ従うしかなかった。
つづく
8
悪魔
第2章
この竜二という男、とにかく悪い。
県内だけじゃなく、他県にも噂が広がるぐらいの極悪非道だ。体も
大きく屈強で喧嘩も強い。とにかく容赦しない。睨まれると徹底的
に叩きのめされて容赦なく晒し者にされる。逆らって、負けたら最
後、奪われ、笑われ、服従させられ、奴隷の様な扱いがずっと続く
のだ。逆らって、消息不明になった人間も沢山いるのだ。だから誰
も逆らわない。親が出ようが警察が出ようがヤクザが出ようが関係
ない。ヤクザよりもたちが悪い。悪魔だ。
竜二達は適当にチェーンの居酒屋に入った。
店員達も竜二達を見てギョッとしている様子で、目を合わそうとし
ない。それでも店員を捕まえて案内させた。
奥の座敷に通される事になって、竜二達は案内に付いていった。奥
の座敷に向かう途中、他の客達が明美の事をみんな見ていった。
明美は芸能人になってもおかしくない程可愛い。そんな可愛い子が
見るからにヤバそうな連中と一緒にいるのが奇妙に見えるのだろう。
酔った客は明美をエロい目でなめ回しているようだ。
﹃うひょ∼、みんな明美の事見てんぞっ、おい。もうこうなりゃ全
裸になって一卓ずつ回ってみるか?他の客喜ぶぜ。﹄
﹃いいね∼。面白いじゃん。﹄
明美は青ざめて首を振った。
︵もう最悪⋮.帰りたい⋮.︶
座敷に着いてみんな座り終え、明美は竜二の横に座った。
﹃とりあえずビールね。人数分。﹄
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そう言って注文をすました竜二に明美は慌てて言った。
﹃えっ!あっ!ごめんなさい!私お酒は飲めないんです。お茶か何
かにしてもらっていいですか?﹄
何とかいい終えると竜二が凄みのある声で薄笑いを浮かべる様に言
ってきた。
﹃てめぇ、ふざけてんのかよ?俺が飲めって言ったら飲むんだよ。
2度目言わせんなよ?わかった?﹄
何を言っても無駄な事を悟って明美は消沈した。
﹃⋮⋮わかりました。いただきます。﹄
﹃とりあえずよ、お前自己紹介しろよ。立って。﹄
そう言われて立たされてしまった。他の男達がニヤニヤして見てい
た。
﹃あ、えと、初めまして。山本明美と言います。K学園2年です。
え、と、皆さんよろしくお願いします。﹄
﹃あっ!?それだけ?お前なめてんの?!﹄
竜二は凄い顔で見上げてきた。何を言ったらいいかわからずにいると
﹃サイズとかあんだろ?上からよ。あと経験人数だな。最近やった
のいつかと。あっ、あとどんなSEXが好きかとね。﹄
明美がもじもじしていると竜二がお尻を蹴り上げた。
﹃キャッ!﹄
﹃早くしろよ!イライラすんだよなぁ!!ハイッ!﹄
﹃えっと!上から84、60、85です...経験人数は2人です。
最近は1年以上ありません⋮.﹄
﹃好きと言うか⋮.普通がいいです⋮﹄
﹃ハハハッ、普通ってなんだよ!?まぁ俺がいろんな快感教えてや
るよ!﹄
恥ずかしくて赤くなっているのを男達は見て笑っていた。なんでこ
んな所にいるのかわからなくなって、混乱した。ガヤガヤした店内
で他の卓には聞こえていないと思うのだが、回りの客がよくこちら
をチラチラ見ているのがわかった。
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﹃ビールお待たせしました。﹄
そう言って店員がビールを運んできた。そして、明美の方を見て言
いにくそうに、
﹃申し訳ございません。当店高校生の飲酒はお断りさせていただい
てるのですが⋮.﹄
﹃あぁ!ああ、大丈夫、こいつ20だから。この制服はコスプレ。
ダメなの!?コスプレ!えぇ!﹄
﹃20歳の方なら、大丈夫です。失礼しました。ごゆっくりどうぞ。
﹄
そう言って店員は行ってしまった。明美の恐怖で引きつった顔を店
員は気が付いてはいたが、そのまま何も言わずに行ってしまった。
﹃よーし、ほんじゃぁ乾杯!﹄
そう言って竜二達は飲みだした。明美も仕方なく少し口をつけた。
すると竜二がまた怒りだした。
﹃おぃ!てめぇが一番年も下だろ!普通イッキでしょ!﹄
﹃え⋮でも飲め⋮﹄
﹃コラッ!!2度言わすなって言ったよね!?あぁ!!﹄
髪の毛を掴まれ凄い力で頭を振り回された。そしておもいっきり頬
をビンタされた。
﹃す、すいませんでした⋮飲みます⋮!﹄
そう言って明美はジョッキを空け始めた。それを見て男達は何かの
音頭を取り始めた。
︵苦しい⋮もう無理⋮︶
苦しくなってジョッキを途中で止めていると竜二がジョッキの下を
持ってグイッと上げてきた。その反動でビールが胸にこぼれはした
が、何とか飲み干す事ができた。
﹃ハイッ、次∼﹄
苦しくて下を向いている明美の顔を無理矢理上げてまたジョッキを
持たされた。明美も仕方なく飲み始めた。
半分ぐらいビールがこぼれながら、5杯分のジョッキをイッキさせ
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られた。目が回って心臓の鼓動が凄い事になっている。
﹃これぐらいは飲まないとな。まぁ少ないけどいいや。﹄
そう言ってまたビールを注文した。
明美の制服はビールがこぼれてビショビショに濡れてしまった。竜
二達はきたビールを飲みながら話をしている。
頭がボーっとしてじっとしているしかなかった。
﹃てか、さっきのスリーサイズほんとかどうか確かめないとなぁ。
まずおっぱいだな。﹄
そう言うと竜二は明美を引き寄せて、自分の股の間に座らせた。そ
して制服のジャケットを脱がせてシャツの上から胸を揉みはじめた。
明美は抵抗する力もなく嫌々ながらもされるがままになるしかなか
った。
﹃おぉ、結構デカイわ。84はうそじゃねーな。﹄
そう言って笑いながら力を入れて揉まれた。明美はぼーっとしてい
たが他の卓の客がチラチラ見ているのがわかった。
﹃うぅ⋮.うぅん⋮.﹄
竜二は明美のシャツをスカートから出すと、中に手を入れて直接胸
を揉み始めた。ビールで濡れている肌を丹念にマッサージでもする
かの様に揉まれている。胸の辺りがヌルヌルしてきた。
﹃ひょ∼。柔らけ∼なぁ。さすが高校生は違うわ。ほら、揉んでみ。
﹄
そう言うと代わる代わる他の男も直接手を入れて揉んできた。
﹃いや∼、いいねぇ。ムチムチだね。肌に張りがあるわ。﹄
﹃乳首も小っせえなぁ∼。まだまだ吸われたりてねぇな。﹄
そう口々に言いながら胸を揉まれ、明美はおもちゃにされていた。
それでも抵抗する力がない。
﹃うぅ⋮あぁ...気持ち悪い⋮.﹄
﹃何!?何だよ、吐いてこいよ。﹄
竜二に言われて立とうとしたがうまく立てない。最後に明美の胸を
揉んでいた男が手を入れたまま立ち上がらせた。
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﹃便所で吐かせてやれよ。﹄
竜二に言われてその男にトイレに連れて行かれた。行く間ずっと胸
に手を入れているので他の客がジロジロ見ているのがわかった。
︵恥ずかしい⋮見ないでよ⋮.︶
トイレで吐いて、幾分楽にはなったが、まだ頭はボーっとしている。
座敷に戻るのは自分で歩いて戻る事ができた。トイレで気が付いた
のだがスカートからパンティまでビールでずぶ濡れになっていた。
それでも着替えなどあるはずもなく我慢するしかない。
戻ると早々に竜二がジョッキを持って言った。
﹃ほらっ!吐いてきたんなら飲まねえとな。ハイッ!イッキね。﹄
そう言ってジョッキを持たされて、結局3杯また飲むはめになって
しまった。もう限界だった。
意識はあるのだがとにかく力が出ない。壁に寄りかかっているのが
やっとの状態だった。
﹃ハイッ!次ケツだよ、ケツッ!﹄
竜二はそう言うと明美をうつぶせに寝かせてスカートを捲り上げた。
﹃何だよっ、普通のパンツだなぁ、えぇおぃ!﹄
薄い黄色のパンティがむき出しになってもスカートを戻す力がでな
い。竜二は遠慮のない手付きでお尻を寄せたり引っ張ったりしてい
た。
﹃う∼ん、ケツはどうだかなぁ。ちょっと小せぇんじゃねぇか∼、
えぇおぃ。﹄
そう言ってパンティの中に手を入れて揉みだした。濡れたパンティ
を引っ張られて、Tバックの様にされてしまった。ほとんど隠れる
事がないお尻を今度は竜二がバチバチ叩き始めた。
最初はゆるく叩いていたのがだんだんと強くなり、バッチンバッチ
ンと音が響くぐらいに叩き始めた。
﹃うぅ!痛い⋮!いや⋮痛い!﹄
明美は痛さで少し腰が浮いたりして、お尻は真っ赤になってしまっ
た。
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﹃てかさぁ、ビールでベチャベチャじゃん。﹄
そう言って真っ赤になったお尻をなで回しながら、スカートを取っ
てしまった。そしてシャツに手を入れてブラも取られてしまった。
体を起こされ、シャツを下に引っ張られると濡れたシャツが肌に密
着して、胸の形も乳首も着ていないのと同じぐらいに見えてしまっ
ている。
﹃てか結構いい体してんじゃんよ。てか店ん中ではこれが限界だな。
そろそろ閉店だしな。﹄
竜二達はそう言うと帰り支度をし始めた。明美は濡れたシャツとパ
ンティと紺のスクールソックスだけの格好で店の外に担ぎだされた。
︵やだ⋮恥ずかしいよ⋮︶
ボーッとして目の焦点もあまり合わず、意識が飛びそうなのだがや
はりこの格好は恥ずかしすぎた。
﹃竜二君、、、この格好は嫌だよ⋮﹄
明美は何とか声を絞り出して頼んだ。
﹃はぁ!?じゃぁ何!?俺に服脱いで貸せっていってんの!?なめ
てんの?!﹄
﹃あのさ、俺はお前の服が濡れてるから優しさで脱がしてやってん
だぜ、おぃ!感謝の言葉もねぇのかよ!?おぉ!﹄
竜二は奇妙な薄ら笑いを浮かべながら明美のシャツを掴み上げた。
何を言っても無駄だと悟った明美はあきらめるしかなかった。
﹃⋮.ありがとうございます⋮.﹄
﹃てか人の優しさを踏みにじったのは罰が必要だなぁ、えぇおぃ。﹄
そう言ってお尻をおもいっきり平手打ちされた。パチンッ!と大き
な音が上がったので回りの人がこちらを奇妙な目で見ていった。
﹃イタイッ!⋮ごめんなさい⋮。﹄
明美は飛ぶ寸前の意識の中で声を絞り出した。
﹃おぃ浩二、俺タバコねぇからそこのコンビニにいるわ。車取って
こい。﹄
竜二はそう言うと車のキーを浩二と言う男に投げて渡した。
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浩二が車を取りにいくと、竜二達は斜向いにあるコンビニに向かっ
て歩き出した。
コンビニに着くと明美は傘立てに座らされた。そして竜二達は店内
に入って何やら買い物をしてきたようだ。
そして出てきて1本タバコを吸い終えた竜二はニヤニヤしながら明
美に近寄りシャツとパンティも取ってしまった。明美はスクールソ
ックスとローファーのみの全裸で傘立てに座らされている。
﹃こんな濡れたもん付けて俺の車載せらんねぇからな。それとさっ
きの罰ね。﹄
そう言うと店内で買ってきたマジックで明美の体に落書きをし始め
た。明美はもうほとんど意識がなかった、と言うか寝てしまってい
た。
回りの男はそれを見て大爆笑していた。夜も遅いせいで幸い回りに
人の姿はない。店内にいる店員もチラチラとこちらを見るだけで出
てくる様子はなかった。
﹃俺はこの毛が嫌なんだよなぁ。いらなくねぇ、チン毛ってよ。﹄
そう言うとこれも店内で買ってきたシェービングクリームを明美の
少し薄めの恥毛に塗り付けてT字カミソリで剃り始めた。土手部分
を剃り終えて一旦カミソリを明美のシャツで拭うと股を開いた状態
にされて丁寧に大陰茎の回りも綺麗に剃り上げられてしまった。明
美は一番見られたくない、恥ずかしい部分をツルツルにされてしま
った。
そして剃毛が終わると明美のマ○コにさっき落書きをしたマジック
を突っ込んだ。
﹃遅せぇなぁ。あいつ場所間違えてんじゃねぇか?!中で待ってよ
うぜ。﹄
竜二達は携帯で明美の写メを取ったりマジックを出し入れしたりし
て遊んで笑っていたが、店内に入って漫画を読んで待ち始めた。そ
の間10分程明美は全裸でマジックを入れられたまま放置されてい
た。いくら夜中とはいえ何人かはコンビニの前を通っていった。も
15
ちろん通る人達みんな明美の姿を見ていった。中には酔った中年の
脂ぎったサラリーマンは明美に近寄りまじまじと見物して写真まで
撮っていった。
やっと戻ってきた浩二も車を止めて明美に近づいて写メを撮ったり
マジックを抜いたり入れたりしている。
﹃てめぇ遅せぇよ!行くぞっ!﹄
竜二達がが出てきてそう言うと明美を車に乗せて走り出した。
﹃俺と明美先に送っていけよ。﹄
車は竜二のアパートに着いた。そして竜二と意識のない全裸の明美
は竜二の部屋に帰り、他の男達も帰っていった。
明美にとってこれから始まる地獄の様な日々の前夜祭であった。
つづく
16
全裸で帰宅
第3章
明美が目覚めたのは午後3時頃だった。まだ頭がガンガンする。少
し吐き気も残っている感じでスッキリとしなかった。
昨夜の事は途中からまったく記憶がない。ここが何処なのか、どう
やってここに来たのかもわからなかった。
まだ焦点が少し合わない目で回りを見てみた。物や漫画などが散乱
した部屋にテレビと冷蔵庫が無造作に置いてある。ベランダの方の
窓際にベッドが置いてあって、そこで竜二がまだ寝ていた。
汚い部屋には何やら怪しげな、家具とも何とも言いがたい置物や鎖、
手錠、変な形をした棒などいろいろな物が散乱していた。女性を拘
束しておく様な木製の檻の様な物も置いてある。
明美はボーッとする目で何となく自分の体を見て、驚愕した。
︵やだ⋮ちょっ...何これ⋮.!︶
スクールソックスのみの全裸で寝かされていて、体にはいろいろな
写メOK!←﹄
落書きがされている。乳房には﹃吸って♡﹄﹃10円﹄と書いてあ
る。お腹にも
﹃17才高校生のパイパンマンコ見て∼♡
と書いてあった。その他にも所々に卑猥な落書きがされていた。そ
して何より明美が震えたのが、あるはずの恥毛が綺麗になくなって
いる。
性器の回りも綺麗に剃られているのだ。明美は恥ずかしさ以上に、
すべてをあそこにいた男に見られた事に震えていた。剃られる時に
絶対に見られていると思った。
︵あぁ⋮最悪⋮ひどいよぉ⋮.︶
17
明美は自分の制服を探していると竜二が目を覚ました。
﹃ゴソゴソゴソゴソうるせぇなぁ!殺すぞ!﹄
そう言って枕元に置いてある灰皿を明美に向かって投げつけた。
﹃キャッ!﹄
明美はもろに灰をかぶってしまった。そして竜二はベッドから出て
きて明美の髪の毛を掴んでベッドに投げつけた。
﹃てめぇ、ベロベロに酔ったお前を介抱してやった礼ぐらいねぇの
かよ!あぁ!﹄
そう言うとまた髪を掴まれて頬を張り飛ばされた。寝起きで機嫌が
悪い。
﹃痛い!⋮さっ、昨夜はご迷惑をお掛けしました。あっ、ありがと
うございます。﹄
張り飛ばされてベッドに倒れ込んだ明美はとっさに声を出して謝罪
した。
竜二はちょっとあきれた様にため息をついてこう言った。
﹃あのなぁ、お前謝り方とか知らねぇのかよ、えぇ!ほらっ、床に
手ぇ付いてさ、土下座でしょ!?土下座!﹄
そう言って何やら棒を持ち始めた。明美は震えが止まらなかったが
叩かれるのが恐くて、床に降りて竜二の前で全裸のまま土下座して
謝罪した。
﹃⋮.ご迷惑を掛けてごめんなさい。昨夜はありがとうございまし
た。﹄
床に額が付くまで頭を下ろして、その体制のままゆるしてもらえる
のを待っていた。
﹃わかった!?謝る時はさぁ、すっぽんぽんで土下座が基本でしょ
?!覚えとけよ。﹄
そう言うと竜二は部屋にあるユニットバスの方に歩いていってその
ままシャワーを浴びだした。
明美は放心状態だったがとにかく制服を探してみた。でも見つから
なかった。
18
シャワーから出てきた竜二に明美は聞いてみた。
﹃⋮.あの⋮.竜二君、私の制服知らない?﹄
﹃はぁ!?知らねえよ。そんなもん。昨日のコンビニじゃね。﹄
そう言うと竜二はケタケタ笑い出した。
﹃お前さ、昨日あのコンビニに素っ裸でずっと座ってたんだぜ。覚
えてねぇの!?何か汚いおっさんとか写メ撮って笑ってたわ。すげ
ぇ面白いから店内で見てたんだよね。﹄
心の底からゾッとした。この格好で、しかもコンビニの前で、知ら
ない人に写真を撮られているなんて想像しただけで恐ろしい。悲し
くて吐き気がしてきた。
﹃そろそろ俺で掛けっからさ、お前今日は帰れば?あっ、言っとく
けど俺の電話に出なかったらボコるよ。呼んだらソッコー来る事。
わかった?﹄
明美は返事ができなかった。というより耳に入ってこなかった。す
ると竜二がまた蹴り上げてきた。
﹃聞いてんのぉ!?返事はよ!えぇ!電話出なかったりぃ、呼んで
来なかったらぁ、ケツに浣腸突っ込んでぇ、全裸で町中散歩させっ
からねぇ!わかったぁ!?﹄
﹃⋮.わかりました!﹄
明美は叩かれるのが恐くてとっさに返事してしまった。
﹃じゃぁ今日は帰れよ。﹄
そう言われたが、帰りたいのだが着る服がない。
﹃⋮.竜二君、何か着る服⋮貸してくれない?﹄
明美がそう頼むと竜二は笑って、
﹃嫌。そのまま帰ればいいじゃん。いい体してんだから恥ずかしく
ないって。﹄
﹃だって⋮落書きもあるし⋮ねぇ、お願いします。﹄
﹃だから嫌だって。何度言わせんの?﹄
竜二はそう言うとまた明美の髪の毛を掴んで玄関に連れて行った。
明美は仕方なく靴だけ履いて震える手で玄関のノブを掴んだ。
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﹃早く出ろよっ!急いでんだよ、こっちは!﹄
竜二は一気に玄関を開けて明美の背中に蹴りを入れた。明美は勢い
で玄関前の落下防止柵にぶつかった。
﹃じゃぁ、明日呼ぶからすぐ来いよ。わかってると思うけどなぁ。﹄
そう言って玄関を閉めてしまった。
全裸に落書きだらけの明美は途方に暮れて、とにかく鞄を抱えて階
段の方へ移動する事にした。
︵どうしよう⋮︶
どうやら竜二の部屋は2階の様だ。明美は階段から外の様子を見て
みた。人は今は誰もいない。お酒のせいでまだ頭がボーっとするの
で立っているのも辛く、階段に座り込んだ。
︵⋮.そうだ、電話でタクシーを呼んで帰るしかないわ...電車
バスなんて絶対無理だし、歩くのも無理⋮タクシーだったら運転手
さんだけだから⋮︶
明美はタクシー会社の電話番号を調べて電話した。
﹃ハイ、〇〇タクシーです。﹄
﹃あっ、あの、すいません。タクシー...お願いできますか?﹄
﹃それでは今居られる場所を教えていただけますか?﹄
そう言われてここがどこかわからない事に気が付いた。入り口にア
パート名が書いてあるはずだ。
﹃えっ⋮と、ちょっと待って下さい。﹄
そう言うと明美は急いで階段を駆け下りた。その時だった。
ここの住人が帰ってきたのだ。いかにもオタク風の、小太りで何日
もお風呂に入っていない様なべったりとした薄い髪を後ろに束ねて
いる。30代後半ぐらいだろうか。
﹃キャッ!!﹄
とっさに声が出てしまった。しかし逃げる所も隠れる場所もない。
鞄を抱えて急いで横を通り過ぎた。
玄関に郵便受けがありそこにアパート名が記してあった。
﹃あ、お待たせしてすみません。〇〇荘です。﹄
20
﹃〇〇荘?あぁ、T町のね。わかりました。15分程で1台向かわ
せます。﹄
﹃⋮.よろしくお願いします。﹄
そう言って電話を切った。そしてふと後ろを振り返るとそのオタク
男が階段から明美をジッと見ていた。明美は恥ずかしさで混乱して、
郵便受けの奥の方に移動した。階段の奥にはちょっとしたスペース
があり、駐輪場としても使用されている。
一番奥にゴミを捨てるポリバケツが置いてあったのでそこに座って
待つ事にした。そして階段の方を見るとまだその男がこっちを見て
いた。
︵ちょっと⋮早く上に行ってよ⋮.︶
相変わらずオタクはジッと見ていた。明美は目を合わさずそのまま
下を向いてじっとしていると上の階から竜二が降りてきた。
﹃あぁ、何だよおっさん、何見てんだよ。﹄
そう言うとオタクが見ている方向を竜二も見た。
﹃はははっ!お前まだいたの!?早く帰れよっ。﹄
﹃⋮.今タクシー呼んだから⋮﹄
﹃何だよ、お前素っ裸でタク乗んの!?はっははー!変態だな!変
態!﹄
﹃おっさんさ、あいつのマ○コ見たい?見せてやるよ。﹄
竜二はそう言うとオタクをこっちに連れてきた。
﹃おい明美、そこで股開いてうんこ座りしろっ。﹄
﹃⋮.え、⋮でも⋮恥ずかしいよ⋮﹄
明美がそう言うと竜二は拳を振り上げて止めた。
﹃キャッ!﹄
﹃早く、やるよね。﹄
やらなくてもまた殴られて無理矢理やらされる。明美は従った。
﹃あぁ、よく見える様にバケツの上で開こっか。﹄
明美は2つあるポリバケツに片方ずつ足を乗せて股を開いていった。
﹃もっと開けんだろうがよっ!﹄
21
明美はほぼ180度ぐらいの角度で股を開いて座った。
﹃ほらっ、手は頭の上で組むんだよ!﹄
明美は手を頭で組んで胸も隠せなくなってしまった。
﹃ほらおっさん、よ∼く見えんだろ。なぁ。触ってもいいぜ。何な
ら何か入れるか?﹄
そう言うと竜二は明美の後ろに回って両手で明美の性器をおもいっ
きり開いた。
﹃⋮嫌だ⋮.ちょっともう嫌だよ⋮﹄
﹃うっせえよ。次なんか行ったらここに縛って放置するぞ。ほらっ、
おっさんクリちゃんも見たいってさ。﹄
そう言って竜二は明美のクリトリスを覆っている皮をめくって見せ
た。
﹃⋮..くぅ⋮.あぁ⋮﹄
﹃ほら、この豆みたいのがクリちゃんな。ほら、触ってみ。﹄
竜二にそう言われてオタクが手を伸ばしてきた。
︵嫌⋮.!やめて!やめて!︶
声に出せないのでじっと耐えるしかなかった。オタクは人差し指で
明美のクリトリスをグリグリ突いてきた。
﹃そぅそぅ、そこは優しくなでる様にな。お前もちょっとは喘いで
やれよ。ほらっ!﹄
そう言われて仕方なく声を出した。
﹃⋮あっ⋮.あん⋮あ、ああん⋮﹄
オタクはニンマリ笑って明美のクリトリスを突き続けていた。
﹃俺はもう行くからよ。おっさん何でもさせていいぜ。言う事聞か
なかったら後でお仕置きすっから。明美もわかったのかよ。﹄
﹃⋮.わかりました⋮.﹄
そう言って竜二は出て行った。竜二が出て行くと少しホッとして力
が抜けた感じになった。
︵よかった。タクシーまだかなぁ⋮.︶
玄関の方を確認する。まだ来る気配がない。すると、
22
﹃何でも言う事聞いてくれるんだろ?﹄
﹃⋮.えっ!?﹄
明美は思いがけない声を聞いていた。オタク男はニヤニヤしながら
続けた。
﹃じゃっ、じゃぁ、いっ、犬みたいに片足上げておしっこしてみせ
ろっ。﹄
﹃⋮.ちょっ!そんな事できないです⋮..﹄
﹃何!何でもさせていいって言ってたぞ!いいのか、断られたって
言うぞっ!﹄
オタクは鼻息をふぅふぅ荒くさせてまくし立てた。明美は従うしか
なかった。それこそ竜二に言われたらこの倍どころじゃないぐらい
の事をさせられる。
﹃⋮..わ、わかりました⋮.どこですればいいですか?﹄
﹃そ、そりゃ犬のおしっこっていやぁ電柱ですよ。ちょっ、ちょう
どそこに電柱あるからそこでしたらいいですよっ。﹄
︵やだ⋮外で?︶
明美は青ざめたがやるしかないのだ。早く済ませようと恐る恐る外
に出ようとすると、
﹃おいっ!何やってんだよっ!犬が2足歩行しないだろうがっ!ま
ったくっ。それと僕より前に行くな!飼い主の後ろ歩くだろっ普通。
まったく。﹄
︵⋮.飼い主って⋮︶
明美は渋々四つん這いになった。恥ずかしくて顔を上げる事ができ
ない。するとオタクも前に来てしゃがんで明美の乳首を摘んで引っ
張りだした。
﹃犬と言うよりはウシだねっ。ウヒッ、ウヒヒッ。あ!そうだシッ
ポがいるよね。うん。﹄
そう言うとオタクは自分の鞄をあさり始めて、何やらアニメの絵が
プリントされたウチワを取り出した。
﹃これなら持つとこ丸いし入るんじゃない。シッポにしては大きい
23
けど、ハハッ。﹄
そう言って笑いながら明美の後ろに回った。
﹃⋮.お願い、そんなの入らないよ、お願いします。このままでさ
せて下さい!﹄
明美が懇願するも、オタクは聞こえない様な口笛を吹く仕草をして
笑った。そして明美のお尻を両手で開いた。
﹃お尻の穴までツルツルなんですねぇ。よく見えていいでちゅよ。
フフッ。さ∼て入るかな∼。﹄
オタクは明美のお尻の穴にウチワの柄をねじ込んでいった。
﹃⋮..うぅ!痛い!痛いです!⋮.お願い⋮.やめて!﹄
オタクはやめようとしない。オタクは明美の性器からネバネバした
愛液をウチワの柄に付けて何度もねじ込んでいく。
﹃⋮.う∼!うぅ!!痛、痛い!﹄
すると少し先が入った。オタクはどんどんウチワを回しながらねじ
込んでいく。そして半分ぐらい入った所で手を止めた。
﹃よしっ!シッポみたいになったぜぇ。ちょっとお尻振って扇いで
みてよ。早くっ!﹄
明美は痛みに耐えながらお尻を左右に振った。
﹃もっとっもっとっ!あ∼風くるくる。もういいや。え∼とっと﹄
オタクは回りをキョロキョロ見渡して、置いてある自転車に近づい
ていった。そして後部の荷物置きに括り付けてあるゴム紐に手を掛
けた。
﹃う∼ん、これでいっか。﹄
そう言うとそのゴムを取り始めた。そして取ったゴム紐を明美の首
に巻いた。
﹃よしっ。ちょうど良い。じゃぁ付いてこい!﹄
そう言って引っ張った。明美は急に引っ張られて慌てて手足を動か
して四つん這いで歩き出した。
オタクが玄関から外の様子を伺っている。人通りは少ない所なのだ
ろう。しかし今は夕方でまだ外は明るいのだ。
24
﹃よしっ、今だっ!﹄
オタクはそう言うとググッと紐を引っ張った。明美も仕方なく付い
ていく。幸い人はいなかった。
何とか四つん這いで電柱のそばまで来れた。
︵恥ずかしい⋮.恥ずかしすぎるよ⋮早く終わって⋮︶
﹃よしっ、おしっこさせてやる。その前に芸だっ。お手っ!﹄
そう言うとオタクは前にしゃがんで手を出してきた。明美も早く終
わらせる為にお手をした。
﹃おかわりっ!よしっ。じゃぁチンチンっ!﹄
明美は火が出るぐらい恥ずかしかったが仕方なくチンチンのポーズ
をとって舌を出した。オタクはニヤけながら明美の性器をじっと見
ている。そして手を伸ばして明美の性器を指で触ってきた。
︵⋮早く⋮お願い、誰かきちゃうよ⋮︶
クリトリスの辺りをまた指で突いてくる。
﹃⋮うぅん⋮あぁ⋮嫌⋮﹄
﹃よし、じゃあおしっこだっ。﹄
そう言われてから明美は開き直った様に片足を上げておしっこを出
した。見られているのでなかなか出なかったが一旦出ると結構な量
が出た。明美の顔は自分でもわかるぐらい真っ赤になっていた。オ
タクもしゃがんでおしっこが出ている所をジッと真顔で見つめてい
た。明美はすべて出し切った。
﹃⋮.もういいですか?⋮歩いても⋮.?﹄
﹃ダメだよっ!アパートまではそのままだっ!﹄
オタクはそう言うと紐を引っ張ってアパートの方へ歩き始めた。明
美も仕方なく四つん這いのまま付いていくしかなかった。
先程のバケツの所まで戻ってきて、またオタクがチンチンっ!と命
令してきたので明美も渋々従った。そうして5分程胸を触られたり
アソコを触られたりしていた。
﹃⋮あぅ⋮あぁ、あ、あ、うん⋮﹄
そしたら玄関の方で車の音がした。呼んでいたタクシーが来たのだ。
25
︵あっ!⋮.早く乗らないと、また次の要求をしてくる⋮.早く乗
らなきゃ⋮︶
明美は首に紐をつけたまますっと立ち上がった。
﹃あ、えとっ⋮タクシーが来たので、私帰ります。﹄
そう言うと鞄を取って首に巻かれた紐を外すと、すっと横を走り抜
けた。
﹃あっ!待ってよっ!﹄
オタクは後ろで叫んでいたが振り返る事なくタクシーまで掛けよっ
た。
﹃ハァ、ハァ⋮.すみません。呼んだの私です。いいですか?﹄
タクシーの運転手は驚いた顔で、
﹃え?お客さん?あぁ、どうぞ。﹄
そう言ってドアを開けてくれた。明美は急いで乗ろうとしたのだが
お尻にウチワを刺されたままなのに気が付いた。
︵あっ!やばい⋮.こんなのすぐに抜けないし⋮.見られながら抜
くなんてできないし⋮︶
明美は気を付けてウチワが座席に当たらない様に椅子には座らず足
置きの所にしゃがむ様に乗り込んだ。
するとタクシーの運転手が明美をじっと見てからドアを閉め、走り
出した。
﹃お客さん、どちらまで?﹄
﹃S市Y町の〇〇マンションまでお願いします⋮.﹄
﹃ハイハイ。あっ、それと危ないんでちゃんと座席に座って下さい
ね。﹄
﹃⋮え⋮あ、ハイ⋮﹄
そう言われた明美はゆっくりとウチワが邪魔にならない様にお尻を
ずらして座った。
明美は鞄と手で胸と股間を隠して、うつむいて着くのを待った。運
転手が信号待ちになると振り向いて明美を見ているのがわかったが、
顔を上げられなかった。
26
﹃着きましたよ。﹄
運転手の声が聞こえて明美はハッとした様に顔を上げ、窓の外を見
た。明美のマンションだ。
﹃あっ、ありがとうございます。﹄
そう言ってメータの料金を支払う為に鞄を開けて財布を探した。胸
は見えてしまっているがそんな事言ってられない。財布からお金を
払うと明美はドアから降りようとした。
﹃あ、何かウチワ、え、それ刺さってんのかい?﹄
運転手は嫌らしく笑いながら明美のお尻に刺さったウチワをポンポ
ンと手で叩いた。
﹃イヤッ⋮!触らないでっ!﹄
明美はそう言うと一気にマンションまで掛けだした。見えなくなる
まで運転手は明美のお尻に刺さったウチワを眺めているようだった。
明美の部屋は3階にある。親の仕事の関係で、K学園に通う為に明
美は1人暮らしをしていた。何とか階段で3階まで上がって部屋ま
で行き、鍵を開けて中へ入った。誰かに見られたかもしれないが、
回りを見ている余裕がなかった。
明美は玄関でウチワが刺さったまま、座り込んで少しの間動けなか
った。
つづく
27
お仕置き
第4章
明美は何とか部屋に帰り着いて、すぐにお風呂に入った。お尻に刺
さっているウチワを抜く作業が痛くて悔しかった。体の落書きを入
念に落として、残っていないか鏡で何度も確認した。
ホッと一息つけた感じだ。服を着て、ゆっくりベッドに腰掛けた。
何か悪い夢でも見ている様な1日だった。忘れたい⋮消えてしまい
たい⋮でも現実なのだ。
明美は竜二に連れて行かれてから携帯を確認する余裕がなかったの
でチェックしてみた。すると何度も京子から電話が掛かっていた。
メールも沢山来ていた。昨日は学校に行けなかったので心配してい
るのだろう。明美は電話してみた。
プルルルル⋮
﹃ちょっと!明美大丈夫なの!?心配してたんだよぉっ!﹄
京子は凄い勢いで一気にしゃべってきた。
﹃あっ⋮うん、大丈夫⋮何とか⋮﹄
﹃何かされた?ねぇ、ひどい事されたの?﹄
﹃あぁ⋮うん、ちょっとね⋮﹄
﹃うそぉ⋮ごめん、明美﹄
﹃ううん、京子のせいじゃないよぉ。仕方なかったんだしね⋮﹄
明美は何をされたかはとても言えなかった。言いたくなかったのだ。
﹃とにかく、明日は学校くるよね?今日はちょっと明美んとこ行け
ないんだぁ。明日学校で相談しよ。﹄
﹃うん、ありがとう。じゃあ明日ね。バイバイ。﹄
そう言って電話をきった明美はベッドに横になって枕元に携帯を置
28
いて寝てしまった。
明美はいつも通りに学校に行った。すると担任の先生に呼び出され、
昨日はなぜ休んだのかなどいろいろ聞かれた。適当なうそをついて
職員室から解放された明美は教室に向かった。
教室に入った明美に京子が凄い勢いで近寄った。
﹃明美ぃ、ほんとにごめんね⋮﹄
﹃いいって。京子が悪いんじゃないよぉ。﹄
そう言って笑顔を見せた。京子は少しホッとした様子で聞いてきた。
﹃⋮.ねぇ、何されたの?ひどい事された?﹄
﹃⋮.うん、でもちょっと言えないなぁ⋮.﹄
﹃⋮..どうしよぉ、あの竜二って人に意見できる人誰もいないっ
て先輩も言ってたの⋮﹄
京子は心配そうな顔で明美を見ていた。明美はできるだけ笑顔を作
っていた。
﹃⋮うん。ありがとう。でも京子は関わらない方がいいから何もし
ないでね。京子が私を助けようとしてるのがバレたら京子までひど
い事されるから⋮そのうち飽きるの待つしかない感じかなぁ⋮﹄
明美はそう言ってうつむいた。
学校での授業も終わって、帰り京子が誘ってきた。
﹃ねぇ、一緒に帰ろうよ。どっか行く?﹄
﹃あっ、今日はねぇ、多分ダメなんだぁ。今日は呼ばれると思うか
ら⋮行かないと大変だし⋮﹄
京子は何て言ったらいいかわからない感じで明美を見ていた。
﹃だから今日は部屋で待機しておくね。﹄
﹃⋮.わかった。明美ぃ、気を付けてね。﹄
﹃うん、ありがとうね。﹄
そう言って京子と別れた明美はとぼとぼと歩き出した。その時だ。
携帯が鳴りだした。竜二からだ。
29
﹃明美ぃ、ガッコ終わったの?今何処?﹄
﹃あっ、いっ、今学校終わった所。一度帰ろうと思って⋮﹄
明美は少し緊張しながら答えた。
﹃あぁ!?何で帰るんだよっ、バーカっ!M公園で待ってろよ。行
くからさ。﹄
﹃あっ、えっと、うん。わかった。﹄
M公園は明美の学校から一駅先にある比較的大きな公園である。ホ
ームレスや不良なども多く、あまり治安が良いとは言えない場所に
ある公園だ。
明美は何時に行けば良いのか聞忘れたので、行って待っておく事に
した。聞いた所で行って待っとけって言われるのはわかっていたの
だが。竜二が公園に着いた時に明美がいなかったらそれこそ大変な
事になる。
明美は駅に向かって歩き出した。そしたら後ろから誰かに呼ばれた。
﹃山本さん!﹄
﹃あぁ、高田君。﹄
高田は明美の同じクラスの男の子だ。明美の横まで追いついてきて
一緒に歩き出した。
﹃山本さん何処行くの?家こっち方面だったっけ?﹄
高田がそう聞いてきたので明美も答えた。
﹃ちょっとね、M公園で友達と待ち合わせしてるんだぁ。﹄
彼氏とは言わず、友達と言った。
﹃そうなんだ。俺も帰り道だからさ。M公園まで一緒に行こうよ。﹄
そう言うと高田は明美と一緒に歩き出した。高田は一度明美に告白
した事がある。しかし明美に断られていた。あまりパッとしない男
だ。
学年の行事でクラスごとに出し物をする事になっていて、高田と明
美はその事について話しながらM公園に向かっていた。
電車を降りて駅から少し歩いた所にM公園がある。一緒に電車を降
りた高田と明美はM公園へ向かって歩いていた。そしてM公園に着
30
いたので明美が高田に
﹃じゃ、私ここで友達待ってるから。﹄
そう言って別れようとした。すると、
﹃もう来てるの?まだ来てないんだったらさ、もう少し出し物の事
相談しない?﹄
高田がそう言ってきて明美は焦った。
︵⋮男子と一緒にいるとこなんか見られたら凄い怒りそうだし、ダ
メだわぁ⋮︶
﹃ううん、一人で待ってる。ごめんね。﹄
そう言ったけどなかなか高田が離れてくれない。そうこうしている
うちに公園の入り口まで来てしまった。その時だった。
﹃おぃおぃおぃおぃ!?楽しそうじゃん!?明美よぉ!﹄
そう言って竜二が鬼の様な形相で近づいてきた。そして明美のお腹
におもいっきり蹴りを入れた。
﹃キャッ!⋮痛い⋮.﹄
竜二の他に4人の男がいた。まだ中学生ぐらいの男もいる。4人と
も迷彩のパンツにお揃いのスエットパーカーを着ていた。
高田は何が起こっているのか訳が分からず動揺している様子だ。そ
んな高田を4人のうちの一人が殴りつけた。殴られて倒れた高田に
向かって4人が一斉に殴る蹴るを始めた。
明美は竜二に髪の毛を引っ張られて入り口から少し入った所の藪の
中に連れて行かれた。
﹃ちょっ、ちょっと待ってよ!何もしてないよぉ!﹄
﹃てか誰だよ!﹄
﹃同じクラスの男子だよぉ...帰る方向が一緒だったから⋮それ
だけだって⋮.ねぇ、やめさせてよ。﹄
そう言って明美は高田を殴りつけている4人を止める様に竜二に頼
んだ。
﹃はぁ!!そんな事知らねえよっ!お前人の心配してる場合かよっ、
おぉ!!﹄
31
そう言って竜二は明美を地面に投げつけた。竜二は鬼の形相で明美
をボコボコに蹴り続けた。丸まって防御している明美の髪の毛を掴
んで顔を上げさせ、頬をはった。そしてまた蹴り続けた。そして徐
々に明美の制服を剥ぎ始めた。
﹃嫌っ!やめて、お願いっ!ごめんなさいっ!﹄
﹃おぃ!!お前さぁ、前に言ったよねぇ!謝罪の仕方さぁ!えぇ、
おい!﹄
竜二は全裸で土下座して謝れと言っているのだ。紺のジャケットを
投げ捨てると明美のシャツとブラジャーを力任せに引っ張って剥ぎ
取った。明美は既にパンティとスクールソックスだけの格好になっ
ていた。
﹃⋮.お願い⋮.ちゃんと謝るから⋮.ここは嫌だよぉ⋮﹄
﹃おぃおぃ、ふざけんなよ、おい!今回はちょっと罪が重いよぉ。
他の男と居たんだからねぇ!向こうの舞台に上って土下座だよっ!﹄
広い公園は集会などにも使われている。入り口を入ってまっすぐ奥
へ進むと朝礼の舞台があり、旗を立てる為のポールが立っている。
そして公園を囲む様に等間隔でベンチが備え付けてあり、自販機や
トイレもあった。
ベンチには何人かの人が座ってメールを打ったり、ボーッと休んだ
りしていた。
その舞台に上がって全裸で土下座しろと言っているのだ。まだ人も
いるしそんな事恥ずかしくて出来る筈がない。
﹃⋮.そんなぁ⋮お願い!ここで全裸で土下座して謝りますっ!だ
からそれは許して⋮.﹄
明美がそう言うと竜二の顔がさらに怒りを増した。
﹃あぁ、もうキレた。ダメ。お仕置きだわ。﹄
竜二はそう言うと4人の内の一人を呼びつけた。
﹃おいっ、お前俺の車行って後ろに置いてあるバック取ってこいっ。
﹄
そう言うと鍵を渡した。そして竜二は明美の方を向き、残っている
32
パンティも剥ぎ取ってしまった。そして鞄を取りにいっている男が
戻ってくる間中、明美の背中や腹、頭などを蹴り続けた。
5分程で男が戻ってきた。竜二は男から鞄を受け取り、鞄を開けて
何やら探し始めた。
﹃始めっから言う事聞いてりゃぁよ、土下座だけで済んだのにねぇ、
おぃ!ほんとバカだわ。﹄
﹃⋮.お願い⋮.許して下さい⋮.お願いだよぉ⋮﹄
そう言って懇願する明美に竜二は何やら赤い皮の首輪を取り出して
明美の首にはめた。同じ様な赤い皮のベルトを明美の細い両手首に
はめると、その両手の皮のベルトに付いている金具と、首輪に付い
ている金具を繋いだ。明美は両手を首の位置で固定されてしまった
のだ。そして顎の下辺りに付いている金具に長い鎖を繋いだ。
﹃よぉ∼し、行くぞっ。﹄
そう言って竜二は鎖を引っ張った。明美は両手を頭の位置に上げる
状態で拘束されてどこも隠せなくなり、抵抗する事もできないので、
従うしかなかった。
﹃⋮.ねぇ、どうするの、お願いだから...やめてぇ⋮﹄
明美は泣きながら懇願した。竜二は薄ら笑いを浮かべてグイグイと
鎖を引いて、舞台めがけて歩き始めた。
﹃反省しろよぉ、じっくりよぉ。﹄
明美は引っ張られて躓きながら付いていくしかなかった。ベンチに
座っていたサラリーマン風の男性は何事かという目でじっと明美と
竜二を見ている。他の公園内に居る人もみんな明美の方を見た。
︵⋮.いやぁ⋮.お願い⋮見ないでよぉ⋮︶
まだ明るい公園に全裸にスクールソックスだけの可愛い子が首輪を
付けられて歩いているのだ。男なら誰でも見るだろう。
そして舞台に着いた竜二は明美を舞台に上らせた。そして中央後方
にあるポールに鎖を巻いて固定してしまった。
﹃おい、背筋伸ばして胸張れっ!足開いて立つんだよっ!﹄
竜二はそう怒鳴ると明美の足を蹴って1mぐらい開かせた。舞台の
33
下から見たら明美の性器は丸見えだった。
いつの間にか一緒にいた4人の男も舞台の近くに来ていた。そして
ニヤニヤしながら明美を下から眺めていた。気づくと高田も連れて
来られていた。殴られて顔が腫れている。
﹃お前らよく見とけよぉ。学はマ○コなんて見た事ねぇだろ?﹄
竜二はその中学生ぐらいの学と呼ばれた男に言った。
﹃ありますよぉ∼、俺だってぇ∼。﹄
学は甘えた声で竜二に言った。
﹃バカヤロウ、カビ生えた母ちゃんのマ○コじゃねぇぞぉ、おい。
こんな可愛い女のパイパンツルツルマ○コだぜ。そうそう見れねえ
ぞ。﹄
そう言うと竜二は舞台に上がって明美の性器を広げて見せた。明美
はジッと前を見て耐えた。
﹃うひょ∼、ヤバいっすね。俺立ってきちゃった。﹄
﹃やべぇ、俺も立ってきた。出そうっすよ。﹄
明美はまだピンク色の小さめの性器を広げられてみんなに見せられ
ている。竜二は広げながら指で少し擦ってきた。
﹃なんだよ、おぃ、お前ネバネバしてきてんじゃねぇかよっ。見ら
れて感じてんな、おぃ。﹄
竜二は笑いながらそう言って指で擦り続けた。
﹃⋮.うぅぅ⋮あぁ⋮ねぇ⋮やめて⋮。﹄
声を出したくないのだが、やはり少し声が出てしまう。それを男達
は笑いながら見ていた。
﹃よぉし、お前、ちょっとこっち来い。﹄
竜二はそう言って舞台から降りると高田をトイレへ連れていった。
公園にはそれほど人は居ないが通り抜ける為に利用する人も多く、
高校生風の男子や、サラリーマンなどみんなギョッとした感じで明
美を見つめていた。おじいさんなんかは立ち止まって明美の事を見
物していた。
しばらくすると竜二と高田が戻ってきた。高田は鼻や口から出てい
34
た血を拭われ、顔を洗って少しさっぱりしている。
﹃じゃぁ、お仕置きタイムな。1時間程で戻ってくるわ。あ、そう
そう。﹄
そう言うと竜二はポケットからピンクローターを3つ取り出して全
部明美の膣の中に入れてしまった。先に速度を調節するリモコンが
付いたピンク色の紐が明美の性器から3本ぶら下がっている。さら
にアナルビーズと呼ばれる真珠の様な玉が繋がった物に何かクリー
ムを塗って、明美のお尻の穴に入れ始めた。
﹃⋮.!⋮.痛い⋮.うぅぐ⋮うん⋮.﹄
明美は痛みを我慢して声が出ない様に歯を食いしばった。4つほど
入った所で竜二の手は停まった。
シッポの様な見た目になり、竜二が笑いながらシッポの様な紐を叩
いてブラブラ揺らした。他の男もそれを見て笑った。
﹃ほんじゃぁ、しっかり反省しろよっ!わかったぁ!﹄
そう竜二に言われて明美は
﹃⋮.わかりました⋮.﹄
と返事するしかなかった。そして竜二達は行ってしまった。
つづく
35
見せ物
第5章
明美は頭に手を組む様な形で足を大きく開き、背筋を伸ばして立っ
ている。程よい大きさの形の良い乳房もツンっと上を向いた小さな
乳首も、まだピンク色の小さめの性器も前の割れ目も、恥毛を剃ら
れて隠す事もできず、すべてが丸見えだった。
その横に高田が座っている。高田も明美を舞台の下から見ていた。
﹃山本さん⋮ごめんね。俺が帰らなかったから⋮。﹄
そう言って謝ってきた。明美は前を向いたまま高田に言った。
﹃ううん⋮.それよりあんまり見ないでね⋮.お願いだから。﹄
﹃わかった⋮できるだけ見ない様にするよ。でもね、やれって言わ
れてる事があるんだ。多分どっかで彼らが見てると思うからさ、ご
めんだけど我慢して⋮﹄
﹃!?えっ、何する様に言われたのぉ⋮.﹄
明美は不安で頭が真っ白にまった。ただこうしているだけでも死に
たいぐらいに恥ずかしいのに、何をやらせるつもりなのか、想像で
きなかった。
辺りはすっかり日が落ちて、暗くなっていた。しかし明美が立たさ
れている舞台にはすぐ真横にライトが立っていて、舞台の方を照ら
しているのだ。辺りが暗いほど余計目立ってしまう。
仕事帰りのサラリーマンや部活が終わった学生などがちらほら通り
かかる。近くを通る人達はみんな明美の事をじっと見ていった。そ
して一人のスーツ姿のおじさんがこちらを立ち止まって見ていた。
すると高田が舞台の下から話しかけた。
﹃あの、すいません。AVの撮影しているんです。よかったらもっ
36
と近くで見てもらってもいいですよ。﹄
そう言い出したのだ。明美は気を失いようになってガクガク足が震
えだした。
﹁何だ、そうなの?おかしいと思ったんだよ。若い子がこんな所で
裸になってるからさぁ。へぇ∼じゃあ遠慮なく見させてもらおうか
なぁ。﹄
嫌らしい笑みを浮かべてそのおじさんは明美の真下に立って見上げ
てきた。
﹁うわ∼、凄いね。毛まで剃っちゃって。何?露出物か何かかな?﹂
﹃そうですね。調教物というか、そんな感じです。﹄
︵⋮.うそでしょ⋮.何これ⋮︶
明美は茹で上がったタコの様に顔が真っ赤になった。ただただ前を
向いてジッと耐えた。
﹃女優さんもさ、やっぱり恥ずかしいんでしょ。お顔真っ赤っ赤だ
よ。ハハハッ。﹄
そう言いながらジッと明美の性器を見つめていた。そうこうしてい
ると今度は飲み帰りの酔ったサラリーマン3人がこちらへ近づいて
きた。
﹁えっ!何何!!何してんの!?これっ!﹂
3人とも出来上がっている感じだ。あっという間に舞台を囲んでし
まった。
﹃あっ、AVの撮影なんです。よかったら見物していって下さい。﹄
そう高田が言うと歓声を上げて、
﹁まじでっ!?するするっ!すげぇなぁ、丸っ見えだよっ!﹂
﹁この子めちゃくちゃ可愛いじゃん!何て女優さんなのっ?俺、買
う買う!﹂
﹁まだ新人さんだねぇ。顔真っ赤だもんっ!恥ずかしいでしょ!?
ねぇ!﹂
明美は火が出そうなくらい恥ずかしかった。ギュッと目をつむって
ひたすら耐えた。
37
﹁下の毛剃ってるの?ツルッツルじゃない!?良∼く見えるねぇ∼﹂
﹁ねぇ、大丈夫なの?足がガクガクしてんじゃない?ねぇ?﹂
そう問いかけられて明美は仕方なく、
﹃⋮.だっ、大丈夫です⋮.﹄
そう答えるとまた騒ぎだした。
﹁やべぇ!声可愛い!我慢できねぇわ!﹂
﹁こんな可愛いんだからこんな事しなくていいのにぃ!俺が食わし
てやんよぉ!﹂
明美は好きでこんな事してるんじゃないって言いたかった。
﹃あ、よかったらローター抜いてあげて下さい。喜ぶんで。﹄
高田がサラリーマン達にこう言った。明美は信じられなかった。
﹃いいの!?じゃぁ抜いちゃうよぉ∼!﹄
そう言うと眼鏡を掛けた一人が一本のリモコンを掴んでゆっくり引
っ張った。
﹁あっ!出てきた出てきたっ!﹂
﹃⋮.うぅ⋮.うん⋮.あぁ⋮.﹄
眼鏡の男はわざとゆっくり引っ張った。ローターが顔を出しては引
っ込んでまた入っていくのを見て楽しんでいた。
明美は声が出ない様に口をぎゅっと締めていると高田が明美に、
﹃せっかく抜いてもらってるんだから、もっと喜んで。声出してね。
﹄
と明美に言い放った。明美はどうしたらいいかわからず、少し声を
出した。
﹃⋮.うん⋮.あん⋮あぁ⋮あん⋮﹄
﹁どう?気持ちいい?﹂
﹃⋮.あっ、えっ⋮ハイッ⋮気持ちいいです⋮﹄
明美は仕方なく答えた。
﹁う∼ん、よ∼しっ、それっ!﹂
﹃うん⋮あぁ!﹄
ヌポンッと音を出してローターが1つ舞台に転がった。ガラガラガ
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ラガラとローターが舞台の上を飛び跳ねている。
﹃堪んねぇ!ねぇ舞台に上がっちゃダメなの?!﹄
40代の髪が禿げ上がって少ない髪をバーコードに横分けしている
男が高田に聞いた。
﹃あぁ、いいですよ。何なら触って下さい。﹄
高田が信じられない事を言い出した。明美はもう目の焦点が合わず、
黒目がクルクル回っている様だった。サラリーマン3人は歓声を上
げて舞台に上がってきた。最初にいたおじさんは笑いながらずっと
見物している。
脂ぎったデブ男がまず明美後ろに回って両手で胸をすっぽりと覆う
感じで鷲掴みにし、円を書く様にゆっくりと揉んだ。
﹁柔らかい∼!最高の揉み心地だよっ!ほらっ﹂
眼鏡とバーコードも代わる代わる触ってきた。眼鏡は明美の乳首を
両手で摘んで引っ張ってきた。
﹃いっ!⋮.ちょっと痛いです⋮﹄
﹁これぐらいで痛がってる様じゃこの先AV女優でやってけないよ
っ!我慢我慢。﹂
そう言うとさらに上下左右に引っ張った。それを見て笑いながら今
度はデブが明美の性器を広げてきた。明美はされるがままになって
いた。
﹁すごい綺麗なおマ○コだねぇ。これもすぐに真っ黒になっちゃう
んだろうなぁ∼。﹂
﹁ほんと、可愛いよ。て言うか凄い濡れてるんじゃない?垂れてき
てんじゃん。﹂
そう言うとデブが明美の性器に少し指を入れて、指と指を合わせて
糸が引いているのをみんなに見せた。おおっ!と言う声が上がって、
3人とも性器を広げたりクリトリスを剥いて指で擦り始めた。
﹃⋮.うううぅ⋮.あ⋮あぁ∼⋮やめて⋮﹄
明美は膝がガクガクして震えだした。それを感じていると思ったバ
ーコードがローターを一本ポンッと抜いて、明美のクリトリスにあ
39
てだしたのだ。それを見てデブが皮を持ち上げてクリトリスを剥い
たまま固定した。クリトリスに直接ローターをあてられて、明美は
我慢しようにも声が出てしまう。
﹃あ∼!あぁ、あぁ∼、やめてっ!ダメッダメッ⋮.!﹄
それを聞いて更に押しあてる。眼鏡は乳首を舐め始めた。
ずっと攻め続けられて、我慢できず明美はとうとうイッてしまった。
潮をピューッと出してしまったのだ。死にたいぐらい恥ずかしい。
本当に消えてしまいたかった。
イかせた事に満足したのかお互いハイタッチなどして歓声を上げて
いる。明美はもう立っているのがやっとだった。
すると公園のすぐ横の道路にドンドン響くスピーカーを積んだ車が
大音量で停車した。こちらに気づいている訳ではないが、そこに停
めて何やら集会の様な事をしているらしい。
その音楽に合わせて3人の男が踊りだした。
﹁ほら、キミも踊ってっ。イェイ、イェイ∼﹂
そう言われても明美はどうしていいのかわからない。すると眼鏡が
見本の様な踊りを見せつけた。
﹁ほら、こうやってさっ、がに股になって、腰を振るのっ。こうっ
こうっ!﹂
眼鏡はがに股になって腰をぐるぐる回し始めた。
︵⋮.そんなのできないよ⋮.︶
﹁ハイッ!ハイッ!合わせて!﹂
そう言って催促されて、明美は仕方なく見よう見まねで、音楽に合
わせてがに股になって腰を回し始めた。
﹁もっともっと激しくっ!おっぱいももっと揺らして揺らしてっ!﹂
明美は言われるがままに、胸も振って、腰を回した。デブが明美の
後ろに回って明美は少し重心を下げられ、上体を少し反る様な感じ
で支えた。おもいっきりがに股で足を広げて、上体を反らされて、
腰をクネクネと揺らした。腰を前に突き出す度に明美の割れ目も性
器も丸見えになった。
40
そのうちサラリーマン達は疲れたのか座りだして、明美1人が踊っ
ているのを手拍子を打って見物しだした。
﹁もっとクネクネとっ!そうそう、いい感じになってきたよ。﹂
﹁ほらっ、もっと足開いて片足ずつ上げてさ、リズミカルにっ、ヨ
ッ、ホッ、ハイッ、ハイッ﹂
明美は言われた通りにがに股で足を広げて片足ずつ順番に上げてピ
ョンピョン飛び跳ねて踊った。
がに股で片足ずつ上げてリズムを取られてピョコピョコ踊る度に、
お尻に入れられているアナルビーズがプラプラ揺れていて、それを
見て男達は笑いながらもっと揺れる様にリズムを早くしたりした。
﹃もっとっ!足もっと上げてっ!ハイッ!ホイッ!ヨッ!ヨッ!ほ
らっ!声も出してさっ!﹄
明美は足の裏が見えるぐらいまで交互に上げて、リズムにできるだ
け合わせて声を出した。
﹃⋮ハッ⋮ハイッ⋮ヨイッ⋮ホイッ⋮ヨッ⋮ヨッ⋮﹄
もう恥ずかしくて顔は真っ赤っ赤だ。その踊りを見て男達は笑い転
げている。明美は何だか泣けてきて、涙が出てきた。
﹁あらっ、泣いちゃったよ。この子。ちょっとヤラせすぎたかな。﹂
﹁じゃあそろそろ帰るか。なっ。いい物見させてもらったよ!今夜
は最高だった!﹂
﹁そうだな、こんな可愛い子の裸踊り見せてもらって、幸せだよ。
俺たちは。﹂
そう言いながら千鳥足で公園を出て行った。最初にいたおじさんも
﹁じゃぁ。﹂と言って帰って行った。
静まり返った公園に、外から聞こえてくるレゲエの様な音楽が聞こ
えてくる。
明美は立っていられずに座り込んでしまった。すると高田が、
﹃ねぇ、立ってないとヤバくねぇ?帰ってきたらまた怒るとおもう
よ。﹄
﹃⋮.うん、そうだね⋮.﹄
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そう言って明美はガクガク震える足に何とか力を入れて立った。
それから1時間ほど待っただろうか。竜二達が笑いながら帰ってき
た。
﹃何だよ!?お前ずっと立ってたの!?バカ?!ハッハッ!﹄
そう言ってポールから鎖を外した。そして首に繋いでいた金具も外
した。
﹃何だよお前!?下ビショビショじゃん!まさかイッちゃったの!
?見られてイクってマジで変態じゃんかよ!2人でやったんじゃね
ぇだろうなぁ、えぇ!﹄
竜二はそう言って大きな声で笑った。
﹃⋮.やってません⋮.﹄
明美は声を絞って言った。それが気に入らなかったのか、また恐い
顔になり、
﹃まぁいいや。ほんじゃやっと俺への謝罪ね。早くして。﹄
そう言って恐い顔で舞台の前に腕組みをして仁王立ちした。明美は
震える膝を舞台に付いて、両手も付けて土下座した。
﹃⋮.きょっ、今日は⋮竜二君の⋮気分を悪くしてしまって⋮.本
当に申し訳ございませんでした⋮.﹄
明美は竜二の許しが出るのをジッと待っていた。
﹃どぉ、お前ら、反省してると思う?﹄
竜二は回りの男達に聞いた。
﹃そうっスね。反省してるんじゃないですか?素っ裸でずっと立っ
て待ってたんだし?﹄
﹃まぁ、そうだな。俺は嫌だけど、まぁ、許してやるか。﹄
竜二はそう言うと舞台に上って明美の後ろに回った。
﹃おい、ちょっとケツ上げろよ。﹄
そう言って明美のお尻を少し上げさせると、シッポの様にお尻に入
っているアナルビーズを掴んで一気に抜いた。
﹃!!!痛いっ!!!﹄
明美は痛みで悶絶した。その様子を見て男達がケタケタ笑った。
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﹃ハハハッ!けつの穴ちょっと広がったんじゃねぇか?空洞になっ
てんぞっ!ハッハハッー!﹄
竜二はそう言って笑いながら明美のお尻をアナルビーズでペチペチ
と叩きだした。
︵⋮.うぅぅ⋮お尻が⋮.ジンジンする⋮.︶
明美は痛みに耐えていた。
﹃あぁ、お前もう帰っていいぞっ。携帯の番号とか全部俺のに入れ
たからね。電話したら飛んでこいよっ。わかった!?﹄
竜二にそう言われて、高田は﹃わかりました。﹄と言って帰って行
った。
﹃どうする?誰かボコる奴でも探すか?﹄
﹃カラオケとかどうっスか?﹄
﹃昨日行った。﹄
﹃う∼ん、そうっスね∼。﹄
﹃ゲーセンでも行くかっ?﹄
そう口々に言って、結局ゲームセンターに行く事になった。
﹃じゃぁ行こうぜぇ。お前も来いよっ。﹄
竜二に言われて明美はフラフラと立ち上がって舞台から降りた。そ
して勇気を出して聞いた。
﹃⋮.あの、竜二君⋮.服着させて⋮.お願いします。﹄
﹃あぁ!お前の服何て知らねぇよ。あっちの薮ん中にあるんじゃね
?﹄
最初にボコられた場所だ。そこで明美は全裸にされたのでまだある
筈だ。
﹃あっ⋮ちょっと探してきていい?﹄
﹃嫌。てか俺ら歩いて行くからよ、先に走って行って探してくれば
?﹄
そう言われて明美入り口横の薮まで裸で走って行った。中は真っ暗
でよく見えないが、何となくで場所は覚えていた。そこまでたどり
着くと、鞄と制服のジャケットはすぐに見つかった。少し離れた場
43
所に土で汚れてはいたが、スカートも見つける事ができた。
︵よかった⋮.あった。あぁ⋮よかった。︶
明美は安堵した。このまま見つからなければおそらくそのまま全裸
でゲームセンターに連れて行かれただろう。シャツとパンティは見
つからなかったが、とりあえず体を隠せる。
急いでスカートとジャケットを羽織って、外に出て行ったら、ちょ
うど竜二達も着いた所だった。
︵⋮.よかった⋮ギリギリセーフ⋮.︶
﹃あぁ、あったじゃん。てかスカート汚ねぇな。車乗る時は脱げよ。
﹄
竜二はそう言って歩き出した。他の4人も竜二に付いて行き、明美
は一番後ろから付いて行った。
つづく
44
性教育
第6章
竜二達と明美は駅まで戻り、近くにゲームセンターに入った。
この辺りは治安が良い場所ではなく、深夜になるとギャング風の集
団やヤンキー達が多く、あまり普通の人はいない。あとはそこらで
寝転がっているホームレスぐらいだ。
明美は公園での出来事もあり心底疲れていた。
︵⋮帰りたいって言ったら怒るだろうな⋮︶
竜二達はこのままおそらく朝方まで遊んでいるだろう。明美は学校
もあるので、少しでも眠っておきたかった。こんな所で寝てしまっ
てはまた何をされるかわからない。明美は大きく息を吸って、意を
決して竜二に聞いた。
﹃あ、あのっ、竜二君⋮私学校もあるし⋮そろそろ帰ってもいいか
な⋮?﹄
明美は緊張したまま返事を待った。すると、
﹃あぁ?帰りたけりゃ勝手に帰れよ。俺は送っていかねぇぞ?﹄
あっさりと許可が下りた。明美は慌てて、
﹃あっ!うっ、うん、大丈夫。タクシーで帰るから。﹄
﹃じゃぁ帰れば。また連絡すっから。今日の反省を忘れんなよぉ。﹄
そう言った竜二は適当なゲーム機に座ってお金を入れてプレイしだ
した。
﹃じゃっ、じゃぁ、帰るね。バイバイ。﹄
そう言うと明美は竜二の気が変わらないうちにと急ぎ足で出口に向
かった。他の4人の男達はまた今から明美を裸にして遊ぶんだろう
と思っていたのか、残念そうに明美が行くのを見ていた。
明美はゲームセンターの外に出てすぐに停まっているタクシーに乗
45
った。
明美は眠い目を擦って学校に行った。昨夜は帰るとすぐにシャワー
を浴びて、倒れ込む様に眠ってしまった。
ギリギリ間に合った明美はクラスに入って自分の座席に座った。京
子を探したが見あたらない。今日は来ていないみたいだ。京子はよ
く学校を休む。一週間ぐらい来ない事も多々あった。
すると、向こうから明美を見つけた高田が近寄ってきた。できれば
目も合わせたくないのだが。
﹃山本さんおはよう。﹄
﹃あっ、お、おはよう。﹄
明美は高田の事は見ずに、鞄の中身を机にしまいながら離れるのを
待った。
﹃山本さん昨日はごめんね。俺のせいだよね。あんな目にあったの。
﹄
﹃ううん、いいって。﹄
﹃今日来たら謝ろうと思ってさ。よかった⋮でも俺的にはちょっと
ラッキーだったかな。﹄
高田はそう言って少し顔を近づけて言ってきた。
﹃山本さんの裸も見れたし、裸踊りまで披露してもらって、殴られ
た分元は取ったかなって感じ。﹄
明美は身震いした。昨日の出来事を高田は一部始終見ている。あの
サラリーマン達も命令されているとはいえ、高田が声を掛けて呼ん
だのだ。
あの時明美は必死だった。だが今思い返してみると、命令されてい
たとはいえ、高田は結構楽しんでいた。明美がサラリーマン達に音
頭を取って踊らされている時も高田は一緒になって笑いながら手拍
子を打って音頭を取っていたのだ。
﹃俺だってあんな事やらせたくなかったけどさぁ、あの場はああす
るしかなかったし⋮﹄
46
﹃わかってるって。だからいいよ。でも昨日の事は忘れてね。﹄
﹃忘れられる筈ねぇじゃん。山本さんの裸踊り、目に焼き付いちゃ
ってるよ。﹄
そう言って高田は少し笑みを浮かべた。明美の顔がまた赤くなって
きた。その時授業開始のベルがなったので、高田は自分の席に戻っ
て行った。
︵はぁ、最悪だよ。早くクラス変わりたいなぁ。︶
明美は深くため息をついて、あまり考えない事にした。
高田は妙に明美に馴れ馴れしく接してくる様になった。明美は露骨
に嫌な素振りをしてかわしていた。できれば話もしたくないし、顔
も合わせたくない。
それから一週間ほど竜二からは何の連絡もなかった。といっても何
時電話があるかわからないので何処にいても携帯だけは肌身離さず
持っていた。束の間の休息かもしれないが明美は少し体の力を抜い
て普通の生活をする事ができた。
︵ひょっとしてもう違う女の人の所にいったのかも⋮だったらいい
んだけどなぁ⋮︶
週が変わった月曜日、相変わらず京子は学校に来ていないので明美
は1人で帰り道を歩いていた。すると電話が鳴りだした。竜二から
だった。明美は心臓が大きく打つのを感じた。
﹃あっ、えとっ、もしもし?﹄
﹃おぉ、お前今何処だよ。﹄
﹃えとっ、あっ、今から帰るとこ。﹄
明美はそう言って立ち止まって緊張しながら答えていた。
﹃ちょうどいいや。今からお前の部屋行くわ。場所、何処?﹄
教えない訳にはいかない。明美は仕方なく部屋の住所と部屋番号を
教えた。
﹃あぁ、あぁ、わかったわかった。じゃぁ今から行くわ。待っとけ
47
よ。﹄
そう言うと竜二は電話を切った。明美は先週までの思いが吹き飛ん
で気が重くなり、急ぎ足で部屋に向かった。
明美の部屋は1DKの普通の賃貸マンションだ。明美の部屋は3階
で小さなエレベーターが付いている。明美はエレベーターで3階ま
で上がると、部屋に向かった。
部屋の前まで来ると、隣の住人が出てきた。どこか出掛けるのだろ
う。明美は隣の住人が嫌いだった。40代後半で見た目はとにかく
気持ち悪い。痩せていていつも一緒の汚いシャツとジーンズと言う
格好だ。少し薄くなった髪はボサボサで安物の眼鏡の奥の目がとく
かく陰湿な目をしている。
明美が夜にテレビを見ていたり、音楽を聴いたり、友達と電話でお
しゃべりしたりしているのを、いちいち部屋まで来て、うるさいだ
の寝れないだの苦情を言ってくるのだ。明美も一度腹が立って、言
い返してケンカになった事もある。
﹃あぁ、ちょっと。あんたねぇ、何時にシャワーの音響かせるんだ
よ。あんたのシャワーの音で起きちゃったよ。非常識だろっ、あん
な時間にシャワー使うの!﹄
明美が昨夜シャワーを使ったのはおそらく深夜の2時頃だった。た
しかに遅かったので明美は素直に謝った。
﹃え、あ、すいません。﹄
﹃すいませんじゃないよっ!いい加減にしてくれよっ!﹄
そう言って男は明美にちょっとぶつかってエレベーターの方へ歩き
出した。
︵ちょっと、何でそんなに怒られなきゃいけないのよぉ⋮そんなに
壁薄いかなぁ⋮︶
明美はちょっとふてくされて部屋に入った。竜二は何時来るかわか
らなかったが、着替えをせずにそのまま待つ事にした。
30分ほど経って、明美は女性雑誌を読んでいると玄関ノブがガチ
ャガチャ回されインターホンが凄い勢いで鳴りだした。明美は急い
48
で玄関に飛んで行った。
﹃お前なぁ、鍵なんかしてんじゃねぇよっ!行くっつったろうが!﹄
竜二はそう言って何やら買ってきたコンビニの袋でお腹を突いた。
﹃⋮うっ!あっ、ごっごめんなさいっ。﹄
竜二は履いていたブーツを脱いで玄関に放り投げ、ドカドカと入っ
てきた。すると後についてこの間の中学生とその友達が上がり込ん
できた。2人とも軍隊の様なカーキ色の上下を着てフードをかぶっ
ていた。
﹃おぉ、お前結構綺麗なとこ住んでんじゃん。俺もここ来るわ。﹄
冗談だか本気だかわからない事を言ってベッドの上にドカッと座っ
た。中学生2人は中央に置いてある透明のガラステーブルの上にコ
ンビニで買ってきた大量の飲み物やお菓子などを置いて回りに座っ
た。
明美はどこにいたらいいかわからずにオロオロと立っていた。
竜二は買ってきたビールの500ml缶を取り出して飲みだした。
﹃おい、お前はこっち来て座れよ。﹄
明美はそう言われて竜二の横に座った。竜二はビールを一本あっと
いう間に空けてしまうと、次の缶を取り出して一口飲んだ。
﹃ほらっ、お前も飲めよ。﹄
明美は渡されたビールの缶を持って、仕方なく飲もうとした。
﹃あっ、覚えてるよなっ、当然。﹄
明美は仕方なく少し息を吐いて、一気に飲みだした。中学生達もビ
ールを飲んでいる。
竜二達はビールを飲みながらつまみのお菓子を空けて、何やら前に
あったケンカの話をしていた。
3、40分ぐらい竜二は中学生2人に説教の様な事をして、ビール
を空け続けた。明美も一気はさせられなかったが、少しずつビール
を飲まされた。
﹃わかったのかよ、なぁ、とにかく見つけたらすぐ俺んとこ連れて
こい!ダムにでも沈めてやるからよぉ。あ、そうだ。おいっ、クリ
49
ーム取って。﹄
中学生は竜二に言われてコンビニの袋の中から髭剃り用のシェービ
ングクリームを手渡した。
明美は話の内容は全然わからないので、とにかく怒りださない様に
ジッとして少しずつでもビールを飲んでいたが、シェービングクリ
ームを見て少し硬くなった。
﹃明美ぃ、パンツ脱げ。﹄
唐突にそう言われて明美は青ざめて聞いた。
﹃⋮えっ、ちょっと⋮何で⋮.?﹄
﹃あぁ!やかましぃ!お前ちょっと毛ぇ生えてきてんだろぉ!?剃
るんだよっ。﹄
﹃⋮えっ⋮でも⋮あっ、じゃぁ今日お風呂で剃っとくからさ⋮﹄
﹃だからぁ!早く脱げって。﹄
明美はあきらめてスカートの中からパンティを抜き取った。
﹃邪魔だからスカートの取れよ。﹄
竜二はそう言うとシェービングクリームを振り出した。明美は渋々
スカートも脱いだ。
﹃ほぉ∼ら、結構生えてきてんじゃん。てかお前自分で剃っとけよ
な。﹄
そう言うと竜二は明美の割れ目を摘んだり広げたりして感触を触っ
て確かめていた。中学生は明美の割れ目を食い入る様に見ている。
﹃おい、お前後ろに手ぇ突いて股開け。﹄
明美はそう言われて少し震えながら上体を反らして後ろに両手を付
き足を広げた。すると竜二は明美の膝を掴んで180度近くまで無
理矢理開かせた。そしてクリームを掌に取って明美の性器に塗って
ゆっくりと剃っていった。
︵⋮.うぅぅ⋮嫌だ⋮.︶
明美はジッと目をつむっていた。
﹃こいつらに性教育してやるって約束してんだよ。なぁ?何すっか
なぁ、やっぱ今日はSM講座だな。﹄
50
竜二がそう言うと中学生が
叩き出した。
﹃それ見たいっス!﹄
と言って手を
﹃よぉ∼し、綺麗になったじゃん。これくらいいつもツルツルにし
とけよ。生えてたら永久脱毛すんぞっ。﹄
そう言って竜二はツルツルに剃られた明美の性器を撫で回した。
﹃よしっ、上も脱げ。﹄
そう言って竜二は明美を立たせて、中学生に持たせていた鞄を取っ
た。そして中から赤いロープを取り出した。
明美は抵抗しても仕方ないのはわかっているので、言う事をきいて
シャツとブラジャーを脱いで裸になった。自分の部屋の中なので外
ほどではないがそれでもやはり恥ずかしい。
﹃おい後ろで手ぇ組め。まずは亀甲縛り教えてやんよ。﹄
明美は言われたまま後ろで手を組んだ。その手を竜二が掴み上げて、
背中の中央辺りで両手首を合わせて紐で縛りだした。竜二は器用に
紐を胸の回りなどに回したりして明美を縛って行った。
中学生は明美の剃られたばかりのツルツルの割れ目から形の整った
綺麗な胸の方までジッと舐め回す様に見つめている。
﹃⋮.あぁ⋮いっ..痛いっ⋮イタッ⋮﹄
結構きつく胸の回りなどを絞められて痛かったが我慢して声は出さ
ない様にジッと耐えた。
﹃よぉ∼し、こんなもんだろぉ。﹄
竜二はそう言って縛り上げた明美のお尻を引っ叩いた。
﹃キャッ!﹄
﹃これぐらいで声上げてんじゃねぇよ。これからもっと痛い事すん
だからよぉ。﹄
そう言うと竜二は中学生にテーブルの上の物をどける様に指示して
片付けさせた。ビールやお菓子などをフローリングの床に直接置い
て、明美は空いたテーブルの上に乗せられた。手を後ろで縛られて
いるので顔がテーブルに付いて、お尻を突き上げる様な格好にさせ
られた。
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﹃おい、ちょっと足開げよ。まずは基本の鞭打ちだな。﹄
そう言うと竜二は鞄から革の鞭を取り出してベッドに向けて打ち出
した。明美はこの体制が恥ずかしくてまた顔が真っ赤になっていた。
中学生2人は体育座りをして明美の横からニヤニヤしながら見物し
ている。
︵⋮.やだぁ⋮.恥ずかしいよぉ⋮.︶
﹃目ぇつぶんなよ。わかった?﹄
そう言われて明美は中学生の方を向かされた。明美の真っ赤な顔を
見て中学生は笑っている。
﹃すげぇな、何か置物みたい。﹄
﹃顔がすっげぇ赤いんだけど。﹄
中学生はそう言ってじっと見ていた。明美はじっと耐えていた。そ
の時だった。
バッチ∼ン!!
﹃痛いっ!!イッ!!﹄
バチン!!バチン!!バチン!!
﹃イッ!!キャッ!キャッッー!!イタッ!ヤッ!やめて!﹄
明美はあまりの痛みに大声で叫んでしまった。
竜二は笑いながら何度も鞭を明美のお尻めがけて力一杯打ち続けた。
﹃イーッ!!やめてっ!痛いよぉ!!無理無理っ!痛いです!!﹄
明美は声を出さずにはいられなかった。それを見て中学生達は大笑
いして見物している。
﹃ねぇっ!お願いしますっ!竜二君やめてっ!痛いよ!﹄
﹃はぁ!?SMプレイってのはそれがいいんだよ!何言ってんだよ。
﹄
泣きながら明美は竜二に懇願したが、そう言って竜二は鞭を打ち続
けた。15分ほど続いただろうか。明美はその間ずっと叫び続けた。
﹃イーッ!痛いっ!あぁーっ!キャッ!痛っ!イヤーッ!﹄
明美のお尻は鞭の痕が付いて真っ赤になっていた。やっと竜二の手
が止まったが、明美はジンジンするお尻の痛みに耐えていた。
52
﹃ほら、見てみ。ケツ真っ赤っ赤っ!面白れ∼!﹄
そう言って竜二は中学生にお尻を向けさせて大笑いしていた。中学
生も明美の真っ赤になったお尻を見て大笑いしている。
﹃お前猿みてぇじゃん!ヒャハハハハーッ!おいっ!せっかく猿み
てぇなケツになってんだからさぁ、猿真似してみろよっ!猿芸だっ
!﹄
︵無理無理無理っ!そんなのできないよぉ⋮.︶
明美は泣き続けた。すると竜二は平手でお尻を引っ叩いた。
﹃キャーッ!!﹄
﹃てめえ泣くな!!泣き止め!次泣いたらマンションの玄関でしよ
っかなぁ!﹄
明美はビクッと震えてすぐに息を止めて泣き止んだ。そんな場所で
やられたら堪らない。
﹃おいっ!猿やらせる前にビール買って来いよ。﹄
竜二は中学生に命令した。中学生は行きたくないのか、押し問答し
て結局ジャンケンで決めた。
負けた方が渋々立ち上がった所で急に竜二に、
﹃あっ!そうだ、監督呼びましょうよ!ついでにビール買って来さ
せましょうよぉ。﹄
中学生が竜二にそう言って座り込んだ。
﹃おぉ!それいいねぇ!面白れぇわ。電話して呼べよ。﹄
竜二がそう言うと中学生は電話するのに玄関の方へ言った。
﹃あっ!そうだ!タバコも買って来いって!10分で来いって言え
よっ!﹄
そう言うと竜二は台所に歩いて行った。
﹃おっ、キュウリあんじゃん。﹄
そう言って冷蔵庫からキュウリを持ってきて明美のお尻の前に座り
込んだ。そして持ってきたキュウリを明美の性器に入れだした。
﹃⋮..うぅ!イッ⋮痛い⋮.あぁ⋮.﹄
﹃大丈夫だって、すぐ気持ちよくなるよ。﹄
53
そう言うとキュウリを出し入れして遊びだした。中学生は真横に来
てそれを見ていた。
﹃おぅ、お前もやってみろよ。﹄
﹃いいんスかっ!﹄
中学生は嬉しそうに竜二の代わりにキュウリを出したり入れたりし
た。
﹃⋮あぁぁ⋮うぅ⋮うん⋮あぁ⋮.﹄
明美は我慢していたが声が出てしまった。竜二達は笑いながら続け
た。
そしたら中学生が戻ってきた。
﹃今から来るっス!ダッシュで行きますって言ってました。﹄
﹃じゃぁ、ちょっと休憩だな。﹄
そう言うと竜二達は明美の性器にキュウリを入れたまま、窓を開け
てタバコを吸っていた。
︵⋮やだ⋮.誰が来るのよ⋮.監督って誰よ⋮もう嫌だよぉ⋮︶
明美は痛みと恥ずかしさで顔を真っ赤にさせて待つしかなかった。
つづく
54
屈辱
第7章
竜二達はタバコを1本吸い終えると、明美の性器の刺さったままの
キュウリを抜いて明美の口に近づけてきた。
﹃明美ぃ、腹減ってんだろ?えぇ?食えよ。﹄
そう言って口に押当て始めた。明美は必死で口を噤んだ。すると竜
二は明美の鼻を摘んで引っ張って言ってきた。
﹃⋮ぐっ!痛⋮!﹄
﹃咥えろっつってんだろぉ!咥えろ!﹄
そう言うと無理矢理突っ込んだ。明美は喉の奥までキュウリを突っ
込まれて嗚咽した。また奥まで突っ込まれるのが嫌なので、三分の
一ぐらいの所ぐらいまで咥えてそのままジッとしていた。
﹃ハハハハハッ!いいじゃん!、そのままね。おいっ、ニンジン取
って来いっ。﹄
竜二はそう言うと中学生に台所からニンジンを取って来させて、明
美の性器に入れだした。
﹃⋮うぐぅ⋮うぅ⋮うぐ⋮ぐぅ!うぅ⋮﹄
細めのニンジンだが、太い部分まで入ると痛くて声が出てしまった。
﹃やっぱ全部は入んねぇな∼。やっぱキュウリの方が感度はいいか
もねぇ∼。イボイボもあるし。﹄
そう言って竜二はまたキュウリを明美の性器に入れて、今度は人参
を明美の口に突っ込んだ。
﹃う∼ん、何か顔が足んねぇんだよなぁ∼。う∼ん、箸でも鼻に入
れっかな。﹄
竜二はそう言ってつまみを食べる際に使用した割り箸を1本、長さ
を合わせて折って、短くなった橋を2本作り、明美の両方の鼻の穴
55
に入れた。
﹃⋮んん⋮うぅぐ⋮!﹄
そして両方を下唇の内側に刺して、ドジョウすくいを踊る人達がす
る様な顔にされた。
﹃ギャッハハハハハハー!いいよ!いい!それ!﹄
そう言うと竜二達は笑い転げていた。明美は自分の顔は見えないが、
顔が真っ赤になっているのがわかって、恥ずかしくて仕方なかった。
次に竜二は割り箸を取って、部屋にあったセロハンテープで明美の
鼻をブタ鼻にした。
﹃おいっ!鼻の穴広げて豚の声出して見ろっ。﹄
そう言われて明美は鼻の穴を広げて豚の真似をして鳴いた。
﹃⋮うぅ⋮ブゥ、ブゥ⋮ブゥ⋮.﹄
その時玄関のインターフォンが鳴った。明美の心臓は大きく1回胸
を打った。
︵⋮嫌だぁ⋮来たよぉ⋮︶
﹃オイ!開いてっから入って来いっ!!﹄
竜二は大声で玄関に向かって怒鳴った。すると玄関のドアが開く音
がして、こちらへ歩いてくる足音が聞こえた。そしてとうとう明美
の部屋に入ってきた。
﹃遅くなってすいません!呼んでもらってありがとうございます!
うわ∼山本さん、また凄い格好じゃん。﹄
その声は高田だった。
﹃⋮いやっ!⋮.何でぇ⋮何でぇ⋮﹄
明美は目を瞑って嫌々と首を振った。明美はあの一件以来、高田の
事が心底嫌いになっていた。そんな嫌いな、しかもクラスメートに
またこんな無様な姿を見られて、明美は嫌悪感でいっぱいだった。
﹃こいつはよぉ、見事なAV監督っぷりだったからよぉ!俺が使っ
てやる事にしたんだよ。なぁ?何かお前こいつの事1回振ったらし
いなぁ!まぁこいつじゃぁ∼無理だわな。ハハハハハッー!でもま
ぁ好きな女の素っ裸踊りまで見れてラッキーだったじゃん。﹄
56
﹃ハイッ!ありがとうございますっ!山本さんの裸踊りなんて見れ
ると思ってなかったんで、ほんとあの日はラッキーだったですっ!﹄
高田はニヤニヤしながら明美を見て、竜二にペコペコ頭を下げた。
﹃いや∼すごかったっスよ。山本さんの裸踊り。がに股になって足
上げて!ピョコピョコ飛び跳ねちゃって。ねぇ?おっぱいなんかプ
ルンプルン揺れて、下も丸見え!マンコがパクパクしてたよ!俺も
うギンギンだったっスからっ!﹄
高田はそう言うとがに股になってあの時の明美の真似をして竜二達
に踊って見せた。
﹃明美ぃ、お前さぁ、舞台で裸踊りしたんだってぇ?えぇ?おい。
俺達見てねぇよなぁ?俺達にも見せてくれよ。なぁ?﹄
竜二は中学生達にそう言うと、明美のお尻をパチンッ!と叩いた。
﹃⋮イッ!⋮お願い⋮許して下さい⋮﹄
明美はまたあんな事をすると思うと嫌で堪らず、竜二に消え入る様
な声で懇願した。
﹃てめぇ、何だよ、こいつに見せれて俺には見せれねぇってかぁ?
あぁ!彼氏の俺に見せれねぇってどういう事ぉ!?﹄
竜二はそう言って怒鳴ると、タバコを1本咥えて火を付けた。そし
てそのタバコを明美のお尻の穴にフィルターの部分が見えなくなる
までグイグイと押し込んで突っ込んだ。
﹃⋮.イッ!⋮いっ、嫌っ⋮!やめて下さい!﹄
竜二はニヤニヤしながら床にドカッと座って言った。
﹃やめてぇ!?何を?やめねぇよっ!取って欲しいの?タバコ?じ
ゃぁどうすんの?ねぇ?言ってみてよ。俺はいいぜぇ。ケツの穴燃
えちまうの笑って見てるから。熱いよぉ∼、タバコの火って。﹄
竜二はそう言ってもう1本タバコを抜いて吸い始めた。高田と中学
生も興味津々でそのやり取りを見ていた。中学生達も座ったので高
田も正座して座った。
お尻に刺されたタバコがどんどん灰になって行く。だんだんお尻の
方にも熱を感じ始めた。明美は両足のつま先をバタバタさせて耐え
57
た。またあんな姿を見られるのがほんとうに嫌だった。タバコはだ
んだん短くなっていく。
﹃⋮.あぁ、お願い⋮取って下さいっ⋮あっ!お願いっ⋮!熱っ!
お願っ!熱いっ!﹄
限界まできていた。明美のお尻からタバコの灰がポトリと落ちた。
﹃熱いっ!取ってっ!わかっ!わかりましたっ!やりますっ!やり
ますから取って下さいっ!﹄
明美は足をバタつかせながら叫んだ。竜二はニヤニヤ笑ってじっと
していた。
﹃やりますって何をぉ?ちゃんと言ってくれねぇとわかんねぇよな
ぁ∼?どんか格好で何してくれんのかなぁ∼?﹄
そう言って竜二は明美のお尻を左右に広げてタバコに息を吹きかけ
た。
﹃あっ!あつっ!熱いっ!言いますっ!言いますっ!ちゃんと詳し
く言いますのでその前に取って下さいっ!お願いしますっ!﹄
明美は大声でそう叫んだ。するとお尻の穴からタバコがすっと取ら
れた。明美は100m走を全力疾走したかのように息が上がってし
まった。
﹃ハァ、ハァ、ハァ、ハァ⋮﹄
﹃ハイ、どうそぉ。今度は火ー付いた方入れるよ?﹄
そう言って竜二は火のついたタバコの先を入れる真似をした。
﹃いいますっ!⋮裸で⋮裸で踊りを踊ります⋮私の裸踊りを見て下
さい⋮﹄
﹃どんな踊り見せてくれるのぉ?ねぇ?詳しく教えてよぉ?大きな
声でさぁ!なぁ!﹄
明美はビクッと体を震わせて少し考えて大きな声を上げて、
﹃がっ、がに股になってっ!クネクネ腰を回して踊りますっ!手を
頭の上で組んでっ!足を大きく開いてっ!みなさんに良く見える様
に、素っ裸でどんな踊りでも踊りますっ!﹄
﹃何が見える様にぃ?ねぇ?わかんねぇわ。﹄
58
﹃うっ!⋮えっ⋮私の、私のおっぱいも⋮性器もっ、良く見える様
に踊りますっ!﹄
竜二は首を傾げてとぼけた風に、
﹃性器がどうなるように踊ってくれんのよぉ?てか性器って何よ?
俺そんな単語しらねぇわ。俺がわかる様に説明してよなぁ?﹄
﹃⋮おっ、おマンコが⋮おマンコがパクパク開く様に踊りますっ!﹄
﹃どんな場所でもいいのぉ?﹄
竜二はゆっくりとタバコを吸って煙を吐き出し、笑って冷たく言い
放った。
﹃!!⋮どっ⋮どんな場所でも⋮踊ります⋮﹄
明美はもうあきらめてそう言った。すると竜二がテーブルを少し蹴
った。
﹃嫌ならいいんだぜぇ!?やらなくてもよぉ!?どうなんだよぉ!
!﹄
﹃!!⋮どんな場所でも喜んで裸踊りを踊らせていただきますっ!﹄
竜二はみんなの方を見回して笑った。持っていたタバコをビールの
缶に放り込んで明美のお尻を撫で回しながら妙に優しい声を出して
言った。
﹃じゃぁ、見せてもらおっかなぁ。猿にもなってくれるよねぇ?猿
芸?﹄
﹃⋮やっ、やりますっ!猿でも何でもやりますっ!﹄
明美はタバコの火が恐ろしくて言ってそう言ってしまった。
﹃おぃ、おぃ。何でもだってよぉ!じゃぁいろんな事やってもらお
うぜぇ!なぁ?﹄
中学生達と高田は目を輝かせて大喜びしていた。竜二は一仕事した
かの様に一息ふぅっと付いて、新しいビールを開けて飲んだ。明美
は魂が抜けたみたいにぐったりしていた。
︵⋮やるしかないんだ⋮どこでやらされるんだろ⋮消えたい⋮︶
放心状態の明美は隣の部屋のある方を向いて目を閉じた。何やら壁
から時々ゴソゴソと音がしていた。
59
つづく
60
猿芸
第8章
﹃よしっ、SM講座はまた今度だな。次は浣腸プレイ教えてやるか
らよっ。﹄
竜二は笑ってそう言うと、明美の縄を解き始めた。きつく絞められ
た縄が解かれると、明美の体には縄の痕がくっきりと浮かび上がっ
ていた。明美は縄から解放されて、両手をテーブルに付いてテーブ
ルから降りようとした。そしたら竜二がまた明美のお尻をパチンッ
と叩いた。
﹃⋮!キャッ⋮!﹄
﹃そうっスね!﹄
と言ってキィー
﹃せっかくケツ赤いままなんだしさぁ、猿の練習でもさせっか?な
ぁ?﹄
竜二がそう言うと中学生達が
キィーと猿の真似をしだした。
明美はテーブルの上で胸と股間を隠してじっとしていた。高田は嬉
しそうに明美の方をずっと見ていた。
﹃ほらっ!明美、猿やんぞ、猿。﹄
そう言って竜二は明美に床に降りるように命令した。明美は仕方な
くテーブルから降りて、正座して胸と股間を隠しながら座った。
﹃何座ってんだよお前、猿が正座すっかよっ。﹄
﹃⋮え⋮でも⋮猿のやり方が、わかりません⋮.﹄
竜二はあきれる様な顔をして明美の方へ近づいた。
﹃あのなぁ、まずはうんこ座りだ。ほらっ!﹄
竜二がまたタバコを取り出したので明美は素直に従って座り直した。
﹃股をおもいっきり開くんだよ。そうしねぇと見えねぇだろぉがよ。
バカかお前。﹄
61
明美は大きく足を開いてうんこ座りをした。明美の前に3人が座っ
ているでの、正面から性器を見られ一段と恥ずかしい。
﹃うわっ、すげぇ、丸見えだよ⋮﹄
﹃何かビラビラッっての?あれ?ヒクヒクしてんだけど。﹄
中学生達がそう言って観察している。高田も目を見開いてじっと見
ていた。
︵⋮ぅぅぅぅ⋮嫌だよぉ⋮見ないでよぉ⋮︶
﹃そうそう。ほんで右手は拳が頭のてっぺんに置く様にな。もっと
肘上げてよ。左手はほらっ。股の間で拳を床に付けて、そうそうっ、
おっ、猿っぽくなってきたじゃん。﹄
明美は大きく股を開いて腰を下ろし、右手は頭の上、左手を床に付
けてまさに猿の様な格好で座らされている。顔から火が噴き出すぐ
らいに恥ずかしい格好だ。
﹃よぉ∼し、そのまんまつま先立ちしろ。いいねぇ∼。猿みたいに
鳴いてみろ。﹄
そう言われて明美はその体制のまま踵を上げて、真っ赤な顔で猿の
鳴き真似をした。
﹃⋮キッ⋮キィー⋮キィーキィー!﹄
﹃うれしそうにもっと声出せよっ!ウキーってよ!﹄
﹃⋮!キッ⋮キッキィー!ウッキッキー!⋮いやぁ⋮﹄
竜二達は大笑いで転げ回った。明美は真っ赤な顔で鳴き続けた。
﹃ハハッ!ハーハッハッハッー!やべえぇ!猿だわっ!やべぇ⋮面
白れぇ⋮!おいっ!そのままテーブルの回り歩いてみろ!鳴きなが
らだぞ!やべぇ⋮!面白れぇわ!﹄
明美は大きく足を広げてがに股になって、テーブルの回りを歩き始
めた。恥ずかしくて目が回ってきた。
﹃⋮キッー!⋮キッキッー!ウッキッキッー!⋮キー!﹄
﹃ワーハッハッハッー!やべぇって!ケツがマジ猿みてぇだよ!て
かお前マ○コまで赤くなってきてんじゃん!﹄
竜二達は明美が猿の真似をしてテーブルの回りを歩き続けているの
62
を見ながら笑い転げていた。明美はずっとエーブルの回りを歩き続
けた。
﹃⋮キッー⋮キッキッキー!⋮ウッキッー⋮!﹄
﹃そんじゃぁよ、猿のまんまテーブル上ってこっち向け。ハァ∼面
白れぇ。﹄
明美は逆らえない事はわかっているのであきらめてテーブルに上が
って足を開いて、右手を上げて猿のポーズをとった。
﹃ほんでよぉ、左手でマ○コに指入れろ。指ぃ出し入れする度にキ
ーって鳴けよ!ハハハッ!﹄
明美はどうすればいいかわからずモジモジしていた。すると竜二が
怒鳴ってきた。
﹃てめぇ指ぐらい入んだろっ!人参すっぽり入んだからよぉ!中指
をよぉ、こうやって入れんだよ!﹄
そう言って指を出し入れする真似をした。明美は歯を食いしばって
言われた通りに指を入れた。
﹃⋮うぅ⋮キー⋮キッキッー⋮あぁ⋮ウッキッー⋮﹄
明美は一生懸命中指を出し入れした。中学生と高田は食い入る様に
ジッとその行為を黙って見ている。すると竜二が近寄ってきて、
﹃何かじれってぇなぁ。俺が入れてやるよ。ありがたいだろ。うれ
しそうに鳴けよ。﹄
そう言うと明美の性器に指を入れてきた。太い中指をグリグリと回
す様に出し入れしてくる。
﹃⋮あぁ⋮いっ⋮うん⋮いっ⋮いや⋮﹄
﹃てめぇなぁ!嫌じゃねぇだろうよ!うれしいだろ!?え!てめぇ
猿だろ!鳴けよ!﹄
そう言うとさらに指の動きを早めた。
﹃⋮!はっ⋮!いっ⋮!キー!キッキッキッー!ウッキッキッー⋮
!﹄
5分ほど指を入れられて鳴き続けた。竜二はみんなによく見える様
にゆっくりと性器を広げる様に回しながら出し入れした。クチャク
63
チャと音も出してきた。
﹃てめぇ、もううれしくてマ○コベチャベチャじゃん。猿が見られ
て興奮してんじゃねぇよ。﹄
竜二達は笑っている。明美は涙が出そうなのをぐっと耐えていた。
︵⋮興奮なんかしてない⋮気持ちよくなんかないよぉ⋮恥ずかしい
⋮︶
﹃おい、高田。お前明美の乳揉ませてやるよ。﹄
﹃!!えっ!いいんですかっ!﹄
明美はぐっと歯を噛み締めて高田を睨んだ。ここにいるだけでも嫌
なのに、体を触られるなんて堪え難い屈辱だ。
︵⋮お願いだから⋮断ってよ⋮︶
﹃お前もおっぱい寂しいだろ?お前からもちゃんとお願いしろよ。
おっぱいが寂しいので高田君、私のおっぱい揉んで下さいってよ?
おぉ!﹄
言わなければもっと酷い事をされる。明美は高田を睨みながら言っ
た。
﹃⋮おっぱいが寂しいので⋮高田君⋮私のおっぱいを⋮揉んで下さ
い⋮﹄
高田は嫌らしい笑みを浮かべて腰を浮かして近づいてきた。
﹃仕方ねぇな∼。じゃあ揉んでやるか。フフフ。﹄
高田は明美の後ろの回ると明美の形の良い乳房を両方の掌で下から
持ち上げる様にゆっくり揉みだした。時折ギュッと力を込めて握っ
てくる。
﹃⋮いっ!⋮や⋮痛い⋮﹄
高田はゆっくりと回す様に、時折乳首を摘んだり擦ったりして味わ
う様に揉んでいる。すると中学生達が面白くない声を出した。
﹃何でお前が揉んでんだよ!コラッ!﹄
﹃変われよこの野郎よぉ!﹄
中学生達が怒りだしたが高田は明美の胸を揉むのをやめない。する
と竜二が宥める様に言った。
64
﹃わかったわかった。お前らにはマ○コとケツの穴だ。ホレッ。﹄
そう言うと竜二は中学生達と場所を変わり、タバコに火を付けてま
たビールを1缶開けて飲み始めた。中学生は歓声を上げて明美に近
寄り、性器に指を入れたりお尻の穴を広げたりして遊びだした。
﹃やべぇやべぇ、俺立ってきた!すげぇネバネバしてるよ。﹄
﹃うわっ!ケツの穴に小指入っちゃった!﹄
明美は急に襲われた痛みに顔をしかめた。
﹃⋮!痛!⋮ねぇ⋮やめてぇ⋮﹄
竜二はニヤニヤ笑いながらビールを飲んで楽しんでいる。明美はず
っと両手の拳を頭の上に乗せて、キーキーと猿の鳴き真似をさせら
れ続けた。お尻だけではなく全身が赤く火照っていた。
﹃なぁ、この猿さぁ、散歩連れてってやろうぜ。﹄
また竜二がとんでもない事を言い出した。明美は今度は血の気がサ
ッと引いて真っ青になり下を向いて唇を噛んだ。
︵⋮いや⋮嫌だ⋮お願い許して⋮︶
﹃あっ、じゃぁ竜二さん、デ○ーズに結構集まってるから来ないか
って、さっきメール来てたんでそこ連れて行きましょうよ。﹄
中学生の学がそう言い出した。竜二はギャングのチームを束ねてい
る。その仲間が集まっている所に行こうと言うのだ。
﹃そうだな、あいつらにもこの猿見せてやるか。ヒヒヒヒヒヒッ!﹄
竜二はそう言って明美に首輪を付けようとした。その時竜二の携帯
が鳴りだした。
﹃おう、どうした?はぁ!?へ∼、面白そうじゃん。今から速攻行
くから逃がすなよ。﹄
竜二は電話を切ると、首輪を投げ捨てて上着を羽織った。
﹃何か捜してた連中見つけたってよ。行くぞ∼。﹄
竜二は明美の乳首を指先で弾きながら中学生達にそう言った。中学
生達は立ち上がって帰り支度を始めた。
﹃高田、お前も来いよ。﹄
そう言われて高田も名残惜しそうな顔をしていたが上着を羽織った。
65
︵⋮やっ、やった⋮助かったぁ⋮︶
明美は心底ホッとした。そして竜二達が帰るのを下を向いてジッと
待った。
﹃明美ぃ、お前何かホッとしてんな!?えぇ?まぁまた連絡するわ。
裸踊りの企画考えとくぜぇ。﹄
そう言うと竜二達は明美の部屋から出て行った。
﹃⋮よかった⋮﹄
思わず口から声が漏れてしまった。全身の力が抜けて明美はテーブ
ルの上からしばらく動けないでいた。
次の日明美は学校を休んだ。行く気力がなかったのと、高田と顔を
合わせたくなかった。できればずっと行きたくないがそう言う訳に
はいかない。
休んだ次の日はちゃんと学校に行ったが、高田は休みだった。京子
も相変わらず休んでいる。しかし高田がいないのが何よりもうれし
かった。それから3日ほど高田は学校を休んでいた。
竜二からも連絡はなく、明美は普通の生活をする事ができた。京子
もいないので学校が終わるとまっすぐ部屋に帰って学校の課題など
をして過ごしていた。時折ボーっとしてしまう。
いつも通り学校に行くと、高田が来ていた。高田は明美を見つける
とすぐに近寄ってきた。
﹃よぉ、明美おはよう。﹄
何だかいつもに増して馴れ馴れしい。
﹃⋮おはよう。﹄
高田は何だか様子が少し違っていた。制服を着ずに上は黒いジャー
ジを着ていて、髪型もジェルでツンツンに立てたりしていてちょっ
と悪ぶっていた。全然似合っていない。
﹃あ∼ぁ、散歩行きたかったな∼。明美お猿ちゃんの。ヒヒヒッ。
あの後さぁ、ケンカがあってさぁ、まぁもちろん相手ボコボコだっ
たけど。その後みんなで飯行ってさぁ、明美に何させようか相談し
66
てたんだよねぇ。いろんな案が出たから楽しみにしとけよ、明美ぃ。
でもやっぱ竜二さんおっかねぇわ。﹄
高田は明美の机に座り込んでケタケタ笑っていた。
﹃⋮あっち行ってくんない?﹄
明美は高田を見ずに冷たく言った。すると高田がムッとした顔で、
﹃おぃ!あのなぁ、学校ではお前の事好きな様にしていいって竜二
さんに言ってもらってんだよ!あんまり舐めた事言ってるとさぁ、
ここで猿になってもらうよ?素っ裸でよぉ!﹄
凄みのある顔を作っている様だがさまになってない。しかし竜二が
そう言っているのだとしたら無視していられない。明美の顔から血
の気が引いた。
﹃⋮ごめんなさい⋮﹄
高田は満足そうにうんうんと頷いた。
﹃そうそう、俺の言う事は聞いといた方がいいよぉ。な。﹄
そう言って高田は自分の席に戻っていった。回りの男子達が高田に
近づいて何やら話をしている。高田の様子が変わったからか、明美
と妙に仲が良く見えるからかわからないが、時折明美をチラチラ見
ながら談笑している。明美はため息が止まらなかった。
週末の土曜日、明美は早々にベッドに入って眠っていた。学校では
高田となるべく接しない様にできるだけ逃げていた。勉強などする
気になれずに疲れてしまった。
すると突然携帯が鳴り響いた。明美は飛び起きて着信を見た。竜二
だ。
﹃あ、も、もしもし。﹄
頭が少しボーっとする中、明美は電話に出た。
﹃おぅ、明美ぃ、お前すぐ出て来いよ。﹄
﹃え、えっと⋮何処に?﹄
電話口からガヤガヤと賑やかな音が聞こえてくる。繁華街だろう。
﹃とりあえずS駅まで来い。着いたら電話しろ。わかったぁ?﹄
67
そう言うと竜二は電話を切ってしまった。明美は憂鬱な気分を押し
込んで、着替えてマンションから駅に向かって小走りで向かった。
つづく
68
プリクラ
第9章
明美は最終の電車に乗ってS駅に着いた。週末という事もあって結
構な人がS駅で降りた。S駅周辺には繁華街が広がっていて、飲み
屋や風俗店などが軒を連ねている。
明美はTシャツにデニムのショートパンツ、スニーカーとラフな格
好で出てきてしまった。考える余裕がなかった。
︵⋮こんなの簡単に脱がされちゃうかも⋮もう脱ぐの⋮嫌だなぁ⋮︶
明美は一度大きく深呼吸して、竜二に電話した。
﹃お前遅ぇよ。駅?﹄
もうすでにイライラしている様子だ。
﹃あ、えっと、駅です。ごめんなさい⋮﹄
﹃じゃぁ桜通りの中のゲーセンにいっから、来いよ。﹄
桜通りは駅から右手に少し歩いたアーケードの付いた商店街である。
その中にはゲームセンターは沢山あると思うのだが、とにかく明美
は急いで向かった。
アーケードに入って明美は急いで捜した。賑やかな電飾でプリクラ
の機会が通りにも出ているゲームセンターに竜二はいた。入り口に
置いてあるベンチに座っていた。
﹃お前遅ぇよ。待たせんじゃねぇぞって言ってんだろぉ、おぉ!﹄
﹃⋮あ⋮ほんとにごめん⋮﹄
竜二は吸っていた煙草を明美の方へ指で弾くと立ち上がって店内へ
入って行った。明美も後を付いて行った。
﹃ちょっとツレ呼んでんだわ。待ってる間お前のエロプリクラでも
撮ろうぜ。﹄
竜二はいろいろプリクラ機を物色して全身が取れるプリクラ機の前
69
でそう言った。
﹃⋮ねぇ、普通に取ろうよ。﹄
明美はできるだけ自然にそう言うと竜二は嫌らしい笑みを浮かべて
バカにする様に、
﹃バカじゃねえか?普通に撮って何が面白れぇんだよ。﹄
そう言って中に入った。中から手招きしているので明美も仕方なく
中に入った。
中に入ると竜二はすぐに明美のTシャツをサッと脱がしてブラも取
ってしまった。明美はあっさりと上半身を裸にされてしまった。
﹃下も脱ぐんだよ。早く。﹄
そう言って竜二はプリクラ機を操作しだした。明美は諦めて全裸に
なった。外からは見えない様になっているのだが、顔が赤くなって
いるのがわかる。中は見えないと言ってもビニールのカーテンで隠
してあるだけなので、隙間からは中が少し見えるのだ。竜二は丸椅
子を明美の横に置いて明美の右足を丸椅子の上に乗せた。そして足
を乗せた椅子を少しずつ横にずらして、明美の足が大きく開く様な
体制にした。
﹃てめぇ笑えよ!撮るんだからよぉ!両手はピースな!ハイッ、ピ
ースッ!﹄
明美は引きつりながらも笑顔を作った。そして両手を少し上げてピ
ースサインを作ってみせた。竜二は明美の後ろに回り、しゃがみ込
んで明美の性器を両手でおもいきり広げた。画面には全裸で子供の
様にツルツルの性器を大きく広げられた明美がVサインを作って笑
っている姿が映し出されている。よく京子がシャツのボタンを外し
て、胸を寄せて谷間を作って映したプリクラを見せてくれた。こん
な恥ずかしいプリクラ撮れないなぁ、と思っていた明美だが、今は
それどころか全裸で性器を丸出しにしてVサインを作っているのだ。
画面でも顔が赤いのがわかった。
﹃クリちゃんもちゃんと見える様にしねぇとなぁ。﹄
竜二は両方の人差し指を旨く使ってクリトリスを覆っている皮をめ
70
くった。明美の性器は左右に広げられて、クリトリスも剥き出しで
映っている。
カシャッ
撮ったプリクラを竜二が明美に見せた。笑顔でVサインを作り、全
裸で性器を広げられて丸見えの明美が鮮明に写っている。竜二はそ
の横から顔を覗かせ舌を出して笑っている。何やら目眩がしてきた。
頭がクラクラする。
﹃いいじゃん!変態っぽくてよぉ!もっと撮ろうぜぇ。﹄
何も知らない人が見たら、まさに変態だろう。店内にはまだ人が多
く賑わっている。明美は回りを気にしながら外から見えない様にカ
ーテンの陰に隠れていた。
﹃おい、ケツ向けろよ。ケツの穴広げてピースだろ。﹄
そう言って竜二は明美のお尻を平手で打った。明美は屈んで足を広
げて、カメラの方にお尻を向けた。
﹃顔写ってねぇだろ、カメラの方向いてピースだ。ケツの穴は俺が
広げてやるからよ。笑えっつってんだろうが!﹄
明美は一瞬ビクッと体を震わせ、言われたままにカメラにお尻を突
き出し顔を振り向かせ、笑ってVサインを作った。竜二は明美の顔
と反対側に立ち、明美のお尻を思いっ切り左右に広げた。カメラに
近いので明美のお尻の穴と性器はくっきりと写っている。お尻のシ
ワが見える程だ。明美は画面を見て泣きたくなった。
︵⋮もう⋮最悪だ⋮帰りたいよぉ⋮︶
泣きたいが、笑顔を崩せないのがとても辛い。竜二はその横で相変
わらず舌を出して笑っている。撮れた写真を竜二が見せてきた。目
の焦点をずらして見ない様にした。
﹃穴っちゅう穴丸見せだなぁ!えぇ、明美ぃ!次自分で開けよ。な
ぁ。﹄
﹃⋮自分でって⋮できないよぉ⋮もういいじゃん⋮﹄
明美は竜二に消え入りそうな声で言った。竜二は冷たい目で明美を
ジッと見て、プリクラ機のカーテンを開けた。
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﹃あぁ?何なら他の奴らが撮ってるとこ乱入しよっか?あそことか
よぉお?﹄
斜め向かいのプリクラを指差して言った。そこには狭いプリクラ機
の中に男子高校生が4人入って写真を撮っていた。
﹃!!いやっ⋮!ここでっ!ここで撮ろっ!どっ、ど、どうやって
開くのっ?﹄
明美は無理矢理笑ってカーテンを閉めて、画面の前に立った。
﹃何だよ、喜ぶぜぇ、あいつら。じゃぁよ、足開いてよ、腰落せよ
もっと。膝まげてよ。がに股んなってぇ、マ○コもっと突き出せよ
!見えねぇだろ。そう。﹄
明美は足を広げてがに股になって腰を落とし、少し腰を前に突き出
す様な格好にさせられた。
﹃そうそう、そんで右手の指でよ、2本の指でこうパクッと開くん
だよ。もっと開けよ。そう。ほんで左手はピースな。笑えよって!
ペコちゃんみたいに舌ぺろっと出してみろよ。嫌々やってんじゃね
ぇんだろっ?なぁ!﹄
竜二は顔は笑っているが目は笑っていない。恐かった。
﹃⋮嫌々じゃ⋮ないよ⋮たっ⋮楽しいよっ。﹄
そう言うと明美は開き直った。他の人に見られるのは嫌だった。思
い切りがに股になって足を開いて腰を前に突き出し、右手の人差し
指と中指で性器を大きく広げた。左手は顔の横でVサインを作り、
舌を唇の端からペロッと出して笑顔を作った。画面に映っている明
美は文字通り変態だった。カシャカシャとプリクラが撮られた。
﹃ヒャハハハハハハー!いい格好じゃん!変態だぜおぃ。﹄
竜二はプリクラの写真を見ながら大声で笑っていた。明美は唇をグ
ッと噛んでカーテンの隙間を見ていた。
竜二の声が大きくて、斜め向かいの男子高校生達がこちらの様子を
気にし始めた。代わる代わる明美のいるプリクラ機の前を通って中
の様子を見て行った。そして戻って行ってコソコソと何やら言い合
っていた。ビックリしている素振りから明美が全裸なのには気が付
72
いているのだろう。竜二がその事に気が付いたら彼らをここに招き
入れてしまう。明美は気が気じゃなかった。
︵⋮お願い⋮どっか行って⋮お願いだから⋮︶
明美にはそう念じるしかなかった。
つづく
73
性悪女
第10章
明美は祈る様に両手で体を隠してうつむいていた。カーテンの隙間
から相変わらず男子高校生がこちらを覗いて戻って行くのが見えた。
すると竜二がそれに気づいてしまった。
﹃なんだぁあいつら、おいっ!何見てんだよっ!あぁ!﹄
そう言うとズカズカと4人の所に歩いて行った。
︵⋮やばいぃ⋮連れてくるのはやめて⋮︶
明美は急いで服を捜した。Tシャツとショートパンツはすぐそばに
あるのがだ下着は見あたらない。仕方なくTシャツとショートパン
ツを急いで着た。
なかなか戻って来ないので明美はそっとカーテンの隙間から様子を
伺ってみた。4人の男子高校生はすっかり竜二にビビってしまって、
皆うつむいている。すると竜二はニヤニヤしながら何か受け取って
こちらに戻ってきた。男子高校生達は急いで出口に向かって早足で
歩き出していた。
﹃あぁ、てめぇ何勝手に服着てんだよ、誰が服着ていいって言った
よ、おぉ!﹄
﹃⋮ごめん⋮ちょっと冷房で寒かったから⋮﹄
明美は消え入りそうな声で竜二に訴えた。とにかく彼等が連れて来
られないで心底ホッとした。
﹃⋮あっ!あの、ねぇ、今何してたの?﹄
﹃あ?あぁ、何かあいつらこっち見てやがったからよぉ、何か用事
か聞きに行ったらよぉ、お前が裸だから興味があったんだとよ。だ
からさぁ、お前のプリクラ売ってやったんだよね。1人5千円で2
万儲けたわ。ヒャヒャヒャッ。これで商売できんな、なぁ明美ぃ。﹄
74
明美の顔から血の気が失せていくのがわかった。あのプリクラ写真
がバラまかれたら⋮考えるだけで気を失いそうになった。
﹃何かB高校の奴らだったわ。お前のガッコの近くじゃん。今度売
りに行っか。﹄
明美はさらに突き落とされた気分になった。明美のK学園から歩い
て行ける距離だ。頭が真っ白で何も考えられなかった。すると突然
甲高い女性の声が響いた。
﹃あ∼、竜ちゃん、ごめんねぇ∼。待った?﹄
そう言って竜二と明美の方へ向かってきた。一目でヤンキーとわか
る感じだ。上下黒のスウェットでサンダルを引っ掛ける様にペタン
ペタンと引きずっている。20代前半ぐらいだろうか、はっきり言
って綺麗とはとても言えない。性格の悪さが全面に出ている感じの
女性だ。その後ろにまたヤンキーっぽい男が付いてきている。男が
竜二に挨拶した。
﹃竜二さん!どうもっス!お待たせしてすいません!﹄
﹃ごめんねぇ、迷っちゃった。って、これ誰?﹄
そう言うと明美の事をジッと睨みつける様に見た。
﹃まぁ遊んでたからいいわ。あぁ、こいつ俺の女。﹄
そう言って親指で明美を指差した。
﹃⋮あっ⋮は、初めまして⋮山本明美と言います⋮。﹄
明美は恐くて挨拶した。ヤンキー女はジッと目を反らさず明美を見
つめて、吸っていた煙草の煙をふ∼っと明美に吹き付けた。
﹃へ∼、竜ちゃんの今の女かぁ。可愛い顔してるねぇ。って言うか
ぁ、何かムカつく。﹄
そう言うと、バカにした様な笑みを浮かべて明美を見た。明美は目
を見ていられなかった。
﹃美樹はこんなタイプの女嫌いだもんな。あんまイジメんなよ。お
前鬼畜だからなぁ。﹄
竜二は美樹と呼ばれた女にそう言うとケタケタ笑い出した。
﹃竜ちゃんに言われたくないわぁ∼。女のイジメ方極悪じゃん。自
75
分の女でも容赦なしだかんね。何、遊んでたってエロプリクラでも
撮ってたの?﹄
そう言って美樹は明美を足の先から見上げていった。竜二は笑みを
浮かべて美樹にプリクラを見せた。
﹃うわぁ∼、またすごいの撮ってるねぇ。ほんと容赦ないわ。竜ち
ゃんが剃ったの?ツルッツルで丸見えじゃん。かわいそぉ∼。﹄
美樹はプリクラ写真を見て笑った。そして連れの男にプリクラを渡
した。明美は恥ずかしくてうつむいた。その男もプリクラ写真を明
美と見比べてうれしそうに笑っている。
﹃嫌々やってんじゃねぇよなぁ?楽しくやってたよなぁ、なぁ?﹄
﹃⋮はい⋮楽しかったです...﹄
明美は竜二の凄んだ顔を見て、そう答えるしかなかった。竜二は満
足そうに頷いた。
﹃ヒャッハッハッ!まじでぇ!ウケる!ねぇもう終わりぃ?何かさ
せよぉよぉ?﹄
美樹は意地悪そうに笑ってそう言った。明美はもう帰りたくて仕方
なかった。でも帰れる訳はない。
﹃だってよ。しゃぁねぇなぁ。明美ぃ、気ぃ付けろよぉ、こいつは
人格まで破壊してくるからよぉ。﹄
竜二はそう言うと明美の方を向いてニヤリと笑った。明美は震える
体をジッと押さえた。恐くて堪らなかった。
﹃ねぇじゃぁさ、前の女みたいに全裸でコンビニとかドンキとかで
買い物させない?落書きいっぱいしてさぁ。アタシあん時ハラ抱え
て笑ったもん!﹄
美樹は明美を見ながら竜二に言った。笑っているが明美を見る目は
笑っていない。
﹃好きにしろよ。俺こいつのプリクラ売った金で下の奴らに飯食わ
せてくるわ。済んだら連絡するからこの辺にいろよ。﹄
竜二は明美の頭をパチンッと叩いてそのまま出て行った。このまま
逃げて帰ろうかとも思ったが、後の事を考えると恐ろしくて足が動
76
かない。明美はうつむいて震える体を押さえていた。
﹃まぁ今日は初対面だしねぇ。下の毛は剃ってあるからいいけど、
頭も剃ってあげよっか?スキンヘッド涼しいよぉ。﹄
そう言って美樹は明美の髪の毛を掴んで引っ張った。
﹃⋮!いっ!嫌っ!お願いしますっ!嫌ですっ!﹄
明美は震える声を何とか絞り出した。丸坊主なんて冗談じゃない。
﹃やっぱムカつくわ。まぁとりあえず車行こっか。﹄
そう言うと美樹は出口に歩き出した。ヤンキー男も一緒に付いて行
ったので明美も一番後ろを重たい足を引きずる様に歩き出した。ア
ーケード内は車の乗り入れは出来ないのだが美樹の車であろう派手
に装飾された軽自動車がゲームセンターの前に停めてあった。車の
前で美樹はポケットからタバコを取り出して中身を確認して、大げ
さな素振りを見せて明美の方を向いた。
﹃あ∼、タバコないわ。タバコ買ってきてもらおうかな∼。あんた
タバコあんの?﹄
美樹はヤンキー男に聞いた。
﹃俺もあと2、3本しかないっス。﹄
﹃じゃぁ私のとこいつのタバコ買ってきてもらおっと。とりあえず
コンビニ行こっか。﹄
そう言うと美樹は車のハッチバックを開けて何やら捜していた。そ
してトートバックの様な鞄に入れて取り出し、ハッチバックを閉め
て駅とは反対方向にアーケードを歩き出した。
﹃いきなりすっぽんぽんでも可哀想だかんねぇ。うふふふふっ。﹄
アーケードを進むとコンビニがある。そこに向かっているのだろう。
︵⋮あぁ⋮嫌だ...帰りたい⋮何だろう、今の⋮︶
明美は2人の後ろを重い足取りで付いて行った。
つづく
77
ふんどし
第11章
2人の後についてアーケードを進むと、アーケードがちょうど途切
れた所にコンビニがあった。コンビニの隣にはコインパーキングが
ある。時間も遅いので人通りは少ないが、繁華街だけにパラパラと
酔っぱらいなどが通りかかった。
美樹はコンビニの横のコインパークに入った。
﹃兄貴がさぁ∼祭りで御輿担いだのよ。そん時のふんどし車にいれ
っぱなしでさぁ∼。お前ふんどしつけさせてやるよ。ハイッ。﹄
そう言うと明美に赤い布切れを差し出した。顔から血の気が失せて
行くのがわかった。差し出されているが手に取れない。
﹃てめぇよぉ!すっぽんぽんじゃ可哀想だと思って貸してやるって
言ってんだろっ!ありがたく思えよっ!お礼はっ!﹄
明美は一瞬ビクッと体を震わせて、ふんどしを受け取った。
﹃⋮あっ、あ⋮ありがとうございます⋮﹄
﹃じゃぁ脱げよ。私が付けてやるからさぁ。﹄
そう言って美樹は嫌らしく笑った。明美は震える手でショートパン
ツを脱いだ。
﹃何お前ノーパン!?マジ変態じゃん!変な気ぃ使っちゃった?ヒ
ヒヒ。﹄
美樹はそう言いながら明美にふんどしを付け始めた。ヤンキー男が
横でじっと明美の下半身を見ている。
﹃女だからチ○コはないからねぇ∼。食い込ませないとね。﹄
お尻はねじり鉢巻の様にねじって割れ目に食い込んでいる。Tバッ
クの様な形だ。前は本来包み込む様な形だが、布を1cmほどに細
くされて、前の割れ目に食い込む程キツく引っ張られた。赤い紐を
78
T字の形で履かされている。ほとんど何も着けていないのと同じだ。
むしろ赤い布が際立って恥ずかしい。
﹃ちょっと座って股開けよ。見てやるからさぁ。﹄
明美はあきらめて素直に座った。どうあがいても仕方がない。美樹
は明美の足を開かせて、M字の形をとらせた。そして明美の性器を
かろうじて隠している布を横にずらした。ヤンキー男も屈んで明美
の性器を食い入る様に見つめていた。
﹃あんた綺麗なマ○コしてんねぇ。ツルツルでよく見えるわ。ビラ
ビラちょっと短くね?後でもっと引っ張って伸ばしてやんよ。﹄
そう言って美樹は明美のビラビラを両手で摘んで、少し引っ張った。
﹃⋮うぅ⋮ひ⋮やっ⋮﹄
﹃やじゃねぇだろ、ちょっと湿ってんじゃん。あっ、そうだ、お祭
りだかんね。乳首に鈴付けてやるよ。﹄
そう言うと美樹は明美のTシャツの裾を掴んで上にスルッと脱がせ
た。そしてTシャツをクルクルッと丸めてヤンキー男に手渡した。
明美はもう赤いふんどししか身に付けていない。美樹は鞄から鈴を
2つ取り出した。
﹃乳首ちっちゃっ。まだまだ吸われ足りないねぇ。これじゃ付けら
んねぇじゃん。ちょっと乳首立たせてあげなよ。﹄
美樹は明美の乳首をツンツン突いて、ヤンキー男に指示を出した。
ヤンキー男は嬉しそうに明美の後ろに回って明美の乳房を下から鷲
掴みにしてゆっくりと揉みだした。
﹃うひゃ∼、柔らけぇ∼。いいんですか、竜二さんの彼女の乳揉ん
じゃって。﹄
﹃大丈夫よ。そんなぐらいで竜ちゃん怒んないから。早く乳首立た
せてよ。﹄
美樹にそう言われて、ヤンキー男は明美の乳首を人差し指と親指で
摘んでクリクリ回したり引っ張ったりした。
﹃⋮あぃ⋮痛ぃ...う⋮うぅ⋮い⋮や⋮﹄
﹃あ∼、いい感じいい感じ。ちょっと摘んどいてよ。﹄
79
そう言うと美樹は鈴の紐を器用に巻いて明美の乳首に片方ずつ付け
た。付けた鈴を指で弾いて、チリンチリン鳴らしては2人で笑って
いる。
﹃ヒャーヒャッヒャー!あ∼面白ぉ。後鉢巻き頭に巻いて、ウチワ
でも持ってたら感じ出るでしょ。﹄
明美は鉢巻きを頭に巻かれて、ふんどしのお尻の方にウチワを挟ん
で付けさせられた。
﹃ハーハッハッハッ!いいじゃん!お祭り女って感じだよ!ちょっ
と太鼓叩くマネしてみよろ。ほらっ、これで。﹄
明美は美樹に太鼓を叩くバチを渡された。受け取ったはいいが、ど
うしたらいいかわからない。
﹃⋮あ⋮あ⋮あの⋮どこ⋮叩けばいいん⋮ですか⋮?﹄
﹃バカか。真似しろって言ってんの。見た事あるでしょ。ないの?
しゃ∼ないねぇ∼。﹄
そう言うと美樹は明美からバチを取り上げて、太鼓を打つ真似をし
だした。
﹃こうやってさぁ、おもいっきり足開いてっ!腰をグッと屈めてね
!グッと!そして両手で真っ直ぐ上から打下ろすのよ。こうっ!ヨ
イヨイヨイヨイヨイヨイッ!って。はいっ、やってみな。﹄
明美はグッと唇を噛んでバチを受け取った。見る見る顔が赤くなっ
ていくのがわかる。通りを挟んだ少し離れた所で、暗くてハッキリ
とは見えないが明美の方を2人の人影が見物していた。恥ずかしい
がやるしかない。明美は足を開いてグッと腰を下ろし、がに股にな
って手に持ったバチを上に上げた。
﹃ダメダメッ!もっと足開いてっ、腰下ろしてっ。背筋はピンと伸
ばす!そうそう!それでハイッ、両手上げて。力強くね。﹄
美樹に姿勢を直されて、いっぱいに足を開いて腰を下ろした。そし
て胸を突き出して両手を交互に太鼓を打つ様に振り回した。腕を動
かす振動で胸が揺れて、付けられた鈴がチリン、チリン、と音を出
して揺れている。真っ直ぐ前だけを見て交互に腕を振った。
80
﹃ヒーハッハッハッハッ!やばいっ!鈴鳴ってるし!かけ声出てな
いよっ!ハイッ、ヨイヨイヨイッ!﹄
明美はそう言われてからからの唾を飲み込んでかけ声を出して腕を
振った。
﹃⋮ヨィヨィヨィヨィ⋮ヨィヨィヨィヨィ⋮﹄
﹃声もっと出してっ!ハーヨイヨイヨイヨイッ!裸祭りだっ、ハー
ヨイヨイッ!女子高生がすっぽんぽんっ!見なきゃ損だよっハーヨ
イヨイッ!もっと腕振ってっ、おっぱい揺らさなきゃっ!﹄
美樹は笑いながらそう言って歌いだした。少し離れた所で見物して
いる人影も笑っているのがわかった。気のせいか人影が少し増えて
いる様に思えた。ヤンキー男は笑いながら携帯でムービーを撮って
いる。
﹃⋮ハーヨィヨィ⋮裸っ⋮祭りだ⋮ハーヨィヨィ⋮女子高生が⋮す
っぽんぽん⋮見なきゃ損だよ⋮ハーヨィヨィ⋮﹄
2人が笑い転げている間、10分程太鼓打ちをやらされた。真夏の
蒸し暑さで全身から汗が流れ落ちている。明美の体は汗で光ってよ
りいっそう卑猥に見えた。
つづく
81
コンビニ
第12章
明美は太鼓打ちの真似をし続けた。暑さと恥ずかしさで全身汗だく
になっていた。美樹はタバコがないと言っていたのに、タバコを吸
って見物していた。
﹃あ∼面白っ。あんた汗だくじゃん。何か体テカテカでエロいー。
もういいよ。﹄
美樹にそう言われて明美はやっと太鼓打ちを止めた。体を動かすの
を止めると、どんどん汗が出てきた。明美はバチを持った両手で胸
を隠す為に腕を組んだ。
﹃あたし喉渇いちゃった。タバコと一緒に買ってきてよ。こいつの
分も。そうだっ!花火しようよっ。花火も買ってきて。﹄
この格好でコンビニに入るのだ。明美は暑さと恥ずかしさで頭がク
ラクラしている。
︵⋮お客がいなくても店員さんは絶対いる⋮あぁ⋮嫌だ⋮︶
ここでモジモジしていると美樹はまた何か言ってくる。あきらめて
行こうと覚悟を決めた時、お金がない事に気が付いた。財布がショ
ートパンツのポケットに入っている筈だ。明美はショートパンツを
捜した。
﹃あんた何してんの?早く行って欲しいんだけど。﹄
美樹にそう言われて明美は焦った。
﹃⋮あ、あの⋮私のショートパンツに⋮財布があるので、捜してる
んですけど⋮﹄
﹃はぁ!あんたの短パンなんかしらないよ。ってそこあんじゃん。﹄
美樹は顎で指した。明美は隅っこに投げられているショートパンツ
を拾って、ポケットを捜した。
82
︵⋮あれっ⋮ない⋮何でぇ⋮︶
ポケットに入れていた財布がなくなっていた。たしかに入れてあっ
たのだが、撮られたのかもしれない。ショートパンツを脱いだ時、
恥ずかしさで回りが見えていなかった。とにかく財布がない。
﹃ちょっと∼、早くしろよ。﹄
﹃⋮あの、⋮財布が⋮ありません。﹄
明美がそう言うと美樹の顔色が変わった。
﹃あぁ!あんた何!あたしが取ったとでも言いたいのっ!てめぇ、
ふざけんなよっ!﹄
美樹は怒鳴りながら明美の頬を平手で打った。そして乳首を指で摘
んで強く引っ張った。
﹃!!痛いっ!いえっ!そう言ってるんじゃ、ありません!あのっ、
お金がなくて!﹄
明美はそう言うと両手を横にして痛みに耐えた。乳首を上下に引っ
張られて、鈴がけたたましく鳴っている。
﹃だよねぇ。お前の財布なんかしらねぇし。しゃ∼ねぇ∼な。じゃ
金貸してやるよ。﹄
美樹はそう言って鞄を取って背を向けて座った。引っ張られた乳首
がヒリヒリする。また汗が出てきた。
﹃じゃぁ5000円貸してあげるから。利息もらうからねぇ。わか
った?﹄
美樹はそう言うと5000円札を明美の方に差し出した。受け取る
しかない。
﹃⋮あ⋮ありがとうございます⋮﹄
明美が受け取ろうとすると、美樹はお札をサッと引っ込めた。
﹃あんたさぁ、竜ちゃんに習ってないの?人に金借りんのに上から
かよ。土下座しろよ。お金貸して下さいって。﹄
美樹にそう言われて、明美は唇を噛んで土下座した。
﹃⋮お金を⋮貸して下さい⋮﹄
美樹は明美の後ろの回って、明美のお尻をペチペチと叩いた。そし
83
てお尻のふんどしの紐を少し引っ張ると、そこにお札を挟んだ。
﹃ほらっ。貸して上げる。あ、そうだ。お弁当も買ってきて。マヨ
ネーズと。あ、そうだ。おっぱいとか手で隠しちゃだめだよ。わか
ってると思うけどっ。﹄
明美はお尻にお札を挟んだまま立ち上がって、のろのろと歩いてコ
ンビニに向かって歩き出した。
︵⋮お願い⋮誰もいませんように⋮︶
コンビニのガラス張りの店内を確認して明美は落胆した。店内には
若い男が5人ほど雑誌コーナーで立ち読みをしている。店員も男が
2人カウンターの中で談笑していた。明美は足を動かせなかった。
でも行くしかない。すると店内の雑誌コーナーで立ち読みをしてい
た男の1人が明美に気づいてギョッとした顔をした。全員友達なの
だろうか、みんなに教えてしまった。全員が明美を見て何やら騒い
でいる。明美は意を決して自動ドアの前に立ち、店内に入った。
﹃いらっしゃ⋮!⋮!﹄
店員が明美を見て絶句している。2人の店員は談笑していた格好の
まま明美を目で追っていた。
︵⋮何も見えない⋮誰もいない⋮何も見えない⋮︶
明美は念じる様にかごを取ってお弁当のコーナーに向かった。
﹃おい、まじ!ちょっと、裸だよっ。﹄
﹃ふんどしって!お祭り!?てか女じゃん!まじかよっ!﹄
雑誌コーナーにいた男達は口々に騒ぎながら近寄ってきた。5人と
も友達同士の様だ。すると5人の男達は明美の左右に分かれて横に
並んでしまった。
﹃おっとぉ!おっぱい見えてるし。ちょっ、乳首っ、鈴付いてるし
!﹄
﹃やばいって。ちょっとめちゃくちゃ可愛いじゃんっ!やばいやば
いっ!﹄
﹃本当だ、超可愛い!本当に!?何で?何で?﹄
︵⋮誰もいない、誰もいない、誰もいない⋮︶
84
明美はずっと念じる様に頭の中で繰り返した。お弁当を選ばなくて
はならない。
﹃ねぇ?おねぇちゃん何?お祭り行ってたの?ねぇ?﹄
﹃何、裸祭り!?ねぇ?ふんどしって、ちょっ、ちょっと前すげぇ
よっ!﹄
﹃うわっ本当だっ!すげぇ。食い込みすげぇって!無いの!?パイ
パ⋮剃ってるよ、剃ってるよ!﹄
﹃中学生じゃないよね?高校生ぐらいだよ。おねぇちゃん高校生?
ねぇ?ねぇ?﹄
口々に話しかけてくる。明美は見られているのに耐えられず、適当
にからあげ弁当とのり弁当を選んでかごに入れた。お弁当コーナー
の横にドレッシングなどの調味料が陳列してある。そこからマヨネ
ーズも取ってかごに入れた。
﹃ねぇねぇ?ちょっと教えてよ。何のお祭りなの?高校生でしょ?
ねぇ?﹄
すっかり囲まれてしまっている。店内は冷房が効いていて涼しいは
ずなのに全身の汗が止まらない。
﹃⋮ち、違います⋮﹄
明美はそう言うとスッと後ろにかわして、奥にあるドリンクコーナ
ーに向かった。男達はみんな付いてくる。すると1人が明美の前に
立って、携帯で写真を撮った。
﹃⋮!⋮やめて⋮﹄
サッと横にずれて、ドリンクコーナーの前に立った。ガラスドアに
映った自分の姿を見て、顔が爆発しそうなぐらいに赤くなった。汗
も止まらない。
﹃ねぇ、おねぇちゃん汗すごいよ。てかめっちゃエロいし。﹄
﹃ねぇねぇ、これ露出なの?ねぇ、プレイ?﹄
﹃顔真っ赤じゃん。恥ずかしいでしょ?その格好じゃ?ねぇ??﹄
明美はドリンクを選ぶ事だけに集中している。後ろでは携帯カメラ
のシャッター音がなっている。ムービーも撮られているかもしれな
85
い。早く買い物を済ませて外に出ないと。
︵⋮お弁当だから⋮お茶にしよう⋮︶
明美は冷蔵庫のドアを開けてペットボトルのお茶を2本取って、か
ごに入れた。
︵⋮次は⋮花火か⋮︶
明美は花火を捜した。ドリンクコーナーから雑誌コーナーに回って、
雑誌の後ろの家庭用品の棚から順番に見て行った。雑誌コーナーは
外からガラス張りで店内が見える。明美は表通りから後ろ姿が丸見
えの状態だ。出来るだけその事は考えずに花火を捜した。あいかわ
らず男達は明美に付いてきて騒いでいる。カウンターの中にいた店
員も商品を整理するフリをして明美の事を見に来ている。商品を触
りながら、目は明美をずっと見ていた。
﹃ねぇ、何捜してんの?1人?ねぇって?﹄
﹃1人じゃねぇだろ。弁当2個買ってんだから。ねぇ?﹄
﹃てかマジ可愛いわ。俺モロ好みだもん。こんな可愛い子がふんど
し一丁って、エロ過ぎだろっ。﹄
﹃ケツがやべぇ⋮やりてぇ⋮﹄
明美は口々に声を掛けてくる男達を無視して花火を捜した。家庭用
品やら文房具やらの棚を順に見て行って、角を回った所で花火が目
に入ってきた。夏なのでよく出るのだろうか、レジカウンターの真
ん前に陳列されている。明美が花火の方へ行くと、店員が2人とも
カウンターの中に入ってきた。店員2人に真正面から見られている。
明美は恥ずかしくて目を上げられない。並べられている花火だけを
じっと見ていた。
つづく
86
暴走
第13章
男達は相変わらず明美にまとわりついている。当然と言えば当然だ。
全裸の女がふんどし一丁でコンビニの中にいるのだから。男ならみ
んな見るだろう。
﹃花火買うの?一緒にやろうぜぇ!花火!ねぇ?﹄
﹃いいねぇ!一緒にやろうよっ?ねぇねぇ?ねぇってさぁ?﹄
︵⋮お願い⋮どっか行ってよぉ⋮︶
﹃⋮友達が⋮いるので⋮無理です⋮﹄
明美は相手の事は見ずに、精一杯声を出した。
﹃友達?いいじゃん、一緒にやろうぜ。彼氏じゃないでしょ。﹄
﹃彼氏がこんな格好で買いに行かせてたら引くわ。もうプレイじゃ
ん!ねぇ?﹄
明美はいろんな種類が沢山入っている詰め合わせを選んで、カウン
ターにかごと一緒に置いた。明美は正面を向けず、下を向いて会計
を待った。
﹃あの、お弁当は暖めますか?﹄
そう聞かれて、とっさに店員の方を見てしまった。アルバイトだろ
う。2人とも大学生風で、2人とも明美を正面からジッと見ている。
﹃⋮あっ、は、はいっ。⋮お願いします⋮﹄
明美がそう言うと店員はお弁当を2つ後ろの電子レンジに入れて暖
め始めた。もう1人は他の商品をレジ打ちしている。待っている間
とても長く感じた。
﹃なぁ、その鈴さぁ、振って鳴らすの?ちょっと鳴らしてみてよ。
なぁ。﹄
相変わらず明美の側から離れない男達が遂に明美に触れてきた。1
87
人がうしろに挟んであるウチワを指で弾いてきた。明美が無視して
いるとウチワを取ってしまった。
﹃暑いんでしょ?汗すっごいもん。扇いであげるよ。﹄
そう言って明美に方をウチワで扇いできた。
﹃⋮!あっ、あの、結構です。ちょっ⋮!﹄
すると1人が、明美の乳首に付けられた鈴を指で弾いてきた。鈴が
チリンチリンと音を立てて揺れている。
﹃⋮ちょっ、ちょっと⋮!やっ、やめて下さいっ⋮!
明美は片方の胸を手で隠した。するともう1人がもう片方の鈴を指
で弾いた。美樹に手で隠すなと言われている。おそらくどこかで見
られているだろう。明美は我慢して体だけをよじった。
すると今度は真後ろから両方の二の腕を掴まれ、体を大きく揺さぶ
られた。明美はびっくりして、何が起こったのかわからずされるが
ままに揺られている。両方の鈴がけたたましく鳴っている。店員が
2人とも笑っていた。凄い力で揺られている。そして明美はそのま
ま掴まれて方向を変えられ、真後ろを向かされた。後ろに4人が並
んで見ている。
﹃おぉ!すげぇすげぇ!おっぱいめっちゃ揺れてるよっ!﹄
﹃鳴ってる鳴ってる!鈴鳴ってるねぇ!﹄
揺さぶっている男は調子に乗ってさらに明美を上下に持ち上げなが
ら揺さぶった。
﹃⋮!ちょっ!ちょっ!ちょっと!やっ!やめてっ!﹄
明美は逃れようと体をよじるが、結構な力で掴まれている。明美は
必死に身をよじるので、やっと揺さぶりが止まったがまだ体は掴ま
れている。他の4人が近寄ってきた。
﹃やめてって、鳴らす為に鈴付けてんでしょ?てかそんな格好でう
ろうろしてたらこうなるでしょ。﹄
﹃そうそう。鳴らしてくれって言ってる様なもんじゃん。やめてっ
て言うぐらいだったら服きなさいよねぇ。﹄
男達は押さえていた物が外れたのか、遠慮がなくなってきた。鈴を
88
引っ張られ、そのうち指で乳首を突いてきた。そして1人が明美の
胸を両手で下から掴んで遠慮なくプルプルと揺らした。鈴が勢いよ
く鳴り響く。後ろの男はもう明美の両手首を掴んで押さえている。
﹃こうだろっ?これぐらい勢いよく鳴らさないとさぁ。サンバのカ
ーニバルだな。﹄
﹃おいおい、俺もやらせてよっ、変わって変わって。﹄
そう言って男達は交代で明美の胸をつまんでは揺らした。
﹃⋮やややややっ⋮ちょっ⋮ほんと、やめて⋮﹄
体をよじりたいのだが、後ろの男にしっかりと掴まれて身動きが取
れない。
﹃⋮ちょっ!やめっ⋮あのっ!お弁当まだですかっ!﹄
明美は後ろの店員に聞いたのだが答えが返って来ない。この状況を
見物しているのだろう。幸いというのか、他のお客は入っていない
だ。
﹃てか俺ふんどしって初めて見たわ。どうやって付けてんの?﹄
そう言って、男が明美の真正面に屈んで、明美に付けられているふ
んどしの腰の紐を掴んで少し上に上げた。
﹃⋮!ちょっ!⋮やっ⋮やめて下さいっ⋮﹄
明美がそう言うも、後ろの男以外が全員明美の前に屈んでしまった。
﹃しっかりしてんだねぇ。しかし前が凄いよねぇ。普通はここにア
レが入んでしょ。﹄
﹃だって入れるアレがねぇし。てか毛もねぇじゃん。﹄
そう言って1人がふんどしの前の、割れ目をかろうじて隠している
紐を少し横にずらしたのだ。
﹃⋮!!﹄
﹃うわっ!マンスジ見えちゃったよぉ!﹄
﹃見えた見えたっ!本当に毛がねぇわ⋮﹄
明美は振らされて頭が少しクラクラしていた。そこに今度は下半身
にまで手を伸ばしてきたのだ。
﹃⋮ちょっ、キャッ!﹄
89
明美が何か言おうとした時、突然後ろの男が明美の股の間に足を入
れて、明美の足を大きく開いた。
明美は突然片足を横に引っ張られた感じで、大きく足を開いてバラ
ンスを崩してしまった。そして後ろの男にもたれて何とか立ってい
られてた。
﹃ナーイスッ!うわ∼エロ過ぎんだろこれっ!ちょっと見えてるし
!﹄
﹃ごっめん!ちょっとピンク色見ちゃったよっ!紐取りてぇ∼!﹄
﹃本当ツルツルじゃんっ。ビラビラ出てんだけど。﹄
﹃ちょっとこの紐ずらそうぜ。いいっしょっ、もう。﹄
︵⋮やめてやめて⋮見ないでよぉ⋮!︶
明美は突然バランスを崩され声が出ないぐらいビックリしていた。
﹃ちょっと俺も見せろよっ。おいちょっと変わってよ。なぁ?﹄
後ろの男がそう言った時だった。店の自動ドアが開いて警備員の格
好をした初老の男性が入ってきた。その男性は状況をつかめずにギ
ョッとして立ち止まっている。明美の回りの男達も一瞬みんながそ
の男性を見て動きが止まった。
明美はその隙に後ろの男から離れ、カウンターを見た。店員もその
男性を見ていた。おそらく夜の道路工事か何かの警備員だろう。そ
れを一瞬警察と勘違いしたのか。カウンターにはコンビニの袋が3
つと花火がもう置いてあった。明美はお尻に挟んであるお札をカウ
ンターに置くと、コンビニ袋と花火を手に取って出口に駆け出した。
鈴が勢いよく鳴っているがかまっていられない。
警備員の横をすり抜けて自動ドアから店の外に出た。すると美樹と
ヤンキー男が陰で大笑いしている。明美はかまわず横のコインパー
キングに駆け込んでへたり込んでしまった。また一気に汗が出てき
た。唇を噛んで涙が出そうなのをグッと堪えた。
つづく
90
不安
第14章
﹃ハハハッ⋮ちょっと苦しいっ⋮ハハッ、ヒャーハッハッハッ!面
白過ぎっ!ハハハハハッ!﹄
美樹は腹を抱えて笑いながらコインパーキングの方に歩いてきた。
ヤンキー男も後に付いて、ムービーでも撮っていたのだろうか、携
帯をチェックしている。
﹃めちゃ楽しそうだったじゃんっ!いっぱい見てもらえてよかった
ねぇ。ねぇ?﹄
﹃⋮はっ⋮はい⋮﹄
明美はへたり込んで息が上がったまま、何とか返事した。汗が止ま
らない。恥ずかしさのあまり全身が真っ赤に火照っている。
﹃あー面白っ。私こんなの見るの大好き。ねぇ、ちゃんと買ってき
たの?﹄
美樹は明美の手からコンビニ袋を取り上げて中を確認した。
﹃何この弁当?センスねぇなぁ。ってお茶かよ。気も利かないねぇ、
あんた。可愛いだけ?マヨネーズは⋮あるけどデカくね?もっと小
さいのあったでしょ?!お前ダメだねぇ、もっと恥ずかしい思いし
ないとダメだわ。こりゃ。﹄
美樹はそう言うと明美のお尻をバチでパチンと叩いた。
﹃⋮ヒャッ!﹄
明美はビクッと体を震わせた。美樹はバチを横に投げてお茶を飲ん
でいる様だった。明美はへたり込んで座ったまま地面をジッと見て
いる。
﹃あっ、いたっ!﹄
明美は驚いて声の方向に目をやった。さっきコンビニの中にいた男
91
達が捜しにきたのだ。すると美樹とヤンキー男を見て、少し驚いた
様子だ。
﹃あー、あんた達こいつと遊んでたでしょ。いいのいいの。この子
見られたいんだから。見られて感じんのよ。ねぇ?﹄
︵⋮そんな⋮見られたい訳⋮ないよぉ⋮︶
明美は美樹にそう振られて戸惑った。何と答えればいいのか。見ら
れたい訳が無い。しかしここで違いますと答えて後で何が待ってい
るかわからない。明美は恐かった。
﹃⋮あ⋮はい⋮そうです⋮﹄
﹃あのさぁ、せっかく見てもらって気持ちよくなったんだからさぁ、
ちょっとは嬉しそうにすれば?﹄
美樹は明美にそう言うと、何とも言えない暗い目で明美を睨みつけ
た。明美は本当に恐かった。
﹃⋮あっ...見られていて⋮とても興奮しました⋮気持ちよかっ
たですっ...﹄
明美はそう言うと、男達の方に笑顔を無理矢理作って見せた。男達
もそれを聞いて少し緩んだ様だった。
﹃えっ?!やっぱりプレイ?っすか?﹄
﹃露出⋮ってやつですよね。何だ、だろうな。﹄
﹃でもいいもん見れたっすよっ!めっちゃ可愛いし!﹄
美樹はそれを聞いて少し表情が変わった。嫌な目で明美をチラッと
見た。
﹃ねぇ、今から花火すんだけどさぁ、一緒にしようよ。この子もま
だまだ見てもらいたそうだし。もっとエロい事させてあげようよ。﹄
やっと終わったと思った明美は目の前が一瞬で真っ暗になった。
︵⋮そんなぁ⋮︶
それでも嫌な顔はできない。それほど美樹の目が恐かった。
﹃えっ!いいんですかっ?!﹄
﹃やったねっ!花火しましょうよっ!ひゃ∼堪んねぇな∼!﹄
﹃そうとわかれば遠慮なく見れるしね。ラッキーッ!あざーっす!﹄
92
男達は大喜びしている。美樹とヤンキー男は明美が買ってきたお茶
を飲んでいる。明美も汗が凄かったせいか、喉がカラカラに乾いて
いた。
﹃⋮あ、あの⋮私も飲み物買っても⋮いいでしょうか?﹄
﹃はぁ?好きにすれば?買ってくりゃいいじゃん。﹄
明美はもうコンビニの店内には戻りたくなかった。どこか自動販売
機があるか捜した。そしてその時気が付いた。気が動転していて、
おつりをもらわずに出てきてしまったのだ。行きたくはないが、お
つりをもらいに店内に戻ろうと、立ち上がって歩き出した。すると、
﹃あ、あのさぁ、さっきおつり忘れてたでしょ?俺達捜しに行くか
ら見つけたら渡しとくって預かってんの。ハイッ。﹄
そう言って1人の男が小銭を差し出した。すると美樹が声を出した。
﹃あぁあぁ!ちょっとちょっと、お兄ちゃんちょっとこっち来てっ
!﹄
男は呼ばれたので、美樹の横に行って屈んだ。美樹は小声でその男
に何やら言っている。他の男達も美樹の側に近づいて話を聞いてい
た。明美はコインパークの隅の方でじっと立って待っていた。
.
.
.
﹃ね?わかった?その方があの子も興奮するんだから。イヤだイヤ
だっつっても実は喜んでんのよ。わかるでしょ。﹄
﹃ですよねぇ!わかるわかるっ!OK!﹄
何やら話をした後、男達は道の方へ移動して待っている。そして手
招きをして明美を呼んだ。明美は仕方なく呼ばれている方へ歩いた。
美樹の横を通る時に美樹が明美に言った。
﹃明美ちゃんわかってるよねぇ?あの子らの言う事ちゃんと聞くん
だよぉ。﹄
そう言って、ニヤけた目で明美を見てお弁当を広げて食べ始めた。
︵⋮何言ってたんだろう⋮はぁ⋮︶
93
明美はうつむいて男達の方へ行こうとした。
﹃あ、そうだ。ふんどし返してくんない?取るからちょっと待って
よ。﹄
美樹はそう言うと、明美のふんどしと鉢巻きを取ってしまった。明
美は全裸になってしまった。キツく巻いてあったせいか、後が残っ
ている。
﹃代わりにこれ付けてあげる。﹄
美樹はそう言うとコンビニの袋を破って、明美の腰に巻き付けた。
そしてビニールの端と端を腰の横で弁当に付いていたセロテープで
止めた。
﹃ほらっ!ミニスカートじゃん!﹄
たしかに見た目はビニールのミニスカートの様になった。しかしこ
れでは裸よりも惨めになった。
﹃ほらっ。待ってんじゃん。早く行きなよ。﹄
明美は早足で男達の待っている所に向かった。
﹃ふんどし取っちゃったの?似合ってたのに。﹄
﹃コンビニの袋でミニスカかよっ。またエロい格好だね。﹄
﹃自販機あるから行こうぜ。﹄
そう言って男達が歩き始めたので、明美も付いて行った。喉が渇い
てフラフラする。早く何か飲みたかった。
少し歩いた所にワンルームマンションだろうか、3階建ての小さな
マンションがあり、そこの入り口横に自販機が設置されていた。や
っと何か飲める。
﹃⋮あ、あの⋮おつりいいですか?﹄
明美はそう言って腰のビニールが取れない様に押さえながら立ち止
まった。
﹃え、いいけど、何かやってよ。忘れたのを俺達がもらってきてや
ったんだからさぁ。﹄
︵⋮そんなぁ⋮うそでしょ⋮︶
明美は喉の渇きと暑さで何も考えられなかった。
94
つづく
95
蝉
第15章
﹃おつり取らずに出てってさ、俺がもらったんだから、もう俺のも
んっしょ。それを上げるっつってっんだからさぁ。何か一芸しても
らわないと。でしょ?﹄
男にそう言われて明美は困惑した。何をしたらいいかわからない。
︵⋮一芸って⋮何したらいいのよ⋮︶
﹃⋮あの⋮何⋮したらいいん⋮ですか?﹄
明美は自販機の横の、街灯があたっていない比較的暗い所に立って
聞いた。
﹃そうだなぁ、何がいい?﹄
﹃う∼ん、めっちゃ見えて面白い奴っ!﹄
﹃何かの真似がよくねぇ?﹄
男達は口々に言っては相談している。明美は暑さと喉の渇きで朦朧
としていた。もう喉の渇きが限界だった。恥ずかしさよりも、何を
してもいいから何か飲みたかった。
︵⋮あぁ⋮何か飲みたい⋮︶
﹃そうだっ!蝉よくねぇ!夏は蝉でしょっ!ミ∼ンミ∼ンってさぁ
!﹄
﹃おー!いいねぇ!ツクツクボ∼シってなぁ!?﹄
﹃蝉だっ、蝉っ!蝉やってよ。﹄
明美は蝉と聞いてもピンとこない。蝉??
﹃⋮あの⋮蝉って⋮どうするんですか⋮?﹄
何か木に登るのだろうか、明美は嫌な感じがした。すると1人の男
が指をさして言った。
﹃あそこいいじゃん。あっちの金網上ってさ。良くない?﹄
96
自販機の所から少し行くとマンションの駐輪場がある。その横には
また違う、こちらは少し古ぼけたアパートが隣接されていた。その
間を金網のフェンスでしきってある。
﹃おぉ、いい、いい!そうしようぜ。﹄
男達がそちらの方へ歩き出したので明美も付いて行った。嫌な感じ
がさらに増した。
﹃あぁ、明美ちゃんだっけ?明美ちゃんはそっちね。俺達こっちで
見させてもらうわ。﹄
そう言うと男達は横のアパートの敷地に入って、明美は駐輪場にト
ボトボと入っていった。明美は男達と金網を挟んで向かい合ってい
る。明美はキョロキョロしながら腰のビニールを押さえて立ってい
た。
﹃じゃ∼まず上ってもらうかな。そうだなぁ、右足はここね。左は
ここ。手は一番上だな。﹄
金網のフェンスは2mちょっとぐらいだ。そこの一番上まで上らな
ければならないのだ。しかも指示された足の位置は左右で1mほど
離れている。明美は大股開きでフェンスに掴まらなければならない。
この格好では丸見えである。
﹃⋮そんな⋮む⋮無理⋮﹄
﹃え?何?いいんだぜ別に。おつり返さねぇから。無理って言われ
たって言っちゃうか。﹄
男達はニヤニヤ笑いながら明美が上るのを待っている。このまま断
っても、美樹に言われるとおそらく同じ事をやらされるだろう。も
っと酷くなって...それにもう喉の渇きが限界だ。
﹃⋮やったら⋮飲み物買えるですか⋮?﹄
﹃蝉やってくれたらぁ、お茶買ってあげるよ。﹄
小銭を持ってる男はそう言うと、片手で小銭をジャラジャラ鳴らし
て見せた。アパート側の電気が結構明るいので、男達の方からは明
美がよく見える。明美はもう何も考えずに、フェンスを両手で掴ん
だ。そして上ろうと右足を上げた時、腰のビニールを止めていたセ
97
ロテープが取れて、ビニールがハラハラと下に落ちてしまった。
﹃あ!ミ二スカ落ちちゃったよ!てかそれじゃ隠せねぇし。﹄
﹃いいじゃん、スッキリして。何も隠すもんねぇ方が。鈴は付いて
っけど。﹄
﹃とにかく早くマ○コ見せてよ。﹄
男達は食い入る様に明美を見ている。明美は上を向いて、上る事に
集中した。片足ずつ上げて金網の穴に足を入れて上って行く。とて
つもなく高く感じた。手を動かす度に鈴が鳴る。金網もキシキシと
音を立てた。
﹃お∼、見えたよ!見えたよ!やっぱ毛がねぇとよく見えるよっ。﹄
﹃や∼ばい。エロいって!﹄
明美は金網の一番上を掴んで、足は指示された所につま先をはめた。
両手で上の金網を掴んで、足は大きく開いて蝉と言うよりはカエル
の様な格好だ。恥ずかしくて男達の方を見る事ができない。全身か
らまた汗が吹き出てきた。
﹃⋮の⋮上りました⋮﹄
﹃ひぁ∼、最高っ!ほんと丸っ見えだわっ!﹄
﹃ケツの穴まで丸見えだよ、おいっ!や∼ばい、俺立ってるよ。﹄
﹃俺もビンビンだって!今日は最っ高だなぁ!﹄
﹃ちょっとマ○コがヒクヒクしてんのが可愛すぎんだろっ。﹄
﹃いや、めっちゃ可愛いよ、その格好。最高だわ。﹄
そう言って1人が携帯を構えた。
﹃⋮あの⋮写真は⋮やめて下さいっ⋮﹄
明美は真っ赤な顔で男達は見ずにそう言った。男達は笑ってお構い
なしだ。
﹃大丈夫、大丈夫。写真じゃねぇって。動画だから。﹄
﹃あっ、俺は映してるだけね。ねぇ?そろそろ蝉やってよ。﹄
男達は皆携帯で何か撮っている。明美は手が少し震えてきた。何を
言ってもダメだった。早く終わらせるしかない。
﹃⋮は⋮あ⋮じゃぁ⋮鳴きます⋮ミ⋮ミィ∼ン⋮ミィ∼ン⋮ミィ∼
98
ン、ミィ∼ン⋮﹄
明美はカラカラの喉に力を込めて何とか声をふりしぼった。全裸で
股を大きく開いてフェンスに掴まり、知らない男達から明美は胸も、
性器もお尻の穴までもすべて丸見えだ。その上蝉の真似までさせら
れている。屈辱だった。
﹃ひゃはっ∼!鳴き出した鳴き出した!﹄
﹃や∼べぇ!可愛いってこの蝉っ!こんな可愛い蝉欲しいわ!﹄
﹃ほらっ、明美ちゃん他の蝉に負けんじゃねぇよっ。鳴け鳴け!﹄
掴まっている手が震えだしている。早く終わらせないと落ちてしま
いそうだ。明美はもう全身真っ赤だった。
﹃⋮ミィ∼ン!ミィ∼ンミィ∼ンミィ∼ンミィ∼ンミィ∼ン!﹄
明美はなりふり構わず声を大きくして鳴いた。男達はニヤけた顔で
その光景をジッと見ている。明美は掴まっている手がキツくなり、
足に力を入れて踏ん張った。男達からドッと歓声がおきる。
﹃今ケツの穴ちょっと出てきたぜっ!何か出んじゃねぇか?!﹄
﹃マ○コもヒクヒク動いてるし。開いちゃったよ。堪んねぇ∼!﹄
﹃よ∼し、ちょっと濡れてっか確認しとくかっ。﹄
明美の小銭をもらった男がフェンスに近づいた。そして明美の性器
を指で触ってきた。明美は体がビクッと跳ねた。
﹃⋮!!⋮ちょっ⋮!⋮やめっ⋮やめて下さい⋮﹄
﹃蝉がしゃべっちゃダメでしょう。ほらっ、鳴かねぇと、終わんね
ぇぞ。﹄
男は遠慮なく明美の性器を指で触っている。明美は早く終わらせる
為に仕方なく鳴き続けた。
﹃⋮あ⋮ミ⋮ミィ∼ン!⋮ミィ∼ンミィ∼ン⋮あ⋮いっ⋮ミィ∼ン
⋮﹄
﹃ほらっ、やっぱ結構濡れてんじゃん。ほらっ。﹄
男はそう言うと、濡れた指をみんなに見せた。おーっと歓声が上が
る。すると男は走ってアパートの敷地から出て行って、明美のいる
方の駐輪場へ入った。
99
﹃いや∼、ケツもいいねぇ∼。最高。﹄
そう言って真下から眺めている。そしてすっと立ち上がると、後ろ
から手を伸ばし明美の性器を両手で思い切り開いた。向こう側の男
達はさらに喜んでいる。
﹃⋮ミィ∼⋮!...やだっ⋮嫌っ⋮﹄
﹃だからしゃべんなって。鳴けよ。次ツクツクボウシね。﹄
男は明美の性器を広げたり閉めたりを繰り返している。そして男達
は代わる代わる明美の性器に指を入れ始めた。
﹃堪んね⋮結構濡れてんじゃん。﹄
﹃そらこんな格好見られてたら興奮するっしょ。ツクツクボーシは
?﹄
明美も仕方なく鳴き出した。全身がプルプルと震えてきた。
﹃⋮やっ⋮あぁ⋮ツ⋮ツクツクボ∼シ⋮ツクツクボ∼シ⋮﹄
︵⋮やばい⋮手に⋮力が入んない⋮︶
男達は笑って明美を触っている。するとうしろの男が、明美がふん
どしに挟まれていたウチワだろう。それを性器に入れて、出し入れ
し始めた。
﹃⋮ツクツクボ∼シ⋮ちょ...やめて⋮下さい⋮﹄
﹃じゃべんなって。なぁ、蝉ってしっぽなかったっけ?﹄
そう言うと男は何とお尻の穴にウチワに柄を入れだした。明美は体
は少し上にビクッと動いた。
﹃⋮ちょっ!⋮やだっ⋮やめてっ!﹄
男はかまわず少しずつ押し込んでいる。時折明美の性器に柄を入れ
て濡らし、さらに押し込んでいった。
﹃⋮やっ!いっ⋮痛っ⋮!痛いですっ⋮!﹄
﹃ツクツクボ∼シやんなきゃ終わらねえぜ。﹄
他の男達は明美の真下で見物していた。
﹃⋮痛いっ⋮!ツッ⋮ツクツクボ∼シ!ツクツクボ∼シ!﹄
明美は痛みに耐えて鳴き続けた。汗が尋常じゃないぐらい出ている。
男達はその光景をじっと黙って見ていた。
100
つづく
101
花火
第16章
少しづつウチワの柄は明美のお尻に入っていった。明美に何とも言
えない不快感が襲う。
﹃⋮いっ⋮!あ⋮あぃ⋮痛っ!...ツクツクボ∼シ!ツクツクボ
∼シ!﹄
明美は不快感を紛らわす様に鳴き続けた。男はウチワの柄が半分程
入った所で手を止めた。
﹃こんなもんでしょ。羽の代わりだよ。飛べんじゃねぇ?ちょっと
ケツ振ってみてよ。﹄
︵⋮無理⋮手が⋮もう限界⋮︶
明美は手がガクガクしている。足も震えてきた。明美はまたウチワ
をお尻に入れられてしまった。これで2回目だ。明美が足に力を入
れる度に男達は何か言っている。
﹃マ○コってこんなに動くんだなぁ。﹄
﹃息してるみてぇだわ。俺もう我慢汁がやべぇわ⋮﹄
明美はもう何も耳に入って来ないぐらい必死に金網に掴まっている。
その格好がまた男達をいっそう喜ばせていた。
﹃⋮あのっ!もう⋮!落ちそうですっ!﹄
明美は手が完全に伸びてお尻は下がってかなり無様な格好になって
いる。
﹃もう蝉ってよりはオラウータンみたいだよ。﹄
﹃まだダメだって。そうだ、蝉って飛ぶとき小便してくでしょ?小
便してよ。出たら下ろしてあげるよ。﹄
﹃⋮うぅ⋮そっ、そんな⋮急に⋮出ません⋮﹄
﹃じゃぁずっとそのままだね。落ちたらお茶買ってやんねぇよ。﹄
102
明美は汗で尿意なんてまるでなかった。しかしこのままでは落ちて
しまう。明美は何とか出そうとお腹に力を入れた。
﹃やばいっ、また動いてるって!﹄
﹃ほらっ、クリちゃん出てきてヒクヒクしてるからもうちょっとだ
って!﹄
﹃てかさっきから声忘れてんぞっ。声出したら出るんじゃね?﹄
﹃⋮ぐぅっ!う∼!⋮ツクツクボ∼シッ!ツクツクボ∼シッ!﹄
明美はグッとイキんで声を出した。恥ずかしいが性器がヒクついて
いるのがわかった。しかしかまっていられない。落ちてしまったら、
こんな事をさせられた挙げ句に飲み物を買う事ができないのだ。
﹃⋮ツクツクボ∼シッ!⋮うぅぅ⋮っあぁ⋮﹄
﹃あっ!出た出たっ!ちょっと出たよっ!ピュッて出た!﹄
何とか少しだけおしっこが出た。もう手の感覚がなくなってきた。
唇をグッと噛んで恥ずかしさに耐えた。
﹃⋮あっあのっ!⋮もう降りてもいいでしょうかっ!﹄
﹃OKOK!降りていいよっ。﹄
そう言われたので明美は震える手と足をゆっくりと下ろしていき、
何とか金網から降りた。お尻にウチワが刺さっているので座れない
為、両膝と両手を地面について休むしかない。息がぜぇぜぇと上が
っている。男達がみんな駐輪場の方へ回ってきた。
﹃ふぁ∼、最高だったわ。こんなの見たら当分おかずに困んねぇわ。
﹄
﹃しかし明美ちゃんエロいよねぇ∼。可愛いしエロいし最高だぜ。﹄
﹃こんな可愛い子がすっぽんぽんでパイパンマ○コ見せて蝉だぜっ
?!﹄
とんでもない恥ずかしい事をさせられた。しかも知らない男達に笑
われながら。明美にとっては地獄だった。とにかく喉が渇いた。
﹃⋮あの⋮お茶⋮買ってもらって⋮いいですか?﹄
﹃あ∼、そうだそうだ。じゃぁ行こっか。﹄
そう言うと男達は自販機の方へ歩き出した。明美も立ち上がって、
103
ふらつく足を何とか前に出して歩いて付いて行った。お尻のウチワ
を抜きたかったが先に飲み物が欲しい。
男は自販機に小銭を入れて、ペットボトルのお茶を買った。しかし
なかなか明美に渡してくれない。
﹃⋮あの⋮飲ませてもらっていいですかっ?﹄
明美は両手で体を隠しながら言った。男は何か申し訳なさそうな顔
をしている。
﹃あのさぁ、さっきの女の人にさぁ、買ってもいいけど飲ますなっ
て言われてるんだよね。買ったら飲ます前に戻ってきてってさ。﹄
明美は何を言われているのかなかなか理解できなかった。飲ませて
もらえず、またコインパークに戻るのだ。
﹃⋮!⋮そんなぁ⋮﹄
明美の体から無い力がさらに抜けていく。明美はなぜか中学生の時
の真夏のクラブ活動の事を思い出していた。休憩まで水が飲めず、
まるで拷問の様だった。
︵⋮あの時もこんな事思ってたなぁ⋮︶
﹃とにかく戻ろうよ。戻ったら飲ませてくれるっしょ。﹄
男達の内3人が来た方向へ歩き出したので明美もトボトボ付いて行
った。残りの2人は明美の後ろを付いてきている。お尻のウチワを
見られるのが嫌だったが隠しようがなかった。
﹃しかしMって凄いよなぁ。こんなのが快感なんだもんなぁ。﹄
﹃ケツのウチワがマジ尻尾みたいだな。エロいわー。﹄
︵⋮気持ちいい訳ないじゃん⋮もうイヤ⋮︶
明美は聞こえない振りをして前の男に付いて行った。そしてコイン
パークに戻ってきた。美樹とヤンキー男がタバコを吸いながら座っ
てじゃべっている。
﹃あっ!戻ってきた戻ってきた。﹄
美樹が座りながら明美に手招きしている。明美と男達は美樹とヤン
キー男の側まで行った。
﹃あの∼、お茶買ったんっスけど。﹄
104
男はペットボトルのお茶をフラフラ揺らして美樹に見せた。
﹃あ∼、かしてかして。あ、ちょっとあんたお尻に何付けてんの?
!ちょっとっ、ウチワ刺さってんじゃんっ!ギャハハハハ∼!ウケ
るよっ!ほらっ、見てみ?﹄
美樹はそう言ってヤンキー男の方へ明美のお尻を向けて笑っている。
ヤンキー男もそれを見てまた写メを撮った。
﹃⋮あの⋮お茶を⋮飲ませてもらってもいいですか?﹄
﹃いい訳ねぇだろバ∼カ。私達にも何かして見せてよ。面白かった
ら飲んでいいよ。﹄
もう明美に何か考える余裕がなかった。こんなに喉が渇いたのは初
めてだ。暑さで体はだるく、頭は回らない。恥ずかしいという感覚
まで麻痺している様だった。明美だけ全裸でいるのにそれが普通の
様に思えてきた。それぐらい朦朧としている。明美はその場にへた
り込んで美樹に頼んだ。
﹃⋮喉が⋮あの⋮お願いですから、お茶⋮飲ませて下さい⋮何した
らいいですか⋮?﹄
﹃ねぇ、せっかく花火買ったんだしさぁ、花火しない?明美ちゃん
のおま○こ使ってさぁ。﹄
美樹はそう言うと花火の袋を開け始めた。男達も次は何が見れるの
かと興味津々で眺めている。
︵⋮あぁ⋮早く⋮飲みたい⋮︶
もう何をやらされてもいい。とにかく早く何か飲みたかった。喉の
渇きと暑さのせいで思考がおかしくなっている。
﹃明美ちゃん、四つん這いになってお尻こっち向けな。﹄
明美は言う通りに四つん這いになり、お尻を美樹の方へ向けた。
﹃ちょっと、ウチワが邪魔ねぇ。取るよぉ。﹄
そう言うと明美のお尻からウチワを一気に引き抜いた。
﹃⋮痛いっ!⋮ぐぅぅ⋮﹄
美樹は引き抜いたウチワを後ろに投げ捨てて、明美の性器を両手で
左右に広げた。明美は引き裂かれた様な痛みを歯を食いしばって耐
105
えた。
﹃ちょっと明美ちゃん、もうベチャベチャじゃんっ。変態だよねぇ。
興奮しまくってんの。﹄
美樹はそう言って明美のお尻をペチンと1回叩くと、花火を2本選
んで取った。2本とも手に持って火を付ける物だ。
﹃はいっ、変態明美ちゃん、花火2本あんだけど、どこに入れて欲
しいの?言ってみな。﹄
﹃⋮性器と⋮お尻の穴に⋮入れて下さい⋮﹄
明美がそう言うと美樹は今度はさっきより少しキツくお尻を叩いた。
﹃⋮痛っ!⋮あ⋮あの⋮﹄
﹃今から花火すんだからさぁ、もっと楽しそうにしてくんない?性
器って何?誰のどこに入れて欲しいのよぉ?﹄
美樹は少し苛立った様に明美に言った。明美も生気のない顔に何と
か笑顔を作って見せた。
﹃⋮わ⋮私の⋮お尻の穴と⋮おま○こに⋮花火を⋮入れて下さいっ
⋮﹄
﹃は∼い。じゃぁ入れまーす。﹄
美樹はそう言って明美のお尻の穴と性器に2本の花火を入れた。ま
た何とも言えない不快感が明美を襲う。お尻の方は少しヒリヒリし
てきた。
﹃それじゃぁ見えないからさぁ、ほらっ、犬みたいに足上げておっ
ぴろげな。⋮⋮⋮ね?みんなが見える所行ってお願いするんだよ。﹄
美樹は明美の耳元で囁いて、また明美のお尻をペチンと叩いた。
︵⋮そんな⋮あぁ...もう嫌⋮早く終わって⋮︶
明美は一度大きく息を付くと、言われた通りに四つん這いのままみ
んなの見える所に進んだ。そして片足を大きく上げて、美樹に言わ
れた通りに台詞を言った。
﹃⋮だ⋮誰か⋮変態明美の⋮あ⋮アナル⋮とおま○こに⋮ひ⋮火を
付けてぇぇん!⋮﹄
明美は精一杯声を振り絞って叫んだ。美樹はゲラゲラ笑って、持っ
106
ていたライターを男達の方へ投げた。
﹃⋮お⋮お願∼いっ!は⋮は⋮早くぅぅ∼!火を⋮火を付けてぇぇ
∼んっ!!﹄
明美はいっぱいに叫んだ。男達はポカンと眺めていたが、ライター
を取ろうとみんなが手を伸ばした。
﹃お、俺俺。俺が付ける。﹄
﹃待てよっ、俺も付けさしてよ。﹄
﹃待てって、ジャンケンしよっ!﹄
そう言い合ってジャンケンを始めた。明美は片足が少し震えてきて
いる。美樹がさらに明美の耳元で煽ってくる。
﹃⋮は⋮早くぅぅ∼!⋮ひ⋮火を付けてぇぇ∼ん!﹄
男達がジャンケンをしている間ずっと明美は叫び続けていた。
つづく
107
恥
第17章
﹃⋮はっ⋮早くぅぅ∼!⋮ひっ⋮火を付けてぇぇ∼ん!!﹄
明美は男達がジャンケンをしている間中ずっと叫び続けた。美樹は
腹を抱えて笑っていた。そして明美の側に近寄ってきてまた耳元で
囁いた。深夜なので人は今の所いないが、明美の声はよく響いてい
る。
﹃⋮あ⋮明美を⋮明美をイカせてぇぇ∼ん!!もっ⋮もっと見てぇ
ぇ∼ん!!﹄
やっとジャンケンが終わり、おつりをもらってきた男がライターを
持って明美に近寄った。
﹃うひゃ∼。丸見え。じゃぁ∼火ぃ付けますよー。﹄
﹃⋮いっ...はっ⋮早くぅ∼!⋮付けてぇぇ∼ん!!﹄
男はお尻の方から順に、花火に火を付けた。お尻の方は勢いよく火
が出るタイプで、性器の方の花火は火花がパチパチと飛んで、ゆっ
くり燃えていった。明美の下半身は花火の光で照らされている。明
美は恥ずかしさで顔が真っ赤に火照っている。
美樹はまた明美の耳元で囁いた。
︵⋮もう嫌だよ⋮恥ずかし⋮.︶
﹃あ⋮あぁ∼ん!⋮ふ⋮ファ⋮ファイヤ∼!!ファ!ファイヤ∼!
!あぁぁ∼ん!!﹄
明美は美樹に囁かれた言葉を擦れた声で叫び続けた。美樹は明美が
叫ぶ度に大笑いしている。回りの男達も笑って花火というよりも明
美のショーを見物している。どんどん花火が短くなっていく。
﹃喘ぎ声堪んねぇ∼!可愛い∼!﹄
﹃ハハハッ!明美ちゃんマ○コ光ってんよっ!﹄
108
﹃めっちゃ見えるしっ!犬のおしっこより過激だよっ!声最高っ!﹄
﹃汗でテカってまたエロいねぇ∼。堪らんわ。﹄
美樹がまた煽ってくる。明美は叫んだ。
﹃⋮あぁ∼ん!イっちゃうぅ∼ん!⋮イっ⋮あっ熱っ⋮嫌っ⋮﹄
どんどん短くなって、火花が時折明美の方に飛んで熱くなってきた。
明美は足をさらに上げて花火が終わるまで我慢した。そして2本の
花火がやっと終わった。
﹃⋮はぁはぁはぁ⋮﹄
明美は息が上がっていた。足を下ろして四つん這いの状態で肩で息
をしている。すると美樹が明美のお尻と性器に刺さった花火を抜い
て、新しい花火をまたお尻と性器に差し込んだ。
﹃ほらっ、まだまだあるんだから。もっと楽しそうにやろうよ。ね
ぇ∼、明美ちゃん。⋮⋮⋮さ、ハイッ。﹄
︵⋮あぁ⋮喉⋮乾いた⋮︶
全部終わるまで飲ませてもらえない。明美は恥ずかしいという感情
より、早く飲み物が飲みたい欲の方が勝っていた。言われた通りに
やるしかない。明美は男達が並んで見ている前に行って、後ろに手
を付いた。そしてブリッジに近い体制になり上体と腰を浮かせて大
きく足を開いた。そして無理矢理笑顔を作った。
﹃⋮も⋮も⋮もっと⋮もっと明美を⋮明美をいじめてぇぇ∼⋮もっ
と恥ずかしい事⋮させてぇぇ!﹄
そう言って明美は男達の前で腰をクネクネと上下に動かした。男達
もみんな笑いながら明美の腰の動きを見ていた。
﹃ハハハハハッー!明美ちゃん、もう恥ずかしい事し過ぎだってっ
!﹄
﹃もう十分恥ずかしいって!フフフハハハハッ!腰の動きやばいっ
!﹄
﹃可愛い顔して本当凄いよなぁ!AVより全然エロいし。﹄
そしてライターを持っている男がまた明美に刺さった花火に火を付
けた。明美は付いた花火を揺らす様に腰を上下に揺らしている。
109
﹃⋮あ⋮あぁ∼んっ!⋮あ⋮明美恥ずかしぃぃ∼ん!﹄
そう叫んで腰を揺らし続けた。
﹃あっ!危ねっ!火花飛んでくるって!﹄
﹃フハハハハッ!恥ずかしかったらこんな格好できねぇって!﹄
美樹も明美を見て笑い転げている。花火が終わるとすぐさま次の花
火を明美のお尻と性器にセットした。今度は性器に3本、お尻にも
3本、残っていた花火を全部刺した。そして明美の耳元で囁いて少
し離れる。明美は今度は立ち上がって両手を上げて頭の上で組んだ。
そして大きく足を開いてがに股になった。
﹃落としちゃダメだよっ。あんたもうベチャベチャなんだから。い
いなぁ∼、気持ち良さそうで。﹄
︵⋮気持ちいい訳⋮ないじゃない⋮︶
明美は少し上を向いて目を瞑った。そして声を出した。
﹃⋮あん⋮あぁん⋮あ⋮明美⋮恥ずかしいぃ⋮明美の⋮明美の恥ず
かしい⋮格好⋮見ちゃダメェ⋮﹄
明美はそう言って腰をゆっくり振った。腰は円を書く様にゆっくり
と振らされている。
﹃いやいやっ!見ちゃダメって見せてんじゃんっ!﹄
﹃腰の動きエロい⋮てか、いい体してるわ。﹄
﹃マ○コがテカテカしてるぜ。本当ベチャベチャなんだなぁ。﹄
﹃じゃぁ火ぃ付けますねぇ。﹄
男はライターで花火に火を付けていった。勢い良く花火が点火する。
内股に火花が飛んでくるので明美はさらに足を広げた。花火の勢い
が凄く、熱かったが明美は我慢して腰を降り続ける。
﹃⋮あ⋮あぁぁ∼ん!⋮見ないでぇぇ∼!明美の⋮明美のお⋮おマ
○コ見ないでぇぇ∼ん!﹄
明美は叫んで腰をグルグルと回した。火花が飛ぶのもお構いなしに
男達は明美をかぶりついて見ている。美樹は笑いながら携帯でムー
ビーを撮っていた。美樹が立ち上がってまた明美に声をかける。
﹃⋮あ⋮明美の⋮明美のベチャベチャおマ○コ⋮み⋮見ちゃやだぁ
110
ぁ∼!﹄
明美は声を振り絞って叫ぶと、がに股のままピョンピョン飛び跳ね
る様にグルグルと回りだした。飛び跳ねる度に胸が揺れて、乳首に
付けられた鈴が鳴る。男達も美樹達も明美の飛び跳ねる姿を見て全
員が笑い転げている。明美の目から涙がこぼれてきた。泣いたらま
た怒られる。我慢しているのだがこぼれてくる。幸い汗も大量に出
ているので美樹達にはわからないだろう。
そしてやっと花火が消えた。火は消えたが明美はそのままピョコピ
ョコと飛び跳ねて回らされていた。すると性器に刺さっている花火
がヌポッと地面に抜け落ちた。それを見てまた美樹が爆笑している。
﹃ギャハハハハッー!ダメっ!面白いっ!ハーハハハハハッー!本
当明美ちゃんっ最っ高っ!面白いわっ!お尻の花火落ちないねぇ。
面白いからそのまま回っててよっ。ハー面白っ。﹄
明美は花火が消えた後もピョコピョコとコインパークの中を回らさ
れた。5分程続けさせられただろうか。やっとお尻に刺さった花火
も地面に抜け落ちた。明美はもう立っていられなかった。蒸し暑さ
と喉の渇きが限界だ。明美はそのまま地面に座り込んでしまった。
﹃ヒャ∼、面白かった∼。素っ裸で女子高生がよくこんな事できる
よねぇ∼。乳もマ○コも丸出しでっ。私できないわ。﹄
美樹はそう言いながら明美に近づいてきた。そして買ってもらった
お茶のペットボトルを開けて飲んでいる。
﹃⋮お⋮お願い⋮飲ませて⋮下さい⋮﹄
明美は自然に美樹に土下座してお願いしていた。美樹はペットボト
ルを振って笑っている。そしてまた明美の耳に囁きかけた。
﹃⋮⋮⋮⋮⋮これできたら飲ませて上げる。簡単でしょ?﹄
﹃⋮!⋮い⋮言わなきゃ⋮ダメ⋮ですか⋮?﹄
美樹はペットボトルを開けて一口飲んだ。
﹃いいじゃん。ほらっ、早くしないとなくなっちゃうよ?﹄
ペットボトルのお茶が半分近く減っていた。明美は喉の渇きに負け
た。のろのろと男達が並んで座っている所に歩いて行った。そして
111
また大きく股を開いてM字開脚の体制で、明美は性器を両手で思い
切り開いて男達に見せた。
﹃⋮き⋮今日は⋮最高に⋮気持ちよかったです⋮あ⋮明美の⋮パイ
パンマ○コ⋮もうベチャベチャに濡れちゃった⋮﹄
男達は全員明美の性器を凝視している。
﹃⋮あ⋮明美こと⋮K学園⋮2⋮2年○組⋮や⋮山本⋮山本明美⋮
17才です⋮いつでも⋮おマ○コ⋮見に来てねっ。﹄
明美はそう言い終わると右手で性器を広げながら左手でVサインを
作り、顔を少し傾けてニコッと笑った。
﹃おいっ、マジかよっ!K学園って⋮え、本当?2年?﹄
﹃2年でしょ?俺⋮いやぁ∼行く行く。明美ちゃんのマ○コ見せて
もらいに行くわ。﹄
﹃俺もう今日股間がやべぇわ。帰って出そうっと。﹄
﹃じゃぁ、もう遅いし、俺達帰るわ。﹄
そう言うと男達は立ち上がった。そして美樹達に何やら言ってから
帰っていった。明美は足を閉じて抱え込む様に丸まって座った。
﹃よく出来ました∼。ハイッ、お茶。﹄
美樹はそう言うと明美の横にペットボトルを投げた。明美はペット
ボトルを取ると一気にお茶を飲んだ。
︵⋮あぁ⋮美味しい⋮︶
全然足りなかったが、それでも本当に美味しかった。少し落ち着い
たら、さっきまでやらされていた事が頭の中に浮かんできた。恥ず
かしさと屈辱が一気に押し寄せる。その場で大声で泣きたかった。
美樹は誰かに電話を掛けていた。
﹃もしもし?竜ちゃん?てか遅くない?今どこにいんの?帰ったの
?マジで?な∼んだ。﹄
どうやら竜二はそのまま帰ってしまったらしい。明美はそれを聞い
てホッとした。竜二が戻ってきたらまた何かやらされる。
﹃うん、うん。わかった。じゃーまた明日でも、ってもう今日か。
連絡するわ。ハーイ。﹄
112
美樹は電話を切った。そしてヤンキー男に話しかけた。
﹃何か竜ちゃん帰ったんだって。遅いと思ったわ。じゃ∼私らも帰
るか。﹄
﹃そうっスね。﹄
そう言って立ち上がった。
﹃あ∼、忘れてた。明美ちゃん、私ら帰るわ。また呼ぶからさぁ。
いろんな事させてあげる。あんた嫌いだから。ヒャハハハ∼。じゃ
ぁねぇ。﹄
そう言うと美樹達は帰っていった。明美は1人コインパークに全裸
もまま取り残された。やっと終わった。明美は美樹達が見えなくな
るとすぐにショートパンツとTシャツを捜した。幸いコインパーク
の隅の方に投げ捨てられていた。急いでTシャツとショートパンツ
を着て走って駅の方向へ向かった。早くその場から遠くに離れたか
った。とにかく今は何も考えたくない。部屋に帰って眠りたかった。
つづく
113
ホスト
第18章
明美は歩いて部屋に帰った。お金もなくそうするしかなかったのだ
が、ぼんやりと歩いている内に部屋に着いていた。疲れ果てていた
明美はそのままベッドに突っ伏して寝てしまった。
翌週明美は学校に行った。部屋に1人でいると思い出してしまうの
が嫌だった。学校に着いて教室に入ると明美は回りを見渡した。高
田はいない。授業が始まっても来ないので休みの様だ。高田が休み
だったのが心底うれしかった。京子も相変わらず学校には来ていな
い。
︵⋮一度連絡してみようかなぁ⋮︶
明美は電話すると京子に気を使わせてしまうのではないかと思って
電話はしていなかった。ずいぶんと顔を合わせていない。
翌日、明美は風邪をひいてしまったのか熱っぽく、残りの週は学校
を休んでしまった。体がダルく熱が下がらない。ずっと部屋で寝込
んでいた。その間も携帯だけはすぐ側に置いていた。いつ電話があ
るかわからない。ベッドでボーッとしているとあの日の夜の事が浮
かんでくる。あの日の事はできるだけ思い出したくなかった。あん
なに朦朧としていてもあの夜何をさせられたかは鮮明に覚えている。
思い出しただけで恥ずかしくて震えてきた。
︵⋮あぁ⋮嫌だぁ⋮お願いだから⋮もう電話してこないで⋮︶
明美の思いが通じたのか、その週は竜二からも何の連絡もなかった。
熱はあるのだがずっとベッドの中でゆっくりする事ができた。
週末から熱も下がり、翌週から明美はまた学校に行った。その日も
高田は休みだった。
︵⋮やった⋮今日もいないや⋮︶
114
すると他の女子生徒が明美に声を掛けてきた。
﹃山本さん、風邪大丈夫?﹄
﹃あっ、大丈夫だよ。もう熱も下がったし。先週はキツかったけど
ね。ありがとう。﹄
明美はそう言って次の授業の用意をしながらお礼を言いと、
﹃何かさぁ、先週やけに山本さん目当てに見に来てる男子多かった
んだよねぇ。3年生とかも。やっぱモテるよね。今は彼氏いるんで
しょ?﹄
﹃あ⋮う⋮うん⋮今は⋮いるよ。﹄
いないという訳にもいかず、明美はそう答えた。明美を見に来る男
子生徒は1年の時から多い。しかし何か嫌な感じがするのだ。
︵⋮何だろ⋮嫌だなぁ⋮︶
その日明美は先週の分の授業のノートを借りて、遅くまで学校に残
ってノートを写したりしていたので、帰りが8時前ぐらいになって
しまった。それでもまだ外はほんのりと明るい。明美は久々に駅の
近くの本屋に立ち寄ったり、100円ショップに入ったりと少しブ
ラブラしていた。何だか竜二達の事は嘘の様に平和だ。ふと忘れて
しまったりする。すると突然電話が鳴った。体がビクッと反応し、
途端に現実に引き戻される。液晶を確認すると竜二からだ。顔が青
ざめていく。
︵⋮はぁ⋮最悪⋮嫌だぁ⋮︶
﹃⋮あ⋮も⋮もしもし?﹄
﹃てめぇさっさと電話ぐらいでろよ!コラッ!﹄
明美は声に怯えて動けない。
﹃⋮ご⋮ごめんなさいっ!⋮ちょっとお店の中にいたから⋮﹄
﹃はぁ!?知らねぇよっ、そんなもん。お前どこいんだよっ。﹄
﹃⋮えとっ⋮あの⋮学校の近くの本屋⋮です⋮﹄
明美は動転してうまく説明できないでいた。
﹃あっそ。とりあえずS駅来い。南口の出口で待ってろ。な?﹄
﹃⋮あとっ⋮えとっ⋮は⋮ハイッ⋮わかった⋮﹄
115
すぐに電話が切られた。明美はその場に立ったまま携帯を眺めてい
た。回りの人が変な目で見ている。ハッと我に返り急ぎ足で駅に向
かった。
9時過ぎにS駅の南口に着いた。仕事帰りのサラリーマン、クラブ
終わりの学生や、今からどこか遊びに行くのかギャル風の女子高生
など駅に出入りする人は多かった。出口で回りを見渡したが竜二が
いる気配はない。いないからといって帰る訳にもいかない。明美は
回りに目を配って待っていた。時間がどんどん過ぎてゆく。しかし、
待てども待てども竜二は現れない。明美は焦ってきた。
︵⋮うそ⋮まさか私⋮間違えた!?⋮そうだとしたらヤバい⋮︶
よく会話を思い出してみる。竜二は確かに南口と言ったはずだ。そ
してもし間違っていたなら怒って電話してくるだろう。
︵⋮どうしよう⋮︶
明美は駅の時計を見た。もうすぐ12時になる。終電の時間だ。蒸
し暑くじっとりと汗が出る。さすがに明美も竜二に電話してみる事
にした。
︵プルルルル プルルルル プルルルル ︶
しかしコールは鳴るのだが竜二は出ない。
︵⋮何でだろう⋮これ絶対ヤバいよぉ⋮︶
もう一度電話してみたが、やはり出なかった。それでも帰る訳には
いかない。帰った後に竜二が来たとしたら、考えるだけでも恐ろし
い。だが、あの夜みたいに何も言わずに帰っている可能性もある。
︵⋮それだったらうれしいんだけどなぁ⋮︶
何時間待ってでも何もされずに帰れるのならその方が全然いい。そ
うこう考えているうちに1時を回り、2時近くまで明美は待ってい
た。回りは飲み屋や風俗店などが数多くある繁華街なので人はいな
い訳ではないのだが、さすがに駅にはあまり人はいない。すると、
繁華街の方からホスト風の黒いスーツ姿の男が明美に向かって歩い
てきた。そして明美の目の前まで来てジロジロと明美を見ている。
116
明美はその男から少し離れようと、横を向いて行きかけた。
︵⋮うわぁ∼⋮何⋮香水の臭い凄い⋮︶
﹃竜二さんの?﹄
するとホストは明美に声を掛けてきた。竜二の名前が出たからには
無視はできない。振り返ってそのホストを見た。
﹃⋮えっ⋮あの⋮ハイッ、そうです。﹄
﹃へ∼、じゃぁ付いてきて。﹄
そう言うとホストはまた繁華街の方へ歩き出した。仕方がないので
明美もその男に付いて行く。竜二が迎えにやったのだろう。明美の
願いはあっけなく途切れてしまった。やはり竜二の所に行かなくて
はいけない。足が重たかった。ホストはどんどん繁華街を進んで行
く。平日という事もあって人もそんなに多くもなく、時間的にも店
じまいしている所もあった。ホストはどんどん早足で進んだ。そし
てキャバクラなどがたくさん入っているビルに入っていった。明美
も早足になってビルに入る。するとホストはエレベーターの中から
顔を出して待っていた。明美は急いでエレベーターに乗り込んだ。
﹃⋮あ⋮す⋮すいません⋮お待たせして⋮﹄
明美がそう言うも、ホストは黙って明美をジッと見ている。値踏み
する様に明美を見ていた。明美は耐えられず、後ろの壁の方を向い
た。後ろからでもジッと見られているのがわかる。そしてエレベー
ターは5階で止まった。ホストが降りたので明美も一緒に降りる。
そしてエレベーターを降りて右に進み、10m程先の突き当たりの
ドアを開けて明美に入る様に体を傾けた。
﹃入って。竜二さんいるから。﹄
﹃⋮あ⋮ハイ⋮ありがとうございます⋮﹄
明美はそうお礼を言って、店内に入った。もう閉店しているのか、
音楽もない。しかし奥の店内らしき所から大勢の笑い声や罵声など
が聞こえてくる。明美は一瞬で恐くなった。
︵⋮行きたくない⋮何してるんだろ⋮嫌だなぁ⋮︶
明美はゆっくりと様子を伺う様に足を進めた。営業中はもっと明る
117
いのだろうが、電気がいくつか消されているので薄暗い感じだ。す
るともう真後ろにホストが立っている。
﹃早く行って。﹄
そう言われて明美は押し出される様に店内に出た。店内はかなり広
く、まだ明るい。椅子やテーブルは端に寄せられているのか、広い
店内の真ん中辺りにたくさんの黒いスーツを着たホスト達が集まっ
ている。何かあの中にあるのだろうか、ホスト達は笑ったり、何か
怒鳴ったりしている。そして何人かは椅子に座っていて、その中に
竜二がいた。
﹃あの、竜二さん、お連れしました。﹄
ホストが竜二にそう言うと、竜二は明美を見て、手招きした。明美
も急ぎ足で竜二の所へ向かった。向かう時にチラッと黒い人だかり
の中を見た。ハッキリとは見えなかったのだが何人かの人の様だ。
それもおそらく裸で。明美は寒気がした。
︵⋮何だろう⋮リンチみたい⋮だけど⋮︶
怒鳴り声や笑い声でそんな感じなのがわかる。竜二の回りにもホス
トがいて、テーブルにお酒や灰皿が置いてある。竜二も飲んでいる
様だ。
﹃お∼、こっちやんの面白くてさぁ、お前忘れてたわ。まぁ帰って
たらこいつらみたいにここ並んでるだろうけど。ヒシシシシッ。て
か、後で並ぶんだけどね。﹄
竜二は明美にそう言って笑っている。回りのホストも一緒になって
笑っていた。明美は横を向いて黒だかりの中を見た。そして短く悲
鳴を上げて後ろにビクッと退いた。
﹃⋮ヒッ!﹄
ホスト達は明美に気づいてみんな見ている。少し静まり返った。そ
してその黒だかりの中に男が4人全裸で四つん這いになって並んで
いる。みんな暴行されたのだろう。体中にアザ、キズ、そして血が
飛んでいる。そして全員が頭をお坊さんの様に剃られていた。頭だ
けではない。眉毛も剃られている。ハッキリとは見ていないがおそ
118
らく下の毛も剃られているのだろう。そして口にはSMで使うギャ
グボールが噛まされ、しかもお尻にビール瓶が4人とも刺さってい
た。全員震えながらも虚ろな目で明美を見ていた。
︵⋮何これ⋮何これ⋮あ⋮後で⋮並ぶ!?私が!?︶
明美まで震えてきた。なぜかわからない。怒りを買う様な事はして
いない。なのになぜかわからない。
﹃⋮な⋮何で⋮?りゅ⋮竜二君⋮私⋮何も⋮何もしてないよ⋮﹄
﹃へ?あぁ、してないよ。別に怒ってねぇし。あっ、心配すんなよ
っ。別に殴ったりはしねぇって。﹄
竜二はそう言って横のホストが作った水割りを飲んでいる。明美は
訳がわからない。
﹃⋮じゃ⋮じゃぁ⋮何で?⋮何で⋮並ぶの?﹄
﹃はぁ?いいじゃん。別に。面白いし。﹄
この人達と並ぶという事は、竜二ならおそらく同じ様な格好にされ
る。こんな大勢の前で。考えただけでも地獄だ。
︵⋮そ⋮そんな⋮面白い⋮って⋮︶
﹃こいつらな、俺達にウソ付いたからさぁ。今から罰ゲームやんだ
わ。そんでよぉ、この界隈にいる悪い奴らを成敗しに行かそうと思
ってな。今日駅前で戦隊物って言うの?ショーやっててよぉ、こい
つらにも悪を倒しに行ってもらう訳よ。﹄
竜二が説明している。明美は何が何やらさっぱりわからない。
﹃ほらっ、昔ゴレンジャーってあったじゃん。赤レンジャーとか黄
レンジャーとか。そん中に女1人いるだろ。なんだっけ?桃レンジ
ャー?だよな。こいつら4人と、お前だよ。正義の味方だぜぇ!か
っこいいじゃん!﹄
竜二とホスト連中がみんなドッと笑った。全裸の男達はみんな下を
向いて震えている。明美はなぜか迎えにきたホストを見た。そのホ
ストは腕を組んで嫌らしい笑みを浮かべて明美を見ていた。
119
つづく
120
坊主
第19章
10分後、明美は大勢のホスト達に囲まれて、4人の男達の横に並
んでいた。4人の男達の様にギャグボールを噛まされ、全裸で四つ
ん這いになり、一緒に並ばされていた。
﹃⋮ぐぅ⋮うぅ⋮﹄
ヨダレが飲み込めず、口から垂れている。大勢いるホスト達は大喜
びだ。
﹃ヒュ∼!かっわいい∼!マジ可愛いよね。﹄
﹃俺こんなの大好き。奴隷みたいで。﹄
﹃てか奴隷だろ。完全に。ちょっと顔見せて。うん、顔、可愛いわ。
﹄
ホストが明美の前で屈んで、明美の顎を手で上げた。明美は涙目で
ホストを見た。
﹃本当、客の誰よりも可愛いんだけど。いいんですか?竜二さん?
こんな事して。﹄
ホストは明美の顔をまじまじと見ながら竜二に問いかけた。竜二は
座って水割りを飲んでいる。
﹃いいの、いいの。いい女はみんなに見てもらわねぇとな。な?見
えやすい様に剃ってあんだろ?﹄
そう言うと竜二は椅子から立ち上がり、明美のお尻を思いっきり開
いてみんなに見せた。
﹃⋮ひゃ⋮や⋮やへ⋮ひや⋮﹄
円を書く様に明美を動かし、みんなに見せた。
﹃ハハハッ!本当ツルッツルですね。綺麗なマ○コだね。﹄
﹃やっぱ高校生の体は最高だわ。まだ乳首もピンク色だし。﹄
121
前に屈んでいるホストが明美の乳首を指でクリクリと摘んでは胸を
揉んでいる。
﹃⋮ふぐ⋮はぁ⋮はぁ⋮﹄
口からはヨダレが垂れ、息がしづらい。横の男達も口からはダラダ
ラとヨダレが垂れている。
﹃お前だけケツに何もねぇってのもなぁ。5人組なんだから一緒に
しねぇとさ。結束ってのがあんじゃん。﹄
竜二はそう言うとテーブルに置いてあるビール瓶を取り、残りを一
息で飲んで瓶の先を明美のお尻の穴から性器を撫でる様に動かした。
そしてお尻の穴にグッと押し込もうとした。
﹃⋮!⋮ひ⋮ひやっ!⋮やへ⋮やへれ⋮﹄
﹃あ∼、何だってぇ∼。わかんねぇ∼。﹄
ギャグボールのせいでうまくしゃべれない。明美は涙目で竜二に頼
んだ。
﹃⋮お⋮おへはい⋮ひゅうじふん⋮おへはいしまふ⋮.や⋮やへれ
⋮﹄
﹃はいっ?わかんねぇ∼。何嫌なの?じゃぁさ、選ばせてやるよ。
お前だけ特別ってのはないっしょ。頭と眉毛剃ってナメック星人に
なるかぁ、これケツに突っ込むかどっちがいい?﹄
﹃⋮!!⋮ひや⋮ひや⋮!﹄
回りのホスト達が大笑いしている。竜二が1人のホストに指示を出
した。
﹃おいっ。お前ちょっとバリカン取ってこい。﹄
明美は目を見開いて竜二を見た。冗談じゃない。髪の毛と眉毛を剃
る!?そんな事絶対に嫌だ。
﹃⋮ひやっ!⋮ひゅうじふんっ!⋮ほ⋮ほれはけはひやっ!﹄
そう言って明美は首を大きく振った。それだけは絶対に嫌だ。回り
のホストも騒いでいる。
﹃いや∼いいの見れそう。大丈夫だよ。君なら坊主でも可愛いよ。﹄
﹃そうそう。眉毛は書きゃいいんだし。女の子の坊主って実は可愛
122
いんだぜ。﹄
﹃一回やってみなよ。す∼す∼して気持ちいいからさぁ。﹄
ホスト達は適当な事を言って竜二を煽っている。すると竜二の横に
座っていたホストが明美の横に並んで座った。そして明美の髪の毛
を撫でてみんなを見渡した。
﹃前にね、売り掛け払えないで逃げてた女捕まえてさぁ。そいつコ
コに連れてきてぇ、営業終わった後に素っ裸にしてさぁ。それだけ
じゃ面白くないからって頭ぁ坊主にしてね、更に生えてる毛ぇ全部
剃ってさぁ、真ん中で踊らせたんだよね。それがマジ最高にウケて
さぁ。星人って感じでっ!﹄
﹃あっ!俺も見ましたよっ!マジ最高にウケましたよねっ!﹄
﹃見た見たっ!もう、いた奴みんな大爆笑でさ。その女涙目でがん
ばって踊ってんのっ!﹄
﹃明美ちゃんなら可愛いからさ、最高のショーになると思うよ。﹄
ホスト達は大はしゃぎだ。明美はもうただただ首を横に振っている。
すると奥の方からホストが1人お盆にバリカンを乗せて竜二の前に
立て膝を着いて座った。
﹃お待たせしました。竜二さん。﹄
竜二はお盆をテーブルに置かせて、明美を見てニヤニヤ笑った。
﹃で?どうすんだよ、明美?てかめんどくせぇから両方すっか。﹄
明美は竜二の方を見て首をブンブンと振り回した。
﹃⋮ひやっひやっ!!⋮おへはいっ!お⋮おひりに⋮おひりにいへ
て⋮くらはいっ!﹄
お尻にビール瓶を入れられる方がまだマシだ。ギャグボールのせい
でしゃべりずらい。明美は何とか竜二に訴えた。
﹃あぁ?わかんねぇ。何?﹄
竜二が手を耳にあてて聞こえない振りをすると、ホスト達が一斉に
笑った。
﹃⋮ひょうじふん⋮おへはいひまふ⋮お⋮おひりに⋮おひりにいへ
て⋮おへはいっ!﹄
123
明美は竜二に聞こえる様に一生懸命声を出した。ギャルでもなく不
良でもなく、とびきり可愛い真面目な女子高生が惨めな4人の男達
と同様に全裸にされ、胸も性器も丸見えにされ四つん這いで並ばさ
れている。大勢のホスト達は今から始まるショーを楽しみに待って
いるのだ。
﹃あ∼、もうめんどくせぇ。いいじゃん。夏なんだし、坊主に決定
ね。﹄
﹃⋮⋮!ひっ!ひやっ!﹄
竜二はバリカンを片手に明美の髪の毛を掴んで上を向かせた。そし
て明美のおでこの中心からバリカンを入れてしまった。明美は頭の
中央の毛がバリカンで刈られてしまった。
﹃⋮⋮ひゃ⋮⋮ひやら⋮⋮﹄
明美は目の前をパラパラと落ちる髪の毛を呆然と見ていた。
﹃はははははははっ!!マジッ!落ち武者じゃん!﹄
﹃やっべぇっ!本当に刈っちゃったよ!竜二さん思い切り良過ぎっ
すよ!﹄
竜二は満面の笑みを浮かべて、ゆっくりと丁寧にバリカンで明美の
髪の毛を刈っていった。
明美は頭が混乱して何も考えられないでいた。自分が坊主になるな
んて事は今まで生きてきて考えた事もない。考える必要もない事だ
った。それが今現実に自分の髪の毛がバリカンで刈られているのだ。
竜二はゆっくりと、明美の頭にバリカンを入れていく。見る見るう
ちに明美の頭から髪の毛が無くなっていった。そしてとうとう明美
の頭から艶が綺麗なセミロングの髪の毛は1本残らずなくなってし
まった。
﹃あ∼∼∼!竜二さん本当に坊主にしちゃったよっ!﹄
﹃やっべー!ちょっと興奮するかも。﹄
﹃俺もマジ立ってきちゃった。いいわ、こういうの興奮するよね。﹄
ホスト達は口々に感想を言いながら騒いでいる。竜二は一仕事終わ
らせた感じでビールを飲みながらタバコを吸っている。明美の目か
124
らは涙がこぼれていた。
﹃あ∼あ∼、泣いちゃったよ、この子。﹄
﹃あっ、本当だ。いいじゃんか。また生えてくるんだからさぁ。﹄
﹃そうそう、元が可愛いからさ、坊主でも可愛いよ。ほんとイケて
るって。﹄
ホスト達が口々に慰めてきたが、明美の目からは涙が止まらなかっ
た。すると竜二の顔が険しくなり、吸っていた煙草を乱暴に消すと、
明美に近づいてきた。そして明美の横に座って明美の坊主頭を大き
な掌で乱暴に摩りだした。
﹃てめぇ泣くなっつってんじゃん、おっ!何か俺がお前の事いじめ
てるみてぇじゃねぇか。あぁ!﹄
そう言って今度は明美のお尻を力を入れてバチンっと叩いた。
﹃⋮ひゅっ!...うぅぅ⋮ひゅっ⋮ひゅ⋮﹄
泣き止まないとまた竜二が怒りだすのはわかっている。だが明美は
感情のコントロールができなかった。まさか本当に丸坊主にされる
とは思ってもいなかった。
︵⋮なんで⋮何でこんな事⋮されなきゃいけないの⋮︶
泣き止まない明美に、竜二はさらに険しい顔になった。そして横に
いたホストにシェービングクリームをT字カミソリを持って来させ
た。
﹃こんぐらいで泣くってのは修行が足りねぇんだよ。修行僧からや
り直しだな。お前は。﹄
そう言うと明美の頭にシェービングクリームを吹き付け、カミソリ
でクリームを伸ばしながらT字カミソリでヒゲでも剃る様に勢いよ
く剃っていった。
﹃⋮ひゅっ⋮ひゅっ⋮ひゅ⋮ひゅっ⋮﹄
あっという間に竜二は明美の頭を剃り上げた。そして明美のシャツ
で頭に残ったクリームと胡麻の様な髪の毛の残りを拭いた。部屋の
照明に照らされて明美の頭はピカピカに光っている。
﹃はーはっはっはっはっ!!本当にハゲになっちゃったじゃんっ!﹄
125
﹃やっばいって!眩し過ぎ!明美ちゃん眩しいねぇ!﹄
﹃あ∼あ∼、ほんとにナメック星人になっちゃったよ。﹄
竜二は明美のツルツルになった頭をニヤけながら撫で回した。
﹃修行が足らねぇから泣くんだよ。な?﹄
明美は無意識の内に小刻みに首を振った。すると竜二の手が止まっ
た。
﹃なんだよてめえ、何か文句なんの?あ?﹄
そい言うと竜二は明美のギャグボールを引きちぎる様に取った。
﹃⋮ぷぁっ!...はぁはぁはぁ⋮あぁぁ⋮ひ⋮ひどい⋮﹄
明美はそうつぶやいた。それを聞いた竜二の顔が鬼の形相になった。
そして立ち上がって明美を思いっきり蹴り上げた。
﹃⋮キャッ!!...はぁはぁはぁ⋮やめ⋮やめて⋮﹄
明美はお腹を蹴り上げられてうずくまった。苦しくて息がうまくで
きない。竜二は明美の頭を大きな手で掴み顔を上げさせた。
﹃てめぇはよっぽど俺を怒らせてぇんだな。マゾか、お前は。わか
ったよ。じゃぁその綺麗な頭に何か絵ぇ書いてやるよ。マゾって言
やぁ∼タトゥーでしょ。おいっ!アイスピックとぉ、何か墨ってあ
る?﹄
竜二はホストに持ってくる様に指示した。明美は目を見開いて竜二
を見た。
﹃⋮!!いやっ!お願いっ!!やめて、やめて下さいっ!!﹄
明美はタトゥーと聞いて目が覚めた。頭に入れ墨なんてされたら堪
らない。何としても竜二に謝って許してもらわないといけない。
﹃⋮お願い⋮竜二君⋮もう泣きません。ごめんなさい⋮それだけは
許して下さい。﹄
そう言うと明美は竜二に向かって土下座した。
﹃はぁ∼∼∼、もう遅いって。お前ってほんとバカだな。ひひひっ。
﹄
そう言って竜二は明美の頭を足で踏みつけた。
﹃⋮お願いします。タトゥー以外の事を⋮何かやらせて下さい!お
126
願いしますっ!﹄
明美は必死になってお願いした。竜二は怒りだすと本当にやる。恥
ずかしい事でもそれ以外の事にしてもらわないといけない。
竜二はグリグリと頭を踏みつけいる。すると指示されたホストが戻
ってきた。
﹃お待たせしました。アイスピックと墨です。﹄
そう言って竜二に差し出した。明美は体が震えてきた。
﹃おぉ。まぁ∼待てよ。明美ぃ、それ以外の事って何やってくれん
の?﹄
竜二は明美に聞いてきた。そして頭から足を離して仁王立ちしてい
る。
﹃⋮何か⋮他の事を⋮裸踊りでも⋮喜んでやります⋮お...お願
いします!﹄
明美はそう言って竜二の方を見た。竜二は後ろにあるソファーにド
カッと座って笑った。
﹃だってよっ!なぁ、お前ら何やって欲しい?﹄
竜二はそう言ってホスト達を見回した。
つづく
127
宇宙人
第20章
竜二は明美のツルツルになった頭をクルクルと撫でながらホスト達
に聞いた。
﹃なぁ、何してもらおっか?何でもやってくれるんだってぇ∼。﹄
竜二はうれしそうにニヤニヤ笑って椅子に座っている。明美はその
横に全裸で正座させられて、ツルツルに剃り上げられた頭を竜二の
大きな手で撫でられたり、ペチペチと叩かれたりしている。
泣きたいが泣く事はできない。泣いてしまったら一生消えない傷を
付けられてしまう。ジッと前を見ていた。
ホスト達も皆ソファーやら椅子に座ってお酒を飲んだりタバコを吸
ったりしてショーの始まりを待っている感じだ。
﹃そうですねぇ。とりあえず踊ってもらおっかな。明美ちゃんの裸
踊り見たいよねぇ?﹄
1人のホストがみんなに聞いた。おそらくこのホストクラブのNO.
1の男だろう。壁に大きく写真が飾ってある。綺麗な顔をした美男
子だ。他のホスト達とは少しオーラが違った感じだが、性格の悪さ
も醸し出されている。ニヤニヤと嫌らしい目で明美を舐め回す様に
見ている。どんな恥ずかしい事をさせてやろうかと楽しみにしてい
る感じだ。
﹃ヒュー!いいっすねぇー!﹄
﹃ツルッパゲの美女の裸踊りっ!堪んねぇ∼!俺オナニーしていい
っすかっ!?﹄
﹃一生懸命踊んねぇと、頭に絵ぇ書かれちゃうよっ!開き直って面
白いの頼むぜぇ∼。﹄
口々にホスト達が明美に向かって声を上げた。もう開き直るしかな
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い。どんな要求も明美には断る事ができないのだ。
︵⋮やるしかない⋮あぁ⋮恥ずかしい⋮︶
﹃おい、てめぇ何時まで座ってんだよっ。﹄
竜二はそう言って明美の頭をペチンと叩いた。明美はビクッと体を
震わせ、急いで立ち上がった。素っ裸で股間は剃毛され、胸も股間
の割れ目も隠しようがない上に、髪の毛まで剃り上げられ大勢の男
達の前に立たされる。体もだが頭を見られる方が恥ずかしい気がし
た。
﹃⋮あ⋮あの⋮何の踊りを⋮踊ればいいでしょうか⋮?﹄
明美は恐る恐る竜二に聞いた。高田と公園で拘束された時にサラリ
ーマンに無理矢理踊らされたが、明美は今まで人前で踊りなど踊っ
た事がない。すると竜二は座りながら明美のお尻を蹴り上げてきた。
﹃それぐらいてめぇで考えんかいっ!何か見た事ぐらいあんだろ。
ちゃんと何何踊りますっ!ってタイトルも付けてな。嫌々やってん
じゃねぇんだろぉ?面白くて、エロいのなぁ、楽しく踊ろうぜぇ。
ヒヒヒッ﹄
竜二はそう言って嫌らしく笑っている。
︵⋮踊り⋮︶
明美は頭の中に今まで見たバラエティ番組などを思いめぐらせてい
た。何か滑稽で、女性がやれば恥ずかしい踊り⋮明美はホスト達が
座っている方向を向いて、真っ直ぐ立って考えている。それだけで
も顔から火が噴き出しそうなぐらいに恥ずかしい。
﹃明美ちゃん∼!がんばれよ∼!﹄
﹃ほんっと、頭も下もツルッツル。可愛いからほんとエロいわぁ∼。
﹄
﹃前の子より全然エロいよね。あいつ何踊ってたっけ?﹄
﹃パラパラとねぇ、腰クネクネダンスかな?泣きながら。﹄
パラパラは流行っていたので明美も見た事はあったが、踊れる程で
はない。腰クネクネダンス?同じのをやったらまた怒られるだろう
か。明美は少し前に見たバラエティ番組を思い出した。
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﹃⋮で⋮では⋮お⋮踊らせて⋮踊らせていただきます⋮。﹄
すると竜二が明美のお尻を手でひっぱたいた。そして明美を睨みつ
ける。
﹃てめぇ暗いんだよっ!楽しく元気にっ!なっ?で、何踊んの?﹄
明美は突然お尻を叩かれてビクッと体を震わせた。そして背筋を伸
ばしてピシッと立って、前を見てニッコリと笑いながら大きく声を
出した。
﹃今からっ!わ⋮私のっ!...ツ⋮ツルッパゲダンスをっ⋮お⋮
お⋮踊りまーすっ!﹄
明美は大きな声でそう言うと、ツルツルにされた頭をペチンッペチ
ンッと両手で音を立てて叩きながら、足を大きく広げてがに股にな
り、片足ずつ交互に高く上げて飛び跳ねる様に声を出して踊った。
﹃ホ⋮ホホホイッホホホイッホホホイホイッ!ホホホイッホホホイ
ッホホホイホイッ!﹄
明美は出来るだけ楽しそうに声を上げて、大きく飛び跳ねて踊った。
飛び跳ねる度に胸は上下にプルプルと揺れ、足を大きく開いている
ので性器も丸見えだ。明美は頭を交互にペチンペチンと叩きながら、
大きな動作で足も交互に大きく上げ、ピョコンピョコンと飛び跳ね
て踊った。気が狂いそうな程恥ずかしい。顔は真っ赤に火照ってい
た。それを見ながらホスト達が爆笑している。
﹃ギャハハハハハー!ちょっとっ!やばいって!面白過ぎっ!﹄
﹃乳揺れすぎっ!マ○コ見せすぎっ!てか、それまんまじゃんっ!
ハーハッハッハッ!﹄
﹃ギャハハハハーッ!俺これ見た事あるってっ!まんまじゃんかっ
!﹄
ホスト達が笑いながら声を上げている中、明美はその場で回転する
様に踊り続けた。
﹃ホホホイッ!ホホホイッ!ホホホイホイッ!ホホホイッ!ホホホ
イッ!ホホホイホイッ!﹄
竜二も笑い転げている。
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﹃ハハハハッ!お前それまんまじゃねぇかっ!ちょっとはオリジナ
ルを加えろよっ!﹄
﹃これって全身にローション塗ってなかった?ローションってない
の?何か無いかなぁ?﹄
NO.1ホスト、名前は隼人と呼ばれていた。隼人が他のホストに
聞いた。隼人は他のホストの様に大口を開けて笑ってはいなかった。
口の端を少し歪めて明美をバカにした様な眼差しでジッと見ていた。
すると聞かれたホストがローションの代わりに蜂蜜を持ってきて隼
人に手渡した。
﹃これ全身に塗ってぇ、もう一回やり直し。ちゃんと自分で全身に
くまなく塗るんだよ。﹄
隼人はそう言って蜂蜜の瓶を明美に投げつけた。明美は夢中で踊っ
ていたので急に瓶を投げつけられて、落としてしまった。隼人はバ
カにした様なわざとらしいため息をついて明美の側に寄って来た。
﹃あのさぁ、店の備品なんだからさぁ、落とさないでくれる?拾え
よ。﹄
そう言われて明美は急いで瓶を拾った。
﹃⋮あ⋮ご⋮ごめんなさい⋮﹄
明美は隼人に謝った。すると隼人が手を明美の方へ差し出したので、
明美は拾った瓶を隼人に渡した。
﹃手伝って上げるよ。ちゃんと見える様に全身に塗るんだよ。﹄
隼人はそう言うと明美の頭に蜂蜜を垂らし始めた。明美の顔の方に
も垂れてくる。唇に付いて甘い味がした。
﹃ほら、早く塗れよ。全身だよ。顔も頭も胸も。アソコも。よーく
見える様に塗ってね。﹄
隼人はどんどん蜂蜜を垂らした。そして半分ぐらい垂らした所で瓶
を明美に放り投げて、椅子に戻って行った。
明美は屈辱に唇をギュッと噛み、涙が出るのをグッと堪えた。そし
て言われた様に頭に落とされた蜂蜜を髪を洗う様に、顔も、顔を洗
う様にして塗った。そして首に塗り、肩、手にもお風呂でも入って
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いる様に塗っていった。胸にも塗らないといけない。明美は瓶を取
って蜂蜜を手に出して、両手で胸を包み込む様に塗った。
﹃もっとエロく塗ろうよ。店の備品使わせてあげてるんだからさぁ。
嫌なの?笑顔笑顔。竜二さんに怒られちゃうよ。﹄
隼人に名前を呼ばれて竜二は顔を上げた。携帯のメールでも見てい
た様だ。そしてまた携帯に目を向けた。
︵⋮エロくって⋮ヌルヌル⋮.気持ち悪い⋮︶
明美は仕方なく笑顔を作り、胸を揉む様に、自分の体をマッサージ
する様に塗った。
﹃ひゃ∼、テッカテカじゃん、頭が眩しいって!ハハハハハーッ!﹄
﹃触りてぇ∼。俺が塗ってあげよっか?﹄
胸とお腹を塗り終えて、片足づつ足にも塗っていった。
﹃大事なとこ忘れてんじゃない?しっかりと見える様に、丁寧に塗
ってね。﹄
隼人は明美に向かってそう言ってきた。明美はもう諦めて、大きく
足を開いて座り、手に蜂蜜を出して、片手を後ろに付いてもう片方
の手ですり込む様に性器に蜂蜜を塗っていった。
﹃エッロいよ∼。オナニーしてるみたいじゃんっ。﹄
﹃ほんと、綺麗な色してんなぁ∼。これがだんだん黒くなんだよな
ぁ∼。﹄
﹃もっと、ほらっ、広げたりしてよ。中までちゃんと塗らないと。
まぁ、もうベチャベチャだろうけど。﹄
明美はそう言われて、両手で性器を広げて見せた。ヌルヌルしてう
まく広げられないが、何度も何度も外へ広げる様に手を動かした。
そしてがんばって前を向き、笑顔を作った。
﹃可愛い∼!俺やっばいっ!もうギンギンッ!﹄
﹃めちゃめちゃ可愛い宇宙人って感じだわ。﹄
﹃何かぁ、毛が無くてぇ、全身光ってっとさぁ、人間には見えない
よね。妖怪っつうか、星人?!﹄
︵⋮宇宙人って⋮あぁ⋮消えたい...︶
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明美は何を言われても耳に入れない努力をし、懸命に笑顔を作った。
そして後ろを向かされ足を広げて膝を付き、顔は床に付けて、股の
間からお尻の穴まで蜂蜜の液を塗らされた。
﹃ククククッ。立派な宇宙人になっちゃったね。クククッ。一度鏡
で見てみなよ。ほんと面白いから。ククククッ。じゃあもう一度踊
ろっかぁ∼。タイトルからどうぞぉ∼。﹄
明美は笑顔を崩さず、上を向いて涙が出るのを必死に堪えた。隼人
のバカにした笑い、ねちっこい目が本当に嫌だった。こんな姿を見
たくもない。明美は一度深呼吸をした。
︵⋮ふぅ⋮よし⋮︶
﹃⋮あ⋮改めて⋮わ⋮私のっ!⋮ぜ⋮全身ツ、全身ツルッパゲダン
スをっ⋮お、踊りまぁ∼すっ!﹄
明美はできるだけ楽しそうに笑顔を作り、学級会の出し物でも始め
る様に大きな声でタイトルを言った。そしてまた頭をペチンッペチ
ンッと叩きながら飛び跳ねて踊った。
﹃⋮ホ⋮ホホホイッホホホイッホホホイホイッ!ホホホイッホホホ
イッホホホイホイッ!﹄
ホスト達は大笑いだ。場がドッと湧いたが隼人だけは押し殺す様に
笑い、バカにした目で明美を見ていた。
﹃あんまり良く見えないなぁ∼。せっかく綺麗な股間をさらけ出し
てんだからさぁ、もっと見える様に踊ってくんない?﹄
そうだそうだと声が飛び交う中、明美は必死に笑顔を作り声を出し
て、さらに大きく足を広げてピョコンピョコンと飛び跳ねる様に踊
り続けた。
つづく
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解放
第21章
大勢のホスト達に囲まれながら明美はピョコピョコと手足を上げて
踊り続けた。汗なのか蜂蜜なのか、床にポトポトと垂れている。ポ
スト達の笑い声が耳鳴りのように聞こえ、頭がグラグラ揺れている
様な感じだった。
︵⋮消えたい⋮︶
汗と蜂蜜が混ざり合った物が床にポトポト垂れ続け、フラフラにな
った明美はとうとう足を取られて滑って転んでしまった。
﹃⋮痛っ⋮たい⋮﹄
お尻を床に思いっきりぶつけてしまって、そのまま動けなかった。
﹃ハハハハハッ!宇宙人飛んじゃったよっ!﹄
ホイホイと音頭を取っていたホスト達が一斉に笑った。
﹃オイオイッ、股広げすぎだって。丸見えだよ。﹄
﹃イヤイヤ、ずっと丸見えだから。﹄
ホスト達が口々に何か言っては笑い続けている。明美にはどこか遠
くの方で聞こえているような感覚だった。体が動かない。
﹃オイオイ、床汚さないでくれる?てかもうこんな時間じゃん。﹄
隼人がそう言って高級そうな腕時計を見た。午前4時になろうとし
ている。笑い声も少し落ち着いてみんなが自然と竜二の方を見た。
竜二はソファーにふんぞり返って目を瞑って眠っていた。
﹃竜二さん寝てんじゃん。おいっ、お前竜二さん起こしてよ。﹄
隼人にそう言って指差されたホストが恐る恐る竜二の肩を揺すって
声をかけた。
﹃りゅ、竜二さん。す、す、すいません⋮﹄
竜二がなかなか起きないので揺する力が少し強まる。するとやっと
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竜二がうっすらと目を開けた。起こされて機嫌が悪い。大あくびを
している。
﹃ふぁ∼∼っ。何?﹄
明らかに機嫌が悪い。起こしたホストを思いっきり蹴飛ばした。隼
人はすぐに竜二のそばに近寄り、膝をついて話しかけた。
﹃竜二さん。起こしてしまって申し訳ございません。時間が遅くな
ってきましたので、どうされるかお聞きしようと思いまして。﹄
そう言って隼人は竜二に自分の腕時計を見せた。
﹃お∼、もうこんな時間?そりゃ眠いわ。もう帰ろうぜぇ∼。﹄
竜二がそう言うとずっと正座して見ていた全裸の男4人は安堵の表
情を浮かべた。
﹃おうっ、お前ら続きまた今度だわ。逃がさねぇからなぁ。呼んだ
らちゃんと来いよぉ。来なかったら、わかるよなぁ?﹄
男たちはそう言われて必死に頷いている。とにかくこの場を逃げた
いのだ。そして許しがでて、男たちは全裸のままホストクラブから
逃げる様に出て行った。お尻にビール瓶も刺さったままだ。
︵⋮終わった⋮帰れる⋮︶
明美も少しホッとして何とか上半身を起こした。すると竜二が睨み
つけて近寄ってきた。そしてツルツルの頭を思いっきり平手で叩か
れた。
﹃⋮イッ!...﹄
﹃てめぇ、何寝てんだよっ!おぉっ!ぶっ殺されてぇの?なぁ!﹄
明美は飛び上がる様に起き上がって正座して座り直した。
﹃⋮.ご、ごめんなさいっ!すいませんっ⋮.﹄
そう言って膝に両手を置いて背筋を伸ばして謝った。何も悪い事な
どしていないのに。でも明美もとにかくこの場を離れたかった。
﹃しゃぁ∼ねぇ∼なぁ∼。許してやるわ。その代わりそのままツル
ツル全裸で帰宅な。ヒャヒャヒャッ。﹄
そう言って明美の乳首を指で弾き、笑いながらさっさと出て行った。
一瞬場がシーンと静まり返る。すると隼人が声を上げた。
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﹃よ∼し、みんなおつかれ。じゃぁ俺も帰るわ。みんな後よろしく
ぅ∼。﹄
﹃お疲れ様ですっ!﹄
ホスト達も一斉に隼人に向かって挨拶し、皆それぞれ動き始めた。
明美はどうすれば良いのかわからず、とりあえず着てきた制服を探
そうと立ち上がった。竜二の座っていたソファーの後ろに投げ捨て
られた筈だ。制服を取りに行こうとする明美に隼人が声をかけた。
﹃そのまますっぽんぽんで帰んなきゃ。また怒られるよぉ∼。フフ
フ。﹄
﹃⋮そんな⋮わかりました⋮で、でも制服は明日から着ないといけ
ないので⋮持って帰ります。﹄
そう言うと明美は持ってきたカバンに制服を詰め込んで靴を履いた。
そしてカバンを抱えて急ぎ足で出口に向かった。
﹃またねぇ∼明美ちゃん。面白いショーだったよ∼。今度はもっと
激しいのお願いねぇ∼。﹄
後ろから隼人の声が聞こえた。そしてホスト達の笑い声。明美は急
いでドアを開けて飛び出していった。廊下に人はいなかった。エレ
ベーターまで走って行ってボタンを押すとすぐにドアが開いたので
乗って1Fのボタンを押す。
︵⋮誰もいませんように⋮とにかく遠くに離れるまで耐えないと⋮︶
エレベーターが動き出した。ここは5階だ。祈るように階数を眺め
ていたが無情にも4階で止まってしまった。とっさに片手で股間を、
鞄で胸を隠す。
︵⋮うそ∼⋮耐えないと⋮︶
ドアが開くとホスト風の若い男が2人立っていた。乗ろうとして明
美に気づいてギョッとした顔をしている。そして乗り込んできた。
﹃うわっ。うわ∼。すげぇ人いる。素っ裸じゃん。﹄
﹃テッカテカですよ∼お姉さん。ローション?頭すごいねぇ。僧侶
?そんな訳ねぇか。﹄
2人は遠慮なく明美を見てくる。明美は耐え切れずその場にしゃが
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みこんでしまった。2人もしゃがみこんで明美を見ている。階数ボ
タンを押さないのでエレベーターが動かないのだ。これで上の階で
エレベーターを呼ばれたらまた違う人が入ってくる。明美は堪らず
立ち上がり、2人の間を割ってパネルの場所まで行き、1Fを押し
た。
﹃見たっ?下もツルツルだったよね。﹄
﹃剃毛に剃髪!?マゾですか?﹄
やっとエレベーターが動きだす。明美はボタンのパネルの前でカバ
ンを抱えてじっと耐えていた。すると突然後ろにいる男に左足首を
掴まれて左側後方に引っ張られた。もう一人が右足首を掴んで後ろ
に引っ張る。明美の足が大きく開きバランスを崩し、咄嗟に両手で
ドアと壁に手を付き体を支えた。足首を掴まれているので体制を戻
すことができない。男2人はしゃがんでいるので下から見たら明美
の性器は丸見えだった。
﹃⋮キャッ!⋮﹄
﹃マ○コ見∼ちゃった∼。﹄
﹃丸見えー。何かマ○コまで光っててエロいよ。触っていい?﹄
そう言って1人が明美の性器を触ってきた。人差し指と親指で少し
開いて、もう1人が指で這わしてくる。
﹃濡れまくりじゃん。楽しんでんだろ?入れていい?﹄
男はそう言うと笑って指を入れてきた。ゆっくりと指を出し入れし
ている。
︵⋮楽しい訳ないじゃん⋮やめてよぉ∼⋮︶
明美はされるがままに声を出さないように1階に着くのをじっと耐
えていた。男は1本だった指を今度は2本入れてきた。そして今度
は激しく動かした。
﹃⋮いっ⋮やっ⋮﹄
明美は我慢できず声を漏らし、男たちが小さく笑った。そしてよう
やくチンッという音とともに1階に着いた。ドアが開き明美は必死
に足を振りほどいた。ドアの前に人がいたが明美は構わずダッシュ
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で駆け抜けた。走ってビルを飛び出しとにかく無我夢中で走り続け
た。
外はもうほんのり明るくなっている。度々明美を見て何か言ってい
るのだろう声も聞こえたがとにかく走った。
走り続けてどれぐらいきただろうか。とうとう息が上がってしまっ
て両膝に手をついて止まった。走り続けている間周りが全く見えて
いなかった。というより見ないように無我夢中で走っていた。やっ
と周りを見て人がいないのを確認すると何処か隠れられそうな場所
を探した。
﹃⋮ハァハァハァ⋮何処だろう⋮ここ⋮﹄
小さなマンションや家が立ち並んだ住宅街のようで人の気配は今の
所ない。小学校だろうか、学校の様な建物が少し先に見えた。する
と後ろの方から新聞配達であろうバイクの音が聞こえたので明美は
小走りで建物に近づき、角の小道に入った。小道に入って少し走る
と駐車場があり、チェーンの柵がしてあったが構わず跨いで入り止
まっている車の陰に隠れた。
︵⋮しんどい⋮とにかく服着よ⋮︶
車の陰で制服を着て少し落ち着いた。全裸で帰宅と言われているが
もう誰も見ていないので大丈夫だろう。もう裸でタクシーに乗りた
くない。明美は駐車場を出て先ほどの道に戻った。確認するとやは
り小学校だ。
﹃⋮○○小学校⋮2駅ぐらいか⋮﹄
もうすぐ始発が走る。あまりお金がないのでタクシーには乗りたく
ない。明美は駅を探して電車で帰ることにした。少し歩くとおじい
さんが玄関をホウキで掃いていたので駅の方向を聞いた。おじいさ
んは駅の方向を指差して説明している間、明美の頭をちらちらと見
ている。明美はお礼を言って駅に向かって歩いた。駅に近づくにつ
れ人が少しづつ増えてくる。すれ違う人みんなが明美の頭を見てい
る。そんな気がした。
駅に着いて切符を買い電車に乗った。まだ乗っている人は少ないが
138
やはりみんな明美の頭を見ている。なんとなく裸を見られるより恥
ずかしい気がした。ずつと俯いて周りを見ないように着くのを待つ。
駅に着いて電車を飛び出し走って部屋に帰った。
汗と蜂蜜でヌルヌルしていて体が気持ち悪いのですぐにシャワーを
浴びた。シャワーから出て体を拭き、意を決して鏡を見る。見事な
までに綺麗に剃られていた。
︵⋮お坊さんみたいだ⋮︶
普通の女の子が頭を丸坊主にする事などそうそうないだろう。また
生えてくるとはいえ悲しかった。
﹃⋮この頭で学校には行けないなぁ⋮﹄
ベッドに横になり明美は明日からの事を考えた。幸いもうすぐ夏休
みに入る。それまで病欠で学校を休もうか。2ヶ月近くでどれぐら
い髪の毛は伸びるんだろうか。あれこれ考えているうちにそのまま
眠ってしまった。
つづく
139
着信
第22章
明美は病欠という事で夏休みまで学校を休む事にした。これから色
々嘘の説明や手続きなどしないといけなかったが、やはりこの頭で
学校に行くことはできなかった。
︵⋮2ヶ月ぐらいじゃそんなに伸びないだろうなぁ⋮︶
明美は部屋でぼんやりそんな事を考え、たまに頭に手をやってみる。
ツルツルだった頭だが触るとチクチクしてきた。毎日少しづつは生
えてくる。でもそれがまた恥ずかしい。
1日中部屋に篭っている事もあるが、そんな訳にはいかないのでも
ともと持っていた帽子をかぶって食べ物などを買いに出かけたりし
た。持っている帽子がニットの帽子なので坊主なのがわかるのだろ
う。買い物などで出かけた時にはやっぱりジロジロと見てくる人も
多かった。それでも何もかぶっていないよりは随分とマシだ。
︵⋮何か可愛い帽子買わなくちゃ⋮︶
ある程度伸びるまで我慢するしかない。ベリーショートぐらいにな
るまでがんばろう。そうやって自分を励ました。
竜二からの連絡はあの日からまだ無く、無事に夏休みに入ったが明
美はいつも緊張していた。いつ電話が鳴るかわからない。下の毛は
剃っておけと言われているので毎日処理しているのだが、面白いか
らとまた頭まで剃られるのは嫌だ。いつ鳴るかわからない電話にビ
クビクしながら、それでも肌身離さず持っている。電話に出なかっ
たり気づかなかったら後でどうなるか恐怖だ。
︵⋮もうホントに⋮どっか消えてくんないかなぁ⋮︶
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あの男は本当に悪魔だ。明美の頭に躊躇なくバリカンを入れた。さ
すがにそこまではと思っていた明美が甘かった。あの男達の様に眉
毛まで剃られなかったのは運が良かったと思っている。これから先
このまま連絡が無いなんてありえないだろう。これから一体どんな
恥ずかしい事をさせられるのかと思うと憂鬱でしかたなかった。
あの男は明美が恥ずかしがっている姿を見て心底楽しんでいるのだ。
明美はごく普通の女子高生だ。顔は可愛いしスタイルも良い。他の
女子達の中でも飛び抜けて目立っている。それでも17歳の普通の
女の子だ。服を着ていても胸が揺れるのを見られるだけで恥ずかし
い年頃だ。それがあんな大勢の男達の真ん中で素っ裸にされ、揺れ
る胸も、乳首も、綺麗に剃り上げられた性器、肛門、ついには髪の
毛まで綺麗に剃り上げられ、大勢の男達のど真ん中で明美のすべて
が丸見えの姿で滑稽に踊らされ、笑われ、気を失いそうなくらい恥
ずかしがる明美の姿を見て心底楽しんでいるのだ。逆らう者には容
赦しない。そして徹底的に痛めつける。明美が少しでも逆らったら、
考えるだけでも恐ろしい。明美にとっては本物の悪魔だった。
願いが通じているのか竜二からの連絡もなく、明美は平穏な毎日を
過ごしていた。外に出るのもあまり気にしなくなり、このまま呼び
出しなんか無くなるのではないかと思えたりする。安易な考えなの
だが。
︵⋮前もそんな事考えてたら電話きたんだよなぁ⋮やめよ⋮︶
茹だるような暑さで外に出るのも嫌だったがお腹が減ってきたので
近くのコンビニに買い物に出かけた。食パンやお菓子を買って、コ
ンビニを出た所で同級生の女子とばったり出会ってしまった。
﹃あっ、明美ぃ?!ちょっと明美じゃん!大丈夫なのぉ!﹄
明美の頭を見てさらに驚いた様子だ。早口でいろいろ聞いてくる。
﹃⋮あ⋮うん⋮大丈夫だよ⋮そんな病気とかじゃないから⋮﹄
明美は何て説明すればいいかわからないので適当に返事をした。
﹃でもぉ、明美ぃ、髪⋮﹄
141
明美の頭を見て心配そうにしている。明美は慌てて、
﹃⋮あっ、違う違う⋮ちょっと自分で切って⋮失敗しちゃってさぁ
⋮思い切って⋮﹄
かなり苦しい言い訳をした。それでも心配そうに何か言いたそうに
しているので明美は笑って続けた。
﹃⋮思い切って坊主にしたんだぁ⋮だからちょっと学校行きたくな
かったんだよね⋮病気とかじゃないからさぁ⋮内緒にしといてね⋮
お願いっ!﹄
明美はそう言って顔の前で手を合わせた。納得はしてそうにないが、
それを見て少し笑顔になって、
﹃本当ぉ?元気そうは元気そうだけどぉ。わかった。約束する。言
わないから。明美だったら坊主にしても大丈夫だよぉ。可愛いし。
それにすぐ伸びるしね。夏休み終わったら学校来なよぉ。﹄
そう言ってコンビニに入っていった。明美も早く部屋に帰りたかっ
たので小走りでその場を離れた。
︵⋮心配されてしまった⋮そりゃそうか⋮この頭じゃなぁ⋮︶
少し歩いただけなのにすごい汗だったので、部屋に帰るとすぐにシ
ャワーを浴びた。お風呂場を出て着替え終わって、買って来たパン
を食べようと封をハサミで切ろうとした時、携帯電話に目がいった。
着信のランプが点滅しているのだ。
︵⋮!⋮や⋮やばいぃ⋮やばいよぉぉぉぉ⋮︶
恐る恐る画面を見る。しかし竜二からではなかった。
︵⋮よかったぁぁ⋮違った⋮でも誰だろう⋮︶
明美のしらない番号からの着信だった。080から始まっているの
で携帯電話の番号だろう。学校の先生からだろうか。明美はそう思
って掛け直してみた。何度かコール音がして相手が出た。聞き覚え
のある声だ。
﹃お前さぁ、居留守使ってんじゃねぇよ!何で出ねぇんだよっ。1
回でっ!﹄
美樹だ。間違いない。シャワーを浴びて火照っていた顔が急激に冷
142
めていった。
﹃⋮あっ⋮あの⋮ち、違うんですっ⋮あのっ、汗をかいたので⋮シ
ャワーを⋮浴びていましたっ⋮﹄
﹃はぁ?汗かいたって何してたのぉ?1人でオナニーでもしてたん
でしょ?ヒャヒャヒャヒャヒャッ!あんたさぁ、オナニーすんのも
いいけど人に金借りてんの忘れてんのぉ?﹄
明美の顔が青ざめていく。あの時の事は思い出したくもなかったか
ら忘れたも何もない。しかし明美はたしかに美樹にお金を貸して下
さいと頼んで5千円を借りた。
﹃⋮ご⋮ご⋮ご⋮ごめんなさいっ!...すぐにお返ししますっ!.
..ごめんなさい⋮﹄
﹃あんた私言ったよねぇ?利息もらうって。すーごい利息付いてる
よぉ。フフフッ。とりあえず今からウチに来な。場所言うから、す
ぐね。﹄
美樹はそう言うと住所を言った。早口で聞き取れず、明美は何度か
2階の13号
誤って聞き直した。紙とペンを急いで探し、何とか住所を書いた。
○○町○○3丁目○○○ー○○ ○○荘
﹃⋮わ⋮わかりました⋮すぐに行きますっ⋮あ⋮あの⋮いくら持っ
ていけば⋮﹄
お金を持っていかなければいけないので、明美はいくら持っていけ
ばいいか美樹に聞いた。
﹃とりあえずさぁ、すぐに払える額じゃないからぁ、まぁまず来な
よ。それとぉ、いつも学校行く格好で来る事。いい?支払い方法の
相談に乗ってあげるから♡あ、30分以内に来ないとウチのパンチ
とSEXさせっからね。﹄
そう言って電話が切れた。
︵⋮すぐに払える額じゃないって⋮5千円だよね⋮借りたの⋮パン
チ?⋮︶
143
とにかく明美は急いで着替えた。学校に行く格好と言っていたので
普通に制服を着て紺のスクールソックスを履く。いつもはカバンを
持って終わりだが、この頭では外に出たくないので帽子をかぶる。
︵⋮そうだ⋮場所⋮︶
明美はパソコンで住所を調べて行く事にした。パソコンの電源を入
れるがなかなか起動しない。
︵⋮早く∼⋮お願い∼⋮︶
やっと起動してマップを開き、住所を打ち込んだ。地図で場所を確
認する。30分では微妙な距離だった。電車に乗っていたら絶対に
間に合わない。うまくタクシーを拾えれば間に合うかもしれない。
明美はカバンを持って部屋を飛び出した。
マンションの前の道に飛び出し、そのまま大通りに向かって走った。
一車線の道路だが一応国道だ。明美は大通りまで出ると左右を見て
タクシーを探した。車はまばらに走っているがタクシーは見あたら
ない。
︵⋮お願い∼⋮来てよぉ∼⋮︶
カバンを両手に抱えてその場に立って左右を交互に見てタクシーを
探す。するとやっと100m程向こうからタクシーがやってきた。
︵⋮乗ってませんように⋮お願いします⋮︶
明美はタクシーに向かって手を思いっきり上に挙げた。タクシーは
空車だった。ハザードを点灯させて明美の横にスッと停まってくれ
た。明美はすぐにタクシーに乗り込んだ。
﹃どちらまで行きましょうか?﹄
タクシーの運転手に尋ねられ、明美は慌ててメモした紙を探した。
﹃⋮あの⋮えっと⋮あっ!⋮無い⋮あの⋮書いてきたんですけど⋮﹄
明美はメモした紙を部屋に忘れてしまったのだ。
︵⋮なんてバカなのぉ⋮住所⋮どこだったかなぁ⋮︶
明美は思い出そうと上を向いて目を瞑った。運転手は少しイラつい
て待っている。
﹃どのへんかもわからないの?町名とか?﹄
144
運転手に聞かれてさらに焦ってくる。
﹃⋮あっ!⋮そうだ⋮○○町です⋮えっ⋮と⋮たしか3丁目だった
と⋮思うんです⋮﹄
﹃じゃあとりあえずそっちの方面に走りますね。﹄
運転手はそう言ってドアを閉め車を走らせた。明美の体は汗でびっ
しょりだ。車内は冷房が効いている筈なのに全然涼しくない。明美
は下を向いて目を閉じ、じっと着くのを待っていた。
タクシーのスピードが落ちてきて、だんだんと細い道を走っている
様な揺れになってきた。明美は目を開けて窓の外を見てみる。
﹃大体この辺が3丁目なんだけどねぇ。何か建物の名前とか思い出
せませんか?マンション名とか?﹄
運転手に聞かれて明美は考える。何とか荘なのだ。タクシーは一旦
停車した。
﹃⋮えっと⋮う∼ん⋮何とか荘⋮って⋮何だったかなぁ⋮﹄
運転手も考え込んでいる。
﹃何とか荘ねぇ。それだけじゃぁわからないけど、この先少し行っ
た辺りがそういうアパートみたいなのが多い地域だから歩いて探し
た方が早いんじゃないかなぁ。﹄
運転手にそう投げられ、明美は歩いて探すことにした。お金を払っ
てすぐに教えられた辺りに走って行ってみる。走りながらアパート
名を確認していった。小さなアパート、平家などが多く立ち並んだ
地域だ。ドラム缶やタイヤなどが積んであったり、道路の脇には多
くの車が平然と路上駐車してある。あまりいい場所ではないのだろ
う。
﹃⋮○○荘⋮これだぁ⋮﹄
聞き覚えのある○○荘を見つけ、思い出した。建物の屋根辺りに○
○荘と大きく書いてある。入り口なのか、建物の前には手入れなど
していない、雑草が生え放題に生えている駐車場の様な広いスペー
スがある。とはいえ横の建物との境目がないので広場みたいなスペ
ースだ。明美は恐る恐るアパートの方へ向って入っていった。
145
﹃ワン!ワンワン!﹄
﹃⋮キャッ!⋮﹄
アパートに前に来た所で急に犬に吠えられて明美は飛び上がってし
まった。目をやるとアパートの階段の横に大きな小屋に繋がれた大
きな雑種の犬が立ち上がって明美を見ていた。
︵⋮ビックリしたぁ⋮可愛い⋮︶
2階の13号。明美は一度大きく深呼吸をしたが大きな溜息になっ
ている。行きたくないけど仕方がない。行くしかないのだ。明美は
階段を上っていった。ふと下を見るとさっきの犬が階段の下まで来
て明美をジッと見上げていた。何だかスカートの中を見られている
感じがした。
︵⋮何だか恥ずかしいな⋮小屋の横のお皿⋮パンチって書いてあっ
た様な⋮︶
明美は重い足を引きずる様に一段一段階段を上った。
つづく
146
借金
第23章
2階までやってきた明美は上りきったすぐの部屋の番号を見た。
︵⋮10号⋮って事は⋮︶
この部屋の2つ隣の部屋だ。明美はまた深呼吸をして部屋の前まで
行った。ドアは木製の汚いドアだった。叩いたら割れそうだ。少し
半開きになっていたのでそ∼っと中を覗いてみる。しかし薄暗くて
よく見えない。明美は意を決してドアをノックした。すると部屋の
奥の方からドスンドスンと音がして近づいてくる。そしてドアが思
い切り開いた。目の前に立っていたら間違いなく叩きつけられただ
ろう。男だった。
﹃おほぉう!来たぜぇ∼。﹄
大きな男だ。120kgぐらいあるのではないだろうか。一目見て
巨漢だ。頭は丸坊主、顎と首が繋がっていて境目がわからない。白
いヨレヨレのランニングに下もダブダブのおじいさんが履くような
股引を履いている。水浴びした直後かと思うぐらい汗を顔から流し、
切れ長のニヤついた目で明美を見下ろしている。
︵⋮うわぁ∼⋮気持ち悪い⋮︶
明美はその男の圧迫感で動けない。そんな明美を男は舐め回す様に
ニタニタ笑って見ているのだ。
﹃⋮あ⋮あの⋮み⋮美樹さんに言われて⋮きました⋮﹄
明美は何とか声を振り絞ってその男に言った。すると奥の方から美
樹がやってきた。
﹃お前さぁ、何分待たせんの?30分って言ったよねぇ?10分も
過ぎてんだけど。ってあんた何その頭!?﹄
美樹は最初は気だるそうにくわえタバコでこちらを睨みつけていた
147
が明美の頭を見て表情が変わり明美の帽子をパッと取ってしまった。
﹃⋮やっ⋮﹄
帽子を取られて咄嗟に両手を頭に置いてしまった。美樹はそれを見
て大笑いしだした。
﹃ヒャッハハハハハハッ!マジッ!ツルッパゲじゃんっ!竜ちゃん
にやられたんでしょ!?相変わらずあの男は鬼畜だねぇ。フヒヒヒ
ヒッ。ざまぁだわ!﹄
美樹は明美の頭を見て腹を抱えて笑っている。男もずっとニヤニヤ
と明美を見下ろしている。
﹃あ∼面白い。けどちょっと商品価値下がっちゃうかなぁ∼。丸坊
主ってマニアックだもんねぇ∼。とりあえず来な。﹄
明美はずっと俯いていたが美樹に言われて部屋に上がった。
﹃⋮お⋮おじゃまします⋮﹄
靴を脱いで美樹についていく。男も後をついてきた。歩くたびに部
屋が揺れているようだ。床がザラザラしていて気持ちが悪い。部屋
は案外広かった。とは言っても台所と居間の間の区切りを取っ払っ
ているだけだ。美樹は部屋の奥のカーテンを一気に開け放った。薄
暗かった室内が明るくなる。物が乱雑に置かれていて散らかってい
る。汚い部屋だ。タバコの煙が充満していて空気が悪い。
﹃とりあえずそこに座んな。﹄
美樹にそう言われて明美は部屋の中央の安っぽい木のテーブルの前
に正座して座った。美樹はカーテンの所の窓を開け、そこに腰掛け
ている。ちょっとしたベランダがあるのだ。男は美樹の横に寝そべ
って明美を見ている。ニヤついた目で明美のスカートの中を見よう
としている。明美はぴったりと膝をくっつけて膝上までしかないス
カートを少し引っ張った。
美樹はゆっくりとタバコを燻らせ、明美の方を睨みつけた。
﹃お前さぁ、人に金借りといて何の連絡もない訳?常識ってもんが
ないのかねぇ。しかもここ来てからも遅くなった謝罪しないんだぁ。
人として終わってんじゃん。﹄
148
明美はじっとテーブルを見つめている。怖くて前を見れない。忘れ
ていたと言えば忘れていた。しかし連絡しようにも電話番号もわか
らないので連絡のしようもない。それでも確かに明美はお金を貸し
て下さいと言ってお金を借りたのだ。
﹃⋮も⋮も⋮申し訳ございませんでした⋮は⋮反省しています⋮﹄
明美はそう言って両手を床に付いて頭を下げた。
﹃人に言われてやっと謝罪するんだぁ。クズだな。まぁいいや。返
してもらえれば。﹄
美樹はそう言ってまた新しいタバコに火をつけた。
﹃⋮あ⋮あの⋮今日はお借りした分と⋮遅くなったお詫びで⋮1万
円持ってきました⋮﹄
明美はそう言ってカバンから財布を取り出して渡そうとした。そし
たら美樹が吸っていたタバコを明美に向かって投げつけた。
﹃⋮キャッ!⋮﹄
﹃お前なめてんの?利息にもなんねぇじゃん。﹄
明美はタバコを投げつけられて少し仰け反った。すると男が半身を
起こして明美のスカートの中を見ている。
﹃⋮あ⋮あの⋮じゃぁ⋮いくらですか⋮?﹄
﹃とりあえず100万。とりあえずね。﹄
明美は絶句した。言葉がでない。100万円!?5千円が?!
﹃⋮そ⋮そ⋮んな⋮﹄
﹃ね?すぐには払えないでしょ?私言ったよねぇ?貸す時に利率と
かも?﹄
﹃⋮き⋮き⋮聞いてませんっ⋮﹄
明美は精一杯声を出して美樹に訴えた。そんなお金払えないし、理
不尽すぎる。
﹃知らねぇよ、そんなもんっ。お前が聞いてなかっただけだろうが
っ!私はちゃんと言ったしぃ、証人もいんだかんね。﹄
あの時に一緒にいた男の事だろう。吐き気がしてきた。理不尽すぎ
るが明美にはどうしようもない。この女の後ろには竜二がいるのだ。
149
抵抗しても無駄なことぐらいわかっている。明美は力なく肩を落と
した。
﹃だからさぁ、利息だって増え続けるんだしぃ、あんたも嫌でしょ
?そう思って返済計画を一緒に考えようって言ってあげてんじゃん。
﹄
美樹は嫌らしい笑みを浮かべながらまた新しいタバコに火をつける。
﹃⋮あ⋮の⋮ど⋮どうすれば⋮﹄
明美は虚ろな目で美樹に聞いた。美樹はこちらを見ずにタバコを吸
ってベランダに唾を吐いた。
﹃ほんっとお前ダメだわ。私がせっーかくそう言ってあげてんのに
お礼も言えねぇのかよ。﹄
美樹はバカにした目で明美を見てタバコを吸っている。男もそのや
りとりを相変わらずニヤニヤ笑いながら見ていた。
﹃⋮あ⋮ありがとう⋮ございます⋮﹄
明美は無意識にそう言ってしまった。美樹は満足そうにタバコを一
吸いして灰皿でもみ消し立ち上がった。
﹃まぁいいわぁ。まだ時間もあるし、そうだ。あんた時間に遅れて
来たんだから罰としてパンチとSEXしてもらうよ。フフフ。兄貴、
パンチ連れてきて。﹄
美樹はそう言って台所の方へ行った。この男が美樹の兄だ。まった
く似ていない。
﹃何だよぉ。パンチじゃなくて俺にやらせてくれよぉ∼。﹄
美樹の兄貴はのっそりと起き上がり太い牛のような声で台所に向か
って声を上げた。
﹃兄貴さぁ、竜二に何されても知らないよぉ。大丈夫だって。兄貴
もちょっとだけ混ぜてもらえばいいじゃん。時間あんだし。﹄
美樹は台所で何かしながら兄に言い聞かせた。兄はつまらなそうな
表情だけ作って、またニッタリと明美の方を見て笑った。そしての
っそりと立ち上がって玄関へと歩いて行った。
︵⋮SEXって⋮うそぉ⋮パンチって⋮まさかぁ⋮できる訳ないじ
150
ゃん⋮︶
明美は何が始まるのかわからずテーブルの前で座り、玄関と美樹を
交互にキョロキョロと見ていた。すると玄関から美樹の兄がさっき
階段の下にいた大きな犬を連れて部屋に入ってきたのだ。やはりこ
の犬がパンチだったのだ。美樹の兄がどんどんこっちにパンチを連
れてくる。明美は壁際までズリズリと後ずさって避けた。パンチは
今にも飛びかからん勢いで明美に接近してくる。とうとう壁際まで
追い詰められてしまった。
﹃⋮うっ!...やっ⋮ちょ⋮ちょっとっ!⋮﹄
もう後ろに下がれない明美の顔をパンチがペロペロと舐めてくる。
明美は必死に抵抗した。
﹃パンチ焦んなくってもいいのぉ。あんたが好きなバターとかいっ
ぱい塗ってあげるからぁ。あぁ、大丈夫よぉ。パンチ童貞じゃない
んだから。ちゃんと人間の女の子とやってんのよぉ。ねぇパンチ。﹄
美樹は居間に戻ってきてパンチの頭を撫でた。パンチが一旦落ち着
いた。
﹃お前ねぇ。パンチにばっかりやってもらってんじゃねぇよ。キス
してもらったんだろ?じゃぁ次はお前がしてやんなっ。﹄
明美は壁にぴったりと背中を付けて両手でスカートを押さえている。
パンチのチェーンは美樹の兄が持っているのでパンチがこちらに来
たくても今は引っ張られて来れない。明美はパンチと美樹の顔を交
互に見た。犬とSEX?理解ができないのだ。美樹は明美の前に中
腰になり顔を近づけた。
﹃お前わかってんの?相手は犬なんだからさぁ、お前がしっかりリ
ードしてやんなきゃ。﹄
﹃⋮え⋮で⋮でも⋮ど⋮どうすればいいか⋮わ⋮わかんないし⋮で
きない⋮﹄
明美は怯えた顔で首を振りながら美樹に訴えた。美樹は鼻でフンッ
と笑って明美の頬を平手で思い切り叩いた。
﹃⋮キャッ!⋮﹄
151
﹃もういっぺんだけ言うよ。お前がちゃんとリードしてやりな。恋
人とやるようにやればいいんだよ。気持ちを込めてね。わかった?
2度目言わせると、わかるよねぇ?﹄
美樹はそう言って明美の顔の前でタバコに火をつけた。明美は恐怖
で頷くしかなかった。
﹃ハイッ、じゃぁ再開ね。大好きな彼氏だと思ってやんな。人間の
ね。せっかくやるんだからパンチに失礼じゃんか。ねぇパンチ。﹄
美樹はそう言うと中央に置いてあったテーブルを台所側に引っ張っ
ていき中央にスペースを作り、テーブルに足を組んで腰をかけた。
そして美樹の兄もパンチを引っ張って中央に連れていく。明美も仕
方なく小刻みに震える体で立ち上がり、パンチの前で正座して座っ
た。
︵⋮リードって⋮でも⋮わかんない⋮けど...やんなきゃ...︶
パンチはお座りして少し大人しくなりじっとこちらを見ている。ま
るで明美にリードしてもらうのを待っている様だ。明美は両手でパ
ンチの頬を持って唇をパンチの口に近づけた。パンチが明美の唇を
舐めてくる。明美もギュッと目を閉じて、舌を出してパンチの鼻を
舐めたりした。パンチのベロが勢い良く明美の口の中に入ってくる。
明美は押されながらも両手でパンチの顔を持って舌を出し、ペロペ
ロと舐めあった。パンチが勢い良くこっちに来れないように美樹の
兄が鎖を引っ張ったり緩めたりして調節している。何度かこういう
事をやっていたのだろう。それでも時折パンチの顔にグッと押され、
バランスが取れず正座が崩れ横座りになった。それでも必死にパン
チの顔に手を添えて舌を出しペロペロと舐めあった。
﹃じょうずぅ∼。ちゃんとディープキス出来てんじゃん。ねぇ、あ
んたは手が空いてんだからさぁ、そろそろパンチのおチンチン愛撫
してやんなよぉ∼。リードしてやれってんのぉ。﹄
美樹はそうやって指示を出す。明美は少し目を開けて美樹の方を見
た。そして少し顔を引いてパンチの股間に目をやった。お座りして
いるので手の届くところにある。毛で覆われて少し揺れている。パ
152
ンチは途切れることなく明美の唇、鼻や目をペロペロ舐めてくる。
明美は目で位置を確認し少し前のめりになって右手でそっと掴んだ。
︵⋮ひぃやぁ∼⋮感触が⋮気持ち悪い⋮きついよぉ⋮︶
明美は右手でパンチのペニスをさすりながら左手をパンチの顔に添
えて、また目を閉じてペロペロと舐めあった。パンチのペニスが大
きくなっていく気がする。
﹃いい感じじゃん∼。あんたも気持ち良くしてもらいなよ?パンチ
におっぱい舐めてもらえばぁ∼。て言うかぁ∼、パンチはすでに裸
なんですけどぉ∼。﹄
美樹が笑って明美に指示を出す。明美はチラッと美樹の見た。何が
言いたいのかはわかる。右手をパンチのペニスから離し、一番上の
シャツのボタンに手をかけた。美樹の兄はより一層ニヤニヤした目
で明美を見つめている。恥ずかしくて顔が熱くなってきた。明美は
パンチと舐めあいながら上からボタンを外していった。
つづく
153
獣
第24章
真昼間のアパートの一室で女子高生が大きな犬のペニスを手で摩り
ながらお互いに舌で舐めあっている。室内にペチャペチャと音がし
ていた。
﹃⋮うぐっ⋮クチャペチャ⋮うぶっ⋮ペチャペチャ⋮ハァハァハァ
⋮﹄
パンチの勢いが凄い。舐めだすと止まらない。明美も舌でペロペロ
舐めるのだが息継ぎができないぐらいの勢いで舐めてくる。明美は
舐めあいながらシャツのボタンをすべて外した。室内にエアコンは
無くとにかく暑い。明美も全身汗だくだった。明美の向かいでパン
チの鎖を掴んでいる大男はもっと汗だくだ。美樹は自分にだけ扇風
機をあてている。
シャツの前をはだけ、背中から腕を抜こうとするのだが汗で肌に張
り付いてなかなか脱げない。袖を抜こうと背中に両手を回している
為胸を張ってしまっている。乳房を覆った薄いブルーのブラジャー
を美樹の兄が真顔で凝視している。犬と舐めあっているよりもこの
男に見られている方が気持ちが悪い気がする。明美はなるべく美樹
の兄は見ないようにした。ようやくシャツを脱いで横に置いた。シ
ャツは汗でぐっしょり湿っている。そしてブラを外す為背中のホッ
クに手をあてる。いつもは簡単に外れるのに手がガクガクしてなか
なか外せないでいた。ホックを外すのに顔を少しパンチから離す。
パンチは明美のおでこから頭をペロペロ舐めてきた。カッーと顔が
赤くなる。
﹃パンチえらいねぇ∼。一生懸命舐めてあげてさぁ。どっちがリー
ドしてんのかわかんねぇじゃん。あんたさぁ、ちゃんと気持ち込め
154
てリードしてやんなよっ。イライラするっ。どっか焼いて気合い入
れるか?﹄
そう言って美樹は吸っているタバコを明美の方へ向けた。
﹃⋮ご⋮ごめんなさい⋮﹄
明美は美樹の方を見て謝り、ブラのホックをやっとの事で外した。
ブラも汗で胸に張り付いていて取る時に胸が弾かれ少し揺れた。露
わになった明美の綺麗な乳房を兄が口を開けてジッと見ている。明
美は上半身裸になり先程と同じ様に右手でパンチのペニスを掴んで
左手は顔に添え、舌を出してパンチと舐めあった。すると突然美樹
の兄が少し鎖を緩め、パンチが勢い良くこちらに半歩進んできた。
明美はその勢いに押されて体を反らし、両手を後ろに付いて体を支
えた。
﹃⋮ヒャッ!...﹄
するとパンチが明美の腿に前足を乗せ、胸やお腹の汗をペロペロと
舐めてきた。
︵⋮痛い⋮し⋮やだ⋮恥ずかしい⋮︶
パンチは何故か乳房を執拗に舐めてくる。パンチの舌で乳首を舐め
られ体がビクッと跳ねた。美樹の兄はそれをうれしそうに眺めてい
る。犬に乳首を舐められて体を震わせ、それを目の前の気持ち悪い
男に見られている。恥ずかしくて気が狂いそうだ。
﹃ほんっっとにリードされっぱなしだね。気持ちもこもってないし。
いいっ加減キレるよ私っ!﹄
そう言うと美樹は明美に近寄りまた平手で明美の頭を思い切り叩い
た。パチンッといい音が室内に響く。
﹃⋮痛っ⋮いっ⋮﹄
一旦美樹の兄は鎖を引っ張り、明美からパンチを離した。その間に
美樹が中腰で座り明美を睨みつける。明美も目をうるうるさせて美
樹を見た。
﹃最初に私が言ったこと言ってみなっ。どうしろって言ったっ?﹄
﹃⋮あ⋮え⋮と⋮﹄
155
明美がおろおろしているとまた頭をパチンッと張り飛ばされた。
﹃何て言ったよぉ!おおぅ!﹄
﹃⋮こ⋮恋人とするようにっ!⋮き⋮き⋮気持ちを込めてっ!⋮で
すっ⋮!﹄
明美は恐ろしさに声を震わせ、ハキハキと美樹を見て言った。
﹃できてないよねぇ?できてると思う?ねぇ?﹄
美樹に言葉で押され圧倒されている。本当に怖い。
﹃⋮で⋮出来て⋮ません⋮﹄
明美はそう言うしかなかった。美樹はまたタバコに火を付けて明美
の顔に煙を吐きつけた。
﹃お前がパンチをリードしてやれって言ってんだよ。嫌そうにすん
じゃねぇよ。お前好きな男とヤる時に恐る恐るヤんのかよ?楽しん
でヤるだろ?もっとうれしそうにさぁ。﹄
美樹がしゃべっている間ずっとタバコの火を見ていた。いつ押し付
けられるかわからない。とにかく怖い。体が小刻みに震えている。
﹃な。お前パンチが言葉わかんないと思ってんじゃない?犬だと思
ってバカにしてんじゃねぇよっ。お前より賢いよ、パンチは。だか
らもっと声かけてやりな。パンチわかるんだから。もう助言してや
んのこれが最後だからね。﹄
そう言って美樹は元の位置に戻り、足を組んで扇風機の風にあたっ
た。
﹃パンチごめんねぇ、こいつバカでっ。てか何で私が服脱ぐタイミ
ングとかまで言ってやんなきゃいけないのよ。自分で察しろっての。
今度怒らしたらおでこに焼き入れっから。クリリンにしてやるよ。
6個だっけっ!ヒャハハハハハッ!それいいかもね!フハハハハッ
!﹄
美樹は上を向いて笑い出した。美樹の兄も笑いながら鎖を緩めてい
く。パンチが少し明美に近づいた。もう恥ずかしいと言っていられ
ない。この女なら本当に焼きを入れるだろう。何の躊躇もなく。こ
の女も竜二と同じだ。
156
︵⋮よしっ⋮気合だ⋮こうなったら⋮︶
明美は少し笑顔になり、パンチに近づいた。鎖を持っている美樹の
兄はできるだけ意識しない様にしよう。
﹃⋮あ⋮その⋮ごめんね⋮パ⋮パンチ⋮おいでっ⋮﹄
そうパンチに話しかけ、明美は自分からパンチの顔に手を添え、パ
ンチの口を舐め始めた。パンチもペロペロと舐め返す。パンチがま
たお座りをしたので明美は右手を伸ばしパンチのペニスを摩った。
美樹の兄が寝転がる様に体勢を変えその様子をじっと見ている。
2、3分ぐらいそうやって舐めあい、明美は上体を反らせてパンチ
を少し引き寄せた。
﹃⋮パ⋮パ⋮パンチ⋮私の⋮む⋮胸⋮舐めて⋮﹄
明美はそう言ってパンチの顔の前に裸の胸を持っていった。パンチ
が明美の乳房をペロペロと舐める。パンチの顔を左右に動かして、
胸を交互に舐めさせた。美樹は面白そうにタバコを吸って眺めてい
る。
﹃パンチ舐めんのうまいでしょ∼。声出しでもいいのよぉ。あっそ
うそう、これパンチ好きだから使ってあげてねぇ∼。﹄
美樹はそう言うと明美の横にマーガリンと瓶詰めのいちごジャムを
置いた。パンチが一瞬そっちに行こうとしたので美樹の兄は鎖を引
いた。美樹がジッと睨むように明美を見る。明美はマーガリンを取
って蓋を開け、指ですくって両方の乳首に塗った。
﹃⋮パ⋮パンチ⋮お⋮おいでっ⋮﹄
明美はパンチを引き寄せる。美樹の兄も鎖をまた緩めた。パンチの
舌が明美の乳首を舐め回す。
﹃⋮あっ⋮き⋮気持ちいい⋮パンチ⋮あんっ⋮﹄
明美は目を閉じて声を出した。パンチは乳首を交互にペロペロ舐め
回している。そして次は瓶のジャムを胸に塗り付けパンチに舐めさ
せる。パンチは凄い勢いで明美の乳房を舐め回した。
﹃⋮うっ⋮あんっ⋮あ⋮あんっ⋮﹄
美樹の兄の口が半開きで少し端にヨダレが溜まっている。白いヨレ
157
ヨレの股引の股間が変な角度で盛り上がり、先が少し濡れている。
︵⋮あぁ⋮ほんとに嫌だぁ⋮でも脱がなきゃ⋮よしっ⋮︶
明美は少し上を向き、大きく息をついてパンチの顔を手でそっと離
した。
﹃⋮ち⋮ちょ⋮ちょっと⋮ま⋮待ってね⋮﹄
明美はそう言うとパンチから少し離れ、膝立ちしてスカートのジッ
パーを下ろしホックを外した。スカートがストっと床に落ち、明美
の薄いブルーのパンティが露わになる。美樹の兄が鎖を引いてパン
チを抑え、明美の下半身を凝視している。半開きの口からヨダレが
一筋垂れた。
︵⋮もうこれ以上は長引かせられない⋮よしっ⋮︶
明美は両手の親指をパンティにかけ、ゆっくりと引き下ろした。そ
してスカートと一緒に足から抜き、シャツの上に置いた。綺麗に剃
られた股間を曝け出す。とうとうスクールソックスだけの全裸にな
った。パンチは鎖を引かれて来ることができないのでお座りしてハ
ァハァと待っている。明美は膝立ちでパンチに近ずいた。パンチは
また明美の胸を舐め始める。明美も右手をパンチのペニスに据えて
摩りながら左手で頭を撫でた。美樹の兄と距離が近い。明美は腿を
ピタリと閉め少し腰を引いているが陰毛がない股間の割れ目は丸見
えだ。
︵⋮気持ち悪い目⋮次は何したらいいんだろう⋮︶
明美は次がわからず美樹の方をチラッと見た。美樹はタバコを燻ら
せながら明美を見ている。怖い目だ。美樹の目を見ると寒気がする。
早くタバコを押し付けたくてウズウズしているのか、明美にはそん
な気がした。
︵⋮ダメだダメだ⋮何かしなきゃ⋮︶
明美は少し身を引いて横を見た。蓋の空いたバターは暑さで液状化
していた。明美は液状化したバターを左手の指で少しすくい、膝立
ちのまま膝の間隔を50cmほど開いた。そして指ですくったバタ
ーを性器に塗った。するとパンチは頭を下げ、フンフンッと少し匂
158
いを嗅ぎ明美の性器を勢い良く舐め始めた。
︵⋮ひぃぃ∼⋮きついぃぃ∼⋮︶
パンチは伏せの状態になり明美の性器を下から舐め回している。バ
ターがなくなるとおねだりしている様に明美を見上げるので明美も
左手を伸ばしてバターを指ですくい性器に塗った。パンチが伏せを
したおかげで巨漢が目の前に迫っている。美樹の兄は半開きの口の
端に唾を溜めて体制を変えて明美の性器がよく見えるように下から
眺め、遠慮もなく鎖を持っていない手を股引に突っ込んで自分のモ
ノを触っている。他人に性器を見られるだけでも恥ずかしい上に犬
に舐め回されているのだ。恥ずかしくて顔を覆いたくなる。それで
も気持ちいいフリをしないといけない。
﹃⋮ハァ⋮ハァ⋮あ⋮あん⋮﹄
明美は美樹の兄を見ない様に少し上を向いて目を閉じて声を出した。
パンチの舌が明美のクリトリスを直撃すると体がビクッと跳ねた。
︵⋮嫌だぁ∼⋮見ないでよぉ⋮︶
右手で腿をギョッと掴んだ。汗でヌルヌルしている。すると突然美
樹の兄がのそっと体制を起こした。
﹃美樹、代わってくれ。﹄
そう言うと鎖を掴んでいる手を美樹の方へやった。
﹃ハイハイ。何もう我慢汁出まくり?﹄
そう言って美樹が兄の位置に来て鎖を持った。
﹃あ∼っ!暑いっ!﹄
美樹の兄はそう言って股引を脱いでしまった。ペニスの先から股引
に糸が引いている。黒々とした股間の陰毛はヘソのあたりまでモジ
ャモジャに生え、美樹の兄のペニスはこれでもかと言わんばかりに
反り返り、パンパンに膨らんでいた。
つづく
159
犬
第25章
巨漢が明美のすぐ横に来た。正面には美樹がいる。威圧感で動けな
かった。パンチはずっと明美の性器をペロペロと舐めていたが、バ
ターの味がしなくなったのか内腿を舐めている。明美は美樹を直視
する事ができず、パンチの頭をじっと見ていた。すると美樹の兄が
明美の腕を掴んだ。
﹃⋮へっ!⋮﹄
﹃手が邪魔っ。﹄
そう言うと明美は右の手のひらを頭の上に置かされた。そして美樹
の兄は横から明美の右の乳房を下から弾ます様に触ってきた。プル
ンプルンと乳房を揺らされ、次は撫でる様に大きな手で揉みだした。
汗でヌルヌルしていて気持ちが悪い。明美はギュッと目を閉じた。
﹃あんた何休んでんのよっ。続けなさいよ。そいつは気にしなくて
いいんだから。﹄
明美は少し美樹の方を見て唇を噛み、空いている左手にバターを付
けて性器に塗った。パンチがまた勢いよく性器を舐め回してくる。
﹃⋮あっ⋮あぁ⋮はぁ⋮﹄
明美はまた上を向いて目を瞑り声を出した。しばらく明美の胸を揉
んだり弾ましたりしていた美樹の兄の手が止まった。そして明美の
真後ろに来て脇の下から両手で明美の乳房を掴み、そのまま後ろに
引っ張った。
﹃⋮キャッ!⋮﹄
突然後ろに引っ張られ、明美はあぐらを組んで座った美樹の兄の足
にお尻をつき、体を抱き寄せられた。腰にペニスが当たっている。
そして両膝を掴まれ大きく足をM字に広げさせられた。
160
﹃俺が塗ってやる。﹄
そう言うと美樹の兄はジャムの瓶を取り、明美の体の前でたっぷり
手に掬い明美の性器から割れ目に指を這わす様に塗ってきた。パン
チがすぐに舐めに来る。そして体の前で両手を洗うようにジャムを
手に伸ばし、明美の乳房に円を描くようにジャムを塗りながら揉ん
でいる。
﹃⋮ひっ⋮いぃ⋮﹄
気持ちが悪くて引きつった声を出し目を閉じてしまった。美樹の兄
は明美の乳房を大きな手で下から上に持ち上げるよう繰り返し揉ん
でいる。明美の乳房がプルンプルンと揺れる。するとまた瓶からジ
ャムをたっぷり掬い取り性器に手を伸ばした。
﹃⋮ひっ⋮い⋮あぁ⋮﹄
ペロペロと舐めているパンチに大きな手が割って入った。明美の性
器を撫でる様にベッタリとジャムを塗り、今度は少し指を入れてき
た。明美は目を閉じ歯を食いしばった。自然と足が閉じてしまう。
すると美樹の兄はすかさず明美の膝を持ち180度近く開かされた。
そして明美は両手のひらを自分の膝に置かされた。広げておけと言
わんばかりに。明美は膝をギュッと掴み唇を噛んで我慢する。美樹
の兄の手がまた性器に伸びてきた。両手でヌルヌルする性器を開き
クリトリスを擦ってくる。
﹃⋮ん⋮う⋮いぃ⋮あぁ⋮﹄
嫌だが声が漏れてしまう。美樹の兄は指を入れたり撫でたり明美の
性器を弄んだ。胸にもジャムを塗られたのでパンチが立ち上がって
明美の乳房を舐めてきた。美樹は鎖を持ってはいるが引っ張ったり
せずタバコを吸ってニヤけた目で見物していた。明美は両方に責め
られ気持ちいいフリもしていられず、ただ唇を噛んで目を瞑り我慢
していた。
体にゾクッと寒気が走った。玄関で気配がするのだ。そして片目を
うっすら開けて玄関の方へ目をやると人が立っているのだ。こっち
をじっと見ている。
161
︵...ちょっとぉ...どっか行ってよぉ∼...お願い...︶
すると美樹も明美の表情に気づいたのか玄関の方へ振り返った。
﹃おぅ、美樹ちゃんもいたのかよ?悪ぃ悪ぃ、パンチがいねぇから
な、則雄に知らせてやろうと思って見に来たらよ、またマニアック
な事やってるから、ハハハッ﹄
美樹の兄は則雄というらしい。則雄も玄関を見ているが手は動いて
いる。すると男が上がり込んできたのだ。美樹はパンチの鎖を放り
出して立ち上がった。
﹃あ∼!ダメダメ!今日はタダじゃ見せらんないから。﹄
﹃何でだよぉ。いいじゃねぇか。見るぐらい。﹄
30代後半ぐらいで真っ黒に日焼けしている。角刈りで作業ズボン
を履き、汚れた白いTシャツのヨレヨレの伸びきった首から金のネ
ックレスが光っている。
﹃ダ∼メ。この子私に借金があんのよ。だからぁ、今回は見たかっ
たら5千円もらうよ。﹄
﹃5千円って!おいおいマジかよ。金取んの?﹄
そう言いながらも男はずっと明美の方を凝視している。明美は祈る
ように目を伏せている。
︵⋮お願いします∼⋮帰ってよぉ∼⋮︶
﹃この子はいままでのとは段違いだよ。この前のヤンキー女と比べ
てみなよぉ。上物でしょ。しかも現役の女子高生だよぉ。17才。
5千円でも安いわ。﹄
美樹はそう言って男を説得している。男もああだこうだ言いながら
結局見るつもりだったのだろう。あっさり財布から5千円出して美
樹に渡した。
﹃しょ∼がないなぁ∼。借金あるんだったら助けてやるか。高校生
かぁ。大変だねぇ。頭も、借金で美樹ちゃんが刈っちゃったの?﹄
男は美樹が座っていた机に腰を下ろした。
﹃違う違う。この子の彼氏が剃っちゃったのよぉ。下もしっかり剃
ってあんでしょ∼。まぁ経験少ないからか演技は下手だけど。今き
162
つく教えてんのよぉ。﹄
美樹はそう言ってまたタバコをくわえた。
﹃へぇ∼。でもほんと可愛い顔だねぇ。真面目そうな子じゃない。
何で美樹ちゃんから借金なんかしたの?あ∼もう大変だぁ。ハハハ。
﹄
そう言って男もタバコを吸った。作業服の股間が盛り上がっている。
明美は隠したいが隠せない手でギュッと膝を握りしめた。
︵⋮悲惨だぁ⋮何で来るのよぉ⋮︶
則雄は男に見せる様に明美の性器を広げている。パンチはまた伏せ
の体勢をとり広げられた明美の性器をザラザラした舌でベロベロと
舐めてきた。男はニンマリとそれを見物している。明美は恥ずかし
くて下を向いて唇を噛みじっと耐えた。すると美樹が立ち上がりま
た明美の頭を叩いた。
﹃⋮ひっ!⋮﹄
ビックリして美樹を見上げる。
﹃あんたお客さんが見てんだからサボってんじゃないわよ。いちい
ち教えてやんなきゃダメねぇ。﹄
そう言ってまた明美の頭をパチンと叩いた。髪の毛がないので叩か
れると音が響く。恥ずかしかった。
﹃⋮あ⋮あん⋮パ⋮パンチ⋮き⋮気持ちいい⋮あぁ⋮﹄
明美はまた上を向いて声を喘いだ。男はケタケタ笑っている。
﹃パンチ犬なのにいいなぁ。こんな可愛い子とヤれて。人間でもな
かなかできねぇぞぉ。﹄
男はパンチの顔の横まで来て一緒に舐めんばかりに凝視していた。
則雄はまたジャムを明美の性器に塗り、パンチがペロペロと性器を
舐め回す。そして則雄は両手で明美の乳房を真ん中に寄せたり小さ
な乳首を引っ張ったりと弄んでいる。パンチのザラザラした舌がク
リトリスを舐めるたびに明美の体がピクッと跳ねる。
︵⋮あんまりそこ舐めないでよぉ⋮お願いだからぁ⋮︶
願いが伝わったのかジャムが無くなったのか、パンチが舐めるのを
163
やめた。明美は上を向いて大きく息を吐いた。
﹃あら、パンチもう十分舐めてあげた?じゃあ次はパンチの番だよ
ねぇ∼。あんたいっぱい気持ち良くしてもらったんだから、次はパ
ンチにしてあげなよぉ∼。﹄
美樹はそう言うと鎖を引いてパンチの頭を撫でている。明美は何を
したらいいのかわからずパンチと美樹を交互に見た。
﹃あんたわかるでしょ?パンチの舐めてあげんの。ちょっと待って
ね、パンチ包茎だから私が剥いてあげる。ちょっと手伝いなよ。ほ
らっ。﹄
美樹はそう言うと男に手伝うように促した。
﹃おいおい∼。今日は金払ってんだぜぇ。則雄にやってもらえよ。﹄
﹃何っ!?こんな上玉のマニアックな変態プレー見せてやってんの
に文句言うんじゃないよっ。後でちょっと先っちょ入れさせてやる
から。ね。﹄
美樹にそう言われ男は明美を見てニンマリ笑い、パンチの後ろに回
りこんだ。
︵⋮ちょっと⋮何⋮意味わかんない⋮︶
呆然としている明美の目の前でパンチがチンチンの姿勢で立ってい
る。男が後ろからパンチの前足を上げて支えている。そして美樹が
パンチのペニスを揉み摩りながら、覆っている毛だらけの皮を剥い
ているのだ。みるみる赤い塊が顔を出す。明美は犬のペニスを初め
て見た。こんなにも大きくなるとは知らなかった。そして則雄に背
中を押されてお尻を上げられ四つん這いにさせられた。目の前にパ
ンチの赤く大きなペニスが迫っている。目を背け懇願するように美
樹を上目で見た。
﹃⋮ひっ⋮いやっ⋮えっ?⋮﹄
﹃何してんのよっ。早く咥えてやんな。あんたやった事あんでしょ
?ないの?フェラ?﹄
﹃⋮え⋮あ⋮あの⋮﹄
﹃でも知ってんでしょ?どうやるかぐらい。最初は優しく先っちょ
164
舐めてあげんの。それから口に含んでやんな。優しくよぉ。﹄
美樹が嬉しそうに明美を見ながらパンチのペニスを少し揺らした。
明美が踏ん切れずにオロオロしているとまた目つきが変わり威圧し
てくる。美樹の目が怖い。明美はおずおずと前に進んだ。
︵⋮よしっ⋮︶
明美は目をギュッと閉じて一度大きく息を吸い込んでから息を止め、
舌を出してパンチのペニスを舐めた。今まで感じた事がない嫌な味
がした。気持ちが悪くて吐き気がする。それでも明美は何度かペロ
ペロとパンチのペニスの先を舐めた。美樹が擦っているからなのか
少しづつ大きくなっていく。そして明美はもう一度大きく息を吸い
込みパンチのペニスを口に含んだ。
﹃きゃ∼、明美ちゃんヘンタ∼イ!犬のおちんちんフェラチオして
るぅ∼。キモ∼イ。﹄
﹃うひゃ∼。凄いなこりゃぁ。17だったらフェラなんかまだやっ
た事ないんじゃない?初めての相手が犬ってのも可哀想だなぁ。﹄
男が上からそう言って笑っている。
﹃いいじゃない。犬となんか普通の子はしないよぉ∼。いい経験じ
ゃん。﹄
明美は目をギュッと閉じて少しづつ口を動かした。嗚咽がでるせい
で目に涙が溜まる。すると後ろにいる則雄に足を広げられた。
﹃美樹、ちょっとだけ入れていいか?﹄
則雄はそう言うと明美のお尻を両手で広げてきた。体がブルッと震
え、悪寒が走った。
﹃ダメダメッ兄貴っ!パンチが先だよ。何言ってんのよぉ。﹄
﹃いいじゃねぇか。パンチまだ舐めてもらってんだろっ?大丈夫だ
よ、先っぽちょっと入れるだけだって。﹄
明美は何度も嗚咽を漏らしながらパンチのペニスを咥えている。入
れる?何を?
︵⋮うぅ⋮気持ち悪い⋮入れるって⋮うそでしょ⋮︶
涙が溜まって目が開けられない。明美のお尻に何か生暖かい物がの
165
せられた。
つづく
166
撮影
第26章
則雄は片手で明美のお尻を掴み、もう片方の手に自分のペニスを持
って明美のお尻をペチペチと叩いている。
﹃先っぽだけよ。本当に。我慢しなさいよ。兄貴も後でフェラして
もらえばいいんだから。ねぇ∼明美ちゃん。﹄
美樹はそう言って明美の頭を撫でた。明美はまた嗚咽をもらし、気
持ち悪くて口からヨダレを垂らしてしまった。そして則雄にお尻を
左右に広げられ明美の性器に塊が入ってきた。
﹃⋮うぅ!⋮うぅ⋮ひやっ!⋮﹄
明美はパンチのペニスを咥えながら声をあげた。則雄はペニスの先
を明美に挿入してきた。少し入れては抜き、それを繰り返している。
全身に鳥肌がたった。我慢できずパンチのペニスから口を離し声を
あげてしまった。
﹃⋮ちょ!⋮ちょっとっ!⋮イヤッ!⋮﹄
明美はお尻を離そうとするが則雄に持たれていて動かせない。する
と美樹が明美の頬を張り飛ばした。
﹃⋮キャッ!⋮﹄
﹃お前さぁ、何嫌がってんだよっ!あのねぇ、私に借金があるって
ことは、兄貴にもあるってことなんだよっ!ちょっとチンポ入れた
ぐらいでうるせぇよっ!﹄
明美は涙目で美樹を見た。見物の男がニヤニヤしてうなづいている。
﹃⋮で⋮でも⋮﹄
﹃あ∼!でも何だよっ!兄貴に入れられんのがそんなに嫌なのかよ
っ!おぉ!人間様に入れてもらえるだけありがたいと思いなぁ。な。
お前は今から犬のおちんちんズッボズボ入れるんだからさぁ。犬の
167
だよっ。人として終わってんじゃんっ。ヒャハハハハッ!犬のおち
んちんをズッボズボ入れてSEXしてる明美ちゃんをさぁ、学校の
みんなに見てもらうぅ∼?あ∼恥かしぃ∼。ヒャヒャヒャヒャッ!﹄
美樹はそう言って明美の頭をペチペチ触りながら笑っている。こん
な姿絶対誰にも見られたくない。明美は唇をギュッと噛んで俯いた。
﹃お前何してんの?。パンチのチンチン風邪引きそうなんですけど
ぉ∼。﹄
美樹はそう言ってパンチのペニスを明美の顔の前でブラブラ揺らし
た。
︵⋮ダメだ⋮この人ならやりかねない⋮︶
明美はまたパンチのペニスを口に含んで顔を前後に動かした。美樹
がパンチのペニスを少し押してくる。奥の方まで入ってきてまた嗚
咽がでる。そして則雄もまた明美の性器にペニスの先を挿入してき
た。ゆっくりと味わう様に入れては出し、を繰り返している。そし
て少しづつ奥に入ってきている気がした。
﹃⋮ぅう⋮う∼ぅ⋮ぅうぅぅ⋮﹄
気持ちが悪くてパンチのペニスを咥えてフェラチオしながら声が漏
れてしまう。口に溜まった唾も飲み込むことができなくてダラダラ
と垂れていた。
﹃兄貴ちょっとぉ、結構入れてんじゃない?ダメだってぇ、パンチ
が先なんだからぁ。ハイッ交代∼。﹄
そう言って美樹がパンチのペニスを離す。できるだけ息を止めてい
た明美は口からヨダレを垂らし、四つん這いのまま手で口を拭って
息をした。
﹃⋮ハァハァハァハァ⋮うぅ⋮﹄
パンチのペニスは皮がすっかり剥かれて大きくなり、ピンク色のペ
ニスに赤い血管が血走っている。男がパンチのペニスと明美の顔を
交互に見て笑っている。
﹃パンチ立派なもん持ってんなぁ。ヒィヒィ言わせてやれよ。カカ
カカカッ。﹄
168
︵⋮きついぃ∼⋮あんなの⋮入れる?⋮無理ぃ⋮︶
明美が恥ずかしくて下を向いて息をついているとまた頭を叩かれた。
﹃お前何休んでんのよっ。お前はまた私をイライラさせたからさぁ、
今からビデオ撮るからねぇ∼。お前の無様で恥ずかしぃ∼い姿を残
してやるよ。兄貴取ってきて。﹄
美樹に言われて則雄はのっそりと立ち上がり押入れを開けて探して
いる。明美の顔がサッと青ざめた。
﹃⋮!⋮イヤッ!⋮イヤですっ!⋮やめて⋮お願い⋮﹄
明美は美樹の方を向いて首を左右に振って頼んだ。美樹が冷たい目
で明美を見る。
﹃ほ∼らまたイラついたぁ∼。お前に嫌とか言う権利はないんだよ
っ!ほんっとイライラするわこいつ。お前に選択肢はないのっ。い
いよ∼別にぃ∼。おでこに焼き入れてクリリンにしてやるから。つ
いでに亀の字も背中に入れる?フハハハッ!当然ビデオも撮るから。
顔焼かれてビデオ撮られるかぁ∼、どっちがいい∼?﹄
明美は泣きそうな顔で美樹を見た。ビデオで撮られるのは嫌だ。こ
んな行為を映像に残すなんて考えられない。明美は美樹に頭を下げ
た。
﹃⋮お⋮お願いしますっ⋮撮るのは⋮許して下さい⋮他の事はしま
すからっ⋮﹄
則雄に入れられても、カメラで撮られるよりはいいと思った。
﹃ハァ∼あ、だからぁ∼、お前にそんな権利はないってのっ!バァ
∼カ!でもぉ、私も鬼じゃないからさ、他の人には見せないであげ
てもいいのよぉ。お前次第だけどねぇ∼。何でもするんでしょぉ∼。
これ以上イライラさせない方がいいよぉ。お前の顔にコレ押し付け
たくてウズウズしてんだから。﹄
美樹はそう言って明美の顔の目の前まで火のついたタバコの先端を
近づけてきた。
﹃⋮ひっ!⋮や...やめ⋮﹄
何でもするとは言ってない。でももう美樹にお願いしたところで無
169
駄なのだ。このままだと本当に顔を焼かれてしまう。明美はガック
リと首をうな垂れた。美樹はニッコリ笑ってタバコを遠ざけた。
﹃ハ∼イ、じゃぁ再開しよっかぁ。せっかく撮るんだからいい作品
にしなきゃねぇ。大丈夫よ。私がちゃんと考えてあげるからぁ∼。﹄
則雄が押入れから出してきたカメラを美樹に手渡して何やら聞いて
いる。美樹は動作確認をする為電源を入れる。則雄がビデオを回す
のだろう。
﹃お前もバカだねぇ∼。もっと素直になっとけばもう終わってんの
にさぁ。だから嫌いなのよねぇ∼。ほんっとバカだわっ。﹄
そう言って何やら確認して則雄に手渡し、操作の説明をした。
﹃じゃぁね∼、流れとか決めるからさぁ、あんたちゃんと覚えなさ
いよっ、台詞とか。えっとねぇ∼、じゃぁ、まず初めにぃ∼⋮⋮﹄
美樹が説明を始めた。明美ももうやるしかない。口の中が気持ち悪
かった。時折怒鳴られながら説明を受けている。
︵⋮そんな事まで⋮ほんと⋮きついよぉ∼⋮︶
⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
﹃ハイッ。じゃぁいくよぉ∼。兄貴もいい∼?スタートォー。﹄
美樹が合図した。明美は大きく深呼吸して体の震えをグッと抑えた。
明美の体がテカテカに光っている。全身にバターを塗られたのだ。
カメラを向けられたのでぎこちなくニッコリ笑った。
﹃⋮こ⋮こんにちはぁ∼⋮わ⋮私の名前は⋮山本⋮明美⋮17歳⋮
女子高生で∼す⋮わ⋮私の⋮彼を紹介しま∼す⋮パ⋮パンチって言
うの⋮。﹄
明美はカメラに向かってそう言って横座りになり横を向いた。美樹
がパンチの鎖を引いて抑えていたが少し緩めていく。バターの匂い
がするのだろう、鎖を引かれながらも明美に向かってくる。そして
明美の横でお座りさせた。明美はパンチの口に唇を近づけて舌を出
して舐めた。パンチも舐めてくる。そして右手をパンチのペニスに
添えた。皮を剥かれて大きくなったままだ。
170
﹃⋮あぁ⋮お⋮大きい⋮パ⋮パンチ⋮パンチの...お⋮おちんち
ん⋮ちょうだい⋮﹄
明美はそう言うと四つん這いになりパンチの股間に顔を近づける。
右手でパンチのペニスを持って上を向かせて先っぽを舐め始めた。
手の感触が気持ち悪い。
︵⋮ひぃ∼⋮ネトネトしてる⋮気持ち悪い⋮︶
明美はぎゅっと目を閉じて息を止め、パンチのペニスを口に咥えた。
顔を前後にゆっくり動かし、言われたように徐々に口の奥までペニ
スを咥える。
﹃⋮おぉ⋮う⋮うぉ⋮おぅ⋮うぅ⋮﹄
我慢しても嗚咽が出て唾が溜まり、ダラダラと口から漏れる。それ
でも口を前後に動かした。5分ほどフェラチオさせられて、美樹の
合図でやっと口からペニスを出せた。
﹃⋮うぅ⋮ハァ⋮ハァ⋮おぉ⋮ハァ⋮﹄
明美はハァハァと息を吐きながら口を拭って、涙目をパンチに向け
た。
﹃⋮も⋮もう⋮明美⋮我慢できない⋮パ⋮パンチの⋮おちんちん⋮
ここに⋮入れて⋮﹄
明美はそう言うとパンチに向かって大きく足を開き、M字で座り、
両手で性器を広げた。則雄が明美の正面に来て広げた性器をアップ
で撮っている。カメラを向けられると一層恥ずかしさが増す。
︵⋮撮らないでよ⋮ほんと⋮いやだぁ⋮︶
明美はまた大きく息を吐いて、顔を赤らめ恥ずかしそうにパンチの
前で仰向けに寝転んだ。そして美樹がパンチを明美の上に連れてき
た。パンチが明美の胸を舐めてくる。
﹃あんた何してんのよっ、早くっ!足広げて腰あげてっ!﹄
美樹に急かされ明美は足を広げたが怖くてなかなか腰が上げられな
い。体が拒否している。すると美樹が吸っていたタバコの灰を明美
のお腹に落とした。
﹃⋮熱っ!⋮い⋮﹄
171
﹃早くしろっ、このボケッ!﹄
明美はハッと息を吐き足を踏ん張りお尻を持ち上げ、両肘を床につ
き両手でお尻を支えた。体の震えが止まらない。プルプルと震える
腰を必死に支えている。そこに見物の男が布団を折り畳んで明美の
背中に差し入れ、明美の体の高さを調節した。
﹃これぐらいで丁度いい高さなんじゃなぁい?明美ちゃん待たせち
ゃったぁ∼?は∼い、パンチいくよぉ∼。挿入ぅ∼。﹄
美樹がパンチのペニスを持って明美の性器に近づけてくる。明美は
目をギュッと閉じて歯を食いしばった。息ができない。プルプルと
体が震えている。
︵⋮明美⋮がんばれ⋮我慢⋮我慢⋮我慢⋮我慢⋮︶
明美は呪文のように頭の中で繰り返した。そして明美の股間に生暖
かい物があたりゆっくり性器に入ってくる。犬のペニスが明美の膣
の壁に擦れながら徐々に奥まで入ってきた。明美はとうとう犬のペ
ニスを性器に入れられた。
﹃⋮ひ!⋮いぃっ∼⋮いっ!!⋮やっ⋮いぃ!!⋮﹄
全身に鳥肌が立ち腰がガクガク震える。明美は性器に犬のペニスを
根元まで完全に入れられてしまった。
﹃挿入ぅ∼。ハハハハハッ!ちょっとこの女犬と交尾してるぅ∼!
すっごい格好だよぉ∼明美ちゃ∼ん。犬におちんちん入れてもらっ
て気持ちいい∼?﹄
﹃⋮いっ!⋮いっ⋮や⋮﹄
明美は歯を食いしばって口を閉じ屈辱で震える体を抑えようと両手
でギュッと布団を握った。
﹃ズッポリとおちんちん入ってますよぉ∼。ほんと無様でいい格好
だわ。ほんとざまぁ!ヒャヒャヒャッ!明美ちゃんのこの恥ずかし
ぃ∼い格好お友達にも見せてあげたいなぁ∼。こんな可愛い同級生
が犬と交尾してるなんて思わないもんねぇ∼。﹄
明美は震える体を止められない。屈辱と恥ずかしさで打ち震えた。
しかしちゃんと言われたようにやらないといけない。
172
︵⋮きついぃ⋮きついよぉ⋮恥ずかしい⋮.︶
つづく
173
交尾
第27章
性器に犬のペニスを根元まで挿入されて、屈辱と異物が中に入って
きた気持ち悪さで体が震えて動くことができないでいた。それでも
則雄はカメラのレンズを明美に向けている。明美は頭の中で呪文の
ように自分を励まし何とか続きを始めた。
﹃⋮あ⋮あぁ⋮凄い⋮気持ちいい⋮パンチのおちんちん⋮大きくて
⋮気持ちいい⋮﹄
明美はそう言って腰をゆっくり前後に動かした。美樹もパンチのペ
ニスを持って明美の腰の動きに合わせて出し入れしてくる。そして
明美は徐々に腰を大きく前後に動かしペニスをピストンさせた。
﹃⋮あん⋮あぁ⋮気持ちいい⋮あぁ⋮あん⋮ハァ⋮ハァ⋮気持ちい
いよぉ⋮﹄
明美は言われた通りに喘ぎ声をあげ、腰を動かしペニスを出し入れ
した。則雄は上から明美とパンチをレンズに収め、段々下半身に近
づいた。明美の顔を撮り、ペニスが入れられているのが明美だとい
う事がわかるように撮影していた。ペニスを出し入れされている明
美の性器をアップでじっくり撮影している。それでも明美は一生懸
命腰を動かした。
﹃⋮あん⋮あん⋮凄い⋮気持ちいい⋮あん⋮あん⋮明美⋮イキそう
⋮﹄
パンチも自分のペニスが生殖器に入っているのがわかるのだろうか、
時折腰を小刻みに動かしてくるのだ。
﹃いやだぁ∼、パンチも乗ってきたじゃん。ジュボジュボ音出てま
すよぉ∼。明美ちゃ∼ん。ほんとに犬と交尾しちゃってるわ、気持
ちよさそぉ∼。ヒャヒャヒャヒャッ!﹄
174
︵⋮気持ちいい訳ないじゃん⋮くやしい⋮︶
明美は涙目になりながらも喘ぎながら腰を動かした。何とも言えな
い屈辱感だった。明美が腰を前後させるたびに犬のペニスが膣内で
犬
のペニスを無理矢理入れられ、その姿をビデオに
擦り合う。女性にとって他人に見られるだけでも恥ずかしい場所に、
人でもない
まで撮られて笑われている。くやしい。しかしこんな姿を撮影され
た映像を他の誰にも見られたくないし、美樹が怖かった。
徐々に腰を大きく前後させ、ピストンの幅を大きくしていく。そし
て今度は一度ペニスを抜き取り、則雄がパンチの横に来た。明美の
性器にペニスが入っていくところをよく見えるように撮影する為だ。
またペニスを入れられる。明美は腰をグッと前に動かしてペニスを
根元まですっぽりと入れて、
また出す。その動作を繰り返しやらされる。
﹃ちょっと見てぇ∼。明美ちゃんのおマ○コ、ポッカリお口開けち
ゃってさぁ∼。後で見せてあげるからねぇ。お口パックリ開けちゃ
ってる明美ちゃんのおマ○コ∼。中まで丸見えだよぉ∼。﹄
﹃ほんとだ、パックリ開いちゃってるねぇ。ハハハッ。﹄
明美は恥ずかしくて動きが止まった。下半身がプルプルと震えてし
まう。
﹃⋮いやっ⋮い⋮﹄
﹃嫌じゃねぇよ、バーカッ。もう十分変態だっちゅうのっ。ほらっ、
休んでないで早く腰動かしなっ!カメラ回ってんだから。﹄
明美はまた腰を動かし喘いだ。則雄はまた上からカメラを向けてい
る。顔を覆いたい。そして美樹の合図で次に移る。
﹃⋮あん⋮あん⋮気持ちいい⋮パ⋮パンチ⋮今度は⋮後ろから⋮入
れてぇ∼⋮あぁ⋮﹄
明美は一旦ペニスを抜かれてガクガクと震える体で布団から降りた。
﹃ほらっ、早くこっち向けてケツ上げなっ。﹄
美樹にお尻をパチンッと叩かれて明美は四つん這いになった。則雄
が明美の後ろからカメラを向けている。
175
明美は左肘を床に付き、大きく足を開いてお尻を上に突き上げた。
そして右手でお尻を開き振り返ってカメラを見た。
﹃⋮パ⋮パンチ⋮明美⋮もう我慢できない⋮早く⋮早く⋮おちんち
ん⋮入れてぇ⋮﹄
そう言ってお尻を左右に振らされた。後ろではパンチが待っている
のだ。
﹃明美ちゃんってばお尻の穴も丸見えよぉ∼。ほんっと犬と一緒じ
ゃん。お尻の穴にも入れてもらったらぁ∼。フフフフフッ!﹄
﹃⋮イ⋮﹄
またイヤと言えば怒られる。明美は黙ってお尻を振り続け、言われ
た通りにする。
﹃⋮あぁ⋮早く⋮おちんちん⋮欲しいの⋮早く⋮入れてぇ⋮﹄
そして美樹がパンチを引っぱって明美の背中に覆いかぶせる様に前
足を乗せる。見物の男がパンチが動かない様に持ち、美樹はパンチ
のペニスを明美の性器に近づける。
﹃お前もっとケツ上げろっ。ほらっ!。ハイいくよぉ∼。挿入ぅ∼。
﹄
明美は大きく息を吸い込んで息を止め、目を瞑って歯をくいしばる。
震える下半身に力を入れ思い切り上にお尻を突き上げた。そしてバ
ックからパンチのペニスを根元まで入れられた。
﹃⋮いっ⋮いぃ⋮あぁ⋮﹄
気持ち悪さと痛みで声が出た。その格好を見て美樹たちが大笑いし
ている。
﹃ハーハハハハッ!やっばいっ!無様な格好だねぇ∼明美ちゃ∼ん
っ!ほんと交尾だわっ!よくそんな恥ずかしい格好見せれるもんだ
わっ!面白すぎっ!ざまぁ∼!ハーハハハハハッ!﹄
美樹たちが大口を開けて笑っている。明美はジッと下を向いて体を
震わせた。恥ずかしい。パンチも動物の本能で腰をカクカク動かし
始めた。前足で抱えようとするので爪があたって背中が痛い。美樹
に後ろからお尻を叩かれ、明美は腰を前後に動かした。美樹も動き
176
に合わせてパンチのペニスを出し入れする。
﹃⋮あん⋮あぁ⋮パンチ⋮凄い⋮気持ちいいよぉ⋮もっと⋮もっと
⋮あん⋮あん⋮﹄
明美は腰を動かしながら少し上を向いて喘いだ。則雄が明美とパン
チを引いて撮影し、また下半身をアップで撮っている。そして段々
と左に動き、明美の胸が体の動きに合わせて揺れるところをじっく
り撮影し、徐々に横にずれ、喘いでいる明美の顔を撮影された。
︵⋮やめてぇ∼⋮顔写さないでよぉ∼⋮︶
明美は赤らめた顔を上に向け声を出して喘ぎながら腰を大きく前後
に動かす。美樹がその動きに合わせてペニスの出し入れの幅を広く
していく。ペニスを先端辺りまで出し、また根元までしっかりと入
れてくる。パンチも腰を小刻みに動かしてくる。息づかいが荒くな
ってきた。まさに人間と犬がSEXをしていた。
﹃⋮あん⋮あん⋮気持ちいい⋮あぁ⋮あん⋮気持ちいいよぉ⋮﹄
﹃明美ちゃんおマ○コベチャベチャじゃんかぁ∼。何か垂れてきて
ますよぉ。犬のおちんちんで感じちゃうってマジ変態じゃ∼ん。﹄
﹃ほんとに気持ち良さそうだもんなぁ。犬でも人でも一緒かぁ!ハ
ハハハハッ!﹄
そう言って笑われ、明美は恥ずかしくて唇を噛み顔を伏せる。
︵⋮気持ちいい訳⋮ないじゃない⋮︶
パンチの息遣いが段々と早くなってきた。前足で明美の背中をひっ
かく。そして何やら様子がおかしいので美樹はペニスを抜いた。パ
ンチは明美の背中から降り、部屋をトコトコ歩いている。
﹃あらっ、パンチったらイっちゃったの?あらら、パンチ中出しし
ちゃったぁ。ひゃぁ∼、明美ちゃんのおマ○コから何か垂れてきて
るぅ∼。﹄
美樹が明美のお尻を両手で広げ、則雄が明美の性器をアップで撮影
している。
﹃⋮え!⋮や!⋮やだっ!⋮そ⋮そんなぁ⋮﹄
﹃そりゃぁパンチだってイクわよぉ。ほ∼ら、ミルクがとろぉ∼ん
177
って出てきてるよぉ∼。﹄
明美はうろたえ美樹の方を振り返った。足がガクガク震えだし、吐
き気がしてきた。中で出された?犬の精子を??
﹃お前ちょっと動くんじゃねぇよっ。出てくるとこ撮るんだから。﹄
美樹はそう言うと台所から使いさしの割り箸を持ってきて明美の性
器に入れ、かき回すように動かしてから抜いた。
﹃ほぉ∼ら、ミルク出てきたよぉ∼。初めて中で出されたのが犬?
ヒャハハハハッ!よかったねっ!犬に中出ししてもらってぇ!泣く
ほど気持ち良かったんだもんねぇ∼。﹄
体が動かない。四つん這いの体勢のまま唇を噛んで下を向いて泣い
てしまった。パンチが床に転がって自分のペニスを舐めている。
﹃お前泣いてんじゃねぇよっ。まだ続きあんだろぉ?ケツの穴焼い
てやろっかぁ!えぇ!﹄
美樹は怒鳴りながらタバコの火を明美のお尻の穴の寸前まで近づけ
た。そしてほんの少しだが肛門にタバコの先端が触れた。
﹃⋮あっ!!⋮いっ!⋮﹄
明美は熱さで飛び上がり、床を転げ顔をしかめた。美樹がタバコを
吸いながら睨んでいる。
﹃私ほんっと泣く女嫌いだわ。もう一回ヤラしてやろっか?下に吾
郎って言う柴がいるから。よろこぶよぉ∼。﹄
明美は手で涙を拭い、首を左右にブンブン振った。
﹃⋮イッ⋮ご⋮ごめんなさいっ!⋮ごめんなさいっ!⋮﹄
こんな事もう二度としたくない。必死に謝った。
︵⋮いやだ⋮いやだ⋮いやだ⋮もうしたくない⋮︶
同情しているのか見物の男は苦笑いで明美を見ている。則雄は撮影
した映像を見てニヤニヤと笑っていた。
﹃美樹ちゃん厳しいなぁ∼。敵に回すと大変だなぁ。もう。﹄
﹃当ったり前じゃないっ。敵に回すと怖いよ、私は。とことんやっ
てやるからっ。特にこいつみたいにイライラさせる女にはね。もっ
と無様な姿晒させてやるっ。兄貴何見てんのよっ。後でいくらでも
178
観れるんだから。早く準備しな。お前もっ!﹄
急に美樹に怒鳴られビクッと跳ねる。竜二も同じだ。泣いたら本当
に怒る。もう明美は素直に言う事を聞くしかなかった。
﹃⋮ハイ⋮﹄
明美は転がった体を立て直し、つま先立ちで足を広げて座った。両
手の拳を顔の横に持ってきて犬のちんちんの体勢になる。そしてピ
ンクローターを性器に入れられた。則雄が明美の正面にきてカメラ
を向けたのでニッコリ笑う。
﹃⋮あ∼気持ちよかったぁ∼!⋮明美⋮犬のおちんちん大∼好きっ
!⋮またねぇ∼!﹄
そう言わされて上体を横に傾け、顔の横で両手を振った。
﹃カッートッ!はぁ∼い、パンチお疲れ様ぁ∼。﹄
美樹がそう合図してパンチの頭を撫でている。地獄の様な時間が終
わった。明美はヘナヘナとお尻をついて座った。則雄もカメラをテ
ーブルに置き、台所に行って飲み物を飲んでいる。
︵⋮やっと終わったぁ⋮もう帰りたい⋮帰りたいよぉ...︶
帰りたいなど言える訳がないので黙って待っている。まだ何かやら
されるのだろうか。
﹃今何時ぃ?そうだ、竜ちゃんに電話してみよっと。﹄
美樹のその声に明美はまた顔から血の気が消え失せる。また体が震
えてきた。
︵⋮うそ∼⋮そんな∼⋮︶
美樹が立ち上がってベランダの方へ行き、スマホを片手に戻ってき
た。竜二に電話しているのだ。明美の心臓がすごいスピードで動い
ている。
︵⋮お願い⋮出ないで下さいっ⋮︶
明美は自分の性器から伸びている入れられたままのピンクローター
のコードを眺め、美樹の会話を祈りながら聞いた。
つづく
179
理沙
第28章
美樹﹃あ、もしもし?竜ちゃん?私ぃ。美樹ぃ。竜ちゃん今どこ?
何してんの?﹄
竜二﹃今?○○のゲーセン。何?てか美樹は何してんだよ。﹄
美樹﹃私ぃ?今ねぇ、あ、また明美ちゃん借りてんだけど。て言う
かぁ、こないだこいつに金貸したんだよねぇ。竜ちゃんこいつに聞
いてたぁ?でしょ∼。それでぇ、利息がすんごい付いてんのぉ。し
かもぉ、こいつお礼も言わないからさぁ∼、しっかり取り立てる事
にしたんだぁ∼。いいでしょ?それでね、今日さっそく面白い事さ
せてんだけどぉ、竜ちゃんこっちこれないの?﹄
竜二﹃今?ダメダメ。こっちも今金でトラブってんだわ。アキラが
俺に金払わねぇで逃げようとしやがってよっ。さっき捕まえたんだ
わ。ヘヘヘ。俺から逃げようとした罪は重いからねぇ。アキラだけ
では償いきれねぇからよぉ、アキラの女も今呼び出してんだわ。美
樹も知ってんだろ?理沙。そりゃあ連帯責任だろ。だからぁ、理沙
にも償ってもらわねぇとさ。そんでアキラだけ先にボコってんだわ。
ヒヒヒヒヒッ。﹄
美樹﹃知ってるぅ∼!私もその子嫌∼い!すっごい生意気な女でし
ょう?ざまぁだわ!とことんイジメちゃいなよぉ。最近調子乗って
付け上がってるから。じゃあまた後で電話するね。﹄
美樹はそう言って電話を切った。
︵⋮よかったぁ⋮助かったぁ⋮︶
180
明美はホッと心底安堵した。悪魔2人が揃ったら何をされるかわか
らない。
﹃何か面白い事してるみたい。お前も会った事あるんじゃないの?
理沙って子。てか腹減ったわ。こんな面白いショー見せてやったん
だからラーメンぐらい奢りなさいよ。﹄
﹃はいっ?俺?金払ってんだよ?ま、まぁいいけどよぉ。じゃあ俺
も腹減ったし行くか。則雄も行くか?﹄
則雄はまだビデオの映像を見ていたが男に聞かれて黙って頷いた。
︵⋮よかったぁ∼⋮帰れそう⋮かなぁ⋮理沙って⋮京子の先輩の..
.︶
明美はじっと体育座りで性器から伸びている入れられたままのピン
クローターのコードをぼんやり眺めながら思い出していた。京子と
ゲームセンターに行った時に紹介してもらった人だ。綺麗な人だっ
たので覚えている。すると美樹が手に何か持って明美に近づいてき
た。
﹃お前は待ってな。部屋は嫌だからぁ、パンチと一緒にお外でねぇ。
SEXした仲なんだから。仲良く待ってなさい。﹄
美樹は手に持っていた皮の首輪を明美の首にはめ鎖を繋いだ。
﹃⋮えっ⋮外って⋮この⋮このままですか?⋮﹄
明美は何が何だかわからず首輪を付けられ、背中で両手首を縛られ
てしまった。
﹃⋮あ⋮あのっ⋮ち⋮ちゃんと待ってますからっ⋮何か⋮何か着さ
せて下さいっ!⋮﹄
美樹は何も言わずに明美の顔にアイマスクを付け鎖を引っ張った。
明美は鎖を引っ張られて立ち上がり、前が見えないので引っ張られ
る方向におずおずと緊張しながら足を進める。急に風が体にあたり
外に出たのがわかった。そしてまた引っ張られて歩いた。入れられ
たままのピンクローターのコードが明美の性器から伸びて付いてき
ている。コードの先に付いたバイブの速度を調節する為のコントロ
ーラーが歩くたびにガラガラと音を立てて引きずられる。
181
﹃ここから階段だよっ。落ちてもいいけどほっとくから。﹄
﹃⋮いっ⋮い⋮い⋮﹄
明美はゆっくりと震える足を伸ばし、一段一段ゆっくりと降りてい
く。車の音や工事で作業している音など外の喧騒が聞こえる。明美
が一段下りる度に鉄製の階段にピンクローターのコントローラーが
カンカンと音を響かせた。
下まで降りて少し歩き、草の上に座らされた。階段を降りた所にパ
ンチの小屋があったのを覚えている。首の鎖をどこかに繋がれ、足
を閉じて座ったが広げさせられた。そして膝の曲がっているところ
に紐を通されて足を外側に引っ張られ、背中で縛られた二の腕に繋
がれた。明美は両足を大きく広げた形で固定され座らされている。
胸も性器も丸見えだ。
﹃ハイッと。ちゃんとお留守番すんのよぉ∼。ここの人みんなに見
てもらいなぁ。大丈夫よぉ、ここの住人み∼んなおっさんだからっ。
じゃぁねぇ。﹄
﹃⋮えっ!...待って!⋮ちょ⋮ちょっと!⋮イ⋮イヤッ!⋮お
⋮お願いしますっ!⋮﹄
明美が懇願するも美樹たちは行ってしまった。パンチがペチャペチ
ャと水を飲んでいる音を聞きながら明美は何も考えられずただ座っ
ていた。
⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
木下理沙はアキラに呼ばれて、○○町のゲームセンターに向かって
いた。アキラ達とよく待ち合わせをする場所だ。
﹃何よ。行くって言ってたの来週じゃん⋮まいっか。﹄
アキラに欲しかったバッグを買ってもらう約束をしていたので内心
うれしくて自然と歩く足が速くなる。
理沙はT高校に通う3年生だ。18才になった。細い身体からスラ
ッと長い足がデニムのミニスカートから伸びている。ピチピチのT
182
シャツから膨らんでいる胸もそこそこ大きい。少し癖毛のショート
カットの髪は金髪に近い明るい色にカラーしている。肌はあえて焼
いている訳ではないが海によく遊びに行くので程よく焼けていた。
誰が見てもギャルだ。童顔で可愛いらしく、スタイルとのアンバラ
ンスさが魅力的でそこらじゅうでナンパされる。
理沙はとにかく気が強く、言いたい事は男でも女でもハッキリと言
う性格で、ギャル仲間の間でもリーダーみたいになっていた。
アキラには最近クラブでナンパされた。普通に無理と言って断った
が、とにかくしつこいので電話番号だけ教えてしまった。それでO
Kだと思わせてしまったのだ。アキラはいろんな物を買ってくれた。
お金があまりなかった理沙はそれに釣られて電話で何か買ってやる
と言われて呼ばれるとついつい行ってしまうのだ。特に好きでも何
でもない。だからSEXもさせない。
アキラは有名なギャンググループのメンバーでそこで竜二とも知り
合った。竜二はそのグループのリーダーだからだ。アキラは理沙を
自分の彼女だと言って竜二達に紹介したが別にいいかと流してしま
った。
理沙は竜二にでもハッキリ自分の意見を言った。嫌な事は嫌だとハ
ッキリ言う。アキラは何度も肝を冷やしている。それでもアキラは
このグループの上の方の人間だった。組織で言うと幹部クラスと言
った所か。なので竜二もそのアキラの彼女の理沙には怒ったり手を
出したりはしなかった。それでも理沙は竜二の怖さは十分知ってい
る。なので竜二には一応言葉を選んで話していた。
アキラは魔が差してしまった。いろいろな活動で集めたお金は竜二
に渡さなければならない。そのお金を誤魔化してしまったのだ。車
の修理代や、理沙にまたカバンを買ってやる約束をしていたのでお
金が欲しかった。そしてそれがバレてしまい、急いで逃げようとし
たが捕まってしまったのだ。
アキラはギャングのメンバー達からボッコボコにリンチされ、髪の
183
毛と眉毛を剃られた。そして全裸にされて陰毛をライターの火で全
て焼き取られた。ゲームセンターの中にパチスロ機などが並んだ少
し広めのスペースがある。そこの床にアキラは正座して座らされて
いた。顔は腫れ上がり所々に血がこびり付いている。体には何箇所
かタバコで焼かれた跡がある。
﹃竜二くん、頼むよっ!理沙関係ないからやめてくれよっ。﹄
﹃はぁ?何?聞こえねぇ。﹄
竜二はそう言ってアキラの胸にタバコを押し付けた。
﹃ギィー!アーッ!﹄
アキラは熱さを必死に耐えて体勢をそのまま保っていた。すると入
り口から理沙が入ってくるのが見えた。
﹃竜二さん、来ましたよ。﹄
何人かが理沙の方を見ている。理沙もキョロキョロしてアキラを探
しているようだった。
﹃来た来たっ。またエロい格好で来たよぉ。﹄
﹃まぁどうせ脱ぐんだったら一緒じゃん。木下の裸見れんだろぉ?
楽しみぃ∼!﹄
ギャングのメンバーがこそこそ笑っている。今日は理沙と同い年の
メンバーが集まり、同じ高校の同級生もこの場にいた。しかも同じ
クラスの守と浩一と言うメンバーもいる。理沙に一層恥ずかしい思
いをさせる為だ。理沙は普段から同級生達を下に見てバカにしてい
る節がある。だからみんな楽しみにしているのだ。
そして理沙がすぐそこまで来たので竜二が出て行った。理沙は一瞬
困惑したような顔になる。
﹃あれっ、竜二さんもいるんだ。じゃぁ言ってくれたらいいのに。
アキラは?﹄
﹃何だよ、俺がいちゃ都合悪いの?あぁ?﹄
理沙は少しムッとして竜二に言い返す。
﹃そんなんじゃないって。1人だと思ったからちょっとそう言った
だけじゃんっ。ねぇアキラは?﹄
184
﹃もちろんいるぜぇ。行けよっ。﹄
理沙はそう言われて竜二の横をすり抜けた。そしてアキラの姿を見
た途端ビクッと体が反応した。
﹃ひっ!えっ?!何っ?アキラ?!﹄
理沙はアキラの姿を見てさすがに一歩引いて驚いている。その後ろ
をメンバーに囲まれて逃げられないようにされた。
﹃えっ?なんで?!ちょっと無理ぃ!どいてよっ!﹄
理沙は逃げようとするが囲まれていてどうすることもできなかった。
﹃竜二さんっ何これっ?何で私呼ばれんのっ?!﹄
﹃アキラの女じゃん。だからアキラが悪い事したらお前も同罪だろ
?連帯責任じゃん。みんなお前が裸で罰を受けんの楽しみにしてん
だわ。﹄
ギャングの仲間からヒューヒューと歓声が上がった。理沙は青ざめ
た顔で竜二を睨んでいる。
﹃私関係ないっ!てか別に付き合ってないしっ!何の責任?!意味
わかんないっ!帰らせてよっ!﹄
﹃あ∼、こいつがさぁ、俺への上納金パクって逃げようとしたんだ
わ。だからこいつが耳を揃えて全額持ってくるまでお前が代わりに
罰を受けんの。当然じゃん。﹄
竜二がそう言って理沙に近寄った。理沙も引かない。竜二の顔が般
若の様に歪んだ。
﹃おい理沙、お前も知ってんだろ、俺あんま怒らせっとどうなるか
よぉ。もう寸前なんだけど。おぉ?﹄
理沙もあまりの恐怖に目をそらす。そして小刻みに震えていた。ヤ
バイ。怖い。あきらめた。
﹃わかったから⋮何したらいいの?﹄
竜二はニンマリと笑って理沙の頭を大きな手で撫でた。
﹃いい子いい子∼。そうそう、素直になっ。とりあえず素っ裸にな
って踊ってもらうかなぁ∼?え∼?何させよっかなぁ∼。ヒヒヒヒ
ヒッ。﹄
185
周りにいるギャング達が嫌らしい目つきで理沙を囲んでいた。
つづく
186
後悔
第29章
﹃とりあえず理沙、ストリップなっ。すっぽんぽんの体、同級生に
見せてやれっ。﹄
竜二はそう言うと守たちに椅子を2つ少し離して並べさせた。理沙
は唇を噛んで守と浩一を睨んでいた。いつもバカにしているこいつ
らに裸を見られる事が屈辱でしかない。しかも今から竜二に何をさ
せられるかわからない。今日ここに来た事を後悔した。
﹃おい理沙ぁ、早く登れよっ。音楽に合わせて腰振ってな。わかん
だろっ?ストリップぐらい。ちゃんとやんねぇと、わかってんよな
ぁ?理沙。﹄
理沙は竜二に凄まれて渋々椅子に登った。竜二の怖さは十分にわか
っている。言う通りにするしかないのだ。1mほど離れた椅子に片
足づつ乗せて、店内にかかっている少し早めのテンポの音楽に合わ
せて腰を振った。そしてTシャツの裾に手を持っていき、ゆっくり
とTシャツをたくし上げ、首から抜き取る。童顔の可愛らしい顔に
合わない薄い豹柄のブラが妙にエロさを出している。そのブラから
はみ出ている大きな乳房がリズムに合わせて揺れている。
﹃オ∼ッ!木下の乳でけぇなぁ。顔に似合わずエロいねぇ∼。﹄
守たちが喜んで歓声を上げている。少し日焼けした顔が赤くなって
いくのがわかる。いつもは強気な理沙だが、ゲームセンターの中で、
しかも同級生の前で裸を晒さなければならないのはやはり恥ずかし
く、唇を噛んで目がキョロキョロと動いている。
﹃木下さぁ∼、ちゃっちゃと脱ごうぜぇ∼。早く俺たちにマ○コ見
てもらえって。﹄
守に急かされ理沙はデニムのスカートの前ボタンを外し、腰を振り
187
ながら少しづつずらしていく。さっと片足を上げてスカートを抜い
て床に落とした。ブラと同じ薄い豹柄のパンティーが露わになる。
両腰がヒモになっていてかなり小さめのパンティーだ。
﹃うっふぁ!エッロッ!バック見せて、バックッ!﹄
理沙は守たちを一睨みした後、足を入れ替えて後ろを向いた。パン
ティーが小さい為、理沙の小さなお尻でも少ししか覆えずほとんど
Tバックぐらいお尻が露出している。理沙はみんなにお尻を向けて
リズムに合わせて腰を左右に振った。
﹃フハハハハッ!ケツ隠れてねぇじゃんっ!高校生がそんなパンツ
履いちゃだめでしょっ!﹄
﹃じゃあ木下さん、ブラから順番にお願いしまぁ∼す。﹄
命令されるのが気に入らないのかまた後ろを少し振り向いて睨む。
﹃うるせぇな⋮﹄
理沙は腰を振りながら少し震える手を背中に回し、ブラのホックを
外した。後ろを向いていても乳房を覆う物がなくなって手で隠して
しまう。しかし後ろの男達からブーイングが上がり、囃し立てられ
てブラを床に落として左手で胸を覆いながら腰の紐に右手で摘んだ。
そしてゆっくりと拒むように紐を引いていく。完全に紐がほどけて
振っている腰から自然にパンティーが落ちていった。薄っすら焼け
た肌に水着の跡が残っている。ギャング達から歓声が上がった。
﹃ひょー!木下すっぽんぽんっ!アザーッスッ!﹄
﹃水着の跡がエロいじゃん∼。てか隠すなってっ。手は頭の上なっ
!﹄
理沙はまだ見せていない胸に両手をクロスさせていたが、ゆっくり
頭の上に両手を持っていく。そして隠す物がなくなったお尻を左右
に振った。離れた椅子に足を広げて乗せているので下から見たら理
沙の性器は丸見えだった。後ろは見えないが、みんなが屈んで性器
を見ているのがわかる。
﹃見えた見えたっ!木下さんのマ○コ見ちゃいましたよっ。毛は無
ぇの?﹄
188
﹃てか高校生のくせに黒くねっ?ねぇねぇ?木下さんっ!ちょっと
黒くねっ?﹄
﹃なんかビラビラくっついてねぇか?中見えないんですけど。ねぇ、
そろそろ前向いて欲しいんですけど∼。﹄
屈辱で体を震わせている理沙はみんなに囃し立てられ、また足を載
せ替え前を向いた。後ろを向いているより100倍恥ずかしい。完
全に全裸を晒した。綺麗な形の乳房に小さめの乳首がツンッと上を
向いている。理沙の股間には陰毛がなかった。もともと脱毛してい
てツルツルなのだ。割れ目までくっきり見えている。守と浩一のニ
ヤけた顔が飛び込んでくる。同じクラスの2人に性器まで見られて
しまった。恥ずかしさと怒り、屈辱で口をパクパクさせて目がキョ
ロキョロと焦点が定まらない。そんな表情で両手を頭の上に乗せ、
全裸でリズムに合わせて腰を左右に振る理沙を見て守と浩一、他の
メンバーもみんなが大笑いしていた。
﹃ギャハハハハハハッ!可愛い顔が金魚みたいになってんぜっ!そ
の顔で踊られるとウケるわっ!﹄
﹃すげぇエロい体してんじゃん。リズムに合ったおっぱいの揺れが
堪らんっ!﹄
﹃股間だけ顔とあってんじゃない。子供みたいにツルツルだもんな
っ!可愛い割れ目でちゅよっ!ハハハハッ!﹄
理沙は時折周りをキョロキョロと見ながら腰を振り続けた。店内の
他の客も何人かは理沙に気づいて見ているのだ。
﹃木下先輩ずっと同じ動きじゃねぇっすかっ。もっとこうさっ、こ
んな感じでさっ、マ○コ自分で広げて見せて下さいよっ。こ∼うこ
∼う。﹄
浩一が自分で動きをやって見せる。いつもはパシリ同然の扱いをし
ている奴に指図されて体が怒りで震えた。しかし竜二が横でニヤニ
ヤしながら腕を組んで見ている。理沙は唇を震わせ、怒ったままの
顔で腰をグッと落としてがに股になった。左手で乳房を揉み、そし
て右手で自分の性器を指で開き今度は腰を前に突き出すように前後
189
にゆっくりと振った。守るようにくっついていたヒダを指で開いて
中のピンク色が顔をだす。理沙は恥ずかしくてどこを見たらいいか
わからずキョロキョロしていた。しばらくみんなが理沙の裸踊りを
堪能している。アキラも横で正座しながら申し訳なさそうに理沙を
見ていた。
﹃あれっ?アキラ君何か勃ってません?﹄
﹃ほんとだっ!ビンビンじゃないっすかっ!?普通勃たないっすよ
ね?この状況で。﹄
正座して勃起しているアキラをみんなが笑う。理沙だけが冷たい目
でアキラを見ていた。
﹃理沙⋮悪ぃ⋮﹄
﹃うるせぇ。こっち見んな。話しかけんな。﹄
理沙はアキラの方を見ずに冷たく言い放った。
﹃おいアキラっ、てめぇチンポ勃ててる場合じゃねぇぞっ。とりあ
えず100万。集めてこいっ。てめぇが100万持ってくるまで理
沙の恥ずかしぃ∼いお仕置きは続くぜぇ。早く集めてきてやれよぉ
∼。ヒヒヒヒヒッ。﹄
竜二はそう言ってアキラに近ずいて吸っていたタバコをアキラの剃
り上げられた頭に押し付けた。
﹃ギィー!アーッ!﹄
アキラは叫び声を上げじっと同じ体勢で耐えている。竜二は消した
タバコを投げ捨ててアキラの体を思い切り蹴り飛ばした。アキラの
体がボールの様に転がる。
﹃早く行ってこいっ!今日中に集めてこねぇとてめぇも理沙もケツ
の穴閉まらねぇよぉにガバガバに広げてやっからよっ!わかったか
っ!﹄
竜二に怒鳴られアキラは縦に首をブンブン振り、そのままの格好で
ゲームセンターから走って出て行った。竜二はそのまま理沙の方へ
顔を向けた。
﹃理沙ぁ、何したい?﹄
190
﹃別に⋮何もしたくない。﹄
理沙は胸を両手で隠しながら下を向いてボソッとつぶやいた。する
と竜二が理沙の足が乗っている椅子を1つ思い切り蹴飛ばした。理
沙はバランスを崩して床に叩きつけられた。その倒れている理沙の
顔をブーツで踏みつける。靴底でギュウッと捻るように力を入れて
踏みつけられ、理沙の顔が苦痛で歪んだ。
﹃イタイッ!イッ、イヤッ!痛いっ!﹄
﹃てめぇもあんま調子に乗んじゃねぇよっ!誰に向かって言ってん
だぁ?!あぁ!﹄
竜二はそう言って怒鳴りつけながら今度は理沙の胸やお腹をブーツ
で踏みつけた。
﹃イヤッ!痛いっ!わかったからっ!やめてっ!﹄
理沙は竜二に踏みつけられ動けない。その後も竜二は理沙の頭や背
中を靴底で蹴飛ばす。
﹃何がわかったんだよっ!えぇ!﹄
竜二はしゃがんで理沙の髪の毛を掴んで上を向かせた。理沙は恐怖
で竜二を見れない。
﹃だって⋮何したいかなんてわかんないもんっ!﹄
理沙は涙目で竜二に訴えた。何がしたいと聞かれても何もしたくな
いに決まっている。そんな事を竜二に言ったら怒るのはわかってい
たが、守たちの手前もあり強く出てしまう。
竜二は掴んでいた髪の毛を離して理沙の頬を張り飛ばした。そして
理沙を床に仰向けに寝かせて理沙の両膝を掴み、思い切り足をM字
に広げた。
﹃おい、手は膝に置けっ。股ぁ閉じんじゃねぇぞぉ。手で持っとけ
っ!﹄
竜二はそう言うと一旦立ち上がった。理沙は床に大股開きで寝かさ
れた。それを守や浩一達が面白そうにニヤついて見ている。性器を
モロに見られているのが恥ずかしい。それでも守たちを睨み返すこ
とができない。竜二が怖かった。
191
﹃木下のマ○コ、丸っ見えだよ。写メ撮っとこ。﹄
﹃ほんっとに顔とのアンバランスさがソソるよなぁ∼。堪らん。﹄
竜二はゆっくりとタバコに火をつけてスーッと大きく一吸いすると
理沙の性器にタバコを刺した。そして立て続けにまた火を付ける。
今度は理沙の鼻の穴に無理矢理差し込んだ。そしてもう片方。理沙
は両方の鼻の穴と性器に火のついたタバコを刺し込まれた。理沙は
鼻のタバコが煙たくて目をショボショボさせている。
﹃てめぇ絶対落とすんじゃねぇぞっ!足閉じたら火ぃ付いてる方突
っ込むからなっ。言う事きかねぇ子供にはお灸だろっ?なぁ?﹄
竜二は後ろを振り向いて笑っている。守や浩一達も大笑いしていた。
理沙は少し小刻みに震えながら我慢していた。煙たくてコホッコホ
ッと咳が出る。目を開けていられない。だんだんと熱が鼻と性器に
近ずいてくる。
﹃ねぇもう無理もう無理っ!熱いよっ!無理無理っ!﹄
熱がどんどんと近づいてくる。灰が理沙の顔のポトリと落ちた。
つづく
192
服従
第30章
理沙が煙たくて顔を動かすので竜二は理沙の髪の毛をグッと掴んで
顔を固定した。そして守と浩一に動かないように足を固定させる。
2人は真近で理沙の性器をじっくり観察している。鼻の方のタバコ
が大分短くなってきた。
﹃熱いっもう熱いっ!無理無理無理無理無理っ!お願いっ!ゴホッ
ホッ、取ってっ⋮無理無理っ!﹄
鼻の方が熱を感じるのだろう。苦しそうに顔を歪める。性器に刺さ
れたタバコも短くなってきて理沙の下半身に力が入りだした。竜二
はこの手をよく使う。タバコの火の熱は人を服従させるのに便利な
道具だった。段々と短くなって肌に熱を感じてくる恐怖を使うのだ。
﹃熱っ!いっ!無理っ!ごめんっごめんっ!ごめんなさいっ!お願
いっ!熱いよっ!﹄
段々と性器にも熱が近づいてきた。振り落とそうにも抑えられてい
て動けない。チリチリと肌が痛くなってきたのだ。それでも竜二は
タバコを取ろうとしない。
﹃そりゃお灸だから熱くねぇと罰になんねぇじゃん。タバコが消え
るまで取らねぇよぉ∼ん。﹄
鼻のタバコはもうフィルターのすぐそばまで火が来ていた。相当熱
いのだろう、理沙は全身をブルブルと震わせている。性器に刺し込
まれたタバコはもうフィルターを焼くところまで来ている。理沙の
下半身がブルブル震えている。理沙は熱さと恐怖でおもらししてし
まった。
﹃ちょっ!おいっ!木下さんおしっこ漏らしましたよっ!﹄
﹃うわっ!ちょっ!かかったっかかったっ!おい、ションベンかけ
193
んなよぉ。タバコも消えちゃったじゃん。﹄
﹃てか俺女がションベンしてるとこ初めて見たわ。しかも同じクラ
スの女だぜ。恥ずかしくねぇのかよっ??木下よぉ?情けねぇ格好
だなぁ。﹄
性器の方のタバコは幸いにも消えたが鼻に刺されたタバコがもう限
界だった。
﹃無理っ!ですっ!もうっ、取ってっ!お願いしますっ!何でもっ
!何でも言う事ききますっ!だからお願いっ!﹄
﹃はい∼?何だってぇ?じゃぁよ、竜二さんと、守くんと浩一くん
の言う事は何でも聞きます、理沙を奴隷にして下さいって大きな声
で言ってみな。﹄
竜二は理沙にそう言うと理沙の鼻に向かってフゥ∼っと息を吐いた。
﹃熱いっ!はいっ!はいっ!竜二さんと守さんと浩一さんの言う事
は何でも聞きますっ!理沙を奴隷にして下さいっ!﹄
理沙はゲームセンターに響き渡るぐらいの声で叫んだ。竜二は満足
そうに理沙の鼻の穴からタバコを取った。理沙は体の力が抜けて大
の字になってハァハァと息をついている。
﹃よかったじゃん、守。クラスに奴隷ができたじゃねぇか。素っ裸
で授業受けろって言ってもやってくれんだぜ。﹄
守と浩一はうれしそうに理沙の伸びた体を見て笑っている。
﹃ありがとうございまーすっ!最高の奴隷手に入れたっすっ!木下
よぉ、立場逆転だなぁ∼。﹄
﹃じゃぁ新学期に早速素っ裸で登校してもらいましょうかねぇ?な
ぁ?木下できんだろっ?何でも言う事聞いてくれんだからさっ。﹄
守と浩一はうれしそうにはしゃいでいる。今まで散々下に見られて
きたお返しができると思うとうれしくて堪らないのだ。理沙の鼻は
少し火傷したのか赤くなっている。呆然と天井の方を見ていた。
﹃おい理沙っ、奴隷っ!立てっ。﹄
竜二に命令され理沙はトロンとした目で上半身を起こした。すると
また頬を叩かれた。
194
﹃おい、返事はっ?あっ?﹄
﹃ハイ⋮﹄
理沙は返事をして立ち上がった。
﹃お前ら奴隷になんかやらせていいんだぜっ。﹄
竜二はそう言って椅子に座りタバコをくわえて火を付けた。
﹃マジっすか∼。やったねっ!﹄
﹃じゃあ、こっちケツ向けて屁ぇこけっ。﹄
早速浩一が理沙に命令する。理沙は浩一の顔を見て唇を噛んで首を
少し左右に振った。
﹃そんな⋮急に言われても出ない⋮﹄
﹃うるせぇ。返事はハイだろうがっ!早くしろっ。こうなっ。﹄
理沙は浩一の言う通りに守たちが並んで座っている方にお尻を向け、
大きく足を開いで前屈して床に手をついた。そしてゆっくり瞬きを
して少し息を吸って止め、下半身に力を入れた。プルプルと下半身
が震える。後ろで笑い声が起きた。
﹃ケツの穴ヒクヒクしてんぜっ!﹄
﹃ほらっ!ケツの穴膨れてきたからもうちょいじゃね?もっときば
らんかいっ!﹄
そう言って守が理沙のお尻をパチンと叩いた。理沙はもう一度大き
く息を吸って止め、下半身に力を入れた。
プ∼ウ プゥ
理沙はきばっておならを出した。出た途端に止めていた息を吐き出
す。
﹃ハァハァハァハァ⋮﹄
一斉に笑いが起きた。理沙は口が開き黒目をキョロキョロと動かし
ている。みんなに笑われて唇を噛んだ。竜二も大口を開けて笑って
いる。
﹃ハハハハハッ!今屁ぇ∼出るときケツの穴パカッて開いたんです
けどっ!﹄
﹃可愛い屁ぇ∼こくんじゃんぇよぉ∼。ちょっと臭くね?ねぇ?﹄
195
理沙は恥ずかしさで振り向くことができずその体勢で固まっている。
﹃あ∼面白れぇ。次はこっち向いてその椅子に片足乗っけて乳揉み
ながら屁ぇこけ。﹄
浩一は立て続けに命令してきた。理沙は浩一たちの方へ向いた。顔
が真っ赤だ。
﹃もう⋮出ないよ⋮ハイッ⋮﹄
理沙は言う通りに椅子に左足を乗せ、両手で乳房を下から持ち上げ
るように揉んだ。そしてまた下半身に力をいれ、大きく息を吸い、
ハッと息を止めてきばった。体がプルプル震え、顔にも力が入る。
それを見て守と浩一が大笑いしている。
﹃ハハハハハハハッ!その顔ヤバイっ!ほっぺた膨らましても屁ぇ
出ねぇってっ!﹄
﹃クラスで一番可愛い女に全裸で屁ぇこかすって最高っ!﹄
自然とほっぺたが膨らむ。恥ずかしいが出さないと終わらないので
頑張って力をいれてきばった。
ブッ ス∼
さっきより時間はかかったが理沙はおならを出した。そして息を吐
き出す。目をキョロキョロさせてハァハァと息をついている。
﹃イッヒャヒャヒャヒャッ!今スカした?ねぇ、木下さんスカした
よねぇ?﹄
﹃すかしっ屁かよぉー!ちょっと臭ぇ∼ってっ!ハハハハハッ!﹄
守たちは手を叩いて笑い転げていた。
﹃もう嫌だよ⋮﹄
理沙は恥ずかしくて下を向いて呟いた。目に涙がこみ上げてくる。
しかし泣くと竜二が鬼のように怒る事は理沙も知っている。理沙は
涙が溢れない様に上を向いた。
﹃理沙ぁ、次はうんこしろよ。﹄
そんな思いもよそに竜二が言ってきた。理沙の顔から血の気がスッ
と消えて青ざめた。
﹃そんな⋮無理⋮出ない⋮﹄
196
理沙は首を左右に振り呟くように声を出す。
﹃いいからうんこしろって。ションベンも屁もかましたんだから次
うんこだろ。﹄
理沙は泣きそうな顔で首を振りながら竜二に懇願した。
﹃無理⋮こんなとこで⋮出ませんっ⋮出ませんっ⋮﹄
﹃へ∼。じゃあ出させてやるわ。行こうぜ。﹄
そう言って竜二が出口に向かって歩き出した。みんなも竜二に付い
て行こうとするが理沙は動けない。守と浩一が待っていた。
﹃あの、服⋮着たいです⋮﹄
﹃奴隷なんだから裸だろ。早く歩けよ奴隷。﹄
浩一は理沙の背中を押した。理沙は仕方なく歩き出す。ゲームセン
ターにいる人みんなが理沙を見ていた。理沙は手で胸と股間を隠し
て歩いて付いていく。すると出入り口で竜二が待っていた。
﹃奴隷自由にしちゃいけねぇよな。手ぐらい拘束しねぇとよ。﹄
そう言うと竜二は理沙の手を後ろに回して手錠をかけた。理沙は前
を隠せなくなった。
﹃よぉーし、まずは全裸引き回しの刑だ。﹄
竜二はそう言って表通りを駅のある方へ歩き出した。みんなも付い
ていく。理沙は守と浩一に背中を押されて付いて行った。まだそん
なに人通りは多くはないがすれ違う人はみんな理沙を見てギョッと
している。理沙は恥ずかしくて周りを見ないように前だけ向いて付
いて行った。
駅が近ずいてにつれて段々人も増えてきた。
﹃わっ、何あれ?﹄
﹃えっ、ちょっと、ちょっとあの女の子、裸?服着てないよね?﹄
スーツ姿のサラリーマンや学生風の人達が理沙を見て口々にコソコ
ソ言って見ている。女性の通行人も怪訝そうに理沙の方を見ていた。
振り返ってじっと見ているおじさんや、道路の向こう側から携帯の
ムービーで撮影している人もいる。ギャル風の可愛い女の子が全裸
で歩いているのだからみんな見て当然だ。理沙はもう生きた心地が
197
せずただ黙って付いて行った。
つづく
198
浣腸
第31章
駅に近ずくにつれ人通りや店舗が増えてきた。理沙はできるだけ周
りを見ないように前を歩くメンバーの足元だけを見て付いて行った。
歩いていた竜二が突然立ち止まった。電話がかかってきたようで携
帯を耳にして何やらしゃべっている。みんなが一旦止まった。理沙
はみんなの陰に隠れるように身を置いている。すると守が何やら耳
元で言ってきた。
﹃⋮⋮⋮。行って来いっ。﹄
﹃えぇ⋮で⋮でも⋮﹄
理沙は下を向いて少し首を振った。守が理沙の背中をドンッと押す。
﹃いいから早く行ってこいって。さっきの宣言忘れた?ねぇ?﹄
理沙にそう言うと守は浩一にも何やら言う。
﹃ハハハハハッ!いいね、面白そう。早く行けって。返事はぁ?﹄
理沙は俯いて唇を噛んでいる。踏ん切りがつかない。
﹃行けっ!奴隷っ!返事っ!﹄
﹃ハイッ⋮﹄
理沙は仕方なく返事した。そして大きく深呼吸をして車が来てない
のを確認すると走って道路を横断し、竜二達の所から道を跨いだ先
のカラオケ店に走った。そして自動ドアの前に立ち、ドアが左右に
ゆっくり開く。理沙は全裸で店内に入った。受付のカウンターに男
性の店員が2人、そして受付をしている学生風の男性5人に女性が
3人の客が理沙の方を見て固まっている。
﹃えっ!?﹄
﹃うそっ?何っ?﹄
199
理沙は驚いている客に少し近づき、大きく股を広げてヤンキー座り
をした。店員も何事かと理沙を見ている。そして理沙は大きく息を
吸い込んだ。
﹃ワオォーーーーーーーーーンッ!﹄
理沙は背筋と首を伸ばし、上を向いて狼のように大声で叫んだ。店
員も学生風の客も固まっているが男性客と店員の視点は理沙の性器
に集まっていた。理沙は真っ赤な顔で目をキョロキョロさせている。
理沙は立ち上がると踵を返して走って出て行った。背後で驚いた声
や笑い声が聞こえて来る。急いで道を渡りたいのだが車が走ってい
てなかなか渡れない。向いで守たちが大笑いしているのが見えた。
背後でも自動ドアが開いてさっきの客たちが理沙を見に出てきてい
るのがわかった。コソコソと笑い声が聞こえてくる。そして車が途
切れたので走って道路を横断した。
﹃ギャハハハハハハッ!おいっちょっと変態と連れだと思われるか
らこっちくんなよっ。﹄
﹃奴隷っ!ちょっと離れてそこで立っとけ。﹄
﹃ハァハァハァハァ⋮ハイ⋮﹄
理沙は守たちから少し離れた所で待った。向こう側ではカラオケ店
にいた人達がまだ外に出てこちら側を見ている。走ったのと恥ずか
しさで理沙の体は汗で光っていた。竜二が携帯での会話を終え、メ
ンバーの1人を呼んで何やら言っている。そして竜二が何か言い終
えるとそのメンバーの1人が駅の方へ走って行った。竜二は何事も
なかったようにまた歩き出す。守たちもついていき、軽く手招きさ
れたので理沙も少し離れて付いて行った。
守と浩一が2人でコソコソ話をして後ろを振り返り、理沙を見て笑
っている。次は何をやらされるのか不安で仕方ない。竜二は駅に行
くまでにある公園の前で足を止めた。
﹃ここでちょっと休もーぜ。﹄
そう言うと竜二は公園の中に入っていく。それほど大きな公園では
ないが、ジャングルジムとブランコは設置されている。人もいなか
200
った。入って右側にジュースの自販機があり、向かい合った2脚の
ベンチとその真ん中に灰皿が置かれている。竜二はベンチにどっか
りと座った。メンバー達もその周りに集まる。理沙は少し離れて立
っていたが守に手招きされ、輪の中に入った。すると竜二が置いて
あった灰皿を足で蹴飛ばしたので理沙の体がまたビクッと跳ねた。
﹃理沙ぁ、暇だからあいつ戻ってくるまでここで寝転んでオナニー
しろ。﹄
竜二は灰皿が置いてあったところをブーツでドンドンと踏む。理沙
がその位置まで行くと手錠を外された。そして理沙は竜二達の真ん
中に仰向けで寝転んだ。
﹃ちゃんと家でやってるようにやれよぉ。気持ち良さそぉにな。声
は遠慮せずにいくらでも出せよ。ちゃんとやんねぇとお前が灰皿代
わりになるぜぇ。﹄
そう言って竜二は吸っているタバコの灰を理沙の体にトントンっと
落とした。お腹に灰が落ちる。
﹃ハイッ⋮﹄
理沙は返事をすると少し足を広げ右手で性器を回すように摩り、左
手で胸を揉んだ。上から守たちがニヤニヤ笑って見物しているので
理沙は目を閉じた。
﹃あん⋮あん⋮はぁ⋮はっ⋮あぁ⋮あん⋮﹄
理沙は声を出して性器を弄り、乳房を揉みしだく。理沙は家でオナ
ニーなどしないが、できるだけそれっぽく気持ち良さそうにやって
見せた。右手の指でクリトリスをグリグリと回すように摩り徐々に
指を入れていく。左手は小さな乳首を摘んだり摩ったり、そして声
を出した。
﹃あ⋮あぁ⋮はぁ⋮はぁ⋮あん⋮あ∼⋮はぁ⋮﹄
しっかりやらないとまた難癖つけてもっと酷い事をやらされる。理
沙は次の何かを少しでも軽くしたい思いで感情を込めてオナニーし
た。
﹃うふぁ∼、ほんとにオナニーしてるよ。﹄
201
﹃今度教室でイクまでやらせよぉぜ。楽しみぃ∼。﹄
理沙の右手の指が膣に入るたびにクチュクチュと音がする。恥ずか
しさを忘れ、ここは自分の部屋だと思い込む。少し腰を浮かして指
を出し入れし、乳房を餅を丸めるように手のひらで回した。
﹃あぁ⋮あっ⋮はぁはぁはぁ⋮あぁん⋮あん⋮﹄
そんな理沙の感情が高まってきた所でメンバーの1人が戻ってきた。
﹃竜二さん、遅くなってすみません!﹄
理沙はビクッと目を開けた。何か買ってきたのだろう。竜二にビニ
ールの袋を手渡した。ドラッグストアーのロゴが入ってる。理沙の
心臓がドキッと跳ね上がった。
﹃こんだけかよっ。まぁ20本もあれば十分か。﹄
そう言って竜二はビニール袋の中から箱を取り出し理沙の顔に放っ
た。
﹃キャッ!⋮え⋮えぇ⋮うそ⋮嫌⋮﹄
20本入りのイチジク浣腸だ。理沙の顔がまた青くなり、体は小刻
みに震えている。
﹃理沙ぁ、自分で全部入れろ。うんこ出ないんだろ?だから出して
やるよ。﹄
﹃嫌⋮無理⋮無理だから⋮お願い⋮﹄
理沙は上体を起こし、箱を手に持ち竜二を下から見てお願いした。
どうしたらいいか混乱している。こんな外で、しかも同級生の前で
浣腸するなんて考えるだけでも恐ろしかった。
﹃ねぇ...竜二さん⋮できないよぉ⋮何か違う事にして下さい⋮﹄
理沙は箱を横に置き、竜二に土下座した。祈るような気持ちで頼ん
だ。
﹃はぁ?聞こえねぇ。さっさと入れろっ。﹄
竜二は理沙の頭をグリグリと踏みつけた。理沙は震えながら耐えて
いる。
﹃早くしろっ。返事はっ?﹄
理沙はブーツの先で顔を上げさせられた。竜二の顔を見てもう無駄
202
だと思った。
﹃ハイ⋮﹄
理沙は亀のように体を動かした。四つん這いになり両肘を地面に付
いて箱を手に取り、開けて中からイチジク浣腸を1個取った。手が
震えて次の動作に移れない。
﹃おい、先っぽに唾付けねぇと肛門には入んねぇぞぉ。守、理沙の
肛門にマ○コの汁塗ってやれ。﹄
﹃いいんですか?いただきま∼す。﹄
守はうれしそうな声を出して理沙の性器に指を這わした。そして指
を濡らして肛門に塗りつける。同じクラスの男子に肛門まで触られ
てしまった。
﹃堪んねぇ。木下のアナル触っちまったよ。俺勃ってきたわ。﹄
﹃じゃぁ俺も。﹄
そう言って浩一が今度は性器に中指を入れ、その濡れた中指を肛門
にスブッと入れてきた。
﹃イッタイッ!イっ!ヤだ⋮﹄
﹃嫌だじゃねぇよ。入れやすくなったんじゃね?﹄
理沙はまだ動けない。すると竜二が理沙のお尻を蹴った。理沙は唇
を噛みギュッと目を閉じる。そしてイチジク浣腸の蓋を取り右手で
肛門に近づけた。浣腸の先が肛門を触る。ヒヤッとした変な感覚だ。
そして大きく息を吸い込んで肛門に差し込み、息を止めて一気に容
器を潰した。浣腸の液が腸に流れる。
﹃い∼っ⋮あ∼ぁ⋮ひっ⋮きつい⋮もうきついっ⋮﹄
理沙はそう言って足をバタつかせた。竜二達は笑って見ている。
﹃はぁ∼?何言ってんの?まだ1個だぜぇ。あと19個残ってんだ
からよぉ、ちゃっちゃと入れろやっ!﹄
竜二はそう言って理沙のお尻を蹴りつけた。理沙はまたビクッと跳
ねる。そしてまた1個手に取ってお尻の穴に刺し、容器を潰す。
﹃きぃ∼⋮い∼∼∼∼や∼∼∼!いぃ∼∼∼∼⋮﹄
理沙は震えて声を漏らしながら次の浣腸を突き刺し、潰していった。
203
両足がバタバタ動いている。お尻の穴から液が少し垂れていた。
﹃おい理沙てめぇ出すんじゃねぇぞっ!ちょっとでも出したらもう
1箱追加なっ!﹄
竜二が理沙を怒鳴りつける。理沙はギュッとお尻の穴を閉め、また
次の浣腸を刺した。顔が苦痛で歪んでいる。額から汗が流れていた。
次々と浣腸を入れていく。
﹃ぎぃ∼∼∼い∼∼∼∼!ねぇもうお願いっ⋮限界っ⋮もう無理で
すっ!無理っ⋮﹄
10個の浣腸を腸に流し込み、理沙は両手で顔を覆い身を縮ませた。
ブルブル震えている。竜二がまた思いっきり理沙のお尻を叩く。理
沙のお尻が少し跳ね、反動でお尻の穴からピュッと液が出た。守た
ちがそれを見て笑った。
﹃木下さん、肛門から何かピュッと出ましたけどぉ!﹄
﹃何かションベン出たみたいじゃん。面白れぇ∼。﹄
理沙が動かないので竜二はもう一度お尻を叩いた。
﹃早くしろっ!てめぇ今出したから後で1箱追加ね。まぁ、今から
はちょっとぐらい出しても許してやるわ。ぶちまけたらてめぇに食
わすからなっ!早く、全部入れて。﹄
理沙はブルブル震える手に浣腸を持った。そしてまた肛門に入れる。
肛門から液が少し流れているができるだけ出ないように我慢する。
ゆっくりだが浣腸を刺し続けた。
﹃ハァハァハァハァハァ⋮あ∼∼∼∼ぁ∼∼∼⋮無理ぃ⋮痛いよぉ
⋮もう許して⋮﹄
理沙はそう言いながらも浣腸を入れ続けた。足の指をギュッと握り
力を入れて我慢している。浣腸を肛門から抜いた後にピュッピュと
液が飛ぶ。それでも必死に我慢した。
﹃お願い⋮痛いぃ∼⋮痛いっ⋮きつい⋮です⋮お願い⋮します⋮も
う許して⋮下さいっ⋮﹄
理沙がまた震える手を止めて頼むが竜二は無視している。周りも笑
わずこんなに入るもんかと感心している。理沙はあきらめてまた1
204
個取ってお尻に刺した。
﹃もう⋮もう限界⋮お腹痛いっ⋮トイレ行かせてぇ⋮お願いします
⋮﹄
あと数個に減ってきて、もうお尻に刺す為に肛門を少し緩めると液
がビュッと飛び出した。その穴に強引に刺し、容器を潰す。手も足
もバタバタさせている。肛門に力を入れて閉じる為に体を震わせ手
足をバタつかせて理沙は耐えていた。そしてついに全部の浣腸を腸
に吸い込んだ。
つづく
205
腹痛
第32章
全身を亀のように縮め、震えてうずくまっている。両足の指にギュ
ッと力が入り縮こまる。
﹃ハァハァハァハァハァ⋮お願い⋮トイレ⋮行かせて下さい⋮もう
限界っ⋮です⋮﹄
理沙は出ないように肛門に力を入れて時折足をバタつかせている。
拳をギュッと握りしめ腹痛の波と戦っている。
﹃う∼∼∼っ⋮ハァハァハァハァ⋮あ⋮う∼∼∼∼∼⋮﹄
竜二は椅子の上から苦しがっている理沙の背中に両足を乗せた。笑
ってタバコを吸っている。
﹃理沙ぁ、出してもいいんだぜ?うんこ噴射すんの同級生に見ても
らえよ。生き恥だなぁ、理沙ぁ。ヒャヒャヒャヒャヒャッ!﹄
竜二は嬉しそうに笑っていた。メンバーたちも理沙のヒクヒク動く
肛門を眺めながら楽しんでいる。理沙の腸がゴロゴロ鳴り顔をしか
める。少しでも気を許すと一気に出てしまう。
﹃う∼∼∼∼∼あっ!⋮ハァハァハァハァ⋮ん∼∼∼∼⋮痛い∼∼
∼!⋮﹄
腹痛の波の間隔が段々短くなってきた。苦しい。いっそ出してしま
った方が楽だと思ってしまう。しかし守と浩一に脱糞するところな
ど見られたくない。苦しみながら葛藤している。
﹃理沙、そこ行って立て。﹄
顔を上げるだけでも苦しいが理沙は竜二の方を見た。竜二達が座っ
ている所から公園側へ出て立てと言っているのだ。理沙は震える体
で肛門に力を入れて、漏れないようにヨロヨロと立ち上がった。そ
して両手で腿をギュッと掴み、一歩一歩ゆっくりと歩いて振り返っ
206
た。
﹃これの中にうんこしろ。公園汚すんじゃねぇぞぉ。ヒヒヒヒヒヒ
ッ!﹄
そう言って竜二はドラッグストアーのビニール袋を守るに手渡し、
守が理沙の所に持ってきた。理沙は恐る恐るビニール袋を手に取っ
た。
﹃嫌⋮嫌⋮できない⋮トイレでさせて下さい⋮トイレでさせて下さ
いっ⋮﹄
理沙はビニール袋を手に定期的に来る腹痛の波に顔を歪めながら蚊
の泣く様な声で懇願した。
﹃おい守、理沙の乳首タバコで燃やしてやれば。そしたら出るだろ
っ。﹄
﹃わかりました。木下、悪いね。﹄
守はニヤニヤと理沙の顔を見ながらタバコに火を着けて近づいてく
る。理沙は首を振ってビニール袋を後ろに回し、上体を少し屈ませ、
両手でお尻の下にあてがった。
﹃理沙もっと足広げろっ。﹄
竜二に言われて理沙は1mほど足を開いた。理沙の呼吸が激しくな
る。そしてみんなが聞こえるぐらいに理沙のお腹がギュルルと鳴っ
た。限界だった。
ビシャーーーー ジャーーーーー ブブブブウブブブブッ
理沙の肛門から浣腸液がビニール袋に噴射された。小便の様に吹き
出ている。そしてそこに大便も混じって音を立てて勢いよく肛門か
ら流れ出てきた。とうとう外で、同級生に見られながら脱糞してし
まった。今まで物凄い腹痛に襲われ、我慢していた物が一気に肛門
から噴射された。どんどんと肛門から便が流れ出た。理沙はハァハ
ァと息をしながら目がキョロキョロ動いている。少し気持ち良さそ
うな表情だった。今までの激痛が快感に変わっているのだ。ビニー
ル袋はあっという間に汚物で溢れ、理沙の手も汚れている。地面に
も漏れ出し、理沙の性器からは尿もチョロチョロと出てしまってい
207
た。外で同級生に見られながらうんことおしっこを同時に垂らした。
まさに生き恥だった。
﹃フハハハハハハッ!ションベンまで出てんじゃん!情けねぇ∼。
学校でもやってもらおっと。﹄
﹃やべぇっ!面白れぇ∼!こいつほんとにうんこしたよぉ!ここ外
だよっ?よくうんこ出来ましたねぇ?木下さんっ!俺もう忘れらん
ねぇわ。﹄
全員に大笑いされて理沙はそのままの体勢でうんこの入ったビニー
ル袋を持ち、下を向いて震えている。屈辱感が凄い。全部出してお
腹の痛みは消えたが、今度は恥ずかしさが襲ってきた。
﹃理沙てめぇ早くそれ捨ててこいっ!ついでにケツの穴洗ってこい
よぉ。﹄
竜二にそう言われ、理沙は公園に備え付けてある水道に捨てに歩い
た。長方形のコンクリートに蛇口が付いていて、下に流すところが
ある。そこにビニール袋の汚物を流し、蛇口にお尻を向け、手に水
を掬って肛門を洗った。
﹃もう原始人だな。もうここに住めよ。裸で。﹄
﹃ホームレスのおっさんでも人前でうんこはしねぇよな。ホームレ
スを超えたなぁ、木下。﹄
こんな姿を見られてしまってもう言い返す言葉がない。理沙は恥ず
かしさと屈辱でずっと俯いたままだった。すると竜二が理沙に向か
って歩いてきた。
﹃理沙ぁ、ジャングルジム登れ。こっち向いてな。﹄
そう言って竜二が指をさす。
﹃もう帰りたい⋮帰らせて⋮﹄
理沙は竜二に無理だとわかっていたが言ってみた。案の定竜二に髪
の毛を掴まれ、ジャングルジムのの方へ連れてこられた。理沙は目
をキョロキョロさせながらジャングルジムに背中を向けて、3段目
ぐらいまで登った。足をピッタリとくっつけていたが竜二に右足首
を掴まれ引っ張られる。
208
﹃足はここな。左はここ。手ぇもう1段上持て。﹄
理沙はちょうどジャングルジムの中央辺りで足を広げさせられ、ジ
ャングルジムに背を向けてM字で座る形になった。そして背筋をピ
ンっと伸はし両手で上の鉄棒を握る。すると竜二が右足首に手錠を
かけて鉄棒に繋いだ。
﹃え⋮ちょっと⋮嫌っ!﹄
理沙は驚いて右足首を見た。竜二はすぐに左足首にも手錠をかけ、
鉄棒に繋ぐ。理沙は何をされるのかわからず、手錠と竜二の顔を交
互にキョロキョロ見ていた。
﹃ちょっと⋮何⋮取ってよぉ⋮﹄
竜二は少し離れてニヤニヤと理沙を見ていた。するといつの間にか
さっき買い物に行ったメンバーがまたビニール袋を持って走ってき
たのだ。竜二のそばまで来て袋を手渡す。竜二は守と浩一を呼び、
袋の中から紐を取り出して2人に渡した。
﹃手ぇこれで縛って固定しろ。﹄
竜二に言われ守と浩一はジャングルジムに登る。そして理沙の手首
と鉄棒を繋いで縛り、股を閉じれないように膝にも紐を通し鉄棒に
固定した。理沙は顔しか体を動かせなくなった。
﹃ねぇ⋮何するの?お願い⋮取ってよぉ!﹄
理沙は竜二に向かってお願いした。が、理沙は固まってしまった。
竜二が袋からまたさっきと同じイチジク浣腸の箱を取り出したから
だ。
﹃理沙忘れたのかよっ?1箱追加って言っただろぉ?今度はみんな
に入れてもらえや。﹄
竜二はそう言って浣腸の箱を開けた。
﹃嫌!もう嫌!お願い!もう無理っ!無理っ!もうやめてっ...
お願いっ...﹄
混乱して頭がおかしくなりそうだった。またさっきの苦しみを味わ
わなければならない。それに逃げたくても体を固定されて動けない。
そして竜二はさっさとイチジク浣腸を手に持ち、理沙の肛門に突き
209
刺し、何の躊躇もなく容器を握りつぶした。
﹃イヤ∼∼∼∼!痛いっ!痛いっ!痛いっ!もう許してっ!ごめん
なさいっ!﹄
理沙はまた苦痛に顔を歪めた。肛門がヒリヒリする。そしてまた浣
腸液が腸に流れ込んできた。
﹃理沙わかってる?また出したら1箱追加だぜ。ヒヒヒヒヒヒッ。﹄
竜二はまた次の浣腸を理沙の肛門に突き刺して容器を潰した。理沙
は上を向いて歯を食いしばる。全身がまた震えてきた。まだ2個な
のにお腹がギュルギュル鳴っている。守たちメンバーは理沙の姿を
ニヤニヤ笑って見ている。そして竜二は浣腸の箱を守に手渡した。
守が中から浣腸を1個取り、浩一に渡す。そしてニヤニヤと近づい
てきた。
﹃ねぇもうやめてぇ⋮お願い⋮はぁはぁはぁ⋮う∼∼∼∼∼⋮あっ
!はぁはぁはぁ⋮﹄
理沙はまた腹痛の波と戦っていた。しかし守は遠慮なく理沙の肛門
に浣腸を刺し、容器を潰した。理沙は目をギュッと瞑って歯を食い
しばった。代わる代わるメンバーが理沙に浣腸を突き刺した。また
漏らしたら1箱追加される。竜二ならやるだろう。理沙は脂汗を浮
かべ必死になって肛門を締め我慢した。肛門が爆発しそうなくらい
痛い。そして浣腸はあっという間に理沙の腸へと流し込まれた。
﹃い∼∼∼∼∼∼∼⋮はぁはぁはぁはぁ⋮もう無理⋮ダメ⋮﹄
理沙のお腹がギュルギュル音を立てる。限界に近い。メンバーが少
し離れ理沙が噴射するのをニヤニヤして待っている。
﹃痛がる顔も可愛いじゃん木下。早くうんこ出せよぉ。1箱追加だ
けど。﹄
﹃俺木下のマ○コ見ていい?﹄
メンバーがみんな理沙に近寄り、浩一が理沙の性器を両手で広げて
見せた。クリトリスを剥かれて指で突かれ、体がビクッと反応する。
すると他のメンバーもジャングルジムに登ってきて理沙の胸を触っ
てきた。両脇から2人に乳房を揉まれ下で性器を弄ばれている。腹
210
痛の波に苦しんでいる理沙の体をみんな遠慮なく触ってきた。理沙
は嫌がる余裕もなくただ肛門に力を集中して我慢していた。ふと竜
二に目がいった。竜二はベンチに座って電話している。そして電話
を終えジャングルジムに近づいてきた。
﹃おう、お前ら。アキラが金集めたらしいから取りに行こうや。﹄
竜二にそう言われてメンバー達はゾロゾロと竜二の所に集まった。
理沙にも聞こえている。終わったと思った。
﹃行こうぜぇ。﹄
そう言うと竜二は公園の出口に向かって歩いていく。メンバーも竜
二に付いていった。理沙はジャングルジムに固定されたままだ。
﹃ちょ⋮ちょっとっ!待ってよっ!外してよっ!お願いっちょっと
っ!待ってよぉ!﹄
理沙は大声で竜二達に叫んだが誰も振り返らずに公園を出て行って
しまった。理沙はまだ明るい公園に、浣腸され、全裸でジャングル
ジムに縛られて放置されてしまった。理沙は体を震わせ、呆然と公
園の出口を見ていた。肛門からピュッピュッと液が飛び出てきた。
理沙の体から力が抜けて肛門が緩み、また大便と尿を垂れ流してい
る。公園の前を通りかかった中年のおじさんが理沙に気づき、公園
の入り口から理沙を見物している。見られているのはわかっていた
が流れ出る便が止められない。理沙はただただ下を向き、肛門から
便を垂れ流し続けた。
つづく
211
放置
第33章
だいぶ陽も傾いてきたのか、暑さが和らいできた。明美は相変わら
ずパンチの小屋の横で全裸でM字に足を縛られたまま座っている。
何度か人の気配を感じたが、隠れる事もできずどうする事も出来な
いのでじっと俯き、美樹たちが帰ってくるのを待つしかなかった。
夕方になり仕事で出かけていた住人たちが帰ってきたのかたくさん
の人が明美を見ている気配を感じる。コソコソと言い合う声やカメ
ラのシャッター音が聞こえた。そしてピンクローターのコードを引
っ張る人もいる。
﹃おい、どうしたんこれ!?まぁ∼た美樹ちゃんやろ?エグいなぁ、
あの娘は。﹄
﹃いい体してんなぁ。でも高校生ぐらいじゃないか?堪んねぇな。
ヒヒヒヒ。﹄
﹃髪の毛も美樹ちゃんがやったんじゃねぇか?下はいいけど髪の毛
は可哀想だよなぁ。﹄
明美の前でおじさんの声や若い男の声、ガヤガヤと入り混じって聞
こえてくる。一体何人いるのだろうか。
﹃おぅ、ねぇちゃん、触ってええか?﹄
﹃⋮え?⋮なっ⋮なっ...ちょっと⋮イ⋮イヤですっ⋮﹄
明美は突然話しかけられビックリして普通に嫌だと返した。見えな
いから余計に怖い。
﹃ええやろぉ∼、その為に美樹ちゃん置いてったんやから。じゃぁ
ちょっと失礼するでぇ。﹄
年配のおじさんがそう言うと気配が明美の後ろに回りこんだ。そし
て両手で乳房を鷲掴みされた。
212
﹃⋮ひっ⋮やっ⋮やっ...﹄
﹃ひゃ∼、気持ちいい∼。柔らかいぞぉ∼。ほらっ、お前も触って
みって。﹄
おじさんがそう言うと次々に手が伸びてきた。明美は代わる代わる
胸を揉まれ、乳首をグリグリと摘まれたり、舐められたり、性器に
も手が伸びてきて広げられ、クリトリスを剥かれて触られたりと大
勢にオモチャにされた。
﹃⋮い∼⋮あっ⋮やめっ⋮嫌だ⋮﹄
誰かがピンクローターのダイヤルを回したのか明美の膣の中でピン
クローターがブルブルとバイブしている。思わず声が漏れてしまう。
すると明美の頭に生暖かい物が載せられた。前にいる人達が笑って
いる。そして今度は唇に暖かい物が触れてきた。明美はグッと口を
噤んだ。それでも擦り付けるように唇にあたってくる。生臭いアン
モニア臭が鼻に入ってきた。
﹃⋮う∼⋮ぐぅ∼⋮﹄
2、30分ぐらい明美は胸を揉まれたり性器に指を入れられたりし
て体を弄ばれ、みんなそれぞれの部屋に帰ったのかようやく人の気
配が消えた。それでも縛られたままで放置されたままだ。一体どう
なるのか不安で仕方ない。でも美樹たちが帰ってきてまた何かやら
されると思うと気持ちが複雑だった。それから何分ぐらい経ったの
だろうか、階段から人が降りてくる音がした。明美の体に緊張が走
る。
﹃おう、ねぇちゃん、今な、美樹ちゃんから電話があってなぁ。﹄
一番はしゃいでいたおじさんの声だ。
﹃⋮あ⋮ハイッ⋮﹄
﹃どうも今日は帰ってこんらしいんやわ。ほんでな、ねぇちゃんの
紐ほどいて帰らせてくれってよ。ヒヒヒッ。それでなぁ、紐ほどい
てやるからよぉ、ちょこっとしゃぶってくれや。なぁ。﹄
明美は美樹が帰ってこないのと、帰れるという言葉に安堵した。が、
おじさんがとんでもない事を言いだしたのだ。このおじさんに紐を
213
ほどいてもらわないといけないのだ。
﹃な?ええやろ?﹄
﹃⋮そ⋮え⋮そんな⋮できませんっ⋮﹄
このおじさんはフェラチオしろと言っているのだ。そしたら紐をほ
どいてやると。嫌だ。もう普通に帰りたかった。
﹃なんやねん。ほんならもうそのまま美樹ちゃん帰ってくるまでお
り。なぁ、なんや、ヒヒッ、犬とSEXさせられたそうやないかぁ。
ようやるなぁ、犬のチンチン突っ込まれて。えぇ?また美樹ちゃん
帰って来たらやらされるでぇ。ほんなら人間様のん咥えた方がマシ
やろ?ええんか?ワシ帰るでぇ。﹄
﹃⋮えっ⋮ちょっと⋮待って下さいっ⋮﹄
美樹がこのおじさんにしゃべったのだろう。恥ずかしい。早く帰り
たい。明日までこのままで美樹が帰ってきたら、本当にまたやらさ
れる。その方が恐怖だった。
明美は仕方なく頷いた。明美に選択肢はないのだ。そしてさっきの
ように唇に生暖かい物があたる。明美はゆっくり口を開けた。また
アンモニア臭が鼻に付く。ペニスが舌に触れしょっぱい嫌な味がす
る。吐き気がしてきた。明美の口の中でペニスが前後に動く。され
るがままに口に咥えている。明美は誰かもわからない中年の男にフ
ェラチオさせられた。
﹃おい、ねぇちゃん、もっと舌使わんかいな。何も気持ち良ぉない
がな。紐ほどいたらへんぞ。﹄
おじさんは明美の頭を両手で掴み、明美の頭を自分で動かし始めた。
明美は頭を掴まれて前後に動かされ、ペニスが明美の口の中で激し
く動く。こんな事をして紐をほどいてもらえないと意味がない。明
美は嗚咽を漏らしながら舌を動かしペニスを舐めた。
﹃おぉ∼、ええわぁ∼。気持ちええわ。もっと下のスジ舐めたって
やぁ。﹄
おじさんは明美の頭を両手で撫で回し、ペニスを激しく出し入れし
たり、ゆっくりになったりと強弱をつけて楽しんでいる。明美もペ
214
ニスの動きに合わせて舌を動かし舐めた。気持ち悪さと時折喉の奥
まで突っ込まれ嗚咽が出る。気持ち悪くて唾が飲み込めないのでま
たヨダレを垂らしていた。
﹃あぁ∼、気持ちええわぁ∼。ジュボジュボ音してきたでぇ。﹄
﹃⋮うっ⋮おぉ⋮おぅ⋮おぇ⋮うぅ⋮﹄
気持ち悪さで嗚咽が止まらず涙も垂れてきた。おじさんのペニスの
動きが激しくなり、明美の頭を持つ手も力が入っている。明美は頭
を激しく撫で回され、頭を前後に揺さぶられる。
﹃あぁ∼、おぉ∼∼∼、もうアカンッ。﹄
おじさんがそう言った瞬間、明美の喉に精液がぶち当たった。そし
て舌にネバネバした精液がドロッと垂れてきた。口の中いっぱいに
嫌な味が広がりまた嗚咽を漏らす。おじさんがペニスを抜いたので
明美は口の中に溜まった唾と一緒に精液も吐き出した。
﹃⋮おぉぉぉ⋮ハァハァハァハァ⋮おぅ⋮ハァハァハァ⋮﹄
唇が唾と精液で濡れている。手で拭えないのでヨダレが垂れてべち
ょべちょだった。
﹃あぁ、気持ち良かったわ。また色っぽい唇やなぁ。ヨダレがそそ
るわぁ。なぁ、お金払たるし、入れたらあかんか?ねぇちゃん借金
あんにゃろ?美樹ちゃんに?なぁ?﹄
おじさんはまたとんでもない事を言いだした。早く紐をほどいて欲
しい。明美は首を左右に振った。
﹃⋮嫌⋮それはダメですっ⋮約束なんで⋮は⋮早くほどいて下さい
っ!⋮﹄
﹃へっ、まぁ勝手な事したら美樹ちゃんに怒られそうやし、止めと
いたるわ。また美樹ちゃんに言うてやらしてもらうわなぁ。ねぇち
ゃん。楽しみにしときやぁ。﹄
おじさんはそう言いながら明美の性器に指を這わしてきた。下半身
に力が入る。そして指で性器をクチュクチュと触り、指を入れてき
た。
﹃なんや、結構濡れてまっせぇ。ほんまはやりたいんと違うかぁ?﹄
215
﹃⋮ちょ!⋮やめ⋮そんな事⋮ありませんからっ!⋮早く⋮ほどい
て下さいっ!⋮﹄
おじさんは指を奥の方まで入れて手を動かし、指を膣の中で動かし
た。ピンクローターが震えたままなので体が勝手に反応する。それ
を明美が気持ちよさそうだと勘違いしているのか手の動きが早くな
っていく。明美は首をブンブン振り回した。
﹃⋮早くっ!⋮ほどいて下さいっ!⋮﹄
おじさんの手が止まり、ゆっくり名残惜しそうに明美の性器から指
が抜かれる。そして足を固定していた紐をやっとの事でほどかれた。
明美はすぐさま足を閉じた。
﹃ふんっ、まぁええわ。また今度や。﹄
そう言うとおじさんは明美の首に繋がれた鎖を引っ張った。急に鎖
を引っ張られ、明美の体が横に倒れた。それでも構わずおじさんは
鎖を引っ張る。明美は体を起こして立ち上がり、おずおずと歩き出
した。おじさんは無言で階段を上っていく。明美は前が見えないの
で足で確認しながら階段を上った。おじさんが鎖をグイグイ引っ張
るので時折躓くが、それでも何とかコケずに上っていく。あいかわ
らず明美の性器から伸びているピンクローターのコードの先のコン
トローラーが鉄の階段にあたりカンカンッと音を立てて付いてきて
いる。そしてやっと階段を登りきり、少し歩いて止まった。おそら
く美樹の部屋の前だろう。
﹃はいっ、着いたで。なぁ、最後にキスさせてくれや?ここまで連
れてきたったんやからそれぐらいええやろ?なぁ?﹄
明美はおじさんに急に顔を掴まれた。体が震える。嫌だ。
﹃⋮イ⋮イヤですっ!⋮ちょっと⋮も⋮もう⋮帰らせて下さいっ!
⋮﹄
﹃ええやないかっ!なんやったらもう一回縛り付けて下に置いとい
たろかっ?えぇ?﹄
明美の顔を掴んで強く揺らしてきた。目が見えないので怖い。明美
は恐怖で何も言えなかったが、それがOKと判断したのかおじさん
216
は明美にキスしてきた。明美は口をギュッと閉じる。
﹃口開けやっ。ほんまにも一回縛んぞっ。﹄
そう言ってまた唇をつけてきた。これ以上拒むと本当にまた縛られ
かねない。明美はブルブル震えながら口を少し開けた。おじさんの
舌が明美の口の中に入ってきた。おじさんの舌が口の中で激しく動
き明美の舌に絡めてくる。そして唾まで流し込んできたのだ。舌を
入れられているので口を閉じることができない。それでも唾を口か
ら追い出した。明美の口から唾が垂れる。そしておじさんに唇を吸
われ、やっと顔が離れた。
﹃はぁ、美味しかった。ほんならまた今度遊ぼうや。気ぃつけて帰
りやぁ。﹄
おじさんはそう言うと縛られている手首の紐をほどき、明美の背中
をドンッと押して明美を部屋の中に入れドアを閉めた。明美はよう
やく手足が自由になり、解放された。アイマスクを外したが部屋の
中が暗くて何も見えない。明美はゆっくりと手探りで部屋の奥へ進
む。少し目が慣れた所で電気を付ける紐が見えたので引っ張った。
︵⋮あぁ⋮やっとだ⋮やっと帰れるんだ⋮︶
明美は着てきた制服を探した。テーブルの横にくしゃくしゃになっ
て置いてある。ピンクローターを自分で引き抜いてテーブルに置き、
急いで着替えて帽子を被り、電気を消して部屋を出た。
ゆっくりと足音を立てないように階段を降りる。パンチの小屋が見
えてきた。パンチは小屋には入らず外の草の所で丸まって寝ていた。
明美は動物が好きだが今日は見たくもなかった。なるべく目を逸ら
し小屋の横をすり抜ける。そしてダッシュで走って○○荘から離れ
た。息が続く限り走って遠ざかる。そして大きな道路まで出て、体
を前に屈めてハァハァと息を切らせて立ち止まった。
︵⋮しんどい⋮今何時なんだろう⋮︶
車の数は少ないがまだバスが走っているのでそれほど遅くはないの
だろう。美樹に1万円払ったので小銭しか残っていない。見ると5
00円玉が残っていた。タクシーには乗れないのでちょうどやって
217
来たバスに乗った。できるだけ離れたかったのだ。バスはガラガラ
で明美は一番前の席に座った。バスが走り出し、ぼんやり車窓を見
る。時折今日の事が頭によぎったが首を振ってかき消した。思い出
したくない。それでも犬のペニスが膣の壁を割り、擦れて入ってき
た時の感覚が今でも残っている。ギュッと拳を握りしめ部屋に帰る
事だけを考え、ボーッと外を眺めた。
つづく
218
学校
第34章
あっと言う間に夏休みも終わったが、明美はなかなか学校には行け
なかった。まだ頭が恥ずかしいからだ。何かと理由をつけて休み続
けていた。先生が様子を見に来るというのも拒み、体調が悪いと言
って休み続けた。竜二からは坊主にされて以来まだ連絡はない。美
樹からも連絡はないが、お金の事が気になるので何度か電話しよう
とした。でも指が震えて電話できなかった。あの日の出来事が頭を
よぎり指が震える。思い出したくないが頭から離れてくれない。
9月も終わりかけて、ようやくベリーショートぐらいには髪の毛が
伸びてきた。まだ少し恥ずかしかったが、美容室に行ってこましに
してもらった。少しカラーも入れた。鏡を見る事が出来るようにな
りちょっとうれしかった。
できればもう少し行きたくはなかったが、これ以上休むと留年して
しまうみたいなのだ。今でも危ないと先生が言っていた。ちょうど
週明けの月曜日なのでがんばって学校へ行く事にした。久しぶりに
帽子を被らずに表へ出る。まだ髪の毛は短いが頭がスウスウする事
もなく、すれ違う人も明美の頭を見る事もない。
学校に着いて教室に向かう前に職員室に行き、いままで休んでいた
事、病気の事だ。担任に嘘の説明をした。怪しまれてはいたが、と
りあえず話は終わり教室に向かう。久しぶりに教室に入ると、まだ
生徒はまばらだったがみんな明美を見て驚いていた。
﹃ちょっと明美ぃ!心配してたんだよぉ!ねぇ大丈夫なの?ねぇど
うしたのよぉ?﹄
219
﹃明美体悪いの?ねぇ、髪⋮﹄
仲のいい女子生徒が明美に集まってきた。これも想像していた通り
だから仕方ない。
﹃⋮うん⋮全然大丈夫だよっ⋮もう大丈夫。髪の毛は違うんだ⋮ち
ょっと切りすぎただけだから⋮﹄
明美はそう言って笑いかけた。みんなも少し笑顔になる。
﹃もう∼心配したよぉ∼。でも顔色はいいもんね。痩せてもいない
し。﹄
﹃うん、元気そうだもんね。でも髪!いい!ショートも似合ってる
!やっぱ可愛いと何しても似合うよねぇ∼。いいなぁ∼。﹄
明美は久しぶりに笑顔で話をする事ができてちょっとうれしくなっ
た。教室が埋まり始め、後から来た女子生徒がまた明美のところに
来る。そしてまた同じような説明をしてごまかした。8時半になり
生徒達がみんな自分の席にぼちぼち座り始める。明美はとなりの京
子の席を見たがやはり来ていなかった。ずっと来ていないらしい。
そして明美は無意識に高田がいないか確認していた。高田も来てい
ない。心の底からホッとして、緊張していた体を思いっきり背伸び
して伸ばした。
授業が終わり休み時間に入る度に明美は休んでいた間のノートを貸
してもらいどこまで授業がすすんでいるのか確認し、自分のノート
に書き写す作業をしていた。遅れていた分を取り返さないと本当に
留年してしまいそうだ。すると吉田という生徒が明美に近づいてき
た。真面目でクラス委員をやっている生徒だ。
﹃山本さん、体、大丈夫?﹄
吉田は明美の横の京子の席に座って聞いてきた。明美は過去に何度
か吉田に誘われた事があったがやんわりと断っていた。
﹃⋮あ、吉田くん⋮ありがとう。⋮大丈夫だよっ⋮元気そうでしょ。
﹄
﹃うん、元気そうは元気そうだけど、結構休んでたじゃん、何か、
220
大きな病気なのかなぁと思って。違ってたらごめんね。﹄
吉田はそう言って少し照れたように笑った。明美が教室に入ってか
ら男子は誰も話しかけてこなかった。髪の毛の事に気を使ってるの
だろう。初めて男子に話しかけられて明美は少し嬉しかった。
﹃⋮ううん⋮ありがと⋮ほんとに大丈夫だから。実はちょっとズル
もあったしね。﹄
明美はそう言ってペロッと舌を出した。吉田の顔がハッと色めきだ
つ。明美の目をじっと見ていた。
﹃そ、そうなんだ、夏休み暇だったから誘えばよかったなぁ。ねぇ、
まだ見てない面白そうあ映画やってるんだけど、山本さん映画、興
味ない?﹄
吉田は明美を映画に誘った。明美も少し行きたかった。最近ひどい
事ばかりで、誰か普通の人とどこかに行きたかった。でも無理だ。
もし万が一竜二に見られたり、会ったりしたら明美だけじゃなく吉
田も大変な事になる。吉田までひどい目に合わすわけにはいかない。
﹃⋮うん⋮ありがとう⋮でも、もうちょっと完全になってから⋮ご
めんね⋮﹄
﹃い、いいんだいいんだ、そうだよね。僕の方こそごめん、気を使
わせてしまって。また面白い映画見つけとくよ。秋に公開の映画結
構面白そうなの多いから。﹄
吉田はオロオロしながらそう言って照れ笑いしている。明美も笑っ
てしまった。
﹃⋮うん⋮吉田くん、ありがと⋮﹄
そう言うと吉田は照れながらじゃぁ、と言って自分の席に戻ってい
った。何か普通がいい。何でこんな事になったんだろう。竜二と会
った日を思い出して、京子のせいにする訳ではないが、ふと京子の
空いた席を見てしまった。あの日あの悪魔に会わなければ今でも明
美は普通の高校生活を満喫していたに違いない。
すると京子の席にドカッと誰かが座った。明美は驚いて目を向けた。
そして心臓が止まったかのように動けなかった。高田だ。
221
﹃よぉ∼、明美ぃ。おはよぉ∼。久しぶり∼。﹄
高田がニヤニヤして明美に話しかけてきた。気持ち悪い。少し浮か
れていた気分がどん底に叩き落とされた。
﹃⋮久しぶりだね⋮﹄
明美はノートに目を戻し、できるだけそっけなく投げ捨てるように
高田に返した。早くどこかに行って欲しい。できれば何もしゃべり
たくなかった。
﹃なんだよぉ∼、素っ気ないじゃん∼。心配してたんだぜぇ∼。そ
れをなんだよぉ∼。明美も随分学校休んでたんだろぉ∼?何してた
んだよぉ?なぁ?なぁ?﹄
馴れ馴れしく高田は顔を近づけてうれしそうに話してくる。寒気が
した。
﹃⋮家にいただけ⋮﹄
ノートに目を向け、まったく素っ気ない返事をする。だが高田は気
にする素振りもなく、逆にうれしそうにまた話しかけてくる。無神
経さにイライラした。
﹃何んだよぉ∼∼∼、心配して聞いてやってんのにひどくねぇ?な
ぁ?なぁ?﹄
﹃⋮ありがと⋮﹄
それでも明美は素っ気なくノートを見つめながら返事を投げた。そ
れでも高田はうれしそうにニヤニヤと笑っている。ほんとに嫌いだ。
﹃家に居ただけって何?ずっと家にいた訳じゃねぇだろぉ∼。なぁ
?なぁ?何してたんだよぉ∼?夏休み何か楽しい事してたんじゃね
ぇ∼のぉ∼?なぁ?なぁ?﹄
﹃⋮だから⋮何もしてないって⋮﹄
明美は高田の方は見ずに少しイラついた感じで返事を返す。こいつ
とも長い間会っていなかったが会う度に嫌悪感が増していく。
﹃じゃあ何で休んでたんだよぉ?結構休んでたじゃん?何で?なぁ
?なぁ?﹄
﹃⋮ちょっと⋮体調が悪かったから⋮﹄
222
高田はやけに嬉しそうに時折口を抑えて笑いを隠し明美に絡んでく
る。
︵⋮もぉ∼何こいつ⋮早くベル鳴んないかなぁ∼⋮︶
明美は教室の時計をチラチラ見ながらノートの目を落とす。完全に
相手にしていないのだが高田はまだ絡んできた。
﹃体調悪いってどうしたの?なぁ?元気そうじゃん?なぁ?また何
かエロい事やらされた?なぁ?なぁ?教えてくれよぉ∼?なぁ?な
ぁ?﹄
﹃⋮し⋮してないって⋮﹄
明美の心臓が一瞬高鳴る。それでも平静を装いイラついた感じで素
っ気なく返した。
﹃本当かなぁ∼?なぁ?なぁ?何かまたやらされたんじゃねぇの?
なぁ?なぁ?﹄
﹃⋮だからっ⋮﹄
しつこく絡んでくる高田に心底嫌気が刺してきた所でベルが鳴った。
高田はまだ何か言いたそうにニヤニヤしながら自分の席へと戻って
いった。高田の声を聞くだけで虫唾が走る。明美はまたあのアパー
トでの出来事を思い出してしまった。犬のペニスが明美の膣の壁を
押し広げて入ってきた感覚が股間に蘇ってくる。全身に電流のよう
に寒気が走り足がまた少し震えた。目を瞑って振り払うように首を
振る。
授業が終わり休み時間に入ると明美はすぐに席を立ちトイレに行っ
た。高田がまた明美の方へくる前に逃げた。高田が明美の所へ向か
って来ているのはわかっていたが無視して踵を返し教室を出た。高
田のあのニヤついた顔が無性に腹が立つ。明美は休み時間が終わる
までずっとトイレで身を隠し、始まりのベルが鳴ってから教室に帰
った。ノートと教科書を出そうと机に中に手を入れてサッと手を引
いた。
﹃⋮ヒャッ⋮﹄
何かヒンヤリした物が手に触れた。そ∼っと机から出してみる。魚
223
肉ソーセージだ。しかも3∼4cmぐらいの太めの魚肉ソーセージ
が机に入っていた。明美は周りを少し見て机の中に放り込んだ。
︵⋮何これ⋮絶対あいつじゃん⋮何のつもりよぉ∼⋮︶
高田と目が合った。ニヤニヤと明美を振り返って見ている。すぐに
何事もなかったようにノートを机の上に出して目を落とした。少し
嫌な感覚に襲われている。今手に触った魚肉ソーセージが嫌な物を
連想させたのだ。
︵⋮まさか⋮ね⋮︶
嫌な思いを振り払いノートを見て集中する。授業が始まり先生が教
壇に立って黒板に何やら書きながら説明を始めたがまったく耳に入
ってこなかった。何か嫌な感じがするのだ。そんな事はありえない
と自分に言い聞かせている。すぐにでも席を立って帰りたい気分だ
った。
つづく
224
高田
第35章
昼休みに入り、学食へ行こうと立ち上がりかけた時に高田に捕まっ
てしまった。わざと大きくため息をついてみせる。
﹃おい明美ぃ、何ぃ?避けてんの?俺の事?なぁ?なぁ?そんな事
しない方がいいぜぇ∼。後で後悔しない?なぁ?なぁ?いろいろ聞
きたい事があんだよねぇ∼。なぁ?﹄
﹃⋮さ⋮避けて⋮ないって⋮﹄
明美は心底うんざりした顔をしてまた席に座った。そして高田を冷
めた目で睨みながら魚肉ソーセージを高田に差し出した。
﹃⋮ねぇ?⋮何これ?⋮気持ち悪いんだけど⋮﹄
﹃あれっ?気に入ってくれなかった?おかしいなぁ∼?俺からのプ
レゼント。クククッ。﹄
﹃⋮⋮⋮﹄
明美は何も言わずに高田に返そうとするが高田は笑って受け取らな
い。無言で高田の方へ押し返すとやっとの事で受け取った。何だか
不安が取れないモヤモヤしか気分だった。
﹃これ見て何か感じた?なぁ?何か思った事あるでしょ?なぁ?な
ぁ?正直っ!なぁ?﹄
﹃⋮な⋮ないよっ⋮何も⋮﹄
明美は目を背けてノートの目を移す。高田はニヤけながら不思議そ
うに明美とソーセージを見比べていた。
﹃おかしいなぁ∼。興奮すると思ったんだけどなぁ∼。おかしいな
ぁ∼。﹄
高田はそう言ってソーセージを手で回している。明美のモヤモヤが
より一層大きくなる。それでもそんな事ありえないと自分に言い聞
225
かせている。
︵⋮まさか⋮そんな事⋮絶対ない⋮知ってる訳⋮ない⋮絶対⋮ない
⋮︶
﹃最近竜二さん忙しそうでさぁ、グループの集まりに顔出してくん
ないんだよねぇ∼。なぁ、明美は会ってんだろぉ?﹄
﹃⋮会ってないよ⋮﹄
これだけ素っ気なく返事しているのにまだ顔を近づけて明美を見て
いる。心底嫌気がさしてきた。そして明美がまた席を離れようとし
たがすぐに話しかけてくる。
﹃明美も会ってねぇのかよぉ。俺も下の奴らまとめんのに忙しくっ
てさぁ∼。結構がんばってんだぜぇ∼。俺っ。こうやって成長した
姿を竜二さんに見てもらいたい訳よぉ∼。﹄
何も聞いてないのにそんな事を話し出した。明美にはどうでもいい
事だが、こいつが竜二の仲間になった事が災難だった。
﹃なんだぁ、明美は竜二さんに会ってねぇのかぁ。なぁ?じゃぁ何
してたんだってっ?なぁ?この長い間に何かしただろぉ?なぁ?恥
ずかしい事してたんじゃね?なぁ?なぁって?﹄
﹃⋮だから⋮してないよ⋮何もしてない⋮﹄
明美はまたわざと大きくため息をつきノートを畳んで机に入れた。
それにしても今日の高田はやけに絡んでくる。いつもは素っ気なく
返事をしたり聞こえないフリをして無視したりすると大概怒って脅
し文句を言い、どこかに行ってしまうのだが今日はやけにうれしそ
うに明美に絡んでくる。明美は我慢できずに学食に行こうと立ち上
がりかけた。すると高田は明美の頭を不思議そうに見ながら言って
きた。
﹃あれぇ∼∼∼∼?明美、髪の毛伸びたじゃん∼。坊主からでも結
構早く伸びるんだねぇ∼。1mmぐらいだったよなっ?﹄
席を立とうとした明美は固まった。さっき高田は竜二と会っていな
いと言っていた。どうして明美が坊主にされたのを知っているのだ
ろう。坊主にされたあの日は7月の初めだったから、最近といって
226
もそのあとすぐに会って聞いたのだろうか。そう思ってまた席を立
とうとしたが、すかさず高田が耳元で小声で話しかけてくる。息が
あたって鳥肌が立った。
﹃なぁ、なぁ、俺さ、こないださ、すっごい裏DVD見せてもらっ
たんだよねぇ∼。俺あんなの初めて見たわっ。衝撃作っ!それに出
てる女の子がまた可哀想でさぁ∼。聞きたい?なぁ?なぁ?﹄
声のトーンを落として高田は明美に話しかける。明美の顔から血の
気が失せていく。心臓がバクバクと凄い勢いで高鳴っていた。固ま
って動けない。
﹃なぁ?なぁ?内容聞きたい?なぁ?﹄
高田は明美の顔の横でうれしそうに聞いてきた。嫌な予感が背筋を
走る。
﹃⋮ど⋮どど⋮どんな⋮?⋮﹄
明美は無意識に聞いていた。まさか。明美の頭にまさか、がハッキ
リ浮かんでいる。お願いだからそのまさかだけは違っていて下さい。
と祈っている。
﹃やっぱ聞きたいっ?それがさぁ、ビデオ撮られてる女の子まだ女
子高生っ!しかも絶品可愛い子っ!その子可哀想にさぁ、借金が返
せなくてぇ、何させられてると思う?なぁ?なぁ?なぁ?﹄
﹃⋮わ⋮わわわ⋮わかんない⋮﹄
明美は心臓を高鳴らせ青い顔で俯いている。そんな筈ない、そう言
い聞かせているが体は少し震えてきている。
﹃なななんとっ!!犬とSEXさせられてんのっ!犬とだよっ?動
物だぜっ!それも気持ち良さそ∼に。俺さすがにちょっと引いちゃ
ったもん∼∼∼。よく犬のチンチンにフェラできるよなぁって。で
もさぁ、その女優さんさ、平∼気で犬のチンチンをさぁ、ペロペロ
ペロペロ舐めて口にカッポリ含んでフェラしてんだぜぇ。きついだ
ろぉ∼。でさぁ、犬のチンチンってあんなに大きくなるんだなぁ。
しかもその女優さん、おマ○コにズッポリ入れられて気持ち良さそ
∼に喘いでんだわ。変態だろっ?そう思わない?山本明美ちゃん?﹄
227
明美は真っ青な顔で机に目を落とし、机に入れたノートをまた出し
た。動揺して目がキョロキョロと動いている。間違いない。動揺が
止まらず唇を震わせノートを持つ手も震えている。そんなバカな。
何で?何でこいつが?間違いである事をまだ祈っていた。
﹃なぁ?なぁ?明美ぃ?どう思う?犬とそんな事する女どう思う?
なぁ?なぁ?﹄
﹃⋮⋮⋮⋮﹄
明美は何も言えなかった。血の気が失せた真っ青な顔が震えている。
そして前の方の席で吉田が心配そうにこっちを振り向いて見ていた。
﹃なぁ?なぁ?どう思うって聞いてんだよっ?なぁ?なぁ?﹄
﹃⋮わ⋮わかん⋮ない⋮﹄
明美は動揺してしまってうまく言葉が出せない。高田は明美を指さ
して口を押さえながら笑って言った。
﹃ククククッ!マジで言ってんの?なぁ?明美ぃ!パンチ∼パンチ
∼って言ってたの、誰?あれ?なぁ?なぁ?あれ誰っ?ククククッ
!なぁ∼?﹄
﹃⋮し⋮ししし⋮し⋮知らない⋮わかんない⋮﹄
明美の動揺を見て高田は嬉しそうに笑っている。口を抑えて腹を抱
えて笑っているのだ。
﹃わかんねぇ事ねぇだろっ!パンチ∼パンチ∼っおちんちんちょう
だぁ∼いって言ってたじゃん!可愛い顔してよくやるよなぁ∼、あ
K学園2年○組
山本明美の変態SEXシリーズ、
んな事!タイトル教えてやろっか?なぁ?私、犬のおちんちんしか
感じないのぉ!
だって!﹄
高田は耳元でそう言ってケタケタ笑っている。明美はガクガクと膝
が震えてきて立つ事ができない。
﹃⋮な⋮何で⋮何で⋮﹄
﹃美樹さんにDVD焼いてもらったもん。明美ぃ、犬とSEXさせ
られちゃったんだぁ∼。クククッ!人間じゃなくて犬っ!クククク
ッ!クラスの女がっ!犬にチンチン入れられるってっ!恥ずかしす
228
ぎっ!クハハハハッ!犬のチンチン入れちゃったっ?アソコにっ!
無様だねぇ∼、明美ぃ!﹄
高田は親指と人差し指で円を作り、そこにソーセージを入れながら
明美を見て笑っていた。こいつにこれでもかと言う程バカにされて
いる。屈辱だった。顔が真っ赤なのが自分でもわかる。恥ずかしく
て高田の方を向けなかった。
﹃なぁ?猿とやった奴もいるって聞いた事あるけど、人間が犬とも
やっちゃダメでしょ!動物とSEXしたらダメっしょっ!クハハハ
ッ!なぁ?なぁ?明美ぃ、そう思わない?ククッ、なぁ?﹄
﹃⋮しし⋮し⋮知らないっ⋮私⋮知らないっ⋮私じゃないっ⋮﹄
明美は動揺して声が上ずってしまった。高田はそれを見てうれしそ
うに笑っている。バカにした目で笑いながら魚肉ソーセージを指に
スポスポ出し入れしている。
﹃へぇ∼、違うって言い張るならさ、ここで見てみよっか?なぁ?
一緒に見ようよっ、クククッ、あの無様な裏ビデオっ!クククッ!
違うんなら見れるだろっ?なぁ?なぁ?﹄
﹃⋮⋮ねぇ⋮ま...まさか⋮持ってるの?⋮﹄
明美は高田を見ずに聞いた。高田はカバンからDVDを取り出して
明美に見せた。
﹃じゃぁ∼ん!持ってるよっ、ほらっ。ま、正確に言うと売っても
らったんだわっ。1万で。でもこれ1万なんて安いもんでしょ。学
校中の憧れの明美がっ、犬とSEXさせられてる裏ビデオだぜっ!
無修正のっ!クククッ!子供みたいなマ○コに犬のチンチン入って
いくとこバッチシッ!写ってんだぜぇ∼!丸坊主にされてぇ、全裸
にされてっ!犬とSEXまでさせられてっ!しかも!ビデオまで撮
られるってぇ!可哀想ぉ∼!クハハハハッ!﹄
そう言って高田はポケットからDVDを取り出し、明美の目の前で
ユラユラ揺らせて見せた。明美は絶望の底に叩き落された気分だっ
た。
﹃なぁ、犬のチンチンおマ○コに入れた時どんな感じだったの?気
229
持ちよかったの?なぁ?なぁ?﹄
高田はうれしそうに明美に詰め寄ってくる。よりによって一番見ら
れたくない奴に見られてしまった。美樹が誰にも見せないと言った
事を少しでも信じた自分がバカだった。でももう遅い。
高田はDVDを明美の目の前に突きつけしつこく聞いてくる。目の
前が真っ暗になってきた。
﹃なぁ?おいっ?聞いてんのかよっ!どうしようかなぁ∼、次の視
聴覚室の授業でこのDVDすり替えて流してみよっか?みんな喜ぶ
と思うぜぇ∼。だって、なぁ?﹄
﹃⋮やっ!⋮やめてよっ⋮きき⋮気持ち良くは⋮なかった⋮﹄
明美は言ってしまった。あれは自分だと、自分で認めてしまった。
しかも高田にだ。屈辱感が物凄かった。あの無様に犬とSEXさせ
られている映像を高田に見られ、本当にくやしかった。
﹃ククククッ!認めちゃったよっ!自分でっ!犬のチンチン入れら
れたのっ、私ですって、認めちゃった?なぁ?なぁ?何に何された
か言ってみてっ?なぁ?何されましたって?なぁ?﹄
﹃⋮い⋮犬に⋮入れられました⋮﹄
高田はお腹を抱えて明美を指さした。もう悔しくて堪らない。こい
つに見られてしまった事が本当に悔しかった。そしてこいつの手に
握られているのだ。
つづく
230
我慢
第36章
﹃なぁ?なぁ?犬のチンチンもあんな大きくなるんだからさぁ、ち
ょっと気持ちよかったでしょ?なぁ?正っ直っ?気持ちよかった?
なぁ?なぁ?﹄
﹃⋮ちょっと⋮大きな声出さないでよっ⋮さっき言ったじゃんっ⋮﹄
明美は周りをキョロキョロと見ながら高田に言った。こんな会話聞
かれたら大変だ。それでも高田はDVDを明美の目の前にチラつか
せしつこく聞いてくる。
﹃明美がちゃんと教えてくんねぇからじゃんっ!なぁ?気持ち良さ
そぉ∼に喘いでなかった?全然気持ち良くなかったって言ったら美
樹さんに怒られんじゃね?なぁ?ちょっとは気持ちよかったんじゃ
ねぇの?なぁ?正直にっ、なぁ、なぁ?ちょこっとは気持ちよかっ
た?なぁ?なぁ?﹄
﹃⋮だから⋮す⋮少しは⋮﹄
高田が美樹に言いつけたら、と思い、つい言ってしまった。言って
しまってから後悔し、唇を噛む。
﹃フハハハハッ!マジかっ!言っちゃったよっ!犬にチンチン入れ
られてやっぱ気持ちよかったんだぁ!なぁ、どこらへんが?どの時
が一番気持ちよかった?その少しはってのはどの辺りの事?なぁ?
なぁ?﹄
﹃⋮え⋮お⋮お⋮奥まで⋮入ってきた所⋮﹄
高田はうれしがってどんどん問い詰めてくる。発狂しそうなくらい
恥ずかしかった。それでもちゃんと受け答えしないと美樹に言われ
た時が怖い。それに本当にこいつなら他の人にも見せかねない。
﹃奥まで入ってきたとこってあのズッポリとおマ○コに咥え込んだ
231
とこ?なぁ?変態、パンチのチンチンどうだった?どこがよかった
?なぁ?なぁ?﹄
﹃⋮くっ⋮え⋮と...お⋮お⋮大きいところ⋮﹄
﹃え?何だって?ちゃんとハッキリとわかる様に教えてくれよっ?
なぁ、なぁ?パンチの何がどうで、それをどこにどうしてもらって、
どう感じたの?なぁ?なぁって?﹄
高田はそう言ってDVDを明美の目の前でユラユラと揺らせて見せ
た。
﹃⋮パ⋮パンチの⋮お⋮おちんちんが⋮お⋮大きくて⋮その⋮えっ
と⋮お⋮おちんちんを⋮性器に⋮入れてもらった⋮ところが⋮き⋮
き⋮気持ちよかった⋮﹄
明美は机を見つめて体を震わす。足もガクガクと震えている。
﹃なぁ、何か俺がいじめてるみたいじゃんっ!もっと楽しく話そう
よ。明美の初主演作品を見て感想聞いてるだけなんだからよ。周り
の奴が心配するじゃん。何、俺明美の事いじめてんの?なぁ?﹄
そう言ってDVDをヒラヒラさせる。性格の悪さが滲み出ている。
﹃⋮そ⋮そんな事⋮ないって⋮﹄
明美は少し笑顔を作って返事した。
﹃だよねぇ!あんなに気持ち良さそぉ∼に喘いでたのに、演技じゃ
ないよな?なぁ?犬とSEXするバカな女なんてそうそういないか
らさぁ、俺も興味深々なわけよっ。だからぁ、経験者の明美に詳し
く聞きたいんだよねぇ∼。教えてくれる?なぁ?なぁ?具体的に、
詳し∼く。なぁ?なぁ?﹄
高田はそう言ってDVDをちらつかせる。よりによって、何でこい
つに。心底嫌いな高田にあの無様な格好を見られてしまった。しか
もそれを高田は持っているのだ。今ここに。明美は悔しくて仕方な
かったが、あの映像を握られているからには怒らせると大変な事に
なる。
﹃なぁ?なぁ?教えてくれよぉ∼∼。なぁ?なぁ?いいだろぉ∼?﹄
﹃⋮う⋮うん⋮﹄
232
明美は引きつった笑顔で頷いた。高田はうれしそうにはしゃいでい
る。
﹃じゃぁさ、犬のチンチン、ペロペロ舐めてたじゃん?どんな味す
んの?なぁ?美味しいの?なぁ?どんな味なの?なぁ?﹄
﹃⋮ち⋮ちょっと⋮苦い味⋮﹄
﹃持った感じは?なぁ?なぁ?どんな感じ?なぁ?﹄
﹃⋮え⋮ちょっと⋮ネトネトしてて⋮柔らかい⋮感じ⋮﹄
高田の質問に顔を真っ赤にして、目で周りを確認しながら答える。
﹃なぁ?犬のチンチンをさぁ、初めてマ○コに入れられてどうだっ
た?なぁ?どう思った?なぁ?動物のちんぽ入れられたんだからさ、
何か思ったでしょ?なぁ?なぁ?﹄
﹃⋮え⋮その⋮い⋮入れられちゃった⋮って思った⋮﹄
明美は顔を赤らめながら、机に俯いて高田の質問に答える。
﹃なぁ?で、正常位とバック、どっちが気持ちよかった?なぁ?な
ぁ?﹄
﹃⋮え⋮えっ⋮と⋮バ⋮バック⋮かな⋮﹄
明美は引きつった笑顔を作り机を見て言った。
﹃マジかよぉ∼∼!犬とバックってぇ!正常位の方が気持ちよさそ
うだったけどなぁ。なぁ、バックはどう良かったの?なぁ、何して
もらって気持ち良かったの?なぁ?なぁ?﹄
﹃⋮あ⋮あんまり大きな声出さないでよ⋮﹄
周りの生徒にこんな会話聞かれたら終わりだ。明美は高田をチラッ
と見て言った。
﹃あぁ?明美がボソボソ言うからじゃん。もっとハッキリと、具体
的に詳しく知りたいんだよぉ、俺は。犬とのSEXがどんな感じだ
ったのかさぁ。で、どうなの?何をどうされたのがよかったの?な
ぁ?なぁ?﹄
﹃⋮う⋮後ろから⋮おちんちんを⋮ズボズボ⋮入れてもらったとこ
ろ⋮﹄
明美は真っ赤な顔で無理矢理笑顔を作り、高田に返事を返す。
233
﹃やべぇ∼∼∼!マジ∼?なぁ、正常位はどうだった?どこが気持
ちよかったの?なぁ?なぁ?﹄
﹃⋮お⋮おちんちんを⋮入れてもらったとこだよ⋮﹄
﹃えぇ∼∼?バックと一緒じゃ∼ん。なぁ?バックと比べて何が物
足りなかったの?なぁ、なぁ?具体的に、詳しくさぁ?なぁ?﹄
高田は笑ってDVDで手を打ち、明美の目の前にユラユラ揺らせて
面白そうに聞いてくる。
﹃⋮も⋮も⋮もうちょっと⋮お⋮奥まで⋮入れて欲しかった⋮かな
⋮﹄
明美は言っていて恥ずかしくなり俯いてしまう。しかし高田はDV
Dを手に遠慮なくどんどん聞いてくる。
﹃なぁ、なぁ?何でパンチのチンチンあんなに大きくなったの?や
っぱ明美の裸見て勃起したって事?なぁ?なぁ?﹄
﹃⋮え⋮そ⋮そうだと⋮思うけど⋮﹄
﹃フヒヒヒヒヒヒッ!ちょっとお腹痛いっ!すげぇな、犬のチンチ
ンをも勃起させる体って事だね。明美、自信満々じゃんっ!﹄
高田はお腹を抱えて笑っている。昼休みの喧騒の中でかき消されて
いるが教室でとんでもない会話をしているのだ。
﹃なぁ?犬も気持ちよかったのかなぁ?なぁ?なぁ?どう思う?な
ぁ?﹄
﹃⋮き⋮気持ちよかったと⋮思うけど⋮﹄
﹃何が?なぁ?あの犬は何をどこにどうして気持ちよかったと思う
の?なぁ?なぁ?詳しく教えてよ?なぁ?﹄
﹃⋮⋮私の⋮性器に⋮おちんちんを入れて⋮気持ちよかったんだと
⋮思う⋮﹄
高田は笑い声が出ないように口を押さえて喜んでいる。
﹃なぁ?なぁ?ぶっちゃげ、人間と犬と、どっちが気持ちいいの?
なぁ?これでは犬のおちんちんでしかイケないって言ってるじゃん
?ねぇ?どっちなの?まさかうそついてんの?なぁ?なぁ?どっち
の何の方が気持ちいのか教えてっ。なぁ?なぁ?﹄
234
﹃⋮い⋮い⋮犬の⋮おちんちんの方が⋮気持ち⋮いい⋮﹄
明美はギュッと拳を握り机に置いている。高田の方をなるべく見な
いように、それでも何か聞かれる度に高田の方を向いた。
﹃ぴぃやぁ∼∼∼!犬のおチンチンの方が気持ちいいってぇ∼!ま
さに変っ態っ!なぁ?なぁ?他にはどんな所がいいの?なぁ?犬に
何してもらうのが気持ちいいの?なぁ?具体的に、なぁ?﹄
﹃⋮あ⋮あんまり大きな声ださないで⋮ほ⋮他って⋮な⋮舐めても
らう⋮とか⋮﹄
高田は満面の笑みで明美に顔を近ずけている。手にDVDをヒラヒ
ラさせて。あの時の映像がこいつに手にあるのだから機嫌を損なう
ことはできない。屈辱と怒りを奥の方へ納めて、笑顔を作る。
﹃別に普通にしゃべってんじゃんっ。なぁ?どんな所が気持ちいい
んだよ?なぁ、もっと具体的に教えてくれよぉ∼∼∼?なぁ?なぁ
?﹄
﹃⋮ちょ⋮い⋮犬の⋮ザラザラした⋮舌で⋮ち⋮乳首を⋮な⋮舐め
てもらうのが⋮気持ちいい⋮﹄
﹃乳首だけ?なぁ?なぁ?他には?どこ舐めてもらうと気持ちいい
の?なぁ?﹄
﹃⋮他って⋮あ⋮あとは⋮せ⋮性器⋮とか⋮﹄
﹃性器じゃわかんねぇ∼よ!なぁ?どこ?ちゃんと名前言って教え
て?なぁ?俺にわかるような言葉で教えてくれよぉ∼?なぁ?﹄
﹃⋮お⋮お⋮おマ○コ⋮とか⋮クリトリスとか⋮舐めてもらうのが
⋮き⋮気持ちいい⋮﹄
明美は真っ赤な顔で引きつった笑顔を作り返事をする。高田はもう
面白くて仕方ない感じだ。
﹃グフフフッ!犬にっ!ヒヒッッ!なぁ、これ出演の時さ、体にバ
ター塗ってんじゃね?なぁ?何で?何で?﹄
﹃⋮な⋮な⋮舐めてもらいたいから⋮﹄
﹃なぁ、散歩してる犬とか見ると興奮すんの?なぁ?正直にっ、正
∼直っ!なぁ?なぁ?﹄
235
﹃⋮す⋮す⋮少しは⋮興奮⋮するかな⋮﹄
どこまで聞いてくる気だろうか、明美はうんざりしてきた。ほんと
にこいつは性格が悪い。
﹃何?嫌?俺いろいろ聞いて?嫌じゃないよなぁ?楽しく教えてよ
っ。なぁ、どう興奮すんの?なぁ?何がどうで興奮するんだよ?な
ぁ?なぁ?﹄
高田はDVDを明美に目の前で降りながら顔を見てくる。明美はぐ
っと感情を噛み殺して笑う。
﹃⋮お⋮お⋮おちんちんが⋮欲しくて⋮興奮するんだぁ⋮﹄
﹃何?おちんちんをどうして欲しいの?なぁ?なぁ?どうしてもら
いたくて興奮すんの?﹄
﹃⋮お⋮お⋮おちんちんを⋮入れて⋮欲しくて⋮興奮する⋮﹄
言葉にして言っていて本当に恥ずかしい。でも高田は明美の恥ずか
しそうな表情を見て喜んでいた。明美の反応を楽しむように質問し
てくる。
﹃なぁ?でもさぁ?あれってSEX?交尾じゃねぇの?なぁ?交尾
だよな?なぁ?﹄
﹃⋮交尾⋮だよね⋮﹄
﹃グフフッ!ちょっとっ!ハハッ!だよねってっ!したんだよね?
交尾?なぁ?何と何したんだっけ?なぁ?なぁ?ブハハッ!なぁ?﹄
﹃⋮い⋮い...犬と⋮交尾⋮したよっ⋮﹄
悔しい。こいつにバカにされているのが本当に悔しい。この世から
消えて欲しかった。しかしあのDVDを他の生徒に見せると言われ
ると体が勝手に言いなりになってしまう。それだけは絶対に阻止し
なければ。明美は自分に言い聞かせた。
つづく
236
約束
第37章
高田は調子に乗って明美に次々質問してきた。無理に笑うので顔の
筋肉が痛い。明美にDVDを使って恥ずかしい事を言わせて楽しん
でいる。
﹃グフフフッ!なぁ?なぁ?他の生き物にも興味あんだろっ?なぁ
?次はマ○コに何入れたい?なぁ?興味あんだろっ?なぁ?正っ直
っ!興味あるよなぁ?なぁ?正∼直に教えて?なぁ?なぁ?﹄
﹃⋮な⋮き⋮興味は⋮あるかも⋮﹄
﹃なぁ?なぁ?何入れたい?なぁ?なぁ?﹄
強制的に言わされている。高田はDXDをチラつかせ、明美に言わ
せている。高田はこうやって人を言葉で追い込むのが好きなのだ。
本当に性格が悪い。
﹃⋮わ⋮わかんないよぉ⋮﹄
﹃じゃぁさ、じゃぁさ?鰻ぃ、タコ、ナマコの中だったら何入れた
い?なぁ?なぁ?﹄
﹃⋮え⋮えっ...と...う⋮鰻⋮かなぁ⋮﹄
﹃グフフフッ!鰻っ!フフッ!なぁ?鰻を、どこに、どうしてみた
いの?なぁ?詳しくっ!なぁ?﹄
﹃⋮う⋮鰻を⋮おマ○コに⋮い⋮入れてみたい⋮﹄
高田は恥ずかしそうに顔を赤らめて返事をする明美を楽しんでいる。
どんどんと貶めていく。
﹃ヒャハッ!変っ態っ!フフフッ!なぁ?マ○コだけ?なぁ?なぁ
?お尻の穴にも入れて欲しいんじゃねぇ?なぁ?ぶっちゃけっ!正
直にっ!なぁ?お尻の穴も気持ちいいと思わない?なぁ?﹄
﹃⋮す⋮少しは⋮﹄
237
﹃何が?何が?なぁ?ちゃんと言って教えて?なぁ?なぁ?﹄
﹃⋮お尻の⋮穴も⋮気持ちいい⋮かも⋮﹄
高田はわざとビックリした顔を作って明美を覗き込んでくる。顔を
見ただけで鳥肌が立つ。
﹃いいかもって!グフフフッ!なぁ?2本挿しできんじゃん!なぁ
?入れてみたい?なぁ?正直っ!お尻の穴にも入れてみたいでしょ
?なぁ?なぁ?﹄
﹃⋮お尻の穴にも⋮い⋮入れてみたい⋮かなぁ⋮﹄
高田は明美を指さして口を押さえて笑っている。明美は机に目を落
とし、屈辱に耐えた。
﹃何ぃ?何か浮かない顔じゃ∼ん!楽しく会話しようぜぇ∼。なぁ
?なぁ?ひょっとして想像してんの?なぁ?ちょっと濡れてきたん
じゃね?なぁ?正っ直!濡れてきた?なぁ?﹄
高田はそう言って明美の目と机の間にDVDをスッと入れて見せて
きた。手口が最悪だ。明美はまた笑顔を作った。
﹃⋮ちょ⋮ちょっと⋮ぬ⋮濡れてきちゃった⋮ハハッ⋮﹄
﹃マジかぁ!ごめんっ!変態だったっ!ごめんっ!気づかなくてっ
!もうここでオナニーしちゃえよっ?ククッ、犬のおチンチン入れ
られてるとこ、クククッ!想像してっ!ククククッ!﹄
高田にこれでもかとバカにされ明美は唇を噛んで俯いていた。情け
ない。悔しい。高田はそれを見て楽しんでいる。明美が反撃する事
など出来ないのだ。すると高田がさらに顔を近づけて聞いてきた。
﹃なぁ?なぁ?俺にもさぁ、明美のマ○コに犬のチンチン入れると
こ見せてくれよっ?なぁ?なぁ?いいだろぉ?なぁ?明美が犬にチ
ンチン入れられるとこ見たいんだよぉ。なぁ?﹄
高田は耳元でゆっくり聞いてきた。明美の全身に鳥肌がブクブクと
泡だった。
﹃⋮!⋮嫌⋮嫌っ!⋮お願い⋮もう⋮あんな事するの⋮嫌だよ⋮﹄
明美はそう言って首を振った。もうあんな物を入れられるのは嫌だ。
しかもこいつに見られるなんて。屈辱でしかない。またあの時の感
238
触が蘇ってきて体がブルッと震えた。
﹃いいじゃねぇ∼かよぉ∼!一匹も2匹も一緒だってっ!いいだろ
ぉ∼?なぁ?なぁ?﹄
﹃⋮お願い⋮もう嫌だよっ⋮あんな事⋮お願い⋮﹄
明美がそう言って首を振っていると前の席で時々様子を見ていた吉
田が席を立ってこっちに向かってきた。明美の顔がまた青くなる。
︵⋮何で来るのぉ∼⋮お願い∼⋮来ないでよぉ⋮︶
しかし明美の願いはあっけなく吹き飛ばされ、吉田が2人の前に来
てしまった。高田は相変わらずDVDを手でクルクル回している。
﹃や、やぁ。高田くんも久しぶりの学校だね。﹄
﹃あぁ?あぁ、吉田じゃん。何?何か迷惑掛けた?﹄
高田は手でDVDをクルクル回しながら吉田に返事した。明美はD
VDに目がいってしまって気が気じゃない。祈る様に2人を見守っ
ている。
︵⋮お願い⋮DVDしまってよぉ∼⋮触れてこないで⋮︶
﹃いや、迷惑なんて、そんなんじゃないよ。あっ、何かそのDVD
で盛り上がってたけどさ、何かの映画なのかなぁって思って。映画
の話だったら僕も混ぜてよ。﹄
明美の願いをよそに吉田は早速DVDに触れてきてしまった。明美
の心臓がドクンッと大きく跳ね上がる。高田はうれしそうに明美を
見ながら返事をする。
﹃あぁ?これぇ?違う違うっ!すっごい裏ビデオっ!衝撃作だぜっ
!何?吉田も見たい?なぁ?﹄
高田はそう言って明美をニヤついた目で見ながら吉田に言った。明
美の顔から血の気がどんどん吸い取られていく。真っ青だ。
﹃⋮吉田くんっ!⋮ち⋮違うよっ⋮映画じゃないんだぁ⋮ドド⋮ド
ラマなんだけど⋮まだ私見てないんだよね⋮また今度にして⋮﹄
明美は焦って高田に割って入り吉田に声をかける。明らかに動揺し
ていた。吉田もキョトンと明美を見ている。
﹃違う違うっ!ドラマなんかじゃねぇって。吉田も見たらビックリ
239
するぜぇ!何だったら焼いてやろっか?焼いて明日持ってきてやる
から家でゆっくり⋮﹄
﹃⋮わかったっ!⋮わかったから⋮もういいじゃん⋮﹄
明美は我慢できずに言ってしまった。高田にそう言う様に仕向けら
れたのはわかっている。それでも我慢できずに言ってしまった。
﹃へぇ∼∼∼、なぁ?何がわかったんだよっ?なぁ?なぁ?﹄
﹃⋮わかったから⋮さっきの事⋮私やるから⋮ねっ⋮﹄
明美はできるだけ普通に、動揺を隠して笑って見せる。高田は満足
そうにDVDを揺らしていた。
﹃やぁ∼りぃ∼!吉田、悪ぃ∼な。やっぱ見せらんねぇわ。﹄
高田はそう言ってDVDをポケットにしまった。吉田はまだ状況が
わからずキョトンと2人を見ていた。
﹃⋮吉田くん⋮ごめんね⋮また見終わったら⋮言うから⋮﹄
﹃い、いいよいいよ。僕ドラマはあんまり見ないから。でも、山本
さんが見た後でいいから、面白いなら貸してよ。ゆっくりでいいか
らさ。﹄
﹃⋮う⋮うん⋮わかった⋮﹄
明美は吉田にそう言ってはぐらかした。吉田はまだ何か言いたそう
だったがまた自分の席に戻っていった。明美の体から力が抜ける。
汗だくだった。
﹃なぁ?なぁ?グハハッ!何がわかったのかちゃんと言葉で言って
くれよっ?なぁ?なぁ?﹄
﹃⋮だから⋮さっき言ってた事⋮やるから⋮だから⋮だから約束し
てっ⋮絶対誰にも見せないって!⋮﹄
﹃さっきの事って何ぃ?ちゃんと何すんのか言ってくれよぉ。ちゃ
んと言葉で言ってくんねぇ∼?なぁ?なぁ?﹄
高田はニヤニヤと笑いながらソーセージをマイク代わりに明美に向
けてきた。恥ずかしくて高田を見れない。
﹃⋮い⋮犬のおちんちん⋮入れるから⋮﹄
﹃何ぃ?わかんねぇ∼よ。ちゃんと順序立てて言ってよ。誰のどこ
240
に、何の何をどうするところを見せてくれんのかなぁ∼?なぁ?な
ぁ?﹄
﹃⋮わ⋮私の⋮おマ○コに⋮犬のおちんちんを⋮入れるところ⋮高
田くんに見せる⋮から⋮﹄
明美は仕方なかったとはいえ、言ってしまった。しかしこう言うし
かなかったのだ。こうでも言わないと本当にこいつはDVDを吉田
に見せたかもしれない。
﹃やったねっ!楽しみぃ∼!あれっ!?何か浮かない顔じゃんっ!
嫌なのっ?嫌だったらいいんだぜっ?別に。吉田と一緒にこれ見る
だけだから。﹄
高田はそう言ってポケットをポンポンと叩いて見せる。
﹃⋮いい⋮嫌じゃないって⋮う⋮うん⋮嫌じゃないよ⋮﹄
明美は無理矢理笑顔を作り、何とか声を出した。嫌に決まっている。
だがそれもわかっていてこいつは言わせているのだから。
﹃だよなぁ∼!クハハハハッ!やるんだったらさぁ、楽しくやろう
ぜっ!明美もまたお犬様のおちんちんで気持ち良くしてもらえよっ
!なぁ?何だかんだ言って楽しみなんじゃないのっ?なぁ?なぁ?
また犬のちんちん入れて欲しくて、楽しみなんだろぉ?正∼直っ!
なぁ?なぁ?笑ってっ!なぁ?﹄
﹃⋮ち⋮ちょっと⋮楽しみかな⋮ハハハッ⋮﹄
明美は開き直って笑った。もうやるしかないのだ。また犬のペニス
を性器に入れられると思うとゾッとしてきた。口の中にまであの時
の嫌な味を感じてまた吐き気がしてきた。それをこいつに見られな
がらやると思うと体を支えきれないぐらいに気が重くなった。
学校には行きたくなかったが単位がまずいので重い足を引きずり毎
日学校へ行った。学校にいる間はできるだけ高田と絡まない様にう
まく避けて過ごした。高田は毎日あのDVDを持ってきている。水
戸黄門の印籠の様だ。DVDを見せられると何も言えなくなる。高
田とあの約束をしてから1週間が経った。このまま忘れるわけもな
241
いだろうが、少しそれも期待して何事もなかった様に授業を受けて
1日が終わる。
土曜日の午前中の授業が終わって明美はカバンにノートなど詰め込
み帰ろうと立ち上がりかけた。すると高田が明美の横に立っている
のだ。明美はまったく気付かなくて声を出してビックリしてしまっ
た。
﹃⋮わっ!⋮あ⋮え⋮ごめん⋮﹄
﹃何だよっ、ビビんなよっ。なぁ、これからウチ来ねえ?なぁ?い
いだろ?な。﹄
突然そんな事を言われ、明美の心臓がまた大きく跳ねる。心の準備
ができていない。
︵⋮え∼⋮まさか⋮今日?⋮きついよぉ∼⋮︶
嫌な顔をするとまたDVDで脅されるだけだ。明美は覚悟を決めた。
﹃⋮い⋮いいけど⋮﹄
明美が返事をすると高田はニンマリ笑って頷いた。そしてまた自分
の席に戻っていき帰りの支度をしている。立ち上がりかけた明美は
また椅子に座り直した。高田はメールでもしているのか、携帯を片
手にその場を動かない。明美はぼんやりと他の生徒が帰っていくの
を眺めていた。
つづく
242
理沙2
第38章
理沙にも地獄の日々が待っていた。あの後公園には結構な人だかり
ができた。そして警察まで出動するほどの大事になっていた。理沙
はあの屈辱の姿を大勢の人に見られながら警察に保護された。警察
ではいろいろ聞かれたが、竜二の名前を出す訳にはいかず、誰にや
られたのかという問いにはわからないで通した。
夏休みが終わり学校には行きたくなかったが、守からメールが来た。
﹃おい奴隷!学校には絶対来る事!竜二さんの命令だからな。﹄
理沙は仕方なく制服に着替え家を出た。学校が近づくにつれて気が
重くなる。理沙の通うT高校はかなりランクの低い荒れた高校だっ
た。どこにも行く事ができず、誰でも名前さえ書ければ合格すると
言われているヤンキー高だった。校門を通り下駄箱に行くと、もう
すでに守と浩一が待っていた。
﹃よぉ、木下ぁ。おはよー。﹄
﹃よく来れたよなぁ∼。まぁ絶対来さすけど。﹄
﹃おはよう⋮﹄
守と浩一はニヤニヤと理沙を上から下まで舐め回している。
﹃あの後大変だったらしいじゃん。あ∼、見たかったぁ∼。﹄
﹃もう噂すげぇぜ。素っ裸のギャルがうんこ漏らしてたってっ!﹄
守たちはうれしそうに理沙に話してくる。理沙は少し睨んでしまっ
た。屈辱だ。
﹃ねぇ、アキラはお金返したの?⋮﹄
﹃さぁ∼。知らねぇ∼。竜二さんに聞けば。﹄
﹃木下っ、お前言った事覚えてるよな?とりあえずパンツ見せて。﹄
243
早速きた。理沙は覚悟はしていたがやはり命令された。理沙はあの
時宣言してしまったのだ。しかし理沙はもう完全に竜二の恐怖に支
配されている。竜二が怖いのだ。理沙は黙って短いスカートをたく
し上げた。薄い水色の、普通の形のパンティーだ。
﹃おいおい木下ぁ、何だよこの普通のパンツ∼。こないだみたいな
の履いてこいよっ!﹄
﹃何かこいつビビってんなぁ∼。これじゃダメだわ。木下、スカー
ト脱げ。﹄
理沙は唇を噛んで黙って俯いている。登校してきた他の生徒たちが
いつもと雰囲気が違う3人を不思議そうに見ている。守はちょっと
誇らしげにまた命令した。
﹃木下、早くしろよっ。それ没収。﹄
﹃木下さんっ?返事はっ?﹄
﹃⋮ハイッ⋮﹄
理沙は黙ってスカートのサイドジッパーを下げ、ホックを外して下
に落とした。そして足から抜いたスカートを守るに渡した。周りの
生徒達がガヤガヤしてきた。そこに同じクラスの中島と言う女子が
登校してきた。肌を日焼けサロンで綺麗に焼いているのだが、太っ
ていて理沙に陰で焼き豚と言われていた。明るい性格なのでクラス
の男子とも仲良くしているが理沙とは折り合いが悪いのだ。
﹃わっ!ちょっと、何やってんのっ?え?え?木下さん?...ね
ぇ何これ?﹄
中島はシャツにスカートを履かずに立っている理沙を見て驚いてい
る。そして守の顔を見た。守は中島の耳元でコソコソ何やら説明し
た。
﹃えっ!?うそっ!?マジッ?カッコ悪っ!こいつそんなんなのっ
?人のこと焼き豚って言ってるくせに、ダセェ∼!てかさ、もうク
ラスの奴隷でいいじゃん。ねぇ?クソ女?﹄
そうやって中島が理沙を罵倒している間に守たちが周りの生徒にな
りゆきを説明している。
244
﹃うっそっ!マジ?あれ木下なの?﹄
﹃えっ!ほんとかよっ!?え、動画あんの?マジッ?見たい見たい
っ!﹄
ここの学校の生徒はほとんどが不良だ。真面目な生徒の方が少ない。
そんなワルに囲まれて理沙は俯いて立っている。
﹃まぁとりあえず教室行こうや。﹄
守たちはそう言うと廊下を歩き出した。理沙はどうしたらいいかわ
からずただ立っている。
﹃おいっ!何やってんだよっ!早く来いっ!﹄
﹃え、だって⋮スカート⋮﹄
理沙はまさかこのまま教室に行かされるとは思ってないのだ。する
と浩一がニヤニヤしながら戻ってきた。
﹃お前今反抗した?ハイ罰っ。ブラも取れ。次シャツだから。﹄
理沙は信じられないといった表情で浩一を見た。が、理沙はもう取
り返しがつかない事をようやく気付いた。理沙はもうこの学校で最
下層に落ちてしまったのだ。
﹃ハイッ、5、4、3、⋮﹄
守がカウントダウンを始めた。理沙は急いでシャツの中に手を入れ
てブラを外した。
﹃ハイ没収。﹄
浩一にブラジャーを取り上げられ、トボトボと後ろを付いていく。
他のクラスの生徒達も一緒に歩き出し、理沙をジロジロ見ながら付
いてきた。
﹃やっべっ、乳首見えてるっ!﹄
﹃ほんとだっ、見えてる見えてる。おっぱいデカッ!﹄
理沙は男子に囲まれて体をジロジロ見られながら教室に向かった。
ガヤガヤとうるさい教室が近づいてくる。中から笑い声や怒号など
飛び交っていた。守たちが入っていき、理沙も後に続いて教室に入
った。みんなの目が理沙に集中する。驚きで声が出ないのか一瞬シ
ーンと静まり返った。理沙はすぐさま自分の席に座り俯いていた。
245
﹃え?何何?ドッキリ?﹄
﹃な、何かの罰ゲーム?大丈夫かよっ、怒んねぇの?何で?﹄
クラスの生徒がガヤガヤ言い合っているところに守たちが説明しに
回っていた。理沙は何もできずにただただジッと机を見つめて座っ
ている。所々で歓声が上がったり拍手が起こったりと教室は歓喜に
沸いていた。守と中島が理沙の席に来る。
﹃とりあえずその面白くねぇパンツなんとかしねぇとな。﹄
﹃だよねぇ∼。てかさぁ∼⋮⋮﹄
守と中島が何やらコソコソ話している横で理沙は座って机をジッと
見つめていた。
﹃おい、奴隷立て。﹄
中島にそう言われて理沙は渋々立ち上がった。
スピーカーからチャイムが鳴り、西村と言う教師が教室に入ってき
た。誰も起立とも言わないしそんなものはこの学校にはなかった。
ガヤガヤとうるさいままだ。それでも教師は一応注意はする。こん
な学校の教師なので、ほとんど男の教師だ。強面も多い。
﹃おいっ!静かにしろっ!授業始めるぞっ。﹄
そう言って一応大きな声を出す。生徒達も一応少しは静かになるの
だが、教科書を見る生徒はほとんどいない。1時限目は寝ている生
徒も多いのだが今日はみんなが起きて静かにしているのだ。そして
教師もある異変に気づいた。理沙だけがド派手な豹柄のコートを着
ているのだ。一瞬理沙の方を睨んだが教師は何も言わなかった。こ
の学校の教師は理沙には手を焼いている。理沙は教師を小馬鹿にし
て何か言うと脅してくる。理沙は教師の事をオモチャの様に扱って
いた。だからほとんどの教師は理沙に関わらない様にしている。
教師が黒板の方を向こうとした時に中島が声を上げた。
﹃せんせぇ∼∼、木下さんだけ何かコート着てんですけどぉ∼。気
が散って勉強できませぇ∼ん。﹄
教師は中島の方を振り返る。他の生徒も口々に声を上げだした。
246
﹃だよなぁ∼。1人だけコート着てんのはおかしくね?﹄
﹃先生、木下だけ特別扱いはダメっしょ。﹄
生徒たちがそういうので西村は理沙の席まで歩いて近づいた。
﹃おい、木下、みんなそう言ってるんだから。コート脱ぎなさい。﹄
西村は座って俯いている理沙に声をかけた。理沙はまだ俯いている。
﹃木下っ、聞いてるのか?﹄
西村はさらに理沙に問いかける。すると理沙はガタッと椅子から立
ち上がって言った。
﹃せ、先生っ!ふ、服、着てくるの⋮わ、忘れましたっ。﹄
理沙はそう言って西村を見ている。西村は理沙が何を言っているの
かわからず、怪訝な顔をしている。
﹃何っ?木下っ、お前何言ってるんだ?﹄
西村に問いかけられて、理沙はまた俯いてしまった。すると中島が
また声を上げる。
﹃1人だけコート着てるのはおかしいと思いまぁ∼す。特別扱いす
るんですかぁ∼。﹄
中島の声を聞いて西村もようやく少しピンときた。この学校ではよ
くある事だが。
﹃そうだな。お前だけ特別扱いできないからな。木下、コートを脱
ぎなさい。﹄
理沙は西村にそう言われてコートのボタンに手をかけた。しかしな
かなか手が震えて動かない。
﹃木下さぁ∼ん、授業始まんないんですけどぉ∼。早くして下さぁ
∼い。﹄
西村も腕を組んで待っている。理沙は意を決してコートのボタンを
外し、一気に脱いだ。西村のギョッとした顔が目に浮かんだ。
﹃⋮!きっ、何だお前その⋮﹄
西村は呆気にとられて理沙を見ている。理沙はほぼ全裸だった。胸
の中央に縦書きで
先生∼見てぇ∼∼∼♡
247
と赤いマジックで落書きされている。両方の乳房と乳首におマ
コマーク、お腹に 注目! と書かれ、綺麗に脱毛されて毛のない
股間の割れ目にタバコを挟まれ、セロテープで貼られて隠してある。
そして性器には束になったタバコを突っ込まれてセロテープで固定
されていた。理沙は両手を後ろに回し俯いて立っている。
︵はぁ∼ん、こいつ、落ちたんだな。︶
西村は理沙がいじめの対象になった事を理解した。この学校ではい
じめは珍しい事ではない。生徒達にはランクの様なものがある。し
かしいくらランクが上の生徒でもいつ何時最下層に落ちるかもわか
らない。何か失態があると一気に最下層に落ちるのだ。荒れている
学校なのでいじめの対象になると結構悲惨だ。だがまさか理沙がそ
うなるとは西村も意外だった。気も強く女子の間ではトップに君臨
している様な生徒だったからだ。しかし西村も理沙には恥をかかさ
れた事が1度や2度ではない。酷い事を何度もされているのだ。
︵ざまぁ∼みろだなっ。助けてなんかやらねぇぞっ。しっかしいい
体してるな。まぁ楽しませてもらうか。︶
西村は少しバカにした様な目で理沙を見て言った。
﹃おっ前、何だそれっ?どういうつもりだ?﹄
生徒全員がニヤニヤしながら理沙に注目している。理沙は唇を噛ん
で俯いていたが後ろの席から小声で早くしろと言われた。理沙は少
し息を吐き、西村の方を向いてニッコリと笑った。そして両手を腰
にやり、足を開いてガニ股になり、腰をグルグル回し始めた。
﹃せ、先生∼、服着てくんの忘れちゃったぁ∼!いやぁ∼ん、寒∼
いっ!﹄
体を西村の方へ向けてガニ股になって腰をグルグル回し、ニッコリ
笑って大きな声でそう言った。言わされたのだ。教室は全員が大爆
笑している。西村も理沙をニヤけた顔で見ていた。
つづく
248
久々の電話
第39章
明美は高田と一緒に学校を出て、M駅に向かって歩いていた。学校
が終わってからもこいつと一緒にいなければならないことが憂鬱で
仕方がない。高田は明美の横にピッタリとくっついて、誇らしげに
胸を張ってえらそうに大股で歩いている。明美は見ると腹が立つの
で前だけを見て歩いている。
︵⋮あ∼⋮嫌だぁ∼⋮帰りたい⋮︶
明美がそんな事を思ってぼんやり歩いていると高田が明美に凄んだ
声で話しかけてきた。
﹃おいっ!聞いてんのかよっ!なぁ?﹄
明美はぼ∼っとして聞いていなかったらしい。ハッと我に返って一
瞬高田の方を見て、すぐに前を向いた。
﹃⋮あっ⋮ゴ⋮ゴメン⋮何っ?...﹄
﹃だからぁ∼、楽しみかって聞いてんだよっ。なぁ∼?﹄
高田は嫌らしい、嫌な声で聞いてきた。声を聞くだけで虫唾が走る。
﹃⋮え⋮何が?⋮あっ⋮そ⋮そうだね⋮す⋮少し⋮﹄
明美もまともに受け答えしたくないのだが、また機嫌を損ねるのが
怖くてこんな事を言ってしまう。自分が嫌になる。
﹃少しじゃねぇ∼だろぉ∼?なぁ?まぁ、もうすぐまたワンワン言
わせてやるからっ。我慢しろよっ。﹄
高田はそう言ってケラケラ笑っている。明美は出来るだけ声を聞か
ないように、聞こえないフリをしてまっすぐ前を向いていた。
高田と明美はバスのロータリーをぐるっと回り、M駅に着いた。そ
して改札に向かうところで高田の携帯が鳴った。高田は立ち止まっ
て携帯に出る。明美も一緒に足を止めた。
249
﹃ハ∼イッ、もしも∼し、あっ、お疲れっす∼。あ∼ハイッ、もう
一緒にいますよ。今駅に着いたんでぇ∼、電車乗って向かうとこっ
すね。えっ!?マジッすかぁ∼、え∼、そうなんすかぁ∼。残念っ
すねぇ∼。﹄
高田は落胆した表情で時折明美を見ながら電話している。明美はた
だ待っている。
﹃しょうがないっすね。また次やらせますか。どうします?とりあ
えず行きましょうか?一緒に?﹄
高田はそう言って明美を見ながら何度か返事をして電話を切った。
﹃あ∼、明美残念っ!今さぁ∼、犬いないんだってぇ∼。﹄
﹃⋮えっ⋮あっ!⋮あ⋮そっ⋮そうなんだ⋮﹄
明美は心の中で飛び跳ねていた。心底ホッとした。今日はあれをし
なくていいのだ。
﹃まっ、とりあえず行こっか。﹄
高田がそう言って歩きかけたが、明美は立ち止まったまま高田に声
をかけた。
﹃⋮え⋮でも⋮きょ⋮今日は⋮もうしないんでしょ?⋮じゃぁ⋮﹄
明美はもう帰りたくて仕方がない。高田は歩きかけた足を止めて凄
んだ顔で明美を見る。
﹃だからぁ∼、とりあえず行くって⋮﹄
高田が明美にそう言いかけた時、今度は明美の携帯が鳴り出した。
明美は咄嗟にポケットから携帯を取り出しディスプレイを見る。心
臓が一瞬で凍りついた。竜二からだ。息ができない。しかし出ない
訳にはいかない。
﹃⋮もっ⋮ももっ⋮もしもしっ⋮﹄
﹃お∼、明美ぃ?今どこっ?﹄
明美はその場で棒立ちになり、少し小刻みに震えていた。
﹃⋮あ⋮え⋮と⋮M⋮M駅⋮ですっ⋮﹄
声の震えが止まらない。それでも明美は何とか正気を保って返事を
する。
250
﹃あっ!?お前1人かよっ?誰かいんの?﹄
明美は心臓がドキッと大きく跳ね上がったが、嘘をつくとバレた後
が恐怖だ。
﹃⋮え⋮あ⋮あ⋮た⋮高田くんと⋮一緒⋮ですっ⋮﹄
﹃あぁ?高田?何でっ?!どこ行くんだよっ?まぁいいや。ちょっ
と代われや。﹄
竜二にそう言われて、明美は震える手で高田に携帯を渡そうと手を
伸ばす。高田も明美の震えと顔色で察したのだろう。高田も青ざめ
た顔で恐る恐る明美の携帯を取り、電話に出た。
﹃おっ!お疲れ様ですっ!高田ですっ!⋮ハイッ、ハイッ、いえ、
ちょっと⋮⋮﹄
高田は電話で話しながらペコペコ頭を下げ、明美から少し離れてい
く。明美には高田の話し声も聞こえなくなっていた。明美から少し
離れた所で高田はペコペコ頭を下げながら電話している。5分ほど
電話して高田が明美の方へ戻ってきた。すでに切られている電話を
明美に差し出す。
﹃あ∼、ふ∼っ、やっぱ竜二さんと話するの緊張するわっ。あ、俺
も一緒に来る様に言われたから。﹄
明美は携帯を受け取りながらまた凍りついた。
﹃⋮えっ!⋮わ⋮わわわっ⋮私も?⋮﹄
﹃はっ!?当たり前じゃんっ!早く来いって言われたから、急ごう
ぜっ。﹄
そう言って高田は改札に早足で向かった。どうしようもない。明美
も行くしかないのだ。明美も早足で高田に付いていった。
T駅について高田の後を付いていく。高田は何度か来た事があるの
だろう。スタスタと相変わらず早足で歩いている。明美も時折小走
りになりながら付いていった。何度か角を曲がり、心臓が跳ね上が
る。見覚えのあるアパートが見えてきた。先を歩いている高田は迷
う事なくアパートに近づき、明美より先にアパートに入っていった。
明美も走ってアパートの前まで行き、階段を一気に登る。高田はす
251
でに竜二の部屋の前で直立で立って待っていた。明美も急いで近づ
こうとすると玄関が開き竜二が顔を出した。顔が見えて明美の体が
急激に震えだす。怖い。高田は直角に体を曲げて大きな声で挨拶し
た。
﹃竜二さんお久しぶりですっ!遅くなってすみませんっ!﹄
﹃お∼、声でけぇ∼わ。﹄
竜二は玄関から上半身だけ出し、怠そうな顔で頭を掻いている。そ
して明美を横目で見た。ゾッとするそうな冷たい目だった。
﹃⋮りゅ⋮りゅ⋮りゅ⋮竜二くん⋮ひ⋮久しぶり⋮﹄
明美は何とか声を振り絞って竜二に声をかけた。竜二は怖い目で明
美を見て、手招きして明美を呼んだ。明美は震える体で竜二の前に
行く。すると突然髪の毛を物凄い力で掴まれた。
﹃⋮イッ!!⋮イ⋮﹄
﹃てめぇ何勝手に毛ぇ伸ばしてんのっ?ねぇ?﹄
竜二は低く重たい声を出し、明美の髪の毛を掴んで明美の頭をおも
ちゃの人形の様にすごい力で揺らした。明美は何の抵抗もできずブ
ンブン頭を揺らされ、振り回されて、そのまま投げ飛ばされた。明
美の体は飛んで転がり、廊下の鉄の柵に思い切り体をぶつけて止ま
った。ガシャンッと大きな音が鳴り響く。明美はすごい勢いで頭を
揺らされたので、軽い脳震盪の様な感じでそのまま大の字に仰向け
で倒れて起き上がれない。廊下の天井が2重に見えている。そこに
竜二が近づいてきて、素足で顔を踏みつけられた。
﹃てめぇは勝手な事すんじゃねぇ∼よっ!お∼っ!コラッ!オラッ
!﹄
竜二は明美の顔をグリグリと踏みつけ、明美の持っていたスクール
バックを階段の方へ蹴飛ばした。そして明美のブレザーを右手で力
任せに引っ張った。ブレザーの前のボタンが弾かれて飛んでいく。
そして竜二は前の空いたブレザーの下のシャツの第一ボタンと首の
間に右手を入れてシャツを掴み、思い切り下に引きちぎった。シャ
ツは紙の様に簡単に引き裂かれ、おまけにブラまでちぎられて、あ
252
っという間に明美の裸の胸が晒される。そして竜二は明美の露わに
なった乳房を足で揉むように踏みつけてきた。明美は痛みで意識が
少し戻ってきた。
﹃コラッ、てめぇ返事できねぇのかよっ、おぉ?﹄
竜二はそう言ってまた明美の顔を足で踏みつける。明美は踏みつけ
られながら何とか声を出した。
﹃⋮ご⋮ごご⋮ごめ⋮なさい⋮ごめっ⋮が⋮さいっ⋮﹄
明美は顔を踏まれながらも必死に声を出して謝った。何も悪い事を
した訳でもないのに、とにかく謝った。竜二は相変わらず怖い顔で
明美の顔を睨みながら素足でまた明美の顔を撫でるように踏みつけ
る。そして今度は足を明美のスカートの中に入れ、腰の所を足の甲
に引っ掛け、そのまま上に蹴り上げた。明美のお尻が一瞬宙に浮く。
スカートはホックとファスナーの部分が引き裂かれ、明美の腰の左
右に広がった。明美の薄い紺色のパンティーが丸見えになっている。
そして竜二は明美のパンティーの中央の端っこを足の指で器用に掴
み、強引にずり下げた。足に引っかかりながらも強引にずり下げら
れ、脱がされてしまった。竜二は剥ぎ取ったパンティーを足の指で
摘み、鉄柵の間から下に足で投げ捨てた。明美はブレザーに袖を通
してはいるが、ほぼ全裸にされて廊下に転がっている。体を動かし
たいがうまく動かない。
﹃あ∼、頭痛ぇ。昨日飲み過ぎてよぉ。頭痛くてイライラしてたか
らよぉ、こいつ呼んでスカッとしたくてよぉ∼。ヒヒヒッ。でもま
だイライラするわっ。﹄
竜二は高田の方を振り向いてそう言うと、右足で明美の膝を左右に
内側から蹴飛ばして、明美の足を広げていく。交互に繰り返し膝を
蹴飛ばされ明美は足を大きく広げられた。明美の性器は丸見えにな
る。すると竜二は大きく開かれた明美の足の間に立ち、上からニヤ
けた顔で明美を見下ろし、明美の股間を足で踏みつけた。グリグリ
と足の裏で明美の毛を剃らされてツルツルの股間を踏みつけ、竜二
はその明美の股間に唾を落とした。ネットリとした感覚が股間に伝
253
わる。竜二は唾を素足で広げながら明美の股間に塗りつけいく。股
間の割れ目を太い親指でなぞるそうにグイグイと唾を擦り込み、割
れ目を広げるように食い込ませる。
﹃⋮イッ⋮イタッ⋮やっ⋮イ⋮﹄
痛みで思わず声が出てしまう。
﹃あ?!今何か言った?ねぇ?おいっ!﹄
竜二はさらに力を込めてグイグイと押し込んでいく。明美は下唇を
噛んで声が出ないように痛みを我慢した。竜二の親指は割れ目の下
の方へ動いてゆき、明美の性器を乱暴に撫で始めた。クリトリスの
部分を親指で踏みつけるように愛撫している。グリグリと親指を押
し付けられて痛い。竜二はニヤけた顔で明美を見下げながらスウェ
ットパンツのポケットに両手を突っ込み、明美の性器を足で弄んで
いる。その様子を高田は後ろからニヤニヤと楽しそうに見物してい
る。竜二は太い親指をグリグリとクリトリスに押し付け徐々に下に
ずらしてゆき、明美の性器のヒダを親指で器用に左右に広げ、その
まま親指を入れてきた。
﹃⋮!⋮う⋮ぐっ⋮﹄
明美は声が出ないように下唇をグッと噛んで我慢する。竜二は入れ
た親指を明美の性器の中をかき混ぜるように回している。
﹃おいっ、てめぇはいつまで寝転んでんだよっ、何様だぁ?おう?
コラッ。﹄
﹃⋮あ⋮え⋮とっ⋮はい⋮ご⋮ごめんな⋮さい⋮﹄
竜二に上から睨まれながらそう言われ、明美は何とか声を出して謝
りながら、まだ少しフラッとする頭を起こし両手を廊下に付いて力
を入れ、上半身を何とか起こした。
つづく
254
同級生
第40章
まだ少し頭がフラフラしているが、明美は何とか上体を起こした。
性器にはまだ竜二に足の親指を入れられている。竜二は足の親指で
明美の性器の中をかき回したりグイグイと奥に押し込んだりして遊
んでいたがようやく指を抜き、今度は右足を少し上げ、竜二の唾と
明美の愛液が混じって濡れている親指を明美の両方の乳首に交互に
押し付けながら、なしって拭いている。
﹃チッ、ネチャネチャじゃねぇかよっ!テメェの汁だろっ!綺麗に
舐めろっ!﹄
竜二はイラついた顔で明美を睨みつけ、右足を上げて親指を明美の
唇に押し付けた。
﹃⋮ぐっ⋮む⋮﹄
明美は親指を唇に押し付けられ、仕方なく舌を出してペロペロと舐
め始めた。ひどい味がする。
︵⋮う∼⋮苦い⋮きついよぉ⋮︶
ペロペロと舌で舐めていると、時折竜二が親指を口の中に押し込ん
でくる。その度に顔をしかめてしまう。そしてようやく指が明美の
口から離れていった。
﹃⋮ふぁっ!⋮はぁ⋮はぁ⋮はぁ⋮﹄
明美は足を開いたまま後ろ手を廊下に付いて息をついた。口の中に
嫌な苦味が残ったままだ。その様子を竜二と高田がニヤニヤと面白
そうに眺めている。すると竜二は明美の前でしゃがみ込んでニヤけ
た顔を近ずけてきた。さっきまでの怠そうな感じは少し晴れている。
竜二は明美の乳首を指で弾いたり摘んだりしながら、ニヤニヤと明
美の顔を見ていた。
255
﹃おい、そぉいやお前、美樹に借金あんだってな。美樹に聞いたら
よ、てめぇが借金払えねぇから犬とSEXさせてやったって言って
たぜぇ。ヒャヒャヒャヒャ!マジで犬とさせられたのかよっ?えっ
?﹄
﹃⋮⋮⋮⋮⋮﹄
竜二はニヤニヤとうれしそうに聞いてきた。明美は何も言えず、竜
コに犬のチン
二から目をそらして下を向く。するとスッと高田が竜二の横に来て
喋りだした。
﹃あっ、竜二さんそれ本当っす。マジでこいつマ
チン入れられてますよ。しかも根元までズッポリとっ!なぁ明美ぃ
?﹄
高田は竜二の横で中腰になり楽しそうに明美を見てきた。明美は高
田に顔を向け少し睨んだ。高田は竜二の唾で濡れている明美の性器
をジロジロと眺めている。
﹃マジでっ!お前が何で知ってんだよ?お前もいたの?﹄
﹃いえ、こないだ美樹さんに用事で呼ばれて、その時教えてもらい
ました。こいつソレ、ビデオに撮られてるんすよ。俺、持ってます
けど。﹄
そう言って高田はポケットからDVDを取り出し、竜二の方へ差し
出した。
﹃マジっ!?ソレこれに写ってんのっ?お前ビデオにも撮られたの
かよっ!ヒャハハハハッ!悲惨すぎっ!ヤッバイッ!腹痛てぇ!ヒ
ャハハハッ!犬とやってるとこビデオに撮られたのっ!?お前終わ
ってんじゃんっ!ヒャハハッ!美樹もやる事えげつねぇなぁ∼。ヒ
ャヒャヒャッ!あ∼面白っ。﹄
2人は明美を見てケタケタと笑っている。明美は悔しさと恥ずかし
さで下を向いたまま顔が上げられなかった。
﹃でっ、どうだったんだよっ、気持ち良かったのかよっ、犬のチン
チンはっ?えっ?﹄
﹃⋮え⋮そ⋮あの⋮﹄
256
明美は顔を上げる事が出来ず、返事に困っていた。返事をしたくな
い。
﹃明美ぃ、俺にはちゃんと教えてくれたじゃ∼ん。﹄
高田が嫌な声でチャチャを入れてくる。こいつの性格の悪さは凄い。
明美は少し顔を上げて竜二を見た。
﹃⋮き⋮きき⋮気持ち⋮良かったです⋮﹄
﹃イヒャヒャヒャッ!何が?ッヒヒ!何が気持ち良かったんだよっ
?えぇ∼?﹄
竜二は馬鹿にする様に、時折下を向いて笑いながら明美を見て聞い
てくる。明美は恥ずかしくて返事ができず、また下を向いてしまっ
た。すると竜二にすかさず左頬を引っ叩かれた。すぐに顔を上げて
竜二を見る。
﹃⋮あっ!⋮ひ⋮﹄
﹃何がって聞いてんだよっ!おっ?﹄
﹃⋮あ⋮は⋮はいっ⋮犬に⋮お⋮おちんちんを⋮入れてもらって⋮
き⋮気持ち良かったですっ!⋮﹄
明美が声を張って返事をすると、竜二は後ろにひっくり返り腹を抱
えて笑った。
﹃ヒャハハハハハハッ!!やべぇ、腹痛ぇ!犬っ!気持ち良かった
ってかぁ∼!ヒャハハッハッ!﹄
明美は悔しさと恥ずかしさでまた下を向いてしまう。顔が真っ赤だ。
竜二と高田は大笑いしていた。
﹃あ∼、あ∼、腹痛ぇ∼。あ∼。おいっ、俺見てねぇからよぉ、今
から見ようぜぇ。﹄
竜二は散々笑って少し落ち着いてから、DVDを見ようと言い出し
た。明美は唇をグッと噛んだ。見たくない。
﹃いいっすねぇ∼。是非見ましょうっ!﹄
﹃あ、俺んとこ今プレイヤー壊れてんだわっ。こないだ投げ飛ばし
ちまってよぉ。明美ぃ、てめぇんちあんだろ?行くぞっ。﹄
竜二はそう言って一旦部屋の中に入っていった。明美は体育座りに
257
なり、体をできるだけ隠して座って待とうとしたのだが、高田に言
われて仕方なく立ち上がり、両手で股間を隠し、できるだけ見えな
いようにして立って待った。
5分程待って竜二が着替えて出てきた。上下黒のナイロンのセット
アップにブーツを履いている。どの角度から見てもまともじゃない。
﹃俺はちょっと寄るとこあっからっ、お前ら先に帰って待っとけや。
それとビール買って冷やしとけっ。ツマミとなっ。﹄
竜二はそう言ってドカドカと大股で階段を降りていった。まだこれ
で終わりじゃない。が、一瞬でも竜二から解放されて少し安堵して
いる。明美はブレザーの前を抑えながらスカートを拾い上げ、階段
の方へ鞄を拾いに行った。階段の下に落ちている。階段を降りて鞄
を拾い、鞄を開ける。ゴソゴソと鞄を漁り1本安全ピンを見つけた。
明美は急いでスカートを腰に巻きつけ、重ねた部分を安全ピンでと
めた。少しウエストが苦しいが大丈夫だ。すると高田も階段を降り
てきた。
﹃おい、明美、行くぞっ。﹄
そう言って高田はアパートの前の道に出て明美を振り返った。
﹃⋮あの⋮ねぇ⋮拾ってきていい?⋮﹄
明美は竜二に捨てられたパンティーを探していいか聞いた。見えて
いなくても恥ずかしい。しかもスカートを少し上の方で巻いて止め
ているのでいつもより短くなっている。
﹃あぁ!そんなもんいいじゃねぇか。どうせ脱がされんだしっ。て
か先に行って待っとかねぇと大変だぜ。﹄
高田にそう言われ、たしかに先に帰って部屋にいないと大変な事に
なる。明美は鞄を胸の前でしっかり抱いて前を隠し、高田に付いて
いった。
歩いていても落ち着かなかった。見えていなくてもスカートの中に
何も履いていないのが恥ずかしい。階段では後ろの人が気になって
仕方なかった。
258
駅について2人は明美の部屋に行く前にスーパーマーケットに立ち
寄った。ビールを買って帰らないといけない。高田は350mlの
缶をワンケース買った。それぐらい買っておかないと怒られるらし
い。そしてツマミになる物も買い、スーパーを出たところで声を掛
けられた。
﹃あっ、明っちゃん?ねぇ?やっぱそうだっ。﹄
﹃⋮えっ!...あっ⋮﹄
明美は急に声をかけられ、そっちを見た。竹中健太という中学の時
の同級生だった。2、3年とクラスが一緒で、3年生の時は班も一
緒だった。明美と竹中の班はみんなとても仲が良く、その中でも2
人は特に仲が良かった。お互いに好意を寄せていたと思う。明美も
好きだったし、竹中も明美の事が好きだった。だがまだ中学生で、
付き合ったりとかにはならなかったのだ。そしてお互いに違う学校
に進学し、卒業して間もない頃は班のみんなと会ったりしていたの
だが、だんだんと合わなくなった。もう1年以上になる。
﹃明っちゃん久しぶりじゃんっ!髪の毛短くなってて最初気付かな
かったよっ。元気っ?﹄
﹃⋮あ⋮う⋮うん⋮久しぶりっ⋮元気だよっ⋮健ちゃん何でこんな
とこ⋮いるの?⋮﹄
明美は久しぶりに竹中に会えて嬉しい反面、嫌な不安がよぎった。
素直に喜べない。
﹃あ、先輩んちがこの辺でさ、昨日先輩んちで飲んでたんだよね。
酒ぐらい、ね。明っちゃん、この辺なの?あっ、ごめんなさい。﹄
竹中は明美と会えた事がうれしくて高田がいる事に気が付いていな
かった。そしてハッとなって気付く。同じ制服を着ているので同級
生というのはわかるだろう。明美は高田の方を見た。明美の顔から
血の気が引いた。高田はニヤけて2人を交互に見ているのだ。明美
は高田がいつもの調子で凄んで追っ払うだろうと思っていた。期待
していたのだ。ここで会ってしまったのは災難かもしれない。
﹃あっ、ごめんね、明っちゃん、彼氏?﹄
259
﹃あ∼あ∼、違うよ。ただのクラスメート。何?2人はどういう関
係?﹄
高田は竹中に聞いた。
﹃あ、中学の同級生です。明っちゃんとは仲良くて。みんなのアイ
ドルだったもんなぁ。﹄
竹中は高田にそう言って懐かしそうに明美を見る。明美は違う意味
でドキドキしてきた。
﹃⋮た⋮高田くん⋮急がないと⋮け⋮健ちゃんごめん⋮ちょ⋮ちょ
っと急ぐんだぁ⋮また今度連絡⋮﹄
明美は竹中にそう言って離れようとしたのだが、高田が話の途中で
割って入ってきた。
﹃いやいや、いいじゃん、一緒に来れば。時間あるんだろ?じゃぁ
今から一緒に飲もうよ。﹄
高田はそう言ってビールの箱を見せた。明美の額に汗が滲んできた。
時間がないから帰ると言って下さいっ。そう願った。
﹃えっ!いいの!?俺行っても?いいなら是非っ!明っちゃんも飲
むの?うわ∼何か楽しくなってきた∼!良かった∼、昨日嫌々でも
先輩んち行っといてぇ∼。ラッキー!﹄
竹中はノリノリで嬉しそうにガッツポーズを作ってはしゃいでいる。
反面、明美の気分は深海の底、どん底まで沈んでしまった。最悪だ。
﹃⋮え⋮で⋮でも⋮ほら⋮竜二さんもいるし⋮ねぇ?⋮今日は⋮﹄
明美は高田に食い下がる。何とかしたい。すると高田は明美の耳元
で囁いた。
﹃いいって。竜二さんこういうの喜ぶって。ヒヒッ。彼も乗り気じ
ゃん。さ、急がないとやばいぜ。﹄
高田はそう言うともう歩き出した。明美は呆然と立ち尽くしている。
﹃あ、明っちゃん、やっぱ俺行くと、マズイ?﹄
竹中は明美の様子を少し察知して明美に聞いてきた。
﹃⋮あ⋮健ちゃん⋮ご⋮ごめ⋮あのね⋮﹄
明美が竹中にそう言いかけると、高田が明美を手招きして呼んだ。
260
明美は竹中をチラッと見て高田の所へ行く。そして高田に耳元で囁
かれ、明美はまた竹中の所へ戻った。
﹃⋮あ⋮あの⋮健ちゃん⋮行こっ⋮一緒に飲もうねっ⋮﹄
明美はそう言ってニッコリ笑った。その顔を見て竹中も少し安堵し
たのかまたうれしそうな表情に戻る。
﹃やったねっ。もう明日学校なんてどうだっていいや∼。とことん
飲むぞぉ∼!﹄
3人は一緒に明美の部屋に向かって歩き出した。高田が先頭に立っ
て2人で付いていく。竹中はずっと何やら明美に話しているのだが
明美には何も頭に入ってこなかった。ただ相槌をうってニッコリと
笑って歩いた。
つづく
261
映像
第41章
明美と高田、そして竹中の3人は明美の部屋に着いた。おそらくま
だ竜二は来ていないと思う。明美は鍵を回しドアを開けた。
﹃⋮ど⋮どうぞ⋮﹄
そう言ってドアを支え、2人を通した。高田が先に入り、後から竹
中が続いて上がった。
﹃おじゃましま∼す。明っちゃん1人暮らしなんだ、うらやまし∼
なぁ。﹄
そう言って竹中は短い廊下を通って部屋に入った。明美も続いて部
屋に入る。高田はビールの箱をどこから見つけたのかハサミを使っ
てバラし、次々に出してテーブルに置いていた。
﹃おいっ、これ早く冷蔵庫に入れてくれっ。竜二さん冷えてないと
怒るからっ。﹄
高田にそう言われ慌てて明美はビールを冷蔵庫に入れ始めた。竹中
はあまり意味はわかってないが、一緒にビールを冷蔵庫へ移す。
﹃ねぇ、まだ誰か来るの?﹄
竹中は明美に聞いた。すると高田が代わりに返事をする。
﹃竜二さんっていう先輩で、あのなっ、先言っとくけど、マジ怒ら
すと殺されっから、絶っ対失礼がない様にしてくれよっ。お前の為
に言ってんだからなっ、酒に酔ってとか関係ねぇから。﹄
高田は竹中を睨みつけながら忠告している。竹中は何の事やら訳が
わからずいきなりそんな事を言われ、少し怪訝な顔をしていた。
﹃えっ、何?ヤ、ヤバい人来るの?﹄
竹中は高田ではなく明美に聞いてきた。明美は冷蔵庫にビールを入
れていた手を一旦休め、竹中の方を向く。
262
﹃⋮健ちゃん⋮いきなりで訳わかんないだろうけど⋮本当にその人
来たら何があっても逆らわないで⋮絶対に⋮お願い⋮﹄
竹中は明美に真剣な顔でそう言われ、少し緊張した面持ちでうなづ
いた。
﹃わ、わかった。大丈夫、俺、酒は強いみたいだから。﹄
ビールを冷蔵庫に全て入れ終わり、テーブルにツマミなどを並べて
支度が終わった。待っている間、高田と竹中が学校の事など話して
いるのを明美はぼんやりと聞いていた。
︵⋮あぁ⋮急な用事とかで来れなくなったりしないかなぁ⋮神様ぁ
ぁ⋮︶
明美はそんな事を頭の中で思い、高田と竹中の方をチラチラと見て
いた。2人は楽しそうにしゃべっている。何にもない、竜二も来な
い、ただの飲み会だったら楽しいだろうなぁ。そんな事をぼんやり
思っている。明美も竹中と楽しく話をしている筈だ。するとそんな
明美の思いをへし折るように玄関が乱暴に開けられる音がした。竜
二が来たのだ。明美はハッと玄関の方を向いた。高田と竹中も緊張
した感じで玄関を見ている。ドカドカと大きな足音がして部屋の扉
が開いた。
﹃おうっ、ビール冷えてっか?あぁ?﹄
竜二はそう言ってベランダ側のベッドの方へ行き、ドカッと力を抜
いて跳ねるように座った。高田が立ち上がる。
﹃お疲れ様ですっ!さっき冷蔵庫に入れたんで、まだ冷えてないか
もしれないですっ!すいませんっ!﹄
そう言って冷蔵庫から1本取り出して竜二に差し出した。
﹃あ?冷やしとけって言ったよね?おぅ?明美ぃ、お前に言ってん
だよっ、おぅ?冷えてなかったらぁ、すっぽんぽんでキンキンに冷
えたビール買いに行かせっから。わかった?﹄
竜二はビールを受け取って明美を睨みながらそう言った。明美はず
っと抱えたままの鞄をギュッと抱き、正座して小刻みに震えている。
竹中は明美と竜二を交互に見て驚いている。すると竜二が竹中に気
263
づいた。
﹃なんだお前?おいっ、こいつ誰だよっ?﹄
竜二はそう高田に聞いた。明美が何か言おうとしたが先に高田が声
を出した。
﹃あ、明美の中学の時の同級生なんですよ。たまたまそこのスーパ
ーで会って。何かぁ、結構仲良かったみたいなんでぇ、一緒にアレ
見ながら飲んだら面白いかなぁと思って、誘ってみましたっ。﹄
高田はニヤけた顔で竜二に説明した。すると竜二も嫌らしい目で明
美と竹中を見比べて笑った。
﹃へ∼、中学の、同級生?仲良かったのかよっ?え?まぁいいや、
とりあえずお前らも飲めや。﹄
竜二はそう言って全員にビールを飲むように言った。明美は冷蔵庫
からビールを取って高田に渡し、竹中にも手渡した。そして自分の
分も足元に置く。竜二はもうブルタブを開けて飲んでいる。
﹃∼はぁ、冷えが足んねぇなぁ∼。まっ、後で罰なっ。早く飲めよ
っ。明美ぃ、わかってんよな。﹄
明美は竜二にそう言われ、膝下のビールを開けて大きく息を吸い込
む。そして大きく息を吐き出して一気に喉に流し込んでいく。苦し
いが一気に飲み干さないと何をされるかわからない。その様子を竹
中が驚いて見ている。少し口から漏れながら、片手でしっかり鞄を
抱きしめ、飲み干した。
﹃⋮⋮⋮ふわぁ∼∼⋮⋮はぁ⋮はぁ⋮はぁ⋮﹄
﹃ちょ、ちょっと明っちゃん、の、飲むねぇ。﹄
竹中は驚いた様子で明美を見ながら、自分のビールを一口飲んだ。
高田も飲んでいる。竜二はあっという間に1本空けて、明美が竜二
にビールを持っていく。
﹃おい、お前いつまで鞄抱えてんだよっ、貸せっ!﹄
そう言って竜二は明美の胸の鞄を引ったくり、廊下の方へ放り投げ
た。明美はブレザーの前を片手で閉めて押さえる。しかし竜二に手
を引っ張られ、竜二の横に座らされた。勢いでブレザーの前がフワ
264
ッと開く。ブレザーの中にはほぼ何も着ていないのだ。明美はもう
手で隠すことができず、そのまま竜二の横に座って俯いた。ブレザ
ーを着ているので胸は見えてはいないが中央の谷間からお腹、おへ
そまで肌が見えている。竹中はそれを見て驚いた顔でビールを飲む
手を止めた。
﹃えっ?明っちゃんっ、シャツ、どうしたの?﹄
竹中は明美の胸の中央を見ながら聞いてきた。明美は竹中を見るこ
とができない。
﹃てめぇパンツも履いてねぇんだろっ?﹄
そう言って竜二は明美のスカートをめくった。明美は咄嗟にスカー
トを抑えて隠してしまった。竹中には見られたくなかったのだ。一
瞬だが明美の何も履いていない下半身が露わになった。竹中にも見
えた筈だ。竜二はニンマリ笑って明美の頭に手を置き、明美の髪の
毛を大きな手で掴んだ。
﹃こぉ∼ら、てめぇ今逆らったぁ?あぁ?オラァ!!﹄
そう言って竜二は明美の髪の毛を掴み怒鳴りつけた。竹中は驚き、
止めに入るために立ち上がろうとしたが明美がすぐに制止する。
﹃⋮けっ!⋮健ちゃ!⋮いいっ!⋮いいのっ!⋮﹄
竹中は中腰で止まってしまった。竹中が止めに来たら間違いなく竜
二にとんでもない目にあわされる。それだけは絶対に阻止しなけれ
ばならない。
﹃⋮け⋮健ちゃんっ⋮あ⋮あのっ⋮わわ⋮私⋮竜二くんと付き合っ
てるんだぁ⋮だ⋮だから⋮す⋮好きでやってんだよねっ⋮だからっ
⋮好きでやってんだから⋮ほ⋮ほっといてっ⋮﹄
明美はできるだけ冷たい言い方で竹中に言った。竜二はニンマリと
笑いながら明美の髪の毛を力一杯掴み、明美を見ている。
﹃ちょっ、何言ってんの、明っ、好きでって、何がっ?﹄
竹中はまだ困惑しながら明美に聞いた。明美は竜二に髪の毛を掴ま
れながら竹中の方を向く。
﹃⋮だ⋮だだ⋮だからっ⋮な⋮何て言うか⋮こ⋮こういう⋮痛いの
265
とかっ⋮好きなのっ⋮だ⋮だからっ⋮ほっといてっ⋮﹄
明美は竹中にまた冷たく言い放つ。竜二はニンマリ笑った顔を竹中
に向けた。
﹃ヒャヒャヒャッ、健ちゃ∼ん、こいつはなぁ、痛めつけられたり
ぃ、恥ずかしぃ∼い目に遭わされんのがぁ、好きなんだとよっ。だ
から俺と付き合ってんの。なぁ∼明美ぃ∼?﹄
竜二はそう言って今度は明美を見た。明美は下唇をギュッと噛み、
竹中の方を見る。
﹃⋮そ⋮そそ⋮そうなんだぁ⋮そういうのが⋮す⋮すす⋮好きなん
だよねっ⋮﹄
明美は竹中にそう言って、笑って見せた。
﹃あ、そ、そうなんだ、明っちゃん、そ、そんな趣味なんだっ。ま、
まぁ、人は、い、いろいろ、だよねっ。﹄
竹中はそう言って座り直し、またビールを呷った。
﹃まぁいいわっ、てめぇはこれで罰2つなっ。おいっ、てか先にア
レ見ようぜっ。﹄
竜二はそう言って明美の頭から手を離し、高田に顎で指示を出した。
高田はすかさずテレビの電源を入れる。明美はテレビを見るのが好
きで、部屋には42vの大きなテレビを置いている。そして高田は
テレビの下に置いてあるDVDプレイヤーの開閉ボタンを押した。
プレイヤーから電子音と共に舌のようにトレイが出てきた。高田は
ポケットからDVDを取り出しトレイにセットすると、もう一度開
閉ボタンを押す。DVDはプレイヤーの中に吸い込まれていった。
﹃ええっ、何か見るんですか?映画とかじゃないですよね?﹄
竹中はDVDをセットする高田を見て、竜二の方を見て聞いた。
﹃健ちゃ∼ん、映画なんか見るわけねぇ∼だろぉ∼。お前にもマニ
アックな裏モノ見せてやるよ∼。俺もまだ見てねぇ∼からよっ、健
ちゃんも見てぇ∼だろぉ∼。﹄
そう言って竜二は明美を見ながらケタケタと笑っている。明美は唇
を噛んで顔を上げる事ができなかった。
266
﹃ひょ∼!、マジっすかぁ∼。あっ、って言うか、明っちゃんは大
丈夫なの?そういうの?まぁ、いっかっ。男はみんな好きなんだよ
ねぇ∼。こういうの見んの。﹄
竹中はそんな事をしゃべりながら楽しそうにビールを一気に呷り、
缶をテーブルに置くと、冷蔵庫から自分でもう1本出してプルを開
ける。そして楽しみな映画が始まるのを待つようにテレビに向き直
った。もうどうあがいても無駄だ。竹中にあの無様な姿を見られて
しまう。竹中はテレビを凝視して待っている。長い間ジーッと言う
電子音が鳴り続け、パッとその音が消えて映像が切り替わった。テ
レビ画面に見覚えのある美樹の部屋が映る。そして次に向けられた
アングルに、バターを全身に塗られてテカテカに光った全裸の明美
が映し出された。丸坊主なので頭までテカテカに光っていた。竹中
は画面の中の明美を眉間にしわを寄せて見ている。誰だかまだ気づ
いていないのか、竹中の首が少し画面の近づく。そして驚いた顔で
明美の方を振り向いた。
﹃え、えぇっ、れっ、えっ?ちょっ、この子⋮?明っ⋮??に、似
てるけどっ、違うよねっ?まさか、ねっ?ハハッ。﹄
竹中は驚いた顔で明美を見て、すぐに画面に目を戻した。大きな画
面にはテカテカに光った全裸の明美が美樹の部屋の床にペタンと座
り、ぎこちなく笑っている。程よい大きさの形の整った綺麗な乳房、
小さくて小ぶりの粒のようなピンク色の乳首も、だらしなく開かれ
ている太腿の間からは綺麗に毛を剃り上げられたツルツルの股間も
すべて見えている。割れ目も性器も丸見えだった。
﹃ほぉ∼らっ、健ちゃんが聞いてんじゃねぇ∼かよっ、返事はっ?
てめぇも下向いてねぇでちゃんと見ろよっ!﹄
明美は竜二に言われピクンッと跳ねるように顔を上げた。
﹃⋮え⋮あ⋮あぁ⋮こ⋮ここ⋮これ?⋮う⋮うん⋮私⋮私だよっ⋮﹄
明美は竹中を見て真っ赤になって答える。竹中はまた明美に驚いた
顔を向けた。
﹃うそ⋮まじで?ほんとにこれ、明っちゃん、なの?何で?な、何
267
か、えぇ?﹄
竹中はそう言いながらも画面を食い入るように見ている。
︷⋮こ⋮こんにちはぁ∼⋮わ⋮私の名前は⋮山本⋮明美⋮17歳⋮
女子高生で∼す⋮わ⋮私の⋮彼を紹介しま∼す⋮パ⋮パンチって言
うの⋮。︸
テレビから明美の声が聞こえた。思い出したくないが、その場面が
蘇ってくる。恥ずかしくて顔が爆発しそうなぐらい熱い。明美の顔
17歳
山本明美の変態シリーズ♡
は真っ赤に火照っている。そしてテレビからBGMとともにタイト
2年⃝組
ルが映し出された。
K学園
ちゃんと編集されている。竹中は画面に集中していた。中学校の同
級生に、本当に仲の良かった、よく遊んだ竹中に、犬とSEXをさ
せられる明美の裏ビデオを見られてしまうのだ。
つづく
268
隣人
第42章
竹中はビールを片手にあんぐりと口を開けている。大きなテレビ画
面には四つん這いになった全裸の明美がパンチのペニスをペロペロ
と舐めながら口に含み、時折嗚咽を漏らしながらフェラチオしてい
るシーンが流れていた。竜二と高田はそれを笑いながら見ていた。
﹃クククククッ!おっ前やべぇなっ!えぇ?マジで犬のチンチン舐
めてるよ、こいつ。ヒャハハハッ!!えぇ?健ちゃんどう思うよっ
?同級生としてこんな女どうよっ?えぇ∼?﹄
﹃い⋮犬のってっ、こん、こんな大きくなるんだ⋮初めて見た⋮﹄
竹中は独り言のようにそうつぶやいて明美を見た。明美は竹中とふ
と目が合ってしまい、心臓に杭を打たれたぐらいにハネ上がった。
明美は顔を真っ赤にして目をキョロキョロさせている。恥ずかしく
て目の焦点が定まらない。
︷⋮も⋮もう⋮明美⋮我慢できない⋮パ⋮パンチの⋮おちんち
ん⋮ここに⋮入れて⋮︸
テレビの中で明美がそう言って、M字に大きく開いた股から明美の
性器が映し出された。そして明美が自ら両手で性器を広げている。
正面からだんだんとカメラが寄ってきて明美の性器がアップになっ
ていく。そして画面に大きく広げられた明美の性器がアップで映し
出された。竜二と高田はテレビの明美のセリフを聞いて腹を抱えて
笑っている。
﹃ヒヒヒヒッ!て、ヒヒヒッ!、てめぇ、ギャハハッ!笑かすなよ
っ!ハハハッ!ギャハハハハッ!腹痛ぇ!腹痛ぇー!ハハハッ、ハ
ハッ!我慢できないってっ!ハハッ!パンチのっ⋮おちんちんっ⋮
ハハハハッ!入れっ、入れてってかっー!ギャハハハハハハッー!﹄
269
竜二と高田は腹を抱えて大爆笑している。明美は茹でタコの様に顔
を真っ赤にして目をキョロキョロと泳がせている。そして竹中をチ
ラッと見た。場の雰囲気に飲まれたのか、なんと竹中も少し笑って
いるのだ。そして竹中も明美を見た。
﹃ハハッ、明っちゃんの、こんなどアップ、み、見ちゃったよ⋮﹄
﹃⋮やだぁ⋮﹄
明美は無意識にそう言ってしまった。竹中に性器を見られ、笑われ
ているのがショックだった。
﹃クヒヒヒヒヒッ!てめぇ、やだじゃねぇ∼よっ!ハハハハッ!犬
にちんちん入れてくれってっ!ヒャハハッ!お前がお願いしてんじ
ゃねぇ∼かっ!クハハハッ!何がやだぁ∼だよっ!ハーハハハッ!﹄
竜二は明美の頭を叩き、大笑いしながら言った。それに吊られて高
田も竹中も笑っている。明美は血が吹き出るぐらいに顔が熱かった。
頭で笑い声が反響している。
︵⋮いやだぁ∼⋮見ないでぇ∼⋮もう止めて⋮︶
画面が切り替わった。仰向けに寝かされ大きく足を広げている明美
の性器にパンチのペニスが近づいてくる。手が映っているは美樹の
手だろう。犬のペニスが明美の性器にニュルッと入れられた。犬の
ペニスを根元までズッポリ挿入され、小刻みに震えている明美が大
きな画面に映っている。それを竹中はまたあんぐりと口を開けて見
つめていた。
︷⋮あん⋮あぁ⋮気持ちいい⋮あぁ⋮あん⋮ハァ⋮ハァ⋮気持
ちいいよぉ⋮︸
大きなテレビ画面の中で明美は犬とSEXをしていた。自ら腰を動
かし犬のペニスを出し入れしている。画面の中で明美は気持ち良さ
そうに目を瞑り、声を出して喘いでいる。脅されて仕方なくやって
いる事など画面からはわからないのだ。
︷⋮あ⋮あぁ⋮凄い⋮気持ちいい⋮パンチのおちんちん⋮大き
くて⋮気持ちいい⋮︸
犬とSEXをしている明美を高田と竹中はジッと黙って凝視してい
270
た。竜二は笑いながら明美に何か言っているのだが、明美の耳には
何も入ってこなかった。竹中は時々明美を見ては画面に顔を戻す。
同級生の、特に仲の良かったクラスの憧れの明美が、まさかこんな
事しているのを見てどう思っているのだろうか。
︵⋮お願い∼⋮早く⋮早く終わってよぉ⋮早く終わって⋮︶
明美は心の中で念仏のように唱えていた。画面は見たくない、でも
竹中の方も見れない。高田はもっと見たくない。そしてふと画面を
見ると明美のお尻が大きく写っていた。足を開いた四つん這いの姿
勢を後ろから撮られている。性器と肛門が丸見えだった。画面の中
の明美は割り箸を性器に入れられ掻き回されている。そして割り箸
を抜かれた途端トロ∼ンッと白い液体が明美の性器から垂れてきた。
犬に中で精液を出されたのだ。画面を見た明美は息が止まってしま
った。
﹃うわ⋮うそ⋮犬に⋮中出し?⋮﹄
竹中がポツリとつぶやいた。明美の頭は真っ白になり、息が止まっ
ていた。竜二の笑い声が頭の中で弾けるように響いている。
︷⋮あ∼気持ちよかったぁ∼!⋮明美⋮犬のおちんちん大∼好
きっ!⋮またねぇ∼!︸
ピンクローターを入れられ、犬のチンチンの格好をして明美は笑っ
て手を振っていた。そして映像はそこでプツッと切れてまたジーッ
と電子音が響いている。明美はマラソンを走り終えた後のように汗
が凄かった。2時間の映画を10本立て続けに見たぐらいに疲れた。
そして竜二に頭を叩かれて我に帰る。
﹃てめぇ何ボ∼ッとしてんだよっ!感想聞いてみろって言ってんだ
よっ!えぇ!﹄
﹃⋮えっ⋮えと⋮あの⋮﹄
明美は急にそう振られて竜二を見た。竜二は明美の耳元でコソコソ
囁いて、竹中の方を顎で示す。
﹃⋮えとっ⋮あっ⋮ど⋮け⋮健ちゃん⋮わわ⋮私が⋮犬に⋮獣姦さ
れて⋮な⋮なな⋮中出しされちゃった裏ビデオ見て⋮ここっ⋮興奮、
271
しましたかっ?⋮お⋮おちんちん⋮勃ったっ?⋮﹄
﹃ど⋮どうもこうも⋮そりゃ、こんなの見りゃ興奮するっしょ!そ
りゃ勃つでしょ!それにしても⋮凄い事してたね、な、何で?犬と
なの?﹄
竹中に真っ直ぐ見られ、恥ずかしくて明美の目がまたキョロキョロ
動く。竜二が横で笑いながら明美の頭を叩いていた。
﹃そりゃ∼健ちゃんよぉ、こいつは変態だからだよっ。人間じゃ満
足できねぇんだよなぁ∼、明美ぃ?﹄
﹃⋮⋮⋮﹄
明美は恥ずかしくて何も言えないでいると、また竜二に頭を叩かれ
る。
﹃⋮あっ⋮あのっ⋮そ⋮そうなんだぁ⋮﹄
明美は少しはにかんでそう答えた。恥ずかしくて体が猛烈に暑い。
明美は汗のせいで喉がカラカラだった。何か飲み物を取りに行こう
と立ち上がりかけたが竜二に引っ張られてベッドにお尻から落ちて
バウンドした。
﹃てめぇ、どこいくんだよっ。﹄
﹃⋮あのっ⋮そ⋮喉が渇いちゃって⋮何か⋮﹄
﹃はぁ!?ビールがあんだろっビールがっ。おいっビール!﹄
竜二は明美の頭を叩きながら高田に指示を出した。高田は冷蔵庫か
らビールを何本か取り出し、竜二の方へ持ってきた。そして1本を
ニヤけた顔で明美に渡す。明美も仕方なくビールを受け取りプルを
上げた。喉が渇いていたので勢いで喉に流し込む。冷えたビールが
カラカラの喉には最高に美味しかった。こんなにビールが美味しい
と思ったのは初めてだ。明美はあっさりと1本飲み終えてしまった。
すると竜二がすぐに明美にもう1本渡してきた。
﹃ほぉ∼、飲めるようになったじゃん。喉乾いてんだろぉ?ほらっ、
一気に飲めよっ。﹄
竜二は面白そうに明美を見てそう言ってくる。明美はまたプルを上
げ、喉に流し込んだ。今の状況を少しでも忘れてしまいたい思いも
272
あった。明美はまたすぐに1本空けてしまった。脳が心臓と同じぐ
らいにガンガンと跳ねている。目が回り始め、呼吸が激しくなる。
﹃ヒャハハハハッ!いい飲みっぷりじゃねぇかっ!それにしてもて
めぇ汗かきすぎ。暑いんだろっ?脱げよっ。﹄
竜二にそう言われているが明美は反応できなかった。脳がグルグル
回っているようで目の焦点も合わない。竜二にブレザーを引っ張ら
れ脱がされたようだ。そしてまた何か言われていたが明美はその辺
りから記憶が飛んだ。
誰かの声が頭の中に響いている。明美はその声と寒さでハッと目を
覚ました。
﹃ちょっとっ、ちょっとっ!今何時だと思ってるんだっ。えぇ?入
れないじゃないかっ!﹄
明美はぼぉ∼っとした目で声の主を探した。少し目線を上げるとぼ
んやりと人の顔が見える。廊下の電気が後ろから照らしていてよく
見えない。頭がガンガンと響いている。明美はギュッと一度目を瞑
り、その人物を目を凝らして見た。目が慣れてきて顔が少し浮かび
上がってくる。眼鏡の奥の陰湿な目が明美を見つめていた。隣の住
人だ。膝に両手を乗せて中腰になり明美を見ている。
﹃⋮へ⋮へっ⋮あれっ⋮あのっ⋮えっ?⋮﹄
﹃へぇ、じゃないよっ。あんた。人んちのドア塞いで何してんだっ。
えっ、この変態っ。﹄
隣の住人は馬鹿にした目で明美を罵倒してきた。明美も少しだが意
識もハッキリとしてきて、異常な寒さで身震いする。そして自分の
姿に驚愕した。
﹃⋮へっ!⋮あっ!⋮あのっ!⋮何これぇ⋮﹄
明美はソックスだけの全裸で、足はM字の大股開きで座らされてい
た。足が閉じれないように両足の膝に棒を挟まれきつく紐で縛られ
ている。そして両手首を手錠で繋がれ、その明美の手錠の鎖にもう
1つ手錠が掛けられている。その先は隣の部屋のドアノブにしっか
273
りと抜けないように繋いであるのだ。明美は手錠で縛られた両腕を
上げ、目一杯足を広げられて座らされているのだ。そして明美の乳
房の円に沿って赤のマジックで落書きされていた。右の乳房に
となりのおっさんバ∼カ
と書かれ、左に
となりのおっさんキモ∼イ
と落書きされている。
﹃⋮あれっ⋮何でっ⋮ちょっとっ⋮いやっ⋮﹄
﹃嫌じゃないよっ!な∼にが嫌だよっ、早くどいてくれよ!部屋に
っ、は、い、れ、な、い、じゃ、ないかっ!﹄
隣の住人はそう明美にきつい口調で言いながらも、明美の体を嫌ら
しい目でまじまじと見ている。
﹃⋮あ⋮あの⋮これ⋮これ⋮あのっ⋮外して下さい⋮﹄
明美はそう言いながら頭の上で両手をガチャガチャと鳴らした。
﹃はぁ?!鍵はっ!?どこにあるのっ?鍵だよっ!鍵っ!﹄
隣の住人はしゃがみ込んで明美の目線に合わせて言い放った。明美
も鍵の場所などわからない。
﹃⋮え⋮うそ⋮わ⋮わかりません⋮﹄
﹃わからないじゃないよっ。えぇっ!?何で私がわかるんだよっ、
えぇ!?私がちょっと外に出て、帰ってきたらあんたがここにいた
んだよっ。しかも素っ裸でっ!えぇ?恥ずかしくないのかぁ?何だ、
時々あんたの喚く声が聞こえたりしてたけど、えぇ?そういう事か
っ、えぇ?あんたまだ学生だろっ!?えぇ?﹄
隣の住人は明美の顔を馬鹿にした感じで笑いながら、捲し立ててい
る。いつもこの人にうるさいだの何だの、わざわざインターホンを
鳴らしてまで苦情を言ってこられ、明美も腹が立って応戦する事も
あった。しかし今回は何も言えない。こんな恥ずかしい格好で迷惑
を掛けているのだから。明美は唇を噛んで俯き、どうしたらいいか
考える。
﹃何だ、えぇ?いつもは威勢よく言い返してくるくせに、何か言っ
274
てみろっ!えぇ?﹄
﹃⋮あの⋮ごめんなさい⋮すいません⋮﹄
﹃すいませんじゃないよっ、えぇ?早くそこをどいてくれって言っ
てんのっ!えぇ?あんたのその、小ぃ∼さいおっぱいも、そのっ、
チッ、見せびらかしてるみたいだけどっ、えぇ?そのっ、臭そうな
マ○コもっ!別にこっちは見たくもないんだよっ!えぇ?わかって
んのっ?﹄
隣の住人はそう言いながら、明美の性器を指をさして見ていた。
︵⋮私だって⋮見せたくてここにいるんじゃないって⋮どうしよぉ
⋮︶
﹃⋮あ⋮その⋮わかってます⋮ほんとに⋮すみません⋮でも⋮どう
したら⋮﹄
明美はそう謝り、混乱する頭で必死に考える。隣の住人はわざとら
しく大きなため息をついて、明美の裸をジロジロと目で舐め回して
いた。
つづく
275
鍵
第43章
まだグラグラと回る頭で明美はどうしたらいいか考えていた。少し
気持ち悪い。あれだけ一気にビールを飲んだのだから仕方がない。
体が冷えて震えてきた。
﹃おいぃっ、いい加減にそこをどけってんだよっ!私も寒いんだよ。
早く部屋に入りたいのっ!﹄
隣人はそう言ってイライラした表情で明美を見ている。だが目が少
し笑っているのだ。そんなにイライラした感じには見えなかった。
鍵のあるところなどわかるはずもなく、明美が戸惑っていると隣人
は明美の頬を引っ叩いてきた。
﹃⋮キャッ!⋮﹄
﹃人の話を聞いてるのかぁ∼!﹄
隣人はそう言ってまた左手で明美の頬を叩いた。
﹃⋮ひっ!⋮ちょっ!⋮ちょっとぉっ!⋮たた⋮叩かないで下さい
っ!⋮﹄
明美もさすがにムッときて言ってしまった。何でこの人に叩かれな
いといけないのか。腹が立つ。
﹃何だぁ∼!じゃぁ、トットとここから離れてくれっ!ほらっ、今
すぐだ!﹄
﹃⋮わ⋮わわ⋮私だって居たくているんじゃありませんっ!⋮目が
覚めたらここにいたんだから⋮﹄
明美もムキになって言い返す。何か責められてばかりいるのが理不
尽に感じたからだ。だが実際に隣人の部屋のドアの前に座り込んで
いるのだから迷惑を掛けてると言えば掛けている。
﹃そんな事私はしらんっ!早くどけ!何だ、警察でも呼ぶか?えぇ
276
?﹄
﹃⋮えっ⋮いや⋮警察って⋮それは⋮あの...わかりましたから
⋮﹄
明美は警察と言われて心臓が少し跳ね上がった。警察なんて呼ばれ
たら堪らない。明美はこんな格好なのだから。しかも迷惑を掛けて
いるのは間違いなく明美なのだ。隣人はまた明美の頬を叩いた。
﹃えぇ?何か言ってみろ!えぇ?お前が迷惑かけてるんだろうがっ
!えぇ?﹄
﹃⋮そ⋮そうです⋮私が⋮迷惑を掛けてます⋮ごめんなさい⋮すみ
ません⋮﹄
明美は顔を少ししかめて謝った。竜二の仕業だというのはわかって
いるが、この人には何の関係もないのだ。
﹃そんな格好なんだから、ここに入れられてるんじゃないのかぁ?
ここにぃ∼!﹄
隣人はそう言いながら明美の性器に指を近づけ、ぴったりとくっつ
いて閉じられたヒダを指でつついてきた。
﹃⋮ヒッ⋮﹄
明美は急に性器を触られ声が出た。隣人はだんだんヒダを引っ掻く
ように、なぞるように触ってくる。ブルッと身震いがした。
﹃⋮あ⋮あのっ⋮そこ⋮そこに入ってる感じは⋮ああ⋮ありません
ので⋮﹄
明美は隣人の指が少し入ってきそうになったので咄嗟に小声でそう
言った。隣人の指がピタッと止まり、隣人はじっとりとした目で明
美を見ると、すっと立ち上がってポケットの中に手を入れて鍵を取
り出した。
﹃あっそう。じゃあいつまでもそうしていてくれ。私は部屋に入る
よ。﹄
隣人は明美にそう言うとニヤリと笑ってドアノブに鍵を差し込んだ。
そして鍵を回してドアを外側に引っ張った。明美は背中のドアに押
されて前に倒れそうになるが手錠で手が引っ張られて支えられてい
277
る。固定された足を何とかチョコチョコと動かしてドアに背中を押
されながら足を動かして移動した。
﹃⋮ちょっと⋮えっ?⋮ちょっ⋮ど⋮どうしたら⋮﹄
﹃知らんよ私はっ。そのまま、その恥ずかしい格好を他の住人にも
見てもらえばいいんじゃないの?まぁそのうち私も迷惑だから、消
防でも呼んであげるよ。フフフ。﹄
隣人はそう言い残すと部屋に入ってドアを中から引っ張って閉めて
しまった。明美は今度はドアに引っ張られ、尻餅をついてドアにも
たれかかった。廊下が静まり返り、外の車の音などが聞こえて来る。
身動きがとれない明美は目をキョロキョロさせて座っていた。
︵⋮えぇ∼⋮ちょっと...どうしよう⋮どうしたらいいの∼⋮︶
このままでいると今度は他の住人に見られてしまう。それまでに何
とかしないといけない。だが両手を拘束され、隣の部屋のドアノブ
に手錠で繋がれていて鍵もない。どうする事もできないでいた。竜
二たちが帰ってくるのを待つしかないが帰ってくるのかさえわから
ないのだ。するとまた背中を押される感覚がした。ドアがまた開け
られたのだ。ググッと背中を押され、尻餅をついて座っている明美
はドアが開くたびにお尻ごと引きずられる。そして明美の右側から
隣人がドアから半身を出して明美を見た。
﹃何やらドアのポストから私の部屋に鍵が何本も放り込まれている
よ。ん?﹄
﹃⋮えっ!⋮ほ...本当ですかっ!...そ⋮それ⋮この手錠の
鍵⋮だと思いますっ!⋮﹄
明美は首を右上に捻って隣人を見ながらそう言った。助かった。鍵
があったのだ。
﹃どの鍵だ、えぇ?﹄
隣人はそう言うとドアノブに繋がれた手錠に何度か鍵を入れて合わ
せている。そして1本の鍵が手錠の鍵穴に合った。隣人は鍵を回し、
カチッという音とともにドアノブの手錠が外された。上に引っ張り
上げられていた両手をようやく下ろす事が出来た。なんとか隣人の
278
ドアからは解放された。が、明美の両手が拘束されている手錠と、
自分の部屋の鍵がまだないのだ。おそらく隣人の部屋に一緒に放り
込まれているのだろう。
﹃⋮あの⋮ご迷惑お掛けしました⋮それと⋮他の鍵⋮もらっていい
ですか?⋮﹄
明美はそう言って隣人を見た。隣人は相変わらず半身を出して明美
を見ている。明美はとにかく自分の部屋に入りたかった。この場か
ら立ち去りたい。
﹃嫌だね。これは私の部屋に投函されたんだ。君に渡す必要はない。
﹄
﹃⋮えっ?⋮え?⋮なな⋮何で?⋮﹄
明美は困惑した。この人は何を言っているのか。
﹃⋮えと⋮それ⋮その鍵⋮多分私の部屋の鍵だと思うんです⋮だか
ら⋮見せて⋮見せて下さい⋮﹄
﹃何で?何でわざわざ君に見せなきゃいけないの?君はまだ私に迷
惑をかける気か?えぇ?﹄
隣人はそう言って冷たい目で明美を見下ろしている。明美はますま
す困惑してきた。
﹃⋮何でって⋮えぇ?⋮あの⋮か⋮返して下さいっ⋮﹄
﹃君ねぇ、私が盗んだような言い方をするねぇ。私はね、君の度重
なる騒音で睡眠を妨げられ、部屋の前で嫌がらせまでされているっ
!そんな君の繋がれている手錠を外してあげたんだ!﹄
隣人は怒った顔で明美を見下ろして怒鳴った。明美はもうこの男に
お願いして鍵を返してもらうしかない。
﹃⋮あの⋮ごめんなさい⋮ご迷惑をお掛けして⋮ごめんなさい⋮だ
から⋮鍵を⋮﹄
﹃ふざけるな。座ったまま何を言ってる。廊下に頭を擦り付けて私
にお願いしてみろっ。嫌なら結構。﹄
﹃⋮えぇ?...そんなぁ...あの⋮わ⋮わかりました⋮そうし
ますから⋮手の⋮取ってもらっていいですか?⋮﹄
279
明美は隣人にそう言うと、手を少し上に上げた。隣人はその手を見
ながらドアから外に出てくる。そして明美の手の手錠に鍵を差し込
み回した。カチッと手錠が外される。ようやく手も自由になった。
そして隣人は明美の前に仁王立ちをして腰に両手をあてて見下ろし
てきた。明美は後ろに両手を付いてお尻を上げ、そのまま男の前に
両手を付いた。そして縛られたままの両膝を廊下の床に付き、両手
も床に付いてゆっくりと頭を下げ、床におでこを付けた。明美は隣
人の前で土下座した。
﹃⋮あの⋮えと⋮今まで⋮いろいろご迷惑をお掛けして⋮申し訳ご
ざいませんでした⋮私の部屋の⋮か⋮鍵を⋮返して下さい⋮﹄
明美は嫌な隣人の前で全裸で土下座させられた。そんな明美の頭を
隣人は足で踏みつけてきた。グイグイとおでこが床に押し付けられ
る。
﹃⋮いっ⋮﹄
﹃ふふふ。屈辱の格好だな。素っ裸で土下座しているよこの娘。上
から見ているとまるでカエルみたいだ。ふっふふ。﹄
隣人は明美にそう言いながら頭をグリグリと踏みつけてくる。明美
はグッと我慢して声を出さないようにした。すると明美からは見え
ないが隣人が明美の周りを歩いている。コツコツと靴の音が明美の
周りを歩いている。そして隣人の靴の音が明美の真後ろで止まった。
﹃ふふふふ。後ろから見るともっとカエルに見える。ふふふ。足を
おっ広げて這いつくばって。ケツの穴も丸見えじゃないか。恥ずか
しい格好だなぁ∼。﹄
隣人の声が明美のすぐ後ろから聞こえてくる。隣人は真後ろでしゃ
がみ込んでいるのだろう。明美は足を棒で固定されているのでお尻
を下げられない。明美の肛門も性器も後ろからは丸見えだった。屈
辱と恥ずかしさで体が小刻みに震えてくる。しかしこのまま耐えな
いと部屋の鍵を返してもらえない。明美はジッと耐えた。すると隣
人は明美のお尻を両手でパチンっと鳴らしてそのまま掴んできた。
隣人は両手で少し明美のお尻を上に持ち上げ、左右に広げてきたの
280
だ。
﹃⋮ひゃっ!⋮イヤッ⋮﹄
﹃嫌じゃないだろう。ほらっ、カエルになりきれ。鳴いてみろっ、
カエルみたいにっ。返して欲しいんだろ。今までの迷惑の分、少し
は恥ずかしい思いをしろっ!ほ∼ら、鳴け。﹄
隣人はそう言いながら明美のお尻を目一杯左右に広げてきた。恥ず
かしいが言う通りにやらないと、怒って部屋に入られたら困る。明
美はカエルの鳴き声を想像してみる。
﹃⋮ゲ⋮ゲロゲロ⋮ゲロゲロ⋮﹄
﹃ほぉ∼ら、もっとカエルになりきらないか。ほら、もっとだっ。﹄
隣人はそう言いながら明美のお尻をパチンパチンっと両手で弾いて
くる。もっと?明美はカエルの映像を想像し、鳴き声など思い出そ
うとした。その時、後ろの方でドカドカと足音が響いて歩いてくる
音がした。竜二たちが帰ってきたのだ。
﹃おぉ∼?何か楽しそうじゃねぇ∼かぁ∼。俺たちも混ぜてくれよ
∼。﹄
明美の体がピクンッと跳ね上がった。体が凍りついた様に固まって、
顔を上げることができない。
﹃やぁ∼、君か。いやね、あの後少し買い物に出かけてね。帰って
きたらこの娘が私のドアを塞いでるんだよっ!それで謝罪してもら
ってるんだ。しかも私の部屋に投函されていた鍵を自分の物だと言
って返せときた。それでね、ちょっとお仕置きをしているところだ。
﹄
隣人は竜二にそう言いながら明美のお尻を叩いた。どういうことだ
ろう。初対面ではないような話しぶりだ。
﹃そらぁ、お仕置きが必要だわ。またおっさんに迷惑掛けてんのか
ぁ∼、明美ぃ!てめぇはいい加減にしろっ!この野郎!﹄
竜二は笑い声でそう言いながら明美のお尻をブーツで蹴飛ばした。
﹃⋮キャンッ!⋮﹄
明美は突然お尻を蹴り上げられ、大きな声を上げて少し飛び跳ねて
281
しまった。廊下に笑い声が響く。
﹃ふっふふふ!ほらぁ、やればできるじゃないかぁ。今のなんかカ
エルにそっくりだぞぉ。﹄
隣人は笑いながら明美に言った。竜二と、おそらく高田だろうか、
笑い声も一緒に聞こえる。
﹃ヒャハハハッ!マジッ!カエルみてぇだわっ!マジで!何?カエ
ル練習してんの?明美ぃ?﹄
﹃いやね、私に迷惑をたくさん掛けたんだから、少しは恥をかいて
謝んなさいと、そしたら、ふふふ、カエルみたいにふふ、這いつく
ばったから、ふふふ。それでね、恥を捨てて、カエルになりきれた
ら、鍵を返してあげると約束したんだ。ふふふ。﹄
隣人はそう竜二に説明した。明美はさっきのお尻の痛みでまだ体が
震えている。
﹃そりゃぁ、そうだ。散々迷惑かけたんだろっ?明美ぃ?しっかり
なりきれやっ!おぅ?任せとけ、おっさん。こいつしっかり、カエ
ルにならせるわ。﹄
明美は竜二の声を這いつくばって聞きながら、痛みで体を震わせて
いた。
つづく
282
かえる
第44章
竜二と高田、そして隣人の男の前を明美は這いつくばった格好で廊
下を進んでいた。足の拘束を解かれはしたのだが、明美は大きく足
を広げて廊下に膝をつき、肛門にはエネマシリンジと言うゴム製の
チューブを差し込まれていた。中央が膨らんでいて空気を入れる為
の物だろうか。そして両手は肩幅ぐらいに開いて廊下に付き、少し
肘を曲げてカエルの様に前に進んでいた。もちろん全裸である。お
尻のチューブはカエルのおもちゃを連想させているのだろう。尻尾
の様なチューブの先が膨らんでいて、握るとカエルが飛び跳ねるお
もちゃだ。
﹃コォラァッ!もっとちゃんとカエルやらんかいっ、おぅ!﹄
竜二は明美を怒鳴りつけ、後ろからお尻をサッカーボールの様に蹴
りつけた。明美の体が飛び跳ねた。
﹃⋮キャァン!!⋮痛いっ!⋮イヤッやめっ⋮ゲ⋮グエグエ⋮グエ
グエ⋮グエ⋮﹄
﹃てめぇなぁ∼!なりきれって言ってんだよ!カエルの声聞いた事
あんだろうがぁ!あぁ!﹄
竜二は明美を怒鳴りつけまたお尻を蹴飛ばした。明美はまた前に飛
び跳ねる。
﹃⋮キィィィッ!!イッ⋮タイ⋮はいっ⋮はいっ⋮えとえと⋮グ⋮
グエグエ⋮グゥエ⋮グゥエ⋮﹄
﹃ほら明美、学校の池にもカエルいるじゃんかぁ∼。よく鳴いてん
だろぉ?﹄
高田が竜二の後から笑い声で明美にそう言ってきた。こいつに馬鹿
にされるのは本当に悔しい。明美は学校で聞いた事のあるカエルの
283
声を思い出しながら喉の奥から低いダミ声を出してカエルの様に鳴
いた。そして低い声でグエグエと鳴きながら匍匐前進の様に地面に
這いつくばり、お尻のチューブを引きずりながら前に進む。明美は
自分の部屋のある3階の廊下をこの格好で往復させられ、次に2階、
そして今いる1階に降りて来させられている。今の所はまだ他の住
人には遭遇していない。このマンションは1DKという事もあって
学生やフリーター、若い住人が多い。明美もあまりこのマンション
の住人とは会わない。1階の集合ポストやエレベーターで鉢合わせ
になったら挨拶する程度だ。明美は這いつくばり、グエグエとカエ
ルの鳴き真似をしながら前に進む。そしてマンションの入り口まで
やってきた。
﹃しっかし誰にも合わねぇなぁ∼。えぇ、面白くねぇ。片っ端から
インターホン押して回るか?えぇ?﹄
竜二がイライラした感じで明美に向けて言ってきた。明美の顔が青
ざめていく。
﹃⋮へ⋮そそ⋮そんな⋮い⋮﹄
﹃へっ、じゃねぇだろっ!もう忘れたのかぁ!オラァ!﹄
竜二は怒鳴ってまた明美のお尻を思い切り蹴り飛ばした。
﹃⋮ヒャァンッ!...アァァイィ⋮グッ!⋮グエッ!⋮グエグエ
グエ!⋮グゥエグゥエ!⋮﹄
明美はまた少し飛び跳ねた。痛みで顎を上にあげ、涙目でカエルの
鳴き真似をしながら竜二たちを見た。もうこれ以上蹴られたくない
思いで明美は必死に声をあげてグエグエと鳴きながら竜二たちを見
上げている。この男は本当に加減を知らない。蹴られるたびに体に
電流が走った様な衝撃だ。とてつもなく痛い。明美は訴える様に涙
目で竜二を見て鳴いている。
﹃ほら、明美、これしたらどうすんだっけ?﹄
今度は高田が明美にそう言って、明美の肛門から出ているチューブ
を手に取った。そして膨らんでいる部分を手で握る。お腹の中に空
気が少し入ってきて気持ちが悪い。明美は顎を上げて両腕に力を入
284
れる。そして肘を曲げ腕立て伏せをする感じで少し上体を下げてか
ら一気に腕を伸ばして上体を上に跳ね上げた。
﹃⋮ゲッ⋮ゲロゲロッ!⋮ゲロゲロッ!⋮ゲロゲロッ!⋮﹄
ちゃんとやらないとまた蹴り上げられる。明美は言われた様に、必
死になってカエルのおもちゃの真似をした。フロアに3人の笑い声
が響き渡る。
﹃ウヒャヒャヒャ!面白れぇ。ウヒヒヒッ!でも明美さぁ、まだ人
間っぽくない?もっと真似できるっしょ?ねぇ?﹄
高田は明美のお尻のチューブを手にしながら明美の顔をバカにした
顔で見ながら言ってきた。明美は腹が立つ前に竜二が恐かった。
﹃あぁ∼!てめぇ、まだ手ぇ抜いてんのかよっ!おぉ?ほんとにケ
ツ割ってやろうか?おぅ!?﹄
竜二は鬼の様な顔で明美を見下ろしている。明美は小刻みに震えな
がら竜二を見上げて、無言で首を左右にブンブン振った。
﹃ほぉ∼ら、明美いくよぉ∼。ホイッ。﹄
高田は嫌な声でそう言って、またポンプを握ってきた。明美はまた
顎を突き上げて肘を曲げる。
﹃⋮ゲロゲロッ!⋮ゲロゲロッ!⋮ゲロゲロッ!⋮ゲロゲロッ!⋮﹄
明美はカエルのおもちゃを頭に描き、さっきよりも上体を反らし、
高く飛び跳ねた。そして明美の思い描くカエルのおもちゃをできる
だけ真似てゲロゲロと鳴きながら飛び跳ねる。
﹃クヒヒヒヒッ!明美面白∼い!クヒッヒッ!ホイッホイッホイッ
!﹄
高田は面白がって、笑いながらポンプを何度も握ってきた。その度
に明美は飛び跳ねる。恥ずかしさよりも蹴られる恐怖が勝っていた。
﹃⋮ゲロゲロッ!⋮ゲロゲロッ!⋮ゲロゲロッ!⋮﹄
明美は一生懸命鳴きながら飛び跳ねた。恥ずかしさと恐怖で涙目に
なりながら真顔でカエルのおもちゃの真似をしている。明美が飛び
跳ねるたびに3人は笑っていた。隣人も声は出さないがじっくりと
明美がカエルをさせられているのを楽しんでいる。
285
コから汁出てんじゃね?マ
汁垂
﹃クッヒヒヒヒッ!明美すげぇ格好だぜぇ。学校でもこれやっても
らお∼。てかさぁ、明美マ
らしてんじゃん!恥ずかしぃ∼。クヒヒヒヒヒッ!﹄
高田は明美の正面の回ったり、真後ろからしゃがんだりと明美をい
ろんな角度から見ながら面白そうにポンプを握ってくる。その度に
明美はゲロゲロと飛び跳ねた。高田の顔を見ながらやるのが悔しか
った。高田がまた正面に回り込み、明美の顔と、明美が飛び跳ねる
たびに揺れる胸をニヤけた顔で交互に見ている。明美は高田と目を
合わせたくないのだが高田のニヤけた目は明美を見てくる。不自然
に目をそらして、また竜二に似ていないとか言われると堪らないの
で、明美は高田の目を見て必死に鳴きながら飛び跳ねた。正面から
見られるのは本当に恥ずかしかった。
マンションの玄関を入ると右側に階段、左側には玄関から見えない
位置にちょっとしたスペースがあり、その場所の壁際に集合ポスト
が並んでいる。そして少し進むとエレベーターがある。明美は集合
ポストの方を向いて床に這いつくばり、カエルの格好でジッとして
いた。
﹃おいっ、いいか明美ぃ。今から誰か来た奴にこのポンプやっても
らえ。ちゃんとカエルやるんだぜ。おぅ?そんでぇ、何の真似して
るかそいつに聞け。カエルっつったら合格だぁ。もしもぉ!違った
答えが出た場合ぃ!想像できねぇぐらい恥ずかしい事させてやっか
らぁ。わかった?﹄
竜二に背後からそう言われ、明美はポストを眺めながら首を縦に振
った。
﹃⋮は⋮はい⋮わわ⋮わかりました⋮﹄
明美は震える声で返事をした。
﹃そんじゃぁ俺らはそこの階段で見物してっから。﹄
竜二たちが背後から歩いていく足音が聞こえている。フロアがシー
ンと静まり返った。明美はただジッと俯いてカエルの姿勢をとって
いる。この格好でマンションの住人に声を掛けなければならない。
286
17歳の女子高生が全裸で足を広げてカエルの格好で這いつくばり、
肛門からチューブを垂らしてジッとしているのだ。明美は寒さで時
折ブルッと震えながら待った。5分ほどジッとしているとエレベー
ターの動く音がした。明美はハッとエレベーターの方を向いた。階
数の数字は3で止まっていたので3階の住人が降りてくるのだろう
か。明美の心臓がばくばくと高鳴り、小刻みに体が震える。チンッ
という音とともにエレベーターが止まる。そしてドアが開く音が聞
こえた。明美はエレベーターから目を反らし、ジッと前のポストを
見て気合を入れる。
︵⋮よしっ⋮やるしかない⋮よし⋮︶
明美は誰かがエレベーターから出てきたのを耳で確認し、グエグエ
とカエルの様に鳴いた。エレベーターから明美の方へ足音が近ずい
てくる。明美はそっちを見ずに足音を耳で聞きながらグゥエグゥエ
と鳴き続ける。そして集合ポストのスペースに入ってきた。
﹃うわっ⋮﹄
男の小さな声が響いて明美の耳に入ってきた。驚くのも無理はない。
お尻の穴からチューブを垂らした裸の女性が這いつくばってカエル
の鳴き真似をしていたら誰でも驚くだろう。男は一瞬立ち止まって
明美を見ているようだ。明美はまだポストを凝視したまま動けない。
男は少し明美を見てから、玄関に向かう為に明美の後ろを通り過ぎ
ようとしていた。ここで声を掛けなかったり無視されてしまうと大
変な目に遭わされる。明美は意を決して声を上げた。
﹃⋮あっ!⋮ああ⋮あのっ!⋮ちょっといいですかっ?!⋮﹄
明美は首だけ捻ってその男に声を掛けた。男は玄関に向かう足を止
め、明美の方を振り返った。どこにでもいそうな学生風の若い男だ
った。ジーンズにダッフルコートを着て皮の鞄を肩に掛けている。
その学生風の男は驚いた顔で明美を見ていた。
﹃え?あ、あの、な、何ですか?﹄
学生風の男は少し警戒した感じの声で明美に聞いてきた。顔も警戒
している。
287
﹃⋮あ⋮あの⋮ちょっと⋮近くに⋮来てもらっても⋮いい⋮いいで
すか?⋮﹄
明美は訴えるような声でその学生風の男に聞いた。男は警戒しなが
らも明美の体をじっくりと見るように近づいてくる。
﹃えぇ、何?どうしたの?ここで、何してるの?﹄
﹃⋮あの⋮えと⋮お⋮お願いがありますっ⋮その⋮わ⋮私のお尻の
⋮お、お尻から出てるチューブのポンプを握ってもらっていいです
かっ!!⋮私の物真似を見て下さいっ⋮﹄
明美はちゃんと聞こえる様に学生風の男に一気に言った。学生風の
男は驚いた顔で明美とチューブを見比べている。
﹃えっ?これ?な、何で?別に、いいけど?﹄
男はチューブと明美を交互に見ていた。明美は男の顔を見て訴える。
﹃⋮えと⋮そ⋮手に⋮手に取って下さい⋮そして⋮その先のポンプ
を⋮握って下さいっ!⋮﹄
明美がそう言うと男はチューブを手に取った。後ろからジッと見ら
れている感じがする。明美は少しお尻を突き上げているので男から
はチューブが挿入されている肛門も、ツルツルの毛のない性器もよ
く見える筈だ。
﹃これを、空気を入れるって事?だよね?いいの?﹄
﹃⋮お⋮お願いしますっ⋮何度か握って下さい⋮それから⋮い⋮い
ろんな角度から⋮私を見て下さいっ⋮そして⋮わわ⋮私が何をして
いるか⋮当ててもらっていいですかっ!?⋮課題なんです⋮﹄
明美は竜二に言われた通りに男に説明し、スペースの中央辺りに這
って移動した。階段からよく見える所だ。青白い蛍光灯に照らされ、
全裸の明美がよく照らされている。
﹃じゃ、じゃぁ、人くるかもしれないから、急いでやるよ?いい?﹄
﹃⋮お⋮おお⋮お願いしますっ!⋮﹄
明美はそう言って大きく息を吸い、大きく吐き出した。そしてまた
グエグエと鳴き始めた。男は少しそれを聞いて、一握りした。明美
の腸に空気が入ってきた。
288
﹃⋮ゲッ⋮ゲロゲロッ!⋮ゲロゲロッ!⋮﹄
明美はカエルの鳴き真似をして上体を跳ね上げた。そしてまた握ら
れるのを待つ。すると今度は2回3回と一気に空気を送られる。お
腹が気持ち悪いが我慢するしかない。
﹃⋮ゲロゲロッ!⋮ゲロゲロッ!⋮ゲロゲロッ!⋮ゲロゲロッ!⋮﹄
明美は鳴きながら少し左右に動きを付けて飛び跳ねる。男は言われ
た様にいろんな角度から明美は見ている。そして一定の間隔でポン
プを握った。その度に明美はゲロゲロと飛び跳ねた。男は正面に回
り少し中腰になり、飛び跳ねる度に揺れる胸を凝視していた。そし
て一定間隔でポンプを握る。明美はまた飛び跳ねながら大きく息を
吸い込んだ。
︵⋮よしっ⋮︶
男はジッと明美が飛び跳ねるのを見ながらポンプを握る。明美もそ
れに合わせて飛び跳ねていたが、息を吸い、止めた。そして次に握
られた時、明美は跳ねた勢いを使い、でんぐり返りをする様に仰向
けにコロンッと寝転がった。両手の肘を90度に曲げて広げ、両足
も90度で膝を曲げ大きく広げている。カエルが仰向けになった感
じだ。そして両手と両足をピクピクと動かしている。男が真上から
明美を見て、またポンプを握った。
﹃⋮ゲロゲロッ!⋮ゲロゲロッ!⋮﹄
明美は鳴きながら両手両足を同時に少し外側に、声に合わせて動か
した
つづく
289
物真似
第45章
仰向けで床に寝転がり、両手両足を90度に曲げて大きく広げ、ヒ
クヒクと動く明美の姿を男は上からジッと見つめていた。そしてま
たポンプを一回握った。
﹃⋮ゲロゲロッ!⋮ゲロゲロッ!⋮ゲゲロゲロッ!⋮﹄
明美はまた両手両足を声に合わせて外側にピクピクと動かした。男
が吹き出して笑った。
﹃プッ、ハハハッ。﹄
﹃⋮あ⋮あの⋮わ⋮わわ⋮わかりましたかっ?⋮﹄
明美は仰向けのカエルの体勢のままで男に聞いた。
﹃そりゃわかるよ。カエルだよね?あの、カエルのおもちゃ?﹄
﹃⋮そっ!⋮そそっ!⋮そうですっ!⋮その通りですっ!⋮﹄
よかった。明美は安堵して笑顔になり、男にそう言った。体勢はカ
エルのままだ。
﹃何の為にこんな事してるの?君さぁ、3階の部屋の人だよね?﹄
﹃⋮あ⋮と⋮﹄
明美は戸惑いの表情で男を見上げていた。そう言えばこの男何度か
廊下ですれ違ったり、エレベーターで一緒になった事があるかもし
れない。
﹃ほら、いつもK学の制服着てさぁ。でしょ?﹄
明美が何も言えないでいると今度は入り口から人が入ってきた。明
美はハッとなって入り口を見た。スーツ姿の若い男がスマホを見な
がら入ってきた。そして明美たちに気が付いて一瞬足を止める。
﹃じゃ、じゃぁ行くね。﹄
男はそう言うと素早く自分のスマホで明美の写真を撮り、足早に入
290
り口から出て行った。明美はカメラの音に驚いて真上を向いてしま
い、そのまま動けなかった。明美は呆気にとられて動けずにいると
スーツ姿の男が明美の横を明美を見ながら通り過ぎようとしている。
そしてその男も手に持っているスマホで素早く写真を取って、足早
にエレベーターの方へ行ってしまった。
﹃おぅおぅ明美ぃ、どうだったぁ?ちゃんと答えはあってのかよっ
?﹄
竜二たちが笑いながら明美に近ずいてくる。階段の所で見ていたの
だから聞こえていたはずだ。
﹃⋮ちゃちゃ⋮ちゃんとカエルだって⋮こ⋮答えてくれましたっ⋮﹄
明美は竜二たちを見上げて必死に訴えた。
﹃おっさんどうよ?反省してると思うか?﹄
竜二は隣人に聞いた。隣人は腕を組み、考え込んでいる振りをして
いる。
﹃う∼ん、まぁ答えも合っていましたから、いいでしょう。鍵を返
してあげましょう。﹄
隣人はそう言うとポケットから明美の部屋の鍵と取り出し、明美に
見せた。
﹃⋮あ⋮ありがとうございます⋮﹄
よかった。これで部屋に帰れる。明美は安堵して隣人にそう言った。
﹃明美、ホイッ。﹄
すると高田がまたお尻のチューブを手に取り握ってきた。明美は一
瞬高田を睨み、すぐに3人を見上げながら声に合わせて両手両足を
同時に動かした。
﹃⋮ゲロゲロッ!⋮ゲロゲロッ!⋮ゲロゲロッ!⋮﹄
明美は結局カエルの体勢で這ったまま部屋まで戻らされていた。途
中高田が何度かポンプを握ってきたのでその都度ゲロゲロと飛び跳
ねた。部屋に帰りたい一心で最後までカエルになった。
ようやく明美の部屋まで辿り着き、隣人は竜二に鍵を渡して何やら
竜二と話し、自分の部屋に帰って行った。そして竜二は明美の部屋
291
を開け、明美の部屋に入っていく。高田がドアを大きく開けたので
明美はカエルの体勢のまま這って部屋に入った。
リビングに入ると高田はカバンを手に、竜二はビールを一気に飲み
干し缶をポイっと投げ捨てた。そして上着のポケットからDVDの
入ったケースを出し、明美の方へ投げてよこした。
﹃おう明美ぃ、そのDVD見てよ、来週の土曜日までに完璧に覚え
とけ。完っ璧にだぜぇ。覚えてなかったらどうなるかは、お前はわ
かるだろ?返事?﹄
竜二に恐い顔で睨みつけられ、明美はカエルの体勢のまま返事をし
た。
﹃⋮あ⋮は⋮はい⋮わわ⋮わかりました⋮﹄
明美が返事をすると竜二はドカドカと部屋から出て行った。高田も
ニヤけながら明美を見て、お尻のチューブを一気に引き抜いた。抜
ブブッブスー!
けた瞬間腸の空気が出てしまった。
﹃⋮ヒャッ⋮﹄
﹃うわっ、えぇ∼、明美マジかよぉ∼。あ∼カッコ悪ぃ∼。﹄
高田は明美をおちょくって竜二に付いて部屋から出て行った。明美
は床におでこを付けて大きく息を吐いた。
︵⋮あぁ⋮やっと帰った⋮︶
明美は少しジッとした後、立ち上がってシャワーを浴びた。まだ少
し頭が痛いが服を着てテーブルの前に座り込む。少しの間ボーッと
していた。そしてふとDVDのケースに目をやった。
︵⋮何だろう⋮覚えるって?⋮何を?⋮︶
明美はDVDのケースを手に取った。中には2枚のDVDが入って
いた。明美は1枚をDVDプレイヤーに入れて再生してみた。テレ
ビ画面には男の人が何やら傘?をかぶってヒョコヒョコと出てきた。
そして音楽と共に踊り始めた。どじょうすくいの映像だった。これ
を?覚える?完璧に?明美は少しその映像を見た後、一旦再生を止
め、もう1枚を再生してみた。今度は若くて少し肌の焼けた女性が
292
レゲェ?HIPHOP?軽快なリズムに合わせて踊っていた。大き
く股を広げ、腰をクネクネとくねらせながらリズムに合わせて踊っ
ている。これも覚える?完璧に?明美はどう言う事かわからず困惑
していた。しかし竜二に覚えろと言われたなら覚えるしかないのだ。
しかも完璧に。でも今日はもうその気力は残っていなかった。明美
はDVDを流したまま横になって寝てしまった。
目が覚めたらもう朝の9時を回っていた。明美はハッと起き上がり、
準備をする為に立ち上がろうとしたが頭がまだ少し響く。一旦座っ
て着けっぱなしのテレビを消し、一息ついてゆっくりと立ち上がる。
台所で水を1杯飲んでゆっくりと学校へ行く準備を始めた。どうせ
もう遅刻だ。明美は昼前に学校に着いた。ちょうどお昼休みに入っ
た所だった。職員室でウソの遅刻の理由を話して教室に向かう。教
室に入ると仲のいい女子生徒に挨拶をして少し話をしたりしながら
高田の席を見た。高田はいないが鞄があるから学校には来ているの
だろう。明美は憂鬱な気分のまま鞄の中身を机に入れた。昼休みが
終わりかけた頃、高田が教室に戻ってきた。戻ってくるなり明美を
見つけ、すぐに明美の所に寄ってきた。昨日の事が思い出されて憂
鬱な気分が爆発する。鳥肌がたった。
﹃明美おはよぉ∼、遅刻?ダメじゃん。﹄
﹃⋮おはよう⋮﹄
高田は馴れ馴れしく前の席の椅子に座り明美を見つめてきた。明美
もそっけなく挨拶する。
﹃昨日面白かったねぇ∼。明美ぃ、俺の目ぇ見て必死にカエルやっ
てたじゃ∼ん。﹄
﹃⋮そ⋮そうだね⋮﹄
﹃飛び跳ねた時のさぁ、明美のおっぱいっ、プルンプルンッ揺れて
てさぁ。可愛かったぜぇ∼。恥ずかしい?なぁ?﹄
﹃⋮うん⋮﹄
明美は机の上を見ながら高田に返事をする。チャイムが鳴り響き、
293
高田はニヤニヤしながら自分の席に戻っていった。
昼からの授業が終わり、明美は急いで帰る支度を始めた。覚えろと
言われているDVDを見て覚えないといけない。明美は鞄を手に教
室を出た。1階の下駄箱に向かう為に渡廊下を通り、音楽室の前を
通り過ぎようとした時に声を掛けられた。
﹃あっ!明美!こっちこっち!﹄
高田だ。音楽室の中で他の男子生徒と座っていた。中で手招きされ
ている。無視する訳にはいかないので仕方なく理科室に入っていっ
た。
﹃明美ぃ、何?もう帰んの?なぁ?﹄
﹃⋮そ⋮そうだけど⋮何?⋮﹄
明美は高田達から少し離れた場所で立ち止まった。他に3人は上級
生っぽかった。
﹃本当に来たよっ。高田マジで仲いいんだぁ。﹄
﹃付き合ってんじゃないよなぁ?ほんと可愛いわ∼。﹄
ちょっとやんちゃそうな生徒だ。と言っても竜二に比べると、比べ
物にならない。
﹃なぁ明美さ、モノマネ得意なんだよなぁ?なぁ?何んのだっけ?
なぁ?なぁ?﹄
高田は嫌らしい目つきで明美を見ながらわざとらしく聞いてきた。
﹃⋮何って⋮え?⋮﹄
﹃最近モノマネに凝ってるって言ってたじゃんかぁ∼。見てもらい
たいって。なぁ?﹄
高田はそう言って一瞬明美を睨んだ。悔しいがこいつにもあまり逆
らえないのだ。
﹃⋮え?⋮あぁ⋮か⋮カエルでしょ⋮カエルの真似⋮得意だよっ⋮﹄
明美はそう言って少し笑顔を見せる。他の3人が手を叩き出した。
﹃マジでやってくれるんだっ!やってやってっ!見せてよ。﹄
3人の上級生が椅子を引いて真ん中に場所を作ってきた。
﹃ほぉ∼ら、明美やったじゃん。見てもらいたがってたもんなぁ?
294
なぁ?﹄
高田はニヤけた顔で明美にそう言ってきた。明美は合わせるしかな
かった。
﹃⋮そ⋮そうだね⋮じゃ⋮じゃぁ見てもらおうかな⋮﹄
明美はそう言って高田を見た。高田はニヤけてうなずいている。明
美は教室の床に両膝をついて座った。そして太腿を目一杯広げた。
両手を床に付き、肘を少し曲げる。お尻が少し突き上がる感じにな
った。この学校の女子生徒はスカートを標準よりも短くしている。
明美もみんなと一緒に合わせて短くしていた。その事を今後悔して
いる。真後ろの立たれたら見えるか見えないか微妙なとこである。
明美は少し顎を上げ、3人と高田を見上げる格好で床に這いつくば
った。
﹃⋮グエグエ⋮グエグエ⋮グゥエグゥエ⋮﹄
明美は低い声でカエルの鳴き真似をした。3人と高田は明美を見下
ろして声を出さないよに口を押さえて笑っていた。明美は顔を真っ
赤にして複雑な表情で見上げていた。
﹃ちょ、ちょっと面白いっ!こんな可愛い子がカエルやってる!﹄
﹃最高っ最高っ!すっげぇ似てるっ!ほんとカエルかと思ったぁ∼。
﹄
明美はそれを聞いて顔を赤らめ、恥ずかしそうに唇を噛んだ。
﹃ほらっ明美、似てるってさ。よかったじゃん。ほらっ、広いんだ
から、動いて動いて。﹄
高田と3人は立ち上がって明美を囲む様に広がった。明美は4人の
見ている中、床をカエルの真似をして鳴きながら這って動いた。
﹃フハハハッ!明美似てる似てるっ!みんなも似てるってさ。よか
ったじゃん、明美っ!﹄
﹃⋮そ⋮そうかな⋮そんなに似てるかな⋮﹄
明美は真っ赤な顔で這ったままの姿勢で4人を見上げた。4人とも
が口々に似てると言い合っている。
﹃明美じゃあさ、ついでにさっ、カエルのおもちゃもやろうよ。な
295
ぁ?て言うかさぁ、カエルが服着てるってのが俺は何かしっくりこ
ないんだよねぇ∼。みんな思わない?﹄
高田は他の3人を見ながらそう言った。上級生の3人もそうだそう
だと連呼している。
﹃そうだよな。カエルが服着てるのはおかしいよね。﹄
﹃そうだ。やるんなら本格的にやった方がよくね?﹄
高田たちは無茶苦茶な事を言い出した。明美は驚いた顔で高田を見
た。
﹃⋮ちょっ!⋮ちょっとっ!⋮なな⋮何言ってんの!?⋮そそそ⋮
そんな事⋮﹄
明美は真っ赤な顔で高田に訴えた。しかし上級生の3人は明美がこ
こまでしているのだからひょっとしてと思っているに違いない。だ
んだん怒気を孕んで高田に訴えている。
﹃そうだよなっ!どうせやるなら本格的にやろうぜっ!﹄
﹃そうだよっ、カエルが服着てるなんておかしいよなぁ!﹄
3人が声をあげ、高田が頷いている。教室に嫌な空気が流れ出した。
つづく
296
負け
第46章
﹃ほぉ∼ら明美ぃ、みんなそう言ってんじゃん。な?﹄
高田は明美の前でしゃがみこみ、明美に笑ってそう言った。
﹃⋮ね⋮ねぇ高田君⋮ほんと⋮何言ってんの?...そんな事でき
ないって⋮﹄
﹃何でぇ?だって物真似だって言うからさぁ、カエルは服着てねぇ
もん。﹄
高田は笑って明美に言ってくる。学校で裸になれと言っているのか。
﹃⋮あの⋮ちょっと⋮だから⋮﹄
﹃わかったっ!じゃあ、ゲームと言うか、ジャンケンで決めようぜ。
明美が勝ったらもう終わり、で、徹君が勝ったらちゃんとカエルの
真似をする。これなら公平だろ?﹄
高田はそう言って上級生に同意を求めた。そして3人の中の徹と言
う生徒が前に出てきた。
﹃よっしゃー!燃えるぜぇー!﹄
そう言って手をブラブラと振っている。後の2人も歓声を上げて喜
んでいた。
﹃⋮ちょ⋮ちょっと⋮ちょっと待ってよっ⋮公平って⋮何が?⋮だ
から⋮む⋮﹄
﹃それじゃ3回勝負で!ほら明美も立ってっ!﹄
高田は明美が何か言うのを遮って仕切っている。明美は断ろうと立
ち上がった。
﹃⋮ねぇ⋮ちょっと⋮待っ⋮﹄
﹃最初はグー!じゃんけん∼﹄
明美が言いかけた時に上級生たちが掛け声をかけ始めた。明美は立
297
ってオロオロしていると高田が素早く明美に声をかけた。
﹃出さなきゃ負けだからねぇ∼。﹄
高田に急にそう言われて、明美は咄嗟にグーを出してしまった。
﹃ホイッ!﹄
徹と明美は向き合って右手を出し合った。明美がグーで徹がパーだ。
明美の負けだ。
﹃よっしゃーーー!﹄
3人と高田はお互いにハイタッチをしている。明美はグーを出した
まま呆然と立っていた。
﹃後2勝!次っ!﹄
徹はそう言って気合を入れている。明美がまた何か言おうとすると
また高田が遮ってきた。
﹃明美、今出したって事はそのルールで納得したって事だからな。
1回負けたから降りますなんて通らねぇよ。そうだろ?﹄
﹃⋮え⋮で⋮でも⋮﹄
咄嗟に言われたとしても、たしかにグーを出してしまった。参加し
てしまったのだ。もう勝負するしかない。ジャンケンなので細工は
ない。勝つしかない。
﹃最初はグー!﹄
掛け声がかかり、明美も構えに入った。徹と向き合って、何を出す
か考えている。そして掛け声とともに明美はまたグーを出した。徹
はチョキだった。
﹃⋮よしっ!⋮﹄
明美は小さくガッツポーズを作った。完全に参加してしまっている。
徹はくやしがり、上を向いて考えている。そしてまた掛け声がかか
り始め、ホイッでお互い右手を出し合った。あいこが2回続き、3
回目で明美がパー、徹がグーだった。明美の勝ちだ。
﹃⋮よっしゃっ!⋮﹄
明美は両手でガッツポーズを作る。うれしい。4人はあぁ∼っと落
胆の声を出していた。これで明美はリーチだ。
298
﹃まだまだっ!次っ!﹄
徹がそう言うとまた掛け声がかかり始める。明美も真剣な表情で待
っていた。何をだそうか真剣に考えている。そしてホイッと共に右
手を出し合った。明美がパーで徹がチョキだった。
﹃いぃ∼よっしゃー!﹄
徹は派手に飛び上がりみんなとハイタッチをしている。明美は唇を
噛んでそれを見ていた。
︵⋮やばい∼⋮やばいやばいやばい⋮次⋮絶っ対勝たないとぉ∼⋮︶
明美は唇を噛みながら必死に何を出そうか考えていた。パーを2回
続けているから⋮
﹃これで決着だぜっ。いいな。よ∼し。﹄
掛け声がかかり始める。明美も徹も真剣に相手の腰あたりを見つめ
聴いていた。そしてホイッの声と共に右手を出す。明美がチョキ、
徹もチョキ。あいこだ。
﹃あいこで∼、しょっ!﹄
明美と徹は同時に右手を出した。明美がグーで、徹がパーを出した。
徹の勝ちだ。明美は負けた。
﹃いぃ∼∼よっしゃーー!!よっしゃよっしゃよっしゃー!﹄
徹は両手を上にあげ、屈みこんで叫んだ。他の3人も歓声を上げ徹
に抱きついている。何かの大会で優勝したぐらいの盛り上がりだっ
た。明美は口をポカンと開き、宙を眺めている。
﹃明美の負けだぜっ!勝負で負けたんだから、仕方ないよな?だろ
?﹄
﹃⋮えっ⋮そ⋮そうなんだけど⋮じゃ⋮じゃあ⋮何を⋮﹄
明美は不安そうに高田の顔を見て聞いた。上級生も少し落ち着き、
腕組みをして明美をニヤけた目で見ている。
﹃ジャ∼ン。これっ、持ってきてんだよねぇ∼。まず、よりカエル
になってもらう為に、服は脱いでもらうでしょ。だってカエルは服
着てねぇしな。それからぁ、どうです?﹄
高田は昨日明美が肛門に差し込まれていたチューブを鞄から出し、
299
手に取って明美に見せた。そして他の3人に聞いている。
﹃そうだなぁ∼、カエルったら緑だけどなぁ。全身塗るのもペンキ
なんてねぇ∼し∼、﹄
﹃カエルってやけにテカテカしてない?あれ油?その辺は再現した
いよなぁ∼。﹄
﹃何か被り物なんかあればいいんだけど、そういう備品ねぇかなぁ
?﹄
3人が口々に言い合っているのを明美は唖然として聞いていた。
﹃油ぐらいはあるっしょ。学校に。じゃあ油を体に塗ってテカらす
のは決定だね。他に何かあったら追加したらいっか。﹄
高田が3人と明美を交互に見ながら喋っている。明美は眉間にシワ
を寄せて高田を見た。
﹃⋮ちょ⋮え?⋮油?⋮体にって⋮え?⋮は⋮裸で?⋮﹄
﹃は?当たり前じゃん。明美は勝負に負けたんだから。ちゃんと俺
たちが言う様にカエルになってもらわねぇと。﹄
﹃⋮う⋮うそでしょ⋮...がが⋮学校で?⋮﹄
明美は信じられないといった表情で高田を見る。すると徹が少し前
へ出てきた。
﹃ここは他の生徒がくるかもしんねぇし、屋上はどうだろう?﹄
徹はそう言って上に向けて指をさした。
﹃あぁ∼、屋上いいねぇ∼。よし、決定。場所は屋上って事で。じ
ゃ行きますか。﹄
高田はそう言って頷き、明美を見た。明美はどうしたらいいかわか
らずに目をキョロキョロさせている。
﹃⋮うそでしょ⋮﹄
4人は鞄を持って歩き出した。明美が呆然と立ち竦んでいると高田
に手招きで呼ばれ、重い足をフラフラと引きずって付いていった。
上級生3人はうれしくて堪らないのだろう。ケタケタと笑いながら
3人並んで歩いている。階段の所で1人が廊下を走っていった。後
の2人は階段を上る。高田もその後を、明美をチラチラと見ながら
300
登っていく。明美は少し遅れてフラフラ付いていった。この学校は
4階までしかない。屋上など行った事がない明美は初めて4階から
の階段を上る。暗い階段をフラフラと登り、屋上に出るドアの前で
3人が立ち止まっていた。明美は階段を登りきる途中で待った。鍵
がかかっているのだろう。徹がドアノブに何か入れて開けようとし
ている。カチャカチャと音がなり、そしてゴンッと重い音が響いて
ドアが開いた。3人が入って行った後に明美も続いて入った。暗い
所でジッとしていたので急に明るくなり目が眩しい。だだっ広いコ
ンクリートの床に防止策が周りを張り詰める。
﹃ここなら広くて最高じゃんっ!思いっきりカエルになれるぜっ。
明美。﹄
高田はうれしそうに明美に言ってきた。上級生の2人もうれしそう
に走り回っている。高田と明美は50mm程歩いて屋上のちょうど
真ん中辺りで立ち止まった。
﹃⋮ねぇ⋮ほんとに⋮﹄
そう明美が言いかけた時に上級生の1人が手にいろいろ持って戻っ
てきた。
﹃ハァハァハァ、あったあった。サラダ油でいいよね?それとぉ、
ほらっ!カエルあったぜぇ∼。﹄
そう言って床に持っていた物を落とした。カエルの被り物、そして
手と足に付けるぬいぐるみだ。学園祭か何かで使った物だろう。明
美は露骨に嫌な顔をした。
﹃うっひょー。いいのあったじゃんっ!これ完璧じゃね?﹄
徹はそう言って被り物を被って見せた。バイクのフルフェイスの様
にこっぽりと被り、耳が付いていた。
﹃よぉ∼し、道具も揃ったんだし、そろそろやってもらおうかなぁ
∼。じゃ、準備は俺が手伝ってやるから。﹄
高田がそう言って道具を手に取った。
﹃⋮い⋮いい⋮じ⋮自分でやるから⋮﹄
明美はそう言って高田からカエルの道具を取り上げる。そしてサラ
301
ダ油を手に取った。
﹃あぁ?じゃぁチューブはどうすんだよ。自分で入れれねぇだろぉ
?﹄
高田はオレンジ色のチューブを手に明美に見せる。明美はそのチュ
ーブも高田から取り上げた。
﹃⋮だから⋮いいって⋮じ⋮自分で⋮自分で入れるから⋮﹄
﹃あっそ。自分でやってもいいよ。ちゃんとチューブも入れるんだ
ぜっ。じゃあ、まずは裸になって、全身に油を塗る事ぉ∼。全身に
しっかりと塗る事ぉ∼。そしてお尻の穴に、あ、どっちでもいいぜ
っ。ウヒヒヒッ。チューブを入れて⋮﹄
高田はが説明をしているのを明美はジッと手の被り物を見て聞いて
いた。
﹃それとさぁ、カエルってあんな這って歩かないよね。やっぱピョ
コピョコと跳ねてきてよ。どんな感じかなぁ∼。﹄
﹃こんな感じじゃね?﹄
高田がそう言って考えていると上級生の1人がやって見せた。わざ
とらしく嫌らしいガニ股で、しゃがんでお尻を突き上げ、胸を這っ
て両手を床に付いている。そして上体だけではなく両手も両足も同
時に宙に浮き、飛び跳ねた。たしかにカエルっぽかった。
﹃そうそう!それそれっ!これがカエルだよっ!明美ちょっと練習
してみ?ほら?﹄
﹃...だ...だからぁ⋮い⋮いいって⋮ちゃ⋮ちゃんとやるか
ら⋮﹄
明美は上級生がやっているのを見ながらそう言った。そして少しの
間体勢や飛び方などを見て覚えさせられた。這って歩くよりはキツ
そうだ。
﹃じゃっ明美、あのタンクの後ろで準備して、出来たらここまで跳
ねてきて、くれるかなっ?﹄
高田はお昼のいいとも風に明美に言った。本当にこの男はつまらな
い。虫酸が走った。
302
﹃⋮わかった⋮あっ⋮い⋮いいともぉ∼⋮﹄
高田に一瞬睨まれ、明美は合わせてそう言った。そして屋上の入り
口の建物と給水タンクの間に隠れる所があるので、明美は1人、道
具を手に向かった。
つづく
303
屋上
第47章
明美は1人屋上の入り口の、正方形ぐらいの建物の裏に回った。裏
には給水タンクがあり、建物とタンクの間に入り込んだ。屋上から
はいろいろ見渡せるが、ここの間に入れば見られる事はないだろう。
明美は道具を地面のコンクリートに置き、ブレザーを脱いだ。一度
大きく深呼吸してシャツのボタンを外していく。そしてシャツを脱
ぎ、スカートのホックを外す。ストンッとスカートがコンクリート
に落ちる。明美はソックスと、薄い黄色の下着だけの姿になった。
隙間風が入ってきて寒い。学校で下着だけになるだけで恥ずかしい。
見えていない筈だがキョロキョロと周りを見てしまう。そして明美
は後ろに手を回しブラのホックを外した。ブラを取ると乳房に風が
当たって身震する。そしてパンティーを下ろし足首から抜く。素早
くソックスを脱ぎ、ローファーの中に入れた。明美はすっかり全裸
になった。屋上とはいえ、とうとう学校の中で全裸になってしまっ
た。サラダ油の蓋を開け、手のひらに垂らす。一旦容器を床に置き、
首筋から胸にかけて滑らすように塗っていく。足りなくなってまた
容器から手に垂らし、両手で揉み込んでからお腹、太腿、足首と入
念に塗った。そして毛の無い股間に手を入れて性器にも塗り付ける。
背中は容器から直に垂らして手を後ろに回してまんべんなく塗って
いった。そして最後にお尻を手のひらで回すように塗り、肛門にも
塗った。それを2度繰り返した。自分でやると言ったのだからやる
しかない。難癖つけられて長引くのが嫌だった。早く終わらせてし
まいたい。そしてチューブを手に取り先に油を塗る。少し足を開い
てしゃがみこみ、前から手で肛門の位置を確認した。そしてもう一
度肛門に油を塗りチューブの先を持っていく。チューブの先を肛門
304
にあてて入れようとするがなかなか入らない。グッと押し込もうと
しても中々入らないので一度離し、指を入れて広げてみる。自分で
入れると言ったのだから自分で入れないと。それよりもあいつに入
れられる方が数億倍嫌だった。指で少し穴を広げ、素早くチューブ
の先を肛門にあてる。そして目を瞑って嫌な感覚を我慢し、グッと
差し込んだ。お尻が気持ち悪い。少し先が入ったチューブを抜けな
い様にゆっくりと奥まで差し込んだ。ようやくチューブを入れる所
まで終わった。サラダ油を塗った肌が風に晒されて身震した。全身
寒イボが立っている。明美はしゃがんだままカエルの被り物を被り、
カエルの足を履いた。そしてカエルの手を両手にはめる。完成だ。
明美は隙間の間で上級生がやった見本の格好になってみる。足を広
げてしゃがみ込み、両手をコンクリートの床に付ける。そして少し
胸を張った。一度両手と両足に力を入れて飛び跳ねてみた。這うよ
りもきつい。でもこの格好でピョコピョコと飛び跳ねなければいけ
ないのだ。いつでも出ていける準備はできたのだが、やはり体が動
かない。自分ではめたカエルの手が目に入り、1人で顔が赤くなる。
全裸でいるよりも何倍も恥ずかしかった。体は風に晒されて寒いの
だが顔だけがやけに熱い。見ていなくても真っ赤なのがわかる。明
美はカエルの姿勢のまま動けないでいると近くで声がかかった。
﹃おい、明美ぃ、まだかよぉ∼?遅くない?﹄
﹃⋮えっ!⋮あ⋮で⋮出来ました⋮﹄
明美は隙間から少し顔だけ出してみた。高田が様子を見に来ている。
高田は明美の顔を見て吹き出した。
﹃プッ!カエル被ってる!ウケるっ!フハハハッ!明美、超可愛い
って。カエル!﹄
高田はそう言って明美を見て笑っている。
﹃チューブもちゃんと入れたんだろうな?どっちに?﹄
﹃⋮い⋮入れたけど⋮お⋮お尻の方⋮﹄
﹃ププッ!明美アナル好きなんじゃないの?プハハハッ。じゃあそ
ろそろ登場してもらおうかな。明美のその恥ずかしぃ∼い、屈辱の
305
カエル、見てもらいなさいなっ。﹄
高田はそう言って後ろを向いた。明美もまた大きく息を吸い、大き
く吐き出した。
﹃準備出来たってぇ∼。でわっ、登場してもらいまぁ∼す。敗者、
2年⃝組山本明美、カエルでぇ∼す。﹄
高田が大きな声を上げた。遠い所で歓声が上がる。明美は大きく深
呼吸をして、意を決して隙間から出て表側に回った。3人が立って
いるのが見えてきた。明美は思い切って一歩踏み出し、飛び跳ねて
建物の陰から出て行った。
﹃⋮グエグエ⋮グエグエ⋮グゥエグゥエ⋮﹄
明美はカエルの鳴き真似をしながら、肛門から出ているチューブを
引きずり、胸をプルプル揺らしながら4人が立っている所まで飛び
跳ねて向かった。だんだんと4人に近づいていく。高田も徹たちも
うれしそに明美を見ている。
﹃ちょ、本当かよ、本当にあの山本明美が、裸でカエル、やってる
⋮﹄
﹃か...可愛い∼カエル!てか、乳!マジでおっぱい丸出しじゃ
んか!いや、俺この学校通っててよかったわっ!﹄
﹃エロ⋮AVみてぇ⋮﹄
3人は瞬きする間も惜しんで明美を凝視している。そして明美は4
人の所まで飛び跳ねてきた。
﹃おっぱいだけじゃないっすよ。おマ⃝コちゃんも丸見えなんで。
見てやって下さい。はいっカエルちゃ∼ん、ここで止まって見ても
らおっか。彼女は負け犬、じゃねぇわ、負けカエルなんで、みんな
遠慮なく見てやりましょうよ。﹄
明美は高田に言われた様に、3人の前にカエルの姿勢で止まった。
恥ずかしくて顔を上げることが出来ない。明美は3人の足を見て唇
を噛んでいた。3人は周りを囲む様に明美の体を見物している。
﹃ふわーっ!本当にマ⃝コ⋮見えてる⋮しかも毛が⋮﹄
﹃肛門にチューブ刺さってるって。もうAVじゃんかっ。しかし、
306
体エロッ!テカらせて正解っ!﹄
﹃おっぱい可愛い∼!無理、俺ギンギンだわっ。わっ!本当に前、
ツルツルじゃんか。割れ目が⋮﹄
徹がしゃがんで明美を真正面から見ている。目が合って、明美は恥
ずかしくて視線を下に下げてしまう。徹はもう遠慮なく明美に近づ
き、コンクリートの床まで頭を下げて下から明美の体を見物してい
た。明美はどこを見たらいいかわからず目をキョロキョロさせてい
る。すると高田がお尻のチューブを手に取った。
﹃はぁ∼い、カエルちゃんのおマ⃝コ、ちゃんと見てやって下さぁ
∼い。てかカエル!マ⃝コのヒダくっついてて中見えねぇじゃんか
っ。ちょっと自分で広げてみてよ。﹄
高田にそう言われ、明美は首を左右に大きく振った。そんな事まで
したくない。
﹃何だよノリ悪ぃ∼なぁ∼。まぁいいや。ホイッ!﹄
高田はそう言ってお尻のチューブのポンプを握った。合図された明
美は両手に力を入れて、少し肘を曲げて上体を跳ね上げた。
﹃⋮ゲロゲロッ⋮ゲロゲロッ⋮ゲロゲロッ⋮﹄
明美の跳ね上がった姿を見て4人が一斉に笑っていた。高田がまた
一握りしてくる。明美はゲロゲロと鳴いて飛び跳ねた。
﹃ハハハハハッ!何これっ!?カエルのおもちゃの真似?これやる
為にケツの穴にわざわざチューブ入れてんの!?面白いけどっ!﹄
﹃女子だったらケツの穴見られんのってさ、マ⃝コ見られんのと一
緒くらい恥ずかしいんじゃねぇの?しかもケツの穴にこんなチュー
ブ突っ込まれるって、もうSMじゃん。恥ずかしくねぇの?﹄
明美は何も言えずにじっと地面を見て唇を噛んでいた。恥ずかしく
て顔を上げられない。
︵...恥ずかしいにきまってんじゃん...もう帰りたいよ∼..
.︶
﹃おい明美っ、先輩が聞いてんじゃん?ちゃんと答えろよ、敗者な
んだからさぁ。﹄
307
高田はそう言って明美のお尻をペチンッと軽く叩いた。明美の体が
ビクッと跳ね上がった。
﹃⋮そ⋮そうですね⋮は⋮恥ずかしいです⋮﹄
明美は真っ赤な顔で上を向き、徹たちを見上げて答えた。
﹃ねぇ、前の毛ってさぁ、剃ってんの?自分で剃ってんの?﹄
﹃⋮えと⋮あ⋮じ⋮じじ⋮自分で⋮剃ってます⋮﹄
明美は蚊の泣くような小さな声で顔を伏せて答えた。すると高田が
調子ずいて明美のお尻をまたペチペチと叩いてきた。
﹃明美聞こえないよぉ∼。明美は俺たちに負けた敗者なんだからさ
ぁ、だろっ?正々堂々と勝負して勝ったんだぜぇ。そうだろっ?﹄
﹃⋮え⋮そ⋮そうだけど⋮﹄
高田にペチペチとお尻を触られているのが堪らなく嫌だった。触れ
るだけでも本当に嫌だ。
﹃ほらっ、じゃぁ聞かれたことには大きな声でさっ、もっとニコや
かに頼むよっ。下の毛は自分で剃ってるんですか?何でっ?﹄
高田が耳元で大きな声で聞いてきた。明美は前を向いて少し息を吸
い込む。
﹃⋮じっ⋮自分で剃ってますっ⋮け⋮毛は⋮無い方がいいと思った
からですっ⋮﹄
明美は真っ赤な顔を少し上げ、みんなに聞こえるように声を張った。
﹃どうですか明美ちゃ∼ん?ゲームに負けて裸にされて、おっぱい
プルンプルン揺らしながらさ、マ⃝コもケツの穴も晒してカエルの
真似やってる気分は?悔しいですかぁ∼?﹄
高田が明美の後ろから嫌らしく質問してくる。こいつの声を聞くだ
けでも吐き気がしてくる。
﹃⋮く⋮悔しいです⋮﹄
明美はまた少し顔を上げて返事をした。その場の4人がみんなケタ
ケタと笑っている。
﹃ほらっ、カエル!向こうの端まで行って帰ってこい。﹄
今度は徹が明美に命令してきた。明美は言われた通りに4人のいる
308
所から向こう側のフェンスにグエグエと鳴きながら飛び跳ねて向か
った。笑う声が後ろで聞こえる。そして徹ともう1人が明美に付い
てきているのだ。前から後ろから、ずっと見られながら明美は鳴き
声を出して飛び跳ねた。向こう側のフェンスに着いて、方向を変え、
お尻のチューブをズルズルと引きずって戻っていく。徹ともう1人
も明美の前後に回りニヤニヤした目で明美を見ながら付いてきてい
る。
﹃もう乳の揺れが堪んねぇなっ。何かビーチクまで見せてもらって
悪いねぇ∼。﹄
﹃いやいや、おっぱいどころじゃねぇし。おマ⃝コまで見せてもら
って、本当悪いねぇ∼。﹄
2人にじっくり見られながら、明美は高田たちが待つ場所に飛び跳
ねて向かった。両腕と両脚の筋肉が張ってきた。少し息も上がって
いる。それでもがんばって飛び跳ねた。
﹃⋮ハァハァ⋮グエグエ⋮グゥエグゥエ⋮ハァハァハァ⋮﹄
ようやく高田たちの所まで戻ってこれた。カエルの姿勢でハァハァ
と息を付いていると、また高田がお尻のチューブを手に取り、ポン
プを握ってきたのだ。本当に憎らしい。明美はハッと息を吸い、両
腕の力を絞って上体を跳ね上げた。
﹃⋮ゲロゲロッ⋮ゲロゲロッ⋮ゲロゲロッ!⋮﹄
明美はがんばって3回飛び跳ねて息をつく。両腕は体を支えるのが
やっとで小刻みに震えている。
﹃何、もう限界ぃ∼?手ぇ震えてんだけど。じゃあ明美、次、アレ
ね、アレっ。﹄
﹃⋮ハァハァ⋮えっ⋮ちょ⋮ちょっ!⋮﹄
明美の言葉を遮るように高田はポンプをギュッと握ってきた。明美
が動けないでいるとまた高田がポンプを強く握ってくる。腸に空気
が送り込まれて本当に気持ちが悪い。明美はふ∼っと息を吐き出し、
スッとまた吸い込んだ。
309
つづく
310
キュウリ
第48章
明美は両手をぐっと曲げて力を込める。そして両腕を跳ね上げた反
動でクルンッと仰向けに転がった。4人は明美を見降ろしている。
両肘を90度に曲げて広げ、足も膝を曲げて大きく広げたまま、声
に合わせて両手両足を同時にピクピクと動かした。
﹃⋮ゲロゲロッ⋮ゲロゲロッ⋮ゲロゲロッ⋮﹄
高田は口を押さえて大笑いしていた。他の3人も一瞬間を空けて、
一斉に笑い出した。
﹃クワハハハハハッ!何っ!何これっ!カエルがひっくり返った!﹄
﹃ヒハハハッ!もう自分から見せちゃったっ。丸っ見えだけど大丈
夫!?﹄
真上から大股開きを見降ろされ、明美は火を噴くぐらい真っ赤な顔
になり、恥ずかしくて口をパクパクと動かしていた。高田は面白が
ってまたポンプを握ってくる。明美は竜二に蹴り飛ばされる恐怖が
焼き付いているのか、条件反射のように声を出して手足を動かした。
﹃⋮ゲ⋮ゲロゲロッ⋮ゲロゲロッ⋮ゲロゲロッ!⋮﹄
明美はゲロゲロと声を上げて手足を同時にピクピクと広げる。その
度に4人から笑われた。上級生の3人は中腰になり、明美を囲む様
に上から明美の屈辱の芸を見物している。
﹃マ⃝コがさぁ、貝みたいにビラビラ閉じちゃって見えないんだよ
なぁ∼。山本さんさぁ、もうここまで見せたんだから中もちゃんと
見せてくれよっ。﹄
﹃まぁクリちゃんは見えちゃってんだけどねっ。ヒヒヒッ。学園N
O.1の女子のクリちゃん見ちゃったぜ。俺。﹄
﹃山本って本当に顔可愛いよなぁ。体も可愛いわ∼。入れてぇ∼。
311
なぁ入れちゃダメだよな?﹄
徹が明美の顔を見降ろしながら聞いてきた。そして高田の方へ顔を
向ける。見られた高田は明美の顔を見降ろしてくる。明美は無言で
左右に首をブンブン振った。高田も勝手にSEXさせたとなると竜
二に殺されかねない。危ない事はしたくないだろう。
﹃明美さぁ、嫌なら何かマ⃝コに入れさせろよ。負けたんだからさ。
﹄
高田は明美を見降ろしてそう言ってきた。明美はまた首を左右に振
り回す。
﹃⋮そ⋮そんな約束は⋮してないじゃん⋮ちゃんと⋮は⋮裸で⋮カ
エルの真似やったんだから⋮も⋮もう終わりにしてよぉ⋮﹄
明美は高田の方を向いて嫌そうにそう言った。しかし高田と3人は
聞こえてない振りをして4人で何やら話している。
﹃なぁ明美、ソーセージとぉ、キュウリだったらどっち入れて欲し
い?なぁ?﹄
高田がニヤけた顔で明美に聞いてきた。明美はまた首を左右に振り
回す。
﹃さぁ、どっちっ!?5、4、あっ、選ばないと両方だから。3、﹄
﹃⋮ちょっ⋮嫌だって⋮ねぇ⋮えっ⋮そんなっ⋮﹄
﹃2、1、﹄
﹃⋮ちょっ!⋮待っ...じゃあキュウリ!⋮﹄
高田にカウントされて、焦った明美はまた乗ってしまった。4人が
一緒に笑い声をあげる。そして上級生の1人がダッシュで屋上の出
入り口に走って行った。
﹃明美キュウリ入れて欲しいんだぁ∼。わかったよっ。仕方がねぇ
なぁ。﹄
高田はしゃがみこんで明美を見降ろしながら、バカにする様に言っ
てくる。明美は唇を噛んで少し高田を睨んでしまった。
﹃ひゃー、睨まれちゃったよ。その格好で睨まれてもなぁ∼。ほら
っ、もっと鳴け鳴けっ。﹄
312
高田はニヤけた顔で明美にそう言うとポンプを握ってくる。悔しい
が条件反射のように手足が動いてしまう。
﹃⋮くっ⋮いぃ⋮ゲロゲロッ!⋮ゲロゲロッ!⋮ゲロゲロッ!⋮﹄
いいように言いくるめられ悔しかった。明美の表情にも表れている
のだろう。高田は明美の顔を見て面白そうに笑っている。
﹃何、明美ぃ∼、怒ってんの?怒ってゲロゲロ鳴いてんの?可哀想
∼。﹄
高田たちに笑われながら明美は待ってる間ずっと鳴きながらカエル
のおもちゃをやらされた。そして走って出ていった上級生が戻って
きた。3本ほどキュウリを持っている。
﹃悪ぃ悪ぃ。ちょっと見てよこのキュウリ!大きすぎね?これ?凄
くね?﹄
そう言って1本をみんなに見せていた。明美からは西日が邪魔であ
まり見えない。
﹃うわっ!何これ!めっちゃ太いじゃん!ゴーヤじゃねぇの?ハハ
ハッ!これ入る?﹄
徹が大きい声を出して驚いていた。他の2人も驚いて笑っている。
﹃本当、マジでデカイっすねぇ!大丈夫でしょ。明美っ、見てみろ
よ。欲しいだろ∼。﹄
高田がそう言ってしゃがんで明美の目の前にキュウリを差し出して
きた。高田の手に持たれたキュウリを見て明美もギョッと目をむい
た。本当に大きかった。
﹃⋮!⋮えっ⋮いやっ⋮む⋮無理だって⋮ねぇ⋮無理だよぉ⋮﹄
﹃明美ぃ、本当はうれしいクセにぃ∼。入れたくてウズウズしてん
じゃね?﹄
高田のニヤニヤした嫌らしい顔を見て明美はまた睨んでしまう。4
人は明美の股の前にしゃがみ込んで集まった。そして徹がキュウリ
を持って明美の真正面に陣取った。西日が明美を照らして眩しくて
よく見えない。
﹃じゃ、挿入しま∼す。﹄
313
明美の性器のヒダにヒヤッっとした冷たい感触が伝わった。明美の
体がピクッと動いてしまう。明美は目をギュッと瞑って唇を噛んだ。
徹はキュウリの先を性器に付け、ゆっくりと上下になぞる様に動か
した。そしてキュウリの先を使って性器のヒダを広げ、また上下に
ゆっくりとなぞらす。徹は一旦手を引いた。
﹃よぉ∼し、やっとパックリ見えたじゃん。山本さ∼ん、キュウリ
の先っぽ濡れてんですけど?ヒヒヒッ。なぁ、濡れてますよぉ。糸
引いてるし。﹄
徹はそう言ってキュウリの先を人差し指で触り、明美の精液が糸を
引いているのを見せている。
﹃プハハッ、明美濡れてんの?見られて濡れるって、カッコ悪。ヒ
ャヒャッ。このカエル、変態ですよっ。ハハハッ。﹄
明美の張り詰めた真っ赤な顔を見て高田はうれしそうに笑う。明美
をとことん侮辱してくるのだ。腹が立って小刻みに体が震えた。そ
して徹がまたキュウリを性器に押し当ててきた。今度は性器の入り
口を広げる様に押し込んでくる。
﹃⋮いぃ⋮ん⋮いぃ⋮や⋮いぃぃ...﹄
グイグイとキュウリを押し込まれ痛くて声が出てしまう。大きくて
中々入っていかないのだ。それでも徹はグイグイとキュウリを回す
様に少しづつ膣の中に押し込んでくる。明美は痛くて顔を顰めてい
た。
﹃⋮いぃ∼⋮いっ⋮いっ⋮たいっ⋮あのっ⋮無⋮無理ですっ⋮﹄
﹃大丈夫だって。俺、拳とか入れてるの見た事あるし。これぐらい
全然余裕でしょ。﹄
徹はそう言って少し入れては出し、また先からゆっくりと押し込ん
でいく。明美の太腿が小刻みに震えてきた。徹はゆっくりと押し込
んでは少し抜き、徐々にキュウリを入れていく。少しづつ明美の膣
の壁を広げてキュウリが入ってきた。そして徹が少し力を入れてグ
ッと押し込んできた。
﹃⋮いっ!⋮いぃぃぃ⋮ん⋮もう無理っ⋮もう無理ですっ⋮﹄
314
明美は広げたくもない股をいっぱいに広げてしまっている。それぐ
らい痛かった。そして遂に大きなキュウリが明美の性器に半分近く
入ってしまった。
﹃っはぁ∼、やっと入ったんじゃね?うわっ!凄ぇ!マ⃝コ凄い事
になってるっ!﹄
﹃本当だっ!マ⃝コ広がりすぎっ!キュウリ産んでるみたい⋮﹄
﹃うわぁ∼!凄い絵だわ。明美っ、凄いぜっ!見てみろよっ!面白
いからっ!﹄
高田たちは明美の性器に入っているキュウリを見て驚いている。そ
んなもの見たくもない。
﹃⋮い⋮いい⋮み⋮見たくない⋮﹄
明美は目を瞑って首を振った。
﹃見てみろってっ!ほらっ!あの極太キュウリが入ってるからっ!
ほらっ。﹄
高田は面白そうに笑いながら明美に言う。明美は動かないでいると
両手を上級生2人に掴まれて体を起こされた。明美は渋々自分の股
間を見る。あの太いキュウリが自分の性器に入っているのを見て顔
が湯沸かし器の様に熱くなった。
﹃⋮!!⋮いやぁ⋮いやだぁぁ⋮﹄
明美は真っ赤な顔を横に向けた。
﹃明美ぃ、可愛い顔してマ⃝コでかいんだなぁ。何でも入るんじゃ
ない?﹄
高田は明美の正面に回りバカにした目で笑っていた。明美は真っ赤
な顔を高田に向けてまた少し睨んでしまう。
﹃お∼怖ぇ∼。またデカマ⃝コに睨まれちまった。ほらっ、カエル
鳴けっ。ホイホイッ。﹄
高田がまたポンプを手に握ってくる。明美は高田を睨みながらまた
寝転んで手足を動かした。
﹃⋮ゲロゲロッ⋮ゲロゲロッ⋮ゲロゲロッ⋮﹄
明美は性器に大きなキュウリを挿入されたまま、大股開きで足をピ
315
コピコ動かす。逆らえない自分が情けなくて泣きたくなった。4人
が明美を見降ろしゲラゲラ笑っている。西日が眩しい。だいぶ日が
傾いてきた。
﹃ハハハハハッ!スッゲェな。キュウリが生えてる。﹄
﹃女子高生がこんな太いキュウリ入れちゃダメでしょうが。ハハハ
ッ。AVよりスゲェ。﹄
﹃明美、そろそろ罰ゲーム終わりにしてやるからさぁ、人間に戻っ
てもらってぇ、マ⃝コに極太キュウリ入れたまま、スクワット10
回やって締めようぜ。﹄
明美の顔を見ながら高田が命令してくる。まだ何かさせるのかと思
うと明美はうんざりしてきた。
﹃⋮な⋮何それ?⋮﹄
﹃嫌ならいいぜ。そのままずっとゲロゲロやってれば?ほらっ、や
るなら早く立てよ。﹄
高田が腕を組んで見降ろしている。明美は高田を睨みながら手をつ
いて立ち上がった。性器にキュウリが挿入されたままなので足を閉
じることができない。
﹃手は頭で組んで。足開いて。ニッコリ笑いながら、カウントも自
分でよろしくぅ∼。﹄
4人が並んで見ている前で、明美はカエルの被り物を脱ぎ、手と足
のぬいぐるみも外した。そして言われた通りに両手を頭に組んで1
mほど足を開く。これで帰れると自分に言い聞かせてニッコリと笑
った。
つづく
316
スクワット
第49章
﹃⋮1⋮2⋮﹄
明美はニッコリと笑顔を作り、1回2回とスクワット運動を繰り返
した。
﹃⋮4っ⋮﹄
カエルの格好であれだけ飛び跳ねた後なので太腿がパンパンに張っ
てキツイ。大股開きで中途半端にしゃがんだ姿勢で止まってしまい
恥ずかしい。その姿を真正面からニヤニヤした4人に見物されてい
る。
﹃おい明美ぃ、そのでっかいマ⃝コからキュウリ落としたらやり直
しだからねぇ。﹄
高田は腕を組んで粘つくような嫌な目で明美を見て言ってきた。腹
が立って明美の目がキツくなる。高田は首をすくめる振りをして笑
った。明美は頑張ってニッコリ笑い、太腿に力を込めて立ち上がっ
た。大きく深呼吸をする。
﹃⋮5ぉ⋮﹄
明美は腿に力を込めてグッとかがむ。足がプルプルと震え、恥ずか
しさを耐えゆっくりとかがんでいく。完全にしゃがんでしまうと立
ち上がれなくなるので、中途半端にがに股の姿勢を保って止まった。
﹃ハハハハッ!山本さん、チンポ生えてるぜっ!キュウリがチンコ
みてぇ!﹄
﹃ヒャハハハッ!明美恥ずかしぃ∼!本当にチンポみたいだぜっ。
かっこ悪っ。﹄
﹃この恥ずかしそうな顔っ!可愛いぃ∼。﹄
明美は火を噴きそうなくらい真っ赤な顔で恥ずかしそうにはにかん
317
でいる。そして腿に力を込めて上体を持ち上げた。また大きく息を
つく。
﹃なぁ明美、ちょっとキュウリがマ⃝コから出てきてるよ。大丈夫
∼?﹄
高田の嫌な声に明美の目がキツくなる。明美は無視して続けた。
﹃⋮6っ⋮﹄
掛け声をかけてグッと腰を落としてかがんで止まる。ガクガクと震
える体に力を入れて頑張る。力を抜くとそのまま尻餅をついてしま
いそうだ。
﹃なぁ、本当に抜けちゃうよぉ∼。いいのかよ?やり直しだぜぇ?﹄
﹃⋮⋮⋮﹄
明美は真っ赤な顔でキョロキョロと目を動かしている。たしかに抜
けてきた感じがする。
﹃⋮だって⋮でも⋮どうしたら⋮﹄
﹃仕方ねぇ∼なぁ∼。俺が入れ直してやるよっ。﹄
そう言って高田が明美の前まで近寄ってきた。明美は腿に力を入れ
て上体をゆっくり上げる。高田は明美の目の前に来てしゃがんだ。
嫌悪感で明美の体に鳥肌がブクブク泡立つ。
﹃おい明美、入れ直してやるからちょっとかがんでくんない?ほら
っ、抜けちゃうぜぇ∼?﹄
明美は高田を少し睨みながら唇を噛み、少しかがんだ。腿がパンパ
ンだ。力を入れたせいか、明美の性器からキュウリがまた少し抜け
出てきた。
﹃⋮ね⋮は⋮はやっ⋮﹄
﹃はい∼?何?ちゃんとお願いしてくんない?ほらっ、抜けちゃう
よぉ∼。﹄
高田は明美の前でしゃがみ込み、指でキュウリの先を突っついてい
る。もう腿がパンパンでやり直しなんてできない。明美は焦って言
ってしまった。
﹃⋮は⋮早く⋮い⋮入れてよっ⋮﹄
318
﹃ガハハハハッ!みんな聞きました?早く入れてぇ∼!だって!﹄
高田は馬鹿にしたように笑い、明美を見上げて言った。それを聞い
て3人も笑っている。
﹃明美もう気持ちよくて堪んないんじゃね?マン汁がキュウリに垂
れてきてるぜっ。もうヌルヌルじゃん、明美のデカマ⃝コ。﹄
高田はそう言ってキュウリの先を持って明美の性器に回すようにグ
ッと半分ほど押し込んだ。そして高田はまたキュウリを抜いてきた。
抜ききらないぐらいでまた半分ほど入れてくる。高田はゆっくりと
出し入れし始めた。そしてニヤけた目で明美を見上げてくる。寒気
がした。
﹃⋮ちょっと⋮や⋮やめてよっ⋮﹄
﹃は?入れてやってんじゃん。何?手ぇ離そうか?抜けちゃうけど
ぉ?いいのぉ?﹄
そう言って高田は出し入れを繰り返している。徹たちは高田の真後
ろまで来てそれを見ていた。
﹃なぁ?気持ちいい?なぁ?正直に言わないと抜いちゃうよぉ∼。
なぁ?嘘ついたら手ぇ離すぜ?なぁ?気持ちいいだろ?なぁ?なぁ
?﹄
高田はキュウリを出し入れしながら聞いてくる。高田に腹が立って
言葉が出てこない。
﹃⋮⋮﹄
﹃なぁ∼?聞いてんだけど?本当離すよ?いいのぉ∼?﹄
高田は嬉しそうに明美の顔をニヤけた目で見上げて言った。明美は
唇を噛んで高田をまた睨む。気持ちいい訳がない。が、悔しいが言
わないと終わらない。
﹃⋮す⋮少し⋮気持ちいい⋮﹄
明美が小さな声で恥ずかしそうにそう言うと4人からケラケラと笑
いが起きた。高田は片手で口を押さえて笑っている。
﹃プククククッ!少しだってっ。少しじゃねぇだろ明美ぃ。イキそ
うなんじゃね?クククッ。﹄
319
﹃みんなの憧れの山本明美がさ、マ⃝コにキュウリ入れられて気持
ちいいってよ。これビデオ撮りてぇ∼なぁ∼。どんなAVよりエロ
いって。﹄
明美は両手を頭に組んでガニ股で立った滑稽な姿勢で高田にキュウ
リを性器に挿入されて遊ばれている。高田は少しずつ奥の方までキ
ュウリを押し込んで出し入れを大きくしている。上級生の3人も明
美の前にしゃがんで、明美がキュウリで愛撫されているのを見物し
ていた。徹が言ったビデオという言葉に明美はピクッと反応してし
まう。このまま長引いて撮られるのは避けなければ。
﹃⋮ねぇ⋮もう続けていい⋮?﹄
明美がそう言うと高田が顔を上げて明美を見る。
﹃あ?あぁ、今何回だっけ?それより明美ぃ、マ⃝コが広がっちゃ
ってさ、もうスポスポ入るんだけど。プククッ。しかもクチュクチ
ュ音出てますしっ!明美濡らしすぎっ!感じすぎー!プハハハッ!﹄
高田はキュウリを出し入れしながら明美を見上げて言った。悔しさ
と恥ずかしさで目がキョロキョロしてしまう。明美は高田の言葉を
無視した。
﹃⋮次⋮7からだから⋮﹄
﹃どうぞぉ∼。でももう手ぇ離すと抜けちゃうからさ、俺が支えと
いてやるよ。ほれっ。﹄
高田はそう言ってキュウリをゆっくり抜いてきた。そして1cmほ
ど先が入っている所で手を止めた。高田はもう片方の先を指で持っ
て支えている。
﹃明美さ、このキュウリが半分以上マ⃝コに入ったら1カウントに
してやるよ。もうスポスポ入るんだし、その方が楽だろぉ?﹄
高田がニヤけた目で明美を見て言ってきた。明美に自分でしゃがん
でキュウリを入れろと言っているのだ。明美はまた唇を噛み高田を
睨んだ。しかし早く終わらせたい。もう従うことにした。大きく深
呼吸する。
﹃⋮じゃぁ⋮続けるね⋮7⋮﹄
320
明美は背筋を伸ばして胸を張り、ゆっくりと腰を落とした。高田の
手に持たれているキュウリを自分で腰を下ろして入れていく。膝を
90度ぐらい曲げたところで腰を止めた。半分ぐらいは入っている。
腿がプルプルと震えてしまう。明美は体を震わせて膝を伸ばして上
体を上げた。
﹃⋮はぁはぁはぁ⋮はっ⋮8っ⋮ん∼⋮﹄
明美は真っ直ぐ前を向いてまた腰を落とす。高田の手に持たれたキ
ュウリがゆっくり性器に入ってくる。また90度ぐらい膝を曲げて
止まった。足がキツくて体全体がプルプルと震えてしまう。
﹃ククククッ、真剣な顔して自分でキュウリ入れてるし。ウケる。﹄
﹃しっかしすっごい格好だよ、ちょーエロいわ。ガニ股だねぇ∼。
たしかにウケる。ハハハッ。﹄
﹃毛がないとよく見えるわぁ。割れ目までパックリじゃん。﹄
明美は目の前でケラケラ笑われながらプルプル震える体を持ち上げ
た。息が上がってしまっている。明美の体は汗だくだった。そして
また大きく息を吸い込みまた腰を下ろしていく。ゆっくりとキュウ
リが性器に入ってくる。明美はもう笑顔など作れず、歯を食いしば
っていた。
﹃明美ぃ∼、気張りすぎてクリちゃんがプックリ膨れてきたよぉ∼。
ほらっ、みんな見て下さいよぉ∼。﹄
高田に言われて3人が明美の股間に顔を近づけてきた。そして高田
が明美のクリトリスを指でチョンチョンとつついたのだ。明美の体
が反応してしまう。
﹃⋮やっやっ!⋮やめてっ!⋮いや⋮﹄
明美は急いで震える体を持ち上げた。上を向いて息を吐く。立って
いるだけで足が震えてきた。
﹃何が嫌だよっ。マ⃝コベチャベチャに濡らしてさぁ、感じまくっ
てんじゃん。クハハッ。﹄
明美はもう高田に目を合わせず前を向き、完全に無視をした。
﹃⋮次で最後だから⋮10っ⋮ん∼⋮﹄
321
明美は大きく息を吸ってから息を止め、キツい太腿に力を込めた。
震えながら腰を落としていく。息を止めて力を入れている為、赤い
顔がさらに赤くなっている。そしてゆっくりと腰を落としキュウリ
を半分ほど性器に入れたぐらいで止めた。高田がキュウリをまた出
し入れしてきた。グッと奥まで挿入されてまた抜かれる。明美は早
く立ち上がりたいのだが力が入らないのだ。息を止めて歯を食いし
ばり、太腿に力を振りしぼり立ち上がろうとする。その時、高田が
ブッーーブブッーーー!!
いきなりお尻に入っているチューブを一気に抜き取ったのだ。
﹃⋮ふぁあああぁぁ!!⋮﹄
屋上に明美のオナラの音が鳴り響いた。全身に目一杯力を込めてい
たのでチューブを抜き取られ、ポンプで散々入れられた空気が一気
に噴き出したのだ。明美も自分のオナラの音に驚いて、止めていた
息とともに変な声で叫んでしまった。明美は口をポカンッと開けて
ガニ股のまま放心状態で止まっていた。そして4人の笑い声が屋上
に響き渡った。
﹃ブハハハハハッ!!明美っ何だよその屁っ!おっさんみたいな屁
っ!こんなデカイ屁ぇこく女いる?!ハハハハハッ!!﹄
﹃ハッハハハハ!!何あの声!ふぁああああああい!って!ハハハ
ッ!やばいっ!腹痛ぇ!﹄
4人が目の前で大笑いしているが明美の耳には何も入ってこなかっ
た。ショックと恥ずかしさで動けない。高田がキュウリから手を離
すとキュウリはヌルッとゆっくり明美の性器から抜け落ちた。
﹃ハハハッハッ、あ∼面白れぇ。マ⃝コ、パックリ開けちゃってさ
ぁ。屁までコキやがって、明美恥ずかしい∼。﹄
高田たちに馬鹿にされながら、明美は放心してまだ動けなかった。
つづく
322
呼び出し
第50章
陽の落ちかけた屋上で、全裸で両手を頭に乗せ、ガニ股でかがんだ
まま動けない明美を4人は笑いながらじっくりと見物し、帰って行
った。4人に何かいろいろと言われたが、明美の耳には入ってこな
かった。10分ほど立って我に帰り、明美はタンクの後ろで脱いだ
制服を着て学校を出た。太腿の筋肉がパンパンに張っている。
︵⋮あ∼キツいぃ⋮明日痛いだろうなぁ⋮︶
自分の大きなオナラの音に驚いてしまった。明美は音を思い出して
歩きながら顔が赤くなる。思い出すと恥ずかしすぎる。そして高田
の嫌な顔が浮かんで振り払うように首を振った。自分の部屋に着い
て汗を流し、テーブルの前に座って一息ついた。ボーッとしている
とそのまま横になって明美は眠ってしまった。目が覚めると朝の8
時だった。12時間以上寝てしまった。立ち上がろうとするが足の
筋肉痛がひどい。膝に手をあてて立ち上がり顔を洗う。両足の筋肉
がパンパンだった。もう部屋を出ないと学校に間に合わなくなる。
学校に行きたくないのだが出席が足りなくてこれ以上は休むことが
できない。明美は大きなため息をつき、重い足を引きずるように部
屋を出た。
学校に着いて教室に行き、いつものように友人に挨拶をしながら高
田の机を見る。鞄があるので来ているのだろう。淡い期待が弾け飛
んでしまった。明美が机の中を整理していると横の席に高田が座り
込んできた。明美は自然と大きなため息が漏れる。
﹃明美ぃ、おはよう∼。﹄
﹃⋮おはよう⋮﹄
明美は目を合わさずに挨拶を返す。高田は明美の顔を下から覗き込
323
むように見てくる。本当に嫌な奴だ。
﹃何だよぉ明美ぃ。素っ気ないじゃん∼。マ⃝コがでかいのがバレ
ちゃったから?なぁ?明美、マ⃝コ開きっぱなしなんじゃねぇの?
なぁ?﹄
﹃⋮⋮﹄
明美は聞こえないフリをして机の中を整理している。
﹃なぁ?聞いてんじゃん?なぁ?﹄
﹃⋮閉じてます⋮﹄
明美はしつこい高田の問いに素っ気なく答え、大きくため息をつい
た。学校の中でまであんな事をさせられて、明美は高田に腹を立て
ていた。どこまで愛想を振ればいいのか。
﹃何だよ屁こき虫、俺にそんな態度で大丈夫∼?﹄
高田は少しドスを効かせた声で明美を脅してきた。しかし明美も昨
日の事を思い出して腹が立ち、愛想良くなどできなかった。またた
め息をついて無視する。
﹃おい明美ぃ、いいのかそんな態度で。素っぽんぽんのカエルで廊
下散歩させてやろうか?なぁ?﹄
﹃⋮や⋮やる訳ないじゃんっ!⋮もういい加減にしてくんない?⋮
わ⋮私に近寄んないでよっ⋮﹄
明美は高田を睨みながら言ってしまった。そしてまた机に目を落と
す。
﹃はぁ∼ん、わかったぁ∼。よぉ∼くわかったわ。覚悟しとけよぉ
∼、明美ぃ∼。﹄
高田はそう言い放って明美を睨みつけ、自分の席に戻っていった。
明美は高田を目で追い、また机に目を落とす。勢いで言ってしまっ
た事に少し後悔していた。
︵⋮しまった⋮言ってしまった⋮やばいかも⋮︶
高田には明美が犬とSEXをさせられているDVDを握られている
のだ。その事を思い出し激しく後悔した。その日1日高田は明美に
寄ってこなくなった。目が合うと明美を睨みつけ、薄ら笑いを浮か
324
べて目をそらす。不気味だった。1日明美に近寄ってこない高田を
不気味に思いながら、それでも高田と絡まなくてもいい分ストレス
はなく、友人と話をしたりしながら1日が終わった。翌日、高田は
学校には来なかった。明美はうれしくてその日は友人とおしゃべり
しながら楽しく過ごす事ができた。そして次の日も高田は来なかっ
た。明美は毎朝高田の机に鞄があるかを確認する。高田が学校にき
ていない日は心底ホッとしてうれしくなる。いつも通りの学園生活
を送れるのだ。その日も何事もなく授業が終わり、明美は鞄に教科
書とノートを入れて教室を出た。そして下駄箱のある1階に降りる
と徹たち3人が下駄箱で座っていたのだ。3人はニヤニヤと笑いな
がら明美をじっと見ている。
﹃やっぱ制服着てても可愛いなぁ∼。もう俺と付き合わない?﹄
﹃なぁ?また素っ裸でカエルやってくれよぉ。まだ目に焼き付いて
んだけど。﹄
明美は3人を無視して靴を履き替え、3人の前を目も合わさずに通
ブッ!
り過ぎた。すると、
っと3人の中の誰かわからないがおならをした。明美は一瞬立ち止
まってしまった。
﹃ふぁあああああああい!ワハハハハハハッ!﹄
明美の後ろで徹が大きな声で叫んだ。そして3人の笑い声が鳴り響
いている。明美は思い出し、恥ずかしくて顔が真っ赤になった。そ
して早足で校舎を出る。後ろでまだ3人が笑っていた。
その週は高田は学校に来なかった。
︵⋮やっぱあんな奴の言いなりになってちゃだめだよね⋮嫌な時は
キツく言わないと⋮︶
あの時に高田に冷たく言い放った事が良かったんだと思い込んでい
た。高田がいない学校は本当に楽しい。このまま来なければいいな
ぁと心底願った。
週末、明美はビクビクしながら携帯を片手に部屋で待機していたが、
325
結局竜二からの電話はなかった。電話がなくても気が張っていてと
ても疲れてしまう。生きた心地がしない週末だった。季節は12月
の半ばになり、来週はいよいよクリスマスだ。そして学校は冬休み
に入る。高田と顔を合わせなくていいと思うと心が弾んだ。何とか
今週は踏ん張ろうと学校に行ったが高田は来ていなかった。願いを
込めれば本当に来なくなるかもしれない。明美は心の中で何度も何
度も念じるように天にお願いした。願いが通じているのか、その週
高田は学校には来なかった。
クリスマスの土曜日、学校も冬休みに入っているのだが明美は学校
に来ている。今まで休んでいた分を取り戻す為の補習を受けなけれ
ばならいないからだ。1日みっちりと授業を受けて、終わってから
も教室で他に補習を受けに来ている友人の女子生徒数人とペチャク
チャと喋り込んでいた。
﹃ねぇ、クリスマス何かあんの?明美はあるでしょ∼。﹄
﹃⋮ないないっ!⋮ある訳ないじゃん⋮だって、別に彼氏なんてい
ないし⋮﹄
﹃うそ∼!何でぇ∼、選んでんな。﹄
友人が明美をいじってくる。竜二を彼氏だなんて思った事は1度も
ない。だから自然といないと言った。
﹃駅前にさぁ、新しくオシャレなイタリアンができてんだよねぇ∼。
行きたいけどさぁ、クリスマスに女子だけで、ってのもねぇ∼。﹄
﹃知ってる知ってるっ!その店カップルばっかだよね。私も行きた
いなぁ∼。﹄
﹃⋮え∼、いいじゃんいいじゃんっ。行こ行こ!⋮そんなの気にし
なくていいって!⋮﹄
ペチャクチャと喋っているとだんだん日が暮れてきた。そろそろ教
室を追い出されそうなのでみんなでそのお店に行く事になった。
﹃じゃあ行こっか!別に気にする事ないしね。行こ行こっ!﹄
﹃⋮やったねっ!クリスマスなんて女子だけの方が楽しいって!⋮
楽しみぃ∼!⋮﹄
326
みんなで帰る準備を始め、明美もはしゃいで教室を出ようとした時
に電話が鳴った。明美はビクッと跳ね上がり顔色を失っていく。ポ
ケットから液晶を見る。竜二だ。真っ青で電話を見ている明美を他
の女子達が心配そうに見ている。明美は何も言わず走ってトイレに
駆け込んだ。
﹃⋮も⋮もも⋮もしもしっ⋮﹄
﹃お∼、お前今どこ?﹄
﹃⋮あ⋮あの⋮がが⋮学校に⋮来ています⋮﹄
明美は補習で学校に来ている事を竜二に伝えた。手も声も震えてい
る。
﹃学校?はぁ?じゃあすぐに⃝⃝ランドに来いっ。速攻な。﹄
﹃⋮⃝⃝ランド?!⋮えっ⋮あのっ⋮﹄
明美が何か言おうとしたら電話が切れた。明美は電話を持ったまま
動けなかった。いつもこうなる。見ているのではないかと思うぐら
いタイミングがいいのだ。明美は天国から地獄へ真っ逆さまに落と
された。明美がトイレから出ると友人が心配そうに待っていた。
﹃明美どうかした?何か真っ青で走って行ったからさぁ。﹄
﹃明美ちょっと震えてるじゃん。顔も真っ青だよ。気分でも悪いの
?﹄
友人が心配してくれている。明美は小刻みに震えながら電話をポケ
ットに戻した。
﹃⋮ご⋮ごめん⋮気分が悪いと言うか⋮ちょっと⋮行かなきゃ⋮﹄
﹃いいよいいよ、また今度行こっ。でも本当大丈夫?﹄
明美は友人に何度も謝って、走って学校を出た。⃝⃝ランドはS市
にある健康温泉施設だ。サウナや温泉があり24時間で営業してい
る。だがあまり普通の人が近寄る所ではない。施設の建物自体が暗
く、ヤクザや日雇い労働者が寝泊まりしているイメージがあった。
明美は走って広い通りまで出てタクシーに乗った。
つづく
327
余興
第51章
明美は大きなネオンで⃝⃝ランドと書かれたビルの入り口に立ち、
一度大きく深呼吸をして自動ドアを開けて中に入った。大きなカウ
ンターの受付にガラの悪そうな男が立っている。明美はどこに行け
ばいいのかわからず竜二に電話した。呼び出し音はなるのだが竜二
は電話に出ない。明美は入り口を入った所でオロオロと立ちすくん
でいた。すると不審な目を向けていた受付の男が話しかけてきた。
﹃おい、ねぇちゃん、どうしたんだ?﹄
口ヒゲを生やしたいかにもと言う感じの男だ。
﹃⋮あの⋮呼ばれて⋮来たんですけど⋮ど⋮どこ行けばいいかわか
らなくて⋮﹄
﹃誰に?﹄
口ヒゲの男は明美を頭の先から足の先までじっくり見回し、怪訝な
顔をしていた。
﹃⋮あっ⋮その⋮竜二くん⋮﹄
﹃あ?竜二?あぁ、ヘヘッ、それなら4階の宴会場だ。そこのエレ
ベーターで上がれるよ。﹄
﹃⋮あっ⋮ありがとうございます⋮﹄
口ヒゲの男に言われ、明美は受付の横を早足で通り過ぎエレベータ
ーの前まで歩いた。→のボタンを押すとすぐに扉が開いた。明美は
チラッと受付を見てエレベーターに乗り込んだ。口ヒゲの男がニタ
ッと笑って明美を見ていた。エレベーターに乗って4階のボタンを
押すと扉が閉まり動き出す。やけにゆっくり登るエレベーターだ。
明美は真ん中に立ち、俯いて着くのを待った。チンッと音がしてエ
レベーターが止まり扉が開いた。明美は恐る恐るエレベーターから
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降りる。エレベーターの前は廊下になっていて目の前は壁がある。
明美は左右を見渡した。右の方に襖が見える。明美が行こうか迷っ
ていると後ろで人の気配がした。明美が驚いて振り返ると浴衣姿の
若い男が2人明美の真後ろまで来ていたのだ。
﹃あれ∼、何、何、おねぇちゃん何してんの∼。﹄
﹃ウホッ!可愛い∼。抱きしめちゃう!﹄
明美が驚いていると男が急に抱きついてきた。明美は驚いて声も出
ない。お酒臭い。相当酔っ払っているようだった。明美は男にギュ
ッと抱きつかれ身動きが取れない。男は抱きつきながら明美のお尻
を鷲掴みしてきた。スカートをたくし上げられ強い力で揉まれてい
る。
﹃⋮キャッ!⋮やっ⋮ちょっ⋮やめっ⋮﹄
何とか逃れようとするが力が強くて逃げられない。2人の男に囲ま
れて身体中を触られている。パンティの中にも手が入ってきた。明
美は手で男の手を抜こうとするのだがとても力で及ばない。4本の
手で胸、お尻を揉みくちゃにされているのだ。明美は何とか逃れよ
うと体を下げてしゃがんでしまう。エレベーターが目に入り、まだ
扉が開いているのを見て飛び込もうと一気に四つん這いで男の間を
抜けた。目の前のエレベーターに四つん這いで乗り込もうとした時、
ヒョイっと体を持ち上げられ捕まってしまった。
﹃⋮キャッ!⋮﹄
﹃どこ行くんだよ!逃がさないぞ∼。﹄
﹃ほら、ねぇちゃんも一緒に飲もうぜ∼。﹄
男は明美の手を強引に引き、襖の部屋に引きずり込んだ。襖の部屋
に入れられて明美は目を見張った。2、30人ぐらいいるだろうか、
浴衣姿の男たちがコの字に並んでお膳を前に宴会をしている。そし
て明美が入ると歓声が上がり拍手されているのだ。
﹃おう、明美、こっちぃ。﹄
襖を入ってすぐ正面にマイクスタンドが置いてあり右側が壁になっ
ている。そして左側が広い宴会場になっており、マイクに向かって
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逆コの字にお膳が並べられていた。そしてマイクから右側の中央辺
りに竜二が座っており、手招きして呼ばれた。男たちの声が鳴り止
まないまま明美は少し上体を落として竜二の元に駆け寄った。そし
て竜二に引き寄せられ横に座らされる。
﹃お前遅せぇ∼わ。なぁ。﹄
﹃⋮あっ⋮すいません⋮ご⋮ごめんなさい⋮﹄
明美は竜二に謝って横で正座して座る。場の男たち全員が明美をニ
ヤニヤ見てきた。もう相当お酒が入っているようだ。そしてお膳を
回ってビールを注いでいる男に目がいった。高田だった。明美の気
分が一気に悪くなる。高田は明美に目もくれずビールを注いで回っ
ていた。
﹃おう竜二、お前の女け?えぇ?﹄
竜二の横に座っている40後半ぐらいだろうか、年配の男が真っ赤
な顔で竜二に聞いている。
﹃まぁ、そんなもんですわ。﹄
﹃へぇ∼。可愛い顔しとるやないか。えぇ?この子やったら稼げる
でぇ∼。﹄
男はニタ∼と笑って明美を舐めまわしている。目つきが怖かった。
どう見てもまともじゃない男だ。そもそもこの会場にいる男たちは
みんなまともな感じはしない。すると竜二が明美に声をかけてきた。
﹃おう明美、今日は俺が世話になってるとこの忘年会だ。俺が世話
になってんだからよ、何でも言う通りに、楽しんでもらえるように
なぁ。ちょっとでも機嫌損ねてみろ。ヘヘッ、外出歩けねぇ体にし
てやるからよ。わかった?﹄
竜二は明美の顔を見て不気味に笑いながら言ってきた。明美は恐怖
で顔が固まった。怖い。
﹃⋮は⋮わ⋮わわわっ⋮わかりました⋮﹄
明美は恐怖に引きつりながら返事をした。走ってきたのと、この部
屋が暑いのもあって明美の額から汗が滲んできた。竜二の少し後ろ
で正座で座っている。ガヤガヤと騒がしく、時折怒号が飛んでくる
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事もあった。するとちょうど畳を挟んで竜二と明美の向かい側の男
が明美を見て手招きをしている。
﹃おぅ明美、向こうの頭が呼んでるからビール持って注いでこい。﹄
竜二にそう言われて明美はマイクの前まで畳を擦るように正座した
まま移動した。マイクの前に大量のビール瓶が置いてある。明美は
その1瓶を手に男の前まで移動した。
﹃おぅ、ねぇちゃん、コンパニオンちゃうんけ?えぇ?可愛いのぉ
∼。顔見せてみぃ。﹄
明美が男の前に行くと頭と呼ばれたその男は明美の顔をジッと見て
きた。この男も40後半ぐらいだろうか、少し頬が痩けていて顔色
が悪い。ニンマリ笑っているがこの男も目つきが怖かった。
﹃⋮ココ⋮コンパニオンでは⋮ないですっ⋮あっ⋮ビール⋮ど⋮ど
うぞ⋮﹄
明美はそう言ってビール瓶を差し出した。男はジッと明美を睨みな
がらコップで受ける。
﹃頭、竜二くんの女みたいです。﹄
横にいる若い男が頭と呼ばれている顔色の悪い男にそう説明した。
﹃竜二の女ぁ?そんなもんコンパニオンみたいなもんやないかい。
ねぇちゃん、いくつえ?﹄
﹃⋮あっ⋮えとっ⋮17⋮です⋮﹄
明美は年齢を言うと男たちからおお∼っと声が湧いた。頭の目が嫌
らしくニンマリと笑う。
﹃ほいほいっ、ねぇちゃん女子高生かい?ヒャヒャヒャッ。ワシの
大好物やないかぁ∼。ええ?﹄
﹃⋮は⋮はははっ⋮はははっ⋮﹄
男たちが笑っているので明美も機嫌を損ねないように一緒に笑った。
すると頭と呼ばれた男がビールを一気に煽って大きな声を出した。
﹃お∼い!そろそろ何か、余興やらんかいな。暇やないかい!おぅ、
竜二っ!このねぇちゃんに裸で踊らせぇ。まずは裸踊りやっ!なぁ、
ねぇちゃん、早よやらんかい。﹄
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﹃⋮へっ?⋮は⋮はは⋮裸⋮踊り⋮ですか?⋮そ⋮そんな⋮﹄
頭が大きな声でそう言うと、男たちが歓声をあげて拍手し始めた。
明美はオロオロと周りをキョロキョロと見てしまう。そして竜二を
見た。すると竜二は立ち上がり明美を手招きして呼んだ。明美も立
ち上がって竜二の所へ行く。マイクの横あたりで竜二の横に立った。
﹃おぅ明美。まず自己紹介しろ。それから⋮⋮﹄
竜二は明美に説明し始めた。明美も青い顔で竜二の説明を聞いた。
明美の顔が強張っていく。明美はこの場の雰囲気と恐怖で押し潰さ
れそうになった。そして明美は笑顔でマイクの前に立たされる。
﹃⋮あ⋮えっと⋮はっはっ⋮初めまして⋮や⋮山本明美と言います
⋮き⋮今日は⋮み⋮みなさまの⋮おお⋮お役に立てるように⋮がん
ばりますっ⋮まずは⋮裸踊りを⋮させていただきま∼すっ⋮﹄
明美はマイクでそう言わされた。会場の男たちから拍手と歓声が上
がる。そして竜二に連れられ外に出され、別の個室に入れられた。
﹃ほら明美、しっかり踊れや。﹄
﹃プクククッ。ほら明美ぃ∼、笑わないとぉ∼。楽しい宴会なんだ
からさ。﹄
竜二と高田が明美の前で笑っている。高田まで部屋に着いてきたの
だ。
﹃⋮は⋮はははっ⋮ははっ⋮﹄
明美は何とか声を出して笑って見せた。そして竜二に部屋を出され、
裸にされた明美は襖の前に立った。宴会場は騒がしく、まだかまだ
かと怒号が飛び交っていた。そして宴会場の中から音楽が鳴り始め
る。中の男たちが手を叩き歓声を上げている。そして竜二が襖を開
いた。明美は大きく息を吸い込み、ゆっくり吐き出した。そしてお
盆を一枚手に持って早歩きで会場の中央のマイクの前で立ち止まり
正面を向いた。そしてニッコリと笑い、素っ裸の明美は音楽に合わ
せて両手にお盆を持ち、バンザイのように頭の上に上げる。足を畳
に擦らせて大きく開き、腰を落としてガニ股になった。会場は手を
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叩いたり奇声を上げたりで大盛り上がりだ。
﹃オォォー!いいぞ、ねぇちゃん!いい格好じゃねぇか!﹄
﹃ヒュー!堪らんなぁ∼!高校生にそんな格好で踊ってもらってよ
ぉ∼!﹄
両方の乳首を糸で括られ糸の先に鈴が付いている。そして大きくパ
ッカリ広げた股間の、明美の性器からも糸が垂れ下がっていた。明
美はクリトリスも糸で括られて、糸の先に鈴を付けられている。そ
して明美の顔には鼻フックを付けられ、鼻がこれでもかとい言わん
ばかりに上げられている。まるで豚鼻だ。首には赤い首輪をされて
鼻フックが繋がれていた。頭にはハチマキが巻かれて、⃝⃝組と黒
い墨字で書かれた扇子をおでこに挟まれている。恥ずかしくて真っ
ドンドン
チャンチャララン♩
赤に染まった顔でにこやかに笑い、滑稽な格好を晒していた。
♩チャンチャンチャララン
明美は音楽に合わせてお盆を笊の代わりにしてどじょうすくいを踊
った。両手に持ったお盆を前後左右に動かし、大きく広げた足を片
足づつ音楽に合わせてヒョコヒョコと動かす。明美が動くたびに胸
が揺れて鈴がなる。大きく広げた股間の、無毛の性器も割れ目も丸
見えで糸がブラブラとぶら下がっている。男達は手拍子を打ち、全
員が明美の裸踊りを笑って見ているのだ。真っ赤な顔でぎこちなく
笑いながら、素っ裸で胸を揺らし、無毛の性器を曝け出しながら1
7歳の女子高生が大勢の男達に笑われながら裸踊りを踊らされてい
た。
つづく
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PDF小説ネット発足にあたって
http://novel18.syosetu.com/n1375bx/
悪魔と付き合う女
2016年9月4日00時32分発行
ット発の縦書き小説を思う存分、堪能してください。
たんのう
公開できるようにしたのがこのPDF小説ネットです。インターネ
うとしています。そんな中、誰もが簡単にPDF形式の小説を作成、
など一部を除きインターネット関連=横書きという考えが定着しよ
行し、最近では横書きの書籍も誕生しており、既存書籍の電子出版
小説家になろうの子サイトとして誕生しました。ケータイ小説が流
ビ対応の縦書き小説をインターネット上で配布するという目的の基、
PDF小説ネット︵現、タテ書き小説ネット︶は2007年、ル
この小説の詳細については以下のURLをご覧ください。
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