小学校5年生向け 伝記の学習のためのブックリスト ~先生の授業の参考に~ この度は、図書館の団体貸出しをご利用いただき、ありがとうございます。伝記というと文字ば かりの本を想像しますが、絵本もあります。本が苦手という子どもにも選びやすいのではないで しょうか。授業の導入に紹介して、子どもの興味をひくなど、授業をされる際にお役に立てれば と、何冊かの本を紹介するブックリストを作りました。ぜひ、ご活用いただければ幸いです。 『どうぶつがすき』 パトリック・マクドネル さく あすなろ書房 短い文章ですが、チンパンジーの研究者ジェーンが、子どもの頃どんなに動 物が好きかがよくわかります。最後の写真もとても良く、絵本の文章を始め から読んでいって、最後に写真を見ると、さらにジェーンの気持ちが伝わっ てきます。授業の導入に紹介すると、伝記という堅苦しいイメージをなくせ るかもしれません。 『化石をみつけた少女 メアリー・アニング物語』 キャサリン・ブライトン さく 評論社 化石の専門家として世界的な評価を得たメアリー・アニングという女性の絵 本です。彼女は学校に通ったことがなく、貧しい家のために化石を掘り始め ました。マンガのような構成なので、楽しんで読める本です。 『星の使者 ガリレオ・ガリレイ』 ピーター・シス 文・絵 原田勝 訳 徳間書店 今後、歴史などで必ず出てくる名前で、伝記もたくさん出ています。本文は とても簡単ですが、ガリレオの言葉や同時代の人、その時代や背景の予備知 識なども書かれています。 『レイチェル 海と自然を愛したレイチェル・カーソンの物語』 文・エイミー・エアリク BL出版 主題としては難しいですが、子どもの頃にどんなことに興味があったか、科 学者になった彼女が、その時代には重要視されていなかった環境や公害の研 究に入っていくようすが、美しい絵と簡潔な文章にまとめられています。 『木を植えた男』 ジャン・ジオノ あすなろ書房 作者が自分の体験をもとに、20年以上の年月をかけて作った絵本です。世間 に名を知られるような有名な人ではありませんが、序文にあるように、「人 のことを広く深く思いやる」という精神は他の伝記にも共通するものです。 『コルチャック先生 子どもの権利条約の父』 トメク・ボガツキ 作 講談社 子どものために力を尽くしたユダヤ人のコルチャック先生の絵本です。最後 は悲しい結末ですが、絵も文章もすばらしく、「子どもの権利条約」に強い 影響をおよぼしたコルチャック先生という人物について知るための良い絵本 です。 『この人を見よ!歴史をつくった人びと伝』シリーズ ポプラ社 マンガが入っていたり、挿絵や写真が多く、文字も少ないので、本を読むこ とが苦手な子どもにも読みやすいシリーズです。 ご質問などありましたら、遠慮なくお電話ください。 渋谷区立中央図書館 図書館専門員(電話:3403-2591 区役所内線:3652)
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