グローバルレポート 2106-8 №23

出雲高校 Izumo High School
第 23 号
Sept 8, 2016
2 学期の始まり。久徴祭での皆さんのオープニングムービーでは、無限の才能を数分で感じられました。
感動をありがとうございます。8月末の発行が遅れましたこと、お詫びいたします。
<世界を舞台に活躍する私たちの先輩>
小村桂代氏(本校 47 期卒: 茶道部 OG)
島根県立古代出雲歴史博物館勤務
Q1. どんな感じの高校生でしたか?
ごく普通の生徒でした。引っ込み思案だったので、
もっと色々挑戦してみても良かったかなと思いま
す。絵を描くことや古典が好きだったことが、今の
職業に活かせています。
Q2. 日本と海外の著名人の来館者は?
日本国内では皇室の方々や政財界、芸能界からも
様々お見えになります。海外の大使の方や、海外の
美術館館長もお見えになります。
Q3. 海外の来館者の中で特に多い国は?
フランスと台湾
Q4. グローバルなお客様のためのおもてなしの取り組みについて教えてください。
ご希望の方には、外国語(英語・韓国語)の音声ガイドを無料で貸出しています。また、外部より講
師を招いて、英語やフランス語の研修を行なっています。挨拶やご案内を外国語で話すことで、少しで
もグローバルなお客様とのコミュニケーションがとれるよう、また心地よく過ごしていただけるようつ
とめています。
Q5. 実際に外国人のお客様をご案内されるときなど、どんな気持ちですか?!
やはり緊張しますが、研修で習ったことを活かしたい、お客様に楽しんでいただきたいという思いで
ご案内しています。外国人のお客様と接して印象的なのは、しっかり相手の目を見て話して下さること。
そして表情が豊かで笑顔が素敵。私の拙い英語にもきちんと耳を傾けて下さいます。だからこそ伝えた
いと思いますし、伝わった時はとても嬉しいです。
Q6. 外国人のお客様が一番感動される展示物を教えてください。
平安時代、日本で一番高かったといわれる出雲大社の 1/10 の復元模型と、国宝に指定されている青銅
器でしょうか。また、ふいご踏み体験も人気があります。
“博物館=真面目に鑑賞する場所”というイメ
ージを持つ外国の方にとっては意外性があり、遊び心があって面白いと感じて下さるようです。
~☆現在の出雲高校生にメッセージ☆~
まずは、甲子園出場おめでとうございました!スタンド席で一丸となって応援する生徒の皆さんの姿
や、試合終了後の選手の皆さんの清々しい表情を見て、文武両道とはまさにこのこと、素晴らしいなぁ
と嬉しく頼もしく感じました。
学業や部活動で日々忙しいとは思いますが、ぜひ歴博にも遊びに来ていただけたらと思います。島根
って実はこんなにすごい所なんだ!ということを知ってもらって、故郷を誇りに思い、好きになっても
らうきっかけになれば、とても幸せです。
毎年恒例の大社遠足の際にでも、ぜひお立ち寄りください♪
スタッフ一同、心よりお待ちしております。
<世界の高校紹介シリーズ 4>
~ニュージーランド~
去年度の課題研究・英語スピーチやディベートのサポーター
で出雲高校とのご縁があった ALT 主任の先生、Callum さん
義務教育制度は、2つ。
Hello I’m Callum David
Johnston!
日本滞在は、6 年目。人生で大切
なことは、人と人とのご縁を大切に
①小学校(6 年 5-11 才)、中学校(2
すること。時間を作って人と話すこ
年 11-13 才)、高校(5 年 13-18
と。誰かの時間は自分の時間より大
才)
事なんだ。
②小学校(6 年)、高校(5 年)
私は、②でした。
~日本との違いは?~
高校は、寄付金によって運営され
ニュージーランドは、男子校と
ています。
女子高が多く、兄弟男三人全員男
子校に通った。
~通学~
バスで30分の距離かお父さんの
~日本との違い その2~
車。
芝生が管理者によって整備され
ていて、ランチ時間は裸足で芝生
~部活~
の上で、ラグビー、サッカーをし
部活はあったけど、練習は週
たりしていました。
に1回か多くても3回。地域の
クラブに入っている人もいた。
~選挙権~
~大学~
~夢~
高校で大学入学資格を取得す
今は、これといった夢はない。でも、自
ると入学できる。20 歳になると
分と人が仕事でもプライベートでも幸せ
誰でも大学に入学できる。
になることをしたいと思っているよ。
ニュージーランドも 18 才以上
に投票権がある。でも若い人が投
票にいかないという問題がある。
カラムさんの通った高校の HP は、こちらです。http://www.shirley.school.nz/ カラムさんは、母国に一旦帰国
してから、今は東京でお仕事をされるそうです。都会生活はとても疲れるそうです。新天地でのご活躍、応援してます♪
人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人
<司書・ユキタケおすすめの SGH 本
No.1>
出雲高校図書館の「世界を知るためのおすすめ本」をこのコーナーで紹介していきます。
今回の1冊は『翻訳できない世界のことば』
(エラ・フランシス・サンダース著
前田まゆみ訳 創元
社)。日本語の「ボケッと」や「侘び寂び」といった、一言では翻訳しきれない各国の52の言葉がイラ
スト付きで紹介された本です。
「フォレルスケット」(ノルウェー語:語れないほど幸福な恋に落ちている)、「ジャユス」(インドネ
シア語:逆に笑うしかないくらいじつは笑えないひどいジョーク)、
「コティスエルト」
(カリブ・スペイ
ン語:シャツの裾を絶対ズボンの中に入れようとしない男の人)など、日本でもありそうな感情や状況
を表す言葉もあれば、
「ポロンクセマ」(フィンランド語:トナカイが休憩なしで、疲れず移動できる距
離)といったその国独自の生活習慣や環境が背景にある言葉も。これらの「一言」から、世界の広がり
と共通点を実感できるかもしれませんよ。