No.41 2学期のはじまり

風 のかたち
No.41
安田小学校長
新田 哲之
2016 年 9 月 3 日
2学期のはじまり
2 学期を迎え、学校に子どもたちが帰ってきました。教室では友達や先生と顔を合わせる子ど
もの笑顔が、グラウンドでは駆け回る子どもの姿が見られ、学校の息吹を感じます。
朝、1 年生が、「お米ができています。」と言いに来ました。夏休み明けの学校の変化を誰か
に伝えたくなったようです。「そうか、良かったなあ。」と答えるだけではもったいないので
「先生にも見せてください。」と言ってみました。その子が、「ほら、ここにお米ができてい
ます。」と誇らしげに話しているうちに、「お米がたくさんできて、こんなに曲がっている。」
「重くて曲がっている。」と気づきや考えを話し始めました。こちらが、「たしかに、垂れ下
がっているね。」と言えば、「垂れ下がる?」と聞くので、上を向いているお米と垂れ下がっ
ているお米を見比べさせました。そうしているうちに 2 年生もやってきて、株がいくつも分か
れていることや稲穂にお米が左右に順序良くついていることを見つけていました。子どもとい
うのは、観察力や表現力に目を向けてやれば、その力をおのずとつけていきます。2 学期も授業
や学校生活を通して子どもが学力をつけることを楽しみにしています。
始業式と目標
今日、始業式がありました。校長先生のお話を聞きました。
生活ノートの漢字は高学年は 40 字以上書くことが目標になっていることや、安田のしつけ教育の事につ
いてお話しされました。そして、私の目標は、「2 学期にある行事で 6 年生として活やくする」です。
この目標の通り、最高学年だし、2 学期にはたくさん行事があるから、ふさわしい態度でのぞみたいと思い
ます。
初日の 6 年生の日記です。みんなのために力を尽くす考えが伝わってきます。4 年生になると
先を見通して行動することが身につく時期で、5 年生になると学校全体のことを考えて行動する
ことができる年齢です。6 年生になると、運動会や文化祭といった学校行事でどう行動すればよ
いか判断できる時期です。特に、6 年生は学校行事を自分たちの手でつくっていく高い意識をも
ってほしいと思います。6 年生が学校行事の中心になって活躍することは、人のために尽くす真
のリーダーシップを身につけることになります。運動会で入場の集合をかけて下級生を並べ、
入場のアナウンスをし、競技の準備や片付けをすることは、人のために役立つことで、尊い行
いです。そのことを学ぶ絶好の機会が 2 学期にはあります。そして、人のために尽くす 6 年生
を見て、下級生は育ちます。
身近な人のために尽くす行いは、将来、人のために社会に貢献する人になることにつながり
ます。そのために学力も身につけます。これは、学校教育のめざすところであり、われわれ教
師の使命です。