平成28年9月2日 報 道 提 供 資 料 地方公務員災害補償基金負担金の過払いについて 1 事実の概要 地方公務員災害補償制度は、地方公務員等が公務上の災害(負傷、疾病、障害、死亡)又は通 勤による災害を受けた場合に、その災害によって生じた損害を補償し、及び必要な福祉事業を行 い、もって地方公務員等及びその遺族の生活の安定と福祉の向上に寄与することを目的とする制 度です。 基金の活動及び補償等の実施に必要な財源は、地方公共団体からの負担金等で賄われています。 この負担金は、職務の種類による職員の区分に応じ、その職務の種類ごとの職員の給与(退職手 当・児童手当を除く。)の総額に補償に要する費用等を考慮して定める割合(負担金率)を乗じ て算出されます。 今回、この負担金の算定の際に、参照項目の錯誤と計算方法の誤りにより、平成15年度分か ら平成25年度分までの負担金について算出誤りがあり、合計で約 4,801 万円の過払いが生じて いることが判明しました。このうち、平成21年度分以前の計約 2,818 万円については、地方自 治法による5年間の消滅時効の期間を経過しており、還付対象とはならないことから、平成22 年度分から平成25年度分までの合計約 1,983 万円について、制度を運用する地方公務員災害補 償基金本部と協議・調整を行った結果、還付を受けることとなりました(別紙参照) 。 2 現在の対応状況 ・ 平成22年度分から平成25年度分までの計約 1,983 万円は地方公務員災害補償基金本部 に対して還付について請求を行ってまいります。 ・ 還付対象とならない約 2,818 万円については、現在法律相談等を行いながら、市としての 対応を検討中です。 3 誤りの内容 今回の事案では、①負担金の算出にあたり参照すべき項目に錯誤があり、一般会計の給与の 総額を過剰に算出していたこと、②一般会計分「その他の職員」の給与の総額に、本来、控除 すべき教育職員及び消防職員の退職手当・児童手当の額が誤って算入されていたこと、により 過払いが生じてしまったものです。 なお、誤った手法を長期間に渡り継続してきたことについて、その原因を調査し、実態につ いて解明を進めているところです。 4 今後の対応 現在、実態調査を行うとともに、法律相談等を行い市としての対応を検討しているところで す。内容が固まり次第、改めて公表させていただきます。 総務企画局人事部職員厚生課 電話044-200-2138 別紙 負担⾦過払い額の内訳 基金負担金 支払済額(A) 25年度分 76,995,159 73,482,903 3,512,256 24年度分 78,281,938 74,753,464 3,528,474 23年度分 69,584,115 63,625,724 5,958,391 22年度分 71,261,661 64,430,127 6,831,534 ( 保 存 文 書 再計算額(B) 過払額 (A-B) ) 5 年 に よ り 確 認 ー 電 子 デ タ 及 び 決 算 書 に よ り 算 出 還付対象分合計 19,830,655 21年度分 72,108,892 64,850,829 7,258,063 20年度分 64,869,722 58,471,545 6,398,177 19年度分 62,682,875 59,977,295 2,705,580 18年度分 65,469,149 60,884,650 4,584,499 17年度分 61,626,089 59,289,024 2,337,065 16年度分 62,338,385 59,910,340 2,428,045 15年度分 64,035,979 61,566,193 2,469,786 時効対象分合計 28,181,215 総 合 計 48,011,870
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