平成28年度国内旅行業務取扱管理者試験 ① 解答・解説 旅行業法 法=旅行業法 施行規則=旅行業法施行規則 規則=旅行業者等が旅行者と締結する契約等に関する規則 1=ウ 2=エ バス停留所付近でバス会社に代わってバス乗車券を販売する行為がこれに該当し、旅行業に該 当しない。 3=ウ ア-旅行業の登録の有効期間は、登録がなされた日から起算して5年間である(法第6条の2) 。 営業保証金を供託した日から起算して5年は、誤り。 イ-地域限定旅行業の登録は、その主たる営業所の所在地を管轄する都道府県知事に対して登録 申請書を提出する(施行規則第1条第2号) 。観光庁長官は、誤り。 エ-旅行業者代理業者には登録の有効期間が定められてなく、登録の有効期間の更新登録申請は 不要。 4=イ 法第 14 条の2第1項により、正しい。 ア-第3種旅行業者は、募集型企画旅行おいては営業所が所在する市町村および隣接する市町村、 観光庁長官が定める区域に限って取り扱うことができるが、受注型企画旅行についてはその 対象地域に制限がない(施行規則第1条の2第3号) 。よって、誤り。 ウ-第2種旅行業者にかかわらず、本邦内または本邦外の旅行業務について、その対象となる旅 行業者の国籍は定められていない(第2条) 。よって、旅行業者は訪日外国人を対象にした 本邦内の旅行(企画旅行を含む)を取り扱うことができる。 5=イ 旅行業法以外の法律(本肢の道路交通法)に違反した場合、禁固以上の刑に処せられ、刑の執 行が終わって5年が経過していない者が登録の拒否に該当する(法第6条第1項第2号)。本肢 の場合、罰金刑であり、登録の拒否に該当しない。 ア-法第6条第1項第1号により、登録の拒否に該当する。 ウ-法第6条第1項第3号により、登録の拒否に該当する。 エ-法第6条第1項第9号により、登録の拒否に該当する。 6=ア a-第6条の4第3項により、正しい。 b-第6条の4第3項により、正しい。 c-本肢の場合、第1種旅行業への変更登録であり、観光庁長官へ変更登録申請を行う(施行規 則第4条の2第1項)。登録事項変更届け出書の提出は、誤り。第6条の4 d-本肢は、旅行業者代理業者が、その事業を地域限定旅行業に変更しようとするものであり、 新たに旅行業の登録申請をしなければならない。よって、 「業務の範囲の変更登録申請書の 提出」は誤り。 -1- 7=エ ア-第2種旅行業にかかる年間の取引見込み額が 5000 万円未満の場合における営業保証金の額 は 1100 万円である(施行規則第7条別表) 。700 万円は誤り。 イ-旅行業者の取引額は、その所属する旅行業者代理業者が取り扱った旅行業にかかる取引の額 も含まれる。および、受託契約によって、受託旅行業者が取り扱った取引の額も含まれる。 ウ-旅行業者は、営業保証金を供託した旨の届け出を登録行政庁に対して行った後から、その事 業を開始することができる(法第7条第3項)。よって、 「営業保証金を供託した後は直ちに 事業を開始することができる」は、誤り。 8=イ c-営業保証金から弁済(還付)を受けることができるのは、旅行業者と取引をした旅行者に限 られる。よって、本肢は誤り。 9=エ 法第 11 条の2第1項により、正しい。 ア-本邦外の旅行を取り扱う営業所においては、総合旅行業務取扱管理者が選任されていなかれ ばならない(法第 11 条の2第5項第2号) 。よって、国内旅行業務取扱管理者試験に合格し た者のみの選任は、誤り。 イ-どのような場合であっても、1人の者が複数の営業所において旅行業務取扱管理者として選 任されることがあってはならない(法第 11 条の2第4項) 。 ウ-選任した旅行業務取扱管理者のすべてが欠けるに至ったときは、旅行者と旅行業務にかかる 契約(本肢の受託契約による旅行者との旅行契約を含む)を締結してはならない(法第 11 条の2第2項) 。 10=ア 施行規則第 10 条(旅行業務取扱管理者の職務)のいずれにも、本肢は該当しない。すなわち、 本肢が旅行業務取扱管理者の職務に定められていない。 11=エ a-旅行業務の取扱料金は、旅行業者が事業を開始する前に定め、営業所において旅行者に見や すいように掲示する(法第 12 条第1項) 。よって、本肢中の「事業の開始後速やかに」およ び「掲示または旅行者が見やすいように備え置かなければ……」は、誤り。 c-旅行業務の取扱の料金の変更について、登録行政庁への、その変更の届け出は不要。 d-旅行業者代理業者は、所属旅行業者が定めた旅行業務の取扱料金を営業所において旅行者に 見やすいように掲示しなければならない(法第 12 条第3項) 。 12=ア 法第 12 条の2第3項により、正しい。 イ-旅行業約款に記載されている弁済業務保証金からの弁済限度額の変更は、軽微な変更であり、 登録行政庁の認可を得ることなく、変更をすることができる(法第 12 条の2第1項)。 ウ-旅行業約款を標準旅行業約款と同一のものに変更しようとするときは、登録行政庁の認可を 得ることなく、変更することができる(法第 12 条の3) 。 エ-旅行業務の取扱の料金、その他の旅行者との取引にかかる金銭の収受に関する事項は、旅行 業約款に記載しなければならない事項の1つである(法第 12 条の2第2項第2号)。 よって、 誤り。 13=ア 本肢は、企画旅行契約締結後に交付する書面へ記載すべき事項であり、取引条件の説明には該 当しない。 -2- 14=ウ ア-本肢の場合、 あらかじめ旅行者の承諾を得て行わなければならない。 (法第 12 条の4第3項) イ-旅行相談にかかる取引条件の説明は、「旅行相談の対価」、「旅行相談の対価の収受の方法」、 「サービスの内容」についてであり、本肢の「契約の変更および解除に関する事項」は該当 しない。 15=ア 本肢は、旅行契約締結前の取引条件の説明で行う事項であり、企画旅行契約締結後に交付する 書面への記載事項に該当しない。 16=ウ 旅行業務取扱管理者の証明書を外務員の証明書に代えることはできない。旅行業務取扱管理者 が外務員として旅行業務を行うときは、旅行業務取扱管理者の証明書および外務員の証明書を携 帯する。外務員として、旅行業務を行うときは外務員証明書を提示する。旅行者から請求があっ たときは、旅行業務取扱管理者の証明書を提示する。 ア-法第 12 条の6第1項により、正しい。 イ-法第 12 条の6第2項により、正しい。 エ-法第 12 条の6第3項により、正しい。 17=イ a-規則第 13 条第2号により、広告の表示事項として定められている。 b-規則第 13 条のいずれにも該当せず、広告の表示事項に該当しない。 c-規則第 13 条第5号により、広告の表示事項として定められている。 d-規則第 13 条のいずれにも該当せず、広告の表示事項に該当しない。 18=エ a-規則第 14 条第8号により、誇大表示をしてはならない事項に該当する。 b-規則第 14 条第7号により、誇大表示をしてはならない事項に該当する。 c-規則第 14 条第2号により、誇大表示をしてはならない事項に該当する。 d-規則第 14 条第3号により、誇大表示をしてはならない事項に該当する。 19=ウ ア-旅行業者等は、それぞれの営業所において、標識を掲示しなければならない(法 12 条の9 第1項) 。よって、誤り。 イ-旅行業にかかる標識と旅行業者代理業にかかつ標識は異なる。よって、所属旅行業者と同一 様式の標識は、誤り。 (法 12 条の9第1項) エ-選任された旅行業務取扱管理者の氏名は、標識への記載事項に該当するが、法人の代表者の 氏名は、標識への記載事項に該当しない。 20=イ 施行規則 33 条第2項により、正しい。 ア-企画旅行に参加する旅行者に同行して旅程管理業務を行う者が複数いる場合は、1人以上が 旅程管理業務を行う主任の者の資格を有していなければならない。よって、同行するすべて の者が旅程管理業務を行う主任の者の資格として定められている要件満たす必要はない。 ウ-本肢の実務の経験とは、研修の課程を終了した日の前後1年以内に1回以上、または、研修 の課程を修了した日から3年以内に2回以上の経験をいう。(施行規則第 33 条第1項) エ-本肢は登録の拒否事項に該当する。登録の拒否事項に該当する者を旅程管理業務を行う主任 の者とすることができない(法第 12 条の 11 第1項)。よって、誤り。 -3- 21=エ 旅行業者等は、営業の貸渡しその他いかなる方法をもってするかを問わず、旅行業または旅行 業者代理業を他人にその名において経営させてはならない(法第 14 条第2項)。よって、誤り。 ア-法第 13 条第1項により、正しい。 イ-法第 13 条第2項により、正しい。 ウ-施行規則第 37 条の9第1号により、正しい。 22=イ a-旅行業者代理業者は、旅行業務に関し取引をしようとするときは、所属旅行業者の氏名又は 名称及び旅行業者代理業者である旨を取引の相手方に明示しなければならない(法第 14 条 の3第2項)。よって、本肢の場合、所属旅行業者の登録番号を取引の相手方に明示するこ とは不要。すなわち、誤り。 b-法第 14 条の3第3項により、正しい。 c-法第 14 条の3第1項により、正しい。 d-本肢の場合、当該所属旅行業者がその旅行業者代理業者への委託につき相当の注意を行い、 かつ、その旅行業者代理業者の行う旅行業務につき旅行者に加えた損害の発生の防止に努め たときには、その責任を免れる(法第 14 条の3第5項)。よって、本肢は、旅行者に加え た損害の発生の防止に努めることが明示されてなく、誤りとなる。 23=ウ 旅行業者が登録の通知を受けた日から 14 日以内に営業保証金を供託した旨の届け出を行わず、 かつ、登録行政庁から7日以上の期間を定めて催告がなされ、その催告の期間内に営業保証金を 供託した旨の届け出がなされないときには、その旅行業者の登録は取り消される。 すなわち、本肢は上記と異なるものであり、誤り。 ア-本肢は法第6条第1項第7号および法第 19 条第1項第2号により、正しい。 イ-法第 19 条第1項第3号により、正しい。 エ-法第6条第1項第3号および法第 19 条第1項第2号により、正しい。 24=ア a-法第 23 条の3第3号により、定められている。 b-法第 23 条の3第5号により、定められている。 c-法第 23 条の3(旅行業協会の業務)に定められていない。 d-法第 23 条の3(旅行業協会の業務)に定められていない。 25=ウ 旅行業協会に加入しようとする旅行業者は、その加入しようとする日までに、弁済業務保証金 分担金を旅行業協会に納付しなければならない(法第 22 条の 10 第1項第1号)。よって、本肢 中の「加入の日から7日以内に…」は、誤り。 ア-法第 22 条の 10 第2項により、正しい。 イ-法第 22 条の 10 第2項により、正しい。 エ-法第 22 条の 11 第2項により、正しい。 -4- ② 約款 募集=標準旅行業約款募集型企画旅行契約の部 受注=標準旅行業約款受注型企画旅行契約の部 特別補償=標準旅行業約款特別補償規程 手配=標準旅行業約款手配旅行契約の部 相談=標準旅行業約款旅行相談契約の部 貸切バス=一般貸切旅客自動車運送事業標準運送約款 フェリー=海上運送法第9条第3項の規定に基づく標準運送約款 航空=国内航空運送約款 JR=JR旅客営業規則 宿泊=モデル宿泊約款 1.1=ウ ア-募集第3条により、正しい。 イ-募集第4条により、正しい。 エ-募集第2条第5項により、正しい。 2=エ a-募集第5条第1項および第2項により、正しい。 b-募集第6条第 1 項により、正しい。 c-募集第6条第3項により、正しい。 3=ア 募集型企画旅行契約は、旅行業者が契約の締結を承諾し、かつ、申込金を受理したときに 成立する(募集第8条第1項) 。よって、本肢中の「所定の申込書を受理したとき…」は、 誤り。 イ-募集第8条第2項により、正しい。 ウ-募集第9条第1項により、正しい。 エ-募集第 12 条第1項により、正しい。 4=ウ a-旅行開始日の前日から起算してさかのぼって7日目に当たる日以降に旅行の申し込み がなされた場合は、旅行開始日までの契約書面に定める日までに、確定書面を交付する (募集第 10 条第1項)。よって、本肢は、誤り。 b-募集第 10 条第 1 項により、正しい。 c-募集第 10 条第3項により、正しい。 5=ア a-募集第 13 条により、正しい。 b-本肢の航空便の欠航は、旅行サービス提供の中止に該当し、募集第 13 の規定により、 旅行契約の内容を変更することができる。及び、それに伴って旅行代金を変更すること ができる(募集第 14 条第4項)。よって、正しい。 c-本肢中の文章を適用することができるのは、運送機関の運賃・料金に対してであって、 宿泊機関は該当しない(募集第 14 条第1項) 。よって、誤り。 -5- 6=イ 本肢は、募集第 16 条第2項に定める「取消料を支払うことなく、募集型企画旅行契約を 解除することができる」事由に該当しない。よって、取消料の支払いが必要。 ア-募集第 16 条第2項第3号により、取消料の支払いは不要。 ウ-募集第 16 条第2項第 1 号により、重要な変更であり、取消料の支払いは不要。 エ-募集第 16 条第2項第 4 号により、取消料の支払いは不要。 7=ア ① 日帰りの国内旅行の場合 旅行開始日の前日(8月 30 日)から起算してさかのぼって3日目にあたる日(8月 28 日)より前に。すなわち、8月 27 日までに。 ② 2泊3日の国内旅行の場合 旅行開始日の前日(8月 30 日)から起算してさかのぼって 13 日目にあたる日(8月 18 日)より前に。すなわち、8月 17 日までに。 8=ウ a-募集第 18 条第1項第1号により、正しい。 b-募集第 18 条第2項により、正しい。 c-募集第 18 条第1項第4号、第2項、第3項により、正しい。 d-本肢の旅行者に対して募集第 18 条第1項第2号により、旅行契約を解除することがで きる。ただし、未だ提供を受けていない旅行サービスにかかる旅行代金から取消料、違 約料等を差し引いて残りを払戻しなければならない(募集第 18 条第2項および第3項) 。 よって、誤り。 9=ア a-旅行代金減額による旅行代金の払い戻しは、契約書面に記載した旅行終了日の翌日から 起算して 30 日以内に払い戻しする(募集第 19 条第1項)。よって、誤り。 b-旅行開始後の旅行契約解除による旅行代金の払い戻しは、契約書面に記載した旅行終了 日の翌日から起算して 30 日以内に払い戻しする(募集第 19 条第1項)。よって、誤り。 c-募集第 19 条第 2 項により、正しい。 10=ア a-募集第 24 条により、正しい。 b-募集第 26 条により、正しい。 c-本肢に関する規定は存在しない。よって、誤り。 11=エ 募集第 30 条第2項により、正しい。 ア-本肢中の「旅行者1名につき 10 万円を限度…」は誤りで「旅行者1名につき 15 万円を 限度…」が正しい(募集第 27 条第3項) 。よって、本肢は誤り。 イ-本肢中の「損害発生の翌日から起算して1年以内に…」は誤りで「損害発生の翌日から 起算して2年以内に……」が正しい(募集第 27 条第3項) 。よって、本肢は誤り。 ウ-本肢中の「旅行終了後速やかに…」は誤りで「旅行地において速やかに……」が正しい (募集第 27 条第3項) 。よって、本肢は誤り。 12=ア a-受注第2条第1項により、正しい。 b-受注第 13 条第1項により、正しい。 c-本肢に関する規定は存在しない。よって、企画料金を旅行者に対して請求することはで きない。すなわち、誤り。 -6- 13=エ a-受注第 23 条第1項により、正しい。 b-受注第 15 条第1項により、正しい。 c-受注第9条第2項により、正しい。 14=イ 変更補償金は、旅行終了日の翌日から起算して 30 日以内に支払う(受注第 30 条第1項) 。 よって、本肢は誤り。 ア-受注第 30 条第1項により、正しい。 ウ-受注第 30 条第1項により、正しい。 エ-受注第 30 条第 3 項により、正しい。 15=エ 本肢は、契約書面に記載した観光施設(レストランを含む)の変更であり、変更補償金の 支払い対象となる(募集第 29 条第 1 項、別表第二、受注第 30 条第1項、別表第二) 。 ア-本肢は列車の大幅な遅延、すなわち、当初の運行計画によらない運送サービスの提供が 原因となった旅行契約の内容の変更であり、変更補償金の支払いは不要(募集第 29 条 第 1 項、受注第 30 条第1項) 。 イ-本肢の航空便の変更は、変更補償金の支払い対象となる変更に該当しない。よって、変 更補償金の支払いは不要。 (募集別表第二、受注別表第二) 。 ウ-本肢は、新幹線の運休、すなわち、旅行サービス提供の中止による旅行契約の内容の変 更であり、変更補償金の支払いは不要(募集第 29 条第 1 項、受注第 30 条第1項)。 16=ウ 入院見舞金と死亡補償金、または入院見舞金と後遺障害補償金を重ねて支払うときは、そ の合計額を支払う(特別補償第8条第3項) 。よって、誤り。 ア-募集第 28 条第1項および受注第 29 条第1項により、正しい。 イ-募集第 28 条第2項および受注第 29 条第2項により、正しい。 エ-特別補償第 15 条により、正しい。 17=エ 本肢の旅行者は、闘争行為を行った行為者本人ではない。よって、本肢の旅行者の携帯品 の損害に対して携帯品損害補償金は支払われる(特別補償第 17 条第1項第3号)。 ア-クレジットカードは、補償対象品に該当しない(特別補償第 18 条第2項第2号)。 イ-置き忘れまたは紛失が原因である場合は携帯品損害補償金は支払われない(特別補償第 17 条第1項第 11 号) 。 ウ-補償対象品の瑕疵(傷)に対しては携帯品損害補償金は支払われない(特別補償第 17 条第1項第7号) 。 18=ウ 旅行代金とは、旅行業者が旅行サ-ビスを手配するために、運賃、宿泊料、その他の運送・ 宿泊機関等に対して支払う費用および旅行業者所定の旅行業務取扱料金(変更手続料金およ び取消手続料金を除く)をいう(手配第2条第3項) 。よって、本肢は誤り。 ア-手配第8条により、正しい。 イ-手配第9条第1項により、正しい。 エ-手配第 22 条により、正しい。 19=イ a-手配第 15 条第1項により、正しい。 b-運送機関の運賃・料金の改定があった場合、旅行業者は旅行代金を増額することができ る。これを理由に旅行者が旅行契約を解除する場合、その取り消し等にかかる費用を旅 行者は負担しなければならない。よって誤り。 c-手配第3条により、正しい。 -7- 20=ウ 旅行業者は、旅行業者が作成した旅行の計画にかかる運送・宿泊機関等について、実際に 手配が可能であることを保証するものではない。したがって、満員等の事由により、旅行業 者が作成した旅行計画にそった運送・宿泊機関等との間で旅行サ-ビスにかかる契約が締結 できなかったとしても、旅行業者は、その責を負うものでない(相談第6条第2項)。よっ て、誤り ア-相談第1条第1項により、正しい。 イ-相談第1条第2項により、正しい。 エ-相談第6条第1項により、正しい。 2=エ 貸切バス会社が収受する運賃および料金は、乗車時において地方運輸局長に届け出て実施して いるものによる(貸切バス第 11 条第1項) 。よって、本肢中の「当該バス会社の本社所在地を管 轄する都道府県知事に届け出…」は、誤り。 ア-貸切バス第2条第1項により、正しい。 イ-貸切バス第 16 条により、正しい。 ウ-貸切バス第4条第8号および貸切バス第 17 条により、正しい。 3=イ 100キロメ-トル以上200キロメ-トル未満のものにあっては、その通用期間は発売当日を含め て2日間(フェリー第11条第1項第1号ア)。よって、発売当日限りは誤り。 ア-フェリー第2条第4項第1号により、正しい。 ウ-フェリー第 11 条第3項により、正しい。 エ-フェリー第 20 条第1項により、正しい。 4=イ 運送の引き受けは、航空会社が共同で行い、航空会社のいずれかがその運送を行う。航空 会社のいずれかが行った運送につき、賠償責任を負う場合、連帯してその責任を負う(航空第5条) 。 ア-航空第 19 条により、正しい。 ウ-航空第 48 条により、正しい。 エ-航空第 37 条第 4 項により、正しい。 5=エ 訪日観光団体に対する無賃の適用は、団体旅客 15 名以上 50 名までのとき、うち1名が無賃に、 51 名上のときは 50 名までごとに1名を加えた人員を無賃扱い人員とする。よって、誤り。 6=イ 宿泊契約は、宿泊業者が宿泊の申し込みを承諾したときに成立する。 ア-宿泊第5条により、正しい。 ウ-宿泊第 14 条により、正しい。 エ-宿泊第 15 条により、正しい。 -8- ③ 国内旅行実務 1.1=イ 閑谷(しずたに)学校=岡山県備前市閑谷。 ア-弘道館(こうどうかん)=茨城県水戸市。旧水戸藩の藩校。 ウ-中込(なかごみ)学校=長野県佐久市。明治時代初期の洋風校舎。 エ-致道(ちどう)館=山形県鶴岡市。旧庄内藩の藩校。 2=イ ア-福江島=長崎県五島列島の南西端の島。 ウ-出島=長崎市内。江戸時代の鎖国政策の一環として築造された扇型の人工島。 エ-高島=長崎市。旧炭坑の島。 3=ア 白米千枚田(しろよねせんまいだ)=石川県輪島市に所在する棚田。 イ-三段壁=和歌山県白浜町の海に直立する長さ2キロの柱状節理の大岩壁。 ウ-丸山千枚田=三重県熊野市の棚田。 エ-千羽海崖(せんばかいがい)徳島県美波町に所在する約3キロ続く断崖絶壁。 4=エ 六義園(りくぎえん) ア-清澄(きよすみ)庭園=東京都江東区の都立庭園。 イ-三渓園(さんけいえん)=神奈川県横浜市 ウ-浜離宮恩賜(はまりきゅうおんし)庭園=東京都中央区に所在する都立庭園。 5=ウ 直島(なおしま) ア-女木島(めぎじま)=香川県高松市。 イ-生口島(いくちじま)=広島県東部。平山郁夫美術館、耕三寺がある。 エ-青海島(おうみしま)=山口県中北部。海上アルプスの別名がある。 6=イ 伊良湖岬 ア-野島崎(のじまざき)=千葉県南房総市白浜。房総半島の南端。野島崎灯台がある。 ウ-御前崎(おまえざき)=静岡県中部。東に駿河湾、南に遠州灘を望む岬。 エ-佐多岬(さたみさき)=鹿児島県大隅半島の最南端。 7=エ 耶馬渓(やばけい) ア-菊池(きくち)渓谷=熊本県。菊池川の上流。紅葉の名所。 イ-立久恵(たちくえ)峡=島根県出雲市。 ウ-高千穂(たかちほ)峡=宮崎県北西部。 8=ア 積丹(しゃこたん)半島 イ-知床半島=北海道北東部。 ウ-根室(ねむろ)半島=北海道南東部。 エ-野付(のつけ)半島=北海道東部。 2.1=ア 鞍馬の火祭りは、京都市鞍馬の由岐神社の例祭。 ア-時代祭り=10 月。京都市、平安神宮の祭事。 イ-三社祭=5月。東京都。浅草神社の祭事。 ウ-相馬野馬追(そうまのまおい)=7月。福島県相馬市・南相馬市。 エ-先帝祭(せんていさい)=4月。山口県下関市。赤間神宮の祭事。 2=エ 秩父夜祭は、埼玉県秩父市の秩父神社の例祭。 ア-大菩薩峠(だいぼさつとうげ)=山梨県甲州市。中里介山の長編時代小説「大菩薩峠」。 イ-岩宿(いわじゅく)遺跡=群馬県みどり市。旧石器時代の遺跡。 ウ-寝覚の床(ねざめのとこ)=長野県木曽郡。木曽川の岩場の景観。 エ-長瀞(ながとろ)=埼玉県秩父郡。荒川上流の渓谷で長瀞ラインくだりが行われている。 -9- 3=ウ 阿波踊りは、徳島県発祥で、徳島県内の市町村で行われている。 ウ-「はりまや橋」は、高知県高知市内に所在する。 4=イ 諏訪大社=長野県諏訪市に所在。御柱(おんばしら)祭で有名。 ア-気多(けた)大社=石川県羽咋市。 ウ-多賀(たが)大社=滋賀県多賀町。 エ-松尾(まつのお)大社=京都市嵐山。 3.1=イ 大原美術館=岡山県倉敷市に所在。 ア-美ヶ原高原(うつくしがはらこうげん)美術館=長野県上田市美ヶ原。 ウ-国立西洋美術館=東京都上野 エ-足立(あだち)美術館=島根県安来市。 2=ア 金森(かねもり)赤レンガ倉庫群=北海道函館市。 イ-北海道開拓の村=北海道札幌郊外、野幌森林公園内。 ウ-白い恋人パーク=北海道札幌市内。 エ-昭和新山熊牧場 3=エ 三島スカイウォーク=静岡県三島市。日本一長い歩行者用つり橋。 ア-龍神大吊橋=茨城県常陸太田市。 イ-佐田の沈下橋=高知県。四万十川にかかる欄干のない橋。 ウ-伊良部大橋=沖縄県。宮古島と伊良部島を結ぶ橋。 4=ウ 浦富(うらとみ)海岸=鳥取県東北部。 ア-鞆の浦(とものうら)=広島県福山市。 イ-雨晴(あまはらし)海岸=富山県高岡市。 エ-笹川流れ=新潟県村上市の海岸線。 4.1=ア 共に兵庫県 イ-豊富温泉(北海道北部)――トラピスチヌ修道院(北海道函館市)――大間崎(青森県) ウ-四万温泉(群馬県)――恵林寺(山梨県)――野反(のぞり)湖(群馬県) エ-別所温泉(長野県)――上田城跡(長野県)――清里(きよさと)高原(山梨県) 2=イ 最上峡(山形県)――月山(山形県)――太宰治記念館「斜陽館」 (青森県) ア-北上展勝地(きたかみてんしょうち)(岩手県)――安比(あっぴ)高原(岩手県)― ―――宮沢賢治記念館(岩手県) ウ-馬籠宿(岐阜県)――恵那峡(岐阜県)――杉原千畝記念館(岐阜県) エ-角島大橋(山口県)――秋吉台(山口県)――中原中也記念館(山口県) 3=ウ 手こねずし(三重県)――近江八幡(滋賀県) ア-かるかん(鹿児島県)――知覧(鹿児島県) イ-しょっつる鍋(秋田県)――角館(秋田県) エ-朴葉みそ(岐阜県)――飛騨高山(岐阜県) 4=エ 加賀百万石まつりは、6月に開催される。金沢市尾山神社の祭事。 5.1=ア 高山社跡=群馬県藤岡市高山。世界遺産「富岡製紙工場と絹産業遺産群」の構成資産の1 つであるが世界遺産には登録されていない。 イ-旧グラバー住宅=長崎市内。トーマス・グラバーの屋敷跡。 ウ-旧集成館=鹿児島市内。 エ-韮山反射炉(にらやまはんしゃろ)=静岡県伊豆の国市。 -10- 2=エ 今帰仁城(なきじんぐすく)跡 ア-中城城(なかぐすくじょう)跡=沖縄本島中部に所在。 イ-勝連城(かつれんぐすく)跡=沖縄県うるま市(沖縄本島中部) 。 ウ-座喜味城(ざきみぐすく)跡=沖縄本島中部に所在。 3=イ 酸ケ湯(すかゆ)温泉 ア-飯坂(いいざか)温泉=福島県福島市の奥座敷。 ウ-大鰐(おおわに)温泉=青森県南津軽郡。十和田湖、八甲田等の西方に位置する。 エ-玉川(たまがわ)温泉=秋田県東部。 4=ウ 尾瀬は、福島県、群馬県、新潟県、栃木県の 4 県にまたがる。長野県は関係しない。 5=エ 竹富島は、西表国立公園に含まれるが、与論島(鹿児島県)は含まれない。 6.1.①=ウ ア-点呼時間が含まれていないため、誤り。 イ-点呼時間が含まれていない。および、時間のは数整理が誤り。 エ-時間のは数整理方法が間違っている。 1.②=エ ア-回送距離が含まれていない。および、距離のは数整理が間違っている。 イ-回送距離が含まれていない。 ウ-距離のは数整理方法が間違っている。 1.③=ア 本問は、下限額によって運賃を求めているため、運賃の割引はできない。 よって、アが答となる。 2=エ バスガイドを含む乗務員の宿泊費および食事代は、契約責任者の負担とすることができる。 7=ウ 大人に同伴された小学生が大人に準じる食事と寝具等の提供を受けたときは、大人料金の 70% の 14,000 円の宿泊料となる。よって、誤り。 ア-6時間を超える延長であり、室料金の全額分の追加料金となる。よって、正しい。 エ-本肢は、18 名中の 10%の人数(1人未満切り上げ)に対して違約金は適用されない。 よって、2名(18 名×0.1=1.8 名(は数整理)→2名)には、違約金が適用されない。 8.1=イ 12 歳の小学生は、大人となる。よって、大人は2名。5歳の幼稚園児は小児運賃を適用。 12 歳以上の大人に同伴される席を占有しない2歳の幼児は無賃扱いとなる。 以上より、イが正しい。 2=ア 往復運賃適用の航空券は、予約便の変更が可能な航空券である。 本問は、往路、復路共に予約を取り消したときから、予約便の記載のない航空券となった。 以上より、払い戻しの際に取消手数料の適用は不要で、払戻手数料のみを往路と復路に適 用する。よって、アが正しい。 9.1=イ ア-本肢の指定席グリーン券の発売開始は、5月1日の午前 10 時からである。 ウ-普通団体において無賃が適用されるのは、団体構成人数が 31 名以上の場合であり、本 肢の場合は無賃の適用ができない。 エ-特定市内駅を含む乗車券の場合、発地においても着地においても、その市内駅での途中 下車はできない。途中下車をすると前途が無効となる。本肢の場合、山科駅~京都駅の 運賃を別に支払わなければならない。 -11- 2=エ ア-本肢の場合、 「つがる」または「スーパー北斗」のいずれか高額な特急料金に対しての み乗継割引を適用する。 イ-上野えきでの乗継に対しては、乗継割引は適用されない。 ウ-JR九州内においては、乗継割引の制度がない。 3=ア 乗車券に対して、220 円の払戻手数料が適用される。 特急料金は全額払い戻しされる。 グリーン料金に対しては、2日前の払い戻しであり、330 円の払戻手数料が適用される。 以上より、アが正しい。 4.①=ウ 幹線と地方交通線にまたがる行程であり、幹線営業キロと地方交通線換算キロの合計 (運賃計算キロ)によって、幹線の運賃表から運賃を求める。 以上より、ウが正しい。 4.②=ウ まず、それぞれの料金について、大人料金を求めて、それを小児料金にする。 大人料金の算出 1.高山――名古屋の特急料金 グリーン車を利用するので特急料金から 520 円を減ずる。 2,680 円-520 円=2,160 円 新幹線との乗継割引を適用する。 2,160 円×0.5=1,080 円 2.高山――名古屋のグリーン料金 2,750 円 3.名古屋――新富士 新幹線特急料金 自由席であるため、520 円を減ずる。 3,860 円-520 円=3,340 円 小児料金の算出 1.高山――名古屋の特急料金 大人料金を半額にする。 1,080 円÷2=540 円 2.高山――名古屋のグリーン料金 グリーン料金は、小児、大人、ともに同額。 よって、2,750 円 3.名古屋――新富士 新幹線特急料金 大人料金を半額にする。 3,340 円÷2=1,670 円 以上より、ウが正しい。 4.③=イ ア-本肢は、2時間以上の遅延ではないため、特急料金の払い戻しはできない。 ウ-高山――名古屋――新富士間の営業キロの合計が 386.5 キロ(136.4+30.3+19.8) であり、営業キロが 400 キロまでの乗車券の有効期間は3日間。よって、誤り。 エ-自由席特急券は、有効期間開始当日のみ有効。よって、誤り。 -12-
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