仕様書(PDF:344KB)

平成28年度府道堺狭山線外舗装構造調査業務
仕様書
平成28年度
堺市
建設局 土木部 土木監理課
第1章
総 則
第1条 適用範囲
本仕様書は、堺市(以下、「発注者」という)が受注者へ委託する「平成28年度府道
堺狭山線外舗装構造調査業務」(以下、「本業務」という)に適用する。
第2条 業務目的
本業務は、舗装補修工事に必要な舗装厚を決定するために、FWD(Falling Weight
Deflectometer=重錘落下式たわみ測定装置)により調査したたわみ量に基づき、既設舗
装の健全度、舗装補修断面等について検討し、適切な舗装厚を得ることを目的とする。
第3条 履行期限
本業務の履行期限は、契約締結日より平成29年3月31日までする。
第4条 対象路線及び測点箇所数
(1) 本業務の対象路線、測点数、コア調査箇所数を以下に示す。
調査延長
測点数
コア調査
(m)
(箇所)
(箇所)
府道堺狭山線①
210
11
4
府道堺狭山線②
1,400
70
10
府道堺狭山線③・府道富田林泉大津線①
1,200
60
8
府道富田林泉大津線②
1,000
50
6
合計
3,810
191
28
対象路線
(2) 本業務の位置は、別紙-1「位置図」のとおりとする。
第5条 照査技術者及び管理技術者
(1) 本業務に従事する照査技術者及び管理技術者は、本業務に精通した技術士(建設部
門:道路)またはRCCM(道路部門)の資格を有する者を配置し、契約後に資格証
明書の写しを提出しなければならない。
(2) 管理技術者以外に調査を行う担当技術者は、FWDを用いた調査に関する実務経験
及び基礎知識を有する者とする。
(3) 受注者は、業務の進捗を図るため、十分な数の技術者を配置しなければならない。
(4) 監督員が管理技術者及び担当技術者を不適当と認めた場合は、改めて人選しなけれ
ばならない。
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第6条 準拠する法令等
本業務は、本仕様書及び設計図書によるほか、以下の関係法令等、参考文献を基に、
実施するものとする。
(1) 道路法
(2) 舗装の維持補修ガイドブック2013(日本道路協会 平成25年11月)
(3) 舗装標準示方書(土木学会 平成27年10月)
(4) 舗装設計便覧(日本道路協会 平成18年2月)
(5) 舗装性能評価法(日本道路協会 平成18年1月)
(6) その他国土交通省の通達、関連法令及び各示方書
第7条 提出書類
受注者は、本業務の契約締結後速やかに以下の書類を提出するものとする。
(1) 堺市の契約約款に定める諸届け
(2) 業務計画書
(3) 着手届
(4) 照査技術者届、管理技術者届、担当技術者届
(5) 業務工程表
(6) その他本市監督員の指示するもの
第8条 工程管理
管理技術者は、業務工程表を提出し、監督員の承認を得なければならない。また現行
の業務工程表に変更が生じ、その内容が重要な場合には、その都度変更した業務工程表
を提出し、監督員の承認を得なければならない。
業務工程表は、監督員が指示をした場合には、細部の実施工程表を提出しなければな
らない。特に時期の定められた箇所及び項目については、監督員と事前に協議し、工程
の進捗を図らなければならない。
第9条 関係官公庁等との協議
管理技術者は、関係官公庁や関係機関と協議を行うとき、または協議を受けた時は、
誠意をもってこれにあたり、この内容を速やかに監督員に報告しなければならない。
第10条 委託の中止
受注者が本市の指示に従わなかったとき、または受注者に不正または不都合な行為が
あるときは、委託の中止を命じるときがある。この場合、工期の延長は行わない。
受注者の責でない事由により、作業の全部または一部の中止を命じることがある。こ
の場合、中止期間が工期を超えるとき、またその他やむを得ないときは、工期を延長す
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ることがある。
第11条 事故報告・被害の負担
業務遂行中における天災地変または盗難等による被害は、受注者の負担とする。本業
務の遂行に際し、第三者に被害を与えたとき、または事故が発生した場合は、直ちに処
置を講ずるとともに、事故の発生原因、経過及び事故による被害内容について、書面等
で報告しなければならない。また、誠意をもって交渉し、受注者の責により賠償を行わ
なければならない。本業務の施行が不完全なためによる損害は、すべて受注者の負担と
する。
第12条 資料貸与
本業務に必要と認められる以下の資料について、受注者に貸与する。受注者は貸与さ
れた資料について責任を持って保管し、紛失、汚損等を生じないように十分注意すると
ともに、業務終了後に速やかに発注者に返却するものとする。また、複製した資料は、
作業終了後速やかに廃棄処分を行うものとする。なお、他に必要と考えられる資料につ
いては、協議のうえ貸与する。
・府道大阪臨海線外舗装構造調査業務 報告書(平成28年3月)
第13条 認可申請及び諸手続き
業務遂行上必要な許可申請及び諸手続きに関する事務は、受注者の責任において延滞
なく行わなければならない。
第14条 秘密の保持
受注者は、本業務を実施するうえで業務目的外の情報取得を禁止するものとし、本業
務で知り得た事項を一切他に漏らしてはならない。
第15条 交通安全管理
本業務実施にあたり、受注者は、交通状況を十分に把握し、調査員の人身事故はもと
より第三者に危害を及ぼさないよう万全の措置を講じるものとする。
本業務に起因して第三者に損害を与えた場合は、受注者の責任において措置するもの
とする。
第16条 費用負担
本業務の検査等に伴う費用は、本仕様書に記載の無い事項であっても、原則として受
注者の負担とする。
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第17条 成果品の検査
受注者は、業務完了時及び監督員が必要と認めたときは、検査を受けなければならな
い。検査において指摘を受けた箇所については、速やかに訂正しなければならない。
また検査完了後において、明らかに受注者の責による業務の瑕疵が発見された場合、
受注者は誠意をもって、訂正、補正その他の処置を講じなければならない。
第18条 引渡し
業務の完成後、本仕様書に指定された成果品一式を納品し、本市検査員の検査をもっ
て業務の完了とする。
第19条 成果品の瑕庇
業務終了後、受注者の過失または粗漏に起因する不良箇所が確認された場合、発注者
が必要と認める補足、訂正及びその他必要な作業は受注者の負担で行うものとする。
第20条 疑義の解釈
本仕様書に定める事項について、疑義が生じた場合は、監督員と協議のうえ、指示に
従わなければならない。また定めの無い事項についても、監督員が必要と認めた場合は、
指示に従わなければならない。
第21条 内容変更
本業務の実施にあたり、必要と認められる些細な内容変更による増加については、受
注者の負担とする。ただし、本市監督員の指示による大幅な増加については、その限り
ではない。
第22条 中立性の保持
受注者は、常にコンサルタントとしての中立性を保持するよう努めなければならない。
第23条 定めなき事項
本仕様書の定めなき事項について、疑義が生じた場合は、監督員と受注者は、双方十
分な協議を行ったうえでこれを決定し、業務遂行上、齟齬が生じないよう努力するもの
とする。
第24条 測量調査設計業務データベースの作成及び登録
受注者は、契約時及び完了時において、委託金額が100万円以上の建設コンサルタント
業務、地質調査業務、測量業務及び補償コンサルタント業務については、テクリス(測
量調査設計業務実績情報システム)に基づき、実績登録用データを作成し、監督員の確
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認を受けた後に、一般財団法人日本建設情報総合センター(JACIC)に登録しなけ
ればならない。登録後は、「登録内容確認書」を直ちに監督員に提出しなければならな
い。また、設計変更時(工期変更、委託金額変更)及び技術者の変更時には、同様の変
更登録を行わなければならない。
いずれの場合も、登録事由発生時から10日以内(土・日曜日、祝日及び年末年始の休
日を除く。)に登録しなければならない。
第25条 暴力団等の排除について
1.入札参加除外者を再委託先等とすることの禁止
(1)受注者は、堺市契約関係暴力団排除措置要綱に基づく入札参加除外を受けた者又は
同要綱別表に掲げる措置要件に該当する者を、再委託先並びに受注者及び再委託先の
資材、原材料の購入契約その他の契約の相手方(以下「再委託先等」という。)とし
てはならない。
(2)これらの事実が確認された場合、本市は受注者に対し、当該再委託先等との再委託
契約等の解除を求めることができる。
2.再委託契約等の締結について
受注者は、再委託先等との再委託契約等の締結にあたっては、契約締結時には本市の
契約約款に準じた暴力団排除条項を加えることとする。
3.誓約書の提出について
(1)受注者は、堺市暴力団排除条例第8条第2項に規定する暴力団員又は暴力団密接関
係者でない旨の誓約書を提出しなければならない。ただし契約金額(税込)が500
万円未満の場合、もしくは受注者が国若しくは地方公共団体その他公共団体又は本市
の外郭団体である場合はこの限りでない。
(2)受注者は、契約金額(税込)が500万円以上となる再委託先等がある場合には、
これらの者から堺市暴力団排除条例第8条第2項に規定する暴力団員又は暴力団密接
関係者でない旨の誓約書を徴収して、本市へ提出しなければならない。
(3)受注者及び再委託先等が当該誓約書を提出しない場合は、入札参加停止を行うもの
とする。
4.不当介入に対する措置
(1)受注者は、この契約の履行にあたり、暴力団員又は暴力団密接関係者から、暴力団
を利することとなるような社会通念上不当な要求又は契約の適正な履行を妨げる行為
(以下「不当介入」という。)を受けたときは、直ちに本市に報告するとともに、警
察に届け出なければならない。
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(2)受注者は、再委託先等が暴力団員又は暴力団密接関係者から不当介入を受けたとき
は、直ちに本市に報告するとともに、当該再委託先等に対して、警察に届け出るよう
指導しなければならない。
(3)本市は、受注者が本市に対し、(1)及び(2)に定める報告をしなかったときは、
堺市暴力団排除条例に基づく公表及び入札参加停止を行うことができる。
(4)本市は、受注者又は再委託先等が不当介入を受けたことによりこの契約の履行につ
いて遅延等が発生するおそれがあると認めるときは、受注者が(1)に定める報告及
び届け出又は(2)に定める報告及び指導を行った場合に限り、必要に応じて履行期
間の延長等の措置をとるものとする。
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第2章 業務内容
第26条 調査準備
(1)資料整理・計画準備
受注者は、業務全体の目的及び内容を把握するとともに、契約後に速やかに業務の
実施体制を整え、業務計画書を作成し、監督員に提出し承認を得るものとする。また
関連資料等の収集についても、必要に応じて行うこと。
また貸与する既存資料の整理を行い、業務を実施するにあたり必要となる情報の収
集を行うこと。
(2)現地踏査
受注者は、効率的な調査計画を策定するため、調査対象の周辺を現地踏査し、業務
範囲及び現地との整合、立地条件、交通状況等を目視により確認すること。
(3)調査計画策定
受注者は、既存資料の収集整理及び現地踏査の結果を踏まえ、調査計画を策定し、
監督員へ提出すること。
また調査の実施に当たり、必要な関係機関との協議用資料、説明用資料の作成及び
交通規制等の必要な関係機関協議資料を作成し、監督員に提出すること。変更する場
合も同様とする(関係機関協議は、警察、本市地域整備事務所等を想定している)。
第27条 舗装たわみ量測定(FWDを用いた調査)
受注者は、FWDを用いて、舗装のたわみ量を測定するものとする。なお舗装のたわ
み量を測定は、夜間に実施するものとする。
FWDは、舗装試験法便覧((財)日本道路協会編)に示されている条件を満たすも
のとする。測定は、1測点に対してFWDの荷重発生装置のおもりを連続4回落下させ、
計測時間、最大荷重、たわみ量、計測時気温、計測時1間前気温、計測時路面温度を記
録する。また、路面に発生するたわみ量は、路面に与えた衝撃荷重および路面温度の影
響を受けるため、舗装性能評価法(日本道路協会編)に基づき、荷重補正と温度補正を
行う。
受注者は、測定に使用する機械並びに資器材等の搬入及び搬出にあたり、測定箇所付
近の道路状況や住宅環境等を綿密に調査し、無理のない計画を立案するとともに、必要
な交通安全対策を講じなければならない。また、FWD調査の実施に関する車両規制や
通行規制等の解除に伴う許認可の申請及び取得は、受注者の責任において行わなければ
ならない。
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第28条 舗装コア調査
受注者は、既設舗装の舗装構成を確認するために、コア調査を行うものとする。コア
調査は、調査延長の起終点及び起点から200m間隔で採取し、夜間に実施するものと
する。なおコア調査の実施にあたり、コア調査箇所付近の道路状況や住宅環境等を綿密
に調査し、無理のない計画を立案するとともに、必要な交通安全対策を講じなければな
らない。また、コア調査の実施に関する車両規制や通行規制等の解除に伴う許認可の申
請及び取得は、受注者の責任において行わなければならない。
第29条 舗装補修断面の検討
受注者は、得られたFWD調査の結果から既設舗装の健全度の考察を行い、現場状況
に踏まえた舗装補修断面の検討を行わなければならない。健全度の考察及び舗装補修断
面の検討項目は、下記(1)~(3)の通りとし、監督員及び本市地域整備事務所と十分に協
議を行うこととする。
(1)たわみ量算出
FWD調査により得られたたわみ量のデータに対して、荷重、温度等の補正を行い、
正規化したたわみ量の算出を行う。
(2)たわみ量分析
正規化したデータについて分析し、当該区間における舗装の補修方法として、機能
回復とするか構造検討が必要か判断する。
(3)補修工法検討
たわみ量の分析結果、コア調査結果より、経済性、施工性などを考慮した補修時の
舗装構成を検討するものとする。
第30条 報告書作成
報告書は、舗装たわみ量測定の結果、コア調査の結果及び舗装補修断面の検討結果に
ついて、路線ごとに整理するものとする。また、舗装補修に要する概算工事費計算書、
施工計画図及び工程計画表についても検討するものとする。
第31条 照査報告
照査技術者は、以下に示す事項の照査を行い、管理技術者に照査を行った原本と照査
調書を提出するものとする。管理技術者は、以下に示す資料を監督員に提出する際は、
照査調書と照査原本の写しを併せて提出することとする。
① 業務計画書の照査
資料収集・整理、現地調査において、業務実施に必要な基礎情報が収集、把握で
きているかの確認を行い、その内容が適切であるかについて照査を行う。
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② 調査結果の照査
調査で得られたデータについて、その値の妥当性を検証すること。解析等につい
てはデータ入力に誤りがないか確認し、適切な解析結果であるかどうか照査を行う。
③ 舗装補修断面の照査
舗装補修断面の決定に要する計算、舗装構成、施工性等が妥当であるかについて
照査を行う。
第32条 打合せ協議
打合せ協議は、業務着手時、中間打合せ時、成果品納品時とし、管理技術者の出席を
原則とする。また監督員または受注者が必要と認めた場合は、随時打合せ協議を行うこ
ととする。協議内容は、協議記録簿に明記し、管理時技術者の押印後、速やかに提出す
ること。また成果納品時は、調査結果の報告会(会議形式)を行うものとする。
受注者は、打合せ時以外においても、作業進捗状況を随時報告し、発注者の指示を受
けなければならない。
協議打合せ事項
時期(日時)
業務着手時:業務全般について
契約後速やかに
中間打合せ(1回)
舗装補修断面の検討時
成果納品時:成果品について
納品時または検査時
第33条 安全等の確保
(1)点検対象施設の規制形態と交通誘導警備員について
本業務の調査に関する規制車の台数及び交通誘導警備員の人数は、下表の通り、計
上している。
本業務に配置する交通誘導員は、警備員等の検定等に関する規則(平成十七年十一
月十八日国家公安委員会規則二十号)に基づき、交通誘導警備検定合格者(1級また
は2級)を規則箇所ごとに1名以上配置しなければならない。ただし、道路管理者ま
たは所轄警察署との打合せにより認められた場合は、この限りではない。また受注者
は、交通誘導警備検定合格証(写し)を監督官に提出しなければならない。
交通誘導員については、下表のとおり計上しているが、道路管理者及び所轄警察署
等との協議結果、または条件変更等に伴い員数に増減が生じた場合は、監督員と協議
を行うものとする。
(2)交通規制車及び保安設備
交通規制車は、LED規制車を用いるものとする。また保安設備について、詳細な
仕様は指定しないが、現地の交通量、線形、近接する交差点の状況を十分に考慮し、
一般ドライバーが十分に視認可能な照度を持つ反射式の保安設備を配置すること。
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配置場所
府道堺狭山線
府道富田林泉大津線
人員の編成
交通誘導警備員A
1名/日
交通誘導警備員B
2名/日
交通規制車
1台/日
昼夜間の
交代要員
総数
区分
の有無
※参考
設計書の
夜
無
工事内訳
に記載
※FWD調査、コア調査における交通誘導員の総数は設計書を参照のこと。
※総数とは発注者の積算内容を参考に明示したもので、契約上拘束するものではない。
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第3章 成果品
第34条 成果品
本業務の成果品は、下記の通りとし、A4紙ファイル製本3部及び電子データ(ウイル
スチェックを行ったもの)を3部作成する。
(1)業務計画書
(2)業務報告書
・業務報告書
・舗装たわみ量測定結果
・コア調査結果
・舗装補修断面の検討結果
・概算工事費計算書、施工計画図及び工程計画表
・調査準備資料(現地踏査、関係機関協議資料)
・各種状況写真(点検開始前、交通規制状況、点検実施中等)
・交通誘導警備員出勤記録
(3)業務月報
(4)打合せ記録簿
(5)照査報告書
(6)上記の電子データ(ウイルスチェックを行ったもの)
以
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上