(参考) プラットフォーム 2016 でみる民主党と共和党の気候変動政策

(参考)
プラットフォーム 2016 でみる民主党と共和党の気候変動政策
民主党
共和党
基本認識
気候変動は、現実かつ緊急の脅威をもたらして
おり、クリーンエネルギー超大国になることで、
米国民が雇用と安全を獲得できる
・気候変動はでっち上げ(トランプの発言)
・環境主義者のアプローチは、まがい物の科学と脅
迫的戦略、中央集権的な命令的な規制に拠ってい
る
気候科学
気候変動は緊急の脅威であり、我々の時代の
挑戦である。最善の科学によれば、炭素汚染そ
の他の温室効果ガスを削減する、経済全体に
わたる野心的で即座の行動なくしては、影響
は、将来、大きく悪化する。
・IPCC は、政治的なメカニズムであり、バイアスのな
い科学的機関ではない。その信頼性のなさは、正統
派ではない科学者に対する不寛容な姿勢に反映さ
れている。そのようなものとして、その勧告を評価す
る。
約束
気候変動と戦う、深い約束を共有する。
基本的考え方
・何百万人ものよい給与の中間層雇用を創出
・2050 年までに 2005 年比で 80%を超える温
室効果ガスを削減
・歴史的なパリ協定でオバマ大統領が行ったプ
レッジを実現
安全保障
気候変動は、国家安全保障にとって緊急で深
刻な脅威をもたらす
気候変動は、喫緊の課題である安全保障問題であ
るはずがない
・気候変動危機への地球規模での強固な解決
策を提示すべく、米国が先頭に立つべき
UNFCCC への米国の資金拠出を直ちに停止するよう
要求する
国際的対策
国際協調
・政権発足後 100 日以内に、大統領が世界中
の最善の技術者、気候科学者、政策専門家、
行動家、原住民コミュニティの首脳会議を開催
し、気候危機の解決の方向性を描く
パリ協定
パリ気候変動協定の採択でのオバマ大統領の
リーダーシップを賞賛
HFC
パリで定めた目標を超えて炭素汚染を廃絶し、
HFC 等の温室効果ガスの排出を急速に削減す
るよう努めるとともに、他国にも求める
支援
途上国が行う炭素汚染及び他の温室効果ガス
を緩和し、よりクリーンなエネルギーを活用し、
気候強靭性と適応への投資の努力を支援する
署名者の個人的な約束を表しているに過ぎない、京
都議定書及びパリ協定の双方のアジェンダを拒絶す
る。上院による批准がなされるまで、米国に対して拘
束力を生じることはない。
IGES Climate Updates www.iges.or.jp/jp/climate/climate_update/201609_tanaka.html
「米国大統領選挙における気候変動政策の位置付け」 IGES 統括研究ディレクター/プリンシパル・フェロー 田中 聡志
民主党
共和党
・今世紀半ばには、米国は完全にクリーンエネ
ルギーによって成り立つものとする
・米国には最善のエネルギー資源があり、クリーン
で、豊かで、安全で、豊富なエネルギーを供給する
エネルギーセクターがある。政府が邪魔せず促進す
れば、エネルギー安全保障は確保される
国内対策
エネルギー
・10 年間で電気の 50%をクリーンエネルギー由
来のものとする
・建築物、運輸等の省エネの推進
・化石燃料事業者への特別の税額控除や補助
金を撤廃し、エネルギー効率やクリーンエネル
ギーへの税制上のインセンティブを維持し、延
長することにより、税法がクリーンエネルギーの
未来への約束を反映させる
・風力、太陽光、バイオマス、バイオ燃料、地熱とい
った再生可能エネルギーの費用効果的な開発を促
進する
・CCS 技術に資源を集中するよう促す
プライシング
二酸化炭素、メタンその他の温室効果ガスを価
格付けるべき
いかなる炭素税にも反対
規制
クリーン電力計画、自動車や重量車の燃費基
準、建築基準や機器の基準などの汚染や効率
の基準を維持し、実施し、拡張
・最も中核的な事実は、年々環境は改善していると
いうこと。規制を強化しなくても、経年機器の更新に
より、大気の質は引き続き改善する
・民主党は、コストを無視し、便益を誇張し、憲法違
反を犯してでも、連邦機関による環境規制を押し付
ける
・規則制定権限の憲法上の委任を厳格に制限し、
規制による影響に対して市民への補償を求める
・EPA に対して、大気清浄法の制定時におよそ想像
もしなかった二酸化炭素規制の実施を禁止する
技術
クリーンエネルギーの研究開発も約束
・経済成長によって技術開発が可能となり、環境政
策の進展を図ることができる
・環境問題は、人類の創意と新たな技術開発へのイ
ンセンティブによって解決できる(経済成長を妨げ、
何千もの雇用を喪失させるトップダウンの命令的規
制によって解決できるものではないと確信する)
水圧破砕
法律上の抜け穴を解消して厳しい安全確保策
を実施
水圧破砕の規制についての州政府の能力を尊重
メタン
2025 年までに 2005 年比で少なくとも 40-45%
のメタンの排出(石油・ガス生産や運輸部門)を
削減
メタン排出の規制についての州政府の能力を尊重
石炭
エネルギー生産コミュニティに新たな投資を行
うことにより、雇用の創出を支援し、より明るくよ
り強靭な経済的な未来を作る
石炭が豊富で、クリーンで、安価で、信頼できる国内
資源であることを、民主党は理解していない。石炭
労働者やその家族を、民主党の急進的な反石炭政
策から守る。
情報開示
企業は、株主に対し、気候リスクを含む直面す
るリスクを分析し、開示する責任
公用地
公用地での化石燃料の採取を削減し、公共の
土地及び水域をクリーンエネルギー経済の推
進源とし、米国中で雇用を創出する
民主党が抑制してきたパイプラインなどのプロジェクト
(国有地での採掘、原発、発電用ダムなど)を完成さ
せ、北米地域のエネルギー安全保障を確保する
IGES Climate Updates www.iges.or.jp/jp/climate/climate_update/201609_tanaka.html
「米国大統領選挙における気候変動政策の位置付け」 IGES 統括研究ディレクター/プリンシパル・フェロー 田中 聡志