1. 地域公共交通網形成計画について 平成20年に、当時の安田副市長も委員であられた加東市地域公共交通会議において「コミュニテ ィ交通サービス導入に関する提言書」がまとめられ、 「本市全体における公共交通のあり方や、望ましい 交通体系の構築に向けた交通戦略に向けての検討を進めていく必要がある」とされてから8年以上の歳 月が流れました。検討の主体が地域公共会議から活性化協議会に代わり、本来昨年度策定予定であった 地域公共交通網形成計画の策定が本年度にずれこみました。いよいよ、10月にパブリックコメントに かける素案が提示される時期に来ていると思います。調査・検討を行う期間は十二分にあったと思いま す。 今回の地域公共交通網形成計画では、加東市の公共交通のあり方の基本方針が示されるのか。「調査・ 検討を行います」ではなく「調査・検討を行った結果どうするのか」が 示されるのか。まず基本的な考え方をうかがっておきたいと思います。 次に、市においては新庁舎建設にあたっての基本計画の中で、本庁に一本化するにあたって「また、新 庁舎など、公共施設への移動手段については、地域公共交通会議など関係 機関と連携し検討を進めます」、昨年度策定した公共施設の適正化に関する計画でも「公共施設の統廃合 等が進んだ場合、市民の生活交通体系が大きく変化するため、施設間の距離 や交通の利便性等を勘案し、公共施設の適正化とあわせて公共交通サービスの充実を推進します。」とい うことを述べてきたところです。今回の計画策定にあたって、そのような観点は取り入れられているの かおうかがいをしたいと思います。 私は、市民のみなさんに、交通については地域公共交通網形成計画について内容が示されてくるはず なので、もうしばらくお時間をください、という説明をさせていただいてきました。地域公共交通活性化 協議会も極力傍聴に行かせていただくなど情報収集にも努めてまいりました。前回の協議会において、 策定スケジュールの通りであれば素案策定の1段階前の骨組みになるようなものが示されたと思うので すが、それを見る限りにおいては非常に不安な部分もあります。10点中身について質問をさせていた だきます。 ① まず、加東市が確保しようとしている地域公共交通とはどのようなものなのか。用語の定義と基本理 念についておたずねします。 ② 将来の加東市地域公共交通についての方向性について。収支率により路線バスを分類し、方策を述べ ています。収支率が重要な指標であることはわかりますが、市内において公共交通での移動ルートを いかに確保していくか といった考えは取り入れられていますか。 ③ 具体施策の中で、路線バスの再編については高速バスとのアクセス改善の観点からの取り組みは記載 されていますが、日常生活路線など、それ以外の観点からの再編・見直しは行わないのですか。 ・(資料1)は社→三田へのある停留所の時刻表です。市としてこの路線は幹線だと認識されている のか。また、そのためのサービスレベルに達していると考えるか。 ④ 収支率の低い路線・ダイヤ改正というのは、市民にとって利便性の向上を図る見直しなのか。不採算 なので縮小しようという見直しなのか。 天神松沢線の利用者が少ないことを述べているが、あの路線を考案したのは誰なのか。 「利用していただける路線」を提供してきたと言えるか。 ランランバス延伸の話を具体的に協議に乗せなかった経緯もある。それ以上に費用対効果のある施策 を講じてきたと考えているか。また、今後そのような施策展開を行っていくのか。 ⑤ 高速バスとの乗り継ぎの事例で、滝野社インターでの乗り継ぎの事例が掲載されているが、 「路線バ ス」の欄に滝野社インターでは降車できない三ノ宮行き高速バスと思われるダイヤが掲載されている など、疑問も多い。 ・この表や施策の起草をしたのは市役所なのかコンサルタントなのか。 ・アクセス性の向上について、課題を把握し解決しようと真剣に考えているか。 ・滝野社インター停留所から市内へのアクセス改善について、現在の阻害要因についてどのように把 握しているか。 ⑥ 加東市としては、交通の運賃政策よりも、ビオにバスターミナルを作ることが重要だと考えているの か。 ・自主運行バスの乗車数が伸びていることが示されているが、「わかりやすい料金体系」は公共交通 の利用促進に効果的であると市は考えているか。 ・天神から市役所まで、路線バスの運賃はいくらかかるか。市として、「市役所への足」として妥当 な金額だと考えているか。 ⑦ 市のホームぺージの「よくあるおたずね」の中に「現在、コミュニティバスの運行など市民生活に身 近な交通の問題については、加東市地域公共交通活性化協議会を設置し、協議しています。」と書い てあります。コミュニティバスの運行について協議はしたのですか。 ⑧ 高速バスの利便性向上や、運賃政策・デマンド交通などの項目において、協議や調査や検討とった文 言が並んでいる。昨年6月議会の磯貝議員への市長答弁では、 「平成 28 年度においては、地域公共交 通網形成計画を実現するための実施計画として、事業者の同意のもとに地域公共交通再編実施計画を 策定し、公共交通の再編に取り組んでまいりたいと、このように思っております。」と述べられてお ります。公共交通網形成計画は何年度までの計画なのですか。昨年の市長答弁を軸に考えると、今協 議をしている場合ではなく、同意のもとにどのような取り組みを実施するのかが見えてこないとおか しいと思うのですが。 ⑨ ⑦にも関連するが、加東市総合計画では平成29年度に公共交通に関する市民の満足度を50%に向 上させることを目標としています。そのためには、満足できるような状況を少なくとも調査前には提 供していおかなければならないと考えるが。一昨年度、市の公共交通施策はまちづくり市民会議に自 己評価 A として提出されていました。順調に取り組みが進んでいると考えてよいのか。 ⑩ モビリティマネジメントの取り組みも書かれていました。 自動車から、健康や環境にやさしい公共交通への転換をうながす、とも。 根本的なところで、加東市の目指す公共交通施策像は、 ・基本自動車所有者は自動車で移動していただいて、不足を補完する ・可能な限り公共交通へ転換を図っていく 考えなのか 考えなのか。 おたずねします。 以前、公共交通会議の時に、出席のご案内に「なるべく公共交通でお越しください」と書いてあり、 委員さんから「どうやって来るのですか」という質問がありました。 ・現在でも記入していますか。書いているなら来られた方を把握していますか。 ・協議会で、 「今回の計画が策定されたら、市役所には公共交通で来ていただくことはできますか」 と投げかけをしてみる考えはありませんか。 ・市役所で、計画策定後モビリティマネジメントの話をして実践する考えはありますか。 ※重要なことは、 ・路線バスであれ、コミュニティバスであれ、市民の移動の基幹となるべき路線を定めて、運賃施策も 含めて利用しやすい形に路線を再編しサービスレベルを高めること。その際に、庁舎建設や公共施設適 正配置の際に行った議論をきっちり踏まえること ・バスでの利用が見込めない地域に関して補完的な施策を講じること。 ・上記を通じ、 「モビリティマネジメントの話が可能な交通体系を構築したうえで、実施していくこと」 だと考えます。見解をうかがいます。 2 学校教育に関するアウトカム指標の設定について ・学力・学習状況調査については、加東市においては全国との比較をレーダーチャートで図示して市民 に公開しています。より詳しい形で、平均正答率を公表したりする考えはないですか。 江別市の例(資料2)を示しますが、義務教育である以上、通過率を示したうえで「つまづいている児 童・生徒」を減らしていくという観点も重要だと思います。学校教育についても、 「点検と評価」の中で 定性的な評価はなされていますが、学力の向上につき定量的なアウトカム指標の設定を行う考えはあり ませんか。 3. 部活動と地域スポーツクラブ等の連携について ・現在では、中学校の課外活動において部活動に係る比重が大きいと思われます。 〇顧問への負担軽減 〇専門的な指導を受ける機会の拡大 〇「やりたい種目がない場合の対応」 〇課外活動への生徒の意識差(楽しめればいい、勝ちたい) といった観点から、部活動と地域スポーツクラブ等との連携・すみわけの取り組みも各地で始まってい ます(資料3)加東市で検討する考えはないですか、
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