認定こども園に関する地域説明会

認定こども園に関する地域説明会
1.糸満市の現状と課題及び計画における基本的な考え方
糸満市においては、3歳児からの幼児教育の提供、保育所等利用待機児童の解消、貧困
対策、老朽化した公立施設の整備、保育教諭等の人材確保、小学校への円滑な就学、小規
模保育事業所卒園児の連携先確保等の長年の課題を解消するため、平成25年に糸満市子
ども・子育て会議を設置し、その抜本的対策としての糸満市こども子育て支援事業計画を
策定しました。
国 に お い て は 、 小 学 校 就 学 前 の 教 育 や 保 育 の ガ イ ド ラ イ ン で あ っ た 保 育 ・ 教 育 要 領 等 *1
を大綱化し、拘束力、制約力の強い告示に改定しました。この告示化により、これまで公
立幼稚園・保育所が担って来た環境を通して行う教育及び保育が一般化されたことになり
ます。
本市では、良質かつ適切な教育及び保育を提供しつつ、このような諸課題を抜本的に解
消するために、市立幼稚園と保育所を整理統合し、より基準の高い『幼保連携型認定こど
も園』へ移行することを計画していますが、すべての課題を公立施設のみで解消すること
は困難な状況です。
そこで、市は、直営を 6 施設に集約し、幼保連携型認定こども園の標準モデルとして
教育・保育計画を示し、私立を含めた保育・教育要領等の研修を行うとともに、地域内の
小学校と教育・保育施設による保幼こ小連携事業を実施し、就学前教育・保育環境の充実
を図ります。
一方で、大綱化された幼保連携型教育・保育要領を創意工夫し、特色ある保育を提供し
利用者の選択に応えていくことも重要であることから、施設、設備の整備及び保育教諭等
の人材確保を含め迅速な対応が可能な民間活力を活用し、教育・保育の場を拡大すること
により、平成30年度までにこれらの諸課題を解決できるよう努めてまいります。
*1
保育・教育要領等
幼稚園教育要領、保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領
2.認定こども園とは
(1) 幼 稚 園 と 保 育 所 の 機 能 を あ わ せ 持 ち 、 地 域 の 子 育 て 支 援 を 行 う 施 設 で す 。
① 現在の幼稚園のような利用が可能・・・5 歳児だけではなく 3 歳児から利用が可能
4 時 間 程 度 の 「 教 育 」 を 受 け ら れ ま す 。 ( 市 立 は 8: 30~ 14: 00 の 間 )
② 現在の保育所のような利用が可能・・・共働き等で保育を要する子が対象
11 時 間 の 開 園 時 間 中 ( 市 立 は 7: 30~ 18: 30) 、 保 育 の 必 要 量 に 応 じ て 保 育 を
受けられるとともに、3 歳以上の子については①の子と一緒に 4 時間程度の教育を受
けられます。
1
③ 認定こども園に通っていない子と保護者も利用が可能
認定こども園に通っていない子が保護者と一緒に、集団保育や給食を体験するこ
とができます。また、子育てに関する相談もできます。
(2) 保 護 者 の 就 労 状 況 に 変 更 が 生 じ た 場 合 で も 、 継 続 し て 利 用 で き ま す 。
(原則として、待機児童がいない場合)
(3) 保 育 認 定 子 ど も の 延 長 保 育 ・ 土 曜 保 育 を 実 施 し ま す 。
(4) 4 月 1 日 か ら 受 け 入 れ 、 保 育 認 定 子 ど も に つ い て は 夏 休 み 等 の 保 育 も 行 い ま す 。
(5) 給 食 等 を 実 施 し ま す 。
※ 文 部 科 学 省 ・ 厚 生 労 働 省 幼 保 連 携 推 進 室 が 作 成 した 資 料 よ り 一 部 抜 粋
2
3
認定こども園の管理・運営方法
(1) 民 設 民 営 型 認 定 こ ど も 園
社会福祉法人等が施設を建設し管理・運営を行う認定こども園
(2) 公 設 民 営 型 ( 施 設 貸 与 ・ 譲 渡 方 式 ) 認 定 こ ど も 園
社会福祉法人等と市の間で協定を締結し、当該法人が市の施設を借用等し管理・運営
を行う認定こども園
(3) 公 設 公 営 型 認 定 こ ど も 園
これまでの幼稚園同様、市が直接、管理・運営を行う認定こども園
※ (1)(2)に つ い て 、 市 は 新 た に 認 定 こ ど も 園 の 運 営 を 行 う 事 業 者 を 公 募 し 、 選 定 し ま す 。
※ (2)の 協 定 で は 、 市 と 法 人 の 間 で 教 育 ・ 保 育 ・ 子 育 て 支 援 の 内 容 等 に つ い て 定 め ま す 。
4
認定こども園の 1 日
5
保育料
幼稚園・保育所と同じように、世帯の課税状況等に応じ、保育料が設定されます。
1 号認定
幼稚園保育料と同額
2 号認定
保育所保育料と同額
3 号認定
保育所保育料と同額
3
6
市立幼稚園・市立認定こども園・保育所の比較
市立幼稚園
市立認定こども園
市立保育所
認可保育園
受け入れる
子ども
4歳~5歳
(1号認定)
※園によって異なる
0歳~5歳
(1号・2号・3号認定)
※園によって異なる
0歳~5歳
(2号・3号認定)
※一部園で0~4歳児
入 園 (所 )開 始
4月 9日
4月 1日
4月 1日
土曜保育
1号認定:なし
※一部園で一時保育あり
1号認定:なし
2号認定:あり
3号認定:あり
2号認定:あり
3号認定:あり
夏休み等保育
1号認定:なし
※一部園で預かり保育あり
1号認定:なし
2号認定:あり
3号認定:あり
2号認定:あり
3号認定:あり
開 園 (所 )時 間
預かり実施園以外
8: 15~ 14: 00
預かり実施園
8: 15~ 18: 30
7: 30~ 18: 30
市立保育所
7: 30~ 18: 30
民間保育所
概 ね 7: 00~ 18: 00
※園によって異なる
利用時間
1 号 認 定 : 8: 15~ 14: 00
※ 一 部 預 か り 保 育 18: 30
1 号 認 定 : 8: 30~ 14: 00 の 間
2 号 認 定 : 7: 30~ 18: 30 の 間
3 号 認 定 : 7: 30~ 18: 30 の 間
延長保育
1号認定:なし
1号認定:なし
2号認定:あり
3号認定:あり
給食
週3回
給食又はケータリング
※園によって異なる
課税状況等に応じ段階的
に設定
1 号 認 定 : 0~ 13,000 円
月々の保育料
※預かり保育料
8 月 以 外 : 5,00 0 円 /月
8 月 : 10,000 円
市立保育所
7: 30~ 18: 30 の 間
民間保育所
概 ね 7: 00~ 18: 00 の 間
※園によって異なる
2号認定:あり
3号認定:あり
毎日
給食又はケータリング
※園によって異なる
毎日
全園給食
課税状況等に応じ段階的に設定
1 号 認 定 : 0~ 13,000 円
2 号 認 定 : 0~ 35,600 円
3 号 認 定 : 0~ 78,000 円
課税状況等に応じ段階的
に設定
2 号 認 定 : 0~ 35,600 円
3 号 認 定 : 0~ 78,000 円
<参考>
認定区分
お子さんの年齢
保育の必要性要件
1号認定
満3歳以上(3・4・5歳)
なし
幼稚園
認定こども園
2号認定
満3歳以上(3・4・5歳)
あり
(保護者の就労等)
保育所
認定こども園
3号認定
満3歳未満(0・1・2歳)
あり
(保護者の就労等)
保育所
認定こども園
地域型保育事業
4
利用できる施設
7.
今後の計画
● 平 成 28 年 度 に 認 定 こ ど も 園 へ 移 行 し た 市 立 幼 稚 園 ・ 保 育 所
真壁幼稚園・真壁保育所
⇒
真壁こども園
喜屋武幼稚園・喜屋武保育所
⇒
喜屋武こども園
● 平 成 29 年 度 に 認 定 こ ど も 園 へ 移 行 予 定 の 市 立 幼 稚 園 ・ 保 育 所
なし
● 平 成 29 年 度 閉 園 予 定 の 市 立 幼 稚 園 ・ 保 育 所
高嶺幼稚園(民間活力による施設の有効活用)
● 平 成 30 年 度 に 認 定 こ ど も 園 へ 移 行 予 定 の 市 立 幼 稚 園 ・ 保 育 所
市立認定こども園
民間認定こども園
0~ 5 歳 児 : 1 園 )
兼城幼稚園・座波保育所
3~ 5 歳 児 : 3 園 )
糸満南幼稚園、西崎幼稚園、潮平幼稚園
0~ 5 歳 児 : 1 園 )
糸満幼稚園・糸満保育所
3~ 5 歳 児 : 1 園 )
光洋幼稚園
● 平 成 31 年 度 に 認 定 こ ど も 園 へ 移 行 予 定 の 市 立 幼 稚 園 ・ 保 育 所
民間認定こども園
0~ 5 歳 児 : 1 園 )
米須幼稚園・米須保育所
※管理・運営については 6 園を市立の認定こども園とし、3 園を民間の認定こども
園、1 園を閉園としています
※民間公募の不調などによっては、認定こども園移行計画に変更が生じる可能性が
あります。
5
~よくあるご質問~
Q1
幼稚園をなぜこども園に移行するのですか?
近年、子どもの育ちや子育てを取り巻く環境は大きく変化しています。
女性の社会進出が進むとともに、正規雇用やパート、派遣労働など就労形態の多様化に伴
い、教育・保育や子育ての支援に対するニーズも多様化しています。また、子どもの育ち
の連続性を重視し、幼児教育の複数年化や保育施設からの小学校就学を求める声も多くな
っています。
平成28年度においては、5歳児の半数以上が保育所又は認定こども園に在籍しており
一定の整備が進みましたが、公立幼稚園での3歳児からの幼児教育提供や土曜日・長期休
業日等の保育時間の延長などが長年の課題となっているところです。
市では、このような多様な教育・保育ニーズの変化に柔軟に対応でき、より質の高い幼
児教育及び保育が提供可能で、かつ、地域の子育ての支援を行う幼保連携型認定こども園
へ移行することにしました。
Q2
認定こども園には、どの様な職員が配置されるのですか?
原則として、幼稚園教諭と保育士の両方の資格・免許を有する職員が配置されます。
Q3
認定こども園では、どの様な教育・保育を実施するのですか?
幼保連携型認定こども園については、「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」に基
づき、全体的な計画と指導計画を策定し、教育・保育を提供します。
幼保連携型認定こども園は、質の高い教育及び保育を提供する観点から幼稚園と保育所
の基準のいずれか高い方を目標にしていることから、「幼保連携型認定こども園教育・保
育要領」は、単に幼稚園教育要領と保育所保育指針を合わせたものでなく、質の高い幼児
期の学校教育及び保育を一体的に行う施設としてふさわしい保育の内容の基準として定め
られたものとなっており、環境を通して行う教育及び保育を行うことを基本とし、小学校
教育との円滑な接続に配慮しつつ、多様な園児が利用できるように特に配慮すべき事項が
明記されております。
Q4
認定こども園の利用定員(1号認定・2号認定・3号認定)はどうなりますか?
認定こども園各施設の利用定員については、募集時までに決定し、お知らせします。
Q5
募集はいつから実施しますか?
平成29年度の園児募集は、次のとおり実施する予定です。
施設名
市立保育所・認可保育所・認定こども園
(1 号認定・2 号認定・3 号認定)
市立幼稚園(1 号認定)
募集期間(予定)
提出先
11 月 上 旬
児童家庭課
11 月 下 旬
各幼稚園
※ 詳 細 に つ き ま し て は 、 市 広 報 紙 (11 月 号 )や 市 ホ ー ム ペ ー ジ な ど で 随 時 お 知 ら せ し ま す 。
6
Q6
市立認定こども園だけではなく、なぜ民間の認定こども園も必要なのですか?
地方公共団体は、厳しい財政状況の中でも安全かつ良質な公共サービスが確実、効率的
に実施されるよう、地域の実情に応じ、自主的に行政改革に取り組むことが求められてい
ます。本市においても他の自治体と同様に、行財政改革に取り組んでいます。
糸満市においては、3歳児からの幼児教育の提供、保育所等利用待機児童の解消、貧困
対策、老朽化した公立施設の整備、保育教諭等の人材確保、小学校への円滑な就学、小規
模保育事業所卒園児の連携先確保等が長年の課題となっており、その早期解消が求められ
ています。
これまで、糸満市における就学前の教育・保育の中核を担う施設は、市立幼稚園と保育
所であり、そのため市立幼稚園及び保育所の今後のあり方が大きな鍵となっています。
国においては、小学校就学前の教育や保育のガイドラインであった保育・教育要領等を
大綱化し、拘束力、制約力の強い告示に改定しました。この告示化により、これまで公立
幼稚園・保育所が担って来た環境を通して行う教育及び保育が一般化されたことになりま
す。
本市では、良質かつ適切な教育及び保育を提供しつつ、このような諸課題に抜本的に解
消するために、市立幼稚園と保育所を整理統合し、より基準の高い『幼保連携型認定こど
も園』へ移行することを計画していますが、すべての課題を公立施設のみで解消すること
は困難な状況です。
そこで、市は、直営を 6 施設に集約し、幼保連携型認定こども園の標準モデルとして
教育・保育計画を示し、私立を含めた保育・教育要領等の研修を行うとともに、地域内の
小学校と教育・保育施設による保幼こ小連携事業を実施し、就学前教育・保育環境の充実
を図ります。
一方で、大綱化された幼保連携型教育・保育要領を創意工夫し、特色ある保育を提供し
利用者の選択に応えていくことも重要であることから、施設、設備の整備及び保育教諭等
の人材確保を含め迅速な対応が可能な民間活力を活用し、教育・保育の場を拡大すること
により、平成30年度までにこれらの諸課題を解決できるよう努めてまいります。
Q7
認定こども園を卒園後、認定こども園が所在する校区の小学校に入学できます
か?
認定こども園は、市内全地域を入園対象地域としており通学区域を設けておりません。
しかし、小学校、中学校は通学区域を学校教育法施行令により定めていますので、認定
こども園を卒園後は、原則、住所を有する通学区域内所在地の小学校への入学となります。
7