ビジレオモニタ アセスメントマニュアル(病態アセスメントと看護ケアへの活用) ★ 各パラメーター 前負荷 SVV ↑↓ 高値/上昇 (一回拍出量変化) 考えられること バイタルサインの変化を基準に考えよう! 観察ポイント(ケア)と 看護ケアのポイント 循環血液量の不足(出血・脱水…) 出血(ドレーン・創など)、不感蒸泄の増加尿量、CVP の変化、頸静脈怒 ボリュームが足りていないのでは・・・ 張の有無、脱水徴候、医師への報告→輸液負荷、輸血の可能性あり 正常値:10~15%以下 清拭・体位変換は軽度に行う(脱水による BP 低下のリスク) 低値/低下 ボリューム(輸液)は足りているかな・・・ 血圧低下があれば、前負荷以外の要因を評価する SVI(一回拍出量係数)はどうか 収縮力 高血圧、動脈硬化 血管拡張剤の使用 (心拍出量/心係数) 昇圧剤/強心剤の投与 昇圧剤・強心剤の減量も検討 正常値:4~8/2.5~4 交感神経の働きの活発化(興奮など) CO/CI 高値/上昇 低値/低下 目標 RASS の確認、適度な鎮痛・鎮静 敗血症初期のウォームショック? コールドショックに移行する可能性を考え、状態変化に注意する 心筋梗塞など心筋の障害、アシドーシス 血圧の低下なない?! SV(一回拍出量)、HR はどうか 敗血症のコールドショック? モニタ波形、胸部症状、意識レベル 心負荷を考え、安静を保つ 後負荷 血管が収縮している 末梢冷感・チアノーゼの有無 (体血管抵抗) 高血圧、昇圧剤の投与 輸液制限、血管拡張剤(ミオコールなど)の使用 正常値:1,970~2,390 興奮やショック、心不全 SVRI 高値/上昇 低値/低下 血管が拡張している (血管拡張剤の影響? 発熱の影響?) 末梢の保温、同時に血圧低下に注意する 血管収縮剤(ノルアドレナリンなど)の使用 末梢循環不全の徴候や進行を注意深く観察する 敗血症初期のウォームショック? 酸素需給 ScvO2 高値 敗血症による、組織の酸素利用障害か・・・ 乳酸値(Lac)上昇はないかチェック バランス (中心静脈血酸素飽和度) 低値 ■酸素供給低下か・・・ Hb(大量出血?)、CO/CI、血圧、酸素化 正常値:70%以上 (貧血・心拍出量低下・低酸素) ■酸素消費量増加か・・・ (疼痛、発熱、シバリング、痙攣、興奮) →輸血、輸液・昇圧剤の検討、十分な酸素投与 体温、シバリングの有無、鎮痛/鎮静レベル →ケアによる負担(体交・体重測定・清拭)を最小限に留める 作成:福岡県済生会福岡総合病院ICU© 『重症集中ケア』2016年6・7月号
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