民法の成年年齢の引下げの施行方法について

民法の成年年齢の引下げの施行方法について
1
改正法施行時点で既に18歳,19歳に達している者は,改正法の施行日に一斉に
成年に達するとすることによる支障の有無
改正法施行時点で既に18歳,19歳に達している者は,施行日に一斉に成年に達
するとすることを予定しています。そうすると,およそ200万人の者が施行日に一
斉に成年に達することとなりますが,このような方法を採用することによる支障の有
無など,ご意見をお聞かせ下さい。
2
施行までの周知期間
民法の成年年齢については,その改正による社会的影響の大きさを踏まえ,改正法
の成立後3年程度の周知期間を設けることを予定しています。
このような周知期間を設けることによる支障の有無について,ご意見をお聞かせ下
さい。
3
改正法の施行日
改正法の具体的な施行日については,次のような案があり得ます。
① 1月1日から施行する
② 4月1日から施行する
③ 上記以外の日(例えば改正法の公布から3年が経過した日)から施行する
以上の各案に対するご意見をお聞かせ下さい。
4
施行に伴う支障の有無
⑴ 民法の成年年齢の引下げの改正の効果については,原則として,改正法の施行前
には遡及させず,18歳,19歳の者が,改正法施行前に成年に達していたとする
取扱いはしないことを予定しています。
例えば,18歳,19歳の者が改正法の施行前に契約をした場合には,当該契約
時には,これらの者は未成年者であったことから,改正法施行後もこれらの者を保
護する必要があると考えられます。そこで,当該契約を改正法施行後も取り消すこ
とができる行為と扱うことができるようにする必要があると考えられます。
⑵ 以上のように,民法の成年年齢の引下げの法律上の効力については,改正法の施
行前に既に生じている法律上の効果に影響が生じないように一定の対応を行うこと
を予定していますが,実際の契約実務等において,このような対応を行ったとして
もなお支障が生ずるおそれがあるか,生ずるとすれば,どのような対応を採る必要
があるのかについて,ご意見をお聞かせ下さい。
以上