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● 災害から命を守りましょう
2016年9月号 No.133
● 9/9は救急の日です
災害から命を守りましょう~自助・共助の取り組みを~
東日本大震災や平成 28 年熊本地震など過去
の地震では、大きな被害が発生しています。
本市では、関東の下にもぐり込んでいるプ
レートとの境界で発生する
「 茨城県南部地震 」
と
「 東京湾北部地震 」が想定され、今後 30 年
以内に 70パーセントの確率で、最大で震度 6
強が発生し、人的被害が死者 54 人、重軽傷者
661 人が予測されています。
一人一人が災害に備え、地域の皆さんで力を
合わせた対策により、
「 災害に強いまち」を実現
することができます。
自助の取り組み
命を守る家具などの固定
過去の地震では、死者の約 8 割が家具の転倒
などによる圧死です。固定していない家具の下
敷きになって、尊い命が失われてしまいます。
自分や家族の命を守るために、必ず家具や家
電製品を器具でしっかり固定しておきましょう。
家庭で水・食料などの買い置き
震災時に生活するため、各家庭で水一人 1 日
3リットル以上、食料一人 1 日 3 食を、3 日分
9/9は救急の日です
問い合わせ/健康課
(内線7513)
9/9の
「 救 急 の 日 」を 含 む 1 週 間( 9/4 ㈰ ~
10 ㈯ )
は、
「 救急医療週間 」
です。
これは、救急医療や救急業務に対して皆さん
に理解と認識を深めてもらうことなどを目的と
して定められています。
救急医療の適正利用にご協力ください
現在、2 次・3 次の救急外来に軽症の患者が
集中し、重症患者の治療に支障をきたしてしま
うことが心配されています。本当に治療を必要
とする人への対応を病院ができるように、救急
医療の適正な利用をお願いします。
急な病気やけがをした時は、誰もが慌ててし
まいがちです。次の 4つを普段から心掛けて、
急な事態に備えておくことが大切です。
①かかりつけ医を持ち、通常の診察時間内に受診する
「かかりつけ医 」とは、日頃の患者さんの健
康状態を把握し、病気や健康などの相談にのっ
てくれる身近な医師のことです。自宅近くにか
かりつけ医を探しておきましょう。
また、体調がおかしいと感じたら、早めに受
診しましょう。
②「 救急電話相談 」
を利用する
急な病気で心配になった時やどの医療機関
を受診したらよいか分からない時は、
「 大人の
以上買い置きしましょう。
備え方は、3日分以上買っておき、保存期限
の近いものから、家庭で定期的に消費し、食べ
る分を買い足していく方法が有効です。
また、災害時に家庭のトイレを活用して使
える袋状の簡易トイレが有効です。
これらの備えは、台風などの風水害時にも兼
用できます。
風水害時の身の安全確保
屋内での待避
強風の影響で物が飛ば
自宅など建物の
安全な場所に待避
されます。また、豪雨に
よる道路冠水時などでも、
屋外に出ると危険を招き
ます。
安全確保のため、まずは自宅など
「 屋内での
待避 」
をお願いします。
2 階以上の垂直避難
浸水被害が想定される
自宅など建物の
場合は、まずは自宅など
2 階以上に避難
の
「 2 階以上に垂直避難 」
【 垂直避難 】
をお願いします。
自 宅 が 平 屋 の 場 合 は、
隣近所の建物に避難できるよう、普段から協力
関係を築いておきましょう。
共助の取り組み
過去の災害では、地域の皆さんの助け合う力
救急電話相談( #7000 )
「
」 小児救急電話相談
( #8000 )
」
を利用しましょう。看護師が、対処
方法や受診の必要性について相談に応じます。
ただし、急いで医療機関に行った方がよいと
思った時は、迷わず医療機関を受診してください。
③休日・夜間の急な病気は、まず初期救急医療
機関を受診する
比較的症状が軽い場合は、休日当番医( 休日
昼間 )や春日部市小児救急夜間診療所( 平日夜
間・小児のみ)
を受診してください。
診察の結果、入院や手術などの治療が必要な
場合は、2 次救急医療機関に転送されます。
※初期救急医療機関や救急電話相談などの情報
は 19 面参照
④救急車は、緊急性の高い病気やけがの時に利用する
軽い症状でも救急車を利用する人が多くなる
と、本当に必要な人へ速やかに救急車を出動さ
せることができなくなります。緊急性がなく、
自分で病院に行ける場合は、自家用車や公共交
通機関を利用しましょう。
ただし、病気や事故の状況から急いで病院に
行った方がよいと思った時は、迷わず 119 番
通報をしてください。
AED( 自動体外式除細動器 )
で命を救う
AEDは、心室細動という不整脈を起こして
いる時に、強い電流を一瞬流して心臓にショッ
クを与えることで心臓の状態を正常に戻す医療
高齢者を大切にする心を育てよう
5
問い合わせ/防災対策課
(内線2344)
で、多くの命が救われています。
隣近所など周りにいる人が協力して活動する
ことが重要です。
地域の防災活動に参加しましょう
ほとんどの自治会に自主防災組織が結成さ
れ、自分たちの地域は自分たちで守るため、防
災活動を行っています。
自治会( 自主防災組織 )に加入し、地域の防
災訓練などに参加して、顔の見える良好な関係
を築き、互いに助け合いましょう。
※市では自主防災訓練に、地震体験車「ゆらり
ん」を派遣し、自助・共助の取り組みを促進
しています
業務継続計画( BCP )
の取り組み
熊本地震では、自治体庁舎が損壊し、庁舎外
に機能を移転する被害が発生しました。市は、
こうした事態に備えて、住民ニーズに適切に対
応できるよう、あらかじめ災害時の優先業務や
代替庁舎を定めた業務継続計画を策定し、
「 災害
に強いまちづくり」の取り組みを進めています。
※業務継続計画( BCP )…災害時に行政自らも被
災し、人、物、情報などが制限を受けた場合に
も、一定の業務を行えるようその対策を事前に
準備しておくための計画
機器です。電源を入れると音声で操作方法を順
に指示するので、皆さんでも使用することがで
きます。
日頃からAEDの設置場所を確認しておき、一人
でも多くの人の命を救うために役立てましょう。
AEDの設置場所を検索できます
公共施設などに、AEDが設置されています。
埼玉県内の設置場所は、
「 埼玉県AEDマップ」で
検索ができます。
携帯電話・スマートフォン
は右のQRコードを読み取り、
携帯サイトにアクセスしてく
ださい。
AEDを貸し出します
市では、市民の皆さんが参加するイベント
などの開催時に、万が一、突然倒れた人が発
生した場合に早期に救命活動が行えるように、
AEDの貸し出しをしています。
▶貸し出し期間…貸し出し日を含め、7 日以内 ▶対象…市や自治会が主催、共催、後援または
協賛する行事の他、市民が主催する営利を目的
としないイベントなど。ただし、消防署などが
実施する救命講習を修了した人などがイベント
開催期間中に会場にいること ▶申し込み…救
命講習修了証などの写しを添えて直接、市役所
第 2 別館 2 階健康課、春日部市保健センター、
または消防本部 2 階警防課へ