φ8 インチ半導体ウェーハ対応枚葉式洗浄装置「SC200R」を開発

2016年9月1日
芝浦メカトロニクス株式会社
φ8 インチ半導体ウェーハ対応枚葉式洗浄装置「SC200R」を開発
芝浦メカトロニクス株式会社は、これまでφ12 インチウェ-ハを主体とした枚葉式ウェ
-ハ洗浄装置「SC300 シリーズ」を販売し、国内外のウェ-ハメーカ及びデバイスメーカ
に数多くの納入実績があり、今回、旺盛な IoT 市場に向けて、φ8 インチ枚葉式ウェ-ハ
洗浄装置「SC200R」の販売を 2016 年より開始しました。
近年、パワーデバイスや MEMS デバイスにおいてもバッチ処理によるパーティクル逆汚染
などが顕在化しており、歩留り管理が困難になってきております。バッチ処理では、対応
が難しいとされた高均一なエッチング処理やウェーハ表面の仕上げ処理についても、枚葉
式洗浄装置へ置き換えるプロセス要求が増えてきています。
「SC200R」は、φ12 インチウェーハで培った高均一処理の可能な処理チャンバをφ8 イ
ンチウェーハにも適用することで、従来のバッチ処理では為し得なかったプロセスを実現
しました。APM,HPM に代表されるケミカル(RCA)洗浄に加え、当社独自開発の物理洗浄ツ
ール(2流体ノズル、高周波(MHz)ノズル)を付加、ウェーハメーカで培ったオゾン水と
HF 処理による高清浄洗浄技術、更にウェ-ハの枚葉管理、ロギング機能を付加することに
よりデバイスの歩留りや信頼性を向上しています。
お客様のスペース要求、生産計画に合わせて、様々な装置構成のラインナップ提供が可
能であり、研究開発用の1スピン装置から、量産向けに設備投資規模に合わせたスピン処
理台数(2、3、4、6、8)の提案、様々な薬液の搭載要求に対応可能としました。
またオプションとして、ランニングコストの改善のため、BHF等の薬液のリサイクル・
リユースも可能となっています。
これらの性能は、
「SC300 シリーズ」でウェ-ハメーカや最先端ロジックファウンドリメ
ーカの量産工場で実証されています。枚葉式ウェ-ハ洗浄装置「SC200R」は、
「SC300 シリ
ーズ」の機能を継承し、φ8 インチウェーハにおける歩留り改善、品質向上に有効な、最
適化された装置をお客様へ提供していきます。
■ 装置外観写真
以上