当日追加資料(PDF:118KB)

当日追加資料(一部別案)
(第2回策定委員会)
第
1章
1
計画の策定にあたって
計画策定の趣旨
本市では、平成24年3月に初めて教育振興基本計画を策定し、平成25年
度から平成28年度までを計画期間とし、様々な教育の施策を展開してきまし
た。
この間、日本の社会情勢は、少子高齢化の進行や人口減少、高度情報化や社
会経済のグローバル化の進展などを受け、大きく変動を続けています。教育を
取り巻く環境においては、地域住民による主体的な教育や学習活動の活性化、
子どもの体力の低下やいじめ・不登校への対応など、従前からの課題に加え、
スマートフォンを始めとする情報通信技術の急速な普及に対応するための情報
モラル教育、経済的な困難を抱える家庭の子どもへの対応の学力保障など、新た
な課題への対応が求められています。
今後も社会の動きは常に変化することが想定される中、地域における教育力
のさらなる向上、いじめ・不登校への対応や青少年の健全育成、生涯学習の推
進やスポーツの振興など、教育分野の課題やニーズに対応していくため、様々
な主体が協働して取り組む、総合的な施策の展開がいっそう重要となっていま
す。
そこで、今後の教育行政の方向性を家庭や地域、学校、行政が共有し、一緒
になって豊川の人づくりを推進していくための新たな指針として、
「第2期豊川
市教育振興基本計画」を策定します。
3
基本理念で目指す人間像
国や県の教育振興基本計画の方向性と、本市として捉えるべき背景を踏まえ、
基本理念における「未来を拓く豊川の人」が示す人間像を、次のとおりより明確
にします。
○
健やかな心と体をつちかい、自分と他者を大切にする人
人の命はかけがえのないものであり、自分の命はもちろんのこと、自分以外
の人の命も尊いものです。また、命は多様な個性や考え方を持つ人の存在その
ものであり、人々が自分の持ち味を生かしながら、互いの存在や生き方を尊重
する人間性を育むことが重要です。
命を支える健やかな心と体をつちかい、未来に向かう自分の人生を大切にす
る人、また、国籍や文化、生活習慣の違い、障害の有無、性別などによらず支
え合って生きる共生社会の一員として、自分と他者を大切にする人の育成を目
指します。
○
確かな学力を身に付け、豊かな未来を創る人
穏やかな気候や立地条件に恵まれた本市では、穏やかな気候や恵まれた自然環境
を生かした農業、愛知のものづくりの一翼を担う工業、各地域の暮らしを支え
る商業がバランスよく発展してきました。こうした生活や雇用の基盤である地
域の産業や社会経済の持続的な発展を支えていくためには、多様な価値観を踏
まえた考え方や幅広い知識、技能を習得し、グローバル化が進む社会の様々な
分野で活躍できるような人材を育成することが重要です。
豊川市の発展を支えてきた先人の努力や精神を受け継ぎなら、確かな学力を
身に付け、変動する社会の中で志をもって問題解決に取り組み、豊かな未来を
創っていく人の育成を目指します。
○
生涯にわたって健康づくりに励みを保ち、学び続ける人
健康で生きがいのある生活を営んでいくことはすべての人の願いです。その
実現のためには、人々が生涯にわたって健康を維持するとともに、新しい知識
や情報、技術を学びながら、自分らしさを発揮し、自己実現を図っていくこと
が重要です。
豊かな自然に囲まれ、歴史と文化が息づく豊川市の恵まれた環境の中で、年
齢や性別、障害の有無などに関わらず、生涯にわたって自らの健康づくりに励みを保
ちながら、未来に向かう自分の成長を信じて学び続ける人の育成を目指します。
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2
基本理念を実現するための基本目標
基本理念と目指す人間像の実現のため、本市における教育の方向性を示す4つ
の基本目標を定めます。
基本目標1
豊かな心と健やかな体を育む教育を実現します
自分と他者を大切にする豊かな人間性を備え、やさしさに満ちた人を育成する
ためには、家庭や地域、学校、行政が一体となって、子どもたちの豊かな心と健
やかな体を育む教育が必要です。
子どもたちが社会のルールを守り、互いの存在を尊重し合う道徳心や人権意識
を育むとともに、様々な価値観や知識を学ぶことができる読書活動を推進します。
また、命を支える子どもの体づくりの推進、地域との連携による子育てや家庭教
育への支援、地域の発展を支えた先人の心を受け継ぐ歴史・文化の伝承に取り組
みます。
基本目標2
社会の変化に応える確かな学力を育成します
幅広い知識や技能を備え、豊かな未来を創る人を育成するためには、子どもた
ちの確かな学力を育成する教育が必要です。
学校教育において児童生徒が楽しくわかる授業を実践するとともに、社会のニ
ーズに対応した学習活動を推進します。また、外国人の児童生徒や配慮が必要な
児童生徒への教育の充実、子どもたちの進路に関する指導、教職員のさらなる資
質向上に取り組みます。
基本目標3
豊かな人生を自らが築く生涯学習社会を確立します
生涯にわたって健康を保ち、学び続ける人を育成するためには、人々が豊かな
人生を自ら築こうとする生涯学習社会を確立していくことが重要です。
市民一人一人が主体的に取り組む生涯学習活動を支援するとともに、生涯にわ
たって健康を支える力の育成に取り組みます。また、より多くの人がスポーツを
楽しめる機会の充実と、人々の読書活動を支える図書館サービスの充実に取り組
みます。
基本目標4
魅力ある教育環境づくりを進めますを整備します
本市が目指す人づくりを実現していくためには、子どもや大人の学びの場であ
る家庭や地域、学校などの教育環境が、魅力ある最良の状態にあることが望まれ
ます。
児童生徒が一日の大半を過ごす学校教育においては、安全・安心を確保する取
り組みを推進するとともに、地域に開かれた学校づくりや学校教育環境の充実に
取り組みます。また、子どもや若者を育む地域の教育力の向上支援、あらゆる世
代の人がスポーツや生涯学習、読書に親しめる環境の整備、充実に取り組みます。
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