保険請求の 事例❶ 医 科 在宅時医学総合管理料または施設入居時等医学総合管理料を 算定している患者に対する創傷処置の算定について 基 礎 知 識 今回は ① 「在宅時医学総合管理料または施設入居時等医学総合管理料 を算定している患者に対する創傷処置の算定について」、②「床副子を 装着した同日の床副子調整の「ロ イ以外の場合」の算定について」、 ③「大 臼歯 にC AD /C A M 冠 を 算 定 し た 場 合 の「摘 要」 欄 の 記 載 に ついて」を掲載します。 24 月刊基金 August 2016 在宅時医学総合管理料または施設入居時等医学総合管理料を算定している患者に対する創傷処置の算定について は、平成28年3月4日付け厚生労働省告示第52号、同日付け厚生労働省告示第54号および同日付け厚生労働省通知保 医発0304第3号「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について」において、次のように示されてい ます。 【告示 平成28年3月4日付け厚生労働省告示第52号】 別表第一 大臣が定める診療に係る費用及び投薬の費用 医科診療報酬点数表 は、所定点数に含まれるものとする。 第2章 特掲診療料 C002-2 施設入居時等医学総合管理料(月1回) 第2部 在宅医療 注1~注2(略) C002 在宅時医学総合管理料(月1回) 注3 施設入居時等医学総合管理料を算定すべ 注1~注2(略) き医学管理を行った場合においては、別に厚 注3 在宅時医学総合管理料を算定すべき医学 生労働大臣が定める診療に係る費用及び投薬 管理を行った場合においては、別に厚生労働 の費用は、所定点数に含まれるものとする。 【告示 平成28年3月4日付け厚生労働省告示第54号】 特掲診療料の施設基準等 数表(以下「医科点数表」という。 )第二章第一 第四 在宅医療 部医学管理等、第二部在宅医療及び第九部処置 一の六 在宅時医学総合管理料及び施設入居時等医学 総合管理料の施設基準等 に掲げる診療に係る費用のうち次に掲げるもの イ~ヲ(略) (3) 在宅時医学総合管理料及び施設入居時等医学 ワ 区分番号J000に掲げる創傷処置 総合管理料に規定する診療に係る費用 カ~ケ(略) 診療報酬の算定方法別表第一医科診療報酬点 【通知 平成28年3月4日付け厚生労働省通知保医発0304第3号】 別添1 定されている月において、 (略)区分番号 医科診療報酬点数表に関する事項 「J000」創傷処置、 (略)は所定点数に含 第2章 特掲診療料 第2部 在宅医療 まれ、別に算定できない。 なお、在宅での総合的な医学管理に当 第1節 在宅患者診療・指導料 たって必要な薬剤 (投薬に係るものを除く。) C002 在宅時医学総合管理料、C002-2 施 及び特定保険医療材料については、第3 設入居時等医学総合管理料 (9) 当該患者について在宅時医学総合管理 節薬剤料及び第4節特定保険医療材料料 において算定することができる。 料又は施設入居時等医学総合管理料が算 本事例については、在宅患者訪問診療料を月2回算定のうえ、在宅時医学総合管理料の2のロ「月2回以上訪問診療 を行っている場合」を算定している患者に対して創傷処置を算定していますが、 「診療報酬の算定方法の一部改正に伴 う実施上の留意事項について」(平成28年3月4日保医発0304第3号)の通知に「当該患者について在宅時医学総合管 理料又は施設入居時等医学総合管理料が算定されている月において、 (略)区分番号「J000」創傷処置、 (略)は所定 点数に含まれ、別に算定できない。」と示されていることから、創傷処置の算定はできませんので、ご留意ください。 25 月刊基金 August 2016
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