企業見学バスツアー【庄原・三次】

【企業見学バスツアー報告】<2016 年 8 月 29 日
庄原・三次ルート>
訪問企業:長岡鉄工建設㈱、ミヨシ電子㈱、㈲平田観光農園
2016 年 8 月 29 日(月)、広島経済同友会のご協力のもと、広島修道大学の 1・2 年生 14 名が庄原・
三次市内の企業 3 社をバスで巡るツアーを実施いたしました。今回訪問させていただいた長岡鉄工
建設㈱、ミヨシ電子㈱、㈲平田観光農園は、いずれも広島経済同友会の会員加盟企業です。
3 社すべての企業において社員の皆様から温かくお迎えいただき、各企業とも分かりやすく丁寧な
説明・見学コースの選定・現場の社員の方々との質疑応答など、随所に学生の視点に配慮した内容の
工夫がされていました。また、広島経済同友会「ひとづくり委員会」の原田副委員長、田中副委員長
からも激励のお言葉をいただき、学生の表情も引き締まっていました。
普段目にすることのない企業内の様々な施設を見学することは、学生にとって大変貴重な経験とな
りました。加えて、各企業で経営者として、または現場でそれぞれご活躍される方々から、企業活動
の紹介だけでなく、学生への熱いメッセージをいただきました。今回参加した学生にとって、今後の
学生生活を送る上で、そして卒業後に社会へ羽ばたくために大きく役立つ「気付き・発見」を数多く
得る場となりました。
以下、各社での様子をご紹介させていただきます。
<長岡鉄工建設㈱>
到着後、坪島会長にご案内いただき、本社事務所に隣接する工場を見学。そこで気付いたことは、
工場内の整理整頓と清掃が行き届いていること。煩雑になりやすい工場内も常に整然とするように心
がけているとのこと。安全面への配慮に加え、取引先への印象や、いつどんな仕事を受注しても良い
ように準備をしておく、坪島会長のモノづくりと会社経営に対する強い思いを感じることが出来まし
た。
工場見学の後、本社事務所内の会議室にて坪島会長から参加学生へのメッセージをいただきました。
「自分らしさを大切に」、「失敗を恐れない」など、10 項目に渡った内容と、坪島会長の熱を帯びた
お話に学生は真剣に聞き入っていました。
長岡グループ各社からも代表の方にお越しいただき、事業内容をご説明いただきました。どの企業
様も創業者の経営理念を大切にされている点が学生の印象に残っていました。
<ミヨシ電子㈱>
まず広島事業所内の会議室にて、ミヨシ電子の歴史や事業内容をご説明いただきました。その後、
2 班に分かれて工場内を見学。埃を嫌う精密製品を扱うため、窓の無い工場や、従業員の方々の制服
が学生の目を引きました。各生産ラインの側では、製品と生産工程についてご説明をいただきました。
エアコンや洗濯機に内蔵されるパワーモジュールや自動車用のセンサー類など、実は我々の生活にと
ても身近なモノ、それに欠かせない重要な部品が目の前で生産されていることを聞き、学生はみな一
様に工場内部を見入っていました。学生からはいくつもの質問が出る場面もありました。
本学をこの 3 月に卒業後、ミヨシ電子に入社した高木様にもご登壇いただきました。先輩からの
言葉として、これからの学生生活をいかに過ごすと良いのか、また、理系のイメージのある会社でも
本学の学生が活躍するフィールドがあることを、自分の将来の夢も交えながらお話いただきました。
続いて、片山総務部長より人事採用担当者からの視点で学生へのアドバイスをいただきました。就職
活動を意識してこのバスツアーに参加した学生も多く、メモを取りながら熱心に聞く姿が見られまし
た。
<㈲平田観光農園>
平田代表取締役よりお話をいただきました。会場は、自然の香りを満喫できるオープンスペース。
参加した学生は、平田観光農園に来たことを全身で感じながらそのお話に惹き込まれました。
創業者からの意志を引継ぎ、失敗と挫折を繰り返しながらも現在に至る過程のお話はとても印象に
残る内容となりました。また、果物を生産するという軸を中心に様々な分野に展開されていく事業説
明は、学生の持つ「農業」への考え方が変わるきっかけにもなりました。
常に努力を続け、仕事にコミットを求める一方で、自由闊達な社風の中で活き活きと働かれる社員
の皆様の姿を想像することも出来ます。
お話の後は、お待ちかねの「試食タイム」。農園内の「すももぷるーん畑」へ。樹に実った完熟の
すももを自分の手で収穫し、大変美味しくいただきました。
復路、バスの車中で、見学した 3 社の感想を発表・共有し、大学に戻ってからは学生各自がアンケ
ート用紙を記入。再度の振り返りを行いました。
参加学生からは、
「広島には魅力的な企業が多くあることを知ることが出来た」
「文系の学生でもメ
ーカーなど様々な分野の企業で活躍出来ることが分かった」
「企業と地域の関係が重要であること知
った」
「各企業がそれぞれの経営理念を大切にしていることが印象的だった」
「夢を持つことの大切さ
を学んだ」
「人との信頼関係を大切にしたい」
「失敗しても、辛い時期があっても、最後まであきらめ
ることなく努力を続けることが大切だと感じた」
「整理整頓や挨拶など、当たり前のことを大切にさ
れていることが分かった」
「本日訪問したような企業で働きたいと思った」といったコメントが寄せ
られていました。
学生が今回のバスツアーに参加した理由として「就職活動や進路選択に役立てたい」といった意見
が多く見受けられました。バスツアーを終えて、様々な企業を見ることで視野を広げ、就職活動に活
かせる情報を多く得たはずです。しかし、それ以上に、人として成長するために必要なこと、これか
ら取り組まなければならないことについて気付き、発見する場にもなったようです。
最後に、企業見学バスツアーの受け入れを快くお引き受け頂いた 3 社の多くの皆様、また今回の
ツアーにご同行頂いた広島経済同友会「ひとづくり委員会」の原田副委員長、田中副委員長に、心よ
り御礼申し上げます。