平成 29 年度に 当初予定されていた 当院は 1957 年 6 月に、京浜

平成 29 年度に後期研修医となる現在初期研修 2 年目の皆さんは、当初予定されていた
「内科新専門医制度」の延期が正式に決定されたことにより、今まさに来年度の研修病院に
ついて熟考されている最中と思います。当院も平成 29 年度の内科系後期研修医のプログラ
ムを決定し、募集を開始しました。
当院は 1957 年 6 月に、京浜重化学工業地帯における労働災害による被災労働者対策
と地域医療の充実を図る目的で開設され、以後 60 年近くにわたり、勤労者医療と地域
医療の中核病院としての役割を果たしつつ、現在は地域医療支援病院、災害医療拠点病
院、がん診療連携拠点病院として高度医療を行う急性期病院として機能しています。内
科系診療科は専門分野別の 8 科で構成されており、Common disease から希少症例ま
で、非常に多岐にわたる疾患を経験することが可能です。また、当院では「断らない救
急」をモットーに、昨年度は年間 6500 台、今年度は 7000 台を超えるペースで救急車
を受け入れており、救急症例についても数多く経験することができます。さらに、院内
で ICLS および ACLS 講習を定期的に実施しており、救急分野での資格取得について
の環境も整えています。
当院の内科系後期研修医プログラムは各科をスーパーローテートすることで、市中病
院ならではの幅広い分野にわたる豊富な症例経験を積み、内科医としての基礎をまんべ
んなく学ぶことができるようになっています。さらに、研修後期には特定のサブスペシ
ャリティー領域での研修を集中的に行えるプログラムとしており、内科認定医から各サ
ブスペシャリティー専門医の取得を目指す場合であっても、総合内科専門医の取得を目
指す場合であっても、将来の希望に合った研修が可能となっています。
当院が位置する川崎市中原区は、武蔵小杉地区の再開発に伴い、現在全国でも有数の
人口増加地区となっていて、今後も症例数が年々増加していくことが予想されます。そ
のような環境の中にあって、
「地域のランドマーク病院」を目指す当院で、ともに学び、
成長するための意欲にあふれた研修医の皆さんをお待ちしています。
並木 淳郎