概要版 たまプラーザ駅北地区地区計画区域内(A地区)における 建築基準法第 68 条の3に基づく認定基準(案)について 1 再開発等促進区の制度の概要 再開発等促進区は、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の増進とを図るため、一体的かつ総合的な 市街地の再開発又は開発整備を実施すべき区域です。 再開発等促進区地区計画の内容に適合する建築物で、特定行政庁が交通上、安全上、防火上及び衛生上支障 がないと建築基準法第 68 条の3に基づき認定したものについては、地区計画で定められた容積率を最高限度 として、用途地域による容積率制限を緩和できるものとなっています。 2 本地区における認定基準(案)の概要 本認定基準では、暮らしと住まいのグランドデザイン‐モデル地区(たまプラーザ駅北側地区)編‐及び たまプラーザ駅北地区地区計画に基づき、保育・子育て支援機能、身近な就労機能、多世代コミュニティ交 流機能や日常生活を支える利便機能を備えた施設(以下「地域利便施設」という。)の誘導を図り、機能の 連携による相乗効果を生み出す生活拠点の実現に向け、建築基準法第 68 条の3に基づく認定基準及び維 持・管理等の基準を定める。 認定することにより計画可能となる容積率(ΣR)は、次の式により算定します。 ΣR=R1(基礎容積率)+R2(加算容積率) (%) (1) R1(基礎容積率)の算定方法 R1は、1号施設を次の基準に適合するよう整備することを前提に、200%とします。 ア ユリノキ通りから1号施設を通過し、歩行者専用道路までの経路のうち一以上を、 バリアフリー化すること。 (2) イ 青空の空地とすること。 ウ 賑わいの創出や憩いの空間形成に寄与する設え等とすること。 エ 終日一般に開放されるものとすること。※適用除外あり。 など R2(加算容積率)の算定方法 R2=V1+V2(単位:%) R2は、右の式により算定します。 V1:地区施設の整備による加算容積率 V2:地域利便施設の導入による加算容積率 ←Max 250% V1:地区施設の整備による加算容積率 上限 10% V1=A1-10(%) (A1:有効地区施設面積率 =有効地区施設面積/敷地面積×100) V2: V1+V2 ←200% R2 ←約 175% 上限 40% V2=2×A2(%) (A2:地域利便施設の容積率 =地域利便施設の延べ面積/敷地面積×100) 図 容積緩和のイメージ 容積認定がな い場合に計画 可能な容積率 R1 ※地域利便施設について ①評価の基本的な考え方 地域の課題等の解決に向け、地域住民の活動の場など必要かつ多様な機能を有し、かつ、エリア マネジメント(横浜市エリアマネジメントに係る協定等の事務取扱要綱に基づき市と協定を締結し たものをいう。 )その他これに類する取組を行うことで相互の機能連携による相乗効果を創出する 地域利便施設を導入した建築物を評価の対象とする。 ②評価する機能と用途 機能 用途 ・保育所 保育・子育て支援機能 ・小規模保育事業を実施する施設 ・学童保育施設 等 ・コワーキングスペース 身近な就労機能 ・シェアオフィス ・貸し会議室 等 ・集会所 多世代コミュニティ交流機能 ・コミュニティカフェ ・カルチャーセンター 日常生活を支える利便機能 等 ・診療所 ・スポーツセンター 等 *3以上の機能を備えること。 *地域住民等が策定した地域のまちづくりの方針等に具体的に記述された施設でも可。 (3) 住居の用に供する部分に関する基準 住居の用に供する部分を含む場合にあっては、当該部分の全てを次の基準に適合するものとします。 ア 多世代の多様な住まい方に対応するため、住戸数に対する住戸面積ごとの割合は、 60 ㎡台を約 20%、70 ㎡台を約 40%、80 ㎡台以上を約 40%とすること。 イ コミュニティが維持・向上できるような取組みを行う計画とすること。 ウ 地域における積極的な住み替えの推進に資する計画とすること。 エ 環境や景観等へ配慮した質の高い住宅として、次に定める基準に適合するものとす ること。 (ア) 「次世代郊外まちづくり」建築性能推奨指針<案>において「環境と防災に配慮 した住まい」、「長期住宅に対応した住まい」及び「子育てに対応した住まい」に求 められる性能に準じた計画とするよう努めること。 (イ) 横浜市地域子育て応援マンションの認定を受けること。 (4) 維持・管理等 横浜市市街地環境設計制度を準用し、1号施設、地区施設及び地域利便施設について維持・管理等に 関する基準を定めています。
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