平成 28 年 8 月 22 日 報 道 発 表 資 料 川崎市立病院に新たに導入した手術支援ロボット 「ダ・ヴィンチ」の稼動を開始しました! 患者数が増加している前立腺悪性腫瘍(前立腺 がん)への対応を強化するため、川崎病院と井田 病院に、市内では3施設目となる内視鏡手術支援 ロボット「ダ・ヴィンチ」を導入し、川崎病院で は 7 月下旬から、井田病院では 8 月上旬から、稼 動を開始しました。 また、8 月 19 日(金)の午後には、福田市長 と菊地副市長の二人が川崎病院を視察し、「ダ・ ヴィンチ」の操作体験をしました。市長からは、 「これで患者さんの負担が軽減されて、的確に手 術ができるのであれば、それに越したことはない。 訓練はたいへんだと思いますが、よろしくお願い します。 」とのコメントがありました。 1 「前立腺がん」とは 男性特有の疾患。 「がんの統計’15」 (公益財団法人 がん研究振興財団)によると、平 成 23 年の部位別がん罹患数では、男性では、胃がんに次いで前立腺が 2 番目に多くなっ ています。比較的進行が遅く、早期に発見すれば手術や放射線治療での治癒が可能です。 2「ダ・ヴィンチ」とは 腹腔鏡を用いた手術において、医師(執刀医)の手術器具の操作を支援する装置です。 医師は、高画質な3D画像により、鮮明な視野を確保しながら、ロボットアームを操作し て正確かつ繊細に手術を行います。 〔詳しくは、別紙パンフレットをご覧ください。〕 3「ダ・ヴィンチ」の特徴 従来の開腹手術や腹腔鏡手術と比べ、次のような利点があります。 ・出血の抑制及び輸血の必要性の低減 ・神経及び直腸損傷の可能性の低減 ・排尿機能のより早い回復 ・入院期間の短縮 など 【問い合わせ】川崎市病院局経営企画室経営企画担当 電話(044)200−3853 新 情 報 「低侵襲」とは? 検査・治療においてできる限り 患者様の身体への影響を減らした 低侵襲手術支援ロボット 「ダ・ヴィンチ」を導入しました 治療法のことです。 低侵襲手術支援ロボットの特徴 1 体への負担が少ない 数箇所の小さな切開部から手術を 行うため傷が小さく、患者様の負担 が軽減されます。 2 早期退院 切開部が小さいことから、出血も 抑えられ、手術後の回復が早く、入 院期間の短縮が見込まれます。 3 鮮明な3D(3次元)画像 サージョンコンソールモニターに は、高画質で立体的な3Dハイビ ジョンシステムの手術画像が映し出 されます。 4 川崎市立川崎病院 〒210-0013 川崎市川崎区新川通12−1 精密な動きの再現 医師がロボットアームを操作しま す。ダ・ヴィンチのアームは人間の 手より大きな可動域と手ぶれ補正機 能を備えています。 TEL:044-233-5521 FAX:044-245-9600 川崎市立川崎病院 低侵襲手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」紹介 ダ・ヴィンチという名は万能の天才レオナル ②ペイシェントカート ド・ダ・ヴィンチに由来しています。ダ・ヴィン チは元々戦場で負傷した兵士を遠隔地で治療する 目的のため、アメリカで開発が進められました。 そして現在、手術の現場に大きな変革をもたら しております。全世界でここまで普及した理由 は、安全性のみならず、ダ・ヴィンチによるロ ボット手術は出血量を極端に抑え、術後の疼痛を 川崎病院泌尿器科 原 智 部長 軽減し、機能温存の向上や合併症リスクを大幅に 回避できるなど、さまざまなメリットが評価され 低侵襲手術支援ロボットである ダ・ヴィンチを用いたロボット支 援腹腔鏡下前立腺全摘除術を開始 しました。 このダ・ヴィンチは、欧米を中 心に導入され、近年、日本におい ても急速に普及し、平成24年4月か らは保険診療として認可されてい ます。 ダ・ヴィンチはストレスの少な い、より複雑で細やかな手術手技 を可能としており、また3次元によ る正確な画像情報を取得できるた め、より安全かつ侵襲の少ない手 術が可能となります。 当院では、これまで腹腔鏡下前 立腺全摘除術を施行しておりまし たが、ダ・ヴィンチ導入により、 より繊細で、負担の少ない、低侵 襲治療を提供していきます。 ているからです。 医師の手の動きを正確かつ繊細 に再現して、手術を行います。 ダ・ヴィンチSi 機器構成 ③ビジョンカート ダ・ヴィンチは大きく分けて、①サージョンコ ンソール②ペイシェントカート③ビジョンカート の3つの機器で構成されます。 ①サージョンコンソール ダ・ヴィンチを操作する医師以外の スタッフは、このビジョンカートのモ 医師がペイシェントカートの 鉗子を操作する操縦台です。 ニターをリアルタイムで見ながら手術 をサポートします。 新 情 報 「低侵襲」とは? 検査・治療においてできる限り 患者様の身体への影響を減らした 低侵襲手術支援ロボット 「ダ・ヴィンチ」を導入しました 治療法のことです。 低侵襲手術支援ロボットの特徴 1 体への負担が少ない 数箇所の小さな切開部から手術を 行うため傷が小さく、患者様の負担 が軽減されます。 2 早期退院 切開部が小さいことから、出血も 抑えられ、手術後の回復が早く、入 院期間の短縮が見込まれます。 3 鮮明な3D(3次元)画像 サージョンコンソールモニターに 地域がん診療連携拠点病院 臨床研修指定病院 は、高画質で立体的な3Dハイビ 川崎市立井田病院 ジョンシステムの手術画像が映し出 〒211-0035 されます。 川崎市中原区井田2-27-1 4 精密な動きの再現 医師がロボットアームを操作しま TEL:044(766)2188 FAX:044(788)0231 ホームページ す。ダ・ヴィンチのアームは人間の http://www.city.kawasaki.jp/33/cmsfiles/ 手より大きな可動域と手ぶれ補正機 contents/0000037/37855/ida/ 能を備えています。 川崎市立井田病院 低侵襲手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」紹介 ②ペイシェントカート 井田病院泌尿器科部長 千葉 喜美男 前立腺癌の手術は、骨盤内とい う狭い空間で、根治性(癌の完全 摘出)と機能温存(尿失禁とケー スにより男性機能)の両方を求め られる比較的難易度の高い手術で す。それは、手術において根治性 を優先させ大きく切除すると、機 能が損なわれるというジレンマが あるからです。 この両方を実現するためには、 良好な視野の下で繊細な手術操作 が必要であるとは以前から認識さ れていました。 様々な技術革新の上に誕生した 手 術 支 援 ロ ボ ッ ト「ダ・ヴ ィ ン チ」はまさに前立腺癌の手術に最 適な環境をもたらしてくれます。 この機械の導入で今まで以上に確 実・安全・低侵襲の手術を皆様に 提供できるようになりました。 詳細につきましては、当院泌尿 器科外来に遠慮なくご相談くださ い。 ダ・ヴィンチという名は万能の天才レオ ナルド・ダ・ヴィンチに由来しています。 ダ・ヴィンチは元々戦場で負傷した兵士を 遠隔地で治療する目的のため、アメリカで 開発が進められました。 そして現在、手術の現場に大きな変革を もたらしております。全世界でここまで普 及した理由は、安全性のみならず、ダ・ ヴィンチによるロボット手術は出血量を極 端に抑え、術後の疼痛を軽減し、機能温存 の向上や合併症リスクを大幅に回避できる など、さまざまなメリットが評価されてい るからです。 ダ・ヴィンチSi 機器構成 医師の手の動きを正確かつ繊細 に再現して、手術を行います。 ③ビジョンカート ダ・ヴィンチは大きく分けて、①サー ジョンコンソール②ペイシェントカート ③ビジョンカートの3つの機器で構成さ れます。 ①サージョンコンソール 医師がペイシェントカートの 鉗子を操作する操縦台です。 ダ・ヴィンチを操作する医師以外の スタッフは、このビジョンカートのモ ニターをリアルタイムで見ながら手術 をサポートします。
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