自己点検・自己評価報告書

東北文化学園大学
平成 25 年度
自己点検・自己評価報告書
平成 25(2013)年 6 月
東北文化学園大学
刊行にあたって
東北文化学園大学は、平成 11(1999)年 4 月の開学以来、高等教育機関としての責
任を果たすため教育研究活動の向上に継続的に取り組むとともに、医療保健福祉分野
の専門職養成を中心に、事務総合職、情報システム職、建築・設備・住環境系職の有
為な人材の育成に努めてきています。
教育機関としての自己点検・評価については、平成 13(2001)年度に、開学後 3 年
間を総括した「自己点検・自己評価報告書」を最初に、次いで 3 年ごとに実施すると
いう本学自己点検自己評価規程に基づき平成 17(2005)年度に 2 回目の「自己点検・
自己評価報告書」を作成し、公表しました。
平成 14(2002)年の学校教育法の改正により、大学における自己点検・自己評価は、
第三者による認証評価が義務づけられ、平成 16(2004)年 4 月から施行されました。
本学は、日本私立大学協会の加盟会員校であり、協会が主体となって設立した第三者
評価機関である公益財団法人日本高等教育評価機構の認証評価を受審することとし、
平成 22(2010)年度に 3 回目となる自己点検・自己評価報告書を認証に向けた「自己
評価報告書」として作成し、認証評価を受けました。しかし、基準 5「教員」、基準 7
「管理・運営」、基準 8「財務」の 3 つの基準で保留となり、平成 25(2013)年度に
再評価を受審しました。その結果、各基準において指摘された事項は改善が認められ、
すべての基準が適合しているとの認定を受けました。認定期間は平成 22 年 4 月から平
成 29 年 3 月までとなっています。
平成 25(2013)年には再評価対象となった基準以外の基準を含めた自己点検・自己
評価を行い、4 回目の自己点検・自己評価報告書の作成と公表を行う予定で取り組ん
でいましたが、再評価への対応等諸般の事情により、取りまとめの段階にあった作業
を一時中断しました。そして、平成 27 年から作業を再開し、この度の「平成 25 年度
自己点検・自己評価報告書」の刊行に至りました。したがって、本報告書は平成 22
(2010)年 6 月から平成 25(2013)年 6 月を対象期間としています。
自己点検・自己評価報告書の作成と公表が遅れましたことを関係各位にお詫び申し
上げます。本学は、自己点検・自己評価の体制及びフィードバックの方法の見直しと
改善を行いつつ、教育研究活動の質の向上と充実をより強く推進し、本学の教育目標
の達成に努めていく所存です。
つきましては、本報告書をご高覧の上、皆様の忌憚のないご意見やご助言をいただ
ければ幸甚に存じます。
平成 28 年 7 月
東北文化学園大学
学長
土屋
滋
目
次
Ⅰ.建学の精神・大学の基本理念、使命・目的、大学の個性・特色等
……
1
Ⅱ.沿革と現況
……
4
Ⅲ.「基準」ごとの自己評価
……
19
基準 1
建学の精神・大学の基本理念及び使命・目的
…… 19
基準 2
教育研究組織
…… 23
基準 3
教育課程
…… 33
基準 4
学生
…… 51
基準 5
教員
…… 65
基準 6
職員
…… 75
基準 7
管理運営
…… 81
基準 8
財務
…… 95
基準 9
教育研究環境
……103
基準 10
社会連携
……111
基準 11
社会的責務
……123
Ⅳ
総括
データ編
各基準の評価と改善策
……129
……137
東北文化学園大学
Ⅰ.建学の精神・大学の基本理念、使命・目的、大学の個性・特色等
1.東北文化学園大学の建学の精神、使命・目的
東北文化学園大学(以下、
「本学」という。)の建学の精神は、絶えざる技術の進歩、
高度情報化、国際化、高齢化の進む中で、学問・研究を通じて、自ら考える力と習慣
を身につけ、必要な専門技術を修得した人材の育成を目指し、もって新世紀に生じう
る未経験のさまざまな問題に対応して豊かな将来社会の開拓に寄与することである。
この建学の精神に基づいて、「医療福祉学部」「総合政策学部」「科学技術学部」
の 3 学部を設置し、専門職を育成している。医療福祉学部では、高齢化社会の到来に
あたり、コ・メディカル部門に対する需要が益々高く、この分野での専門技術者の育
成が緊急課題である。また、社会福祉士、介護福祉士等のより高度の福祉技術に対す
る需要も高くなっていることから、保健福祉についての先端教育を目指し、同時にこ
の部門の指導者の育成にも力を注ぐ。総合政策学部では、経済の国際化のもと新たな
事業機会を求めるアントレプレナー(自ら企画、立案し、実行できる人材)の養成を
通じ、分権的ネットワーク時代の地域社会の経営に貢献する人材の育成を目指す。科
学技術学部では、近年飛躍的に発展を続ける情報科学や建築技術等、生活周辺の環境
充実を求める科学の発展に対応するため、更に高度な研究・教育の充実を目指す。
2.東北文化学園大学の基本理念
本学は、新時代の実学を担う有為な人材を育成するために、以下に 5 つの教育理念
を掲げ、人間教育を重視した専門教育を実施している。
(1)豊かな人間性と創造力の養成
専門技術・知識を習得し、独自に工夫・応用できる創造性を育成する。同時に、
豊かな人間性と愛情をはぐくむ。
(2)専門技術の研鑽
専門技術の学問としての確立と研究の推進を行い、あわせて、実社会の需要に積
極的に応えられる技術と情熱を持つ人材を育成する。
(3)国際性豊かな人材の育成
高い識見と専門技術を生かし、多様な世界との文化・技術交流に積極的に取り組
むことのできる国際性豊かな人材を育成する。
(4)社会の一員としての自覚と問題解決能力による貢献
国際社会、国家、地域社会の一員としての役割、責任を自覚し、社会に対する洞
察力と問題解決能力をもって、進んで社会貢献に参加する人材を育成する。
(5)地域社会とともに発展する大学
地域社会との交流を活発に行い、同時に職業人の再教育、編入学、科目等履修生
及び社会人の受け入れなど、生涯学習に対応する。
1
東北文化学園大学
3.東北文化学園大学の個性・特色
本学の教育研究の特色は、以下の 4 点にある。
(1)学問の学際的活用を重視し、教育・研究の充実をはかることである。具体的に
は、外国語、情報処理、経済学、社会学等は 3 学部共通の基礎科目とした上で、
専門科目についても、他学部の履修、単位取得を認め、学生の履修科目選択機会
を豊富にすることで学際教育の充実を図ってきた。
(2)コミュニケーション能力の研磨である。語学では、外国語とりわけ英語、アジ
ア言語(中国語、韓国語)の十分なコミュニケーション能力を習得させる。また、
コンピュータ処理能力を徹底的に習得させるため、コンピュータ室の他に、学生
が自由にパソコンを使える自習室、あるいはノートパソコンの貸出し制度等を整
備し訓練している。
(3)全人教育のため、教員・学生間の接触の機会の増大である。演習はもとより、
研究会、ゼミナール等を少人数編成としている。この結果、討論形式によるやり
とり、あるいはそれぞれの学問フィールド(保存地区調査、連携実習におけるフ
ァシリテータ役)での専門的アドバイスが可能となる。更に、演習・講義といっ
た科目以外でも、SA(スチューデント・アドバイザー)制度を導入することで、
大学生活全体への指導体制の充実を図っている。
(4)入学定員は設定しないが社会人の再入学、学生の社会実習、地域自治体、企業
とのコンソーシアム方式による共同研究、留学生、特にアジアからの留学生の受
け入れ等に積極的に取り組む。そのために、社会人編入学制度を新たに導入する
とともに、産学官連携にも取り組み、地域の発展に寄与してきた。
医療福祉学部・総合政策学部・科学技術学部の教育目的は、東北文化学園大学学則
第 3 条に定めている。また、大学院健康社会システム研究科の教育目的は、東北文化
学園大学大学院学則第 6 条の 2 に定めている。それは、以下のとおりである。
2
東北文化学園大学
表
学部・研究科等の教育研究上の目的(東北文化学園大学学則第 3 条第 3 項及び東
北文化学園大学大学院学則第 6 条の 2)
学部・研究科等
医療福祉学部
リハビリテーション学科
看護学科
保健福祉学科
総合政策学部
総合政策学科
科学技術学部
知能情報システム学科
建築環境学科
健康社会システム研究科
健康福祉専攻
生活環境情報専攻
教育研究上の目的
医療福祉学部は、広い教養と豊かな人間性を有し生命の尊厳に対し深
い理解を示す能力を養うとともに、医療福祉分野の専門能力を備えた専
門職としての自覚を持ち、積極的な行動のできる人材を育成することを
目的とする。
リハビリテーション学科は、理学療法学、作業療法学、言語聴覚学、
視覚機能学の各分野について、理論及び応用の研究を行うとともに、そ
れぞれに十分な知識と技能を有し、医療福祉の実践を担う専門能力及び
豊かな人間性を備えた理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、視能訓練
士等の人材を育成する。
看護学科は、看護学、保健学の各分野について、理論及び応用の研究
を行うとともに、それぞれに十分な知識と技能を有し、医療福祉の実践
を担う専門能力及び豊かな人間性を備えた看護師、保健師の人材を育成
する。
保健福祉学科は、社会福祉、精神保健福祉、介護福祉に関わる各分野
について、理論及び応用の研究を行うとともに、それぞれに十分な知識
と技能を有し、医療福祉の実践を担う専門能力及び豊かな人間性を備え
た社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士、福祉援助等に係る人材を
育成する。
総合政策学部総合政策学科は、社会科学、人文科学及びその他の関連
する分野を総合的に学び、研究することにより、変化する社会環境を的
確に分析し、対応する能力を身に付け、社会経済の変化に対する先見性、
自立した事業運営力、地域活性化に貢献する情報発信力、国際社会で活
躍する能力、豊かな教養と人間性をもった人材を育成する。
科学技術学部は、実践的教育に基づき、科学技術に関わる深い見識と
高度の技術力を身に付けることに加えて、高い倫理観と豊かな創造力、
多面的な分析力と協調性、実社会における具体的な問題把握力と解決能
力をもつ人材の育成を目的とする。
知能情報システム学科は、情報ネットワーク、マルチメディア、ロボ
ットメカトロニクス、医用工学の各分野について、実践的技術力の修得
に加え、幅広く基礎知識を教授し自在な応用力と豊かな発想力を身につ
けた高度情報化社会に対応できる人材を育成する。
建築環境学科は、健康・福祉住環境、設備・環境工学、建築・インテ
リア工学の各分野を核として、環境・空間構成技術の獲得とその実践を
とおして、充実した基礎教育と時代に適合した先端教育を行い、人間生
活と環境の適正な関係の改善に寄与できる人材を育成する。
健康社会システム研究科は、健康福祉及び生活環境情報に関する学術
の理論並びに応用を教授研究し、その深奥をきわめるとともに、高度の
専門職性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を
養い、社会文化の進展に寄与することを目的とする。
健康福祉専攻は、福祉社会の形成に必要な保健・医療・福祉に関する
学術の理論及び応用を教授研究するとともに、高度の専門職性が求めら
れる職業を担うための深い知識や卓越した能力を培い、健康福祉に関す
る高い学問的見識と研究能力を有する人材を育成する。
生活環境情報専攻は、健康・安全生活環境の維持・創成に必要な情報・
環境及びその応用工学に関する理論及び技術を教授研究するとともに、
高度の専門職性が求められる職業を担うための深い知識や卓越した能
力を培い、生活環境情報に関する高い学問的見識と研究能力を有する人
材を育成する。
※平成 25(2013)年 4 月、科学技術学部「人間環境デザイン学科」を「建築環境学科」に学科名称変更した。
3
東北文化学園大学
Ⅱ.
沿革と現況
1.本学の沿革
年
月
概
要
昭和 53 年 3 月
学校法人東北文化学園の設立認可。
昭和 53 年 4 月
仙台市青葉区本町に宮城デザイン専門学校開校。
昭和 56 年 4 月
宮城デザイン専門学校を東北工科美術専門学校に学校名称変更。
昭和 58 年 12 月
東北医療専門学校の設置認可。
昭和 59 年 4 月
東北医療専門学校開校。
昭和 60 年 3 月
学校法人木村学園から東北商科専門学校(昭和 55 年 4 月設置認可)を継承。
昭和 60 年 9 月
東北商科専門学校を東北情報工学専門学校に学校名称変更。
仙台市青葉区国見にキャンパスを移転。
平成 2 年 4 月
東北工科美術専門学校と東北情報工学専門学校を統合、東北工科情報専門学校に学校名
称変更。東北医療専門学校を東北医療福祉専門学校に学校名称変更。
平成 3 年 3 月
東北情報工学専門学校を廃止。
平成 4 年 12 月
東北科学技術短期大学設置認可。
平成 5 年 4 月
東北初の理工系カレッジとして東北科学技術短期大学開学。
平成 10 年 12 月
東北文化学園大学の設置認可、学校法人東北文化学園大学に法人名称変更。
東北文化学園大学開学。
平成 11 年 4 月
東北医療福祉専門学校と東北工科情報専門学校を統合、東北文化学園専門学校に学校名
称変更。
平成 12 年 10 月
東北科学技術短期大学の廃止認可。
平成 14 年 9 月
学校法人東北文化学園大学に設置していた東北文化学園専門学校を、友愛幼稚園を設置し
ている学校法人友愛学園に移管。
平成 14 年 10 月
医療福祉学部リハビリテーション学科理学療法学専攻及び作業療法学専攻収容定員の増加
並びに医療福祉学部保健福祉学科精神保健福祉専攻設置に係る学則変更認可。
平成 14 年 12 月
東北文化学園大学大学院健康社会システム研究科の設置認可。
平成 15 年 3 月
学校法人東北文化学園大学とアレン国際短期大学及び久慈幼稚園を設置している学校法人
頌美学園が合併。
平成 15 年 4 月
東北文化学園大学大学院健康社会システム研究科開学。
医療福祉学部保健福祉学科精神保健福祉専攻設置。
平成 15 年 9 月
総合政策学部総合政策学科収容定員の増加に係る学則変更認可。
平成 16 年 4 月
アレン国際短期大学募集停止。
平成 16 年 6 月
学校法人東北文化学園大学の民事再生手続開始申立。
平成 17 年 1 月
学校法事東北文化学園大学の民事再生計画認可決定の確定。
平成 18 年 4 月
科学技術学部応用情報工学科をコンピュータサイエンス学科、環境計画工学科を住環境デザ
イン学科に学科名称変更。
平成 18 年 11 月
大学院健康社会システム研究科修士課程を博士課程に課程変更認可。
平成 19 年 1 月
アレン国際短期大学の廃止認可。
平成 19 年 4 月
大学院健康社会システム研究科博士課程前期 2 年の課程及び後期 3 年の課程を設置。
平成 20 年 1 月
学校法人東北文化学園大学の民事再生手続の終結決定。
平成 20 年 4 月
医療福祉学部リハビリテーション学科に言語聴覚学専攻及び視覚機能学専攻を設置。
科学技術学部コンピュータサイエンス学科を知能情報システム学科、住環境デザイン学科を人
間環境デザイン学科に学科名称変更。
平成 21 年 10 月
学校法人東北文化学園大学と友愛幼稚園及び東北文化学園専門学校を設置する学校法人
友愛学園が合併。
平成 22 年 4 月
医療福祉学部に看護学科を設置。
医療福祉学部保健福祉学科精神保健福祉専攻募集停止。
平成 23 年 4 月
大学院博士課程前期 2 年の課程の健康社会システム研究科健康福祉専攻にナースプラクティ
ショナー養成分野を設置。
平成 25 年 4 月
科学技術学部人間環境デザイン学科を建築環境学科に学科名称変更。
4
東北文化学園大学
平成 15(2003)年 4 月に設置した大学院は、大学での教育研究を踏まえ、「健康で文
化的な生活の創造に関する学術の理論と応用を教授研究し、その深奥を究めて、地域
と文化の発展に寄与する」ことを目的として設置した。
さらに、平成 23(2011)年 4 月、厚生労働省が進めている「特定看護師(仮称)養成
調査試行事業」に対応した「ナースプラクティショナー養成分野」を大学院健康社会
システム研究科健康福祉専攻(博士課程前期 2 年の課程)に開設した。
この分野の設置は、医師と看護師の中間的な職種の育成を目指し、外科(周術期)
及び救急医療におけるチーム医療の推進、医療安全に寄与することを目的としたもの
である。
1-1
民事再生
本学の沿革は上に示したとおりであるが、沿革上における本学が直面した危機及び
危機に対する全学的取組、そして大学を設置する学校法人として初めての民事再生手
続開始申し立てを行ったことについて触れておく。
平成 16(2004)年 1 月に元理事長が脱税容疑で査察を受けたことに端を発した本学の
危機は、大学の設置認可申請における虚偽申請の発覚、架空寄附問題、二重帳簿の存
在にまで及んだ。それは学校法人経営の根幹を揺るがすものであり、教職員の給与遅
配、教育研究費の執行停止に至った。虚偽申請が明らかとなった平成 16(2004)年 4 月
以降、マスコミ等でも頻繁に取り上げられ、大学存続自体が危ぶまれる事態となった。
大学の存続に関わる緊急事態として、教職員、学生、保護者の三者が署名活動及び関
係機関・団体等への陳情活動を行い、多くの人々の支援により、正常な教育活動が可
能となった。
文部科学省の対応もあり、医療法人恒昭会、学校法人藍野学院等からなる藍野グル
ープから経営支援を受けることが決定し、平成 16(2004)年 6 月 21 日に東京地方裁判
所に民事再生法による再生手続開始の申立てを行った。民事再生計画により、負債を
縮減し、作成された弁済計画の基に経営再建を図ることとなった。平成 17(2005)年 1
月には再生手続開始が決定し、再生法人として、新たな大学経営、運営の段階に入っ
た。
民事再生手続の開始決定後、順調に負債の弁済が行われ、平成 20(2008)年 1 月に東
京地方裁判所の決定により民事再生手続が終結した。負債の弁済は再生計画に基づき
平成 26(2014)年まで継続される。
このような状況の中で、法人、大学教職員、学生が一丸となって教育環境の改善等
に取り組むとともに、大学経営の安定化と情報公開の促進、学士教育の質の確立・保
証に向けた活動の推進に積極的に立ち向かっている。
5
東北文化学園大学
1-2
東日本大震災の対応
1-2-1 平成 22(2010)年度における東日本大震災の対応
平成 23(2011)年 3 月 11 日 14 時 46 分、東北地方太平洋沖震源(マグニチュード 9)
による東日本大震災では、本法人の設置している東北文化学園大学・大学院、久慈幼稚園、
友愛幼稚園及び東北文化学園専門学校の学生・園児及び教職員が被災したうえ、各学校の
施設設備も被災した。
地震直後、構内にいた大学・大学院及び専門学校の学生・教職員合せて約 500 人は、5
号館前の広場に避難した。その後、教職員が震災の情報収集、建物の被災状況の確認作業
等を行った。宮城県全域で電気、水、ガスの供給が停止し、公共交通機関が動かなくなり、
3 月 11 日は、帰宅できない学生及び教職員約 70 人がキャンパスに宿泊し、学生が全員帰
宅したのは地震発生後 5 日目の 3 月 16 日の朝となった。
また、3 月 11 日は理事長及び学長が出張中であったため、暫定的な災害対策本部を設置
し、3 月 14 日には正式な「災害対策本部」を設置した。災害対策本部設置後、学生・園児・
教職員等の安否確認、施設設備の被害状況確認等の対応を行った。
1.学生・園児等の安否状況
東日本大震災に伴う学生・園児等の安否確認は、地震直後から電力停止により電話
が不通になり、また携帯電話も繋がりにくい状況であったこともあり、災害対策本部
設置の 3 月 14 日(月)から開始した。
(平成 23 年 3 月 31 日現在)
学
校
名
在籍者数
東北文化学園大学
安否判明者数
不明者数
2,094 人
2,093 人
1人
14 人
14 人
0人
友愛幼稚園
104 人
104 人
0人
久慈幼稚園
112 人
112 人
0人
東北文化学園専門学校
687 人
687 人
0人
東北文化学園大学院
※
残念ながら東北文化学園大学の不明者 1 人(医療福祉学部保健福祉学科 3 年)は、平成 23 年
4 月 4 日逝去が確認された。
※
教職員は全員無事だったが、親族の方が逝去された者及び住居等が被災した者数人が確認さ
れた。
※
平成 23 年度入学予定者の安否についても確認を行った。
2.施設設備の被災状況(平成 23 年 3 月 31 日現在)
学
校
名
東北文化学園大学
主 な 被 災 状 況
1・3号館エキスパンション破損、1 号館屋上トランス大破、体育
館壁面破損
友愛幼稚園
井戸水給水管破損
久慈幼稚園
園舎壁亀裂
東北文化学園専門学校
2 号館エキスパンション破損、給水系統漏水、教室壁面破損
その他
メールシステム不通、構内インターロッキング陥没、備品破損
※
施設設備の復旧工事は、平成 23 年 4 月 4 日から開始した。
※
復旧工事費(全ての器具等を含む)の概算金額は、118,800,000 円であった。
6
東北文化学園大学
3.被災を受けた学生・園児への経済的支援計画等の策定
被災を受けた学生・園児に対して就学の継続を目的として経済的支援計画等を策定
し、基金の設立、特別措置等の対応を検討した。
(1)基金の設立について
就学支援、施設設備の復旧工事等のための基金の設立を検討した(平成 23 年
(2011)4 月 6 日「輝ける者基金」設立)。
※
基金名の由来は、本法人の学園歌「輝ける者」である。
(2)学費免除特別措置について
被災状況に応じて、入学金及び学費の全額・半額・30%の免除の特別措置、30 万
円・20 万円・10 万円の緊急奨学金(一時給付金)の給付を決定した。
※
緊急奨学金は、緊急的対応として 4 月 27 日に第 1 回目の給付を実施した。
※
必要経費は、対象者数 228 人、特別措置 233,830,000 円、緊急奨学金 54,100,000 円の計
287,930,000 円と予測した。
(3)こころのサポート対策について
健康管理センターを中心に「こころのサポートチーム」がケア対策を計画・実施
を検討した。
4.学事日程等の変更
(1)東北文化学園大学・大学院
①
平成 22(2010)年度東北文化学園大学及び東北文化学園大学大学院学位記授
与式を平成 23(2011)年 3 月 18 日挙行する予定としていたが中止とした。
②
平成 23 年度東北文化学園大学及び東北文化学園大学大学院入学式を平成 23
(2011)年 4 月 8 日挙行する予定としていたが、延期することとした(平成 23
(2011)年 5 月 8 日に挙行)。
③
大学及び大学院の授業等を平成 23(2011)年 3 月 15 日から 4 月 30 日まで休
講とした。
(2)久慈幼稚園
①
平成 23(2011)年 3 月 14 日を休園とした。
(3)友愛幼稚園
①
平成 22(2010)年度友愛幼稚園卒園式を平成 23(2011)年 3 月 15 日挙行す
る予定としていたが、平成 23 年 3 月 31 日に変更した。
②
平成 23(2011)年 3 月 12 日から平成 23(2011)年 3 月 31 日まで休園とした。
(4)東北文化学園専門学校
①
平成 22(2010)年度東北文化学園専門学校卒業証書授与式を平成 23(2011)
年 3 月 17 日挙行する予定としていたが中止とした。
②
平成 23(2011)年度東北文化学園専門学校入学式を平成 23(2011)年 4 月 8
日挙行する予定としていたが、延期することとした(平成 23 年 5 月 8 日に挙行)。
③
専門学校の授業等を平成 23(2011)年 3 月 15 日から平成 23(2011)年 4 月
30 日まで休講とした。
5.地域住民への支援
地震直後、国見地域が断水になったことから、地域への支援として平成 22(2010)
年 6 月 26 日から地域住民への災害時の水確保のために専門学校 2 号館受水槽に設置し
た「災害時非常用水栓」により、平成 23(2011)年 3 月 12 日から 3 月 18 日までの 7
日間、地域住民 3,000 人を超える方に水の提供を行った。
7
東北文化学園大学
1-2-2 平成 23(2011)年度における東日本大震災の対応
東日本大震災では、本法人の設置している東北文化学園大学・大学院、久慈幼稚園、
友愛幼稚園及び東北文化学園専門学校の学生・園児及び教職員が被災したうえ、各学
校の施設設備も被災した。
学生・園児では、大学の学生 1 人が津波により亡くなったことが平成 23(2011)年 4
月 4 日に確認されたほか、少なからぬ学生・園児の親・親族が亡くなり、また、自宅
が全壊・半壊・一部損壊の被害を受けた。これら学生に対して東日本大震災の被災に
よって修学を断念することがないよう本法人独自の支援を行った。
被災した大学・大学院及び専門学校の施設設備の復旧工事等は、入学式(平成
23(2011)年 5 月 8 日挙行)までに必要最小限のものが行われ、授業開始後も平成
24(2012)年 3 月 31 日まで継続された。
本法人は、被災地の高等教育機関として、大学等の人的資源(教職員、学生、卒業
生にとどまらず、それぞれが持つネットワークを含む)や知的財産を最大限に活用し、
東日本大震災からの復興に資するために、大学及び専門学校がそれぞれ行う東日本大
震災復興事業の他に、学校法人として行う復興支援事業を計画実行した。
1.修学支援状況
1)経済的な修学支援
東日本大震災により被災した学生及び園児に対して、経済的理由により修学を
断念することなく修学の機会を与えることを目的として「東日本大震災に伴う特
別措置制度」(以下、「特別措置制度」という。)を実施した。
この制度は、被災の状況や個々人の状況を考慮した給付型の緊急奨学金と入学
金・学費等免除に関するもので詳細は次のとおりである。
支援内容(平成 23(2011)年度)
被災区分
入学金・学費等免除
家計支持者死亡・行方不明
入学金全額免除
自宅全壊
年間の学費等全額免除
自宅大規模半壊
入学金全額免除
自宅半壊
年間の学費等半額免除
自宅一部損壊
緊急奨学金
入学金全額免除
年間の学費等 30%免除
警戒区域又は計画的避難区域に住所が
入学金の全額免除
あり避難した者
後期授業料の全額免除
300,000 円
200,000 円
100,000 円
-
※学費等とは、大学・大学院は授業料、実験実習費及び施設設備費のこと、久慈幼稚園は
保育料、教材費、施設設備費、維持費及び保健衛生料のこと、友愛幼稚園は保育料、教
材費及び施設費のこと、専門学校は、授業料及び施設設備費のことをいう。
8
東北文化学園大学
支援数及び支援総額(平成 23(2011)年度)
学校名
支援総数
学費等免除額
緊急奨学金
318 人
261,180,000 円
56,500,000 円
157,989,000 円
久慈幼稚園
1人
283,920 円
300,000 円
249,589 円
友愛幼稚園
5人
1,280,500 円
500,000 円
1,270,000 円
70 人
42,747,000 円
14,800,000 円
22,833,000 円
394 人
305,491,420 円
72,100,000 円
182,341,589 円
大学・大学院
専門学校
合
計
補助金額(国・県)
2)こころのサポート対策
健康管理センターを中心に「こころのサポートチーム」を組織し、健康管理セ
ンター職員及び教員が、東日本大震災や原発事故避難等で被災した学生に対して
メンタルサポートを行った。健康管理センターで対応した相談は延べ 49 件であり、
これ以外に各教員が個別に対応した。
2.建物、施設設備等の復旧等
東日本大震災により被災した建物及び設備(備品等)は、平成 24(2012)年 3 月 31
日までに復旧対応するとともに、今後の地震等の被災に備えた備品購入及び防災訓練
を実施した。
被災した建物及び設備(備品等)の復旧状況等
学校名
主な復旧内容
復旧経費
補助金額(国・県)
1・3 号館エキスパンション、1 号館屋上変圧器交
換、3 号館屋上防水、1・3・4・5 号館内壁亀裂、3・
5 号館外壁亀裂、体育館壁面破損、ネットワーク
大学・大学院
システム、インターロッキング等
119,490,299 円
58,440,000 円
1,627,500 円
1,329,000 円
2,257,920 円
1,898,000 円
79,183,844 円
57,274,000 円
202,559,563 円
118,941,000 円
3 次元動作解析システム一式、脳波計、パソコン、
キャビネット等
久慈幼稚園
友愛幼稚園
旧園舎及びプレイルーム内壁亀裂
園舎外壁及びテラスの亀裂、窓ガラス、給水配管
漏水
2 号館エキスパンション、2 号館屋上防水、2 号
館内外壁亀裂、2 号館給水系統漏水等
専門学校
視野計、デジタルピアノ、パソコンディスプレイ、
キャビネット等
合
計
3.「輝ける者基金」の設立
東日本大震災で被災した学生及び園児の修学支援や施設設備の復旧工事等の費
用の一助とするために震災復興基金「輝ける者基金」を設立した。
平成 23(2011)年度の震災復興基金「輝ける者基金」は、延べ 100 件、14,605,175
円の寄付があり、すべて東日本大震災で被災した学生及び園児への緊急奨学金に
充当した。
9
東北文化学園大学
4.大学におけるボランティア活動
東日本大震災により甚大な災害に遭われた方々や地域に対して、ボランティア
活動を行った。
ボランティア活動一覧
ボランティア活動/実施組織等
内
容
災害等を想定して、大学の属している町内会が断水状態にな
飲料水の供給
ったときに、地域に水を供給する装置を設けており、この装
置を利用して 7 日間、近隣住民の方々に飲料水を提供した。
大学有志学生と秋田県由利本荘市の障害者小規模作業所「あ
ゆみ」とが協力し、クリスマスを前に障害者が古新聞を原料
一緒に春を待とう!プロジェクト
に製作した 1,000 鉢のエコ植木鉢にチューリップとスイセン
の球根を植え、宮城県名取市の仮設住宅で暮らす被災者の
方々へ届けた。鉢の花が開く 4 月には再度、障害者らと名取
の仮設住宅を訪問した。
33 人の学生が宮城県内 99 か所の被災地を毎月 1 度訪問し、
定点を設営して同じアングルから被災地の街の写真を撮影
被災地ドキュメント・プロジェクト
することで復興プロセスを記録した。併せて定点周辺の住民
から証言を聞き取り、10 ヵ年計画で活動を継続することと
し、物心両面での復興の記録を作成した。
生活用品として昔から伝承されてきた鍋帽子という名の、鍋
や薬缶にかぶせて使う綿入りの布製保温具を学生がミシン
学生の数だけ鍋帽子とあったかいメッセ
を使って制作し、絵手紙に書いたメッセージを添えて名取市
ージを届けようプロジェクト
愛島笠島にある愛島東部団地の被災者に届けた。被災者と直
接触れ合い、何を求めているのか、自分たちにできることは
なにかを考える機会となった。
牡鹿郡女川町の仮設住宅で数人のグループに分かれた学生
“あなたのお話をお聞きし隊!”プロジ
が折り紙、ちぎり絵、合唱、クリスマスツリー作りなどを通
ェクト
じて被災者を激励し、コミュニケーションを図りながら様々
な支援活動を展開した。
県内各地の被災地を巡回し、アロマセラピーによって被災者
アロマセラピー・プロジェクト
の心を癒しながら、元気づけるボランティア活動を展開し
た。
総合政策学部を中心とした東日本大震災を研究するプロジ
ェクト名で、被害の大きかった宮城県沿岸部における復興を
HAMAカフェプロジェクト
中心とした研究や支援活動をするなかで見えてきた課題を
整理する機会として、せんだいメディアテークを会場に平成
23(2011)年 12 月 5 日震災復興支援シンポジウムを開催した。
人間環境デザイン学科八十川研究室と様々な団体が連携し
環境支援プロジェクト
た環境支援プロジェクトで、津波被害により内陸部へ移転
し、仮設建物で運営している亘理町の荒浜保育所に 70 ㎡程
度の大規模なテラスを作成した。
10
東北文化学園大学
5.学校法人としての復興支援活動
教育研究機関である学校法人として大学・大学院及び専門学校が共同で様々な
地域支援活動や地域応援活動を行った。
1)仙台フィル「チャリティーコンサート」
仙台フィルハーモニー管弦楽団の木管五重奏のグループを招き、本法人の教職
員や地域住民の方を励ますためのチャリティーコンサートを、平成 23(2011)年 4
月 19 日に 5 号館地下 1 階学生食堂で開催し、約 150 人の聴衆が来場した。
2)復興支援フォーラム
東日本大震災を経験したわれわれが学んだことを活かすために「東日本大震災
の教訓~今、若者たちと語ろう~」をテーマに、平成 23(2011)年 6 月 19 日に市
内ホテルで復興支援フォーラムを開催し、636 人が来場した。
【基調講演】
演題1;「東日本大震災から学ぶ」
渡辺
実(防災・危機管理ジャーナリスト)
演題2;「ヨーロッパから見た東日本大震災」
トマーゾ・トロンベッティ(ボローニャ大学土木工学部・教授)
演題3;「大震災時における地域支援の在り方と今後の課題」
岡田
【独
誠之(本大学科学技術学部・教授)
唱】
歌
梅村憲子
ピアノ演奏
高橋麻子
【緊急パネルディスカッション】
テーマ;「目指せ!新生東北文化学園大学~あの日から明日へ~」
パネラー
鈴木素雄(河北新報社・論説委員長)
須藤
諭(本大学科学技術学部・教授)
齊藤誠人(JR東日本・本大学卒業生)
魚住拓也(石巻赤十字病院臨床工学技術課・本専門学校卒業生)
針生繁太(本大学総合政策学部・学生)
コーディネーター
三木賢治(本大学総合政策学部・教授)
3)震災復興支援提案募集事業「私たちにできること」
(1)東日本大震災による災害の復興から「新生」への光明を得ることを目的とし
て、学生に「私たちにできること」をテーマに復興支援プロジェクトを募集した。
33 件の応募があり、その中から 8 件のプレゼンテーションを平成 23(2011)年 10
月 23 日に 1 号館 2 階 1257 教室で実施した。
(2)また、これに併せ、平成 17(2005)年度から継続して行ってきた「東北文化学
園大学 学長杯 高校生スピーチコンテスト」を今回の事業に組み込み、同じく「私
たちにできること」をテーマに公募した。6 校 11 人の応募があり、第 1 次審査と
して 7 人を選考して同じ 10 月 23 日に開催し、東北地域の高校生の復興にかける
想いに耳を傾けた。
11
東北文化学園大学
「私たちにできること」発表会
テーマ
所属
1
「ふぉ~と
2
「100 人が暮らす応急仮設コミュニティ」
3
4
5
~ボランティアベースキャンプ~」
「阪神淡路大震災から学ぶ~コレクティブハウス~
新しい家族になる
地域コミュニティの再構築」
「石巻~Nakaze~」
「亘理町仮設住宅改造計画~温か味のある空間を求
めて」
大
学
学科
人間環境デザイン学科 4 年
専門学校
インテリア科 2 年
専門学校
インテリア科 2 年
専門学校
建築科 2 年
大学
人間環境デザイン学科 3 年
6
「海と空と星と・・・Shinchi Memorial Monument~」
大学
人間環境デザイン学科 4 年
7
「元気復活!温泉プロジェクト」
大学
総合政策学科 3・4 年
8
「NS プロジェクト-ありのままの笑顔-
大学
看護学科 1 年
高校生スピーチコンテスト
賞
演題
高校
学年
優秀賞
「私たちにできること」
常盤木学園高校
1年
特別賞
「未来に繋げる為に」
岩手県立花泉高校
2年
審査員特別賞
「自主避難所生活を体験して」
宮城県佐沼高校
1年
4)とどけ歌声!わたしたちの未来に! 大船渡 第九コンサート
東日本大震災からの復興と新生を願い、芸術文化を通した取り組みとして開催
した。
被災地の人々を見舞い、犠牲者を追悼するとともに、勇気をもって明日の東北
を築き上げようという意思を歌い上げるために、ベートーヴェンの第九シンフォ
ニー演奏会を平成 23(2011)年 12 月 16 日に岩手県大船渡市のリアスホールで開催
し、229 人が来場した。
また、平成 23(2011)年 12 月 17 日には、東北文化学園大学国見キャンパス体育
館において「大船渡第九コンサート」の帰還コンサートを実施し、302 人が来場
した。
1-2-3
平成 24(2012)年度における東日本大震災の対応
東日本大震災から 2 年目を迎え、被災した学生及び園児に対してまだまだ支援が必
要であると判断し、平成 23(2011)年度に引き続き、被災の状況に応じた特別措置制度
を実施するとともに、大学及び専門学校では、特別な事情により経済的に困窮し、授
業料等の納付が極めて困難な学生に対して行う「授業料減免制度」を平成 24(2012)年
度から新たに実施した。
また、平成 23(2011)年度に引き続き、今後の地震等の震災に備えた安全対策等の準
備や、東日本大震災からの教育研究環境復旧・復興支援活動などを積極的に実施した。
1.修学支援状況
東日本大震災により被災した学生及び園児に対して、平成 23(2011)年度の支援
内容を見直した特別措置制度を実施した。
12
東北文化学園大学
東日本大震災に伴う特別措置制度
入学検定料免除
入学金免除
授業料免除
支援合計
補助金額
(国・県)
3,570,000 円
(102 人)
7,900,000 円
(60 人)
61,200,000 円
(198 人)
72,670,000 円
38,786,722 円
久慈幼稚園
-
-
103,980 円
(1 人)
103,980 円
103,980 円
友愛幼稚園
-
-
839,500 円
(1 人)
839,500 円
839,000 円
262,500 円
(16 人)
1,755,000 円
(22 人)
12,625,000 円
(54 人)
14,642,500 円
8,769,000 円
3,832,500 円
(118 人)
9,655,000 円
(82 人)
74,768,480 円
(254 人)
88,255,980 円
48,498,702 円
大学
専門学校
合
計
授業料減免制度
補助金額(国・県)
(予定)
授業料減免
大学
専門学校
合
計
27,150,000 円
(139 人)
11,441,670 円
6,491,000 円
(42 人)
0円
33,641,000 円
(181 人)
11,441,670 円
2. 震災復興基金「輝ける者基金」の継続
平成 23(2011)年度に引き続き震災復興基金として「輝ける者基金」を設置し、
費用の一助とした。
3.大学におけるボランティア活動
震災から 2 年以上が経過し震災復興期である平成 24(2012)年度は、被災地の大
学として、長期的に被災者に寄り添うことができるプロジェクトを中心に活動し
た。
本学の主な震災復興、被災者支援ボランティア活動一覧
ボランティア活動
内容
一緒に春を待とう!プロジェク
ト
秋田県の障害者小規模作業所と連携し、春に開花するチューリップ
等の球根を植えた植木鉢を仮設団地の各世帯に届ける。(名取市、
女川町)
被災地ドキュメント(定点観測) 宮城県内の被災沿岸地域に定点を設け、記録写真と現地住民の証言
プロジェクト
を長期的に記録化し、東日本大震災の被害を多角的に検証するプロ
ジェクト。
学生の数だけ鍋帽子とあったか
いメッセージを届けようプロジ
ェクト
調理で加熱した鍋に、綿入れの帽子をかぶせて保温する調理用具
「鍋帽子」を、有志学生及び教員が製作し仮設住宅団地の各世帯に
絵手紙を添えて配付する活動。
“あなたのお話をお聞きし
隊!”プロジェクト
平成 23(2011)年の秋から、宮城県女川町内各所の仮設団地を巡り、
住民の方々に様々なレクリエーション活動を提供するサロン活動。
13
東北文化学園大学
NS プロジェクト
健康支援隊
“未来”心と心をつなげるプロ
ジェクト
平成 23(2011)年 8 月から、ひと月に1度、180 戸の仮設住宅の住民
に用意した季節の絵手紙を手渡しながら安否と健康状態を確認、コ
ミュニケーションを図る活動。
メンバー約 40 名で数チームを編成。1チームずつ交代で名取市内
の仮設団地を訪問し、入居者の体調確認やバイタルサイン測定、マ
ッサージ等の提供活動を定期的に実施。
一昨年の大震災を教訓とし、災害時に被災者自身が速やかに生活上
の困難を克服するための生活用品の活用アイデアや、健康体操の方
法などを蓄積しパンフレット化する活動。
4.学校法人としての復興支援活動
教育研究機関である学校法人として大学・大学院及び専門学校が共同で様々な
地域支援活動を行った。
1)丘のうえの音楽会
丘のうえの音楽会は、
「被災地の学生が唄う~秋の第九コンサート」のプレイベ
ントとして、平成 24(2012)年 9 月 19 日に 5 号館地下 1 階学生食堂で開催した。
この企画は、復興支援活動の一環であり、宮城県名取市の名取愛島応急仮設住宅
に住む方々等を招待し、計 180 人が参加した。
2)復興支援フォーラム
東日本大震災後、明日を拓く原動力となる東北の力を信じようと「震災ニモマ
ケズ。見よ!東北の底力」をテーマに、平成 24(2012)年 9 月 23 日に市内ホテル
で前年度に引き続き、復興支援フォーラムを開催し、765 人が来場した。
フォーラムは、作家の高橋克彦氏を招聘し、
「和の心」と題する基調講演が行わ
れ、さとう宗幸氏によるトークショー「震災復興へのメッセージと歌唱」、パネル
ディスカッション「復興への三つの課題」を掲げ、これからの復興活動に向けた
心と課題について市民とともに考えた。
3)高校生スピーチコンテスト
前年度に引き続き「東北文化学園大学 学長杯 高校生スピーチコンテスト」を
今回の事業に組み込み、東北の高校生が東日本大震災の体験をどのように思い、
それをどのように活かしていくかを、「私たちにできること」と題して平成 24
(2012)年 10 月 27 日に 1 号館地下大講義室で開催した。3 校 7 人の応募があり、
3 人を表彰した。
高校生スピーチコンテスト
賞
演題
高校
学年
最優秀賞
私が今、考える事
宮城県柴田農林高等学校川崎校
2年
優秀賞
非日常を日常へ
常盤木学園高等学校
2年
審査員特別賞
復興のために
岩手県立花泉高等学校
2年
4)被災地の学生が唱う秋の第九コンサート
芸術文化をとおして東日本大震災からの復興と新生への支援を行うため「被災地
の学生が唱う秋の第九コンサート」を、平成 24(2012)年 11 月 11 日に川内萩ホール
で開催した。805 人が来場した。
14
東北文化学園大学
5)3.11 追悼コンサート
東日本大震災で犠牲になった方々へ祈りを捧げるため、平成 25(2013)年 3 月
11 日に東北電力ホールで「3.11 追悼コンサート」を開催した。午後2時 46 分に
黙祷を捧げ、その後、
「モーツアルト作曲 レクイエム ニ短調,K.626」を東北大
学交響楽団が演奏し本学学生と市民有志が合唱を担当した。
併せて、東日本大震災の記録とその後の復興状況をテーマとして、学生や教職
員によるポスターセッションを行った。
ポスターセッションの概要
テーマ
報告学科等
地域連携センターのボランティア活動
2
臨床工学科とその卒業生が勤務している人工透析施設との
専門学校
協力による、津波で失われた施設の透析患者の救命活動
臨床工学科
3
看護学科による被災経験を活かした生活用品の工夫
大学
看護学科
4
原発被災地域の室内除染についてのさまざまな工夫や提言
大学
人間環境デザイン学科
5
ロービジョンのひとびとが被災した場合の避難誘導法につ
いての提言
大学
リハビリテーション学科
視覚機能学専攻
6
仮設住宅の室内環境調査とその改善についての提言
大学
人間環境デザイン学科
7
非常時飲料水の給水方法に関する提言
大学
人間環境デザイン学科
1-3
大学
地域連携センター・総合政
策学科
1
新体制について
平成 25(2013)年 3 月 6 日、本法人の前理事長が大阪地方検察庁に逮捕され、平成
25(2013)年 3 月 26 日には起訴された。
起訴の内容は、前理事長が経営に関与している大阪の別の学校法人で起きたことで
あり、本法人と直接関係するものではない。教育に携わる者が法令を遵守すべきこと
は言うまでもなく、このような事態はあってはならないことである。
今回の件に関しては、文部科学省はじめ関係機関にも事実関係を説明し、本法人が
無関係であることの理解を得た。もとより本法人の管理・運営に対する影響はまった
くない。
本法人は、平成 25(2013)年 4 月 1 日、理事会及び評議員会を開催し、東北文化学園
大学学長を理事長とする新たな管理運営体制で信用の回復と教育環境の充実に取り組
むことになった。
また、前理事長が退任し、併せて副理事長、常務理事も退任した。
新たな理事及び評議員は、大学の各学部長など学内の各部局の代表から構成されて
おり、教職員が一丸となって再生に取り組む体制を整えた。
学校法人東北文化学園大学は、人心を一新し、これまで以上に教育研究活動に全力
で取り組み始めた。
15
東北文化学園大学
2.本学の現況
【大学名】
東北文化学園大学
【所在地】
宮城県仙台市青葉区国見六丁目 45 番 1 号
【学部・大学院構成】
<
学
部
学
>
部
学
科
リハビリテーション学科
医療福祉学部
看
保
総合政策学部
科学技術学部
<
大
学
院
護
健
福
学
祉
専
攻
理学療法学専攻、作業療法学専攻、
言 語 聴 覚 学 専 攻 、 視 覚 機 能 学 専 攻
科
学
科
保 健 福 祉 専 攻 、 生 活 福 祉 専 攻 、
精神保健福祉専攻(平成 22 年度から学生募集停止)
総 合 政 策 学 科
知能情報システム学科
建 築 環 境 学 科
>
研究科
博士課程前期 2 年の課程
健康社会システム研究科
博士課程後期 3 年の課程
健康福祉専攻
健康福祉専攻
生活環境情報専攻
生活環境情報専攻
【学部・大学院の学生数・教員数及び職員数】平成 25 年 5 月 1 日現在
<学部学生数>
学部
医療福祉
学
部
総合政策
学
部
科学技術
学
部
(単位:人)
学科・専攻
1 年次
208
85
63
36
24
90
90
63
17
―
378
84
84
34
―
―
30
64
526
リハビリテーション学科
理学療法学専攻
作業療法学専攻
言語聴覚学専攻
視覚機能学専攻
看護学科
保健福祉学科
保健福祉専攻
生活福祉専攻
精神保健福祉専攻
計
総合政策学科
計
知能情報システム学科
住環境デザイン学科
人間環境デザイン学科
建築環境学科
計
合 計
在籍学生数
2 年次
3 年次
4 年次
190
161
170
84
67
76
55
43
60
32
29
22
19
22
12
97
86
68
85
104
102
73
84
87
12
20
14
―
―
1
372
351
340
87
105
151
87
105
151
63
21
47
―
―
1
20
24
20
―
―
―
83
45
68
542
501
559
計
729
312
221
119
77
341
371
307
63
1
1,441
427
427
165
1
64
30
260
2,128
※平成 20(2008)年 4 月、科学技術学部「コンピュータサイエンス学科」を「知能情報システム学科」に、
「住環
境デザイン学科」を「人間環境デザイン学科」に学科名称を変更した。
※平成 25(2013)年 4 月、科学技術学部「人間環境デザイン学科」を「建築環境学科」に学科名称を変更した。
16
東北文化学園大学
<学部教員数>
(単位:人)
学部名
学科名
医療福祉学部
総合政策学部
科学技術学部
教授
准教授
講師
助教
計
リハビリテーション学科
19
10
4
14
47
7
看護学科
11
8
3
4
26
3
保健福祉学科
8
12
1
3
24
1
総合政策学科
8
10
2
0
20
0
知能情報システム学科
5
5
0
1
11
1
建築環境学科
4
2
1
2
9
2
55
47
11
24
137
14
合
計
<大学院学生数及び教員数>
(単位:人)
学生数
研
健
シ
研
究
康
ス
科
社
テ
究
専
会
ム
科
攻
授業担
研究指
当教員
導教員
前期課程
後期課程
27
1
33
15
6
0
21
11
33
1
54
26
健康福祉専攻
生活環境情報専攻
計
<職員数>
性
別
助手
(単位:人)
正職員
嘱託職員
契約職員
派遣職員
計
男
43
4
2
0
49
女
23
0
2
7
32
計
66
4
4
7
81
17
東北文化学園大学
18
東北文化学園大学
Ⅲ.
「基準」ごとの自己評価
基準1.建学の精神・大学の基本理念及び使命・目的
1-1.建学の精神・大学の基本理念が学内外に示されていること。
(1)事実の説明(現状)
1-1-①
建学の精神・大学の基本理念が学内外に示されているか。
東北文化学園大学は、平成 11(1999)年の開学以来、絶えざる技術の進歩、高度情報化、国
際化、高齢化の進む中で、学問・研究を通じて、自ら考える力と習慣を身につけ、必要な専
門技術を修得した人材の育成を目指し、もって新世紀に生じうる未経験のさまざまな問題に
対応して豊かな将来社会の開拓に寄与するという建学の精神に基づき、社会のニーズに対応
した高度な専門職教育を行ってきた。建学の精神に基づいて定められた本学の基本理念は、
次の 5 項目からなり、本学教育における教職員一人ひとりの判断や行動の根拠としている。
(1)豊かな人間性と創造力の養成
(2)専門技術の研鑽
(3)国際性豊かな人材の育成
(4)社会の一員としての自覚と問題解決能力による貢献
(5)地域社会とともに発展する大学
この基本理念は、学生生活の指針である TBGU ハンドブック(学生便覧)に明記している。
入学生及び教職員すべてに学生便覧を配付するとともに、
1 号館大学事務局入口等に掲示し、
学生に対する本学の基本理念の潜在意識化を図っている。特に、新入生に対しては、毎年 4
月のオリエンテーション及び学外研修の際に、本学の建学の精神や大学の基本理念に関する
学生部長の講話をはじめ、学生リーダーや各 SA(スチューデント・アドバイザー)を通じて
学生便覧を用いた指導を行っている。また、入学式、学位記授与式等の式典においては、学
長及び理事長による建学の精神や基本理念の内容を含めた式辞等が述べられ、出席している
入学生・卒業生とその保護者をはじめ、広く教職員に対する理解と周知を繰返し図っている。
学外に対しては、入学希望者向けの大学案内や学部学科のパンフレットに掲載し、入学希
望者、その保護者及び高等学校等の周知に努めている。また、こうした大学案内は、医療福
祉学部等では、学外実習等の協力を依頼する新規の施設等には依頼文書に同封して送付し、
本学の基本理念に理解を求めている。加えて、就職・広報局就職センターでは、企業・施設
向けの求人案内のパンフレットを作成し、求人票を送付する際に同封することで本学の基本
理念を示している。
更に、本学のホームページにも掲載し、学内外に広く周知する努力を行っている。
(2)1-1の自己評価
本学の建学の精神と基本理念は、TBGU ハンドブック(学生便覧)、大学案内、ホームペ
ージ等に明確に示され、学内外に周知されている。TBGU ハンドブック(学生便覧)は在校
生全員に配付するとともに、TBGU ハンドブック(学生便覧)を用いて前期・後期の 2 回の
19
東北文化学園大学
ガイダンスを実施することで理解の促進を図ることができている。大学案内に関しては、平
成 25 年度版は 26,000 部印刷し、入学希望者、その保護者、高等学校等に配布し周知してい
る。
また、本学のホームページでの公開により、学外に十分周知されている。
(3)1-1の改善・向上方策(将来計画)
平成 12(2000)年度から平成 15(2003)年度までに発行された大学案内での基本理念の表記
方法については、本来の記述から入学希望者向けに分かりやすい表現に修正された経緯もあ
り、統一した表記ではなかった。その後は統一した表記としているが、デザインの更新もあ
り年度によって記載のしかたに違いが見られた。今後の記載においては統一した表記を確認
し、混乱のないように取組む。
また、本法人が定期刊行している学園広報誌「ルネサンス」は、学内の活動を学内外へ伝
える役割を果たしているが、基本理念が未掲載であったことから、今後は掲載のしかたを工
夫しながら、学内外への周知に努める。
1-2.大学の使命・目的が明確に定められ、かつ学内外に周知されていること。
(1)事実の説明(現状)
1-2-①
建学の精神・大学の基本理念を踏まえた、大学の使命・目的が明確に定められ
ているか。
本学の使命・目的は、建学の精神、大学の教育理念に沿って、東北文化学園大学学則(以
下、
「学則」という。
)第 1 条に「東北文化学園大学は、新しい時代が求める医療・福祉、経
済開発・地域経営及び応用情報・環境工学の分野での確固たる専門技術と広く豊かな視野を
身につけて、地域社会の発展に進んで協力し、それを通じて国家と人類社会の発展に貢献す
る人材の育成を目的とし、そのための教育研究を行う。
」と明確に定めている。さらに、この
目的に則った各学部での教育目標を、学則第 3 条第 3 項に定めている。
(「Ⅰ.建学の精神・
大学の基本理念、使命・目的、大学の個性・特色」3 ページ参照)
また、大学院の使命・目的は、東北文化学園大学大学院学則(以下、
「大学院学則」という。
)
第 2 条に「本大学院は、健康で文化的な生活の創造に関する学術の理論と応用を教授研究し、
その深奥を究めて、地域と文化の発展に寄与することを目的とする。
」と定めており、それに
沿った研究科の教育研究目標を、大学院学則第 6 条の 2 に定めている。
(「Ⅰ.建学の精神・
大学の基本理念、使命・目的、大学の個性・特色」参照)
1-2-②
大学の使命・目的が学生及び教職員に周知されているか。
本学の使命・目的については、学則に定めるとともに、教職員・学生に配付される TBGU
ハンドブック(学生便覧)に明記している。また、学部ごとに定める教育目標に関しても周
知徹底を図るため、所属学部に関わらず統一して全ての TBGU ハンドブック(学生便覧)の
1 ページ目に掲載している。
新入生に対しては、入学当初に開催されるオリエンテーション、学外研修時に講話等を通
20
東北文化学園大学
じて周知し、更なる理解を深められるように配慮している。新任教職員に対しては、入職時
の初任者研修において周知を図っている。また、学則及び大学院学則は学外者等向けに本学
のホームページ及び教職員向けに大学内のイントラネットにも掲載され、いつでも閲覧でき
るようにしている。
1-2-③
大学の使命・目的が学外に公表されているか。
本学の使命・目的については、学則に定め、本学のホームページで閲覧できるようにして
いる。
また、オープンキャンパスでは全体説明会を開催し、学長等から、入学希望者及びその保
護者に説明を行っている。
本学の保護者に対しては、例年 9 月から 10 月にかけて、東北 6 県において、保護者懇談会
を開催し、学長等から、本学の使命・目的を周知している。
(2)1-2の自己評価
本学の使命・目的の学外への公表については、ホームページを通じて学則を公開している。
各学科の教育目標については、平成 23(2011)年度に統一された表記方法に改善された。
印刷物としては、大学案内等に印刷することで周知徹底を図っており、理解されてきてい
る。また、医療福祉学部保健福祉学科や看護学科において発刊される紀要及び科学技術学部
の年次報告には、本学の教育理念や学部の教育目標を明記し、広く学外に周知するよう取り
組んでいる。
さらに、こうした印刷媒体に限らず、本学の使命・目的については、入学希望者及びその
保護者を対象としたオープンキャンパスや学校説明会、学長のあいさつや講話等を通じて可
能な限り、学内外に周知している。毎年開催している医療福祉フォーラム(平成 23(2011)
年から 3 年間は、震災復興支援フォーラム)でも、本学の考えや取り組みを発信している。
今後、入学希望者やその保護者、地方公共団体、企業等社会の広範な対象への周知を図る
ために、更なる努力が必要である。
(3)1-2の改善・向上方策(将来計画)
本学の使命・目的のみならず、各学部学科の教育目標・特色等についても統一した表記に
し、わかりやすく伝える努力が必要であることから、就職・広報局、ホームページ委員会と
教学組織が連携しながら、表記方法の統一を図っていく。
また、各学部学科から発刊されている紀要等においても、本学の教育理念や学部学科の教
育目標等について明記し、更なる周知の徹底を図るように努める。
[基準1の自己評価]
大学の建学の精神と基本理念は、TBGU ハンドブック(学生便覧)
、学内掲示、大学案内、
ホームページ等に明確に示され、学内外に周知されている。
大学の使命・目的の学外への公表については、ホームページを通じて学則を公開している。
21
東北文化学園大学
各学科の教育目標については、平成 23 年度に統一された表記方法に改善された。
印刷媒体に限らず、本学の使命・目的については、入学希望者及びその保護者を対象とし
たオープンキャンパス、保護者懇談会等における学長等の説明等をとおして可能な限り、
学内外に周知している。
[基準1の改善・向上方策(将来計画)]
大学の建学の精神と基本理念は、大学案内、TBGU ハンドブック(学生便覧)等で継続し
て統一した表記を行う。加えて、本法人が定期刊行している学園広報誌「ルネサンス」に使
命・目的、基本理念を掲載し、学内外への一層の周知を図る。
また、各学部学科から発刊されている紀要等においても、本学の教育理念や学部学科の教
育目標等について明記するようにし、更なる周知に努める。
22
東北文化学園大学
基準2.教育研究組織
2-1.教育研究の基本的な組織(学部、学科、研究科、附属機関等)が、大学の使
命・目的を達成するための組織として適切に構成され、かつ、各組織相互の
適切な関連性が保たれていること。
(1)事実の説明(現状)
2-1-①
教育研究上の目的を達成するために必要な学部、学科、研究科、附属機
関等の教育研究組織が、適切な規模、構成を有しているか。
本学における大学の使命・目的を達成するために、表2-1-1のとおり教育研究組織
を有している。
表2-1-1
東北文化学園大学教育研究組織
1)学部
学部・学科・専攻
医療福祉学部
編入学
定 員
(3年次)
入学
定員
収容
定員
学
位
開設
年度
人
人
理学療法学専攻
80
‐
320学士(理学療法学)
平成11年
作業療法学専攻
60
‐
240学士(作業療法学)
平成11年
言語聴覚学専攻
40
‐
160学士(言語聴覚学)
平成20年
視覚機能学専攻
40
‐
160学士(視覚機能学)
平成20年
80
‐
320学士(看護学)
平成22年
保健福祉専攻
90
10
380学士(保健福祉学)
平成11年
生活福祉専攻
30
‐
120学士(保健福祉学)
平成11年
精神保健福祉専攻
‐
‐
10学士(保健福祉学)
平成15年
155
20
660学士(総合政策学)
平成11年
備
考
人
リハビリテ-ション学科
看護学科
保健福祉学科
平 成 22年 度 募 集 停 止
総合政策学部
総合政策学科
科学技術学部
平成11年
住環境デザイン学科
‐
‐
‐ 学士(工学)
平成11年
知能情報システム学科
50
10
220学士(工学)
平成11年
人間環境デザイン学科
-
10
170 学士(工学)
平成11年
50
10
50 学士(工学)
平成11年
建築環境学科
※
平 成 20年 度 学 科 名 称 変 更
平 成 25年 度 学 科 名 称 変 更
入学定員、編入学定員(3年次)及び収容定員は、平成25(2012)年5月1日現在。
23
東北文化学園大学
2)大学院
修業
年限
研究科・専攻
健康社会システム研究科
入学
定員
収容
定員
学
位
開設
年度
年
人
人
健康福祉専攻
2
10
20修士(健康福祉)
平成15年
生活環境情報専攻
2
10
20修士(生活環境情報)
平成15年
健康福祉専攻
3
2
6博士(健康福祉)
平成19年
生活環境情報専攻
3
2
6博士(生活環境情報)
平成19年
備
考
博士課程前期2年の課程
博士課程後期3年の課程
3)センター等組織
名称
総合情報センター
健康管理センター
設置目的
開設
年度
備
考
図書館及び情報設備の適切な管理及び運用を行
平成11年
うとともに、教育研究の支援に資するため。
学生の心身両面の健康保持増進を図るため。
平成11年
医療福祉学部おける実習指導と施設対策及び学
医療福祉学部実習
生 支 援 体 制 の 強 化 を 図 り 、 実 習 の 充 実 に 寄 与 す る 平成15年
教育計画室
ため。
教育支援センター
本学の教育理念を実現するため、大学の教育研
究資源を最大限に活用して、組織的に学生の教育
平成21年
支援を行うとともに全学的な教育の向上と発展を
図るため。
地域連携センター
平 成 24年 4月 、 「 地 域
本学の教育研究資源を最大に活用して、地域社
連 携 室 」か ら「 地 域 連
会 に 還 元 し 、 地 域 と 連 携 し て 地 域 の 健 康 、 文 化 、 平成19年
携 セ ン タ ー 」に 発 展 的
経済、産業等の進展及び発展に寄与するため。
に組織改編
発 達 支 援 教 室
本学の教育研究資源を最大に活用して、地域の
発 達 障 害 児 ・ 者 、 そ の 家 族 等 の 支 援 を お こ な い 、 平成20年
さらに教育研究の向上を図るため。
本学では、時代のニーズ及び学習要求に対応した教育研究を行うために、平成22(2010)
年4月には医療福祉学部に看護学科を設置し、看護師及び保健師の人材育成を担うこと
とした。その際、医療福祉学部保健福祉学科精神保健福祉専攻を廃止し、保健福祉専
攻に精神保健福祉士の養成に係る履修コースとして組入れた。これにより、医療福祉
学部は、リハビリテーション学科4専攻、看護学科、保健福祉学科2専攻の3学科6専攻
となった。この看護学科の入学定員80人は、リハビリテーション学科作業療法学専攻
入学定員の20人、保健福祉学科保健福祉専攻入学定員の30人、保健福祉学科精神保健
福祉専攻入学定員10人、総合政策学部総合政策学科入学定員20人を振替えている。
総合政策学部では、総合政策学科の教育課程を再編し、卒業後の進路に併せて、「創
造都市・アートマネジメントコース」「現代教養・プロフェッショナルコース」及び
「国際ビジネス・金融コース」の3つのコースを新たに設定している。
24
東北文化学園大学
また、平成25(2013)年4月には、科学技術学部人間環境デザイン学科を建築環境学科
に学科名称を変更した。人間環境デザイン学科は、平成24年度に「建築をベースに環境と
設備について広く学ぶ」というコンセプトに基づき教育課程を改正し、新しい教育課程の
内容をより的確に反映した学科名称に変更することとした。
平成15(2003) 4月 に設置した大学院健康社会システム研究科修士課程2専攻(健康福
祉専攻・生活環境情報専攻)は、平成19(2007)年4月に博士課程への課程変更したこと
に伴い、大学院健康社会システム研究科博士課程前期2年の課程となり、博士課程後期
3年の課程と一体となった教育研究体制が整った。
さらに、平成 23(2011)年 4 月、厚生労働省が進めている「特定看護師(仮称)養成
調査試行事業」に対応した「ナースプラクティショナー養成分野」を大学院健康社会
システム研究科健康福祉専攻(博士課程前期 2 年の課程)に開設した。この分野の設
置は、医師と看護師の中間的な職種の育成を目指し、外科(周術期)及び救急医療に
おけるチーム医療の推進、医療安全に寄与することを目的としたものである。
センター等の付属組織として、総合情報センター、健康管理センター、実習教育計
画室、地域連携センター、教育支援センター、発達支援教室を設置している。地域連
携センターは、平成 19(2007)年度に地域連携室として、本学の教育研究資源を活用
して、地域社会に還元し、地域と連携して地域の健康、文化、経済、産業等の進展及
び発展に寄与するために設置し、平成 24(2012)年 4 月には組織改編を行い、地域連
携センターとした。
また、大学の教育理念を実現するため、組織的に学生の基礎的な教育支援を行うと
ともに、全学的な教育の向上と発展を図ることを目的とした教育支援センターを平成
21(2009)年 10 月に設置した(教育支援センターの組織規程は、平成 21 年 12 月 1
日に制定し、平成 22 年 4 月 1 日からの施行とした。)。
以上のように、学科の教育課程の改編、学科専攻の新設に当たっては、全学的な入
学定員の振替を行い、適切な規模と施設設備等の適性を重視している。
これらの教育研究組織の円滑な活動を支援する総合情報センター図書館は、大学設
置以来、蔵書の充実、サービスの向上に努めてきており、図書館司書の資格を有する
専任職員3人を配置している。
2-1-②
教育研究の基本的な組織(学部、学科、研究科、附属機関等)が教育研
究上の目的に照らして、それぞれ相互に適切な関連性を保っているか。
学部の教育研究組織は、全学の入学試験委員会、予算委員会、教務委員会、学生委
員会、就職委員会、そして総合情報センター委員会、健康管理センター運営委員会、
教育支援センター運営委員会、地域連携センター運営委員会、発達支援教室運営委員
会等により、教育研究の相互の意見交換、情報交換を行い、有機的な関係性を構築し
ている。特に学生の教育をめぐり以下のような連携を行っている。
語学教育に関しては、各学部学科の教育方針を受けて、総合政策学部の語学系教員
が教育計画を立て実施している。健康スポーツ教育に関しては、各学部学科の教育方
針を受けて、医療福祉学部保健福祉学科の健康スポーツ系教員が教育計画を立て実施
している。
25
東北文化学園大学
また、各学部学科における専門基礎教育、専門教育の分野では、学部・学科間で相
互の教員に兼担を依頼し、授業を担当している。あわせて、「東北文化学園大学履修
規程」第10条に基づき、学生が所属 学部以外の授業科目 を履修することが可能となっ
ている。なお、各学部学科において、教育目的に照らして、他学部等開設授業科目を
履修する場合の単位の認定に関する基準を定め、科目数、単位数の枠を設けて、他学
部に開講する科目については、授業開講学部・学科が教育上の効果を考慮して設定し
ている。
さらに、本学では、東北文化学園大学学則(以下、「学則」という。)第25条の2
に基づき、転学部転学科(転専攻)制度を設けている。転学部転学科(転専攻)制度
は、希望する学生が、在学2年目、3年目に、受入れを認めている学部学科(専攻)に
所属を変更することを可能とするものであり、学生の入学後に専門分野を変えたいと
いう希望の受け皿となっている。転学部転学科(転専攻)は、「東北文化学園大学転
学部又は転学科若しくは転専攻規程」に基づき選考、既修得単位の認定等を行ってい
る。
平成21(2009)年10月に設置された教育支援センターは、全学における教養教育の充
実化を図るとともに、初年次教育、導入教育、キャリア形成教育、学修困難を抱えて
いる学生の学修支援をも含めて検討し、全学共通教育の構築をめざしている。そのた
め、全学共通教育検討委員会及び教育支援センター運営検討委員会を発足させ、平成
22(2010)年3月に、両委員会から検討結果の報告書が提出された。特に教養教育では、
特色ある3学部の構成を踏まえ、「いのち・生命倫理」「まちづくり・地域づくり」「科
学技術と生活」といった学際的な視点でのカリキュラムづくりを視野に入れた提案が
出された。平成22(2010)年11月20日には1年次生を対象とした初めての本学オリジ
ナルテスト(国語・数学・英語)「TBGUベーシックテスト」を実施した。
平成23(2011)年度新入学生に対しては、平成23(2011)年5月28日に実施し、全
学での国語受験率86%、数学受験率87.1%、英語受験率86.9%であった。その結果を
精査し、次年度度以降の教育支援センターの修学支援のあり方・具体的対策等を検討
した。
教育支援センターは、平成24(2012)年5月22日に1号館1階に移動し、広いスペー
スを確保した。教育支援センター長、事務室副室長のほか事務室専属職員1名を配置し、
教育支援センター業務を行う体制を整えた。センター内ではTBGUプロジェクトⅠ及
びⅢ関連の業務や、学生の学習相談、個別指導を実施した。また、学習室や学習スペ
ースは学生の自主学習の場としても利用可能となった。教育支援センターでは以下の
活動を展開した(教育支援センターの全学教育については、基準3.教育課程を参照の
こと。)。
(ア)共通教育科目としてTBGUプロジェクトⅢ(人間形成)を設定し、本学教員に
よる講義5回、学外講師による数学講義5回、国語講義5回の計15回を実施した。
(イ)国語の個別指導は前期週2日、後期週3日実施した。数学の個別指導は5人の教員
が担当し、指導を希望する学生が希望時間を事前に予約する方法で実施した。
(ウ)平成24(2012)年4月9日に実施したTBGUベーシックテスト受験率は、全学部
平均で国語96.4%、数学96.8%、英語97%であり、新入学生全員受験の目標をほぼ達
26
東北文化学園大学
成した。TBGUベーシックテストの成績は、各学科・専攻へ渡され、TBGUプロジェ
クトⅢの科目履修学生用資料として利用した。
(2)2-1の自己評価
各教育研究組織の連携の下に各学部学科の教育課程の再編、新設学科・専攻の設置
を行い、入学定員の維持に努めてきた。しかし、時代のニーズ及び学習要求に対応し
た教育研究を行うための学科教育課程改編、新学科専攻の設置ではあるが、頻繁な改
編や設置により、各学部学科の教育目標と大学の教育理念との整合性を検討すること
が遅れたことも一因として、入学定員に占める入学者の定員倍率は、0.8を下回るよう
になった(「基準4
学生」を参照のこと。)
また、基礎教育は学部間の協力体制により維持され、兼担による専門基礎教育の連
携も行われてきたが、慣習的な側面も生じてきており、教育目標との関連性を見直す
ことも必要である。
他学部履修、転学部転学科(転専攻)のように入学した学生の修学上の選択肢を拡
大する制度も活用してきたが、制度の活用に当たって学生に対する十分な教育的指導
が行われているか検討が必要である。
全学における教養教育の充実化を図るとともに、初年次教育、導入教育、キャリア
形成教育、学修困難を抱えている学生の学修支援の構築を目指して教育支援センター
を設置し、平成21(2009)年10月から検討を始めた。そして、平成22(2010)年度か
らTBGUベーシックテストを試行し、その後の検討も踏まえて共通教育科目TBGUプ
ロジェクトⅢ(人間形成)の設定、個別指導の体制づくりを行った。
(3)2-1の改善・向上方策(将来計画)
大学の教育理念、各学部学科の教育目的、教育目標を早急に見直し、学則等に明示
して行く。
各学部学科のアドミッションポリシー、カリキュラムポリシー、ディプローマポリ
シーを明確化し、学生の修学上の選択肢の有効な方法とする。
教育支援センターを整備し、学修支援の充実を図る。
2-2. 人間形成のための教養教育が十分できるような組織上の措置がとられている
こと。
(1)事実の説明(現状)
2-2-①
教養教育が十分できるような組織上の措置がとられているか。
本学では、これまで教養教育については各学部学科における教育課程に基づき、相
互協力の形で実施している。また、医療福祉学部リハビリテーション学科、看護学科
及び保健福祉学科では、各国家資格に係る学校養成所指定規則等に基づき、教育課程
を設定している。
したがって、2-1-②に述べたように、語学教育と健康スポーツ教育については、
総合政策学部総合政策学科及び医療福祉学部保健福祉学科が主担当となり、教育計画
と授業実施運営を行ってきている。
27
東北文化学園大学
これらの教養教育、語学教育、健康スポーツ教育については、全学の教務委員会が、
実施の管理、時間割作成、授業担当者の確認、兼担講師、非常勤講師依頼等の調整を
担当している。
また、教育支援センターを設置し、初年次教育、導入教育、キャリア形成教育、学
修困難を抱えている学生の学修支援の構築を進めている。
2-2-②
教養教育の運営上の責任体制が確立されているか。
全学的な教養教育の教育課程に責任を持つのは全学の意思決定機関である大学運営
会議であるが、教養教育の運営上の責任組織は、教務委員会であり、各学部学科での
方針を踏まえて全学的な教養教育の実施と運営管理を行うとともに、時間割作成、履
修者の登録、適切な教室配置、定期試験の実施、教育評価の点検、学生による授業評
価の実施等責任を持って行っている。
なお、学修困難を抱えている学生の学修支援については、各学科専攻と連携して教
育支援センターも取組んでいる。
(2)2-2の自己評価
教養教育の運営は、各学部学科と教務委員会が責任を持って行っている。
しかし、入試方法の多様化による入学学生の質の多様化、学生の学習志向の変化等
が進んでいることから、現状の教養教育の教育計画及び実施方法では学生の学習ニー
ズにそぐわない面も生じてきている。したがって、学士力の形成、深い教養を持つ人
材の育成には全学的な取組が必要である。
(3)2-2の改善・向上方策(将来計画)
全学における教養教育の充実化を進めるために、教育支援センターを中心に初年次
教育、導入教育、キャリア形成教育について学修困難を抱えている学生の学修支援を
含めてさらに検討を行い、全学共通教育・教養教育の構築を行う。
2-3.教育方針等を形成する組織と意思決定過程が、大学の使命・目的及び学習者
の要求に対応できるよう整備され、十分に機能していること。
(1)事実の説明(現状)
2-3-①
教育研究に関わる学内意思決定機関の組織が適切に整備されているか。
本学における学内意思決定の組織は、図2-3-1のとおりである。
本学の最高意思決定組織は、学長を議長とする大学運営会議である。大学運営会議
は、学長、副学長又は学長補佐、研究科長、各学部長、学生部長、総合情報センター
長、大学事務局長及び学長が必要に応じて指名する教授若干人で構成され、大学運営
会議での決定は、「大学運営会議制定」の規程として制定される。
28
東北文化学園大学
図2-3-1
東北文化学園大学学内意思決定組織図
大学院
健康社会システム研究科教授会
日本学生支援機構奨学金返還免除候補者選考委員会
学部
医療福祉学部教授会
実習教育計画室運営委員会
発達支援教室運営委員会
学 長
総合政策学部教授会
大学運営会議
科学技術学部教授会
自己点検及び自己
評価運営委員会
総合情報センター
総合情報センター委員会
図書館運営委員会
健康管理センター
健康管理センター運営委員会
教育支援センター
教育支援センター運営委員会
地域連携センター
地域連携センター会議
委員会
予算委員会
入学試験委員会
入学者選抜試験実施専門委員会
入学者選抜判定専門委員会
教務委員会
学生委員会
国際交流委員会
就職委員会
体育施設運営委員会
ホームページ委員会
情報委員会
全学禁煙委員会
動物実験委員会
研究倫理審査委員会
大学運営会議に諮られる審議事項は、研究科教授会、各学部教授会、本学の各種委員
会で審議・検討されてきた事項と、学則第13条第3項に定められている次の事項である。
○
大学及び大学院の規程及びこれに準ずるものの制定並びに改廃に関する事項
○
大学及び大学院の機構の改変に関する事項
○
大学の学部及び大学院の研究科の新設並びに改廃に関する事項
○
大学及び大学院の予算その他の重要な学務に関し学長から諮問された事項
○
大学及び大学院の教員の人事及びその基準に関する事項
○
大学及び大学院の学生の定員に関する事項
○
大学及び大学院の教育課程に関する事項
○
大学及び大学院の学生の賞罰に関する事項
○
大学及び大学院の学生の厚生補導及び身分に関する重要事項
○
名誉教授称号授与に関する事項
○
理事長から諮問された事項
○
大学の学部、大学院の研究科その他の機関の連絡調整に関する事項
29
東北文化学園大学
これらの審議事項の多くは、各種委員会規程に基づき、定例として開かれる常設の
各種委員会で審議・検討され、大学運営会議では全学的な視点から審議・検討してい
る。
また、常設の委員会で重なる審議事項については、常設委員会の拡大委員会の開催、
ワーキンググループの設置等により検討を行っている。
2-3-②
教育研究に関わる学内意思決定機関の組織が大学の使命・目的及び学習
者の要求に対応できるよう十分に機能しているか。
教育研究に関わる学内意思決定機関の組織である研究科教授会及び各学部教授会は、
いずれも定例教授会及び臨時教授会を開催し、各学部研究科の教育目的に即した意思
決定を行うとともに学生の緊急の対応を必要とする事項について審議している。
各学部教授会及び研究科教授会の開催状況は、平成22年(2010)年度、平成23(2011)
年度及び平成24(2012)年度は、表2-3-1、表2-3-2及び表2-3-3のとおりであ
り、各学部研究科及び全学に係わる教育研究事項について審議・検討を行っている。
表2-3-1
東北文化学園大学教授会開催状況(平成22(2010)年度)
定例教授会
開
催
日
学部・研究科
定例教授会
臨時教授会
教授会(教授のみ)
(教員人事の審議)
医
療
福
祉
学
部
第2水曜日
11
9
7
総
合
政
策
学
部
第3水曜日
10
8
6
科
学
技
術
学
部
第4水曜日
11
8
4
健康社会システム研究科
第1水曜日
10
3
3
※
定例教授会は、各学部及び研究科教授会規程に基づき、8月以外の毎月開催。
表2-3-2
東北文化学園大学教授会開催状況(平成23(2011)年度)
定例教授会
開
催
日
学部・研究科
定例教授会
臨時教授会
教授会(教授のみ)
(教員人事の審議)
医
療
福
祉
学
部
第2水曜日
11
12
10
総
合
政
策
学
部
第3水曜日
11
13
13
科
学
技
術
学
部
第4水曜日
11
11
4
健康社会システム研究科
第1水曜日
10
2
6
※
定例教授会は、各学部及び研究科教授会規程に基づき、8月以外の毎月開催。
表2-3-3
東北文化学園大学教授会開催状況(平成24(2012)年度)
定例教授会
開
催
日
学部・研究科
定例教授会
臨時教授会
教授会(教授のみ)
(教員人事の審議)
医
療
福
祉
学
部
第2水曜日
11
10
7
総
合
政
策
学
部
第3水曜日
10
12
4
科
学
技
術
学
部
第4水曜日
11
12
8
健康社会システム研究科
第1水曜日
11
2
4
※
定例教授会は、各学部及び研究科教授会規程に基づき、8月以外の毎月開催。
30
東北文化学園大学
また、常設の各種委員会も定例と臨時の委員会を開催し、重要な審議・決定を行っ
ている。全学の教務委員会は、平成22(2010)年度は定例10回と臨時2回(東日本大震災
対応のため)、平成23(2011)年度及び平成24(2012)年度は定例で11回開催している。同
じく学生委員会は、平成22(2010)年度は定例9回、平成23年(2011)度は定例及び臨時を
あわせて17回、平成24(2012)年度は定例及び臨時をあわせて14回開催している。
(2)2-3の自己評価
本学における教育方針等を形成する組織は現在、十分に機能している。また、意思
決定過程は、学則に則り、適切に機能している。
しかし、各学部及び研究科の定例教授会は、表2-3-1、表2-3-2及び表2-3-3
のとおり、それぞれ異なる週で開催され、全学の意思決定組織である大学運営会議も
第1水曜日であり、意思決定の過程、通知、確認に期間を要すること、併せて各種の常
設委員会の定例委員会も異なる週で開催されていることから、全学的な周知に相当の
時間が必要となっている。
(3)2-3の改善・向上方策(将来計画)
重要な意思決定の全学的な周知は、教職員への一斉メールや大学のイントラネット
を利用して円滑に伝わるようにしていく。また、規程の改廃、大学運営会議の議事要
録の周知についてもイントラネットを利用して常に確認できるように進める。
[基準2の自己評価]
教養教育の運営は各学部学科と全学の教務委員会で責任を持って行っている。しか
し、入試方法の多様化による入学学生の質の多様化、学生の学習志向の変化等が進ん
でいることから、現状の教養教育の教育計画及び実施方法では学生の学習ニーズにそ
ぐわない面も生じてきている。したがって、学士力の形成、深い教養を持つ人材の育
成には組織的な取組が必要である。
本学における教育方針等を形成する組織は現在、十分に機能している。また、意思
決定過程は、学則に則り、適切に機能している。しかし、各学部及び研究科の定例教
授会は、それぞれ異なる週で開催され、全学の意思決定組織である大学運営会議も第1
水曜日であり、意思決定の過程、通知、確認に期間を要すること、併せて各種の常設
委員会の定例委員会も異なる週で開催されていることから、全学的な周知に相当の時
間が必要となっている。
[基準2の改善・向上方策(将来計画)]
大学の教育理念、各学部学科の教育目的、教育目標については見直しを行い、学則
等に明示して行く。あわせて各学部学科のアドミッションポリシー、カリキュラムポ
リシー、ディプローマポリシーを明確化する。
教育支援センターを整備し、学修支援の充実を図る。特に、教養教育の充実を進め
31
東北文化学園大学
るためにも初年次教育、導入教育、キャリア形成教育について学修困難を抱えている
学生の学修支援を含めてさらに検討を行い、全学共通教育・教養教育の構築を図る。
教育研究に関わる重要な意思決定の周知は、教職員への一斉メールや大学のイント
ラネットを利用して円滑に伝わるようにし、規程の改廃、大学運営会議の議事要録に
ついてもイントラネットを利用して全学的な周知に努める。
32
東北文化学園大学
基準3.教育課程
3-1.教育目的が教育課程や教育方法等に十分反映されていること。
(1)事実の説明(現状)
3-1-①
建学の精神・大学の基本理念及び学生のニーズや社会的需要に基づき、
学部、学科又は課程、研究科又は専攻ごとの教育目的が設定され、学則
等に定められ、かつ公表されているか。
本学は、東北文化学園大学学則(以下、「学則」という。)の第 1 条(目的)に基づ
き、3 学部 6 学科を設けている。各学部学科の教育目的は、学則第 3 条第 3 項に「学
部及び学科の人材養成その他の教育研究上の目的」として、表 3-1-1 のとおり定め、
TBGU ハンドブック(学生便覧)及びホームページで公開している。
表3-1-1
学部及び学科の人材養成その他の教育研究上の目的
学部・学科
医療福祉学部
リハビリテーション学科
看護学科
保健福祉学科
総合政策学部
総合政策学科
科学技術学部
知能情報システム学科
建築環境学科
教育研究上の目的
医療福祉学部は、広い教養と豊かな人間性を有し生命の尊厳に
対し深い理解を示す能力を養うとともに、医療福祉分野の専門能
力を備えた専門職としての自覚を持ち、積極的な行動のできる人
材を育成することを目的とする。
リハビリテーション学科は、理学療法学、作業療法学、言語聴
覚学、視覚機能学の各分野について、理論及び応用の研究を行う
とともに、それぞれに十分な知識と技能を有し、医療福祉の実践
を担う専門能力及び豊かな人間性を備えた理学療法士、作業療法
士、言語聴覚士、視能訓練士等の人材を育成する。
看護学科は、看護学、保健学の各分野について、理論及び応用
の研究を行うとともに、それぞれに十分な知識と技能を有し、医
療福祉の実践を担う専門能力及び豊かな人間性を備えた看護師、
保健師の人材を育成する。
保健福祉学科は、社会福祉、精神保健福祉、介護福祉に関わる
各分野について、理論及び応用の研究を行うとともに、それぞれ
に十分な知識と技能を有し、医療福祉の実践を担う専門能力及び
豊かな人間性を備えた社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士、
福祉援助等に係る人材を育成する。
総合政策学部総合政策学科は、社会科学、人文科学及びその他
の関連する分野を総合的に学び、研究することにより、変化する
社会環境を的確に分析し、対応する能力を身に付け、社会経済の
変化に対する先見性、自立した事業運営力、地域活性化に貢献す
る情報発信力、国際社会で活躍する能力、豊かな教養と人間性を
もった人材を育成する。
科学技術学部は、実践的教育に基づき、科学技術に関わる深い
見識と高度の技術力を身につけることに加えて、高い倫理観と豊
かな創造力、多面的な分析力と協調性、実社会における具体的な
問題把握力と解決能力をもつ人材の育成を目的とする。
知能情報システム学科は、情報ネットワーク、マルチメディア、
ロボットメカトロニクス、医用工学の各分野について、実践的技
術力の修得に加え、幅広く基礎知識を教授し自在な応用力と豊か
な発想力を身につけた高度情報化社会に対応できる人材を育成す
る。
建築環境学科は、健康・福祉住環境、設備・環境工学、建築・
インテリア工学の各分野を核として、環境・空間構成技術の獲得
とその実践をとおして、充実した基礎教育と時代に適合した先端
教育を行い、人間生活と環境の適正な関係の改善に寄与できる人
材を育成する。
33
東北文化学園大学
大学院健康社会システム研究科(以下、
「研究科」という。)は、
「博士課程前期 2 年
の課程」
(以下、
「博士前期課程」という。)及び「博士課程後期 3 年の課程」
(以下、
「博
士後期課程」という。)を置き、健康福祉専攻及び生活環境情報専攻で構成されている。
教育目的は、表 3-1-2 のとおり、東北文化学園大学大学院学則(以下、
「大学院学
則」という。)第 6 条の 2 に、「大学院の人材養成その他の教育研究上の目的」として
定めている。
表3-1-2
大学院の人材養成その他の教育研究上の目的
研究科・専攻
教育研究上の目的
健康社会システム研究科
健康社会システム研究科は、健康福祉及び生活環境情報に関する学術
の理論並びに応用を教授研究し、その深奥をきわめるとともに、高度の
専門職性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を
養い、社会文化の進展に寄与することを目的とする。
健康福祉専攻
健康福祉専攻は、福祉社会の形成に必要な保健・医療・福祉に関する
学術の理論及び応用を教授研究するとともに、高度の専門職性が求めら
れる職業を担うための深い知識や卓越した能力を培い、健康福祉に関す
る高い学問的見識と研究能力を有する人材を育成する。
生活環境情報専攻
生活環境情報専攻は、健康・安全生活環 境の維持・創 成に必要な情報・
環境及びその応用工学に関する理論及び技術を教授研究するとともに、
高度の専門職性が求められる職業を担うための深い知識や卓越した能
力を培い、生活環境情報に関する高い学問的見識と研究能力を有する人
材を育成する。
3-1-②
教育目的の達成のために、課程別の教育課程の編成方針が適切に設定さ
れているか。
[学 部]
各学部学科における教育課程の編成方針は、学則第 26 条第 2 項に基づき、「東北文
化学園大学履修規程」(以下、「履修規程」という。)に定めている。
なお、履修規程第 2 条に、具体的な教育課程の編成をするための科目を定めている。
また、平成 25(2013)年度入学生に適用される科目は、以下のとおりである。
○
基礎科目
○
専門基礎科目(医療福祉学部リハビリテーション学科・看護学科、総合政策学部、
科学技術学部)
○
専門科目
(医療福祉学部、総合政策学部、科学技術学部)
○
選択必修分野(医療福祉学部リハビリテーション学科言語聴覚学専攻)
○
研修科目
(科学技術学部)
○
統合科目
(医療福祉学部看護学科)
全学部の導入教育段階においては「基礎科目」が設けられ、学部共通科目として各
分野の専門課程に進むために必要な基礎教養として、人文科学、社会科学、自然科学、
語学等の科目に加えて全学共通科目が配置されている。全学共通科目は基礎学力の向
上、教養教育、ボランティア精神の醸成を目的としている。
「専門科目」については、
「専門基礎科目」
(医療福祉学部リハビリテーション学科・
34
東北文化学園大学
看護学科、総合政策学部、科学技術学部)、
「専門科目」
(医療福祉学部、総合政策学部、
科学技術学部)等の科目分類を置くことによって、各学部学科のそれぞれの教育課程
の特性を考慮した編成となっている。
[大学院]
研究科における教育課程の編成については、大学院学則第27条第3項の定めに基づき、
「東北文化学園大学大学院履修規程」(以下、「大学院履修規程」という。)を定め
ており、大学院履修規程第2条において博士前期課程の教育課程が、以下の科目をもっ
て編成される旨を定めている。
○
共通科目
○ 専門科目
また、大学院履修規程第2条第2項において、博士後期課程の教育課程が、以下の科
目をもって編成される旨を定めている。
○
学際領域科目
○ 専門科目
博士前期課程の「共通科目」は、本研究科の健康福祉専攻及び生活環境情報専攻の
教育課程において共通に理解しておくべき科目であることを示している。博士後期課
程の「学際領域科目」は学際的な教育・研究によって高度な研究者を養成するために
設けられたものであり、両専攻所属の専任教員によるオムニバス形式の講義となって
いる。
3-1-③
教育目的が教育方法等に十分反映されているか。
本学の建学の精神、本学の目的及び教育の理念に基づき、各学部学科及び研究科各
専攻の教育目的は、以下のような教育方法等に反映されており、本学の教育の特色と
なっている。
〇カリキュラムポリシー・ディプローマポリシーの整備
本学では教育目的の達成のために、学部・学科毎にカリキュラムポリシー及びディ
プローマポリシーを設け、卒業まで一貫した教育を志向している。
○
他学部他学科履修制度
本学では、特に教養教育において選択性を高めるため、学部の垣根を越えて学ぶ「学
際交流」として、医療福祉、総合政策、科学技術の3学部が設置する科目のうち、他学
部他学科の学生に公開される科目を履修し、知識の幅を広げ応用力を身につけられる
ように、履修規程第10条に基づき、「他学部他学科履修制度」を設けている。
○
基礎課程ゼミの設置
導入教育段階においてきめ細かい指導を可能とするため、少人数教育体制として教
員が少人数の学生とグループを編成するいわゆる「基礎課程ゼミ」(呼称は、各学部
学科によって異なっている。)を設けている。
35
東北文化学園大学
○
体験的教育の重視
本学は、各学部学科とも実学教育を大きな柱としており、そのための体験的な教育
機会を多く設けている。
医療福祉学部リハビリテーション学科各専攻、看護学科及び保健福祉学科生活福祉
専攻では、臨床実習等を必修科目として課しており、専門性の高い体験的学習を行っ
ている。
総合政策学部では、「企業等インターンシップ」を正規の科目としており、学外に
おける体験的学習も単位として修得できる仕組みとしている。
科学技術学部では、実験、実習科目を多く取り入れた体験的学習を推進するととも
に、学外で行われる企業インターンシップによる学習も単位として修得できる仕組み
としている。
○
研究室(ゼミ)配属
各学部学科とも学修完成段階における少人数教育を正規の教育課程に組込み、いわ
ゆる研究室(ゼミ)配属を実施している。
医療福祉学部では、「特別セミナー」「卒業研究(特論)」等を研究室配属と対応
させている。総合政策学部では、「ゼミナールⅠ」「ゼミナールⅡ」を研究室配属と
対応させている。科学技術学部では、「卒業研究Ⅰ」「卒業研究Ⅱ」「卒業研修Ⅰ」
「卒業研修Ⅱ」を研究室配属科目として指導する体制としている。
○
海外研修教育の実施
外国語の実践能力や外国への理解を深めるため、海外での語学研修を教育課程に組
込んでいる。医療福祉学部保健福祉学科及び総合政策学部では「海外研修」を正規の
科目に設定しており、対象言語は、英語、中国語、韓国語としている。また、科学技
術学部では正規の科目である「語学研修」を対応させている。
(2)3-1の自己評価
本学の建学の精神、本学の目的及び教育の理念並びに学生のニーズや社会的需要に
基づき、各学部学科の教育目的が明確に学則に定められ、TBGUハンドブック(学生
便覧)及びホームページで公開している。また、各学科の教育目的の達成のために、
課程別の教育課程の編成方針が適切に設定されている。
研究科の教育目的も、大学院学則に明確化されており、専攻ごとに定められた教育
目的の達成のために、課程別の教育課程の編成方針が適切に設定され、TBGUハンド
ブック(学生便覧)及びホームページで公開している。また、それぞれの教育目的達
成のためにいくつかの特色ある教育方法が実践され、成果を挙げている。
(3)3-1の改善・向上方策(将来計画)
自己評価で述べたように、概ね適切な運営が行なわれている。しかし、近年多様な
学生の入学に対して、基礎学力が不足している学生の存在も否めず、その教育方法を
改善することが課題である。
平成21(2009)年度に教育支援センターが設置され、教養教育の再検討、基礎学力の
向上等に取り組み始めている。
36
東北文化学園大学
3-2.教育課程の編成方針に即して、体系的かつ適切に教育課程が設定されている
こと。
(1)事実の説明(現状)
3-2-①
教育課程が体系的に編成され、その内容が適切であるか。
[学 部]
各学部学科専攻の教育課程の編成は、表3-2-1のとおりである。
本学では、授業の1時限を90分とし、これを単位換算における2時間としている。講
義及び演習については、15時間から30時間までの範囲で、本学が定める時間の授業を
もって1単位としている。実験及び実習については、30時間から45時間までの範囲で、
本学が定める時間の授業をもって1単位としている。
1学期の授業期間は15週にわたって行われており、原則として月曜日から金曜日にわ
たって実施されている。一部の科目については、適宜、集中講義期間を定めて実施し
ている。
表3-2-1
科目区分毎の必要単位と卒業要件単位(学部)
学部・学科
医療福祉学部
リハビリテーション学科
理学療法学専攻
作業療法学専攻
言語聴覚学専攻
視覚機能学専攻
看護学科
保健福祉学科
保健福祉専攻
生活福祉専攻
総合政策学部
総合政策学科
基礎科目
専門基礎科目
専門科目
必修
選択
必修
選択
必修
選択
必修
選択
必修
選択
必修
選択
必修
選択
9
13
9
13
11
8
12
13
94
4
9
20
9
20
42
57
8
62
3
63
必修
選択
6
18
6
18
専攻
43
37
選択必修分野
研修科目
129単位以上
130単位以上
8
61
36
2
34
52
計
127単位以上
124単位以上
35
10
85
96
7
134単位以上
124単位以上
132単位以上
8
40
124単位以上
28
科学技術学部
知能情報システム学科
建築環境学科
必修
選択
必修
選択
6
24
17
26
12
10
9
33
50
13
13
20
124単位以上
125単位以上
16
※
本表は平成 25(2013)年度入学生の教育課程を示している。
「基礎科目」は全学共通に設定されており、「専門科目」を履修するにあたって必
要な基礎学力を養成することを基本とし、卒業後に社会人として身につけておくべき
知識・技術を養うことを意図とした科目区分である。
[医療福祉学部]
リハビリテーション学科及び看護学科では、高度医療技術者の養成を目的としてお
り、医療分野における学問的階層性を考慮して基礎科目と専門科目の中間に専門基礎
科目を設け、専門科目を円滑に学ぶために必要な科目を置いている。
保健福祉学科では現代社会の多様なニーズに対応できる人材を育成するために、選
37
東北文化学園大学
択科目を充実させ、卒業後の進路に合わせて柔軟に学習内容を設定できる構成となっ
ている。
[総合政策学部]
総合政策学部総合政策学科では、「基礎科目」「専門基礎科目」及び「専門科目」
を置いている。「基礎科目」には教養的な科目を、「専門基礎科目」には専門科目に
つながる基礎的な科目を置いている。
「専門科目」には「創造都市・アートマネジメントコース」「現代教養・プロフェ
ッショナルコース」及び「国際ビジネス・金融コース」の3つのコースに関連する科目
を置いている。
[科学技術学部]
科学技術学部では、「基礎科目」「専門基礎科目」「専門科目」及び「研修科目」
を置いている。知能情報システム学科では専門科目を「情報ネットワーク」「マルチ
メディア」「ロボティクス」「医療福祉」の4分野で構成している。
建築環境学科では「環境マインド」を共通の必修科目とし、「環境設備エンジニア」
「住環境プランナー」の2コースで構成している。これらにより学年進行とともにそれ
ぞれの分野における専門技術者を養成する方針で教育課程を編成している。
[大学院]
博士前期課程及び博士後期課程の科目の編成は、表3-2-2のとおりである。
博士前期課程においては、学際領域に長けた人材を育成するため、健康福祉専攻及
び生活環境情報専攻の両専攻が履修できる「共通科目」と、各専攻の学問領域を修め
るための「専門科目」を設けている。博士前期課程の修了要件は、同課程に2年間在学
し、「共通科目」及び「専門科目」から30単位以上を修得し、かつ修士論文の審査及
び最終試験に合格することと定めている。さらに、大学院においては目的とする高度
専門職教育の一環として平成23年度より健康福祉専攻内にナースプラクティショナー
養成分野を開設し、教育体制の充実に力を注いでいる。
博士後期課程においても、健康福祉専攻は「学際領域科目」(2科目)と「専門科目」
(3科目)から計4単位以上、生活環境情報専攻は「学際領域科目」(2科目)と「専門
科目」(2科目)から計4単位以上の修得を求め、更に健康福祉専攻では「健康福祉科
学特別演習」、生活環境情報専攻では「生活環境情報科学特別演習」を履修し、必要
な研究指導を受けた上、研究科が行う博士論文の審査及び最終試験に合格することが、
修了の要件となっている。
38
東北文化学園大学
表3-2-2
科目区分毎の必要単位と修了要件単位(大学院)
研究科
共通科目
専攻
専門科目
学際領域科目
計
健康社会システム研究科
(博士課程前期2年の課程)
健康福祉専攻
必修
選択
必修
選択
生活環境情報専攻
8
22
8
22
30単位以上
30単位以上
健康社会システム研究科
(博士課程後期3年の課程)
健康福祉専攻
生活環境情報専攻
必修
選択
必修
4
8
選択
4
8
12単位以上
12単位以上
*博士課程前期 2 年の課程、健康福祉専攻ナースプラクティショナー養成分野は指定科
目 42 単位を修得すること
3-2-②
教育課程の編成方針に即した授業科目、授業の内容となっているか。
[医療福祉学部]
医療福祉学部では「基礎科目」「専門基礎科目」「専門科目」の順に、階層性と科
目間のつながりを検討し、各科目の配当年次を工夫している。医療人として必要な情
意領域の形成にも力を注ぎ、「基礎科目」に「生命倫理学」「コミュニケーション論」
「ボランティア論」等の科目を配置している。さらに、リハビリテーション学科では、
「専門科目」の「基礎セミナー」においてボランティア実践等を取入れており、保健
福祉学科では「基礎演習Ⅰ」「基礎演習Ⅱ」において、学生が知的障害者を対象とし
た「パロリンピック」の支援ボランティアを行っている。こうした取組みをとおして、
保健医療福祉に関する知識と技術の修得のみならず、対象者の心理的サポートをも実
践できる人材を育成している。
リハビリテーション学科及び看護学科では、質の高い医療技術専門職の養成を行っ
ており、国家資格取得が必須目標となっている。
保健福祉学科では福祉領域に従事する人材を中心に、現代社会の多様なニーズに対
応できる人材を育成している。主たる目標である社会福祉士・介護福祉士・精神保健
福祉士の国家資格取得に限らず、認定心理士・レクリエーションインストラクター・
障害者スポーツ指導員・健康運動実践指導者・生きがい情報士等の資格取得が可能と
なる科目も置いている。
[総合政策学部]
総合政策学部総合政策学科では、「基礎科目」には一般教養に該当する科目、「専
門基礎科目」には「専門科目」につながる基礎的な科目(「法学概論」「政治学」「基
礎経済学」「簿記」等)を置いている。これらは主に1年次前期から2年次後期までに
配当され、2年次後期からは3つのコースごとに「専門科目」を置いている。
39
東北文化学園大学
[科学技術学部]
科学技術学部では、学年進行とともに専門技術を修得させるように段階的な教育課
程の編成を行っている。学部共通教育科目である「基礎科目」には、本学全体の学部
構成を生かした教養教育として「医療健康科学」「人文社会科学」「自然科学」及び
「語学」の科目分類を置いている。「専門基礎科目」には専門分野に進展する前段階
として修得するべき科目を置いており、低学年次に履修させている。「専門科目」は
各分野の専門的科目で構成され、高学年次において履修させている。
「研修科目」は実験実習科目、キャリア形成科目及び「卒業研究」(知能情報シス
テム学科)あるいは「卒業研修」(建築環境学科)等の実学体験的教育を個別ゼミや
研究室配属と連動させた編成となっている。
知能情報システム学科の「専門科目」は、「情報ネットワーク分野」「マルチメデ
ィア分野」「ロボティクス分野」及び「医療福祉分野」の科目で構成されている。
建築環境学科の「専門科目」は、「環境マインド」を共通の必修科目とし、「環境
設備エンジニア」「住環境プランナー」2コースの選択科目で構成されている。
[全学部共通]
平成 24(2012)年度からは、教育支援センターと地域連携センターが核となり、「基
礎科目」に全学共通科目(TBGU プロジェクトⅠ・Ⅱ・Ⅲ)を設け、基礎学力の向上、
教養教育、ボランティア精神の醸成に力を注いでいる。
[大学院]
研究科は、健康福祉専攻及び生活環境情報専攻で構成され、両専攻の学際領域を学
ぶ博士前期課程の「共通科目」は、両専攻所属の複数教員が参加する重層的な講義を
行っている。
博士後期課程では、学際領域の研究が促進されるよう「学際領域科目」として「臨
床運動学特別講義」「福祉工学特別講義」を置き、両専攻所属の教員が複数参加して
いる。
3-2-③
年間学事予定、授業期間が明示されており、適切に運営されているか。
本学においては、年間学事予定、授業期間等を全学的に共通な学事日程として編成
するため、教務委員会が原案を作成し、大学運営会議に諮り決定している。
授業期間については、学則第16条の定めるとおり2学期制とし、各学期15週を確保し
ており、定期試験期間を各学期に1週間ほど設けている。
休業日は、学則第17条に定められており、学事日程はこれを遵守している。曜日に
よっては授業実施日数が不足する場合があるが、あらかじめ補講期間に振替実施日を
指定して対応している。
休講については、補講期間において補講を実施することを原則としているが、授業
期間中の土曜日も補講日とし、教育効果も考慮しつつ必要に応じて実施している。
学事日程は、TBGUハンドブック(学生便覧)に明示されており、年度当初に開催
される新入生オリエンテーションや各学期の学生ガイダンスにおいて、詳しく説明を
40
東北文化学園大学
している。全教職員へは電子メールで配信周知している。
3-2-④
単位の認定、進級及び卒業・修了の要件が適切に定められ、厳正に適用
されているか。
[学部]
成績の評価方法及び評価基準は、表3-2-3のとおりであり、学則第30条及び履修規
程第9条に定めている。
表3-2-3
成績評価基準
点数区分
評価の表示方法
100~90 点
S
89~80 点
A
79~70 点
B
69~60 点
C
59 点以下
D
合否
合格
不合格
成績簿は各学期初めに開催されるガイダンスで各学生に配付し、SA(スチューデン
ト・アドバイザー;教員が学生を個別に担当する制度)等が個別指導等を行う際に活
用されている。
各学期末には各学生の同意に基づき、保護者に成績簿の写しを郵送し、学修の状況
や成果を報告している。
また、例年9月から10月にかけて「保護者懇談会」を開催し、成績簿等は保護者と教
員の個別懇談の機会にも有効に活用されている。平成24(2012)年度の「保護者懇談会」
は、仙台(本学)、山形、郡山、青森、秋田、盛岡の6会場で開催された。
本学では卒業要件について、修業年限を学則第18条に定め、必要単位数を履修規程
第5条に定めている。
医療福祉学部リハビリテーション学科、保健福祉学科、看護学科及び科学技術学部
知能情報システム学科では「進級要件」を定めており、科学技術学部建築環境学科で
は「卒業研修着手要件」を定めて、「進級要件」に対応させている。これらの諸規程
は、各学部教授会で行われる進級判定等において適切に運用されている。また、リハ
ビリテーション学科理学療法学専攻・作業療法学専攻では、1年次に必修科目の単位を
修得できない場合、2年次に履修単位数を制限し、着実に実力を伸ばせるよう学生の能
力に応じた指導を行っている。
総合政策学部総合政策学科では、まだ「進級要件」を定めていない。
[大学院]
研究科では、卒業要件として修業年限を大学院学則第18条に定め、必要単位数を大
学院履修規程第4条に定めている。これらの諸規程は、研究科教授会で適切に運用され、
修了判定等において適切に運用している。また、学部と同様に成績評価の精緻化を行
い、90点以上を「S」とする評価基準を新設した。
41
東北文化学園大学
3-2-⑤
履修登録単位数の上限の適切な設定など、単位制度の実質を保つための
工夫が行われているか。
本学においては履修登録単位数の上限をまだ定めていない。ただし、リハビリテー
ション学科理学療法学専攻・作業療法学専攻では、1 年次に必修科目の単位を修得でき
ない場合、2 年次に履修単位数を制限し、着実に実力を伸ばせるよう学生の能力に応じ
た指導を行っている。授業については、各学期 15 週を確保しており、定期試験期間を
各学期に 1 週間ほど設けている。
3-2-⑥
教育内容・方法に、特色ある工夫がなされているか。
[医療福祉学部]
○
基礎課程ゼミ
医療福祉学部では、医療人としての態度を養うために少人数での教育も取り入れて
いる。特に、各学科専攻における「基礎課程ゼミ」では、教員の指導の下、少人数グ
ループで課題に取り組むことにより、専門的職業人として身に付けるべき連携能力に
ついても指導している。
○
IPE(Interprofessional Education;専門職連携教育)
医療福祉学部では、保健医療福祉の各専門職によるチームアプローチに不可欠な連
携について学生が実践的に学ぶIPE(専門職連携教育)に取組み、学生の連携能力を醸
成、強化を図っている。具体的には、「専門職連携セミナー」を科目として新設し、
「合同実習報告会」で各学科専攻の実習内容の相互理解を促進させている。さらに、
各学科専攻の学生が同じ場で共に学び合う「IPセミナー」において、学生が自らの専
門性を明確化できるだけでなく、他職種の専門性をより深く理解できるような教育を
行っている。
[総合政策学部]
○
基礎課程ゼミ
1 年次前期から 2 年次前期まで、必修科目の「基礎ゼミナールⅠ」「基礎ゼミナー
ルⅡ」を開講している。基礎ゼミナールの人数は 7~8 人で、担当教員は SA(スチュ
ーデント・アドバイザー)も兼ねている。ここでは、3 年次から始まるゼミナールの準
備として、大学生としての学修の仕方等を教えている。
○
キャリア形成
キャリア形成を重視して、「キャリア入門」(1 年次通年:2 単位)、「キャリアデ
ザイン」(2 年次前期:2 単位)、「キャリア戦略Ⅰ」(2 年次後期:2 単位)、「キ
ャリア戦略Ⅱ」(3 年次前期:2 単位)の 4 科目を開講している。特に、「キャリア入
門」は必修科目であり、各自のライフコースを描かせる等のプログラムを用意し、職
業観の育成を図っている。
○
地域と生活に密着した「特別講座」
総合政策学部では、基礎科目の中に地域と生活に密着した「特別講座」として8科目
16単位を開講している。そのうち4科目は、専任教員と外部の専門家を非常勤講師とし
て招いて行うオムニバス形式の特色ある講義となっている。これらは「宮城県高大連
42
東北文化学園大学
携科目」としても位置づけられ、表3-2-4のとおり一般市民にも開講している。一般
市民が講義を聴講することによって、学生の学修へのモチベーションを高めるものと
なっている。
表3-2-4
総合政策学部の地域と生活に密着した特別講座(平成 25(2013)年度)
科目名
開講年次・単位数
テーマ
特別講座Ⅰ
1 年次前期・2 単位
変貌する現代社会の実相
特別講座Ⅲ
1 年次後期・2 単位
異文化に親しむ
特別講座Ⅴ
2 年次前期・2 単位
文化芸術と新段階のまちづくり
特別講座Ⅶ
2 年次後期・2 単位
文化芸術の神髄に触れる
[科学技術学部]
○
基礎課程ゼミ
知能情報システム学科では 1 年次に「基礎セミナー」を開講、建築環境学科では 1・
2 年次に「基礎セミナーⅠ」「基礎セミナーⅡ」「基礎セミナーⅢ」「基礎セミナーⅣ」
を開講し、少人数グループの基礎ゼミを実施している。担当教員は学生の SA(スチュ
ーデント・アドバイザー)も兼ねており、学修のみならず学生生活面の指導も併せて
行っている。
○
キャリア形成
科学技術学部では、キャリア形成を重視して、職業観形成、職業倫理教育、資格取
得支援のための科目を設けている。
知能情報システム学科では、キャリア形成科目として 1 年次には「キャリアデザイ
ン」、2 年次には「キャリアアップⅠ」「キャリアアップⅡ」を、3 年次には「キャリ
アサポート」を設けている。また、建築環境学科では 2 年次に「キャリアデザイン」、
3 年次には「キャリアサポート」を設けている。
○
特定実習
建築環境学科では、1 年次から 4 年次にかけて履修できる「特定実習 A」「特定実
習 B」「特定実習 C」「特定実習 D」を設け、在学中の資格取得教育と連動させて実
施している。
[大学院]
教育課程の編成方針においても述べたとおり、博士前期課程、博士後期課程とも健
康福祉専攻と生活環境情報専攻における学際領域科目を充実させており特徴となって
いる。
博士前期課程、博士後期課程とも論文指導の過程では、各種学協会が開催する研究
報告会等への参加を奨励しており、学会報告会参加費の補助を行っている。特に、博
士後期課程の学生については国際会議への参加費・渡航費も補助する制度を設け、そ
の研究活動を支援している。
43
東北文化学園大学
3-2-⑦
学士課程、大学院課程、専門職大学院課程等において通信教育を行って
いる場合には、それぞれの添削等による指導を含む印刷教材等による授
業、添削等による指導を含む放送授業、面接授業もしくはメディアを利
用して行う授業の実施方法が適切に整備されているか。
現在、本学では通信教育は実施していない。
(2)3-2の自己評価
教育課程はその編成方針に沿って体系的に構築されており、その成果を上げてきた
と評価できる。
成績評価の結果は、SA(スチューデント・アドバイザー)による履修指導等や、保
護者による学生の学修状況の把握等において有効に活用されている。また、従来から
の課題であった成績評価基準の精緻化についても、従来は 80 点以上をすべて「A」と
していたものを、80 点から 89 点までを「A」、90 点以上を「S」とする評価基準を新
設し、平成 25 年度から運用している。
全学的には、1~2 年生を対象とした少人数制の基礎課程ゼミや 3~4 年生対象の専
門課程ゼミにおいて、それぞれ SA(スチューデント・アドバイザー)が丁寧な指導を
個別的に行っている。本学の少人数教育は学修面のみならず学生の人間形成の側面に
も働きかけるものであり、その教育的効果は、学生はもとより多くの保護者からも高
い評価を得ている。しかしながら、こうしたきめこまやかな少人数教育で得られる教
育的効果は、国家試験合格率や就職率などといった数値的な評価指標に必ずしも反映
されない場合があり、それが本学の少人数教育の課題といえる。この問題と関連して、
近年の多様な入学生の中には基本的な対人関係の構築を不得手とする者も増加してお
り、初年次からの対策が必要となってきている。
医療福祉学部では 3 学科共通の専門職連携科目をカリキュラムに導入し、学生が自
らの専門だけでなく他の専門職についてもより深く理解できるプログラムを設けた。
このプログラムは、従来は専門職になってから実践の中で修得することの多かった医
療福祉連携やチーム医療について、その概念及びスキルを学部教育のうちから涵養す
ることに役立つものである。さらに、医療福祉学部リハビリテーション学科の理学療
法学専攻及び作業療法学専攻で平成 24 年度よりカリキュラムに履修制限制度を設け
たこと、看護学科で平成 23 年度より進級要件等を定めたことにより、いずれも適切な
教育・指導の体制を強化した。
(3)3-2の改善・向上方策(将来計画)
進級要件の整備状況、履修登録単位数の上限設定等については学部・学科によって
ばらつきがみられるため、今後は学部・学科の特性を踏まえて検討を進める。進級要
件が定められていない総合政策学部では、単位の実質化を考慮し、進級要件や履修登
録単位数の上限を定めるべく検討中である。また、今後は本学に見合った形での GPA
(Grade Point Average)制度の導入について、教務委員会を中心に検討を進めている。
また、基礎学力の不足している学生や対人関係の構築が不得手な学生の指導につい
ては、教育支援センターの設置を契機に、各学部・学科との連携を含めた対応策の検
44
東北文化学園大学
討を開始している。
3-3.教育目的の達成状況を点検・評価するための努力が行われていること。
(1)事実の説明(現状)
3-3-①
学生の学習状況・資格取得・就職状況の調査、学生の意識調査、就職先
の企業アンケートなどにより、教育目的の達成状況を点検・評価するた
めの努力が行われているか。
○
学習状況の調査
平成 17(2005)年度に「学生による授業評価アンケート調査」を試行し、平成 19(2007)
年度からは、FD(Faculty Development)活動の一環として継続して実施している。
授業評価アンケートは、前後期各学期の最終講義日に学習状況、授業内容及び学習環
境について学生にアンケートを行っている。調査結果については、教務委員会を中心
に集計分析され、「実施結果報告書」として毎年公開され、授業改善のための資料と
なっている。学生の学習状況については、出席状況、予習復習への取り組み、受講に
あたって授業概要を参考としたか、授業内容に対する質問を行ったか等について調査
を行っている。
○
資格取得状況の調査
医療福祉学部においては、表 3-3-1 のとおり、各学科専攻において目指すべき国
家資格が明確に設定されており、卒業年次に受験する国家試験は対策講座から受験手
続に至るまで綿密な指導を行っている。
最終的な受験結果は、各専攻の担当教員から所定の様式で報告している。
表3-3-1
学
医療福祉学部において目標とする国家資格
科
専
攻
目標とする国家資格試験
理学療法学専攻
理学療法士試験
作業療法学専攻
作業療法士試験
言語聴覚学専攻
言語聴覚士試験
視覚機能学専攻
視能訓練士試験
リハビリテーション学科
看護学科
看護師試験・保健師試験
保健福祉専攻
保健福祉学科
生活福祉専攻
※
○
社会福祉士試験・精神保健福祉士試験
介護福祉士試験
社会福祉士試験
本表は平成 25(2013)年度入学生適用の教育課程に基づき示している。
就職状況の調査
就職状況は、原則として学生が「内定報告書(兼進路決定報告書)」を就職センタ
ーに提出することで把握される。報告のない学生に対しては、就職センターからの聴
き取りや、SA(スチューデント・アドバイザー)及びゼミ担当教員の協力によって、
補完し全体的に掌握されている。
蓄積されたデータは、学内の就職情報システムによって集計・分類され、学校基本
45
東北文化学園大学
調査等の調査、アンケートにも随時対応できるよう整備している。
また、平成 21(2009)年度から、卒業年次生に「就職活動に関するアンケート」を実
施し、内定者・未内定者それぞれの活動パターンや就職センターへの要望等を集計し、
分析している。
○
卒業生の就業状況調査
卒業生の就業状況は、採用実績のある事業所に求人依頼を行なう際、求人票に同封
される「卒業生在職者名簿」の提出協力が主な情報源となっている。その他に、教職
員が事業所への訪問した時や採用担当者が来学した時の面談の中でヒアリングを行っ
ている。
○
学生の意識調査
平成 19(2007)年度には、前述の「学生による授業評価アンケート調査」と併せて、
学生の日常生活や意識調査のため、「学生生活実態調査」が行なわれ、キャンパスラ
イフの質的向上を図るための基礎資料として報告書にまとめられた。その後、平成
22(2010)年度からは毎年継続して、調査を実施している。
(2)3-3の自己評価
教育目標の達成状況を点検・評価するための努力はよくなされている。
学生の学習状況調査、就職状況の調査及び学生の意識調査は、全学部の学生に対し
て既に継続的に実施されている。その調査結果や改善の状況についても、報告書にま
とめられており、状況把握の努力が適切に行われている。授業改善に向けた学生・教
員の双方向コミュニケーション・ツールとして、学生による授業評価アンケートの結
果に基づき科目担当教員が授業についての改善点や意見、学生への要望等を「学生へ
のメッセージ」として翌年度の報告書に掲載している。
学生と教職員による「FD 公開討論会」は年 1 回の割合で平成 24 年度までに 4 回開
催された。テーマは、授業評価の目的と意義、充実した学生生活に必要な環境、将来
を見据えた学び等について、毎回熱心な討論を行っている。しかしながら、参加学生
数の伸び悩みや参加教員の固定化といった課題がある。
国家資格の取得を目標とする医療福祉学部では、資格取得状況の調査が確実に行わ
れており、調査結果も適切にデータ化されている。
(3)3-3の改善・向上方策(将来計画)
FD 公開討論会は本学独自の取り組みとして、学生と学長、各学部長及び大学事務局
長等が率直な意見交換を行う貴重な機会であり、そこで提起された重要な意見につい
ては、大学として更なる教育環境改善に向け努力することを学長等が直接学生に表明
し、一部は実現している。学生の参加が少ないことに対しては、SA(スチューデント・
アドバイザー)を通じて一人ひとりの学生に討論会の目的や意義を説明し参加を呼び
掛けるなど、学生に対する積極的な働きかけを行う。また、参加教員の固定化につい
ては、全学的な課題として、主管である教務委員会レベルに加えて、学長、学部長、
学科長など多様なレベルから各教員に参加を促す働きかけを強化する。
46
東北文化学園大学
[基準3の自己評価]
教育目的の達成のために、課程別の教育課程の編成方針が適切に設定されている。
また、それぞれの教育目標達成のために特色ある教育方法が実践され、成果を挙げて
いる。特に、基礎課程ゼミを全学的体制で採用しており、丁寧な指導を行っている。
加えて、学修完成段階の研究室(ゼミ)配属への移行もスムーズに行われている。さ
らに、大学院においては目的とする高度専門職教育の一環として平成 23 年度より健康
福祉専攻内にナースプラクティショナー養成分野を開設し、教育体制の充実に力を注
いでいる。
一方、課題として、履修登録単位数の上限については一部の学科でしか定められて
おらず、実質的な学修を担保するため全学的に検討を行う必要がある。また、近年多
様な入学生の中には基礎学力の不足している学生や対人関係の構築を不得手とする学
生も増加しつつあり、初年次からの対策が必要となってきているが、十分な体制が整
っているとは言い難い。
最後に、教育目的の達成状況を点検・評価するための努力はよくなされている。学
修成績の評価は方法・評価基準が明確に定められ、適切に行われている。その結果は
さまざまな機会において、指導や保護者の理解に有効に利用されている。また、学習
状況調査、就職状況の調査、学生の意識調査は既に実施されており、報告書がまとめ
られている。ただし、GPA 制度については導入されておらず、検討が必要である。
なお、研究科及び各学部・学科等の詳細な自己評価については表 3-3-2 に示す。
[基準3の改善・向上方策(将来計画)]
自己評価で述べたように、教育課程は概ね適切な運営が行なわれている。
基礎学力の 不足してい る学生や対 人関係構築 が不得手な 学生につい ては、平 成 18
(2006)年度には学生相談室が、平成 21(2009)年度には教育支援センターが、それぞ
れ設置され、具体的な取り組みを開始しているが、さらなる充実を継続して図る。
GPA 制度の検討もすでに教務委員会で開始しており、進級要件規程の整備、履修登
録単位数の上限制度等も含めて単位制度の実質化へ向けて検討を進める。また、進級
要件が定められていない総合政策学部では既に進級要件の検討を開始している。
「学生による授業評価アンケート調査」「学生生活実態調査」の結果の下に、平成
21(2009)年度には学生代表と教職員代表による「FD 公開討論会」が行われた。そこで、
提起された重要な意見を尊重し、大学として更なる教育環境改善を進め、教育目的達
成の一助とする。
なお、研究科及び各学部学科専攻等の詳細な改善・向上方策については表 3-3-3
に示す。
47
東北文化学園大学
表3-3-2.研究科及び各学部・学科の自己評価
大学院
健康社会システム研究科
医療福祉学部
リハビリテーション学科
理学療法学専攻
自己評価
目的とする高度専門職教育の一環として平成23年度より健康福祉専攻内にナースプラクティショナー養成分
野を開設し、社会人対応として土曜等でも授業を行い、教育体制の充実に力を注いでいる。
特に初年次教育に力点を置き、リメディアル教育の強化(基礎数学の科目新設)、専門的な英語教育の実施
(医学英語の科目新設)、課外での集団行動(夏季の合宿セミナーなど)を取り入れてきた。ただし、それらの
取り組みに対する成果については今後の検討を必要とする。
作業療法学専攻
前期と後期にそれぞれ学年担当SAが学生個々の個別面談を行い、履修状況の確認と必要に応じて問題を
指摘し、自身の履修状況についての自覚を促している。また専門職を目指すために1年次から3年次に行わ
れるゼミナールにおいて各学年次に必要なスキルを持たせる試みをしている。一部専門基礎科目において
は縦割りのゼミナールを実施し、先輩が後輩に基本的な知識を教えることにより、上級学年では知識の再確
認を、下級学年には緊張感を持って知識習得できるようにしている。入学前には入学予定者と保護者に対し
入学前ガイダンスを実施し、入学前に学んでおくべき知識や入学に向けての心得を説明し大学での学習の
準備を促している。
言語聴覚学専攻
言語聴覚学専攻ではカリキュラム構成の検討が必要である。講義科目では基礎的な内容から専門的な内容
へと段階的に知識を習得させ、さらに基礎科目で学んだ知識を演習科目に生かして実践的な技能を習得さ
せるカリキュラム構成が望まれるが、現状では一部に検討が必要な構成が見られる。また臨床実習は3年次
後期から開始されるが、専門職についての理解促進と学習の動機づけを図るために初年次から臨床の現場
に触れる機会を設けることが望まれる。
視覚機能学専攻
平成24年春(23年度)に初めての卒業生を輩出し、国家試験の合格率および入職率はほぼ満足できるもので
あった。卒業論文集も刊行した。1年次後期からの基礎ゼミは、3年次後期と4年次前期にある臨地実習の症
例発表や、卒業論文の手始めとして効果を上げている。学年に1,2名程度全体のレベルより学力が低い学生
が散見されるが、殆どが教員の個別指導により引き上げられている。
看護学科
看護学科では教育目標を達成するために、臨地実習は宮城県全域、山形県、岩手県で行っている。
保健福祉学科
社会福祉士及び介護福祉士法、精神保健福祉士法の改正に伴い、それぞれ新たな養成カリキュラムを設定
した。高度な専門教育においては、臨床福祉系科目群によって、臨床で役立つ人材の育成をめざした。ま
た、健康増進や介護予防といった社会的要請に応える人材育成に向けて、健康スポーツ系科目の充実をは
かった。具体的には、健康運動実践指導者資格取得にかかわる科目群(12科目)と介護予防論・介護予防
実習を設定した。さらに、4年次に国家試験対策のための科目群やキャリア観養成のための科目群を新設し
た。また、卒業生を対象としたリカレント教育にも力を入れている。これらの様々な取り組みによって、以前よ
りも学生のニーズにきめ細やかに対応できるようになった。今後はその効果について検証していく。
総合政策学部
総合政策学科
科学技術学部
知能情報システム学科
建築環境学科
社会科学の基本的な学習方法に習熟させるための少人数教育による「基礎ゼミナールⅠ」、および職業観
の形成を目的とした「キャリア入門」などを初年次の必修科目にしている。また、専門基礎科目の一部につい
ては選択必修科目とし、基礎科目から専門科目への移行の円滑化を図っている。しかし、入学者の基礎学
力や学習意欲の多様性に着目しながら、個々の学生の潜在的能力を引き出すという点においては課題が残
されている。
知能情報システム学科では、1年次に職業観を涵養する科目や、最先端の技術やその背景について調査・
発表する「基礎セミナー」が設置されている。「基礎セミナー」は、4年生の卒業研究と一緒に行われ、年の違
う学生間のコミュニケーション力の涵養も目的としている。
1-2年次に専門基礎力を養えるように専門科目「環境マインド科目」を重点配置し、3-4年次においてより専
門性を高める2分野(環境設備エンジニア科目、住環境プランナー科目)の専門選択科目を配置し、教育展
開している。
48
東北文化学園大学
表3-3-3.研究科及び各学部・学科の改善・向上方策
大学院
健康社会システム研究科
医療福祉学部
リハビリテーション学科
理学療法学専攻
改善・向上方策(将来計画)
医療福祉分野や科学技術分野の学生に加えて、総合政策分野の学生の受け入れを容易にするために、
総合政策分野のカリキュラムの導入及び充実をはかる。
初年次教育を中心に継続して教育の質の改善に努める。特に、実施した効果について検証を進め、より効
果的な教育手法を開発してゆく。
作業療法学専攻
平成25年度より1年次の必修科目および所定の基礎科目が修得できない場合、2年次の履修単位数を制限
し、着実に知識を積み上げていけるよう対応している。また、基礎学力が低い学生が多くなってきているた
め、入学時基礎学力が低い学生については、個別に指導を行いTBGUプロジェクトⅢの履修を促し大学での
学習に問題をきたさないように配慮していく。
言語聴覚学専攻
言語聴覚学専攻のカリキュラムを検討して、基礎から専門へと段階的に知識を積み上げていけるように講義
科目のカリキュラムの再構成を図る。また、講義で身につけた知識を演習で生かせるように、同一の学習内
容の講義と演習を同一セメスターに配置するなどの工夫を行う。さらに1年次に1週間程度の見学実習を設
け、言語聴覚学の専門性を学ぶための動機づけを図る。
視覚機能学専攻
開設から5年、年度を経る毎に教育の質の向上と、それ以上に年次が下の学年ほど学力の向上が認められ
てはいるが、今後も継続して改善に努める。 入学定員に満たない年があり、尚一層の学生確保が必要であ
るが、あくまでも教育の質を維持した上でのことで、将来の適正学生数については教員数との関係も含め検
討してゆく。
看護学科
実習施設の数が多く広範囲に分散しているため、通学に負担が生じている。実習施設の集約化と仙台市周
辺での開拓が課題である。
保健福祉学科
入学前教育の充実及び基礎演習Ⅰにおける初年次教育の標準化などに着手しており、この取り組みを今後
も継続していく。専門職養成教育では、従来のきめ細やかな個別的指導体制を維持する。また、社会人基礎
力の強化に向けて、様々な取り組みを導入し継続していく。さらに、知的障害者を対象としたイベント(パロリ
ンピック)を通じて、学生の地域貢献、人間形成に役立てていく。
総合政策学部
総合政策学科
科学技術学部
知能情報システム学科
建築環境学科
従来、配当年次を2年前期までとしてきた「基礎ゼミナールⅡ」を平成25年度からは2年後期まで延長し、学生
の多様な個性に対応したきめ細かな指導体制の補強を図るとともに、「基礎ゼミナールⅠ・Ⅱ」、「キャリア入
門」及び「総合政策」という必修3科目の連携強化を軸として、学生の学習意欲を引き出しうる教育を目指して
いる。また、進級基準については平成26年度から導入予定である。
平成24年度からのカリキュラムについては、カリキュラムの目的に沿って検証し、更なる充実を図る。特に、
達成感や学ぶ楽しさを与えているか、就職に結びついているかの観点から検証・改善を行いたい。
平成24年度から開始された改正カリキュラムについては、学年進行とともに実施されている途上であり、その
実施内容がカリキュラム改正の目的に適ったものとなっているかについて、確認や検証を行いながら更なる
充実を図る。
49
東北文化学園大学
50
東北文化学園大学
基準4.学生
4-1.アドミッションポリシー(受入れ方針・入学者選抜方針)が明確にされ、適
切に運用されていること。
(1)事実の説明(現状)
4-1-①
アドミッションポリシーが明確にされているか。
本学は、新時代の実学を担う人材を育成するために、教育理念として、
「豊かな人間
性と創造力の養成」
「専門技術の研鑽」
「国際性豊かな人材の育成」
「社会の一員として
の自覚と問題解決能力による貢献」
「地域社会とともに発展する大学」という 5 つを掲
げている。
また、このような人間性の育成を重視した専門教育を実施するため、以下のような
アドミッションポリシーを掲げている。
各学部学科においては、全学アドミッションポリシーに基づいて、それぞれのアド
ミッションポリシーが定められている。
表4-1-1
東北文化学園大学のアドミッションポリシー
本学は、地域に根差して未来を志向した実学教育を目指しています。
次のような学生(高校生や社会人)を求めています。
未来: 夢ある若者が人類の未来を担う
少子高齢化・国際化・情報化が進む現代において、人類の持続的な発展を実現するた
めには、地球の環境維持を考え、子孫のことを考えた生き方の創造と実践が必要とされ
ています。
未来に向けて夢や目的をもち、その実現に向けて努力する人、未来に向けて革新性を
発揮しようとする人を本学は求めています。
文系・理系の枠にとらわれず、学際領域にも興味をもって、情報収集や読書・学習に
努めてください。
実学: 専門技術を目指した学習や体験を
社会で生きていくためには教養を身につけるだけではなく、専門的な知識や技術を獲
得することが大切です。それによって私たちは社会に役立つ存在となり、同時に、充実
した人生を送ることが可能となります。
専門知識・技術を学び社会の発展に寄与しようとする人、また、専門分野間の連携・
協同活動に意欲をもっている人を本学は求めています。
実習・実験などの体験学習や職業体験などに積極的に参加し、広い意味での学習を進
めてください。
地域: 地域社会や国際社会まで活躍の場は広い
個々人が地域社会に貢献するためには、広く人類の文化・歴史に興味をもつとともに、
社会の一員としての責任を自覚し、節度ある生活習慣を身につけることが大切です。
豊かな心とコミュニケーション能力をもっている人、創造性を活かして地域・国際社
会の発展に貢献しようとする人を本学は求めています。
サークル活動や地域のボランティア活動などに積極的に参加し、社会性と倫理観を養
ってください。
51
東北文化学園大学
4-1―②
アドミッションポリシーに沿って、入学者選抜等が適切に運用されてい
るか。
入学試験については、入学試験委員会(委員長;学長)の下に、入学者選抜試験実
施専門委員会及び入学者選抜判定専門委員会の 2 専門委員会が置かれている。
入試科目等の選抜方法は、各学部教授会で審議された後、入学試験委員会に提案さ
れ、大学運営会議において正式に承認される。
入学試験の実施にあたっては、入学者選抜試験実施専門委員会で「入学者選抜試験
実施要領」等を策定し、全学的な統一基準に従って、厳正・公正に実施している。
入学者の選抜にあたっては、入学試験結果に基づいて入学者選抜判定専門委員会で
選抜原案を策定し、教授会の審議を経て学長が決定している。
表4-1-2
本学の入学試験区分概要
入試区分
出願要件
選抜方法
ア ド ミ ッ シ ョ ン
ズ・オフィス(AO)
入学試験(Ⅰ期・Ⅱ
期)
志望する学部・学科の教育内容を十分に
理解するとともに、積極的な学習意欲・
目的意識を有し、自己の目標実現に向け
て十分な意欲を有する者
A方式(1st ステージ;A
O ゼ ミ 参 加 、 2 nd ス テ ー
ジ;面接・プレゼンテーシ
ョン)
B方式(第一次選考;書類
審査、第二次選考;面接・
プレゼンテーション等)
指定校推薦入学試
験
志望する学部・学科での学修に対する基
礎学力、適性及び目的意識を有する者
で、在籍学校長が責任を持って推薦でき
る者
小論文(一部の学科)
面接
一般推薦入学試験
(Ⅰ期・Ⅱ期)
志望する学部・学科に対して熱意と適性
を有する者で、出身学校長が責任を持っ
て推薦できる者
小論文
面接
自己推薦入学試験
志望する学部・学科の特色を理解し、積
極的な学習意欲・目的意識を有する者
面接
一般選抜試験(前
期・後期)
志望する学部・学科の特色を理解し、基
礎的な学力を持つ者
本学独自の学力試験
(1科目~3科目)
大学入試センター
試験利用入試(前
期・後期)
志望する学部・学科の特色を理解し、大
学入試センター試験において、指定する
科目を受験した者
本学が指定する科目
(2科目~3科目)
社会人特別選抜試
験
入学時に満 22 歳以上で、1 年以上の社会
人経験を有する者
小論文
面接
3年次編入学試験
専門学校や短期大学・大学を卒業した者
大学に 2 年以上在籍し、62 単位以上修得
した者
小論文(一部の学科)
面接
52
東北文化学園大学
4-1-③
教育にふさわしい環境の確保のため、収容定員と入学定員及び在籍学生
数並びに授業を行う学生数が適切に管理されているか。
本学の入学者状況は表 4-1-3 及び表 4-1-4 のとおりである。
学科専攻による定員充足状況の偏りが小さくないことから、学科専攻の組織改編等
を図りながら、定員充足率の改善を目指している。
表4-1-3
学部
学部・学科・専攻別入学者状況
学科・専攻
リハビリテーション学科
理学療法学専攻
リハビリテーション学科
作業療法学専攻
リハビリテーション学科
言語聴覚学専攻
医療福
リハビリテーション学科
祉学部
視覚機能学専攻
看護学科
保健福祉学科
保健福祉専攻
保健福祉学科
生活福祉専攻
総合政
策学部
科学技
術学部
総合政策学科
知能情報システム学科
人間環境デザイン学科
建築環境学科
合
※
計
区分
平 成 22 年 度
平 成 23 年 度
平 成 24 年 度
平 成 25 年 度
入学定員
80
80
80
80
入 学 者 (定 員 倍 率 )
81(1.01)
86(1.08)
87(1.09)
85(1.06)
入学定員
60
60
60
60
入 学 者 (定 員 倍 率 )
59(0.98)
54(0.90)
55(0.92)
63(1.05)
入学定員
40
40
40
40
入 学 者 (定 員 倍 率 )
25(0.63)
32(0.80)
30(0.75)
36(0.90)
入学定員
40
40
40
40
入 学 者 (定 員 倍 率 )
18(0.45)
24(0.60)
17(0.43)
24(0.60)
入学定員
80
80
80
80
入 学 者 (定 員 倍 率 )
83(1.04)
88(1.10)
90(1.13)
90(1.13)
入学定員
90
90
90
90
入 学 者 (定 員 倍 率 )
78(0.87)
67(0.74)
65(0.72)
63(0.70)
入学定員
30
30
30
30
入 学 者 (定 員 倍 率 )
23(0.77)
26(0.87)
13(0.43)
17(0.57)
入学定員
155
155
155
155
入 学 者 (定 員 倍 率 )
145(0.94)
113(0.73)
88(0.57)
84(0.54)
入学定員
50
50
50
50
入 学 者 (定 員 倍 率 )
52(1.04)
29(0.58)
59(1.18)
34(0.68)
入学定員
50
50
50
50
入 学 者 (定 員 倍 率 )
13(0.26)
22(0.44)
21(0.42)
30(0.60)
入学定員
675
675
675
675
入 学 者 (定 員 倍 率 )
577(0.86)
541(0.80)
525(0.78)
526(0.78)
人間環境デザイン学科の学科名称は、平成 25(2013)年度から下段の学科名称に変更。
表4-1-4
大学院研究科・専攻別入学者状況
博士課程前期 2 年の課程
研究科
専攻
健 康 社 会
健康福祉専攻
シ ス テ ム
研
究
科
区分
平 成 22 年 度
平 成 23 年 度
平 成 24 年 度
入学定員
10
10
10
10
入 学 者 (定 員 倍 率 )
5(0.50)
12(1.20)
9(0.90)
17(1.70)
-
9
8
12
入学定員
10
10
10
10
入 学 者 (定 員 倍 率 )
5(0.50)
4(0.40)
2(0.20)
3(0.30)
入学定員
20
20
20
20
入 学 者 (定 員 倍 率 )
10(0.50)
16(0.80)
11(0.55)
20(1.00)
平 成 25 年 度
うち、NP入学者
生活環境情報専攻
合
計
平 成 25 年 度
博士課程後期 3 年の課程
研究科
専攻
健 康 社 会
健康福祉専攻
シ ス テ ム
研
究
科
生活環境情報専攻
合
計
区分
平 成 22 年 度
平 成 23 年 度
平 成 24 年 度
入学定員
2
2
2
2
入 学 者 (定 員 倍 率 )
0(0.00)
0(0.00)
1(0.50)
0(0.00)
入学定員
2
2
2
2
入 学 者 (定 員 倍 率 )
2(1.00)
0(0.00)
0(0.00)
0(0.00)
入学定員
4
4
4
4
入 学 者 (定 員 倍 率 )
2(0.50)
0(0.00)
1(0.25)
0(0.00)
53
東北文化学園大学
在籍学生数の管理については、東北文化学園大学学則上の学籍異動手続きに従って
慎重に行っている。
また、学籍異動(休学、退学、除籍、復学等)は教務システムで管理しており、学
生及び保護者からの願い出があった場合、研究科教授会及び各学部教授会で審議・承
認ののち、学長までの稟議決裁を行う。学長決裁後、教務部教務課(以下、「教務課」
という。)において、教務システムの登録更新を行い、学生の在籍状況を適切に管理し
ている。
学籍異動のうち退学者(除籍を含む。)は、平成 22(2010)年度 117 人、平成 23(2011)
年度 91 人、平成 24(2012)年度 117 人を数え、それぞれ在籍者の 5.4 %、4.2 %、5.4 %
を占めている。平成 24(2012)年度の退学者の主な理由は、
「修学意欲の低下」が 30 %
で最も多く、以下、「経済的困窮」「進路変更」の順である。
(2)4-1の自己評価
本学が求める学生像(教育理念、アドミッションポリシー等)及び入学者の選抜方
法等は、学生募集要項、大学案内、ホームページ等で公表し、周知している。
学生募集においては、オープンキャンパス、東北地区の主要都市における進学ガイ
ダンス、高校教員説明会、高校等からの本学の見学会、高校における出張講義、教職
員による高校訪問等を通じて、各学部学科専攻の特色や入試内容を高校生、保護者及
び高校教員に伝えている。
定員の充足状況については、18 歳人口の減少、理工系志願者の減少等により、学科
専攻によっては入学定員を満たしていないが、学科専攻の改編等によって改善を図っ
ている。
退学者の増加傾向は、修学意欲の低下や進路の変更、経済的困難等多岐に亘ってお
り、学生の修学指導に工夫が必要である。なお、平成 24 年度より、他の学生の模範と
なる優秀な学生を確保する為、特別奨学生制度を制定した。
(3)4-1の改善・向上方策(将来計画)
本学が求める学生像(教育理念、アドミッションポリシー等)を周知することに加
え、意欲ある入学生を確保するため、各学科専攻の特色や魅力を発信する方策につい
て、各学部学科の入試広報担当者と進学センターが連携して検討する。
また、本学を志願する学生が多様化していることを鑑みて、入試内容の改善につい
ても、各学部学科専攻の意向を踏まえ、入学試験委員会において検討を進める。
退学者の防止に関しては、学生の個別的な状況把握(出席状況、修学意欲、家庭環
境等)に努め、正確な情報の下に的確な指導ができるように、SA(スチューデント・
アドバイザー)を中心として教務委員会、学生委員会、大学事務局による連携をこれ
まで以上に強める。
54
東北文化学園大学
4-2.学生の学習支援の体制が整備され、適切に運営されていること。
(1)事実の説明(現状)
4-2-①
学生への学習支援体制が整備され、適切に運営されているか。
学生への学習支援体制については、次のとおり実施している。
1)SA(スチューデント・アドバイザー)制度
学生の指導、相談の窓口として、
「東北文化学園大学スチューデント・アドバイザー
取扱要項」に基づき、SA(スチューデント・アドバイザー)制度を実施している。
SA は、学生からの修学や日常生活等に関する相談、休学・退学の相談、長期欠席学
生や成績不振学生との面談、各種奨学金推薦候補者との面談、懲戒学生への指導、就
職支援の対応、学生の事故等への対応を行い、各学部学科専攻及び大学事務局と連携
しながら、学生指導を進めている。
2)学生に対するガイダンスの実施
新入生に対しては、入学式当日に学生部長等が講話を行い、翌日に大学事務局によ
る全体ガイダンス及び各学科専攻によるオリエンテーションを行っている。
新入生ガイダンスの一連の行
図4-2-1
新入生学外研修(平成 25 年 4 月)
図4-2-2
新入生歓迎朝食会(平成 25 年 4 月)
事として、1 泊 2 日の「新入生学
外研修」を毎年実施しており、
教職員、
「学生リーダー」、
「学生
サポーター」が参加し、学生と
しての心構え、授業の履修方法、
学科の概要等を説明及び指導し
ている。
また、入学式後の 2 日間は、
ガイダンスの前に「新入生歓迎
朝食会」を開き、教職員や「学
生リーダー」と朝食を食べなが
らの歓談の機会を設け、スムー
ズな大学生活への導入の一助と
している。
2~4 年次生に対しても、毎年、
前期・後期の授業開始前に、学
科ごとにガイダンスを実施し、
学生生活及び履修に関する指導
等をきめ細やかに行っている。
3)少人数教育の実施状況
医療福祉学部のリハビリテー
ション学科(理学療法学専攻、
作業療法学専攻、言語聴覚学専
攻)及び保健福祉学科、総合政策学部総合政策学科、科学技術学部の知能情報システ
ム学科及び建築環境学科において、1 年次から 2 年次にかけて少人数教育の「基礎課
55
東北文化学園大学
程ゼミ」を科目として開講し、大学で学ぶ上での心構え等を指導している。医療福祉
学部のリハビリテーション学科視覚機能学専攻では、科目化は行っていないが 1 年次
から研究室に配属し少人数指導を行っている。
また、各学科専攻において、卒業研究及びゼミナールを行い、それぞれ興味のある
分野に基づき、担当教員による少人数教育を行っている。
4)学生の修学状況の開示
学生の成績簿については、学期当初のガイダンスにおいて配付している他、例年 9
~10 月に開催している保護者懇談会において、各学科専攻の教員が成績簿に基づき、
履修状況及び出席状況について保護者との個人面談を行っている。
また、年 2 回の学期末に、全保護者あてに成績簿の写しを送付し、修学状況を通知
している。
5)インターンシップ制度
インターンシップ制度は、就職・広報局就職センターが窓口となり、学生及び企業
からの要望に応えている。
6)教育支援センターの設置
本学の教育理念を実現するために、大学の教育研究資源を最大限に活用して、組織
的に学生の教育支援を行うとともに全学的な教育の向上と発展を図ることを目的とし
て、平成 21(2009)に設置された。
4-2-②
学士課程、大学院課程、専門職大学院課程等において通信教育を実施し
ている場合には、学習支援・教育相談を行うための適切な組織を設けて
いるか。
現在、本学では通信教育を実施していない。
4-2-③
学生の学習支援に対する学生の意見等を汲み上げるシステムが適切に整
備されているか。
方法として、学生による「授業評価アンケート」及び年 1 回教職員並び学生が参加
した「FD 公開討論会」を開催し、学生の学習支援への方策を検討している。
学生による「授業評価アンケート」については平成 17(2005)年度より毎年実施して
おり、その結果は毎年報告書として製本し、教職員はもとより学外へも公開しており、
それぞれの教員が学生目線の評価結果を受け止め、改善に努力している。特に平成
23(2011)年度後期からは報告書の内容に、
「学生へのメッセージ」記入欄を加え、各科
目担当教員が学生からの意見に答えるよう改善している。
また、同じく毎年定期的に開催している FD 研修会も教務委員会を中心に、年度毎
にテーマを決めて 4 回実施しており、その中の一つの取り組みとして、教職員と学生
が直接対話する「FD 公開討論会」を開催している。平成 24(2012)年度は更にそれを
拡大し、社会で活躍している卒業生を招き、在学生への将来へ向けたメッセージを送
ってもらう機会とした。
これら、FD 公開討論会や授業評価アンケート結果から出された学生からの意見につ
いては、施設設備等ハード的な問題と授業内容や学生サービス等のソフト的な問題に
56
東北文化学園大学
分けて、教務委員会、学生委員会等で改善策を検討し、学生の自習場所の確保等、具
体的な改善がなされている。
なお、教員の授業改善については、FD 研修会だけでなく、毎年「学内公開授業制度」
を実施し、教員が学部を越えて授業改善についての相互研鑽するシステムも構築され
ている。平成 24(2012)年度後期は一定期間を定め、原則すべての授業を公開として、
自由に聴講できるようにした。聴講教員の意見はレポート報告され、匿名で科目担当
教員にフィードバックされる。
平成 24(2012)年度からは、学生自身の携帯電話等からメールでの意見投稿が可能な
「学生意見箱」を設けた。
(2)4-2の自己評価
学生に対する学修支援体制については、各学科専攻の SA(スチューデント・アドバ
イザー)と大学事務局が連携しており、個々の学生の事情に応じて、適切に指導を行
っている。
各学科専攻における教育課程において、初年次に「基礎課程ゼミ」等の少人数によ
る科目を設定し、高校教育から大学教育への接続を図っている。
「授業評価アンケート」の評価結果を受けとめ、教職員は学生の学習環境の改善に
努めている。なお、評価項目については、教務委員会等で改善の検討を行っている。
また、学生も参加する「FD 公開討論会」を実施し、学生から学習環境の整備等学習
支援に係る要望を、直接、学長、各学部長、大学事務局長等が聴取することができ、
大学としての学習環境改善につなげている。
(3)4-2の改善・向上方策(将来計画)
学修支援体制については、今後も各学部学科専攻と大学事務局が常に連絡を取り合
いながら、個々の学生の事情に応じた指導を行っていく。
「授業評価アンケート」
「学内公開授業制度」は、今後も継続して行い、学習環境の
改善につなげる。
また、「FD 公開討論会」については、学生がより参加しやすい方法について教務委
員会を中心に検討する。
4-3.学生サービスの体制が整備され、適切に運営されていること。
(1)事実の説明(現状)
4-3-①
学生サービス、厚生補導のための組織が設置され、適切に機能している
か。
本学では、学生の課外活動、奨学金、賞罰、その他厚生補導に関する審議をするた
め、学生委員会を設置している。また、学生相談部署として健康管理センターに保健
室及び学生相談室を設けている他、学生に係る厚生補導の統括及び連絡調整を担う部
署として教務部学生課(以下、「学生課」という。)を設置している。
学生委員会は、学生部長を委員長とし、各学科から選出された教員によって構成さ
57
東北文化学園大学
れ、学生支援に関する諸問題について検討している。また、各委員は本学における文
化、体育及び学生生活の向上に資することを目的に設置している「東北文化学園大学
学友会」(以下、「学友会」という。)の幹事として、運営に係わっている。
健康管理センターでは、専任の職員が心身両面の健康保持増進を図る独自活動の他
に、SA(スチューデント・アドバイザー)等学科教員と連携を図りながら発達障害学
生を含む学生のサポートを行っている。なお、健康管理センター運営委員会にも学生
部長が委員として参画しており、学生支援体制の連携がなされている。
また、平成 19(2007)年 4 月からキャンパス内及び周辺地域を禁煙としたのにあわせ、
施策の実施・展開・維持のために、学生部長を委員長とし、学生も委員として参加す
る全学禁煙委員会が設置され、禁煙支援・指導、PR・キャンペーンを行っている。
施設面での学生サービスは、学生食堂、コンビニエンスストア、ATM 等を設置し、
学生生活に必要なものを提供している。また、ノートパソコンの貸出しを行っている
他、学生ホール、自習室、図書館2階自習室等にデスクトップ型パソコン、プリンタ
ーを設置し、活用されている。さらに、学生食堂には Wi-Fi スポットを設置し、学生
の利便性を図っている。
4-3-②
学生に対する経済的な支援が適切になされているか。
本学における奨学金受給者は日本学生支援機構奨学金を中心として在籍者の 5 割を
越えている(表 4-3-1)。なお、医療・福祉系の学生には、貸与期間以上の勤務をも
って返還免除となる、返還免除型の奨学金がある。
表4-3-1
奨学金受給者数
奨学金の区分
平成 23(2011)年度
平成 24(2012)年度
平成 25(2013)年度
貸与型奨学金
1,206 人(56.6%)
給付型奨学金
6 人( 0.3%)
8 人( 0.4%)
13 人( 0.6%)
12 人( 0.6%)
9 人( 0.4%)
7 人( 0.3%)
返還免除制度あり奨学金
合計
1,224 人(57.4%)
1,149 人(53.4%) 1,153 人(54.2%)
1,166 人(54.2%) 1,173 人(55.1%)
※ カッコ内は、在籍者数にみる奨学金受給者数の割合。
以上の状況を踏まえ、希望学生が修学に資する費用を得られる修学支援制度「スチ
ューデントジョブ制度」(Student JOB。以下、「SJ」という。)を平成 18(2006)年 4
月から導入した。
なお、平成 23(2011)年度より、東日本大震災で被災した新入学生及び在学生を対象
に、被災区分に応じた修学支援(特別措置制度)を実施するとともに、特別な事情に
より経済的に修学が困難となった者への修学支援(授業料減免制度)を実施している。
58
東北文化学園大学
4-3-③
学生の課外活動への支援が適切になされているか。
本学では開学時から学生課が中心となり、学生の課外活動等を支援している。
学生の課外活動に対する支援は、学友会活動を所掌する学友会の各部会(学生会代
表者会議、課外活動委員会、文化学園祭実行委員会、卒業アルバム作成委員会、学生
リーダー会、広報委員会)に、学生委員会の教員が担当者として係わり、企画内容を
全学的な行事とするようにしている。なお、学友会が主体となり、教職員と協働する
全学的な行事には、「新入生学外研修」「感謝の日」「文化学園祭」「スポーツ大会」等
が挙げられる。
課外活動委員会には、運動部会と文化部会に所属するサークル 24 団体と両部会に所
属しない同好会 16 団体が登録しており、様々な大会及びフィールドで活躍している。
また、サークルには、活動費、部室等の援助を行っている他、活動時に必要な支援
を行っている。
毎年度末に、
「学生リーダー・学生サポーター研修会」及び「サークルリーダー研修
会」を開催し、課外活動活性化に向けて人材育成の支援も行っている。また、平成
14(2002)年度(第 1 期生卒業年度)から、正課外活動において特筆される活動(学友
会行事で実行委員長を務める、サークル対外試合等で表彰に値する成績を残す、地域
のイ ベン ト に積 極的 に 参加 し地 域 貢献 を行 う 等) を行 っ た者 を表 彰 する 制度 と して 、
「輝ける者賞」制度を設けた。毎年 10 人前後の学生が学位記授与式において、学友会
会長(学生部長)から表彰を受けている。これまでの延べ受賞者数は 118 人に上る。
4-3-④
学生に対する健康相談、心的支援、生活相談等が適切に行われているか。
充実した学生生活を送るためには、心身両面における健康が重要となる。本学では、
健康管理センターに保健室及び学生相談室を設け、健康相談の受付、心的支援の援助
を行っている他、学生の健康調査として「定期健康診断」
「GHQ60」
「禁煙アンケート」
等を実施し、学生の状態把握に努めている。また、必要に応じて「禁煙相談」も受け
付けている。さらに、平成 22(2010)年度入学者からは「健康調査について」の提出を
求め、修学上必要な支援内容を事前に確認することとした。
保健室には看護師、学生相談室には専門相談員各1名が常駐し、相談員として委嘱
された教員(医師、看護師、臨床心理士/6 人)と共に学生対応に当たっている。本学
では、心身両面において問題を抱えている学生が増加しており、その対応が喫緊の課
題となっている。この対応として、平成 21(2009)年度末に「東北文化学園大学健康管
理センター学生相談室運営細則」を制定し、平成 22(2010)年度から全教職員に対す
る啓発活動等を実施している。
なお、学生相談室は「人中にいるのが辛い」といった学生への配慮から、
「心の休憩
室」としても面談室を利用できるようにしている。さらには、平成 24(2012)年度には、
「OASIS(オアシス)」
(自習支援室)を設置し、
“他人から干渉されたくないとき”
“誰とも口を利きたくないとき”“気持ちが落ち着かなくなったとき”“物思いにふけ
りたいとき”などに利用できる部屋を整備した。
また、健康管理センター主催で全学的に「AED(自動体外式除細動器)講習会」を
開催し、学内に 3 台設置されている同機器を学生も取扱えるように指導している。
59
東北文化学園大学
4-3-⑤
学生サービスに対する学生の意見等を汲み上げる仕組みが適切に整備さ
れているか。
図4-3-1
本学では、
「学生生活実態調査」を実施
保護者懇談会
(教員と保護者の面談)
している。本調査では、①個人属性、②
経済状況、③学業、④進路希望、⑤課外
活動、⑥からだと心の健康、⑦大学への
満足度と要望の 7 項目について、5 段階
での評価と自由記述で学生の意見を汲み
取っている。
また、毎年、東北 6 県の主要都市で開
催されている「保護者懇談会」では、学
生サービスに係る保護者の意見や要望を
聞くとともにアンケートを実施し、学生
支援の改善に役立てている。例年、学生
保護者の約 4 割の参加がある。
この「保護者懇談会」は、大学の取組み、就職状況、進級・卒業要件等を保護者に
理解していただく機会として、また、個別面談をとおして教員が保護者に学生の修学・
成績状況を伝え、修学について保護者との連携を図る方策として位置付けられている。
さらに平成 24 年度からはメールにて投稿できる「学生意見箱」を設置し、学生が直
接意見を言える環境を整えている。
(2)4-3の自己評価
本学では、学生生活全般に係る支援と多様な学生と保護者に対応するため、学生課
が窓口となり、SA(スチューデント・アドバイザー)を中心とする教員、関係部署職
員と連携しサポートすることとしている。
特に新入生に対しては、入学後に「新入生歓迎朝食会」を開催し、教職員等が、大
学生活の一歩を温かく迎えている。また、
「学生リーダー」及び「学生サポーター」が
中心となり、オリエンテーションの一環として「新入生学外研修」を 1 泊 2 日で実施
している。
本研修は、学生による学生のための研修会として、先輩学生から大学生活について
の情報提供を行い、新生活への不安解消を図り、入学後の目標を先輩学生との関わり
合いの中で再確認させるとともに、円滑な修学環境への移行を促していることは特筆
される。また、在学中の支援策としての SJ を導入している。
また、本学では、心身両面において問題を抱えている学生が増加しており、平成
21(2009)年度末に「東北文化学園大学健康管理センター学生相談室運営細則」を制定
した。また、平成 22(2010)年度には「東北文化学園大学発達障害支援室の組織運営
申合せ」を制定、発達障害支援室を設置し、学生のみならず教職員に対しても支援す
る体制を整えた。さらに、平成 24(2012)年度には、「OASIS(オアシス)」〔自
習支援室〕を設置し、多様な学生に対応できる環境を整えてきた。
60
東北文化学園大学
(3)4-3の改善・向上方策(将来計画)
本学で増加している、心身両面に問題を抱えている学生に対応するため、発達障害
支援室を中心に、全教職員への支援を行う。
また、学生委員会では、
「学生の満足度と要望に関する調査」の継続的な実施を検討
しており、今後も学生ニーズの把握に努めることとしている。加えて、学友会の各種
行事・研修、SJ の活動等に職員も積極的に参加することにより、学生とのコミュニケ
ーションを図り、教員のみならず、職員も学生の成長に能動的に係わる体制を整備・
強化して行く。
4-4.就職・進学支援等の体制が整備され、適切に運営されていること。
(1)事実の説明(現状)
4-4-①
就職・進学に対する相談・助言体制が整備され、適切に運営されている
か。
本学では、就職・広報局就職センター(以下、「就職センター」という。)が学生の
進路全般を支援している。
就職センターの職員は、センター長以下、全員が専任の職員であり、学科別に主担
当と補佐を置いて就職はもちろんのこと、大学院などへの進学まで進路全般にわたる
サポートを行なっている。就職センターの主な業務は、表 4-4-1 のとおりである。
表4-4-1
就職センターの業務内容
内容
業務
学科別就職ガイダンスの実施、一般常識模擬試験の実施、SP
就職活動支援
I対策ウェブ試験の実施、公務員受験対策学内講座、就職マナー
アップ講座、学生用就職手帳の作成・配布、エントリーシート・
履歴書の書き方指導、面接指導(模擬面接)
学内合同就職説明会の実施、学内企業単独説明会・採用試験の
実施、求人パンフレットの製作と採用依頼事業所への求人票送付、
求人開拓・求人情報管理
求人開拓事業所訪問、求人票の受領と公開、求人情報のデータ化
と本学独自の就職支援システム(ジョブハンター)の運用、事業
所別資料ファイルの作成・管理、求人情報のメール送信
就職状況PR活動
就職センターホームページの管理、オープンキャンパスにおけ
る就職状況説明、保護者懇談会における就職状況説明
また、本学では、就職委員会を設置し、教職員間の緊密な連携に力点を置いている。
就職委員会は各学部学科専攻・研究科から選出される教員によって構成され、毎月
開催される委員会において、内定実績やその進捗状況等の報告をしている。就職に関
わるガイダンスの企画、実施時期等の施策は本委員会において協議された後に各学部
学科専攻・研究科の教員に周知され、学生のガイダンス等への参加にも大きな指導力
61
東北文化学園大学
を発揮する仕組みになっている。
4-4-②
キャリア教育のための支援体制が整備されているか。
本学のキャリア教育は、卒業後の進路に対応して学科専攻別に異なっている。医療
福祉学部リハビリテーション学科・看護学科においては、入学の時点で目標とする職
業分野と国家資格がはっきりしており、それに向けた授業・実習・対策講座が一体と
なってキャリア教育が形成されている。また、医療福祉学部保健福祉学科も選択制で
はあるが、目指す国家資格が設定されており、それに向けた教育課程が段階的に組込
まれている。
表4-4-2
平成 24(2012)年度 国家試験・資格の合格率
試験・資格
対象学科・専攻
本学合格率
全国平均合格率
理学療法士
リハビリテーション学科理学療法学専攻
98.2%
88.7%
作業療法士
リハビリテーション学科作業療法学専攻
86.5%
77.3%
言語聴覚士
リハビリテーション学科言語聴覚学専攻
6109%
68.1%
視能訓練士
リハビリテーション学科視覚機能学専攻
78.6%
73.5%
社会福祉士
保健福祉学科保健福祉専攻・生活福祉専
攻・精神保健福祉専攻
17.8%
18.8%
精神保健福祉士
保健福祉学科精神保健福祉専攻
28.6%
46.7%
また、一般企業への就職が中心となる総合政策学部及び科学技術学部においては、
入学後に自己の適性に応じて進路を探ろうとする学生も多い。このため、初年次から
キャリア教育を目的とする教育課程が設定されており、各学部学科、教務課及び就職
センターが協力して講師の選定及び授業計画の策定支援に当たっている。
表4-4-3
学
総
合
政
科
平成 25(2013)年度キャリア形成科目
名
策
授業名
学
科
知能情報システム学科
建
築
環
境
学
科
対象学年
必修・選択の別
キャリア入門
1 年次・通年
必修
キャリアデザイン
2 年次・前期
選択
キャリア戦略Ⅰ
2 年次・後期
選択
キャリア戦略Ⅱ
3 年次・前期
選択
キャリアデザイン
1年次・後期
必修
キャリアアップⅠ
2 年次・前期
選択
キャリアアップⅡ
2 年次・後期
選択
キャリアサポート
3 年次・前期
必修
キャリアデザイン
2 年次・後期
選択
キャリアサポート
3 年次・前期
選択
62
東北文化学園大学
(2)4-4の自己評価
本学は表 4-4-4 に示すとおり、1 期生から 7 期生はすべての学科が高い就職内定
率の実績をあげてきた。8 期生から 11 期生においては、総合政策学科及び知能情報シ
ステム学科は経済動向の影響を強く受け低迷したが、資格取得を推し進めている医療
福祉学部各学科専攻や人間環境デザイン学科は高い就職内定率を継続した。
就職に強い実績を残してきた各学科専攻では、確実な資格取得の支援をより強化し、
経済動向の影響を受けやすい総合政策学科及び知能情報システム学科では、初年次か
らキャリア教育に取り組み、実践的な指導に努めている。
表4-4-4
就職内定率の推移
東北文化学園大学
1期生
2期生
(1期生~11期生)
3期生
4期生
5期生
6期生
7期生
8期生
9期生
10期生 11期生
理学療法学専攻
100.0%
96.8%
95.2%
100.0%
100.0%
98.5%
98.5%
98.3%
95.6%
100.0%
96.2%
作業療法学専攻
100.0%
100.0%
100.0%
98.0%
100.0%
98.3%
98.3%
100.0%
96.4%
100.0%
93.6%
言語聴覚学専攻
―
―
―
―
―
―
―
―
―
100.0%
92.3%
視覚機能学専攻
―
―
―
―
―
―
―
―
―
100.0%
100.0%
保健福祉専攻
88.6%
91.7%
96.7%
95.0%
88.4%
93.1%
93.1%
90.1%
92.7%
93.5%
89.5%
生活福祉専攻
96.4%
100.0%
96.6%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
―
―
―
―
93.3%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
総合政策学科
87.5%
87.8%
91.0%
98.0%
92.8%
94.6%
94.6%
78.4%
55.0%
67.8%
92.6%
知能情報システム学科
91.7%
98.2%
98.1%
97.9%
100.0%
95.9%
95.9%
75.0%
42.3%
58.3%
64.0%
人間環境デザイン学科
96.0%
98.3%
84.5%
95.5%
91.3%
96.2%
96.2%
95.5%
88.9%
100.0%
100.0%
93.1%
94.9%
94.4%
97.6%
94.6%
95.8%
95.8%
90.8%
80.5%
87.9%
91.5%
精神保健福祉専攻
合
計
(3)4-4の改善・向上方策(将来計画)
就職委員会には、医療福祉学部全体を対象とした「国試系ワーキンググループ」と、
総合政策学部、科学技術学部及び医療福祉学部保健福祉学科を対象とした「一般企業
系ワーキンググループ」を置いているが、さらに各学部学科専攻の実情に合わせて適
切な指導方法を検討する。
初年次から実施されているキャリア教育について、具体的に教育効果や教育実績を
全学的に検証し、学生自ら卒業後も継続して資質の向上に努め、社会的及び職業的自
立を図る能力を培う教育を実施するため、各学部学科専攻、教務課、教育支援センタ
ー及び就職センターが有機的に連携し、検討を進めていく。また、教育目的に合致し
た効果的な指導体制を構築するために、就職先の開拓及びインターンシップの実施に
ついて、就職センターと各学部学科専攻・研究科の教員が更に連携した推進体制を強
化する。
63
東北文化学園大学
[基準4の自己評価]
入学定員割れという問題に対応するために、体系的な入学者選抜方法等を構築し、
大学案内やホームページ、高校訪問、各種ガイダンス等によって入学希望者に適切に
情報提供を行い、入学定員の確保を目指している。
その一環として、学長主導の下に、アドミッションポリシーの一層の明確化を図る
とともに、教職員間において、その共有化を進めている。
この結果、入学定員割れという現状に対する危機感を持ちながら、入学定員確保に
向けて前向きに取り組もうとする学内の意識が醸成されつつあるが、まだ検討の余地
があり、今後の課題となっている。
また、学生の指導、相談の窓口として、SA(スチューデント・アドバイザー)制度
をはじめとして様々な学生支援体制づくりに取り組みながら、多様な学生に対応して
いる。さらに、就職に関しては、初年次からキャリア教育を行い、教員と連携を図り
ながら内定獲得に結び付けているものの、経済動向により就職内定率の低下が見られ
る学科もある。
[基準4の改善・向上方策(将来計画)]
学長主導の下に、入学から卒業まで、学生一人ひとりが満足できる一貫した教育体
系を構築するために、アドミッションポリシーのみならず、カリキュラムポリシー、
ディプローマポリシーを平成22(2010)年度に定めた。さらに、本学の教育理念・特徴
などについて、入学希望者の理解が促進されるよう、本学が育成する学生のイメージ
を明確化することを検討する。
今後は、理事会と大学運営会議の連携のもと、教育体制の充実とともに福利厚生サ
ービス等の充実についても、検討を進めていく。また、学生の個人あるいはグループ
が自律的に学修できる環境の整備を、教育支援センターや図書館が中心となって具体
化する。
64
東北文化学園大学
基準5.教員
5-1.教育課程を遂行するために必要な教員が適切に配置されていること。
(1)事実の説明(現状)
5-1-①
教育課程を適切に運営するために必要な教員が確保され、かつ適切に配
置されているか。
本学の教員数としては、表5-1-1のとおり、全教育課程における助教以上の専任教
員が137人、助手14人となっている。いずれの学部学科においても、大学設置基準上必
要な専任教員数及び専任教授数を確保している。また、大学院健康社会システム研究
科に在籍している学生から、TA(Teaching Assistant)を任用し、授業の補助や教育研
究活動の補助業務を行わせている。
大学院健康社会システム研究科は、各専攻とも各学部の教員が、専任教員として兼
務している。
表5-1-1
学部・学科別教員構成(平成25(2013)年5月1日現在)
専 任 教 員 数
設置基準 設置基準
助
兼任
上必要専 上必要専
手 任教員数 任教授数 教員
学部・学科
教授
医療福祉学部
講師
助教
計
リハビリテーション学科
19
10
4
14
47
7
18
9
看護学科
11
8
3
4
26
3
12
6
8
12
1
3
24
1
14
7
38
30
8
21
97
11
44
22
8
10
2
0
20
0
14
7
8
10
2
0
20
0
14
7
知能情報システム学科
5
5
0
1
11
1
8
4
建築環境学科
4
2
1
2
9
2
8
4
9
7
1
3
20
3
16
8
27
14
101
51
保健福祉学科
医療福祉学部
総合政策学部
准教授
計
総合政策学科
149
28
総合政策学部
計
科学技術学部
科学技術学部
計
大学全体の収容定員に
応じ定める専任教員数
合
計
55
47
11
24
137
14
33
210
<平成22(2010)年度認証評価における指摘事項に対する改善>
「設置基準上必要な専任教授数が不足しているため、早急な改善が必要である。」
と指摘された点については、平成23(2011)年2月1日付け及び平成23(2011)年3月31日付
けで医療福祉学部リハビリテーション学科に教授が2人着任したことにより、平成
22(2010)年度内に設置基準上大学全体として必要な専任教授数の不足は解消され、平
成23(2011)年度以降も必要な専任教授数を満たしている。
5-1-②
教員構成(専任・兼任、年齢、専門分野等)のバランスがとれているか。
専任教員は137人及び兼任教員210人で、適正な教育ができる体制を整えている。
なお、兼任教員が専任教員数を大幅に上回っているのは、本学の授業科目において、
65
東北文化学園大学
演習・実習系の科目を数多く配置していることから、専門性のある者によるオムニバ
ス形式での授業を数多く行っているためである。
教員の年齢構成については、表5-1-2のとおり、各学部学科において特性があるも
のの、大学全体としては、大きな偏りはない。
専門分野のバランスについては、各学部学科及び研究科において、採用時に特定の
分野に偏ることなく教員を選考し、概ね良好な状態を維持している。
表5-1-2
職
位
教
専任教員の年齢構成(全学)(平成25(2013)年5月1日現在)
61歳以上
51~60歳
41~50歳
31~40歳
30歳以下
授(人)
20
23
12
0
0
55
(%)
36.4
41.8
21.8
0.0
0.0
40.1
准教授(人)
2
14
23
8
0
47
(%)
4.3
28.9
48.9
17.0
0.0
34.3
師(人)
1
3
4
2
1
11
(%)
9.1
27.3
36.4
18.2
9.1
8.0
講
助
計
計
教(人)
0
3
0
19
2
24
(%)
0.0
12.5
0.0
79.2
8.3
17.5
(人)
23
43
39
29
3
137
(%)
16.8
31.4
28.5
21.2
2.2
100.0
(2)5-1の自己評価
大学設置基準で必要な専任教員数及び教授数は充たしている。平成22(2010)年10月1
日時点では、専任の教授数が2人足りなかったが、現在では不足は解消している。
また、各学部・研究科教授会及び事務局間で退職教員の状況、国家資格関係の養成
に係る指定規則上の教員数等について情報を確認した上で、適正な専任教員の配置を
平成23(2011)年3月までに行っている。
兼任教員数については、平成22(2010)年度任用分から、各学部長、教務委員会委員
長及び大学事務局長による審査会を開催し、各学部学科から必要とする理由を聴取し
た上で、教育上適切な数の兼任教員を任用している。
専任教員の年齢構成については、大きな偏りは生じていない。
(3)5-1の改善・向上方策(将来計画)
大学設置基準に定められている専任教員数及び教授数は充足しているが、退職予定
教員等の状況を考慮し、中長期的な人事計画を策定した上で、各学部・研究科教授会
及び事務局間で情報を共有しながら、大学設置基準及び国家資格関係の養成に係る指
定規則上で定める教員数及び本学の教育研究上に必要な教員を確保できるように教員
選考を行う。
兼任教員数については、平成26(2014)年度以降の任用についても審査会を開催し、
必要とする理由を聴取した上で、教育上適切な人数を任用する。
66
東北文化学園大学
5-2.教員の採用・昇任方針が明確に示され、かつ適切に運用されていること。
(1)事実の説明(現状)
5-2-①
教員の採用・昇任の方針が明確にされているか。
専任教員の選考は、「学校法人東北文化学園大学就業規則」「東北文化学園大学教
員選考規程」及び「東北文化学園大学大学院教員選考規程」に基づき行われている。
また、各学部において、学位、教育研究業績、教育・実務経験等を基に、職位に応
じた基準を定めている。
新規採用に当たっては、書類審査、上記規程に基づき教員選考委員会による候補者
の面接及び教授会での審議を経て、教授会が選考した候補者を学長から理事長に上申
する。教授については、理事会に諮り理事長が採用の合否を決定する。教授以外の専
任教員については、理事長が採用の合否を決定する。
昇任についても、上記規程に基づき、新規採用に準じた形で選考している。
また、「東北文化学園大学教員選考規程」第7条及び「東北文化学園大学大学院教員
選考規程」第4条に、教授会からの報告の他に、学長は、本学の運営上又は教育研究上
必要と認めた場合には、候補者を選考し、理事長に上申できる旨を定めている。
5-2-②
教員の採用・昇任の方針に基づく規程が定められ、かつ適切に運用され
ているか。
専任教員の採用・昇任は、「学校法人東北文化学園大学就業規則」「東北文化学園
大学教員選考規程」及び「東北文化学園大学大学院教員選考規程」に定められている。
また、客員教授及び臨床教授等の任用は、「東北文化学園大学客員教授規程」「東
北文化学園大学大学院客員教授規程」、「東北文化学園大学医療福祉学部臨床教授等
称号付与規程」及び「東北文化学園大学大学院健康社会システム研究科臨床教授等称
号付与規程」を定め、運用している。
各学部及び研究科において、学位、教育研究業績、教育・実務経験等を基に、職位
にそれぞれ基準を定めており、採用・昇任に係る規程と併せて運用している。
兼任教員の採用は、「東北文化学園大学非常勤講師及び授業アシスタントに関する
申合せ」を定め、運用している。
(2)5-2の自己評価
本学の教員の選考では、選考規程に基づき、各学部で定めている資格基準と併せて、
学位、教育研究業績、教育・実務経験を評価し、更に面接を実施して総合的に判断し
ている。昇任の審査では、各学部で定めている資格基準を適用し、学内における教育
活動等を評価して行っている。
大学院の教員の資格基準は、平成23(2011)年度に新設し、基準に則り選考を行って
いる。
(3)5-2の改善・向上方策(将来計画)
教員の採用・昇任の審査において、選考規程及び各学部・研究科が定める資格基準
によって適正に評価しており、今後も継続していく。
67
東北文化学園大学
5-3.教員の教育担当時間が適切であること。同時に、教員の教育研究活動を支援
する体制が整備されていること。
(1)事実の説明(現状)
5-3-①
教育研究目的を達成するために、教員の教育担当時間が適切に配分され
ているか。
本学は、科目を前期・後期・通年で開講している。授業時間割は、各学部において
は月曜日から金曜日までの1時限から5時限まで設けられており、大学院においては社
会人学生を考慮して、1時限から7時限まで設けている。授業時間は1時限あたり90分で
ある。前期・後期は15週の授業と定期試験からなる。
専任教員の週当たり授業担当基準時間については、平成21(2009)年12月24日付けの
理事長通達「平成21年度予算執行及び平成22年度予算編成における基本方針」におい
て、教授、准教授、講師、助教ともに「授業時間数が週6時間以上あり、年間総時間数
が165時間以上」を充たすよう改めて通知され、専任教員の担当時間数が明確となった。
平成25(2013)年度専任教員の1週当たりの平均時間数は、表5-3-1のとおりである。
なお、授業時間数については、授業時間割に基づき1時限を2時間として算定してい
る。
表5-3-1
専任教員の1週当たりの担当授業時間数(平成25(2013)年度)
学部
教授
准教授
講師
助教
医療福祉学部
11.8
15.5
14.3
12.0
総合政策学部
9.2
9.9
8.3
-
科学技術学部
19.8
19.6
18.6
19.4
5-3-②
教員の教育研究活動を支援するために、TA(Teaching Assistant)・RA
(Research Assistant)等が適切に活用されているか。
本学では、実験・実習をより効果的に行うため、TAによる教育支援体制を構築して
いる。
TA制度は、本学の大学院学生を教育の補助業務にあたらせ、きめ細やかな学部教育
の実現を目指している。この制度は、大学院生が将来教員や研究者になるためのトレ
ーニングの機会や経済的援助を提供しており、「東北文化学園大学ティーチング・ア
シスタント取扱要項」に基づき実施されている。大学院生1人の担当時間数は、月40
時間以内とし、当該学生が受ける研究指導、授業等に支障が生じないよう配慮してい
る。
なお、平成23(2011)年度まで、大学院に在籍する者の一部を「副手」として採用し、
在学中の授業・研究等に支障がない範囲で、専任教員等が指導する学部・学科の教育
研究活動の補助業務及び図書館補助業務を行っていたが、平成24(2012)年3月を以って
この制度は廃止されている。
68
東北文化学園大学
5-3-③
教育研究目的を達成するための資源(研究費等)が、適切に配分されて
いるか。
教育研究予算として、平成17(2005)年度までは、各学部学科及び研究科に配分する
予算並びに職位によって配分する個人研究費が計上されていた。平成18(2006)年度に
その予算制度を改革し、個人研究費については、表5-3-2のとおり専任教員及び
助手に配分した上で、更に、競争的原理を用いた予算の追加配分を行っている。
個人研究費とは別途に、表5-3-2のとおり職位に応じた「個人研究旅費」を配分し
ている。また、配分された個人研究費の内、総額の30%以内を「フィールド研究旅費」
として、支出することができる。
表5-3-2
個人研究費及び個人研究旅費配分一覧(平成25(2013)年度現在)
区分
費目区分
学 部 専 任 教 員
大学院専任教員
教授
准教授
個人研究費
講師
助教
助手
30万円
個人研 究旅 費
20万円
15万円
個人研究費
20万円
16万円
個人研 究旅 費
4万円
3万円
15万円
15万円
5万円
なお、平成25(2013)年度からは、表5-3-3のとおり、個人研究費の追加配分制度を
改正し、今後成果が見込まれる研究課題及び教育的課題に、より集中的に配分する方
式とした。
表5-3-3
種
個人研究費の追加配分(平成25(2013)年度現在)
類
研 究 支 援 費 A
研 究 支 援 費 B
概
要
申請した競争的資金(助成金を除く)が不採択になり、早期の研究開始により資金獲
得が期待される研究課題に配分
【基準1】・配 分 額:150万円(採択件数:2件程度)
・申請要件:平成24年度に競争的資金を採択しており、平成25年度申請
は不採択であったが、継続研究の展開が期待できる研究。
【基準2】・配 分 額:200万円(採択件数:2件程度)
・申請要件:平成25年度の科学研究費補助金判定が「A」であり、次年
度の獲得が期待できる研究。
【基準3】・配 分 額:100万円(採択件数:3件程度)
・申請要件:平成25年度の科学研究費補助金判定が「B」であり、次年
度の獲得が期待できる研究。
【基準4】・配 分 額:100 万円(採択件数:3 件程度)
・申請要件:平成25年度の競争的資金(科学研究費補助金の判定結果が
無いもの)へ申請しており、次年度の獲得が期待できる研究。
学長・学部長が設定した学際研究テーマを公募。継続的研究による学際研究の確立
を目指すため、研究期間は2~3年。配分額:50万円(採択件数:2件程度)
教 育 支 援 費 A
本学の授業方法、実習方法等の改善につながる試行的な授業方法に取組むものに配
【授業方法改善】
分。配分額:100万円(採択件数:4件程度)
教 育 支 援 費 B
地域貢献等と教育方法を組み合わせた教育に取組むものに配分
【地域連携教育】
配分額:100万円(採択件数:2件程度)
69
東北文化学園大学
(2)5-3の自己評価
専任教員の授業担当時間数については、従来から適正に配分されていたが、平成22
(2010)年度から理事長通達で、方針が改めて明確に示されたことに伴い、この方針に
基づき適切に調整されている。
また、TA制度は、教育研究活動を支援するために適切に活用されている。
予算配分は、一部競争原理を取り入れており、文部科学省が推進する「競争的資金
獲得」に即応した制度となっている。
(3)5-3の改善・向上方策(将来計画)
専任教員の授業担当時間数については、適正に配置していく。
TA制度については、教員の教育活動を支援するための体制を更に充実させていく。
個人研究費の配分については、現行の競争的原理を用いた運用を継続し、平成
25(2013)年度からの制度改正で今後成果が見込まれる研究課題に研究費を集中できる
ようになったことから、科学研究費助成事業(科研費)、大学教育改革の支援プログ
ラム等の獲得に結び付けられるよう、教職員の意識改革を進める。
5-4.教員の教育研究活動を活性化するための取組みがなされていること。
(1)事実の説明(現状)
5-4-①
教育研究活動の向上のために、FD等組織的な取組みが適切になされてい
るか。
本学では、教育研究活動の向上を図るために、学生による授業評価アンケートを実
施し、実績を積んでいる。
また、平成19(2007)年度からは、全教職員を対象とした年4~7回のFD(Faculty
Development)研修会の開催、教職員対象の学内公開授業の実施等の活動を行い、現在
も、この活動を継続して行っている。
授業評価アンケートについては、教務委員会において結果を集計し、報告書を全教
員に冊子体で配付している他、法人事務局及び大学事務局の各課に冊子体で配付し、
職員が自由に閲覧できるようにするとともに、図書館に配架し、学生が閲覧できるよ
うにしている。授業評価アンケートの評価項目については、平成24(2012)年度に教務
委員会内にワーキンググループを組織し、内容を継続的に検討している。
FD研修会については、表5-4-1のとおり開催し、全教職員に参加を促している。
加えて、学長を中心としてFD教員育成検討ワーキンググループを組織し、さらなる
資質向上のための方策を検討している。
70
東北文化学園大学
表5-4-1
年度
21
22
FD研修会開催一覧(平成21(2009)~平成24(2012)年度)
参加
者数
開催日
テーマ
平成 21 年 6 月 17 日(水)
「FD の現状と課題:シラバスによる授業の明確化と授業改
善」(小田隆治(山形大学地域教育文化学部生活総合学科・
教授))
119 人
平成 21 年 7 月 15 日(水)
「大学教員にとって科研費申請とは?」(学内教職員 5 人)
105 人
平成 21 年 9 月 14 日(月)
FD公開討論会「豊かな学生生活の構築に向けて』(学長、
学部長、学生部長、大学事務局長、教務委員会委員 2 人、
学生代表 5 人)
157 人
平成 21 年 10 月 21 日(水)
「大学激変時代における私立大学のあるべき姿」絹川 正吉
(国際基督教大学・元学長))
144 人
平成 21 年 12 月 16 日(水)
「平成 20 年度教育計画支援費による活動報告』(学内教員
3 人)
111 人
平成 22 年 4 月 28 日(水)
「これまでの私学、これからの私学」(小出秀文(日本私
立大学協会・事務局長))
126 人
平成 22 年 5 月 19 日(水)
「授業改善・評価のあり方』(立命館大学教育開発推進機
構・安岡高志教授)
128 人
平成 22 年 6 月 25 日(金)
「ティーチングポートフォリオとシラバスの活用」(土持・
ゲーリー・法一(帝京大学総合教育センター・教授))
86 人
平成 22 年 7 月 14 日(水)
「高大接続の今日的課題とアドミッション・ポリシー』(荒
井 克弘(大学入試センター・教授・入学者選抜研究機構
長))
131 人
平成 22 年 9 月 15 日(水)
「GPA制度の本質とその導入方法」(山﨑
大学教授))
107 人
秀記(一橋
平成 22 年 11 月 17 日(水) FD公開討論会「より良い学園、より良い学生生活』
117 人
平成 22 年 12 月 15 日(水)
「平成21年度教育計画支援費研究成果報告会」(学内教
員 3 人)
93 人
平成 23 年 6 月 29 日(水)
「平成23年度(平成22年度末着任含)着任教員の紹介及
び研究業績発表会 Part 1』
119 人
平成 23 年 7 月 27 日(水)
「平成23年度(平成22年度末着任含)着任教員の紹介及
び研究業績発表会 Part 2」
117 人
平成 23 年 11 月 2 日(水)
FD公開討論会「本学における授業評価のあり方~学生と
教員双方にとってよりよい授業評価システムの構築に向け
て~」
126 人
23
平成 23 年 12 月 21 日(水) 「教育支援センターの意義・経緯・現状について」
99 人
平成 24 年 5 月 30 日(水)
「地域連携センターの現状報告』(地域連携センター長)
111 人
平成 24 年 7 月 18 日(水)
「教育支援センターの現状報告」(教育支援センター長・
教育支援センター職員)
99 人
平成 24 年 9 月 5 日(水)
「科学研究費採択に向けて~科研費が獲得できる申請とは
~」(片桐 秀樹(東北大学大学院医学系研究科 代謝疾
患分野 教授))
68 人
平成 24 年 12 月 5 日(水)
FD公開討論会「~輝けるものたち(活躍する卒業生)を
迎えて~未来は無限の可能性 」
141 人
24
71
東北文化学園大学
図5-4-1 平成 24(2012)年度 FD 公開討論会ポスター
学内公開授業は、平成21(2009)年度から開始され、各学科から推薦された教員の授
業科目を対象に全6回程度開催されている。
当初には、公開授業終了後、教職員の参加による意見交換会を行い、各教員の授業
方法の改善に寄与した。
なお、平成24(2012)年度は、期間を設けて一部の授業(演習、実習)を除いてすべての
授業を公開授業とした。公開授業に参加した教員がレポートを作成し、授業担当教員
にフィードバックするという方式を採った。
また、平成25(2013)年度は、「新任教員研修会」を開催した他、全4回のFD研修会
及び学内公開授業の開催を予定している。
研究倫理面の理解を深めるため、平成23(2011)年度から、研究倫理審査委員会が主
催で「臨床研究の倫理に関する講習会」を開催し、臨床研究等を実施する際の注意点
等についての講習を行っている。
5-4-②
教員の教育研究活動を活性化するための評価体制が整備され、適切に運
用されているか。
全教員に対して教育研究業績書の提出を、毎年求めており、教員の自己点検及び昇
任時の資料としている。
平成24(2012)年度に、学長の諮問でFD教員育成検討ワーキンググループを組織し、
72
東北文化学園大学
評価体制の検討を行っている。
また、個人研究費が追加配分(研究支援費及び教育支援費)された教員の中から、3
~4課題選定し、毎年度、研究成果報告会を開催している。
(2)5-4の自己評価
学生による授業評価アンケートの評価結果は、教員個々が授業改善に活用している。
また、評価結果を学内で公開することにより授業改善促進につながっている。
職員も参加するFD研修会は、教員の教育研究活動の改善の場である。
この研修会は、学内教育研究活動を公開する役割を担っており、教員には、学部の
枠を超えた情報交換の場として、職員には、教員の教育研究活動の一端を知り、「教
職協働」を目指す上で重要な場となっている。
教員の教育研究活動の評価については、教育研究業績書の提出を義務付けているの
みであるが、平成24(2012)年度に、学長の諮問でFD教員育成検討ワーキンググループ
を組織し、評価体制の検討を行っている。
また、個人研究費の追加配分方法の改正により、教員に科研費等の競争的資金への
申請を促している。
(3)5-4の改善・向上方策(将来計画)
教務委員会を中心に、学内公開授業の実施方法等について、継続的に検討を行い、
更なる改善を図る。
教員の教育研究活動の評価体制については、教育研究業績書の内容に加えて、FD教
員育成検討ワーキンググループが中心となり創設の準備を進めているサバティカル制
度の選考にも活用できるよう、多様な視点から特色ある評価の仕組みを、構築して行
く。
[基準5の自己評価]
大学設置基準で定めている必要な専任教員数を満たしているが、平成22(2010)年度
に専任教授数を満たしていない時期があったことから、平成23(2011)年度以降におい
ては、退職予定教員等の状況を考慮し、適正な教員数の確保に努めている。専門性の
高い科目については、兼任教員を確保し、オムニバス形式によって、適切な教育を行
っている。専任教員の選考については、「東北文化学園大学教員選考規程」及び「東
北文化学園大学大学院教員選考規程」に基づき、適切に行っている。昇任については、
学位、教育研究業績に加え、学内における教育活動も評価し、審査している。
個人研究費の予算配分については、一部競争的原理を取入れたことによって、科研
費への申請数は一部の学科で増加している。
さらに、平成25(2013)年度の個人研究費の追加配分方法の改正により、教員に科研
費等の競争的資金の申請を促している。今後成果が見込まれる研究課題については、
集中的に研究費の追加配分を行っている。
FD活動については、教務委員会・FD教員育成検討ワーキンググループを中心に、
73
東北文化学園大学
教員の教育研究活動の改善に努めている。
教員の教育研究活動の評価体制については、教育研究業績書のみに限られているが、
学長を中心にFD教員育成検討ワーキンググループにおいて新しい枠組みの検討を開
始している。
[基準5の改善・向上方策(将来計画)]
平成22(2010)年10月時点で不足していた大学設置基準上必要な専任教授数について
は、平成23(2011)年3月に解消されたが、今後とも退職予定教員等の状況を考慮し、適
正な教員数の確保を行う。
また、大学設置基準等の法令に基づき、適切な教員数を管理するとともに、各学部
及び研究科教授会において、中長期的な教員配置計画の策定を行う。
FD活動については、教務委員会・FD教員育成検討ワーキンググループを中心に、
教職員の資質向上を目指して、サバティカル制度の創設等今後も検討を継続的に行っ
ていく。
個人研究費の配分については、現行の競争的原理を用いた運用を継続し、平成
25(2013)年度からの制度改正で今後成果が見込まれる課題に研究費を集中できるよう
になったことから、科研費、大学教育改革の支援プログラム等の獲得に結び付けられ
るよう、教職員の意識改革を進める。
教員の教育研究活動の評価体制については、教育研究業績書の内容に加えて、多様
な視点から特色ある評価の仕組みを、今後学長を中心に FD 教員育成検討ワーキング
グループで検討を進める。
74
東北文化学園大学
基準6.職員
6-1.職員の組織編制の基本視点及び採用・昇任・異動の方針が明確に示され、か
つ適切に運営されていること。
(1) 事実の説明(現状)
6-1-①
大学の目的を達成するために必要な職員が確保され、適切に配置されて
いるか。
学校法人東北文化学園大学の事務組織は、図 6-1-1 のとおり、法人の総務担当部
門である法人事務局、図書館管理・学習支援活動・健康管理・ボランティア活動等の
事務を担当する学生・地域支援局、就職関係・学生募集に係る業務を行っている就職・
広報局、教育研究活動を支援する大学事務局及び専門学校・幼稚園事務局の 5 部局で
構成されている。
専任の事務職員は法人事務局 27 人、学生・地域支援局 10 人、就職・広報局 19 人、
大学事務局 30 人、専門学校・幼稚園事務局 12 人の合計 98 人である。(平成 25 年 4
月 12 日現在、嘱託職員及び派遣職員を含む。兼務は除く。)
学校法人東北文化学園大学は、平成 16(2004)年 6 月に民事再生手続開始申立を行う
に至り、職員の新規採用等に関して申立直後は制限があったものの、平成 20(2008)年
1 月民事再生手続終結により新規採用を再開した。平成 22 年 6 月に「事務組織規程」
が制定され、これに定める各部局各課の事務分掌に基づいて職員が配置されている。
また職員能力開発を推進するための SD(Staff Development)研修会等を開催し事務
職員の育成も併せて行っている。
図6-1-1
学校法人東北文化学園大学
事務機構図
75
東北文化学園大学
6-1-②
職員の採用・昇任・異動の方針が明確にされているか。
職員の採用、昇任及び異動については、「学校法人東北文化学園大学就業規則」(以
下、「就業規則」という。)第 6 条「採用」、同 10 条「昇進・昇格」、同 11 条「異動」
を定め、これに基づき適切に運用されている。
採用については、各部署の状況を踏まえ、各部局長間で情報を共有したうえで調整
し、採用計画を決定している。
昇任については、所属長による昇任案を各部局長がとりまとめて、法人事務局長を
経由し理事長に上申する。
異動については、各部局長間で情報を共有し、調整を行い、法人事務局で適正な人
員を配置している。
6-1-③
職員の採用・昇任・異動の方針に基づく規程が定められ、かつ適切に運
用されているか。
職員の採用・昇任・異動については、就業規則に定めている。
採用については、設置校に対して公募形式で原則年 1 回採用試験を実施し、就業規
則に基づき、書類審査、筆記試験、面接等の選考を経て、適正に運用されている。
昇任についても就業規則に基づき、所属長の意見を聴き、勤務評価及び能力、資質、
実績等に基づいて、適正に評価し運用されている。
異動についても就業規則に基づき、業務上の必要性、職員の知識、経験及び健康状
態等により、適正に人員配置を行い運用されている。
(2)6-1の自己評価
職員の組織編成は、各部署の業務内容等に即して適正な人員を配置し、円滑な業務
を遂行できる体制を整備している。また、平成 18(2006)年度に学生のワンストップサ
ービスを実現するために大学事務局の一元化を行い、業務の合理化・効率化を図り、
更に職員間のコミュニケーション、情報の共有化が実現した。
採用、異動及び昇任については、就業規則に基づき、適正に運用されている。
異動の時期については例年 4 月としていたが、事務引継ぎ等学事業務遂行に支障が
ないよう、平成 22(2010)年度からは原則として 5 月以降に異動を行っている。
(3)6-1の改善・向上方策(将来計画)
職員の人員配置については、今後の大学の教育研究活動の更なる推進を目指し、効
率的な事務運営を行う上で、適材適所及び配置人数等を考慮した事務組織を構築する。
採用については、将来を見据えて、本学園卒業見込者を計画的に採用することを基
本に、優秀な人材を確保するためにも、年度の前半に公募を行うこととする。
昇任については、評価表を採り入れ、該当者の能力、勤務態度及び実績等について、
適正に評価する制度の整備を計画的に行うこととする。
76
東北文化学園大学
6-2.職員の資質・能力の向上のための取組み(SD等)がなされていること。
(1)事実の説明(現状)
6-2-①
職員の資質・能力の向上のための研修、SD等の取組みが適切になされ
ているか。
平成 19(2007)年度から職員研修会を開催してきた。全行程連続 3 日間という大規模
な研修会の企画・立案・実施を全て本法人のオリジナルで職員能力開発の一環として
試行実施したものであった。その後、学長主導の下に「FD/SD 問題検討全学ワーキ
ンググループ」が平成 21(2009)年度から本格的に稼動し、平成 23 年(2011)度から
は基本的な方針が定着したことから教務委員会が中心に計画を行い実施している。職
員は学内での SD 活動の一環として、平成 24(2012)年度は、表 6-2-1 に示す FD 研
修会に参加する形で実施されている。
表6-2-1
回
平成24年度
開催日
FD 研修会実施状況一覧
テーマ
講演者等
平成 24 年
地域連携センターの現状報告 三木賢治(本学地域連携センター長)
5 月 30 日(水)
遠藤雅人(本学教育支援センター長)
平成 24 年
第2回
教育支援センターの現状報告
7 月 18 日(水)
高泉亜希(本学教育支援センター職員)
第1回
第3回
平成 24 年
9 月 5 日(水)
片桐秀樹(東北大学大学院医学系研究科
教授)
科学研究費採択に向けて
平成 24 年
ボクらのアユムミチ Forum
12 月 5 日(水)
~輝けるものたち(活躍する
第4回
卒業生)を迎えて~
熊谷智美(ファシリテーター:フリーランス司会業)
冨塚学(科学技術学部卒業生)
若山立嗣(医療福祉学部卒業生)
山田勇人(総合政策学部卒業生)
参加
者数
104 人
93 人
63 人
132 人
在校生 13名
また、職員は、表 6-2-2 のとおり、平成 24(2012)年度においては外部で開催する
研修に積極的に参加し、職員の資質・能力の向上に努め、業務の円滑な遂行に役立て
ている。
表6-2-2
平成 24(2012)年度
No.
開催日
1
2
3
7
8
2012/6/27
2012/7/10
2012/7/24
2012/9/25
-2012/9/26
2012/11/12
2012/7/18
-2012/7/19
2012/7/?
2012/6/26
9
2012/2/28
10
2012/6/18
4
5
6
外部研修会参加状況
主催団体
研修会・説明会 内容
日本高等教育評価機構
日本高等教育評価機構
一般社団法人大学監査協会
日本私立大学協会
平成 24 年度 大学・短大評価セミナー
平成 24 年度 評価充実協議会
【監査会議】
平成 24 年度(通算第 64 回)「事務局長相当者
研修会」
私立大学の教育・研究充実に関する研究会
日本私立学校振興・共済事業団
私学共済事務担当者研修会
産業能率大学総合研究所
日本私立学校振興・共済事業団
独立行政法人高齢・障害・求職者雇
用支援機構
日本私立学校振興・共済事業団
モチベーションスキル体験フォーラム
事務担当者連絡会
日本私立大学協会
77
障害者雇用納付金制度事務説明会
私立大学等経常費補助金説明会
東北文化学園大学
11
2012/6/19
日本私立学校振興・共済事業団
私立大学等経常費補助金説明会
12
13
14
15
16
17
18
19
2012/9/6
2012/9/7
2012/10/3
2012/10/4
2012/10/5
2012/11/22
2012/7/24
2012/9/11
日本私立大学協会 東北支部
日本私立大学協会 東北支部
日本私立大学協会
日本私立大学協会
日本私立大学協会
文部科学省高等教育局私学部
一般社団法人大学監査協会
一般社団法人大学監査協会
日本私立大学協会 東北支部 事務研修会
日本私立大学協会 東北支部 事務研修会
大学経理部課長相当者研修会
大学経理部課長相当者研修会
大学経理部課長相当者研修会
学校法人監事研修会
【監査会議】
【監査課題研究会議】
20
21
22
23
2012/10/18
2012/11/26
2012/6/6
2012/6/11
2012/9/3
-2012/9/4
2012/9/6
-2012/9/7
2012/10/17
-2012/10/19
一般社団法人大学監査協会
一般社団法人大学監査協会
文部科学省
日本私立学校振興・共済事業団
宮城県地区私立大学教務事務研究
協議会
【監査実務研究会議】
【監査課題研究会議】
大学入学者選抜・教務関係事項連絡協議会
私立大学等経常費補助金説明会
日本私立大学協会
東北支部事務研修会
日本私立大学協会
大学教務部部課長相当者会議
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
2012/5/30
2012/6/2
-2012/6/3
2012/6/29
-2012/6/30
2012/7/4
-2012/7/6
2012/7/23
-2012/7/25
2012/7/25
2012/7/31
-2012/8/2
2012/8/22
2012/8/29
-2012/8/31
2012/9/6
-2012/9/7
2012/10/25
-2012/10/26
東北地区学生指導研究会
当番校:宮城大学
独立行政法人国立青少年教育振興
機構(国立花山青少年自然の家)
宮城県地区私立大学教務事務研究協議会
東北地区学生指導研究会
学校教育に活かす体験学習指導者講習会
高等教育問題研究会
八王子セミナー講習
日本私立大学協会
学生生活指導主務者研修会
宮城県教育委員会
MAP 講習Ⅰ
宮城県教育委員会学生相談連絡協
議会(当番校:東北大学)
みやぎ学生相談連絡協議会
宮城県教育委員会
MAP 講習Ⅱ
独立行政法人日本学生支援機構
東北地区学生指導研究会
(当番校:山形大学)
日本学生支援機構奨学金事務担当者研修会
日本私立大学協会
日本私立大学協会東北支部事務研修会
独立行政法人日本学生支援機構
学生生活に係るリスクの把握と対応に関する
セミナー
放送大学 ICT 活用・遠隔教育センタ
ー
教育者著作権セミナー
東北地区学生指導研究会
38
2012/11/9
39
2012/11/18
-2012/11/20
日本学生相談学会
第 50 回全国学生相談研修会
40
2012/11/30
在仙大学学生指導連絡協議会
(当番校:宮城学院女子大学)
平成 24 年度在仙大学学生指導連絡協議会
独立行政法人日本学生支援機構
学生相談メンタルヘルス研修会
日本私立学校振興・共済事業団
独立行政法人日本学術振興会
文部科学省高等教育局私学部私学
助成課
私立大学等経常費補助金説明会
科学研究費助成事業実務担当者向け説明会
平成 24 年度「私立大学教育活性化設備整備
事業」公募説明会
日本私立大学協会 東北支部
日本私立大学協会 東北支部 事務研修会
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43
2012/12/13
-2012/12/15
2012/6/19
2012/6/28
44
2012/7/26
45
2012/9/6
-2012/9/7
41
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東北文化学園大学
46
2012/9/13
文部科学省研究振興局学術研究助
成課
47
2012/12/10
文部科学省研究振興局振興企画課
競争的資金調整室
科学研究費助成事業への応募に係る実務担
当初任者研修会
平成 25 年度科学研究費助成事業-科研費-
公募要領等説明会
平成 24 年度「公的研究費の管理・監査に関す
る研修会」
(2)6-2の自己評価
職員研修会及び外部の各種研修により、職員は自己研鑽し、確実にスキルアップし
ており、その成果は上がっている。
(3)6-2の改善・向上方策(将来計画)
職員能力開発達成のための目標管理やスキルアップの指針となる制度を導入し、
個々の自己評価及び意識改革を図ることが課題であり、職員能力開発の達成に向けた
プログラムを引き続き検討する。
若手職員を中心とした能力開発を積極的に図ることも検討する。
6-3.大学の教育研究支援のための事務体制が構築されていること。
(1)事実の説明(現状)
6-3-①
教育研究支援のための事務体制が構築され、適切に機能しているか。
教育研究支援に直接関わる大学事務局は、図 6-1-1 のとおり、教務部教務課及び
学生課と庶務部庶務課は、就職広報局の就職センターとともに 1 号館 1 階に「学生総
合サービスセンター」として集約配置されている。
平成 24(2012)年度には図書館・教育支援センター・地域連携センターなどの教育研
究支援組織の事務を担当する「学生・地域支援局」が設けられた。
各種委員会の庶務業務は、それぞれの課が担当し、教員が委員長及び委員となって
いる。
特に、教務課と教務委員会、学生課と学生委員会、就職センターと就職委員会、入
試課と入学試験委員会の関係は密接であり、毎月の定例委員会のほか、臨時で会合を
開催し、情報交換が頻繁に実施されている。
FD 活動を中心とした教育支援活動は、教務委員会の活動の一環として強く推進され
ており、その成果が期待できる。
また、医療福祉学部における学外実習を必要とする学生のサポート体制は、教務課
に実習教育計画室を置き、学生の円滑な実習を支援している。
教員の研究活動をサポートするために、庶務課は、科学研究費補助金等の外部資金
獲得に関する講演会を FD 研修会として学外講師を招聘して開催する等情報を提供し、
申請書類作成に係る説明会等も開催している。
さらに、庶務課においては、研究支援の一環として研究倫理審査委員会の庶務業務
を行っている。なお、教員等による地域貢献活動の庶務業務は、地域連携センターが
行っている。
図書館については、図書の貸出し及び窓口業務等の図書館業務の他に、図書館運営
委員会の庶務等業務を行っている。
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東北文化学園大学
(2)6-3の自己評価
本学には「学生総合サービスセンター」と称して、庶務課、教務課、学生課及び就
職センターを同一フロアに設置しており、ワンストップサービスで学生に利用しやす
い環境を整えている。
教育支援センターは、平成 24 (2012)年度から全学共通の基礎教育において本格的な
活動を開始した。
(3)6-3の改善・向上方策(将来計画)
「学生総合サービスセンター」が更なる学生ニーズに対応するために、大学事務局
長を中心に改善を検討していく。また、各学部学科及び各種委員会との連携について
も、大学事務局が積極的に係わり、教育研究活動の充実を図る。
今後、教育支援センターを更に充実させ、全学共通の基礎教育及び教養教育の支援
を行う組織としてさらに整備を進める。
[基準6の自己評価]
事務組織としては、現在の人員配置において通常業務を遂行する上では支障なく機
能している。ただし、多様化する学生ニーズに対応するための整備は、検討する必要
がある。採用・昇任・異動に関しては、各部署の運営状況を勘案して適時・適正な人
員配置を行っている。
[基準6の改善・向上方策(将来計画)]
大学の目的を達成するため、より高いスキルを修得するための研修、管理職研修制
度等の職能開発ができる研修体制を各事務局と協議しながら検討を進める。
平成 24(2012)年度から教育支援センターが教育研究支援のための業務を教職協働に
より本格的に推進している。
若手職員を中心とした能力開発を積極的に図ることも検討する。
その上で成果を客観的に評価し、職員の採用・昇任・異動は、年齢構成の偏りを勘
案し、中長期的な人事計画を作成する。
80
東北文化学園大学
基準7.
7-1
管理運営
大学の目的を達成するために、大学及びその設置者の管理運営体制が整備さ
れており、適切に機能していること。
(1)事実の説明(現状)
7-1-①
大学の目的を達成するために、大学及びその設置者の管理運営体制が整
備され、適切に機能しているか。
本学の管理運営に関する方針は「学校法人東北文化学園大学寄附行為」(以下、「寄
附行為」という。)に基づき、設置する学校を管理運営している。
設置校の一つである大学は、その設置目的を達成するために「東北文化学園大学学
則」(以下、「学則」という。)を定め、教育理念を具現化するための大学の使命・
目的を示している。
学長は、寄附行為第6条第1項第1号該当の理事であり、理事会と教学組織の連携が円
滑に行われている。
1)法人組織
寄附行為の定めにより、理事会を置き、すべての理事が学校法人の運営に責任を持
って参画し、機動的に意思決定できる体制を整備した。また、理事会の諮問機関とし
て評議員会を置き、理事会の行う学校法人の業務の決定に際し、当該決定が適切なも
のであるかの意見を述べるとともに、学校法人の公共性を高めるために必要なチェッ
クを行こととしている。更に、監事を置き、学校法人の運営全般を対象とする監査を
職務としている。
(理事会)
理事会は、寄附行為第5条第1項第1号の定めにより、理事8人~10人で組織されるが、
平成25(2013)年5月1日現在で理事8人が就任している。理事会は、寄附行為及び「学校
法人東北文化学園大学理事会運営規程」(以下、「理事会運営規程」という。)に基
づき、学校法人の業務を決定し、理事の職務の執行を監督する。監事は2人で、学校法
人の業務及び財産の状況並びに運営全般を監査するとともに、理事会及び評議員会に
出席して、意見を述べている。
理事会は、毎月1回開催し、必要に応じて、臨時理事会を開催する。
理事会運営規程第2条で定める理事会における付議事項は、次のとおりである。
○
寄附行為の変更及び法令に定められた認可申請を要する事項
○
業務運営及び事業計画に関する重要な事項
○
予算の編成、決算等経理及び財務に関する事項
○
重要な財産の保管及び処理に関する事項
○
重要な職制及び職務分掌の制定改廃に関する事項
○
就業規則、その他重要な規程の制定改廃に関する事項
○
役員及び評議員に関する事項
○
その他理事会が必要と認めた事項
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東北文化学園大学
<平成22(2010)年度認証評価における指摘事項に対する改善>
「役員報酬に関する規程が内規として理事長制定され、理事長決裁で運用している
ので、重要な規程の制定・改正・施行は理事会の議決を経るよう改善が必要である。」
と指摘された点については、理事会運営規程第2条第6号で定める付議事項の「就業規
則、その他重要な規程の制定改廃に関する事項」に該当すると認識し、平成23(2011)
年1月19日開催の理事会で「学校法人東北文化学園大学役員報酬規程」を制定し、それ
まで運用していた「学校法人東北文化学園大学役員報酬に関する内規」(平成22(2010)
年10月7日理事長制定)は廃止した。
(評議員会)
理事会の諮問機関として評議員会を置き、寄附行為第20条第2項の定めにより、17
人~21人の評議員をもって組織される。平成25(2013)年5月1日現在で評議員18人が就
任している。
評議員会は、毎月1回開催し、必要に応じて、臨時評議員会を開催している。
理事長があらかじめ評議員会に意見を諮問する事項については、寄附行為第22条で
次のとおり定めている。
○ 予算、借入金(当該会計年度内の収入をもって償還する一時の借入金を除く。)
及び基本財産の処分並びに運用財産中の不動産及び積立金の処分
○ 事業計画
○ 予算外の新たな義務の負担又は権利の放棄
○ 寄附行為の変更
○ 合併
○ 目的たる事業の成功の不能による解散
○ 寄附金品の募集に関する事項
○ その他この法人の業務に関する重要事項で理事会において必要と認めるもの
<平成22(2010)年度認証評価における指摘事項に対する改善>
上記の評議員会における諮問事項に関して、「 予算及び重要な資産の処分、事業計画
について、理事会で決定する前にあらかじめ評議員会の意見をきいていない一部の案件も
あったので私立学校法第42条に則り、適正な運営を行うよう改善が必要である。」と指摘
された点については、次の案件について、理事会決定前にあらかじめ評議員会の意見を聞
いたうえ、理事会で決定するようにし、改善を行った。
○ 平成23(2011)年度最終補正予算
○ 平成24(2012)年度予算及び事業計画
○ 平成24(2012)年度最終補正予算
○ 平成25(2013)年度予算及び事業計画
(全学合同会議)
全学合同会議は、組織運営、教育及び研究の諸問題について迅速に解決を行い、法
人側と教学側の連携及び意思統一を図るために「学校法人東北文化学園大学全学合同
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東北文化学園大学
会議規程」(以下、「合同会議規程」という。)に基づいて設置している。
合同会議規程第5条で定める構成員は、理事長、理事長の指名する理事・監事、学長、
学生部長、総合情報センター長、健康管理センター所長、教育支援センター長、地域
連携センター長、研究科長、学部長、学科長、幼稚園の園長、専門学校の校長、教頭、
各事務局の局長、次長、部長、副部長、その他理事長が必要と認めた者の出席を求め
ることができる。
全学合同会議は、原則月1回開催し、理事長が必要と認めた時は、適宜招集する。全
学合同会議は、寄附行為第3条に定める本法人の目的を達成するため運営している。
2)内部監査室
「学校法人東北文化学園大学内部監査規程」(以下、「内部監査規程」という。)
を平成24(2012)年6月21日開催の理事会において制定した。この規定に基づき、本法人
が設置する各学校における業務の適正化、経営の効率化を図り、もって本法人の健全
な発展と社会的信頼の保持に資することを目的として、理事長の直轄の組織として、
内部監査室を設置した。
監査の対象は、内部監査規程第3条の定めにより、本法人の業務全般を対象としてい
る。監査の種類は、内部監査規程第4条で次のとおり定めている。
○ 業務監査
業務監査は、各部署の業務が本法人の運営方針に基づき、法令及び諸規程に則
り適切かつ効率的に実施されているか精査・検証を行う。
○ 財務監査
財務監査は、経理及び関連業務が本法人の運営方針に基づき、法令及び諸規程
に則り適正かつ効率的に遂行されているか、経理上の観点から精査・検証を行う。
○ 情報システム監査
本法人の業務で使用しているシステムが適正かつ効率的に運用されているか
検証をするとともに、システムの信頼性及び安全性について精査・検証を行う。
○ その他
理事長が必要と認める事項について精査・検証を行う。
(平成24(2012)年度内部監査の実施概要)
平成 24(2012)年度は次の事項について監査を行った。
① 平成 22(2010)年度に受審した大学機関別認証評価において指摘を受け、『保留』
とされた 3 つの基準について改善されているかを監査した。
② 平成 22(2010)年 10 月 26 日に文部科学省の学校法人運営調査委員の調査で指
導・助言された事項は、平成 22(2010)年度及び平成 23(2011)年度に改善報告して
いるが、改めて監査した。
③ 東北文化学園大学で定めている東北文化学園大学競争的資金等規程第 10 条に定
める競争的資金等の適正な使用及び納品の状況等の事実関係を監査した。
83
東北文化学園大学
3)教学組織
教学側における審議機関として、大学全体の運営に関する事項については、大学運
営会議を設置し、これを大学の最高意思決定機関としている。大学運営会議は、「東
北文化学園大学大学運営会議規程」(以下、「大学運営会議規程」という。)に基づ
いて運営している。
学部では、医療福祉学部教授会、総合政策学部教授会及び科学技術学部教授会を設
置し、「東北文化学園大学医療福祉学部教授会規程」「東北文化学園大学総合政策学
部教授会規程」及び「東北文化学園大学科学技術学部教授会規程」(以下、「教授会
規程」という。)に基づいて運営している。研究科では、健康社会システム研究科教
授会を設置し、「東北文化学園大学大学院健康社会システム研究科教授会規程」(以
下、「研究科教授会規程」という。)に基づいて運営している。
(大学運営会議)
学則第13条で定める大学運営会議の構成員は、学長、副学長又は学長補佐、研究科
長、各学部長、学生部長、総合情報センター長、教育支援センター長、地域連携セン
ター長、大学事務局長及び学長が必要に応じて指名する教授若干人である。このほか、
法人事務局長、就職・広報局長、学生・地域支援局長、大学事務局次長、教務部長、庶
務部長が列席し、学則第13条第3項に定める次の事項を審議している。
○ 大学及び大学院の規程及びこれに準ずるものの制定並びに改廃に関する事項
○ 大学及び大学院の機構の改変に関する事項
○ 大学の学部及び大学院の研究科の新設並びに改廃に関する事項
○ 大学及び大学院の予算その他の重要な学務に関し学長から諮問された事項
○ 大学及び大学院の教員の人事及びその基準に関する事項
○ 大学及び大学院の学生の定員に関する事項
○ 大学及び大学院の教育課程に関する事項
○ 大学及び大学院の学生の賞罰に関する事項
○ 大学及び大学院の学生の厚生補導及び身分に関する重要事項
○ 名誉教授称号授与に関する事項
○ 理事長から諮問された事項
○ 大学の学部、大学院の研究科その他の機関の連絡調整に関する事項
(学部教授会・研究科教授会)
学部教授会及び研究科教授会は、教授会規程及び研究科教授会規程の定めにより、
学部長及び研究科長並びに教授をもって構成しているが、学長が認める場合は、准教
授を構成員に追加することができる他、学部長または研究科長が、必要に応じ学部教
授会及び研究科教授会の承認を得て、構成員以外の教職員を出席させ、意見を聴くこ
とができる。
学部教授会は、その構成員の3分の2以上の出席をもって成立する。研究科教授会は、
2分の1以上の出席をもって成立する。学部教授会及び研究科教授会は、毎月(8月を除
く。)定期的に開催するとともに、必要に応じて臨時にも開催する。学部教授会及び
84
東北文化学園大学
研究科教授会における審議事項は、学則第14条第4項及び大学院学則第14条第4項で次
のとおり定めている。
<学部教授会における審議事項>
○ 教員の人事に関する事項
○ 教育課程に関する事項
○ 学生の入学及び卒業に関する事項
○ 学生の除籍、休学、復学、退学、転学及び留学に関する事項
○ 学生の補導に関する事項
○ 学部長の選考に関する事項
○ その他学部の運営に関する重要事項
<大学院教授会における審議事項>
○ 大学院担当教員の人事に関する事項
○ 教育課程に関する事項
○ 学生の入学及び修了に関する事項
○ 学生の留学、休学、復学、除籍、退学及び転学に関する事項
○ 学生の厚生補導に関する事項
○ 研究科長の選考に関する事項
○ その他研究科の運営に関する事項
7-1-②
管理運営に関わる役員等の選考や採用に関する規程が明確に示されてい
るか。
1)役員の選任
寄附行為の定めにより、理事及び監事の定数については第5条第1項、理事長の選
任及び解任については第5条第2項、副理事長の選任及び解任については第5条第3項、
常務理事の選任及び解任については第5条第4項、理事の選任については第6条、監事
の選任については第7条、役員の任期及び親族等については第8条、役員の補充につ
いては第9条、役員の解任及び退任については第10条、理事長職務の代理等について
は第15条に定めている。
2)評議員の選任
寄附行為の定めにより、評議員の選任については第24条、任期については第25条、
評議員の解任及び退任については第26条に定めている。
3)学長の選任
「東北文化学園大学学長選任規程」(以下、「学長選任規程」という。)に基づ
き選考し、理事会の議を経て、理事長が任命する。学長選任規程の定めにより、学
長の資格については第 3 条、学長の決定については第 4 条、学長の解任については
第 5 条、学長の任期については第 6 条に定めている。
○ 任期満了により平成 23(2011)年 3 月 31 日付けで退任した学長の後任は、学長選
任規程第 2 条第 2 項の定めにより、平成 23(2011)年 2 月 23 日開催の理事会で審
85
東北文化学園大学
議し、次期学長(任期:平成 23(2011)年 4 月 1 日~平成 27(2015)年 3 月 31 日の
4 年)を選任した。
<平成22(2010)年度認証評価における指摘事項に対する改善>
「理事会、評議員会の出席率が極めて低い理事、評議員が複数名存在するので理事
会、評議員会の開催日時や理事、評議員の選任などのあり方について改善が必要であ
る。」と指摘された点については、以下のとおり改善している。
○ 理事会、評議員会の出席率の極めて低い理事、評議員についての改善内容
平成22(2010)年度理事会において、特に出席率の低かった理事4人のうち3人は、
平成23(2011)年3月31日付け任期満了に伴い退任し、後任として新たな理事を選任
した。理事1人は、出席改善を促し、平成23(2011)年度においても再任した。平成
22(2010)年度に比べ、平成23(2011)年度及び平成24(2012)年度ともに出席率は向
上したが、他の理事に比べ理事会における出席率が低いため、さらなる出席率の
向上を図るよう当該理事に出席を促している。
○ 理事会、評議員会の開催日時や理事、評議員の選任などのあり方についての改善
内容
平成24(2012)年度においては、
『理事会及び評議員会の開催予定』を作成し、年
間の開催予定をあらかじめ示したことにより、従来の不定期に開催していた年度
に比べ、理事会及び評議員会の出席率は向上した。
また、平成25(2013)年度からは、これまで遠方の者を多数選任していた理事、
評議員の選任のあり方を見直し、理事会及び評議員会の出席率向上の改善に努め
ている。
<平成22(2010)年度認証評価における指摘事項に対する改善>
「理事の任期満了に伴う理事長の選任について、任期満了前の理事会で選任してい
るので、新理事会で選任するよう改善が必要である。」と指摘された点については、
以下のとおり改善をして選任した。
○ 平成23(2011)年度役員選任内容
①平成23(2011)年3月31日開催の理事会・評議員会
<第1回理事会>
・理事の選任
寄附行為第6条第3号で定める理事(学識経験者のうちから理事会において
選任した者1人)を選任した。
・監事候補者の選出
寄附行為第7条で定める監事の選任について理事会において監事候補者2人
を推薦した。
・評議員の推薦及び選任
寄附行為第24条第1号で定める評議員(この法人の職員で理事会において推
薦された者のうちから、評議員会において選任した者4~6人)6人を推薦した。
寄附行為第24条第2号で定める評議員(この法人の設置する学校を卒業した
86
東北文化学園大学
者で年齢25年以上の者のうちから理事会において選任した者2人)2人を選任
した。
寄附行為第24条第3号で定める評議員(学識経験者のうちから理事会におい
て選任した者11人~13人)13人を選任した。
<評議員会>
・監事候補者の同意
先の理事会で推薦された監事候補者2人を同意した。
・評議員の選任
先の理事会で推薦された寄附行為第24条第1号で定める評議員6人を選任し
た。
<第2回理事会>
・監事候補者の了承
先の理事会で推薦した監事候補者が評議員会において同意されたことが報
告され、理事長が選任することについて理事会が了承した。
②平成23(2011)年4月1日開催の新体制における評議員会・理事会
<評議員会>
・理事の選任
新評議員会で評議員の者のうちから、寄附行為第6条第2号で定める理事(評
議員のうち評議員会において選任された者6~8人)8人を選任した。
<理事会>
・理事長の選任
新理事会で理事の者のうちから、寄附行為第5条第2項に定める理事長を選
任した。
○ 平成25(2013)年度役員選任内容
①平成25(2013)年3月25日開催の理事会・評議員会
<第1回理事会>
・理事の選任
寄附行為第6条第3号で定める理事(学識経験者のうちから理事会において
選任した者1人)を選任した。
・監事候補者の選出
寄附行為第7条で定める監事の選任について理事会において監事候補者2人
を推薦した。
・評議員の推薦及び選任
寄附行為第24条第1号で定める評議員(この法人の職員で理事会において推
薦された者のうちから、評議員会において選任した者4~6人)6人を推薦した。
寄附行為第24条第2号で定める評議員(この法人の設置する学校を卒業した
者で年齢25年以上の者のうちから理事会において選任した者2人)2人を選任
した。
寄附行為第24条第3号で定める評議員(学識経験者のうちから理事会におい
て選任した者11人~13人)11人を選任した。
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東北文化学園大学
<評議員会>
・監事候補者の同意
先の理事会で推薦された監事候補者2人を同意した。
・評議員の選任
先の理事会で推薦された寄附行為第24条第1号で定める評議員6人を選任し
た。
<第2回理事会>
・監事候補者の了承
先の理事会で推薦した監事候補者が評議員会において同意されたことが報
告され、理事長が選任することについて理事会が了承した。
②平成25(2013)年4月1日開催の新体制における評議員会・理事会
<評議員会>
・理事の選任
新評議員会で評議員の者のうちから、寄附行為第6条第2号で定める理事(評
議員のうち評議員会において選任された者6~8人)6人を選任した。
<理事会>
・理事長の選任
新理事会で理事の者のうちから、寄附行為第 5 条第 2 項に定める理事長を
選任した。
(2)7-1の自己評価
〇
管理運営体制が整備され、適切に機能している。
学校法人の目的、事業、機関の構成等に関する事項は、寄附行為に定めている。
これに規定されている事項を具体的に実施するために諸規程を定め、これに基づき
管理運営が行われている。
平成22(2010)年度の認証評価に おいて指摘を受けた事項の改善については、前述
のとおり改善を図るとともに、管理運営に有効な内部監査規程を制定し、さらなる
管理運営体制の強化を図った。ただし、内部監査室長が法人事務局財務経理部長を
兼務しているので、独立性の観点からも改善が必要である。
〇
管理運営に関わる役員等の選考や採用に関する規程が明確に示されている。
役員等に関する選考や採用については、寄附行為に明確に定めている。
平成22(2010)年度の認証評価に おいて指摘された、「理事会、評議員会の出席
率が極めて低い理事、評議員に関する指摘」についての詳細は前述のとおりである
が、新たに就任される候補者に対して開催予定一覧をあらかじめ示すともに、遠方
の者の選任を見直したことで出席率の改善を図った。また、「理事の任期満了に伴
う理事長の選任に関する指摘」についても詳細は前述のとおりであるが、旧体制の
理事会及び評議員会において、次期新理事及び新評議員を選任し、新年度の新体制
において新理事長を選任するよう改善した。
また、副理事長及び常務理事の選任については、平成25(2013)年度の新理事会に
おいて選任することを見送り、取り扱いについて検討を進めている。
88
東北文化学園大学
(3)7-1の改善・向上方策(将来計画)
大学の目的を達成するため、整備された管理運営体制のもとで不断に点検を行い、
寄附行為及び諸規程に基づく適切な管理運営を実施し、社会変化に伴う私学経営及び
教育環境の変化に即応するため、より迅速な対応と柔軟な管理運営に努める。
また、内部監査室長が法人事務局財務経理部長を兼務していることについては、早
期に改善を図る。
7-2
管理部門と教学部門の連携が適切になされていること。
(1)事実の説明(現状)
7-2-①
管理部門と教学部門の連携が適切になされているか。
平成25(2013)年度の新体制において、理事会の構成員は、学長、教員3人、職員2人、
学外2人の合計8人である。評議員の構成員は、学内の職責において学校運営に関わっ
ていけることを念頭におき、研究科長、各学部長、健康管理センター所長、総合情報
センター長、学生部長、事務局長等である。この構成員によって、管理部門と教学部
門の連携が円滑に行われている。
また、全学合同会議には、理事長、理事長の指名する理事・監事、学長、学生部長、
総合情報センター長、健康管理センター所長、教育支援センター長、地域連携センタ
ー長、研究科長、学部長、学科長、幼稚園の園長、専門学校の校長、教頭、各事務局
の局長、次長、部長、副部長、その他理事長が必要と認めた者が出席し、管理部門と
教学部門の連携を図っている。
さらに、大学運営会議には、構成員の他、法人事務局長、学生・地域支援局長、就
職・広報局長、大学事務局次長、教務部長、庶務部長が列席し、学部教授会及び研究
科教授会には庶務課長及び教務課長が列席し、教学部門、法人事務部門及び大学事務
部門の連携を図っている。
以上のように、理事会及び評議員会による運営方針は、学部教授会、研究科教授会
及び大学事務組織に迅速かつ明確に伝達されている。
また、平成 25(2013)年度からの新理事及び評議員体制のもとにおいては、理事会及
び評議員会の審議内容等が教学部門へ速やかに周知されるように理事会及び評議員会
開催日程と全学合同会議開催日程の組み換えを行った。これにより、管理部門と教学
部門の連携がより密に図られるようになった。
(2)7-2の自己評価
管理部門と教学部門は、全学合同会議等において双方の関係者が出席し全学的な情
報交換及び意思疎通が図られ、法人の意思決定が円滑な連携のもと周知されている。
なお、理事会は法人の意思決定において、大学運営会議、学部教授会及び研究科教授
会の意向を尊重し、適正な運営を行っている。
(3)7-2の改善・向上方策(将来計画)
改善を進めた現在の管理運営体制を維持・継続し、今後も管理部門と教学部門の適
89
東北文化学園大学
切な連携を図る。
7-3
自己点検・評価のための恒常的な体制が確立され、かつその結果を教育研究
をはじめ大学運営の改善・向上につなげる仕組みが構築されていること。
(1)事実の説明(現状)
7-3-①
教育研究活動をはじめ大学運営の改善・向上を図るために、自己点検・
評価の恒常的な実施体制が整えられているか。
<平成 22(2010)年度認証評価における指摘事項に対する改善>
「自己点検・評価のための恒常的な組織体制の確立及びその結果が教育研究活動な
ど大学の運営に反映される仕組みの構築がなされておらず改善が必要である。」と指摘
された点については、以下のとおり改善している。
平成23(2011)年9月15日開催の理事会において「学校法人東北文化学園大学自己点検
及び自己評価規程」
(以下、
「法人自己点検規程」という。)を整備し、本法人が設置す
る各学校の教学、教育、研究、社会貢献等や本法人の運営、財務等の自己点検及び自
己評価の組織体制を表7-3-1のとおり再構築し、法人及び大学の運営に反映できるよ
うに改善した。
表7-3-1
学校法人東北文化学園大学
理
事
自己点検・自己評価の体制図
会
①自己点検・評価報告書、自己評価報告書、
認証評価の最終決定(公表等含む)
報告・提案
②評価結果に基づく改善内容の検討及び改善の指示
学校法人東北文化学園大学自己点検・自己評価委員会
①自己点検・評価の基本方針を策定し、企画調整委
員会に自己評価報告書を作成委任
②完成した自己評価報告書の確認、決定
③評価結果に基づく改善内容の検討
作成
委任
④学校法人としての将来構想・経営戦略の検討
報告
⑤委員長は、理事長。副委員長は委員長指名
① 各 部 門 委 員 会 作 成 す る 自 己 点 検 ・評 価 報 告 書 (3
学校法人東北文化学園大学自己点検・自己評価企画調整委員会
財務関係
法人部門委員
①学校法人の運営、
年ごと)の取りまとめ
教学関係
②学校法人点検評価(7 年ごと)の取りまとめ
作成依頼
作成依頼
提議
提議
③実質的な報告書の作成
④委員長は、点検評価委員会の副委員長。
財務等に関する自
己点検・評価を実
施
大学等部門委員会
財務関係
教学関係
久慈・友愛幼稚園部門委員会
財務関係
教学関係
専門学校部門委員会
財務関係
教学関係
① 大 学 ・大 学 院 の 教 学 ・研
①幼稚園の教学に関する自己
①専門学校の教学等に関
究等に関する自己点
点 検・評 価 ( 幼 稚 園 点検 評
す る 自 己 点 検 ・評 価 を 実
検・評価を実施(大学点
価)を実施
検評価)
②委員長は、各幼稚園長
②委員長は、学長
90
施(専門学校点検評価)
②委員長は、校長
東北文化学園大学
法人自己点検規程において、第2条で本法人の自己点検及び自己評価の目的、第3条
で定義、第4条で自己点検・自己評価の基本事項について定めている。
第5条で学校法人東北文化学園大学自己点検・自己評価委員会(以下、「点検評価委
員会」という。)について定めており、点検評価委員会の構成員は、理事長、理事長
が指名する理事、学長、校長、各幼稚園長である。
自己点検・評価の具体的な企画、立案及び実施を行う「学校法人東北文化学園大学
自己点検・自己評価企画調整委員会」(以下、「企画調整委員会」という。)を第6
条で定めており、企画調整委員会の構成員は、点検評価委員会副委員長、常務理事、
学長、校長、各幼稚園長、研究科長、各学部長、各事務局長、その他委員長が必要と
認める者である。
各学校の教育、研究等の自己点検・評価を実施するための部門委員会を第7条で定め
ている。他の部門委員会との連携については第8条で定めている。各部門委員会の自己
点検・評価は原則として3年ごとに実施することを第9条で定めている。企画調整委員
会が各部門委員会で作成した点検評価をとりまとめ、学校法人点検評価を原則として7
年ごとに実施することを第10条で定めている。大学が受ける認証評価は7年以内に1度
受けることを第11条で定めている。自己点検・評価報告書を理事会に報告することを
第12条で定めている。理事会は評価結果に基づき、改善が必要と認めた事項について
検討し、改善を指示することを第14条で定めている。
大学における自己点検及び自己評価活動の取組みについては、「東北文化学園大学
自己点検及び自己評価規程」(以下、「大学自己点検規程」という。)を定め、その
点検及び評価の基本方針に基づき、「自己点検及び自己評価運営委員会」「自己点検
及び自己評価実施委員会」の組織で行っている。「自己点検及び自己評価運営委員会」
は、各学部、研究科の点検及び評価の結果を総括し、大学、大学院の点検及び評価の
実施結果の取りまとめを行う。「自己点検及び自己評価実施委員会」は、教育研究活
動、学生サービス、教学事務等の専門の事項を点検及び評価するために、各学部及び
研究科に設置している。
自己点検及び自己評価の基本事項は、大学自己点検規程第3条に次のとおり定めてい
る。
○
教育活動に関すること
○
研究活動に関すること
○
社会貢献に関すること
○
大学及び大学院運営に関すること
○
その他点検及び評価に関し必要な事項
7-3-②
自己点検・評価の結果を教育研究をはじめ大学運営の改善・向上につな
げる仕組みが構築され、かつ適切に機能しているか。
大学自己点検規程第13条に、「学長、研究科長及び各学部長は、運営委員会から報
告された点検及び評価の結果に基づき、改善が必要と認められるものについて、大学
及び大学院の将来的な計画に反映されるよう努めるものとする。」と定められている。
91
東北文化学園大学
平成 22(2010)年度認証評価の時点では、運営の改善・向上につなげる体制は十分に
整備されていなかったため、「改善が必要である」との指摘を受けた。
法人自己点検規程が平成 23(2011)年 9 月に整備されるのを待って、大学における運
営の改善・向上を進める組織として、将来構想委員会の設置に関する検討を開始し、
平成 24(2012)年 6 月に「東北文化学園大学将来構想委員会規程」を制定した。同委員
会は学長、研究科長、各学部長、各センター長、各学科長、大学事務局長他で組織さ
れ、自己評価報告書に記載された改善・向上方策について検討を行い、それを教育研
究活動等の大学の運営に反映させるべく活動している。これまでのところ、規程制定
後 7 回開催されており、各学部の将来構想、本学の特徴である「SJ 制度」
「感謝の日」
「キャンパス禁煙活動」のあり方、全学共通科目の設置、全学教養教育のあり方、情
報システムのあり方等について、他の各担当委員会と共同して検討し、教育研究活動
において具体化させている。
また、教員の資質向上とそれを大学の教育研究活動に反映させる方法を検討するた
め、平成 24(2012)年 3 月に学長諮問機関として FD 教員育成検討ワーキンググループ
が組織され、主として教員を育成するための教員評価方法の検討を行い、平成 25(2013)
年度中には、サバティカル制度に関する規程を制定する予定である。
7-3-③
自己点検・評価の結果が学内外に適切に公表されているか。
これまでの「自己点検及び自己評価報告書」は、全教職員及び法人事務局並びに大
学事務局の各課に冊子体で配布し、職員が自由に閲覧できる体制が整備されている。
また、学生が自由に閲覧できるように図書館に配架している。
なお、学外においても、
「自己点検及び自己評価報告書」の寄贈を受けた大学等に本
学の「自己点検及び自己評価報告書」を冊子体で送付している。
<平成 22(2010)年度認証評価における指摘事項に対する改善>
「自己点検・評価報告書をホームページ上で公開することが望まれる。」と参考意見
で指摘された点については、ホームページ等で公表することを法人自己点検規程第 13
条で定めるともに、実際にホームページ上で情報の開示を広く行っている。
(2)7-3の自己評価
自己点検・評価のための実施体制として、法人自己点検規程を整備し、自己点検・
評価に取り組んでいる。点検評価委員会において、自己点検・評価の方針について策
定した方針に基づき、企画調整委員会において、教学、教育、研究、社会貢献等の質
的向上を図り、本法人の全般的改善・改革や将来構想・経営戦略に資するとともに、
使命、理念及び目標を達成し、社会的責任を果たすため、具体的に企画・立案を進め
ることになっている。大学においては、自己点検・評価の内容を、大学運営及び教育
研究活動に反映させ、改善・向上につなげる努力をしている。
(3)7-3の改善・向上方策(将来計画)
自己点検・評価報告書は、ホームページ等で学内外において広く公表し情報の開示
を行っている。
92
東北文化学園大学
点検評価委員会において策定した自己点検・評価の方針に基づき、恒常的な実施体
制のもと、自己点検・評価に取り組み、大学運営の改善・向上に反映させていく。
なお、自己点検・評価に対する実施体制については、今後も改善の検討を続けて行
く。
[基準7の自己評価]
法人及び大学の管理運営については、関連法令及び寄附行為等に基づき、適宜評議
員会の意見を聞いたうえで理事会が方針等の意思決定を行い、全学合同会議等を通じ
て、大学運営会議、学部教授会及び研究科教授会等と緊密に連携し、適切に機能して
いる。
自己点検・評価の恒常的な組織体制を整備するとともに、教育研究活動など大学の
運営に反映される仕組みの改善・向上に努めている。
[基準7の改善・向上方策(将来計画)]
点検評価委員会において、本法人の今後の自己点検・評価の方針を策定し、本法人
が設置する大学を含む各学校全てが平成 25(2013)年度に自己点検・評価を実施し、平
成 26(2014)年度に法人全体の自己点検・評価報告書を作成することを予定している。
この自己点検・評価は適切な法人運営及び各学校運営を行うため、改善・向上方策に
積極的に活用する。なお、自己点検・評価の結果については、ホームページ等を活用
して広く社会に公表するとともに、教育研究活動の改善・向上に活用する。
また、大学における運営の改善・向上を進める組織として将来構想委員会を設置し
たことを述べたが、そこで検討された事項が大学の運営に反映されるべく積極的に活
動している。加えて、教員の資質向上とそれを大学の教育研究活動に反映させる方法
の検討を進めている。これらの改善・向上方策等を踏まえて、平成 29(2017)年度まで
に大学機関別認証評価を受審することも予定しており、大学の目的を達成するため、
さらなる管理運営体制の改善に努める。
93
東北文化学園大学
94
東北文化学園大学
基準8.財務
8-1.大学の教育研究目的を達成するために必要な財政基盤を有し、収入と支出の
バランスを考慮した運営がなされ、かつ適切な会計処理がなされていること。
<平成22(2010)年度認証評価における指摘事項に対する改善>
「法人全体の財政については、依然として厳しい状況であるので、入学定員の充足
が緊急の課題であり、健全な収支バランス実現のための改善が必要である。」と指摘
された点については、以下のとおり改善を進めた。以前から入学者の確保は本学の重
要課題でありその対策として、平成20(2008)年度に東北地方には数少ない言語聴覚学
専攻及び視覚機能学専攻を設置し、また、平成22(2010)年度に新たに看護学科を設置
した。
平成22(2010)年度まで入学者数は上向きであったが、東日本大震災の影響もあり平
成23(2011)年度以降の入学者数は十分確保出来ているとはいえない。この状況を打開
すべく、入学者及び在学生を対象に、被災区分に応じた修学支援(特別措置制度)を
実施するとともに、特別な事情により経済的に就学が困難となった者への修学支援(授
業料減免制度)も実施した。
また、大学入試センター試験利用入試及び一般選抜試験前期において特に優秀な成
績の入学生に対して、4年間の学納金または授業料の全額免除特典を与え、入学後の学
業を奨励する東北文化学園大学特別奨学生制度を設けた。さらに、入学志願者及び地
域社会のニーズ等を勘案し、学科名称変更を行うなど入学定員充足率向上に向け取り
組んでいる。
支出の面においては、大幅な支出超過となっていた補助活動事業を廃止するととも
に、施設管理経費などの固定経費の見直しを行うなど主に管理経費支出の抑制に努め、
収支均等に向け改善している。
(1)事実の説明(現状)
8-1-①
大学の教育研究目的を達成するために、必要な経費が確保され、かつ収
入と支出のバランスを考慮した運営がなされているか。
本学の財政状況を把握するため、平成20(2008)年度から平成24(2012)年度までの決
算数値に基づき、貸借対照表・消費収支計算書から本学の財務体質やその経年変化に
ついて点検を行った。
貸借対照表から法人全体の資産総額、負債総額、正味財産の経年変化は、表8-1-1
のとおりである。
なお、負債総額は、再生債権弁済を計画通り履行し減少している。また、資産総額、
正味財産、基本金ともに増加しており健全な財政状況を保っている。
95
東北文化学園大学
表8-1-1
項
最近5年の法人全体の資産総額、負債総額、正味財産、基本金の推移
平成20年度
(2008)
20,323,409
675,769
4,081,506
781,389
16,241,903
23,363,438
目
資産総額
内、現金預金
負債総額
内、前受金
正味財産
基本金
平成21年度
(2009)
25,224,870
503,947
5,154,121
1,170,613
20,070,749
30,883,836
平成22年度
(2010)
24,679,561
437,676
4,526,160
912,481
20,153,401
31,227,142
平成23年度
(2011)
24,675,565
994,241
4,547,874
1,256,435
20,127,691
31,562,247
平成24年度
(2012)
24,684,179
1,331,068
4,268,431
1,235,263
20,415,718
31,949,367
※
金額の単位は千円。
※
平成21(2009)年度の数値には、下記のとおり旧学校法人友愛学園からの継承額が含まれる。
資産総額
5,107,065
負債総額
1,422,897
正味財産
3,684,168
基 本 金
7,314,413
(単位;千円)
また、貸借対照表から法人全体の貸借対照表関係比率の経年変化は、表8-1-2のと
おりである。
表8-1-2
比
最近5年の法人全体の貸借対照表関係比率の推移
率
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
(2008)
(2009)
(2010)
(2011)
(2012)
大学法人全国平均
平成23年度
(2011)
固定資産構成比率
96.0%
97.6%
97.6%
95.1%
94.4%
86.1%
流動資産構成比率
4.0%
2.4%
2.4%
4.9%
5.6%
13.9%
固定負債構成比率
13.5%
13.0%
12.2%
11.0%
9.8%
9.1%
流動負債構成比率
6.6%
7.4%
6.2%
7.5%
7.5%
6.0%
自己資金構成比率
79.9%
79.6%
81.7%
81.6%
82.7%
84.9%
△35.0%
△42.9%
△44.9%
△46.3%
△46.7%
△15.0%
固定比率
120.1%
122.6%
119.5%
116.6%
114.1%
101.5%
固定長期適合率
102.7%
105.4%
104.0%
102.8%
102.0%
91.6%
流動比率
61.3%
32.8%
39.1%
65.7%
74.9%
232.1%
総負債比率
20.1%
20.4%
18.3%
18.4%
17.3%
15.1%
負債比率
25.1%
25.7%
22.5%
22.6%
20.9%
17.8%
前受金保有率
86.5%
43.0%
48.0%
79.1%
107.8%
343.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
56.9%
基本金比率
88.9%
92.3%
92.9%
93.7%
94.5%
96.7%
減価償却比率
33.1%
34.1%
36.2%
38.4%
40.6%
48.6%
消費収支差額構成比
率
退職給与引当預金率
なお、民事再生以降、前受金保有率(現金預金/前受金)は100%を大きく下回って
いたが、平成24(2012)年度末では107.8%となっている。総負債比率(総負債/総資産)
も平成24(2012)年度末では17.3%まで減少し、平成23(2011)年度大学法人の全国平均
15.1%に近づいている。
96
東北文化学園大学
次に大学部門の単独の経営状況を判断するため、大学部門単独の消費収支計算書決
算額の推移を表8-1-3に示した。また、同様の消費収支計算関係比率の推移を表8-1
-4に示した。
表8-1-3
科
最近5年の大学部門単独の消費収支計算書決算額の推移
目
学生生徒等納付金
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
(2008)
(2009)
(2010)
(2011)
(2012)
3,077,114
3,176,678
3,150,553
3,015,221
3,181,763
補助金
20,791
69,161
120,483
495,982
449,790
その他
49,547
136,597
57,766
104,074
114,919
帰属収入合計
3,147,452
3,382,436
3,328,802
3,615,277
3,746,472
基本金組入額合計
△189,101
0
△41,459
△42,498
△66,746
消費収入の部合計
2,958,351
3,382,436
3,287,343
3,572,779
3,679,726
人件費
1,470,063
1,469,557
1,408,910
1,551,628
1,528,064
教育研究経費
1,126,401
1,043,599
1,089,011
1,290,277
1,168,011
82,120
103,022
81,811
191,616
172,058
2,678,584
2,616,178
2,579,732
3,033,521
2,868,133
その他
消費支出の部合計
※
金額の単位は千円。
※
平成23年度の補助金には震災による施設復旧関連の補助金を含む。
表8-1-4
比
最近5年の大学部門単独の消費収支計算書関係比率の推移
率
平成20年
平成21年
平成22年
平成23年
平成24年
大学部門全国平均
度
度
度
度
度
平成23年度
(2008)
(2009)
(2010)
(2011)
(2012)
(2011)
人件費比率
46.7%
43.4%
42.3%
42.9%
40.8%
53.7%
人件費依存率
47.8%
46.3%
44.7%
51.5%
48.0%
70.4%
教育研究経費比率
35.8%
30.9%
32.7%
35.7%
31.2%
33.5%
管理経費比率
2.6%
2.3%
2.3%
4.8%
4.1%
6.6%
消費支出比率
85.1%
77.3%
77.5%
83.9%
76.6%
―
消費収支比率
90.5%
77.3%
78.5%
84.9%
77.9%
106.5%
学生生徒等納付金比率
97.8%
93.9%
94.6%
83.4%
84.9%
76.2%
寄付金比率
0.1%
0.2%
0.1%
0.1%
0.2%
2.5%
補助金比率
0.7%
2.0%
3.6%
13.7%
12.0%
10.7%
基本金組入率
6.0%
0.0%
1.2%
1.2%
1.8%
10.3%
17.4%
16.2%
16.4%
14.1%
14.9%
11.5%
減価償却費比率
学生生徒等納付金はほぼ横ばいであるが、教育研究経費比率(教育研究費/帰属収
入)は、平成23(2011)年度においては大学部門全国平均33.5%を上回っていた。平成
24(2012)年度には減少したが教育研究目的達成のための経費は確保されている。また、
補助金比率は、平成20(2008)年度は0.7%であったが平成23(2012)年度が13.7%、平成
97
東北文化学園大学
24(2012)年度が12.0%と改善された。なお、人件費比率及び消費収支比率は、低い値が
良いとされる項目であるが大学部門全国平均よりも数値は低く、本学の現状に応じた
運営が行われている。
8-1-②
適切に会計処理がなされているか。
本学における会計は学校法人会計基準に基づき、かつ「学校法人東北文化学園大学
経理規程」に従って適正な会計処理を実施している。その会計処理の中で疑問が生じ
た場合には、監査法人からの指導・助言や日本私立学校振興・共済事業団発行の実務
問答集などの学校会計業務に関わる文献を参考に処理している。
<平成22(2010)年度認証評価における指摘事項に対する改善>
「経理規程に定められた経理統括責任者が不在の状況での会計伝票処理が行われ、
出金が行われているので、適正な会計処理がなされておらず、改善が必要である。」
と指摘された点については、以下のように改善している。
平成23(2011)年12月1日開催の理事会で「学校法人東北文化学園大学経理規程」を改
正した。これにより、経理統括責任者を理事長に変更した。また、会計伝票の起票及
び承認についても、経理責任者に変更した。以上により、経理処理全般において改善
された。
8-1-③
会計監査等が適正に行われているか。
本学では公認会計士(監査法人)による会計監査と監事による監査を行っている。
公認会計士は4人で、年間延べ77日間のスケジュールの監査契約を結び、学校法人会
計基準に則り、会計帳簿、帳票伝票等の書類の検証、会計処理方法の妥当性の検証、
更に理事会及び評議員会の議事録の閲覧が行われている。
監事は2人で、理事会及び評議員会に出席し、学校法人の業務状況を把握し法人運営
が適正に行われているかを監査している。また、監事監査時には監査法人から監査状
況の説明を受けるとともに、内部監査室からも内部監査結果を聴取している。
計算書類は法人事務局財務経理部において作成する。監事は会計帳簿類を閲覧し、
財務経理部担当者から決算の概要について報告を受け検証し、その結果を踏まえて理
事会及び評議員会で監査報告を行っている。
(2)8-1の自己評価
平成 21(2009)年度以降、資産総額は微増したが、負債総額を着実に減少させたこと
で正味財産を 41 億 7,382 万円増加することができた。更に平成 20(2008)年度以降、
100%を下回っていた前受金保有率(現金預金/前受金)は、まだ全国平均 343.0%に
は遠く及ばないものの平成 24(2012)年度には 107.8%まで改善されており、健全な財
政状況に向かっている。
少子化や東日本大震災の影響により入学者数が減少し、学生生徒等納付金はほぼ横
ばいと苦しい状況ながらも、教育研究経費比率(教育研究経費/帰属収入合計)は毎
年度 30%を超え教育研究目的の経費を常に確保している。
98
東北文化学園大学
(3)8-1の改善・向上方策(将来計画)
財政基盤安定のためにも志願者・入学者の確保は不可欠であるので学生募集を強化
するとともに、良質な教育の確保とそれを支える財政基盤の強化に向け効率的な経費
配分と予算執行を推進していく。
8-2.財務情報の公開が適切な方法でなされていること。
(1)事実の説明(現状)
8-2-①
財務情報の公開が適切な方法でなされているか。
本学では、「私立学校法の一部を改正する法律等の施行に伴う財務情報の公開につ
いて」(平成16年7月23日付け文部科学省高等教育局私学部長通知16文科高第304号)
に基づきホームページ上に「財務情報」のページを設けており、平成18(2006)年度か
ら財務諸表等をインターネット上で公開している。その内容は収支計算書、貸借対照
表、事業報告書、監査報告書及び財産目録(平成19(2007)年度以降)であるが、平成
24(2012)年7月からはこれらに加え「学校法人の特徴と企業会計との違い(用語解説付
き)」及び「計算書類の経年推移と財務分析推移(直近5年分)」も掲載している。
(2)8-2の自己評価
財務情報については、本学ホームページに掲載し、学生、保護者はもとより広く一
般に公開している。また、事業報告書には貸借対照表、収支計算書、財務比率及び財
務状況の推移をグラフや表を用いて掲載し閲覧に供している。
(3)8-2の改善・向上方策(将来計画)
財務情報等の公開については、今後も積極的に取り組み、収支計算書、貸借対照表、
事業報告書、監査報告書、財産目録、学校法人の特徴と企業会計との違い(用語解説
付き)、計算書類の経年推移と財務分析推移(直近5年分)等を掲載することで、学生、
保護者はもとより広く一般に対し、分かりやすい情報発信を行っていく。
8-3.教育研究を充実させるために、外部資金の導入等の努力がなされていること。
(1)事実の説明(現状)
8-3-①
教育研究を充実させるために、寄附金、委託事業、科学研究費補助金、
各種GP(Good
Practice)などの外部資金の導入や収益事業、資産運用
等の努力がなされているか。
本学では研究費をできる限り外部から獲得する方法を検討し、いくつかの試みを実
践してきた。方策の一つとしては、研究費の傾斜配分がある。
平成18(2006)年度から平成24(2012)年度まで、外部の研究資金獲得を奨励するため
に研究費の傾斜配分を実施し、申請した場合や獲得した場合等に研究費の追加配分を
行った。
平成20(2008)年度以降の外部資金の獲得状況は、表8-3-1のとおりである。
99
東北文化学園大学
表8-3-1
外部資金受給状況一覧(平成20(2008)~平成24(2012)年度)
平成20年度
金額
平成24年度
件数
金額
平成23年度
件数
金額
平成22年度
件数
科学研究
費補助金
(研究代
表者)
科学研究
費補助金
(研究分
担者)
金額
件数
分
件数
区
平成21年度
金額
14
19,740
[4,632]
12
9,680
[2,184]
11
12,570
[3,141]
9
9,590
[2,640]
9
11,900
[3,300]
4
1,150
[255]
9
2,840
[907]
8
1,930
[474]
6
1,640
[492]
5
640
[192]
18
20,890
[4,887]
21
12,520
[3,091]
19
14,500
[3,615]
15
11,230
[3,132]
14
12,540
[3,492]
-
3
4,400
7
9,579
2
900
1
2,000
7
6,315
5
8,100
7
3,800
5
6,550
6
4,057
7
3,550
4
1,850
2
3,577
9
4,600
11
4,500
3
35,080
2
1,102
1
400
1
1,386
1
1,386
小計(B)
17
44,945
14
15,452
17
17,356
17
13,436
19
11,943
合 計
(A)+(B)
35
65,835
[4,887]
35
27,972
[3,091]
36
31,856
[3,615]
32
24,666
[3,132]
33
24,483
[3,492]
小計(A)
厚生労働
科学研究
費補助金
(研究分
担者)
受託研究
費
奨学寄附
金等
そ の 他
(共同研
究等)
※
-
金額の単位は千円。[
]の中の金額は間接経費。
なお、平成25(2013)年度は、研究費の傾斜配分の制度の一部を見直し、今後成果が
見込まれる課題に研究費を集中的に配分する方式とし、科学研究費助成事業(科研費)
及び大学教育改革の支援プログラム等への採択につなげることができるよう改正した。
平成20(2008)年度は、宮城県に所在する14大学・短期大学で申請した文部科学省の
戦略的大学連携支援事業「仙台圏所在大学等の連携を強化・拡大することによる相互
的及び総合的発展」が採択され、平成20(2008)年度は546万5,000円、平成21(2009)年
度は660万円、平成22(2010)年度は480万円が本学に配分された。
文部科学省の競争的資金及び私立大学等経常費補助金(文部科学省・私学事業団)
の獲得については、法人及び大学の両事務局が連携して、取り組んでいる。
また、大学院の補助金申請状況は表8-3-2のとおりである。
100
東北文化学園大学
表8-3-2
大学院における特定看護師養成調査試行事業に関する補助金申請状況。(平成
23(2011)~平成24(2012)年度)
年度
申請先
文部科学省
23
厚生労働省
24
厚生労働省
内容
採択の
有無
ナースプラクティショナー養成プログ
ラム(急性期医療特定看護師養成)
不採択
事業名
「専門的看護師・薬剤
師等医療人材養成事
業」
医療関係者研修費等補
助金
医療関係者研修費等補
助金
特定看護師(仮称)養成 調査試行事業
看護師特定能力養成調査試行事業
採択
(207千円)
採択
(370千円)
外部資金の適正な利用に関しては、平成19(2007)年度に「東北文化学園大学競争的
資金等規程」及び「 東北文化学園大学における競争的資金等の不正行為に関する規
程」を制定した他、平成23(2011)年度に「東北文化学園大学における競争的資金不
正防止計画」を策定し、資金の適正な管理に努めている。
(2)8-3の自己評価
平成18(2006)年度に研究費の傾斜配分を実施してからは、科研費等の外部資金の獲
得件数が近年では30件を超えている。また、学内において、科研費に係る説明会及び
外部資金獲得者の報告会を開催している。さらに、大学イントラネットに外部資金に
係るページを開設し、各種情報を掲載する等積極的な外部資金獲得のための体制が固
まりつつある。
(3)8-3の改善・向上方策(将来計画)
今後も研究費の傾斜配分を引き続き実施し、今後成果が見込まれる課題に集中的に
研究費を追加配分することにより、科研費等の外部資金獲得を進めるとともに、庶務
課において申請方法等の説明会を開催し、教員へのサポートを行っていく。
また、大学教育改革の支援プログラムの採択に向けて、法人及び大学の両事務局が
連携して対策を検討していく。
[基準8の自己評価]
最近5年の本法人全体の資産の総額は増加傾向にあり、健全な財政状況に向け推移し
てきている。なお、少子化や東日本大震災等の影響により入学者数の確保が停滞しつ
つも、教育研究目的を達成するため必要な経費は確保されている。
また、科研費等の外部資金の獲得に関しては、研究費の傾斜配分等が実施された以
降は30件を超えている。
[基準8の改善・向上方策(将来計画)]
本学が平成16年(2004)年6月21日民事再生手続開始の申立てを行って以来、8年の歳
月が経過した。その間、再生計画通りに弁済を履行し、平成25(2013)年3月末日での再
生債権残高は減少しており、平成25(2013)年度、平成26(2014)年度の弁済を残すのみ
101
東北文化学園大学
である。最終弁済に備えた特定預金の積立てもしており、平成25(2013)年度において
も積立てを継続していく。
再建計画にご協力頂いた方々、また本学の存続を強く希求して下さった全ての方々
に、本学は再生の社会的意義を証明しなければならない。そのため本学の財務情報を
公開し、情報等閲覧者にとって財務比率の経年比較や専門用語をわかり易く解説する
などし、今後もさらに情報発信を積極的に推進して行く。
財務面においては、管理会計機能を強化し、良質な教育の確保とそれを支える財政
基盤の更なる強化に向け効率的な経費配分と予算執行を推進していく。
102
東北文化学園大学
基準9. 教育研究環境
9-1.教育研究目的を達成するために必要なキャンパス(校地、運動場、校舎等の
施設設備)が整備され、適切に維持、運営されていること。
(1)事実の説明(現状)
9-1-①
校地、運動場、校舎、図書館、体育施設、情報サービス施設、附属施設
等、教育研究活動の目的を達成するための施設設備が適切に整備され、
かつ有効に活用されているか。
本学は、図9-1-1のとおり、JR仙台駅からJR仙山線に乗車(約15分)、最寄りの
JR国見駅から徒歩1分の宮城県仙台市青葉区国見に立地している。
また運動場は、本学から徒歩15分の位置に第一総合運動公園(仙台市青葉区荒巻字
仁田谷地)、車で15分の位置に第二総合運動公園(仙台市太白区茂庭字真里)を整備
している。
図9-1-1
東北文化学園大学の位置及び校地・校舎の配置図
JR仙台駅
JR国見駅
JR仙山線
(約15分)
JR山形駅
JR仙山線
(約67分)
JR 国見駅
3 号館
4 号館
2 号館
(東北文化学園専門学校)
5 号館
(本部棟)
厚生棟
1 号館
空中庭園
(1 階駐車場)
体育館
103
東北文化学園大学
表9-1-1
校地・校舎の面積
(平成25年5月1日現在)
面積(㎡)
校
地
116,577.6
28,000
校
舎
39,705.5
28,742
表9-1-2
名称
東北文化学園大学の主要施設概要
延べ面積(㎡)
地上(階)
18,192.9
5
1
3号館
13,070.6
7
1
4号館
1,455.8
2
1
5号館
(本部
棟)
6,306.2
4
1
厚生棟
680.0
2
-
表9-1-3
部
大
・
学
(平成25年5月1日現在)
地下(階)
1号館
学
設置基準上必要な面積(㎡)
主要施設
大学事務局(庶務部庶務課、教務部教務課・
学生課)、就職センター、教育支援センター、
図書館、学生ホール、健康管理センター、学
生相談室、地域連携センター、講義室、演習
室、総合政策学部長室、科学技術学部長室、
医療福祉学部(リハビリテーション学科言語
聴覚学専攻、(看護学科)及び保健福祉学科)
研究室、医療福祉学部(リハビリテーション
学科言語聴覚学専攻)実験実習室、総合政策
学部研究室、科学技術学部実験実習室、科学
技術学部研究室
講義室、演習室、研究科長室、医療福祉学部
長室、発達支援教室、医療福祉学部(リハビ
リテーション学科理学療法学専攻及び作業療
法学専攻、保健福祉学科)実験実習室、医療
福祉学部(リハビリテーション学科理学療法
学専攻及び作業療法学専攻、保健福祉学科)
研究室
医療福祉学部(リハビリテーション学科視覚
機能学専攻)研究室、医療福祉学部(リハビ
リテーション学科視覚機能学専攻)実験実習
室
理事長室、学長室、法人事務局、内部監査室、
学園PRセンター、大学事務局(教務部入試課)、
講義室、医療福祉学部看護学科研究室、医 療
福祉学部看護学科実習室
セブン・イレブン東北文化学園店、アピス仙
台
講義室・演習室・学生自習室等の概要 (平成25年5月1日現在)
研
究
科
共
等
通
医
療
福
祉
学
部
総
合
政
策
学
部
科
学
技
術
学
部
健 康 社 会 シ ス テ ム 研 究 科
室
名
数
面 積 ( ㎡ )
収容人数(総数)
講義室
33
3,939.6
3,840
学生自習室
1
87.6
40
学生ホール
1
329.1
-
実験実習室
4
687.1
236
演習室
12
418.0
152
実験実習室
58
5,187.6
1,294
演習室
8
361.6
149
演習室
24
1,115.4
201
実験実習室
17
1,528.0
408
演習室
4
171.1
36
学生自習室
1
34.4
5
104
室
東北文化学園大学
以下に、主要施設の概要を示す。
○
総合情報センター図書館
総合情報センター図書館は、1号館に設置されている。
表9-1-4
面 積 ( ㎡ )
総合情報センター図書館の概要
図
冊
(
1701.1
書
冊
の
数
)
115,939
(平成25年5月1日現在)
定 期 刊 行 物
の
種
類
内国書
678
外国書
133
視聴覚資料
の 所 蔵 数
( 点 数 )
電子ジ
ャーナ
ルの種
類
パソコ
ン
台
数
閲 覧
座 席
数
3,120
6
44
450
開館時間は、授業期間中は平日9時15分から21時00分まで(休業期間中は、9時15
分から17時00分まで)、土曜9時15分から18時00分まで(休業期間中は、9時15分か
ら14時00分まで)となっている。
本学の図書館で必要な資料が見つからなかった場合、他の図書館を直接訪問して
の利用、他の図書館からの現物借用及び文献複写サービスを受けることができる。
運営については、図書館司書の資格を有する職員3人が勤務している。
また、SJを補助スタッフとして、採用している。
○
体育施設
本学敷地内に、体育館を設置している。また、運動場として、第一総合運動公園
(仙台市青葉区荒巻字仁田谷地)及び第二総合運動公園(仙台市太白区茂庭字真里)
を整備している。
なお、第二総合運動公園までの交通手段については、学園バスを運行している。
表9-1-5
体育施設の概要
名称
体
○
育
(平成25年5月1日現在)
面積(㎡) 地上(階) 地下(階)
館
3,023.4
2
1
第一総合運動公園
21,698.0
-
-
第二総合運動公園
60,783.0
-
-
使 用 目 的
アリーナ、柔道場、剣道場、トレーニ
ング室、サークル室
テニスコート(3面)、フットサルコー
ト(2面)
野球場、サッカー場
情報サービス施設
全学共通の情報教育用として、コンピュータ室1室を5号館(本部棟)に設置し、
デスクトップ型パソコン103台及びプリンタ9台を配備している。
語学教育等の施設として、CALL(Computer
機能を有したLL(Language
Assisted
Language
Learning)
Laboratory)教室を1号館に2室設置し、デスクトップ型
パソコン98台を配備している。
学生自習用の情報施設としては、図書館2階にデスクトップ型パソコン44台及びプ
リンタ2台を配備している。
また、学生に貸出用のノートパソコンとして50台用意しており、5号館(本部棟)
105
東北文化学園大学
2階ホール、地下学生食堂、1号館地下学生ホール及び図書館において、無線LANで
インターネットに接続できる環境を整備している。なお、貸出用ノートパソコンの
貸出業務及び管理は、SJで行っている。
電子メールについては、全学生にWEBメールのアカウントを交付し、インターネ
ットに接続可能な環境から、パソコンを用いてどこからでも利用できる他、ポータ
ルサイトとして「ユニバーサル・パスポート」を設け、学生、教職員間の連絡手段、
履修登録等に使用している。教職員にも全員に、電子メールのアカウントを交付し
ており、学内LANを利用して使用している他、外部からもWEBメールを利用し、学
外からでも学内で受信した電子メールを確認することができる。
○
学生食堂、売店、ATM
学生食堂は、5号館(本部棟)地下1階(360人収容)に設置している。
売店として、平成21(2009)年9月から学内にコンビニエンス・ストア(セブン・
イレブン東北文化学園店)が営業している。
ATM は、正門北側にゆうちょ銀行株式会社、厚生棟 1 階のセブン・イレブン東北
文化学園店内に設置されている。
○
駐車場、駐輪場
駐車場は、教職員用、非常勤講師用及び来客用を整備している。
学生による自動二輪及び自動車での通学を禁止しているため、学生用駐車場は設
置していない。
学生用駐輪場として、学内に自転車用駐輪場、JR国見駅南側に原動機付自転車用
駐輪場を整備している。
9-1-②
教育研究活動の目的を達成するための施設設備等が、適切に維持、運営
されているか。
土地、建物、施設設備の保守・管理・補修等については、法人事務局管財部(以下、
「管財部」という。)が担当し、修繕及び管理運営を行っている。また、日常的に建
物及び施設設備等の保守点検を実施し、補修等が必要な場合は、管財部職員または外
部業者に依頼して迅速な対応ができるようにしている。
(2)9-1の自己評価
本学の校地・校舎の面積は、大学設置基準上必要な面積を満たしている。
学内に案内板が少ないので、学生及び教職員から、校舎案内図の整備についての要
望がある。
講義室については、平成22(2010)年度以降、看護学科の設置等に伴う実験実習室の
整備等もあり、現行の1日5時限での運用が年々難しい状況となっている。
実験実習室については、実学的な教育を実践する上で、十分な室数及び面積を有し
ているが、開学から14年が経過し、実験機器の更新が必要となっている。
演習室については、科学技術学部における工学系の卒業研究を進める上で、必要十
分な演習室を確保している。しかし、医療福祉学部からは、ゼミナール等少人数教育
の場の確保、学生のグループワーク、国家試験ための自習の場等の理由により、増設
106
東北文化学園大学
を求める要望がある。
総合情報センター図書館は、年間の利用者が185,300人(平成24(2012)年度)であり、
利用者からは、開館時間の延長、日曜日の開館等を求める要望がある。
貸出ノートパソコンについては、学生から、機器の更新、無線LANによるインター
ネットが使用できる環境の拡大、現在、無線LANが利用できる場所におけるコンセン
トの増設等使用環境の整備を求める要望がある。
駐輪場は、原動機付自転車用駐輪場が本学から徒歩5分の位置にあるため、学内に自
転車用駐輪場と同様に原動機付自転車用駐輪場の設置の要望がある。
(3)9-1の改善・向上方策(将来計画)
校舎案内図については、施設の変更があり次第順次整備するとともに、校舎案内図
を設置する箇所を増やし、施設利用者の便宜を図る。
講義室の運用については、平成21(2009)年度から、教務委員会内に「時間割策定ワ
ーキンググループ」を設け、時間割の検討と併せて、現存の講義室での運用方法を整
備する。
実験実習室の機器の更新については、次年度予算策定時に各学部及び研究科から意
見聴取しながら、機器の新規購入等を含めて、法人事務局との調整を行う。
演習室については、各学部学科及び研究科から意見聴取しつつ、大学事務局を中心
に、演習室の再編を含め、検討する。
総合情報センター図書館の開館時間の延長及び休日開館の実施については、職員の
勤務体制を含めて、検討する。
また、学生の要望を考慮しながら、パソコンの利用や学生食堂のサービス向上等に
ついて検討する。
9-2.施設設備の安全性が確保されていること。
(1)事実の説明(現状)
9-2-①
施設設備の安全性(耐震性、バリアフリー等)が確保されているか。
消防設備、昇降設備、電気設備、空調設備等の保守・管理等については、管財部が
担当し、法令を遵守した空気環境及び水道設備等の定期点検、水質検査等を外部委託
業者により実施している。なお、設備等に不具合が発生した場合は、迅速な対応がで
きるように外部委託業者と連携を図っている。
建物の耐震については、全ての建物が平成2(1990)年以降に建築されており、昭和56
(1986)年に改正された建築基準法施行令の耐震設計基準を満たしている。
バリアフリー対策として、建築時に建物の出入口にスロープ等を設置、体育館並び
に3号館南側入口及び1階には可動式のスロープを設置している。
また、1号館、3号館及び5号館(本部棟)に設置しているエレベーターには、点字表
示を設置している他、体育館及び図書館には、車椅子自動昇降機を設置している。
学内に、AED(自動体外式除細動器)を3台設置し、学生及び教職員を対象にAED
使用に係る講習会を開催し、使用方法を周知している。平成24(2012)年度は5回開催し
た。
107
東北文化学園大学
警備業務は、外部に委託し、24時間体制で行っている。また、本学全教職員、非常
勤講師及び外部訪問者には、名札の着用を義務付けている。
防災対策として、本学の医療福祉学部及び科学技術学部の教員、大学事務局長並び
に管理課長による「災害時の地域支援検討ワーキンググループ」を平成 20(2008)年に
設置した。平成 22(2010)年 6 月には、災害時等に学生及び近隣住民の飲料水を確保す
るための災害時緊急給水システムを受水槽に設置し、供用を開始した。また、小型太
陽光パネルを用いた発電機の整備、校舎内における非常時の案内板の整備、救急用品
の整備等を行った。特に、災害時緊急給水システムについては、東日本大震災翌日か
ら緊急給水を行い、延べ 3,000 人を超える地域住民が訪れ、15,000 人分相当の飲料水
を提供した。
(2)9-2の自己評価
施設設備の定期点検及び測定については、適切に行われており、改善事項等につい
ては迅速に対処している。
バリアフリー対策については、スロープは全校舎に整備しているが、点字ブロック
を設置している箇所が少ないこと及び車いすによる利用者が使用できるルートが限ら
れることが課題である。
緊急時にAEDを適切に使用できる者を増やすという点で、学生を対象にAEDの使用
講習会を実施していることは、適切な教育と言える。
防災対策については、本学が有する設備の活用方法を検討し、緊急時に備えている。
(3)9-2の改善・向上方策(将来計画)
施設設備の定期点検及び測定については、現状どおり適切に進める。
バリアフリーについても、学内の案内板の整備を含めて、障害者がより利用しやす
い環境を整備する。
学生及び教職員対象のAED講習会については、今後も継続して実施する。
9-3.アメニティに配慮した教育環境が整備されていること。
(1)事実の説明(現状)
9-3-①
教育研究目的を達成するための、アメニティに配慮した教育研究環境が
整備され、有効に活用されているか。
学生間のコミュニケーションを支援し学習環境を整備するため、学生ホール(利用
時間:平日9時00分~22時00分、土曜日9時00分~19時00分)を設置している他、学生
食堂(利用時間:平日9時00分~20時00分、土曜日9時00分~14時00分)を開放してい
る。
なお、全サークルに対してサークル室を用意し、学生の課外活動を支援している。
学内の快適な環境維持を図るために、管財部が敷地内の樹木の管理等を適切に行っ
ている。
冷暖房設備については、全室において完備している。
また、学内の日常清掃については、平成18(2006)年から、SJを設け、学生が、7時30
108
東北文化学園大学
分から20時00分の間で行っている。
学生・教職員の健康増進及びクリーンキャンパス維持のため、平成19(2007)年4月か
らキャンパス敷地内全面禁煙を実施し、平成20(2008)年9月からは、大学の周辺地域を
本学学生及び教職員の禁煙地域として設定した。
(2)9-3の自己評価
学生間のコミュニケーション支援等のため、学生ホール及び学生食堂を開放してい
る。
また、全室で冷暖房が完備されている。
学生・教職員の健康増進及びクリーンキャンパス維持のため、キャンパス敷地内及
び大学周辺を禁煙地域に設定したことにより、学生の喫煙率が減少する等一定の効果
を上げたが、大学周辺等近隣での喫煙行為が散見される。
(3)9-3の改善・向上方策(将来計画)
学生の要望に基づき、演習室等の整備等を、各学部学科及び法人事務局と協議をし
た上で進める。
講義室における空調設備は、各室の状況を確認した上で、適切な環境を保持する。
学生・教職員の健康増進及びクリーンキャンパス維持のため、禁煙対策については、
マナー指導を含めて、今後も継続的に実施する。
[基準9の自己評価]
本学は、校地及び校舎とも、大学設置基準の面積を満たしており、教育研究環境は
十分に整備されている。
講義室、実験実習室及び演習室は、有効に活用されているが、講義室及び演習室の
室数については更なる整備の検討が必要である。
教育研究用設備及び情報機器については、老朽化している設備等の改善が課題であ
る。施設設備の定期点検及び測定については、適切に行われており、改善事項等につ
いては迅速に対処している。
[基準9の改善・向上方策(将来計画)]
バリアフリーについては、学内の案内板の整備等を含めて、障害者がより利用しや
すい環境を整備する。
演習室等の整備等については、学生の要望に基づき、各学部学科及び法人事務局と
協議をした上で進める。
教育研究用設備及び情報機器については、法人事務局との調整の上、順次機器の入
替え等改善を行う。
学生・教職員の健康増進及びクリーンキャンパス維持のため、マナー指導を含めて、
禁煙対策を今後も継続的に実施する。
また、学生の要望を考慮しながら、パソコンの利用や学生食堂のサービス向上等に
ついて検討する。
109
東北文化学園大学
110
東北文化学園大学
基準10.
10-1
社会連携
大学が持っている物的・人的資源を社会に提供する努力がなされているこ
と。
(1)事実の説明(現状)
10-1-①
大学施設の開放、公開講座、リフレッシュ教育など、大学が持ってい
る物的・人的資源を社会に提供する努力がなされているか。
大学施設の開放、公開講座等の開催、地域社会への取組み等は次のとおりとなって
いる。
1)大学施設の開放
○
本学の教室や体育館等は、教育研究に支障のない範囲で、学会・国家試験・公
務員試験・各種検定試験等の公的試験・地域行事等を中心に貸出している。
○
国見町内会からの要望で、会議室を町内会総会の会場として使用している。
また、仙台市青葉区保健福祉センターからの依頼で、地域住民の健康診断のた
めに本学各施設を貸出している。
○
大学内にある学生食堂、コンビニエンスストア(セブン・イレブン東北文化学
園店)は、学生以外の地域住民等にも開放している。
2)公開講座等の開催
○
平成 11(1999)年度の開学以来、毎年公開講座を開催し、多くの市民が参加し
ている。平成 22(2009)年度、平成 23(2011)年度、平成 24(2012)年度は、
仙台市市民活動サポートセンターを会場に、表 10-1-1 に示す講座を開催した。
○
平成 16(2004)年度から、医療福祉学部保健福祉学科が、市民の学ぶ意欲をサ
ポートするために「市民学習講座」として講座を設定し、市民有志が企画する講
座に、講師派遣を行っていた。平成 21(2009)年度からは、地域連携室が中心と
なり、
「市民学習講座」を全学部学科で実施することとなり、平成 22(2010)年度
は仙台市内の市民センターを中心に 16 回 の出前講座を実施し、 平成 23(2011)年
度は 8 講座に講師を派遣した。平成 24(2012)年度は 14 件(17 回)の講師派遣
を行った。
○
総合政策学部総合政策学科では、地域と生活に密着し、地域社会の実業界や文
化芸術活動等で活躍・貢献されている方々の実践的な講義を「特別講座」として
開講しており、この授業を、生涯教育の場として広く市民が参加できるように公
開した。
〇
法人主催であるが、市民一般を対象に医療福祉フォーラムを毎年開催してきて
いる。平成 22(2010)年 8 月 8 日に第 8 回医療福祉フォーラム「老後を楽しもう」
を仙台メトロポリタンホテルで開催した。約 600 人が来場した。
平成 23(2011)年、平成 24(2012)年は、東日本大震災復興支援フォーラムとして
開催した(Ⅰ.1-2東日本大震災の対応を参照)。
111
東北文化学園大学
表10-1-1
年
度
公開講座等一覧
テーマ
開催日
日本と韓国の文化交流-韓流を探って
平 家庭でできる看護 冬に向けて感染を予
成 防しよう
22
年 ハイブリット自動車解説
度
ストレスと睡眠の心理学:ストレス緩和と
快眠のための基礎知識
カーエレクトロニクス公開講座 ※
20人
総合政策学科
17人
看護学科
76人
知能情報システム学科
77人
知能情報システム学科
24人
知能情報システム学科
22人
知能情報システム学科
34人
理学療法学専攻
19人
保健福祉学科
26人
理学療法学専攻
62人
保健福祉学科
25人
知能情報システム学科
129人
すいみん改善プロジェクト
とうほく
会場
11月27日
介助ロボット「イリス」
平
成 ヒトは時間をどのように判断しているのか
23
年 災害ボランティア活動の現状と課題~震
度 災後8ヶ月の状況をとおして~
ヒトはなぜ坐れるのか-比較形態学から
みた身体運動の不思議-
担当学科等
11月20日
電気自動車の仕組みと課題
再生可能エネルギーとしての地熱発電の
現状と将来
参加者数
10月22日
11月19日
仙台市市
民活動サ
ポートセ
ンター
11月26日
11月24日
平 「車載電装品組み込みシステム開発技術
成 の現状」
24
年 すいみん改善プロジェクトとうほく
10月7日~平成25
度
年3月17日(計6
「宮城県における睡眠改善とストレス緩和
回)
のための健康教育活動」
仙台市(3
回)、石巻
市、塩釜市、
岩沼市
※学都仙台コンソーシアムサテライトキャンパス部会・産学連携作業グループの公開講座としても
取り扱っている。
3)地域へのボランティア活動、地域への取り組み等
○
平成 20(2008)年度に医療福祉学部リハビリテーション学科言語聴覚学専攻が
新設されたことに伴い、地域の方々と共に発達障害支援のあり方を学び、その実
践の場として「発達支援教室」を開設してきている。
平成 22(2010)年度は保護者、支援者のよりよい協力支援活動を目指し、「よ
り良い連携のために」を目的とした全 3 回の講演会及び交流会を開催した。平成
23(2011)年度も「より良い連携のために」を目的とした全 3 回の発達支援教室
講演会「ひろば」を開催し、延べ 76 人が受講した。
平成 24(2012)年度は、発達支援教室を週 3 日開講し、自閉症スペクトラムの
こどもとその保護者を中心に支援を行った。また、自閉症スペクトラムのこども
を持つ保護者と支援者を対象に「自閉症療育最前線」をテーマに発達支援教室講
演会「ひろば」を 3 回開催した。
112
東北文化学園大学
表10-1-2
平成 24 年度<発達支援教室講演会「ひろば」開催一覧>
開催日
平成 24 年
10 月 28 日(日)
講演内容等
参加者数
講演会;「医療の最前線」
講師;仙台市五十嵐小児科
医師
今
公弥
140 人
内容;自閉症スペクトラム治療の最新情報について
平成 24 年
11 月 11 日(日)
講演会;「自閉症に活かす感覚統合」
講師;新潟医療福祉大学
作業療法士
永井
洋一
内容;感覚の問題を有する自閉症児への感覚統合療法について
講演会;「最新の自閉症療育」
講師;言語聴覚士
丸井
116 人
美恵子
内容;最新の自閉症療育の手法である Early Start Denver について
平成 24 年
12 月 2 日(日)
勉強会;「その他の自閉症療育」
内容;発達支援教室のスタッフが、その他の自閉症療
90 人
育法の特徴を比較検討し、活用の仕方を紹介
○
地域の障害者にスポーツ交流の場を提供することを目的として、 第 6 回パロリ
( 2013)
ンピックを平成 22( 2012)年 10 月 16 日に、第 7 回パロリンピックを平成 23
年 10 月 15 日に大学主催で開催した。競技には 12 施設から 140 人を超える障害
者が参加し、大学の教職員及び学生約 200 人がスタッフとして、大会運営及び各
競技(ゴーリング・玉入れ・風船バレー)の進行、参加者のサポートを行った。運
営スタッフに学生を加えることで、ボランティア活動として位置づけるとともに、
障害のある方々とのふれあいの場として、福祉の実践力を体得する絶好の機会と
なっている。
第 8 回パロリンピックは、平成 24(2012)年 10 月 6 日に開催し、仙台市内の
9 施設から約 140 人、施設職員・付添者約 50 人、学生ボランティア・教職員約
150 人が参加し、各競技で熱戦が繰り広げられた。大会終了後には、東日本大震
災からの一日も早い東北地方の復興を祈念したバルーンリリース(300 個)を行
った。
※ 『 パ ロ リン ピ ッ ク 』 とは 、 障 害 者 の 方 た ち に 、 気 軽 に ス ポ ー ツ を 楽 し ん で も ら お う と い う趣
旨で 、 宮 城 県 障 害 者 ス ポ ー ツ 協会と仙台 市障害者スポ ーツ協会の協 賛のもと本学 が主催とな
り実施している障害者スポーツ大会である。
○
大学が位置する国見地区は、独居老人が複数居住しており、冬に雪が降った際
の除雪が重労働となっている。そのため、住民からの要請があれば、
「スノーバス
ターズ」という名称で学生ボランティアを派遣している。
〇
教育理念の一つである「地域社会とともに発展する大学」の実現に向け、社会
貢献活動をより積極的に進めるため、平成 23(2011)年 2 月 17 日に国見地区連
合町内会及び仙台市青葉区と地域連携に関する協定を締結した。大学、住民、行
政の相互理解と連携・協力の下に、学生のボランティアによる高齢者・障害者の
支援や防災、まちづくりなど地域住民の福祉向上を目指し、地域連携センターを
113
東北文化学園大学
中心に国見地区連合町内会と定期的に協議を行っている。
○
平成 22(2010)年度で第 6 回目となる『感謝の日』を 6 月 26 日に本法人所在の
国見地域及び近隣の福祉施設、保育園等で学生・教職員(大学・専門学校)450 人が
参加して清掃・奉仕活動を行った。 平成 23(2011)年は東日本大震災の影響で実
施が危ぶまれたが、第 7 回目を 6 月 25 日に開催し、学生・教職員(大学・専門学
校)512 人が参加して清掃・奉仕活動を行った。平成 24(2012)年 6 月 23 日に
は第 8 回目『感謝の日』を開催した。学生・教職員(大学・専門学校)417 人が
参加して、国見地域及び福祉施設などで清掃・奉仕活動を行った。
なお、国見地区連合町内会との「地域連携に関する協定書」
(平成 23 年 2 月 17
日締結)に基づき、平成 23(2011)年度から町内会からの参加を得て実施した。
また、東日本大震災において、実際に運用され、国見地域支援に大きく貢献し
た「災害時緊急給水システム」の訓練を、平成 24(2012)年度から『感謝の日』
の活動のひとつとして位置付けて実施した。
※『感謝の日』とは、本法人が存続の危機に直面した際に行われた大学存続署名活動から 1 年を
迎えた平成 17(2005)年 6 月 25 日を「感謝の日」と定め、これ以降毎年 6 月下旬に、大学
存続を支えて下さった仙台市民に対し感謝の気持ちを込めて行う市内での清掃・奉仕活動が始
まりである。平成 22(2010)年度からは、国見地域の公園及び近隣の福祉施設、保育園等で
清掃活動を行っている。
○
社会福祉法人みんなの輪(わ・は・わ広瀬)と大学が協定を締結し、施設の障
害者(実習生)に対して、SJ の学生が指導し、大学内清掃活動を行う就労移行支
援の実習の場を提供している。
平成 22(2010)年度は、夏(8 月 30 日~9 月 17 日)の期間で 3 人、春(2 月 21
日~3 月 31 日)の期間で 12 人の受入れを行った。 平成 23(2011)年度は、平成
24(2012)年 3 月 7 日から 3 月 30 日までの期間に、12 人の実習生を受け入れた。
平成 24(2012)年度は、平成 25(2013)年 3 月 1 日から 4 月 5 日までの期間に、
13 人の実習生を受け入れた。なお、就労移行支援の指導については、社会福祉法
人職員がジョブコーチとして実習生 2 人に 1 人が付き、学生と共に清掃等を行っ
た。
注)事業協力機関:指定障 害福祉サービス事業所「社会福祉法人みんなの輪」
(わ・は・わ広瀬、
わ・は・わ宮城野、わ・は・わ遠見塚)
〇
東日本大震災により甚大な災害に遭われた方々や地域に対して、地域連携室の
地域支援プロジェクトとして平成 23(2011)年度は表 10-1-3 の活動を行った。
また、震災から 2 年以上が経過し震災復興期である平成 24(2012)年度は、被災
地の大学として、長期的に被災者に寄り添うことができるプロジェクトを中心に
活動した。
114
東北文化学園大学
表10-1-3
年度
東日本大震災支援プロジェクト一覧
プロジェクト名
活動内容
『一緒に春を待とう!プロジェクト』
大学有志学生と秋田県由利市本庄市の障害者小規模作業所「あゆみ」とが協力し、クリスマスを前に
障害者が古新聞を原料に製作した1,000鉢のエコ植木鉢にチューリップとスイセンの球根を植え、宮城
県名取市の仮設住宅で暮らす被災者の方々へ届けた。鉢の花が開く4月には再度、障害者らと名取の
仮設住宅を訪問した。
『被災地ドキュメント・プロジェクト』
33人の学生が宮城県内99か所の被災地を毎月1度訪問し、定点を設営して同じアングルから被災地の
街の写真を撮影することで復興プロセスを記録した。併せて定点周辺の住民から証言を聞き取り、10ヵ
年計画で活動を継続し、物心両面での復興の記録を作成した。
生活用品として昔から伝承されてきた鍋帽子という名の、鍋や薬缶にかぶせて使う綿入りの布製保温
『学生の数だけ鍋帽子とあったかいメッ 具を学生がミシンを使って制作し、絵手紙に書いたメッセージを添えて名取市愛島笠島にある愛島東部
団地の被災者に届けた。被災者と直接触れ合い、何を求めているのか、自分たちにできることはなにか
セージを届けようプロジェクト』
を考える機会となった。
平成
23 『“あなたのお話をお聞きし隊!”プロ
年度 ジェクト』
牡鹿郡女川町の仮設住宅で数人のグループに分かれた学生が折り紙、ちぎり絵、合唱、クリスマスツ
リー作りなどを通じて被災者の閉ざされた心を開き、コミュニケーションを図りながら様々な支援活動を展
開した。
『アロマセラピー・プロジェクト』
県内各地の被災地を巡回し、アロマセラピーによって被災者の心を癒しながら、元気づけるボランティア
活動を展開した。
『HAMAカフェプロジェクト』
総合政策学部を中心とした東日本大震災を研究するプロジェクト名で、被害の大きかった宮城県沿岸部
における復興を中心とした研究や支援活動をするなかで見えてきた課題を整理する機会として、せんだ
いメディアテークを会場に平成23年12月5日震災復興支援シンポジウムを開催した。
『環境支援プロジェクト』
人間環境デザイン学科八十川研究室と様々な団体が連携した環境支援プロジェクトで、津波被害により
内陸部へ移転し、仮設建物で運営している亘理町の荒浜保育所に70㎡程度の大規模なテラスを作成
した。
一緒に春を待とう!プロジェクト
秋田県の障害者小規模作業所と連携し、春に開花するチューリップ等の球根を植えた植木鉢を仮設団
地の各世帯に届ける。(名取市、女川町)
被災地ドキュメント(定点観測)プロジェ 宮城県内の被災沿岸地域に定点を設け、記録写真と現地住民の証言を長期的に記録化し、東日本大
クト
震災の被害を多角的に検証するプロジェクト。
学生の数だけ鍋帽子とあったかいメッ 調理で加熱した鍋に、綿入れの帽子をかぶせて保温する調理用具「鍋帽子」を、有志学生及び教員が
セージを届けようプロジェクト
製作し仮設住宅団地の各世帯に絵手紙を添えて配付する活動。
平成
“あなたのお話をお聞きし隊!”プロジェ 平成23年の秋から、宮城県女川町内各所の仮設団地を巡り、住民の方々に様々なレクリエーション活
24
クト
動を提供するサロン活動。
年度
NSプロジェクト
平成23年8月から、ひと月に1度、180戸の仮設住宅の住民に用意した季節の絵手紙を手渡しながら安
否と健康状態を確認、コミュニケーションを図る活動。
健康支援隊
メンバー約40名で数チームを編成。1チームずつ交代で名取市内の仮設団地を訪問し、入居者の体調
確認やバイタルサイン測定、マッサージ等の提供活動を定期的に実施。
“未来” 心と心をつなげるプロジェクト
一昨年の大震災を教訓とし、災害時に被災者自身が速やかに生活上の困難を克服するための生活用
品の活用アイデアや、健康体操の方法などを蓄積しパンフレット化する活動。
〇
大学に対する社会貢献、ボランティア活動等の社会的ニーズは、東日本大震災
により一段と高まり、本学の「地域連携室」を、平成 24(2012)年 4 月から「地
域連携センター」へと発展的に改組し、地域連携の機能と役割を拡充した。平成
24(2012)年度は、以下の活動を行った。
(ア)
「ボランティア・ポイント制度」を導入し、ボランティア情報の発信、ボラ
115
東北文化学園大学
ンティア活動証明書の発行、ボランティア表彰制度を設けるなど、学生・教職
員が活動する様々なボランティアを支援した。
(イ)全学共通科目「TBGU プロジェクトⅡ(地域連携・ボランティア)」科目
を「ボランティア・ポイント制度」と連携させ、学生が学内外で活動したボラ
ンティアを評価することにより 33 人の単位を認定した。
(2)10-1の自己評価
大学施設の開放については、地域住民等に教室、会議室、体育館、運動場を積極
的に開放している。また、学生食堂や学内のコンビニエンスストアも自由に利用で
きるようにしている。
公開講座、特別講座、医療福祉フォーラム等に関しては、地域に開かれた大学、
地域に貢献する大学を目指して、日頃の研究成果を広く社会に公開している。特に、
公開講座や医療福祉フォーラムは多くの参加者があり、市民の方々の興味のあるテ
ーマを開催していることは評価できる。また、市民学習講座では、市民の学ぶ意欲
をサポートするために積極的に教員を派遣している。しかし、より市民の要望を取
り入れた開催計画を検討するまでには至っていない。
発達支援教室では、早い時期に支援を必要とする地域の発達障害の子どもと保護
者等を支援しており、申込み者も年々増加している。また、障害者への貢献として
も、スポーツ交流の場である「パロリンピック」を大学が提供し、積極的に学生の
ボランティアを活用し、学生が主体となって運営実施していることは評価できる。
本学では、大学の持っている資源(施設、教員、学生、教材等)を社会に提供で
きており、地域連携室(平成 24(2012)年 4 月から地域連携センター)を中心とし
て積極的に活動を行っていることは評価できる。
(3)10-1 の改善・向上方策(将来計画)
大学の資源を社会に積極的に提供し、また、地域からの要請により公開講座等の
開催を活発に行っているが、地域連携センターを中心として、市民の学習意向を探
り、より市民の要望にこたえられるテーマのもとに計画的に提供できるように検討
する。また、大学の大きな資源である図書館を開放していないため、施設開放時の
管理等の問題点を検討し、早急な開放が可能となるよう総合情報センター図書館運
営委員会等で準備を始める。
なお、大学資源を広く周知していないため、今後、地域連携センターの機能をよ
り強化し、大学の資源をホームページ等で情報提供できるよう検討を進める。
10-2
教育研究上において、企業や他大学との適切な関係が構築されていること。
(1)事実の説明(現状)
10-2-①
教育研究上において、企業や他大学との適切な関係が構築されている
か。
本学と企業及び他大学との連携の状況は、次のとおりとなっている。
116
東北文化学園大学
1)企業との連携
○
宮城県の呼び掛けに応じた近隣の大学・高専等と宮城県産業技術総合センター
が、基盤技術高度化支援に係る相互協力を円滑に実施するため『基盤技術高度化
支援に係る相互協力協定書』を平成 17(2005)年 6 月 7 日に締結し、KC みやぎ
を設立した。KC みやぎの事業は、①宮城県内の企業の技術相談、②企業へ訪問レ
クチャー、③企業と大学等の研究会等である。
平成 22(2010)年度は、企業からの技術相談1件に対応した。また、研究会等
企画業務では、
「既存設備を活用した災害時緊急給水研究会」を人間環境デザイン
学科須藤諭教授が行った。平成 23(2011)年度は宮城県内の企業から 5 件の技術
相談があった。平成 24(2012)年度は、「KCみやぎ産学共同研究会企画運営業
務等委託事業」に「開発促進型:高効率脱臭装置の開発」が採択された。
○
財団法人みやぎ産業振興機構が、高等教育機関と地元企業とのマッチング企画
として、毎年産学官連携フェアを開催し、本学科学技術学部の教員が中心となり、
積極的に参加している。
○
大学と企業が契約し、研究開発を行う受託研究や共同研究等を積極的に推進し
ており、平成 22(2010)年度は受託研究 7 件、奨学寄附金 7 件を受け入れた。
平成 23(2011)年度は、受託研究 5 件、共同研究件、企業から教員の研究支援
として奨学寄附金7件を受け入れた。
平成 24(2012)年度は、受託研究 6 件、奨学寄附金 6 件を受け入れた。
表10-1-4
年度
種 別
受託研究
平成 奨学寄附金
22年
度 その他
合 計 受託研究
平成 奨学寄附金
23年
度 その他
合 計 受託研究
平成
24年 奨学寄附金
度
合 計 受託研究・奨学寄附金等
件数
助成額
主な受託・助成先
7件
9,579千円
仙台フィンランド健康福祉センター、名城大学
7件
3,800千円
㈶旭硝子財団、㈶青葉工学会
2件
3,577千円
㈶みずほ助成財団、パナソニック四国エレクトロニクス㈱
16件
16,956千円
5件
7,200千円
㈱ユアテック、名城大学、
7件
4,600千円
㈶旭硝子財団、㈶青葉工学会
1件
1,360千円
パナソニックヘルスケア(株)
13件
13,160千円
6件
5,507千円
㈱ユアテック、名城大学、宮城県他
6件
2,250千円
㈶青葉工学会、㈱オプス他
12件
7,757千円
2)他大学との連携
○
学都仙台コンソーシアムでは、平成 22(2010)年度、 平成 23(2011)年度、平
成 24(2012)年度の大学の活動として、例年と同じく学都仙台コンソーシアム単
位互換事業に 40 科目を提供した。また、平成 24(2012)年 4 月から単位互換部
会長を宮城大学より引き継ぎ、本部会の業務運営を行った。
※『学都仙台コンソーシアム』とは、平成 18(2006)年 9 月に、各大学・高専等が持つ知恵を
合わ せ て活 用 し、 市 民・ 企 業・ 行 政とともに手を携えて、「学都仙台」のイメージアップを図るこ
とを目的として、宮城県内外の高等教育機関 21 校と宮城県・仙台市・仙台商工会議所等の 7 団体
117
東北文化学園大学
が設立した。
○
平成 20(2008)年度から東北学院大学が代表校となり「戦略的大学連携支援事
業」を文部科学省の補助金事業に申請し採択された。これを受け、本学は事業の 1
つである「産学連携事業」の主幹校となり、平成 22(2010)年度は 「カーエレク
トロニクス特別講義」「知能情報システム特別講義」の単位互換授業とカーエレクト
ロニクス関係の公開講座を開催した。平成 23(2011)年度は、単位互換授業とカー
エレクトロニクス関係の公開講座「介助ロボット“イリス”」及び「再生可能エネ
ル ギ ー と し て の 地 熱 発 電 の 現 状 と 将 来 」 を 公 開 講 座 と し て 実 施 し た 。 平 成 24
(2012)年度は、
「カーエレクトロニクス特別講義」の単位互換授業とカーエレク
トロニクス関係の公開講座「載電装品組み込みシステム開発技術の現状」を開講
した。
(2)10-2の自己評価
企業、地方公共団体との連携に関しては、宮城県の KC みやぎ及び財団法人みやぎ
産業振興機構に積極的に協力し活動を行っていることは評価される。しかし、企業と
の受託研究等の研究開発への取組みは件数が伸びていない。大学からの情報発信が不
十分であり、また、教員の取組み姿勢についても検討が必要である。
他大学との連携については、宮城県内の大学、短期大学等で学都仙台コンソーシア
ムを組織し、また、戦略的大学連携支援事業に積極的に参加することにより、相互の
協力、適切な関係を保っていることは評価される。しかし、学都仙台コンソーシアム
の活動は継続事業が主となっており、本学のみならず他大学からの活動提案による活
性化が必要となっている。
(3)10-2の改善・向上方策(将来計画)
企業との連携を推進するために必要な情報を積極的に発信していないことから、ホ
ームページ等を利用して大学の教育研究活動を公表するとともに、企業との連携をと
れる教育研究の体制づくりを進める。他大学等との連携は、今後地域活性化のために
重要な要素であることから、今後も活動を推進していく。そのため、相互の情報交換
をより密にし、共同研究、共同開発へと繋いでいく。
10-3
大学と地域社会との協力関係が構築されていること。
(1)事実の説明(現状)
10-3-①
大学と地域社会との協力関係が構築されているか。
本学と地域社会との協力関係については、次のとおりとなっている。
○
宮 城 県 登 米 市 と 「 保 健 福 祉 事 業 に お け る 連 携 協 力 」 に 関 す る 覚 書 を 平 成 18
(2006)年 1 月 13 日に締結し、介護予防事業を連携して進めてきた。これまで
に高齢者実態調査の実施や高齢者体力診断の指導、介護予防高齢ボランティアの
養成等の形で大学教員が関わり、平成 24(2012)年度までに登米市全体で 700
人を超える転倒予防活動推進リーダーが育ち、介護予防活動を行っている。
○
仙台市教育委員会と様々な教育上の諸問題に的確に対応するため、相互に連携
118
東北文化学園大学
協力し、双方の教育の充実・発展に資することを目的として「児童生徒の学校生
活の支援に係る等の連携協力」に関する覚書を平成 20(2008)年 11 月 20 日に締
結した。
平成 22(2010)年度は、学生サポートスタッフ研修会を開催し、6 校へ延べ 13 人
の学生ボランティアを派遣した。 平成 23(2011)年度は、学生サポートスタッフ
研修会への参加者はあったが、東日本大震災の影響もあり、学生ボランティアの
派遣は行われなかった。平成 24(2012)年度は、33 人の本学学生が登録し、教
育委員会から要請された活動情報を学生に提供した。
○
宮城県教育委員会と連携し、高校教育と大学教育の円滑な接続・連携を図るこ
とを目的 に 、宮城県 内 の高校生 を 対象とし た 公開講座 及 び公開授 業 を、平成 22
(2010)年度 8 講座、 平成 23(2011)年度は 11 講座、平成 24(2012)年度は、
6 講座提供した。
また、仙台育英学園高校と「教育交流に関する協定」を平成 17(2005)年 9 月
21 日に締結し、毎年大学を会場に短期集中の授業を大学教員が行ってきた。 平成
22(2010)年度は 8 月 4 日から 3 日間実施し、平成 23(2011)年度は 7 月 27 日か
ら 3 日間の開催で 32 人の高校生が受講した。平成 24(2012)年度からは、高大
連携講座「福祉講座」として実施し、出張講座、学内講座等 5 日間のプログラム
に 37 人が受講した。
○
例年 10 月下旬に開催する文化学園祭では、国見地区住民の方々に学園祭の案内
と模擬店の無料チケットを配付し、後夜祭の花火打ち上げ時には住民用観覧席を
用意し、招待している。
○
「杜の都」仙台で学ぶ学生の地域への関心を育み、小学生の夏の思い出作り、
地域社会への貢献として、仙台市内の小学校(4 校)の児童と共同で、「七夕飾り
づくり」を行い、毎年 8 月に開催される仙台七夕に出品している。平成 19(2007)
年度は銀賞、平成 20(2008)年度は銅賞を受賞した。以後も毎年出品を続けてい
る。
○
本学が所在する国見地域は、小高い丘の上に位置しているため、震災等に道路
が遮断され住民が孤立する可能性があり、また、大学周辺の指定避難所は、少し
はなれた場所にある。そのため、本学として可能な地域住民への支援策を平成 20
(2008)年度から検討を開始した。平成 21(2009)年度は、災害時の水確保及び
配給のために、大学内にある貯水槽に直接蛇口を取り付け、水を配給できるよう
に整備するとともに、災害時に必要な物品も毎年購入し、対応できるように備え
た。 平成 22(2010)年度は、教職員や警備員に水確保及び提供のための設置訓練を
実施するとともに、6 月 26 日(土)に実施した「感謝の日」にあわせて地域住民へ
の公開を行った。 平成 23(2011)年 2 月には、国見地区連合町内会及び仙台市青
葉区と、地域課題の解決を図り、住民の福祉向上に資する等の活動・事業等を連
携推進するための協定を締結した。
平成 23(2011)年 3 月 11 日の東日本大震災発生後は、国見地域が断水となったこ
とから、震災後の 3 月 12 日から 3 月 18 日まで地域住民への水提供の為に実際に活用
された。また、防災・震災対策用に防災マニュアルを作成し学生及び教職員に配付し
119
東北文化学園大学
た。 同年 6 月 23 日には「災害時非常用水栓」の給水公開訓練及び試飲会を、国見
地区町内会の役員等を招待して開催した。なお、東日本大震災時における緊急給水
実施報告を併せて行った。
○
「地域社会とともに発展する大学」の教育理念の実現に向け、社会貢献活動をより
積極的に進めるため、平成 23(2011)年 2 月 17 日に国見地区連合町内会及び仙台市
青葉区と地域連携に関する協定を締結した。大学、住民、行政の相互理解と連携・協
力の下に、学生のボランティアによる高齢者・障害者の支援や防災、まちづくりなど
地域住民の福祉向上を目指している。
(2)10-3の自己評価
地域社会とともに発展することを重視し、宮城県内の地方公共団体や教育委員会等
と積極的に協力・連携を図っていることは評価できる。特に、宮城県登米市との連携
協定に基づく 8 年にわたる介護予防事業では、地域リーダーの養成が 700 人にも達し
たことは特筆に値する。
また、キャンパスのある国見地域住民との連携を積極的に進めており、特に、震災
時における給水支援は本学が中心となって進めていることは評価できる。児童やその
保護者との交流でもある七夕飾りづくりは、学生の活動として定着してきており、評
価できる。
(3)10-3の改善・向上方策(将来計画)
地域社会との連携については、宮城県内の地方公共団体や教育委員会等と積極的に
協力・連携を図っており、また、キャンパス近隣地域とも友好な協力関係を築いてい
るが、これらの活動を広く社会に周知するには至っていない。今後、本学の広報担当
部署を中心に、これら社会貢献の取組みをホームページ等で広く社会に公表するとと
もに、新たな地域社会との連携に向けた意見や要望を受け入れる仕組みを構築してい
く必要がある。
[基準10の自己評価]
本学は、医療福祉、総合政策、科学技術の各学部を有する総合大学として、仙台市
及び宮城県の市民や行政からの期待は大きい。これに応える方法として地域連携室(平
成 24(2012)年度から地域連携センター)を中心に、大学の物的・人的資源を地元に
還元していることは評価でき、また、十分な実績がある。
宮城県内の大学とは、
「学都仙台コンソーシアム」や「仙台圏戦略的大学連携支援事
業」で連携協力を維持している。また、産学官連携において、地方自治体や KC みや
ぎ等との協定を結び、積極的に活動を行っている。
[基準10の改善・向上方策(将来計画)]
大学の資源を社会に積極的に提供し、また、地域からの要請により公開講座等の開
催が活発に行われているが、大学資源を広く周知していないため、今後、地域連携セ
ンターの機能をより強化し、大学の資源をホームページ等で情報提供できるよう検討
120
東北文化学園大学
を進める。
企業との連携を推進するために必要な情報を積極的に発信していないことから、ホ
ームページ等を利用して大学の教育研究活動を公表するとともに、企業との連携をと
れる教育研究の体制づくりを進める。
また、本学の広報担当部署を中心に、これら社会貢献の取組みをホームページ等で
広く社会に情報発信するとともに、新たな地域社会との連携に向けた意見や要望を受
け入れる仕組みを構築していく。
121
東北文化学園大学
122
東北文化学園大学
基準11.社会的責務
11-1.社会的機関として必要な組織倫理が確立され、かつ適切な運営がなされて
いること。
(1)事実の説明(現状)
11-1-①
社会的機関として必要な組織倫理に関する規定がされているか。
高等教育研究機関である大学として、社会的な責務を果たすため、教職員倫理に関
することを「学校法人東北文化学園大学就業規則」
(以下、
「就業規則」という。)に定
めている。
また、個人情報の管理、個人の権利利益、競争的資金の適正な管理、人権の尊重と
組織倫理及び社会的責務の遂行を目的として、表 11-1-1 のとおり規程類を定めて、
その目的達成を図っている。
表11-1-1
組織倫理等に関連する規程一覧
規
程
東北文化学園大学個人情報保護規程
東北文化学園大学個人情報保護規程施行細則
学校法人東北文化学園大学個人情報保護規程
東北文化学園大学競争的資金等規程
東北文化学園大学における競争的資金等の不正行為に関
する規程
東北文化学園大学競争的資金等の物品発注手続き及び物
品検収業務に関する取扱規程
学校法人東北文化学園大学情報公開に関する規程
学校法人東北文化学園大学公益通報者保護規程
学校法人東北文化学園大学人権侵害及びハラスメントの
防止等に関する規程
東北文化学園大学研究倫理規程
東北文化学園大学研究倫理審査委員会規程
東北文化学園大学における動物実験等に関する規程
東北文化学園大学における毒物及び劇物取扱規程
11-1-②
目
的
適正な個人情報の管理、個人の権利利益、プライバシーの保護のた
め。
競争的資金等の適正な運営及び管理を行うため。
財務情報の公開、在学者その他の利害関係者に対する情報公開を行
い、組織運営の透明性を確保するため。
公益通報者を保護し、法令等の規定の遵守を図り、組織倫理を確立
するため。
ハラスメントのない健全で快適なキャンパス環境を醸成し、維持す
るため。
研究の計画及び実施に関し、
「臨床研究に関する倫理指針」
「疫学研
究に関する倫理指針」に基づき、臨床研究及び疫学研究を適切に実施
するため。
科学的観点、動物福祉の観点、環境保全の観点並びに教職員及び学
生等の安全確保の観点から、動物実験等を適切に実施するため。
大学で保管又は使用する毒物及び劇物に関する保健衛生上の危害
防止のため。
組織倫理に関する規程に基づき、適切な運用がなされているか。
就業規則では、教職員の就業に関する全般を定めており、その職務を通じて学園の
使命の達成に寄与することを自覚し、就業規則やその他の諸規程を遵守し、職場の秩
序を保持し、互いに協力し、その職務を忠実に遂行することを明示している。
個人情報保護に関する規程は、大学としては平成 17(2005)年 1 月に、法人としては
平成 17(2005)年 5 月に整備し、適正な個人情報の管理、個人の権利利益、プライバシ
ーの保護を適切に行っている。
123
東北文化学園大学
情報公開に関する規程は、平成 20(2008)年 2 月に整備し、財務情報の公開、在学者
やその他の利害関係者に対する情報公開を適切に行っている。
公益通報者保護に関する規程は、平成 21(2009)年 3 月に整備し、公益通報に係る組
織・管理体制、通報の処理体制、公益通報者の保護及びその他必要な事項を定めてい
る。
研究倫理等については、研究倫理、動物実験、毒物及び劇物等の規程を平成 20(2008)
年 7 月に整備し、研究活動を円滑に行うため、適切に運用している。
(2)11-1の自己評価
組織倫理に関する各種委員会を設置し、組織的に社会的責務を果たすべく体制を整
備している。
危機管理に関する諸規程は、十分に整備され、適切に運用されている。
しかし、すべての規程がホームページ等で公開されているわけではない。
(3)11-1の改善・向上方策(将来計画)
今後も本学が高等教育研究機関としての社会的責務を果たしていくために、社会情
勢の変化によって新たに発生する課題に対応しつつ、規程の制定、組織体制の整備を
進める。また、社会的責務を遂行する上で、必要な規程を広く一般に周知できるよう、
ホームページ等を利用して公開する。
11-2.学内外に対する危機管理の体制が整備され、かつ適切に機能していること。
(1)事実の説明(現状)
11-2-①
学内外に対する危機管理の体制が整備され、かつ適切に機能している
か。
防災等の危機管理体制の運用等を目的として、表 11-1-2 のとおり規程類を定めて、
その目的達成を図っている。
表11-1-2
危機管理に関連する規程一覧
規
程
学校法人東北文化学園大学 防火・防災管理規程
東北文化学園大学気象条件等非常時における授業等の取
扱いに関する申合せ
東北文化学園大学課外活動事故防止等に関する要項
目
的
防火・防災管理業務について必要な事項を定め、火災を未然に防止
し、震災による被害を最小限にとどめ、教職員、学生及び本法人に必
要な建築物、設備機械等を火災その他の災害より保護するため。
宮城県内に暴風警報、大雨警報、大雪警報等の警報が発令された場
合及び大規模地震等の不測の事態が生じた場合の学生の事故防止を
目的として、授業、定期試験等の取扱いを規定するため。
学生が課外活動を行う上での事故を未然に防止するとともに、万一
不測の事態が発生した場合、速やかにこれに対処するため。
火災の未然防止、震災による被害を最小限にとどめることを目的に「学校法人東北
文化学園大学防火・防災管理規程」
(平成 22(2010) 年 9 月に「学校法人東北文化学園
大学防火管理規程」から名称変更)を定め、防火対策、震災対策等に備えている。ま
た、防災教育として緊急時の迅速な対応を図るため、毎年防災訓練を行うことを定め
124
東北文化学園大学
ており、平成 21(2009)年 10 月に防火訓練、平成 22(2010)年は 5 月に防災訓練、12 月
に地震災害等に係る避難訓練を実施した。平成 23(2011)年 3 月 25 日には消火訓練を
予定していたが、東日本大震災により中止した。1 年後の平成 24(2012)年 3 月には、
震度 6 の地震発生を想定した教職員による避難訓練、8 月には教職員を対象にして防
災訓練、9 月には学生及び教職員による地震災害等に係る避難訓練を実施した。平成
25 年度は 9 月に避難訓練を行う予定である。
学生に対して、地震・災害等の災害非常時の心構えや防災ガイドを TBGU ハンドブ
ック(学生便覧)及び学生手帳に掲載するとともに、東日本大震災後の平成 24(2012)
年 9 月にポケット版震災対応マニュアルを作成・配布し、地震・災害等の発生時の対
応について周知している。
自然災害時の学生の安全確保の観点から、
「東北文化学園大学気象条件等非常時にお
ける授業等の取扱いに関する申合せ」を定め、運用している。
学生の課外活動時への対応策として、
「東北文化学園大学課外活動事故防止等に関す
る要項」を定め、事故を未然に防止するとともに、万一不測の事態が発生した場合の
体制を整備している。
警備業務は、外部に委託し、24 時間体制で行っている。
また、緊急連絡網を整備し、緊急時の職員連絡体制を整えている。
緊急時の人命救助対策として AED(自動体外式除細動器)を学内 3 箇所に設置して
いる。医療福祉学部の各学科専攻では、救命救急学等の科目において、心肺蘇生、AED
及び応急手当の実習を取り入れており、緊急時に対応できる体制を整えている。また、
教職員や医療福祉学部以外の学生に対しても、本学産業医の指導の下で講習会を開催
してきた。
緊急時の水確保及び給水のため、学内にある受水槽に直接蛇口を取付け、飲料水を
提供できるように整備していたが、平成 23(2011)年 3 月の東日本大震災の折に有効
に機能し、震災発生から 7 日間にわたって近隣住民の方々に飲料水を提供した。
(2)11-2の自己評価
防火・防災に備えた規程を定め、緊急時の対応を整えている。
なお、平成 24(2012)年 9 月には学生及び教職員約 800 人が参加した地震災害等に係
る避難訓練を実施し、地震・災害等の発生時に備えた対応を図っている。
また、学生及び教職員に対して、学生便覧及びポケット版震災対応マニュアルに災
害非常時の対応方法を掲載しているが、全ての学生が周知しているとはいえない。
(3)11-2の改善・向上方策(将来計画)
東日本大震災の教訓を踏まえて作成したポケット版震災対応マニュアルについては、
更に記載内容を精査し、危機管理への意識向上を図る。
また、緊急事態に即した指揮命令系統図を作成するとともに、学生及び教職員が迅
速に行動できるマニュアルを作成し、危機管理体制を整備する。
125
東北文化学園大学
11-3.大学の教育研究成果を公正かつ適切に学内外に広報活動する体制が整備さ
れていること。
(1)事実の説明(現状)
11-3-①
大学の教育研究成果を公正かつ適切に学内外に広報活動する体制が整
備されているか。
教育研究活動の成果や記録は、表 11-3-1 のとおり、各学部学科が独自に研究紀要
又は年次報告として発行しており、関係機関に配布している。
表11-3-1
東北文化学園大学紀要及び年次報告一覧
学部・学科
紀要・年次報告一覧
医療福祉学部リハビリテーション学科
東北文化学園大学リハビリテーション学科紀要
医療福祉学部保健福祉学科
保健福祉学科紀要
医療福祉学部看護学科
東北文化学園大学看護学科紀要
総合政策学部
総合政策論集
科学技術学部
東北文化学園大学科学技術学部年次報告
東北文化学園大学総合政策学部紀要
特に「東北文化学園大学リハビリテーション学科紀要」は、医学中央雑誌や科学技
術振興機構の文献情報提供サービスサイトに寄贈し、広く研究者等に公開されている。
(2)11-3の自己評価
本学における教育研究の状況や成果については、研究紀要又は年次報告により学内
外に情報を発信している。
(3)11-3の改善・向上方策(将来計画)
教育研究の状況や成果について学内で集約し、多様な媒体と方法によって学内外に
広く知らしめて行くための組織の整備を検討する。総合情報センター図書館において
は、リポジトリの公開等を検討する。
[基準11の自己評価]
公共性の高い高等教育機関として、学内で施行している諸規程に基づき組織的な倫
理を形成し、適切な運用に努めている。
学生及び教職員の安全確保を目的として、学生や教職員の健康管理、ハラスメント
防止、個人情報管理や防災対策等の危機管理について、規程等を整備するとともに体
制を整えている。
教育研究機関として、大学の教育研究状況や成果を各学部において研究紀要又は年
次報告として発行し、学内外に広く公開している。
126
東北文化学園大学
[基準11の改善・向上方策(将来計画)]
公益通報者保護規程や情報公開に関する規程を、ホームページ上に掲載する等をし
て、広く周知する。
危機管理体制において、防災訓練(避難訓練)を定期的に実施する。
教育研究の成果に関しては、教育研究の状況や成果について学内で集約し、多様な
媒体と方法によって学内外に広く知らしめて行くための組織の整備を検討する。
127
東北文化学園大学
128
東北文化学園大学
Ⅳ
総括
各基準の自己評価と改善・向上方策
基準1.建学の精神・大学の基本理念及び使命・目的
[基準1の自己評価]
大学の建学の精神と基本理念は、TBGU ハンドブック(学生便覧)
、学内掲示、大学案内、
ホームページ等に明確に示され、学内外に周知されている。
大学の使命・目的の学外への公表については、ホームページを通じて学則を公開している。
各学科の教育目標については、平成 23 年度に統一された表記方法に改善された。
印刷媒体に限らず、本学の使命・目的については、入学希望者及びその保護者を対象とし
たオープンキャンパス、保護者懇談会等における学長等の説明等をとおして可能な限り、学
内外に周知している。
[基準1の改善・向上方策(将来計画)]
大学の建学の精神と基本理念は、大学案内、TBGU ハンドブック(学生便覧)等で継続し
て統一した表記を行う。加えて、本法人が定期刊行している学園広報誌「ルネサンス」に使
命・目的、基本理念を掲載し、学内外への一層の周知を図る。
また、各学部学科から発刊されている紀要等においても、本学の教育理念や学部学科の教
育目標等について明記するようにし、更なる周知に努める。
基準2.教育研究組織
[基準2の自己評価]
教養教育の運営は各学部学科と全学の教務委員会で責任を持って行っている。しかし、入
試方法の多様化による入学学生の質の多様化、学生の学習志向の変化等が進んでいることか
ら、現状の教養教育の教育計画及び実施方法では学生の学習ニーズにそぐわない面も生じて
きている。したがって、学士力の形成、深い教養を持つ人材の育成には組織的な取組が必要
である。
本学における教育方針等を形成する組織は現在、十分に機能している。また、意思決定過
程は、学則に則り、適切に機能している。しかし、各学部及び研究科の定例教授会は、それ
ぞれ異なる週で開催され、全学の意思決定組織である大学運営会議も第 1 水曜日であり、意
思決定の過程、通知、確認に期間を要すること、併せて各種の常設委員会の定例委員会も異
なる週で開催されていることから、全学的な周知に相当の時間が必要となっている。
[基準2の改善・向上方策(将来計画)]
大学の教育理念、各学部学科の教育目的、教育目標については見直しを行い、学則等に明
示して行く。あわせて各学部学科のアドミッションポリシー、カリキュラムポリシー、ディ
プローマポリシーを明確化する。
教育支援センターを整備し、学修支援の充実を図る。特に、教養教育の充実を進めるため
にも初年次教育、導入教育、キャリア形成教育について学修困難を抱えている学生の学修支
援を含めてさらに検討を行い、全学共通教育・教養教育の構築を図る。
教育研究に関わる重要な意思決定の周知は、教職員への一斉メールや大学のイントラネッ
129
東北文化学園大学
トを利用して円滑に伝わるようにし、規程の改廃、大学運営会議の議事要録についてもイン
トラネットを利用して全学的な周知に努める。
基準3.教育課程
[基準3の自己評価]
教育目的の達成のために、課程別の教育課程の編成方針が適切に設定されている。また、
それぞれの教育目標達成のために特色ある教育方法が実践され、成果を挙げている。特に、
基礎課程ゼミを全学的体制で採用しており、丁寧な指導を行っている。加えて、学修完成段
階の研究室(ゼミ)配属への移行もスムーズに行われている。さらに、大学院においては目
的とする高度専門職教育の一環として平成 23 年度より健康福祉専攻内にナースプラクティ
ショナー養成分野を開設し、教育体制の充実に力を注いでいる。
一方、課題として、履修登録単位数の上限については一部の学科でしか定められておらず、
実質的な学修を担保するため全学的に検討を行う必要がある。また、近年多様な入学生の中
には基礎学力の不足している学生や対人関係の構築を不得手とする学生も増加しつつあり、
初年次からの対策が必要となってきているが、十分な体制が整っているとは言い難い。
最後に、教育目的の達成状況を点検・評価するための努力はよくなされている。学修成績
の評価は方法・評価基準が明確に定められ、適切に行われている。その結果はさまざまな機
会において、指導や保護者の理解に有効に利用されている。また、学習状況調査、就職状況
の調査、学生の意識調査は既に実施されており、報告書がまとめられている。ただし、GPA
制度については導入されておらず、検討が必要である。
[基準3の改善・向上方策(将来計画)]
自己評価で述べたように、教育課程は概ね適切な運営が行なわれている。
基礎学力の不足している学生や対人関係構築が不得手な学生については、平成 18(2006)年
度には学生相談室が、平成 21(2009)年度には教育支援センターが、それぞれ設置され、具体
的な取り組みを開始しているが、さらなる充実を継続して図る。
GPA 制度の検討もすでに教務委員会で開始しており、進級要件規程の整備、履修登録単位
数の上限制度等も含めて単位制度の実質化へ向けて検討を進める。また、進級要件が定めら
れていない総合政策学部では既に進級要件の検討を開始している。
「学生による授業評価アンケート調査」
「学生生活実態調査」の結果の下に、平成 21(2009)
年度には学生代表と教職員代表による「FD 公開討論会」が行われた。そこで、提起された重
要な意見を尊重し、大学として更なる教育環境改善を進め、教育目的達成の一助とする。
基準4.学生
[基準4の自己評価]
入学定員割れという問題に対応するために、体系的な入学者選抜方法等を構築し、大学案
内やホームページ、高校訪問、各種ガイダンス等によって入学希望者に適切に情報提供を行
い、入学定員の確保を目指している。
その一環として、学長主導の下に、アドミッションポリシーの一層の明確化を図るととも
130
東北文化学園大学
に、教職員間において、その共有化を進めている。
この結果、入学定員割れという現状に対する危機感を持ちながら、入学定員確保に向けて
前向きに取り組もうとする学内の意識が醸成されつつあるが、まだ検討の余地があ
り、今
後の課題となっている。
また、学生の指導、相談の窓口として、SA(スチューデント・アドバイザー)制度をはじ
めとして様々な学生支援体制づくりに取り組みながら、多様な学生に対応している。さらに、
就職に関しては、初年次からキャリア教育を行い、教員と連携を図りながら内定獲得に結び
付けているものの、経済動向により就職内定率の低下が見られる学科もある。
[基準4の改善・向上方策(将来計画)]
学長主導の下に、入学から卒業まで、学生一人ひとりが満足できる一貫した教育体系を構
築するために、アドミッションポリシーのみならず、カリキュラムポリシー、ディプローマ
ポリシーを平成 22(2010)年度に定めた。さらに、本学の教育理念・特徴などについて、入学
希望者の理解が促進されるよう、本学が育成する学生のイメージを明確化することを検討す
る。
今後は、理事会と大学運営会議の連携のもと、教育体制の充実とともに福利厚生サービス
等の充実についても、検討を進めていく。また、学生の個人あるいはグループが自律的に学
修できる環境の整備を、教育支援センターや図書館が中心となって具体化する。
基準5.教員
[基準5の自己評価]
大学設置基準で定めている必要な専任教員数を満たしているが、平成 22(2010)年度に専任
教授数を満たしていない時期があったことから、平成 23(2011)年度においては、退職予定教
員等の状況を考慮し、適正な教員数の確保に努めている。専門性の高い科目については、兼
任教員を確保し、オムニバス形式によって、適切な教育を行っている。専任教員の選考につ
いては、
「東北文化学園大学教員選考規程」及び「東北文化学園大学大学院教員選考規程」に
基づき、適切に行っている。昇任については、学位、教育研究業績に加え、学内における教
育活動も評価し、審査している。
個人研究費の予算配分については、一部競争的原理を取入れたことによって、科研費への
申請数は一部の学科で増加している。
さらに、平成 25(2013)年度の個人研究費の追加配分方法の改正により、教員に科研費等の
競争的資金の申請を促している。今後成果が見込まれる研究課題については、集中的に研究
費の追加配分を行っている。
FD 活動については、教務委員会・FD 教員育成検討ワーキンググループを中心に、教員の
教育研究活動の改善に努めている。
教員の教育研究活動の評価体制については、教育研究業績書のみに限られているが、学長
を中心に FD 教員育成検討ワーキンググループにおいて新しい枠組みの検討を開始している。
[基準5の改善・向上方策(将来計画)]
平成 22(2010)年 10 月時点で不足していた大学設置基準上必要な専任教授数については、
131
東北文化学園大学
平成 23(2011)年 3 月に解消されたが、今後とも退職予定教員等の状況を考慮し、適正な教員
数の確保を行う。
また、大学設置基準等の法令に基づき、適切な教員数を管理するとともに、各学部及び研
究科教授会において、中長期的な教員配置計画の策定を行う。
FD 活動については、教務委員会・FD 教員育成検討ワーキンググループを中心に、教職員
の資質向上を目指して、サバティカル制度の創設等今後も検討を継続的に行っていく。
個人研究費の配分については、現行の競争的原理を用いた運用を継続し、平成 25(2013)年
度からの制度改正で今後成果が見込まれる課題に研究費を集中できるようになったことから、
科研費、大学教育改革の支援プログラム等の獲得に結び付けられるよう、教職員の意識改革
を進める。
教員の教育研究活動の評価体制については、教育研究業績書の内容に加えて、多様な視点
から特色ある評価の仕組みを、今後学長を中心に FD 教員育成検討ワーキンググループで検
討を進める。
基準6.職員
[基準6の自己評価]
事務組織としては、現在の人員配置において通常業務を遂行する上では支障なく機能して
いる。ただし、多様化する学生ニーズに対応するための整備は、検討する必要がある。採用・
昇任・異動に関しては、各部署の運営状況を勘案して適時・適正な人員配置を行っている。
[基準6の改善・向上方策(将来計画)]
大学の目的を達成するため、より高いスキルを修得するための研修、管理職研修制度等の
職能開発ができる研修体制を各事務局と協議しながら検討を進める。
平成 24(2012)年度から教育支援センターが教育研究支援のための業務を教職協働により本格
的に推進している。
若手職員を中心とした能力開発を積極的に図ることも検討する。
その上で成果を客観的に評価し、職員の採用・昇任・異動は、年齢構成の偏りを勘案し、
中長期的な人事計画を作成する。
基準7.
管理運営
[基準7の自己評価]
法人及び大学の管理運営については、関連法令及び寄附行為等に基づき、適宜評議員会の
意見を聞いたうえで理事会が方針等の意思決定を行い、全学合同会議等を通じて、大学運営
会議、学部教授会及び研究科教授会等と緊密に連携し、適切に機能している。
自己点検・評価の恒常的な組織体制を整備するとともに、教育研究活動など大学の運営に
反映される仕組みの改善・向上に努めている。
[基準7の改善・向上方策(将来計画)]
点検評価委員会において、本法人の今後の自己点検・評価の方針を策定し、本法人が設置
する大学を含む各学校全てが平成 25(2013)年度に自己点検・評価を実施し、平成 26(2014)
132
東北文化学園大学
年度に法人全体の自己点検・評価報告書を作成することを予定している。この自己点検・評
価は適切な法人運営及び各学校運営を行うため、改善・向上方策に積極的に活用する。なお、
自己点検・評価の結果については、ホームページ等を活用して広く社会に公表するとともに、
教育研究活動の改善・向上に活用する。
また、大学における運営の改善・向上を進める組織として将来構想委員会を設置したこと
を述べたが、そこで検討された事項が大学の運営に反映されるべく積極的に活動している。
加えて、教員の資質向上とそれを大学の教育研究活動に反映させる方法の検討を進めている。
これらの改善・向上方策等を踏まえて、平成 29(2017)年度までに大学機関別認証評価を受審
することも予定しており、大学の目的を達成するため、さらなる管理運営体制の改善に努め
る。
基準8.財務
[基準8の自己評価]
最近 5 年の本法人全体の資産の総額は増加傾向にあり、健全な財政状況に向け推移してき
ている。なお、少子化や東日本大震災等の影響により入学者数の確保が停滞しつつ
も、教
育研究目的を達成するため必要な経費は確保されている。
また、科研費等の外部資金の獲得に関しては、研究費の傾斜配分等が実施された以降は 30
件を超えている。
[基準8の改善・向上方策(将来計画)]
本学が平成 16 年(2004)年 6 月 21 日民事再生手続開始の申立てを行って以来、8 年の歳月
が経過した。その間、再生計画通りに弁済を履行し、平成 25(2013)年 3 月末日での再生債権
残高は減少しており、平成 25(2013)年度、平成 26(2014)年度の弁済を残すのみである。最終
弁済に備えた特定預金の積立てもしており、平成 25(2013)年度においても積立てを継続して
いく。
再建計画にご協力頂いた方々、また本学の存続を強く希求して下さった全ての方々に、本
学は再生の社会的意義を証明しなければならない。そのため本学の財務情報を公開し、情報
等閲覧者にとって財務比率の経年比較や専門用語をわかり易く解説するなどし、今後もさら
に情報発信を積極的に推進して行く。
財務面においては、管理会計機能を強化し、良質な教育の確保とそれを支える財政基盤の
更なる強化に向け効率的な経費配分と予算執行を推進していく。
基準9. 教育研究環境
[基準9の自己評価]
本学は、校地及び校舎とも、大学設置基準の面積を満たしており、教育研究環境は十分に
整備されている。
講義室、実験実習室及び演習室は、有効に活用されているが、講義室及び演習室の室数に
ついては更なる整備の検討が必要である。
教育研究用設備及び情報機器については、老朽化している設備等の改善が課題である。施
133
東北文化学園大学
設設備の定期点検及び測定については、適切に行われており、改善事項等については迅速に
対処している。
[基準9の改善・向上方策(将来計画)]
バリアフリーについては、学内の案内板の整備等を含めて、障害者がより利用しやすい環
境を整備する。
演習室等の整備等については、学生の要望に基づき、各学部学科及び法人事務局と協議を
した上で進める。
教育研究用設備及び情報機器については、法人事務局との調整の上、順次機器の入替え等
改善を行う。
学生・教職員の健康増進及びクリーンキャンパス維持のため、マナー指導を含めて、禁煙
対策を今後も継続的に実施する。
また、学生の要望を考慮しながら、パソコンの利用や学生食堂のサービス向上等について
検討する。
基準10.
社会連携
[基準10の自己評価]
本学は、医療福祉、総合政策、科学技術の各学部を有する総合大学として、仙台市及び宮
城県の市民や行政からの期待は大きい。これに応える方法として地域連携室(平成 24(2012)
年度から地域連携センター)を中心に、大学の物的・人的資源を地元に還元していることは
評価でき、また、十分な実績がある。
宮城県内の大学とは、
「学都仙台コンソーシアム」や「仙台圏戦略的大学連携支援事業」で
連携協力を維持している。また、産学官連携において、地方自治体や KC みやぎ等との協定
を結び、積極的に活動を行っている。
[基準10の改善・向上方策(将来計画)]
大学の資源を社会に積極的に提供し、また、地域からの要請により公開講座等の開催が活
発に行われているが、大学資源を広く周知していないため、今後、地域連携センターの機能
をより強化し、大学の資源をホームページ等で情報提供できるよう検討を進める。
企業との連携を推進するために必要な情報を積極的に発信していないことから、ホームペ
ージ等を利用して大学の教育研究活動を公表するとともに、企業との連携をとれる教育研究
の体制づくりを進める。
また、本学の広報担当部署を中心に、これら社会貢献の取組みをホームページ等で広く社
会に情報発信するとともに、新たな地域社会との連携に向けた意見や要望を受け入れる仕組
みを構築していく。
基準11.社会的責務
[基準11の自己評価]
公共性の高い高等教育機関として、学内で施行している諸規程に基づき組織的な倫理を形
成し、適切な運用に努めている。
134
東北文化学園大学
学生及び教職員の安全確保を目的として、学生や教職員の健康管理、ハラスメント防止、
個人情報管理や防災対策等の危機管理について、規程等を整備するとともに体制を整えてい
る。
教育研究機関として、大学の教育研究状況や成果を各学部において研究紀要又は年次報告
として発行し、学内外に広く公開している。
[基準11の改善・向上方策(将来計画)]
公益通報者保護規程や情報公開に関する規程を、ホームページ上に掲載する等、広く周知
する。
危機管理体制において、防災訓練(避難訓練)を定期的に実施する。
教育研究の成果に関しては、教育研究の状況や成果について学内で集約し、多様な媒体と
方法によって学内外に広く知らしめて行くための組織の整備を検討する。
135
東北文化学園大学
136
自己点検・自己評価報告書
データ編
平成 22 年度(2010 年度)~平成 25 年度(2013 年度)
【平成 22 年 5 月 1 日から平成 25 年 5 月 1 日まで】
東北文化学園大学
137
目次
1.本学の沿革
………………………………………………………………………………139
2.設置する学部・学科等状況及びの学生数
3.募集定員・出願者数・入学者数等
……………………………………………140
……………………………………………………144
4.役員等の概要
……………………………………………………………………………148
5.教職員の概要
……………………………………………………………………………151
6.FD研修
…………………………………………………………………………………152
7.SD研修
…………………………………………………………………………………154
8.保護者懇談会
……………………………………………………………………………154
9.国家資格の合格率
………………………………………………………………………155
10.教員研究費の配分概要
11.科学研究費補助金
…………………………………………………………………156
………………………………………………………………………158
12.科学研究費補助金分担者分
13.受託研究・奨学寄附金等
14.公開講座
……………………………………………………………159
………………………………………………………………160
…………………………………………………………………………………161
15. 高校生スピーチコンテスト
16.施設等の状況
……………………………………………………………162
現有施設設備の所在地等の説明
17.東日本大震災の被災状況及び対応
……………………………………163
……………………………………………………168
18.財務諸表(資金収支計算書・貸借対照表・財産目録)
138
……………………………172
自己評価報告書
データ編
1.本学の沿革
年
月
概
要
昭和 53 年 3 月
学校法人東北文化学園の設立認可。
昭和 53 年 4 月
仙台市青葉区本町に宮城デザイン専門学校開校。
昭和 56 年 4 月
宮城デザイン専門学校を東北工科美術専門学校に学校名称変更。
昭和 58 年 12 月
東北医療専門学校の設置認可。
昭和 59 年 4 月
東北医療専門学校開校。
昭和 60 年 3 月
学校法人木村学園から東北商科専門学校(昭和 55 年 4 月設置認可)を継承。
昭和 60 年 9 月
東北商科専門学校を東北情報工学専門学校に学校名称変更。
仙台市青葉区国見にキャンパスを移転。
平成 2 年 4 月
東北工科美術専門学校と東北情報工学専門学校を統合、東北工科情報専門学校に学校名称変更。
東北医療専門学校を東北医療福祉専門学校に学校名称変更。
平成 3 年 3 月
東北情報工学専門学校を廃止。
平成 4 年 12 月
東北科学技術短期大学設置認可。
平成 5 年 4 月
東北初の理工系カレッジとして東北科学技術短期大学開学。
平成 10 年 12 月
東北文化学園大学の設置認可、学校法人東北文化学園大学に法人名称変更。
東北文化学園大学開学。
平成 11 年 4 月
東北医療福祉専門学校と東北工科情報専門学校を統合、東北文化学園専門学校に学校名称変更。
平成 12 年 10 月
東北科学技術短期大学の廃止認可。
平成 14 年 9 月
学校法人東北文化学園大学に設置していた東北文化学園専門学校を、友愛幼稚園を設置している
学校法人友愛学園に移管。
平成 14 年 10 月
医療福祉学部リハビリテーション学科理学療法学専攻及び作業療法学専攻収容定員の増加並び
に医療福祉学部保健福祉学科精神保健福祉専攻設置に係る学則変更認可。
平成 14 年 12 月
東北文化学園大学大学院健康社会システム研究科の設置認可。
平成 15 年 3 月
学校法人東北文化学園大学とアレン国際短期大学及び久慈幼稚園を設置している学校法人頌美
学園が合併。
平成 15 年 4 月
東北文化学園大学大学院健康社会システム研究科開学。
医療福祉学部保健福祉学科精神保健福祉専攻設置。
平成 15 年 9 月
総合政策学部総合政策学科収容定員の増加に係る学則変更認可。
平成 16 年 4 月
アレン国際短期大学募集停止。
平成 16 年 6 月
学校法人東北文化学園大学の民事再生手続開始申立。
平成 17 年 1 月
学校法人東北文化学園大学の民事再生計画認可決定の確定。
平成 18 年 4 月
科学技術学部応用情報工学科をコンピュータサイエンス学科、環境計画工学科を住環境デザイン
学科に学科名称変更。
平成 18 年 11 月
大学院健康社会システム研究科修士課程を博士課程に課程変更認可。
平成 19 年 1 月
アレン国際短期大学の廃止認可。
平成 19 年 4 月
大学院健康社会システム研究科博士課程前期 2 年の課程及び後期 3 年の課程を設置。
平成 20 年 1 月
学校法人東北文化学園大学の民事再生手続の終結決定。
平成 20 年 4 月
医療福祉学部リハビリテーション学科に言語聴覚学専攻及び視覚機能学専攻を設置。
科学技術学部コンピュータサイエンス学科を知能情報システム学科、住環境デザイン学科を人間
環境デザイン学科に学科名称変更。
平成 21 年 10 月
学校法人東北文化学園大学と友愛幼稚園及び東北文化学園専門学校を設置する学校法人友愛学
園が合併。
平成 22 年 4 月
医療福祉学部に看護学科を設置。
医療福祉学部保健福祉学科精神保健福祉専攻募集停止。
平成 23 年 4 月
大学院博士課程前期 2 年の課程の健康社会システム研究科健康福祉専攻にナースプラクティショ
ナー養成分野を設置。
平成 25 年 4 月
科学技術学部人間環境デザイン学科を建築環境学科に学科名称変更。
139
自己評価報告書
データ編
2.設置する学部・学科等状況及びの学生数
(1)平成 22 年 5 月 1 日現在
(単位:人)
学部・学科等
東北文化学園大学大学院
(宮城県仙台市青葉区
国見 6-45-1)
開設年度
入学
定員
編入学
定員
収容
定員
在籍者 1年次在
数
籍者数
備考
健康社会システム研究科
博士課程前期 2 年の課程
健康福祉専攻
平成 15 年度
10
-
20
7
5
生活環境情報専攻
平成 15 年度
10
-
20
8
5
健康福祉専攻
平成 19 年度
2
-
6
4
-
生活環境情報専攻
平成 19 年度
2
-
6
7
2
24
-
52
26
12
健康社会システム研究科
博士課程後期3年の課程
小
東北文化学園大学
(宮城県仙台市青葉区
国見 6-45-1)
計
医療福祉学部
リハビリテーション学科
理学療法学専攻
平成 11 年度
80
-
320
346
81
作業療法学専攻
平成 11 年度
60
-
300
276
59
言語聴覚学専攻
平成 20 年度
40
-
120
65
25
視覚機能学専攻
平成 20 年度
40
-
120
47
18
平成 22 年度
80
80
83
83
保健福祉学科
平成 11 年度
90
10
500
360
78
生活福祉専攻
平成 11 年度
30
-
120
76
23
精神保健福祉専攻
平成 15 年度
-
-
40
23
-
看護学科
H22 年度入学定員変更 80→60
保健福祉学科
H20 年度入学定員変更 150→120
H22 年度入学定員変更 120→90
H20 年度入学定員変更 20→10
H22 年度募集停止
総合政策学部
総合政策学科
平成 11 年度
155
20
720
618
145
コンピュータサイエンス学
平成 11 年度
科
-
10
140
35
-
住環境デザイン学科
-
H22 年度入学定員変更 175→155
科学技術学部
平成 11 年度
H20 年度「知能情報システム学科」に学
科名変更
10
140
37
-
H20 年度「人間環境デザイン学科」に学
科名変更
知能情報システム学科
平成 11 年度
50
-
100
136
52
H20 年度入学定員変更 70→50
人間環境デザイン学科
平成 11 年度
50
-
100
68
13
H20 年度入学定員変更 70→50
小
計
675
50
2,800
2,169
577
合
計
699
50
2,852
2,195
589
140
自己評価報告書
データ編
(2)平成 23 年 5 月 1 日現在
(単位:人)
学部・学科等
東北文化学園大学大学院
(宮城県仙台市青葉区国見
6-45-1)
開設年度
入学
定員
編入学
定員
収容
定員
在籍者 1年次在
数
籍者数
備考
健康社会システム研究科
博士課程前期 2 年の課程
健康福祉専攻
平成 15 年度
10
-
20
17
12
生活環境情報専攻
平成 15 年度
10
-
20
9
4
健康福祉専攻
平成 19 年度
2
-
6
1
0
生活環境情報専攻
平成 19 年度
2
-
6
4
0
24
-
52
31
16
健康社会システム研究科
博士課程後期3年の課程
小
東北文化学園大学
(宮城県仙台市青葉区国見
6-45-1)
計
医療福祉学部
リハビリテーション学科
理学療法学専攻
平成 11 年度
80
-
320
334
86
作業療法学専攻
平成 11 年度
60
-
260
254
54
言語聴覚学専攻
平成 20 年度
40
-
160
93
32
視覚機能学専攻
平成 20 年度
40
-
160
70
24
平成 22 年度
80
240
170
88
保健福祉学科
平成 11 年度
90
10
410
324
67
生活福祉専攻
平成 11 年度
30
-
120
69
26
精神保健福祉専攻
平成 15 年度
-
-
10
15
-
平成 11 年度
155
20
680
552
113
コンピュータサイエンス
平成 11 年度
学科
-
-
60
4
-
H20 年度学科名変更
住環境デザイン学科
平成 11 年度
-
-
60
6
-
H20 年度学科名変更
知能情報システム学科
平成 11 年度
50
10
160
154
29
人間環境デザイン学科
平成 11 年度
50
10
160
87
22
看護学科
保健福祉学科
H22 年度募集停止
総合政策学部
総合政策学科
科学技術学部
小
計
675
50
2,800
2,132
541
合
計
699
50
2,852
2,163
557
141
自己評価報告書
データ編
(3)平成 24 年 5 月 1 日現在
(単位:人)
学部・学科等
東北文化学園大学大学院
(宮城県仙台市青葉区
国見 6-45-1)
開設年度
入学
定員
編入学
定員
収容
定員
在籍者 1年次在
数
籍者数
備考
健康社会システム研究科
博士課程前期 2 年の課程
健康福祉専攻
平成 15 年度
10
-
20
21
9
生活環境情報専攻
平成 15 年度
10
-
20
6
2
健康福祉専攻
平成 19 年度
2
-
6
1
1
生活環境情報専攻
平成 19 年度
2
-
6
2
0
24
-
52
30
12
健康社会システム研究科
博士課程後期3年の課程
小
東北文化学園大学
(宮城県仙台市青葉区
国見 6-45-1)
計
医療福祉学部
リハビリテーション学科
理学療法学専攻
平成 11 年度
80
-
320
316
87
作業療法学専攻
平成 11 年度
60
-
260
232
55
言語聴覚学専攻
平成 20 年度
40
-
160
110
30
視覚機能学専攻
平成 20 年度
40
-
160
70
17
平成 22 年度
80
240
258
90
保健福祉学科
平成 11 年度
90
10
410
320
65
生活福祉専攻
平成 11 年度
30
-
120
65
13
精神保健福祉専攻
平成 15 年度
-
-
10
8
0
平成 11 年度
155
20
680
508
88
コンピュータサイエンス学
平成 11 年度
科
-
-
60
1
0
H20 年度学科名変更
住環境デザイン学科
平成 11 年度
-
-
60
2
0
H20 年度学科名変更
知能情報システム学科
平成 11 年度
50
10
160
177
59
人間環境デザイン学科
平成 11 年度
50
10
160
85
21
看護学科
保健福祉学科
H22 年度募集停止
総合政策学部
総合政策学科
科学技術学部
小
計
675
50
2,800
2,152
525
合
計
699
50
2,852
2,182
537
142
自己評価報告書
データ編
(4)平成 25 年 5 月 1 日現在
(単位:人)
学部・学科等
東北文化学園大学大学院
(宮城県仙台市青葉区
国見 6-45-1)
開設年度
入学
定員
編入学
定員
収容
定員
在籍者 1年次在
数
籍者数
備考
健康社会システム研究科
博士課程前期 2 年の課程
健康福祉専攻
平成 15 年度
10
-
20
27
17
生活環境情報専攻
平成 15 年度
10
-
20
6
3
健康福祉専攻
平成 19 年度
2
-
6
1
0
生活環境情報専攻
平成 19 年度
2
-
6
0
0
24
-
52
34
20
健康社会システム研究科
博士課程後期3年の課程
小
東北文化学園大学
(宮城県仙台市青葉区
国見 6-45-1)
計
医療福祉学部
リハビリテーション学科
理学療法学専攻
平成 11 年度
80
-
320
312
85
作業療法学専攻
平成 11 年度
60
-
240
221
63
言語聴覚学専攻
平成 20 年度
40
-
160
119
36
視覚機能学専攻
平成 20 年度
40
-
160
77
24
平成 22 年度
80
320
341
90
保健福祉学科
平成 11 年度
90
10
380
307
63
生活福祉専攻
平成 11 年度
30
-
120
63
17
精神保健福祉専攻
平成 15 年度
-
-
10
1
0
平成 11 年度
155
20
660
427
84
住環境デザイン学科
平成 11 年度
-
-
0
1
0
知能情報システム学科
平成 11 年度
50
10
220
165
34
人間環境デザイン学科
平成 11 年度
-
10
170
64
0
建築環境学科
平成 11 年度
50
-
50
30
30
看護学科
保健福祉学科
H22 年度募集停止
総合政策学部
総合政策学科
科学技術学部
小
計
675
50
2,800
2,128
526
合
計
699
50
2,852
2,162
546
143
H20 年度学科名変更
H25 年度学科名称変更
自己評価報告書
データ編
3.募集定員・出願者数・入学者数等
(1)平成 22 年 5 月 1 日現在
(単位:人)
学部・学科等
東北文化学園大学大学院
募集定員 出願者数 受験者数 合格者数 入学者数
編入学
者数
備考
健康社会システム研究科
博士課程前期 2 年の課程
5
5
5
-
5
5
5
-
0
0
0
0
-
2
2
2
2
2
-
24
12
12
12
12
理学療法学専攻
80
268
266
117
81
-
作業療法学専攻
60
101
99
119
59
-
言語聴覚学専攻
40
44
42
52
25
-
視覚機能学専攻
40
23
23
39
18
-
80
194
190
156
83
保健福祉学科
90
109
108
108
78
2
生活福祉専攻
30
34
33
33
23
-
155
246
240
239
145
知能情報システム学科
50
77
77
75
52
人間環境デザイン学科
50
22
22
24
13
健康福祉専攻
10
5
生活環境情報専攻
10
5
健康福祉専攻
2
生活環境情報専攻
健康社会システム研究科
博士課程後期3年の課程
小
東北文化学園大学
計
医療福祉学部
リハビリテーション学科
看護学科
保健福祉学科
総合政策学部
総合政策学科
3
科学技術学部
小
計
675
1,118
1,100
962
577
合
計
699
1,130
1,112
974
589
144
0
※合計には、社会人
特別選抜試験の入
試状況を含む
※合格者数には、第
二志望・第三志望
8
合格者を含む
3
8
自己評価報告書
データ編
(2)平成 23 年 5 月 1 日現在
(単位:人)
学部・学科等
東北文化学園大学大学院
募集定員 出願者数 受験者数 合格者数 入学者数
編入学
者数
備考
健康社会システム研究科
博士課程前期 2 年の課程
健康福祉専攻
10
12
12
12
12
-
生活環境情報専攻
10
4
4
4
4
-
健康福祉専攻
2
0
0
0
0
-
生活環境情報専攻
2
0
0
0
0
-
24
16
16
16
16
理学療法学専攻
80
240
236
121
86
-
作業療法学専攻
60
74
72
107
54
-
言語聴覚学専攻
40
53
52
46
32
-
視覚機能学専攻
40
30
30
36
24
-
80
274
268
155
88
保健福祉学科
90
117
113
112
67
4
生活福祉専攻
30
38
36
35
26
-
155
176
175
172
113
知能情報システム学科
50
46
45
45
29
人間環境デザイン学科
50
26
26
26
22
健康社会システム研究科
博士課程後期3年の課程
小
東北文化学園大学
計
医療福祉学部
リハビリテーション学科
看護学科
保健福祉学科
総合政策学部
総合政策学科
2
科学技術学部
小
計
675
1,074
1,053
855
541
合
計
699
1,090
1,069
871
557
145
0
※合計には、社会人
特別選抜試験の入
1
試状況を含む
※合格者数には、第
二志望・第三志望
7
合格者を含む
7
自己評価報告書
データ編
(3)平成 24 年 5 月 1 日現在
(単位:人)
学部・学科等
東北文化学園大学大学院
募集定員 出願者数 受験者数 合格者数 入学者数
編入学
者数
備考
健康社会システム研究科
博士課程前期 2 年の課程
11
9
-
2
2
2
-
1
1
1
1
-
2
0
0
0
0
-
24
14
14
14
12
理学療法学専攻
80
201
194
119
87
-
作業療法学専攻
60
97
91
88
55
-
言語聴覚学専攻
40
59
58
55
30
-
視覚機能学専攻
40
28
26
34
17
-
80
322
292
142
90
-
保健福祉学科
90
125
122
109
65
4
生活福祉専攻
30
21
20
20
13
-
155
159
156
150
88
3
知能情報システム学科
50
94
91
86
59
0
人間環境デザイン学科
50
35
33
32
21
2
健康福祉専攻
10
11
生活環境情報専攻
10
2
健康福祉専攻
2
生活環境情報専攻
11
健康社会システム研究科
博士課程後期3年の課程
小
東北文化学園大学
計
医療福祉学部
リハビリテーション学科
看護学科
保健福祉学科
総合政策学部
総合政策学科
科学技術学部
小
計
675
1,141
1,083
835
525
9
合
計
699
1,155
1,097
849
537
9
146
※合計には、社
会人特別選抜
試験の入試状
況を含む
※合格者数に
は、第二志
望・第三志望
合格者を含む
自己評価報告書
データ編
(4)平成 25 年 5 月 1 日現在
(単位:人)
学部・学科等
東北文化学園大学大学院
編入学
者数
募集定員
出願者数
受験者数
合格者数
入学者数
健康福祉専攻
10
17
17
17
17
-
生活環境情報専攻
10
3
3
3
3
-
健康福祉専攻
2
0
0
0
0
-
生活環境情報専攻
2
0
0
0
0
-
24
20
20
20
20
理学療法学専攻
80
231
226
120
85
-
作業療法学専攻
60
120
117
85
63
-
言語聴覚学専攻
40
51
50
58
36
-
視覚機能学専攻
40
40
36
48
24
-
80
371
342
152
90
-
保健福祉学科
90
116
114
101
63
4
生活福祉専攻
30
33
33
33
17
-
155
163
159
157
84
0
備考
健康社会システム研究科
博士課程前期 2 年の課程
健康社会システム研究科
博士課程後期3年の課程
小
東北文化学園大学
計
医療福祉学部
リハビリテーション学科
看護学科
保健福祉学科
総合政策学部
総合政策学科
科学技術学部
知能情報システム学科
50
56
56
53
34
0
人間環境デザイン学科
50
38
37
36
30
4
小
計
675
1,219
1,170
843
526
8
合
計
699
1,239
1,190
863
546
8
147
※合計には、社
会人特別選
抜試験の入
試状況を含
む
※合格者数に
は、第二志
望・第三志望
合格者を含
む
自己評価報告書
データ編
4.役員等の概要
(1)平成 23 年 3 月 31 日現在
役員(理事定数 8~10 人のうち現員 10 人、監事定数 2 人のうち現員 2 人)
氏
名
氏
理 事 長
小 山
昭 夫
理
長
宮近
常務理事
佐 藤
基
理
事
矢 嶋
聰
理事(学長)
髙 坂
知 節
理
事
加 藤
進 昌
理
事
毛 利
平
理
事
林
重 雄
理
事
若 狹
治 毅
理
事
小 山
英 夫
氏
名
監
事
北 岸
達 正
監
事
真 田
昌 行
名
スイ子
評議員(評議員定数 17~21 人のうち現員 21 人
氏
名
氏
名
氏
名
髙 坂
知 節
奥 津
悠 介
小 山
康 夫
野 田
幹 雄
小 山
昭 夫
矢 嶋
熊 谷
猛
野 﨑
聰
宮 近 ス イ 子
林
重 雄
淳 夫
古 川
國 久
若 狹
治 毅
佐 藤
直 由
小 山
英 夫
毛 利
平
松 永
哲 夫
佐 藤
基
加 藤
進 昌
熊 田
健 一
小 山
郁 夫
齋 藤
恒 雄
(2)平成 24 年 3 月 31 日現在
役員(理事定数 8~10 人のうち現員 9 人、監事定数 2 人のうち現員 2 人)
氏
名
理 事 長
小 山
昭 夫
理
事
宮近
副理事長
髙 坂
知 節
理
事
加 藤
進 昌
常務理事
佐 藤
基
理
事
紺 野
貞 明
土
滋
理
事
岡 田
誠 之
理事(学長)
理
事
屋
氏
若 狹
治 毅
氏
名
監
事
高 橋
努
監
事
真 田
昌行
148
名
スイ子
自己評価報告書
データ編
評議員(評議員定数 17~21 人のうち現員 20 人)
氏
名
氏
名
氏
名
土 屋
滋
奥 津
悠 介
松 永
哲 夫
野 田
幹 雄
小 山
昭 夫
髙 坂
知 節
熊 谷
猛
宮 近 ス イ 子
福 田
敏 夫
渡 邊
隆 夫
佐 藤
基
紺 野
貞 明
吉 水
弘 行
古 川
國 久
須 藤
諭
岡 田
誠 之
若 狹
治 毅
今 野
雅 喜
熊 田
健 一
加 藤
進 昌
(3)平成 24 年 5 月 1 日現在
役員(理事定数 8~10 人のうち現員 10 人、監事定数 2 人のうち現員 2 人)
氏
名
理 事 長
小 山
昭 夫
理
事
宮近
副理事長
髙 坂
知 節
理
事
加 藤
進 昌
常務理事
福 田
敏 夫
理
事
紺 野
貞 明
理事(学長)
土 屋
滋
理
事
岡 田
誠 之
若 狹
治 毅
理
事
熊 谷
弘
氏
名
理
事
氏
監
事
丑 野
正 仁
監
事
真 田
昌 行
名
スイ子
評議員(評議員定数 17~21 人のうち現員 21 人)
氏
名
氏
名
氏
名
土 屋
滋
奥 津
悠 介
松 永
哲 夫
野 田
幹 雄
小 山
昭 夫
髙 坂
知 節
熊 谷
猛
宮 近 ス イ 子
福 田
敏 夫
渡 邊
隆 夫
佐 藤
基
紺 野
貞 明
吉 水
弘 行
古 川
國 久
須 藤
諭
岡 田
誠 之
若 狹
治 毅
今 野
雅 喜
熊 田
健 一
加 藤
進 昌
熊 谷
弘
149
自己評価報告書
データ編
(4)平成 25 年 5 月 1 日現在
役員(理事定数 8~10 人のうち現員 8 人、監事定数 2 人のうち現員 2 人)
氏
理事長(学長)
名
氏
名
土 屋
滋
理
事
加 藤
進 昌
理
事
若 狹
治 毅
理
事
熊 谷
弘
理
事
福 田
敏 夫
理
事
三 木
賢 治
理
事
今 野
雅 喜
理
事
岡 田
誠 之
氏
名
監
事
丑 野
正 仁
監
事
真 田
昌 行
評議員(評議員定数 17~21 人のうち現員 19 人)
氏
名
氏
名
氏
名
土 屋
滋
奥 津
悠 介
相 澤
康 弘
野 田
幹 雄
三 木
賢 治
牧 野
正 三
植 木
章 三
藤 澤
宏 幸
今 野
雅 喜
渡 邊
隆 夫
若 狹
治 毅
熊
慎二郎
加 藤
進 昌
岡 田
誠 之
松 永
哲 夫
熊 田
健 一
福 田
敏 夫
森田
150
谷
弘
自己評価報告書
データ編
5.教職員の概要
(1)平成 22 年 5 月 1 日現在(派遣職員は除く。)
教
専
大学・大学院
員
任
職
非常勤
専
員
任
兼
務
合
計
136 人
222 人
89 人
0人
447 人
久慈幼稚園
8人
5人
2人
0人
15 人
友愛幼稚園
8人
6人
0人
0人
14 人
53 人
103 人
10 人
0人
166 人
205 人
336 人
101 人
0人
642 人
専門学校
合
計
(2)平成 23 年 5 月 1 日現在(派遣職員は除く。)
教
専
法人部門
員
任
職
非常勤
専
員
任
兼
務
合
計
-
-
34 人
0人
34 人
140 人
219 人
50 人
0人
409 人
久慈幼稚園
8人
5人
2人
0人
15 人
友愛幼稚園
8人
6人
1人
0人
15 人
49 人
112 人
9人
0人
170 人
205 人
342 人
96 人
0人
643 人
大学・大学院
専門学校
合
計
(3)平成 24 年 5 月 1 日現在(派遣職員は除く。)
教
専
法人部門
員
任
職
非常勤
専
員
任
兼
務
合
計
-
-
25 人
0人
25 人
148 人
248 人
47 人
0人
443 人
久慈幼稚園
8人
5人
2人
2人
21 人
友愛幼稚園
8人
6人
1人
3人
18 人
48 人
87 人
18 人
0人
153 人
212 人
346 人
93 人
5人
656 人
大学・大学院
専門学校
合
計
(4)平成 25 年 5 月 1 日現在(派遣職員は除く。)
教
専
法人部門
任
員
職
非常勤
専
任
員
兼
務
合
計
-
-
26 人
0人
26 人
152 人
265 人
48 人
0人
465 人
久慈幼稚園
8人
7人
2人
3人
20 人
友愛幼稚園
10 人
6人
1人
3人
20 人
専門学校
48 人
115 人
17 人
0人
180 人
218 人
393 人
94 人
6人
711 人
大学・大学院
合
計
151
自己評価報告書
データ編
6.FD研修
(1)平成 22 年度
回
月
日
講 師
テーマ
1
平成 22 年
日本私立大学協会
4 月 28 日(水)
事務局長 小出秀文
「これまでの私学、これからの私学」
2
平成 22 年
立命館大学 教育開発推進機構
5 月 19 日(水)
教授 安岡高志
「授業改善・評価のあり方」
3
平成 22 年
帝京大学 総合教育センター
6 月 25 日(金)
教授 土持・ゲーリー・法一
「ティーチングポートフォリオとシ
ラバスの活用」
4
平成 22 年
大学入試センター
「大学入学選抜の改善」
7 月 14 日(水) 試験・研究副統括官 荒井克弘
5
平成 22 年
9 月 15 日(水)
6
平成 22 年
「より良い学園.より良い学生
11 月 17 日(水) 生活」
「公開討論会」
7
植木教授(医療福祉学部)
平成 22 年
吉水学部長(総合政策学部)
12 月 15 日(水)
大沼准教授(科学技術学部)
「平成 21 年度教育計画支援費研究成
果報告会」
一橋大学
教授 山﨑秀記
「GPA 制度の本質とその導入方法」
(前大学教育開発センター長)
(2)平成 23 年度
月
日
1
2
3
4
内容/講師
平成 23 年
6 月 29 日(水)
「新任教員紹介及び研究発表 No.1」
①「私の歩んできた小児科学」
土屋滋 学長
②「遮光と視機能」
坂本保夫 視覚機能学専攻教授
③「看護の現場で起こっていること・学生の指導について」
菅原美知子 看護学科教授
平成 23 年
7 月 27 日(水)
「新任教員紹介及び研究発表 No.2」
①「絶食嚥下機能の発達と老化」
長谷川賢一 言語聴覚学専攻教授
②「看護管理者の役割」
林圭子 看護学科教授
③「ハンセン病と情報遮断」
三木賢治 総合政策学科教授
平成 23 年
11 月 2 日(水)
「学生代表と大学代表による公開討論会」
テーマ:
「大学における授業評価の在り方」
≪コーディネーター≫
加藤由美 教務委員長
≪討論者≫
学生代表 6 人、教員代表 3 人、事務局代表 1 人
平成 23 年
12 月 21 日(水)
「教員間による意見交換会」
テーマ:
「教育支援センターの意義・運営・活用について」
土屋滋
学長
牧野正三 前教育支援センター長
遠藤雅人 教育支援センター長
152
自己評価報告書
データ編
(3)平成 24 年度
回
開催日
平成 24 年
5 月 30 日(水)
平成 24 年
第2回
7 月 18 日(水)
平成 24 年
第3回
9 月 5 日(水)
第1回
テーマ
講演者等
地域連携センターの現状
三木賢治(本学地域連携センター長)
報告
教育支援センターの現状 遠藤雅人(本学教育支援センター長)
報告
高泉亜希(本学教育支援センター職員)
科学研究費採択に向けて
片桐秀樹(東北大学大学院医学系研究科教授)
ボクらのアユムミチ
熊谷智美( フ ァ シ リ テ ー タ ー : フ リ ー ラ ン ス 司 会 業 )
冨塚学 (科学技術学部卒業生)
Forum
平成 24 年
第4回
~輝けるものたち(活躍 若山立嗣(医療福祉学部卒業生)
12 月 5 日(水)
する卒業生)を迎えて~ 山田勇人(総合政策学部卒業生)
在校生
13 人
参加者数
104 人
93 人
63 人
132 人
(4)平成 25 年度
回
第1回
開催日
テーマ
講演者等
教育支援センター・地域連
平成 25 年
加藤由美(本学教育支援センター長)
携センターの現況と今後
三木賢治(本学地域連携センター長)
5 月 29 日(水)
について
他大学のFD活動の先進
平成 25 年
大竹奈津子
的事例報告~愛媛大学の
第2回
(愛媛大学教育・学生支援機構教育企画室)
7 月 17 日(水)
FD活動から~
第3回
平成 25 年
本学教員による外部FD 秡川信弘(本学総合政策学科教授)
鈴木誠 (本学理学療法学専攻准教授)
10 月 30 日(水) 研修会等参加報告会
ボクらのアユムミチ
平成 25 年
Forum
第4回
12 月 4 日(水) ~輝けるものたち(活躍す
る卒業生)を迎えて~
153
熊谷智美(ファシリテーター:フリーランス司会業)
畠山智行(医療福祉学部卒業生)
成澤早紀(総合政策学部卒業生)
草刈洋行(科学技術学部卒業生)
在校生
13 人
参加者数
86 人
75 人
63 人
127 人
自己評価報告書
データ編
7.SD研修
(1)平成 22 年度
実施日
実施内容
メインテーマ「マインドアップ」
○講話「いま教職員には『●』を担う気概と実行力が求められている」
○基調講演「コミュニケーションの基盤としての社会性」
○解説「多様な学生の対応について~発達障害を例として~」
平成 22 年
8 月 9 日(月)
○グループワーク(1)アイスブレイキング(2)班別討議
○管理職研修 基調講演
~
8 月 11 日(水)
・基調講演Ⅰ『これからの教養教育を考える』
・基調講演Ⅱ『教育評価と授業評価~教育の Risk management~』
・基調講演Ⅲ『危機管理〈Risk management〉』
8.保護者懇談会
(1)平成 22 年度
実施日
会場
参加者数
備考
青森
45 人
秋田
61 人
平成 22 年 9 月 20 日(月)
山形
118 人
敬老の日
平成 22 年 9 月 23 日(木)
郡山
68 人
秋分の日
平成 22 年 9 月 25 日(土)
仙台(総合・科学)
228 人
平成 22 年 9 月 26 日(日)
仙台(医療)
399 人
平成 22 年 10 月 2 日(土)
盛岡
70 人
平成 22 年 10 月 9 日(土)
東京
4人
平成 22 年 9 月 19 日(日)
合
計
(2)平成 23 年度
実施日
993 人
会場
平成 23 年 9 月 18 日(日)
参加者数
郡山
69 人
青森
30 人
秋田
58 人
平成 23 年 9 月 24 日(土)
盛岡
71 人
平成 23 年 9 月 25 日(日)
山形
124 人
仙台(総合・科学)
206 人
仙台(医療)
331 人
平成 23 年 9 月 19 日(月)
平成 23 年 10 月 1 日(土)
平成 23 年 10 月 2 日(日)
合
計
889 人
154
備考
敬老の日
自己評価報告書
データ編
(3)平成 24 年度
実施日
会場
平成 24 年 9 月 16 日(日)
備考
参加者数
郡山
108 人
青森
41 人
秋田
61 人
平成 24 年 9 月 22 日(土)
山形
154 人
平成 24 年 9 月 29 日(土)
仙台(総合・科学)
206 人
平成 24 年 9 月 30 日(日)
仙台(医療)
373 人
平成 24 年 10 月 6 日(土)
盛岡
平成 24 年 9 月 17 日(月)
合
敬老の日
秋分の日
77 人
計
1,020 人
(4)平成 25 年度
実施日
会場
平成 25 年 9 月 15 日(土)
平成 25 年 9 月 22 日(日)
平成 25 年 9 月 23 日(月)
参加者数
備考
郡山
79 人
山形
119 人
秋田
48 人
青森
23 人
盛岡
51 人
平成 25 年 9 月 28 日(土)
仙台(看護・総合・情報・環境)
174 人
平成 25 年 9 月 29 日(日)
仙台(リハ・保健)
229 人
計
723 人
合
秋分の日
9.国家資格の合格率
(1)平成 22 年度
試験名
受験者数
合格者数
合格率
全国平均合格率
理学療法士
80 人
67 人
83.8%
74.3%
作業療法士
66 人
52 人
78.8%
71.0%
社会福祉士
75 人
15 人
20.0%
38.9%
5人
1人
20.0%
62.2%
精神保健福祉士
※ 上記表中、受験者数、合格者数及び合格率は既卒者を除いており、全国平均合格率は既卒者を含めている。
(2)平成 23 年度
試験名
受験者数
合格者数
合格率
全国平均合格率
理学療法士
80 人
78 人
97.5%
82.4%
作業療法士
61 人
56 人
91.8%
79.7%
社会福祉士
59 人
15 人
25.4%
26.3%
精神保健福祉士
7人
4人
57.1%
62.6%
視能訓練士
9人
8人
88.9%
92.4%
言語聴覚士
6人
2人
33.3%
62.3%
※ 上記表中、受験者数、合格者数及び合格率は既卒者を除いており、全国平均合格率は既卒者を含めている。
155
自己評価報告書
データ編
(3)平成 24 年度
試験名
受験者数
合格者数
合格率
全国平均合格率
理学療法士
55 人
54 人
98.2%
88.7%
作業療法士
52 人
45 人
86.5%
77.3%
社会福祉士
45 人
8人
17.8%
18.8%
7人
2人
28.6%
46.7%
視能訓練士
14 人
11 人
78.6%
73.5%
言語聴覚士
21 人
13 人
61.9%
68.1%
精神保健福祉士
※ 上記表中、受験者数、合格者数及び合格率は既卒者を除いており、全国平均合格率は既卒者を含めている。
(4)平成 25 年度
試験名
受験者数
合格者数
合格率
全国平均合格率
理学療法士
63 人
58 人
92.1%
83.7%
作業療法士
45 人
44 人
97.8%
86.6%
視能訓練士
11 人
7人
63.6%
90.6%
言語聴覚士
15 人
8人
53.3%
74.1%
社会福祉士
39 人
11 人
28.2%
27.5%
5人
1人
20.0%
58.3%
看護師
65 人
61 人
93.8%
89.6%
保健師
42 人
29 人
69.0%
86.5%
精神保健福祉士
※
上記表中、受験者数、合格者数及び合格率は既卒者を除いており、全国平均合格率は既卒者を含めている。
10.教員研究費の配分概要
(1)平成 22 年度
配分総額
配分基準
個人研究費
64,516 千円
(133 人)
研究奨励費
4,000 千円
(40 人)
10 万円(申請
件数にかかわ
らず)
採択研究推進費
2,645 千円
(16 人)
一人 50 万円
上限、受入研
究費の 10%
研究支援費
4,443 千円
(8 人)
100 万円限度
教育奨励費
1,500 千円
(15 人)
10 万円
教育計画支援費
4,570 千円
(7 人)
100 万円限度
学際研究支援費
7,600 千円
(7 人)
200 万円限度
30 万円
156
主な内容
各教員への個人研究費とし一律配分
(博士課程前期・後期課程の教員には各
10 万円追加配分)
研究代表者又は研究分担者として学外
研究費に応募した場合に配分。
※研究奨励費は前年度の申請実績に基
づき、翌年度に配分。
前項の学外研究費が採択され、その研
究費の配分があった場合に配分。
申請した学外研究費が不採択になり、
早期の研究開始が必要と判断された研
究課題に配分。
前年度に教育等において貢献した場
合、学部長の推薦において学長が配分。
本学の授業方法等の質的向上につなが
ると判断される場合、学部長の推薦に
おいて学長が配分。
他学科の教員と共同する学際研究で、
早期の研究開始が必要と判断された研
究課題に配分。
自己評価報告書
データ編
(2)平成 23 年度
配分総額
配分基準
個人研究費
46,780 千円
(140 人)
300 千円
研究奨励費
1,900 千円
(38 人)
50 千円(申請
件数にかかわ
らず)
採択研究推進費
1,627 千円
(11 人)
研究支援費A
2,452 千円
(3 件)
研究支援費B
4,100 千円
(3 件)
教育奨励費
教育計画支援費
合
計
900 千円
(18 人)
4,940 千円
(4 件)
主な内容
各教員への個人研究費とし一律配分
(博士課程前期・後期課程の教員には
各 100 千円追加配分)
研究代表者又は研究分担者として学
外研究費に応募した場合に配分。な
お、研究奨励費は前年度の申請実績に
基づき、翌年度に配分。
500 千円上限、
前項の学外研究費が採択され、その研
受入研究費の
究費の配分があった場合に配分。
10%
申請した学外研究費が不採択になり、
1,000 千円限度 早期の研究開始が必要と判断された
研究課題に配分
他学科の教員と共同する学際研究で、
2,000 千円限度 早期の研究開始が必要と判断された
研究課題に配分
前年度に教育等において貢献した場
50 千円
合、学部長の推薦において学長が配分
大学の授業方法等の質的向上につな
1,500 千円限度 がると判断される場合、学部長の推薦
において学長が配分
62,699 千円
(3)平成 24 年度
配分総額
個人研究費
48,980 千円
(138 人)
研究奨励費
1,750 千円
(35 人)
採択研究推進費
1,475 千円
(7 人)
研究支援費A
2,700 千円
(4 件)
研究支援費B
1,000 千円
(1 件)
教育奨励費
教育計画支援費
合
計
850 千円
(17 人)
5,885 千円
(10 件)
配分基準
主
な
内
容
各教員への個人研究費とし一律配分
300 千円 (博士課程前期・後期課程の教員には
各 100 千円追加配分)
研究代表者又は研究分担者として学
50 千円(申請
外研究費に応募した場合に配分。な
件数にかかわ
お、研究奨励費は前年度の申請実績に
らず)
基づき、翌年度に配分
500 千円上限、
前項の学外研究費が採択され、その研
受入研究費の
究費の配分があった場合に配分
10%
申請した学外研究費が不採択になり、
1,000 千 円 限
早期の研究開始が必要と判断された
度
研究課題に配分
他学科の教員と共同する学際研究で、
2,000 千 円 限
早期の研究開始が必要と判断された
度
研究課題に配分
前年度に教育等において貢献した場
50 千円
合、学部長の推薦において学長が配分
大学の授業方法等の質的向上につな
1,500 千 円 限
がると判断される場合、学部長の推薦
度
において学長が配分
62,640 千円
157
自己評価報告書
(4)平成 25 年度
種
類
配分総額
データ編
配分基準
研究支援費A
【基準1】
700 千円
(1 人)
1 件当たり
150 万円上限
【基準2】
-
1 件当たり
200 万円上限
【基準3】
1,915 千円
1 件当たり
(3 人) 100 万円上限
【基準4】
1,600 千円
(2 人)
1 件当たり
100 万円上限
1,850 千円
(4 人)
1 件当たり
50 万円上限
教育支援費A
【授業方法改善】
3,242 千円※
(4 人)
1 件当たり
100 万円上限
教育支援費B
【地域連携教育】
3,140 千円
(5 件)
1 件当たり
100 万円上限
研究支援費B
※
概
要
申請した競争的資金(助成金を除く)が不
採択になり、早期の研究開始により資金獲
得が期待される研究課題に配分
平成 24 年度に競争的資金を採択してお
り、平成 25 年度申請は不採択であったが、
継続研究の展開が期待できる研究。
平成 25 年度の科学研究費補助金判定が
「A」であり、次年度の獲得が期待できる
研究。
平成 25 年度の科学研究費補助金判定が
「B」であり、次年度の獲得が期待できる
研究。
平成 25 年度の競争的資金(科学研究費補
助金の判定結果が無いもの)へ申請してお
り、次年度の獲得が期待できる研究。
学長・学部長が設定した学際研究テーマを
公募。継続的研究による学際研究の確立を
目指すため、研究期間は2~3年。
本学の授業方法、実習方法等の改善につな
がる試行的な授業方法に取り組むものに
配分。
地域貢献等と教育方法を組み合わせた教
育に取り組むものに配分
教育支援費A【授業方法改善】の配分総額の金額は、千円未満切捨。
11.科学研究費補助金
(1)平成 22 年度
研究種目
採択数
直接経費交付額
間接経費交付額
基盤研究(B)
1件
4,500 千円
1,350 千円
基盤研究(C)
3件
2,900 千円
870 千円
挑戦的萌芽研究
2件
1,100 千円
-
若手研究(B)
2件
1,400 千円
420 千円
研究活動スタート支援
2件
1,670 千円
501 千円
10 件
11,570 千円
3,141 千円
合
計
(2)平成 23 年度
研究種目
採択数
直接経費交付額
間接経費交付額
基盤研究(B)
1件
2,900 千円
870 千円
基盤研究(C)
3件
2,700 千円
810 千円
挑戦的萌芽研究
1件
800 千円
240 千円
若手研究(B)
3件
2,400 千円
720 千円
特別研究員奨励費
1件
790 千円
-
9件
9,590 千円
2,640 千円
合
計
158
自己評価報告書
データ編
(3)平成 24 年度
研究種目
採択数
直接経費交付額
間接経費交付額
基盤研究(B)
1件
3,000 千円
900 千円
基盤研究(C)
6件
7,500 千円
2,250 千円
挑戦的萌芽研究
1件
500 千円
150 千円
特別研究員奨励費
1件
900 千円
-
9件
11,900 千円
3,300 千円
合
計
(4)平成 25 年度
研究種目
採択数
直接経費交付額
間接経費交付額
基盤研究(B)
1 件
5,100 千円
1,530 千円
基盤研究(C)
9 件
8,910 千円
2,970 千円
若手研究(B)
1 件
1,800 千円
540 千円
特別研究員奨励費
1 件
900 千円
-
12 件
16,710 千円
5,040 千円
合 計
12.科学研究費補助金分担者分
(1)平成 22 年度
研究種目
採択数
直接経費交付額
間接経費交付額
基盤研究(A・B・C)
7件
1,580 千円
474 千円
挑戦的萌芽研究
1件
350 千円
-
8件
1,930 千円
474 千円
合
計
(2)平成 23 年度
研究種目
基盤研究(A・B・C)
合
計
採択数
直接経費交付額
間接経費交付額
6件
1,640 千円
492 千円
6件
1,640 千円
492 千円
(3)平成 24 年度
研究種目
基盤研究(B・C)
挑戦的萌芽研究
合
計
採択数
直接経費交付額
間接経費交付額
4件
640 千円
192 千円
4件
640 千円
192 千円
(4)平成 25 年度
研究種目
基盤研究(B・C)
挑戦的萌芽研究
合
計
採択数
直接経費交付額
間接経費交付額
7 件
1,670 千円
501 千円
7 件
1,670 千円
501 千円
159
自己評価報告書
データ編
13.受託研究・奨学寄附金等
(1)平成 22 年度
種 別
件数
助成額
主な受託・助成先
受託研究
7件
9,579 千円
仙台フィンランド健康福祉センター、名城大学
奨学寄附金
7件
3,800 千円
㈶旭硝子財団、㈶青葉工学会
その他
2件
3,577 千円
㈶みずほ助成財団、パナソニック四国エレクトロニクス㈱
16 件
16,956 千円
合
計
(2)平成 23 年度
種 別
件数
助成額
主な受託・助成先
受託研究
5件
7,200 千円
㈱ユアテック、名城大学
奨学寄附金
7件
4,600 千円
㈶旭硝子財団、㈶青葉工学会
その他
1件
1,360 千円
パナソニックヘルスケア㈱
13 件
13,160 千円
合
計
(3)平成 24 年度
種 別
件数
助成額
主な受託・助成先
受託研究
6件
5,507 千円
㈱ユアテック、名城大学、宮城県他
奨学寄附金
6件
2,250 千円
㈶青葉工学会、㈱オプス他
12 件
7,757 千円
合
計
(4)平成 25 年度
種 別
件数
金額
受託研究
7件
奨学寄附金
2 件 10,713 千円※1 東北大学※2
合
計
9件
7,926 千円
助成先
国立長寿医療研究センター、宮城県他
18,639 千円
※1
金額は、千円未満切捨。
※2
教員が東北大学から異動したことに伴い、教員に寄附されていた奨学寄附金を本学に移し変えた。
160
自己評価報告書
データ編
14.公開講座
(1)平成 22 年度;会場:仙台市市民活動サポートセンター
テーマ
開催日
日本と韓国の文化交流-韓流を探って
家庭でできる看護
平成 22 年
11 月 20 日(土)
冬に向けて感染を予防しよう
ハイブリット自動車解説
平成 22 年
11 月 27 日(土)
電気自動車の仕組みと課題
合
計
参加者数
担当学科
20 人
総合政策学科
17 人
看護学科
76 人
知能情報システム学科
77 人
知能情報システム学科
190 人
(2)平成 23 年度;会場:仙台市市民活動サポートセンター
テーマ
参加者数
開催日
介助ロボット「イリス」
平成 23 年
10 月 22 日(土)
再生可能エネルギーとしての地熱発電の現状と将来
ヒトは時間をどのように判断しているのか
平成 23 年
災害ボランティア活動の現状と課題
11 月 19 日(土)
~震災後8ヶ月の状況をとおして~
ヒトはなぜ坐れるのか-比較形態学からみた身体運
動の不思議-
平成 23 年
ストレスと睡眠の心理学:ストレス緩和と快眠のた
11 月 26 日(土)
めの基礎知識
合
計
担当学科
24 人
知能情報システム学科
22 人
知能情報システム学科
34 人
理学療法学専攻
19 人
保健福祉学科
26 人
理学療法学専攻
62 人
保健福祉学科
187 人
(3)平成 24 年度;会場:仙台市市民活動サポートセンター 他
名称等
テーマ
カーエレクトロニ
クス公開講座※
開催日
「車載電装品組み込みシ
仙台市市民活動サポ
ステム開発技術の現状」 平成 24 年 11 月 24 日(土)
ートセンター
「宮城県における睡眠改
すいみん改善プロ
善とストレス緩和のため
ジェクトとうほく
の健康教育活動」
※
※
開催地域・会場
平成 24 年 10 月 7 日(日)
~平成 25 年 3 月 17 日
(日)(計 6 回開催)
仙台市(3回)
、石巻
市、塩釜市、岩沼市
参加者数
25 人
129 人
学都仙台コンソーシアムサテライトキャンパス部会・産学連携作業グループの公開講座として取り扱っている。
(4)平成 25 年度;会場:仙台市市民活動サポートセンター 他
コウザメイ
開催日
思春期青年期をとりまく環境~医療・臨 平成 25 年
床現場から見えてくるもの~※
認知症について言語聴覚士からの提言※
カーエレクトロニクスとリサイクル※
今からでも遅くない筋肉トレーニング※
6 月 15 日(土)
平成 25 年
9 月 14 日(土)
平成 25 年
講師
伊関敏男(医療福祉学部)
16 人
神山政恵(医療福祉学部)
27 人
井上浩(放送大学秋田学習
11 月 9 日(土) センター長)
平成 25 年
11 月 30 日(土)
161
参加者数
西澤哲(医療福祉学部)
25 人
33 人
自己評価報告書
ムセない食事をするために~高齢者の摂
データ編
平成 25 年 9 月 7 日(土)
9 月 14 日(土) 長谷川賢一
食嚥下と対応~
9 月 28 日(土)
【みやぎ県民大学大学開放講座】
71 人
(医療福祉学部)
(延べ)
10 月 5 日(土)
平成 25 年 7 月 20 日(土) 佐藤俊彦(医療福祉学部)
すいみん改善プロジェクトとうほく
7 月 21 日(日)
平成 25 年
「すいみんの日」市民公開講座
42 人
他
佐藤俊彦(医療福祉学部)
9 月 7 日(土)
40 人
他
※ 学都仙台コンソーシアムサテライトキャンパス部会との共催
15.高校生スピーチコンテスト
(1)平成 22 年度
賞
最優秀賞
演題
高校
前向きに生きるために
秀光中等教育学校
5年
石巻市立女子商業高等学校
2年
山形県立新庄南高等学校
2年
介護士をめざして
優秀賞
―おじいちゃんと暮らしたい―
審査員特別賞
地域のつながり
学年
(2)平成 23 年度
賞
演題
高校
学年
優秀賞
「私たちにできること」
常盤木学園高校
1年
特別賞
「未来に繋げる為に」
岩手県立花泉高校
2年
審査員特別賞
「自主避難所生活を体験して」
宮城県佐沼高校
1年
(3)平成 24 年度
賞
演題
高校
学年
最優秀賞
私が今、考える事
宮城県柴田農林高等学校川崎校
2年
優秀賞
非日常を日常へ
常盤木学園高等学校
2年
審査員特別賞
復興のために
岩手県立花泉高等学校
2年
(4)平成 25 年度
賞
演題
高校
学年
最優秀賞
笑顔と絆、そして未来へ
宮城県柴田農林高等学校川崎校
1年
優秀賞
大震災から学んだこと
宮城県石巻北高等学校飯野川校
3年
審査員特別賞
これからのボランティア
岩手県立花泉高等学校
2年
162
自己評価報告書
データ編
16.施設等の状況(現有施設設備の所在地等の説明)
(1)平成 22 年度
【建
物】
所在地
施設 等
面積( ㎡)
大学 院
大学
久慈幼 稚園 友愛幼 稚園 専門学校
法人
計
宮城県 仙台市青葉区 国見
六丁目 415-7外
1号館
10 4. 5 4 1 8, 08 8. 3 2
-
-
-
- 1 8, 192.8 6
宮城県 仙台市青葉区 国見
六丁目 415-6外
3号館
11 2. 3 6 1 2, 95 8. 2 6
-
-
-
- 1 3, 070.6 2
宮城県 仙台市青葉区 国見
六丁目 415-7外
体育館
-
3, 02 3. 4 3
-
-
-
-
3, 023.4 3
宮城県 仙台市青葉区 国見
六丁目 8-5外
本部棟
-
6, 30 6. 1 6
-
-
-
-
6, 306.1 6
岩手県 久慈市本町三 丁目
10-1外
園舎・車庫
-
-
88 0. 6 6
-
-
-
88 0.6 6
岩手県 久慈市本町三 丁目9
校舎
外
-
2, 04 2. 6 1
-
-
-
23 0. 8 7
2, 273.4 8
岩手県 久慈市長内町 第8地
寄宿舎等
割9-10 外
-
3, 93 9. 1 3
-
-
-
40 4. 7 3
4, 343.8 6
岩手県 久慈市本町三 丁目
10-1
学生ホール
-
6 86 . 1
-
-
-
-
6 86 .1
宮城県 仙台市青葉区 上愛
子字下 遠野原15-59
第一園舎
-
-
-
4 81 . 7
-
-
4 81 .7
宮城県 仙台市青葉区 上愛
子字下 遠野原15-59
第二園舎
-
-
-
13 9. 8 5
-
-
13 9.8 5
宮城県 仙台市青葉区 国見
六丁目 435-4外
2号館
-
-
-
- 1 4, 34 4. 07
- 1 4, 344.0 7
4号館
-
-
-
-
1, 45 5. 78
-
1, 455.7 8
宮城県 仙台市青葉区 国見
六丁目 405-3外
(土木実習棟)
宮城県 仙台市青葉区 国見
六丁目 45-16
購買棟
-
-
-
-
67 9. 96
-
67 9.9 6
宮城県 仙台市青葉区 国見
六丁目 415-7
ラウンジ棟
-
-
-
-
16 8. 96
-
16 8.9 6
2 1 6. 9 47,044 .0 1
88 0 .6 6
合 計
【土
621 .5 5 1 6, 64 8 .7 7
63 5 .6 0 6 6, 04 7 .4 9
地】
所在地
施設 等
面積(㎡)
大学院専用 大学専用 久慈幼稚園 友愛幼稚園 専門学校
法人専用
計
宮城県 仙台市青葉区 国見
六丁目 8-1外
国見校地
- 22,880.03
-
-
-
- 22,880.03
宮城県 仙台市青葉区 荒巻
字仁田 谷地23-56外
仁田谷地
校地
- 21,698.00
-
-
-
- 21,698.00
宮城県 仙台市青葉区 茂庭
真里1- 1、1-19
茂庭校地
- 60,783.00
-
-
- 90,486.00 151,269.00
岩手県 久慈市本町3 丁目
10-1外
久慈校地
- 11,921.91
3,703.00
-
-
- 15,624.91
岩手県 久慈市長内町 第8
地割9- 10外
寄宿舎敷地
- 11,454.10
-
-
-
- 11,454.10
岩手県 岩手郡滝沢村 滝沢
字後41 1-1
山林
-
-
-
-
- 161,280.00 161,280.00
宮城県 仙台市青葉区 上愛
子字下 遠野原15-57 外
幼稚園校地
-
-
-
2,296.11
宮城県 仙台市青葉区 国見
六丁目 415-2外
国見校地
-
-
-
-
- 128,737.04
3,703.00
2,296.11
合 計
163
-
1,925.00
-
2,296.11
-
1,925.00
1,925.00 251,766.00 388,427.15
自己評価報告書
データ編
(2)平成 23 年度
【建
物】
面積(㎡)
所在地
施設等
大学院
宮城県仙台市青葉区国
見六丁目 415-7 外
宮城県仙台市青葉区国
見六丁目 415-6 外
宮城県仙台市青葉区国
見六丁目 415-7 外
岩手県久慈市長内町第 8
地割 9-10 外
岩手県久慈市本町三丁
目 10-1
宮城県仙台市青葉区上
愛子字下遠野原 15-59
宮城県仙台市青葉区上
愛子字下遠野原 15-59
宮城県仙台市青葉区国
見六丁目 435-4 外
-
-
-
18,192.86
3 号館
112.36
12,958.26
-
-
-
-
13,070.62
体育館
-
3,023.43
-
-
-
-
3,023.43
-
6,306.16
-
-
-
-
6,306.16
園舎・車庫
-
-
880.66
-
-
-
880.66
校舎
-
2,042.61
-
-
-
230.87
2,273.48
寄宿舎等
-
3,939.13
-
-
-
404.73
4,343.86
学生ホール
-
686.10
-
-
-
-
686.10
第一園舎
-
-
-
481.70
-
-
481.70
第二園舎
-
-
-
139.85
-
-
139.85
2 号館
-
-
-
-
14,344.07
-
14,344.07
-
-
-
-
1,455.78
-
1,455.78
-
-
-
-
679.96
-
679.96
-
-
-
-
168.96
-
168.96
216.90
47,044.01
880.66
621.55
16,648.77
635.60
66,047.49
宮城県仙台市青葉区国
4 号館(土木
見六丁目 405-3 外
実習棟)
宮城県仙台市青葉区国
厚生棟
見六丁目 45-16
(購買棟)
宮城県仙台市青葉区国
見六丁目 415-7
合
【土
計
-
(本部棟)
目9外
法人
18,088.32
5 号館
岩手県久慈市本町三丁
専門学校
104.54
見六丁目 8-5 外
目 10-1 外
久慈幼稚園 友愛幼稚園
1 号館
宮城県仙台市青葉区国
岩手県久慈市本町三丁
大学
ラウンジ棟
計
地】
面積(㎡)
所在地
施設等
大学院専用
宮城県仙台市青葉区国
見六丁目 8-1 外
-
-
22,880.03
-
21,698.00
-
-
-
-
21,698.00
茂庭校地
-
60,783.00
-
-
-
90,486.00
151,269.00
久慈校地
-
11,921.91
3,703.00
-
-
-
15,624.91
-
11,454.10
-
-
-
-
11,454.10
-
-
-
-
-
161,280.00
161,280.00
-
-
-
2,296.11
-
-
2,296.11
岩手県久慈市長内町第8 寄 宿 舎 敷
地割 9-10 外
岩手県岩手郡滝沢村滝
沢字後 411-1
宮城県仙台市青葉区上
計
-
校地
10-1 外
法人専用
-
仁田谷地
岩手県久慈市本町 3 丁目
専門学校
22,880.03
巻字仁田谷地 23-56 外
庭真里 1-1、1-19
久慈幼稚園 友愛幼稚園
-
国見校地
宮城県仙台市青葉区荒
宮城県仙台市青葉区茂
大学専用
地
山林
幼稚園校
愛子字下遠野原 15-57 外 地
164
自己評価報告書
宮城県仙台市青葉区国
見六丁目 415-2 外
国見校地
合 計
データ編
-
-
-
-
1,925.00
-
1,925.00
-
128,737.04
3,703.00
2,296.11
1,925.00
251,766.00
388,427.15
法人
計
(3)平成 24 年度
【建
物】
延床面積(㎡)
所在地
施設等
大学院
宮城県仙台市青葉区国
見六丁目 415-7 外
宮城県仙台市青葉区国
見六丁目 415-6 外
宮城県仙台市青葉区国
見六丁目 415-7 外
18,088.32
-
-
-
-
18,192.86
3 号館
112.36
12,958.26
-
-
-
-
13,070.62
体育館
-
3,023.43
-
-
-
-
3,023.43
-
6,306.16
-
-
-
-
6,306.16
園舎・車庫
-
-
880.66
-
-
-
880.66
校舎
-
2,042.61
-
-
-
230.87
2,273.48
寄宿舎等
-
3,939.13
-
-
-
404.73
4,343.86
学生ホール
-
686.10
-
-
-
-
686.10
第一園舎
-
-
-
481.70
-
-
481.70
第二園舎
-
-
-
139.85
-
-
139.85
2 号館
-
-
-
-
14,344.07
-
14,344.07
-
-
-
-
1,455.78
-
1,455.78
-
-
-
-
679.96
-
679.96
-
-
-
-
168.96
-
168.96
216.90
47,044.01
880.66
621.55
16,648.77
635.60
66,047.49
5 号館
(本部棟)
岩手県久慈市本町三丁
目9外
岩手県久慈市長内町第 8
地割 9-10 外
岩手県久慈市本町三丁
目 10-1
宮城県仙台市青葉区上
愛子字下遠野原 15-59
宮城県仙台市青葉区上
愛子字下遠野原 15-59
宮城県仙台市青葉区国
見六丁目 435-4 外
宮城県仙台市青葉区国
4 号館(土木
見六丁目 405-3 外
実習棟)
宮城県仙台市青葉区国
厚生棟
見六丁目 45-16
(購買棟)
宮城県仙台市青葉区国
見六丁目 415-7
合
【土
専門学校
104.54
見六丁目 8-5 外
目 10-1 外
久慈幼稚園 友愛幼稚園
1 号館
宮城県仙台市青葉区国
岩手県久慈市本町三丁
大学
ラウンジ棟
計
地】
面積(㎡)
所在地
施設等
大学院専用
宮城県仙台市青葉区国
見六丁目 8-1 外
-
-
22,880.03
-
21,698.00
-
-
-
-
21,698.00
茂庭校地
-
60,783.00
-
-
-
90,486.00
151,269.00
久慈校地
-
11,921.91
3,703.00
-
-
-
15,624.91
-
11,454.10
-
-
-
-
11,454.10
岩手県久慈市長内町第8 寄 宿 舎 敷
地割 9-10 外
計
-
校地
10-1 外
法人専用
-
仁田谷地
岩手県久慈市本町 3 丁目
専門学校
22,880.03
巻字仁田谷地 23-56 外
庭真里 1-1、1-19
久慈幼稚園 友愛幼稚園
-
国見校地
宮城県仙台市青葉区荒
宮城県仙台市青葉区茂
大学専用
地
165
自己評価報告書
岩手県岩手郡滝沢村滝
沢字後 411-1
宮城県仙台市青葉区上
山林
幼稚園校
愛子字下遠野原 15-57 外 地
宮城県仙台市青葉区国
見六丁目 415-2 外
国見校地
合 計
データ編
-
-
-
-
-
161,280.00
161,280.00
-
-
-
2,296.11
-
-
2,296.11
-
-
-
-
1,925.00
-
1,925.00
-
128,737.04
3,703.00
2,296.11
1,925.00
251,766.00
388,427.15
法人
計
(4)平成 25 年度
【建
物】
延床面積(㎡)
所在地
施設等
大学院
宮城県仙台市青葉区国
見六丁目 415-7 外
宮城県仙台市青葉区国
見六丁目 415-6 外
宮城県仙台市青葉区国
見六丁目 415-7 外
18,088.32
-
-
-
-
18,192.86
3 号館
112.36
12,958.26
-
-
-
-
13,070.62
体育館
-
3,023.43
-
-
-
-
3,023.43
-
6,306.16
-
-
-
-
6,306.16
園舎・車庫
-
-
880.66
-
-
-
880.66
校舎
-
2,042.61
-
-
-
230.87
2,273.48
寄宿舎等
-
3,939.13
-
-
-
404.73
4,343.86
学生ホール
-
686.10
-
-
-
-
686.10
第一園舎
-
-
-
481.70
-
-
481.70
第二園舎
-
-
-
139.85
-
-
139.85
2 号館
-
-
-
-
14,344.07
-
14,344.07
-
-
-
-
1,455.78
-
1,455.78
-
-
-
-
679.96
-
679.96
-
-
-
-
168.96
-
168.96
216.90
47,044.01
880.66
621.55
16,648.77
635.60
66,047.49
5 号館
(本部棟)
岩手県久慈市本町三丁
目9外
岩手県久慈市長内町第 8
地割 9-10 外
岩手県久慈市本町三丁
目 10-1
宮城県仙台市青葉区上
愛子字下遠野原 15-59
宮城県仙台市青葉区上
愛子字下遠野原 15-59
宮城県仙台市青葉区国
見六丁目 435-4 外
宮城県仙台市青葉区国
4 号館(土木
見六丁目 405-3 外
実習棟)
宮城県仙台市青葉区国
厚生棟
見六丁目 45-16
(購買棟)
宮城県仙台市青葉区国
見六丁目 415-7
合
【土
専門学校
104.54
見六丁目 8-5 外
目 10-1 外
久慈幼稚園 友愛幼稚園
1 号館
宮城県仙台市青葉区国
岩手県久慈市本町三丁
大学
ラウンジ棟
計
地】
面積(㎡)
所在地
施設等
大学院専用
宮城県仙台市青葉区国
見六丁目 8-1 外
国見校地
宮城県仙台市青葉区荒
仁田谷地
巻字仁田谷地 23-56 外
校地
宮城県仙台市青葉区茂
庭真里 1-1、1-19
茂庭校地
大学専用
久慈幼稚園 友愛幼稚園
専門学校
法人専用
計
-
22,880.03
-
-
-
-
22,880.03
-
21,698.00
-
-
-
-
21,698.00
-
60,783.00
-
-
-
90,486.00
151,269.00
166
自己評価報告書
岩手県久慈市本町 3 丁目
10-1 外
久慈校地
岩手県久慈市長内町第8 寄 宿 舎 敷
地割 9-10 外
地
岩手県岩手郡滝沢村滝
沢字後 411-1
宮城県仙台市青葉区上
山林
幼稚園校
愛子字下遠野原 15-57 外 地
宮城県仙台市青葉区国
見六丁目 415-2 外
合 計
国見校地
データ編
-
11,921.91
3,703.00
-
-
-
15,624.91
-
11,454.10
-
-
-
-
11,454.10
-
-
-
-
-
161,280.00
161,280.00
-
-
-
2,296.11
-
-
2,296.11
-
-
-
-
1,925.00
-
1,925.00
-
128,737.04
3,703.00
2,296.11
1,925.00
251,766.00
388,427.15
167
自己評価報告書
データ編
17.東日本大震災の被災状況及び対応
(1)学生・園児等の安否状況(平成 23 年 3 月 31 日現在)
学
校
名
在籍者数
東北文化学園大学
安否判明者数
不明者数
2,094 人
2,093 人
1人
14 人
14 人
0人
友愛幼稚園
104 人
104 人
0人
久慈幼稚園
112 人
112 人
0人
東北文化学園専門学校
687 人
687 人
0人
東北文化学園大学院
※
残念ながら東北文化学園大学の不明者 1 人(医療福祉学部保健福祉学科 3 年)は、平成 23 年 4 月 4
日逝去が確認された。
※
教職員は全員無事だったが、親族の方が逝去された者及び住居等が被災した者数人が確認された。
※
平成 23 年度入学予定者の安否についても確認を行った。
(2)施設設備の被災状況(平成 23 年 3 月 31 日現在)
学
校
名
東北文化学園大学
主
な
被
災
状
況
1・3号館エキスパンション破損、1 号館屋上トランス大破、体育館壁面破
損
友愛幼稚園
井戸水給水管破損
久慈幼稚園
園舎壁亀裂
東北文化学園専門学校
2 号館エキスパンション破損、給水系統漏水、教室壁面破損
その他
メールシステム不通、構内インターロッキング陥没、備品破損
※ 施設設備の復旧工事は、平成 23 年 4 月 4 日から開始した。
※ 復旧工事費(全ての器具等を含む)の概算金額は、118,800,000 円であった。
(3)修学支援状況
1)経済的な修学支援
【平成 23 年度支援内容】
被災区分
入学金・学費等免除
家計支持者死亡・行方不明
入学金全額免除
自宅全壊
年間の学費等全額免除
自宅大規模半壊
入学金全額免除
自宅半壊
年間の学費等半額免除
自宅一部損壊
入学金全額免除
年間の学費等 30%免除
警戒区域又は計画的避難区域に住所
入学金の全額免除
があり避難した者
後期授業料の全額免除
緊急奨学金
300,000 円
200,000 円
100,000 円
-
※“学費等”とは、大学・大学院は授業料、実験実習費及び施設設備費のこと、久慈幼稚園は
保育料、教材費、施設設備費、維持費及び保健衛生料のこと、友愛幼稚園は保育料、教材費
及び施設費のこと、専門学校は、授業料及び施設設備費のことをいう。
168
自己評価報告書
データ編
【平成 23 年度支援数及び支援総額】
支援総数
大学・大学院
学費免除額
緊急奨学金
補助金額(国・県)
318 人
261,180,000 円
56,500,000 円
157,989,000 円
久慈幼稚園
1人
283,920 円
300,000 円
249,589 円
友愛幼稚園
5人
1,280,500 円
500,000 円
1,270,000 円
70 人
42,747,000 円
14,800,000 円
22,833,000 円
394 人
305,491,420 円
72,100,000 円
182,341,589 円
専門学校
合
計
【平成 24 年度東日本大震災に伴う特別措置制度】
入学検定料免除
入学金免除
授業料免除
支援合計
3,570,000 円
(102 人)
7,900,000 円
(60 人)
61,200,000 円
(198 人)
72,670,000 円
久慈幼稚園
-
-
103,980 円
(1 人)
103,980 円
友愛幼稚園
-
-
839,500 円
(4 人)
839,500 円
262,500 円
(16 人)
1,755,000 円
(22 人)
12,625,000 円
(54 人)
14,642,500 円
3,832,500 円
(118 人)
9,655,000 円
(82 人)
74,768,480 円
(257 人)
88,255,980 円
大学
専門学校
合
計
【平成 25 年度東日本大震災に伴う特別措置制度】
入学検定料免除
入学金免除
授業料免除
支援合計
4,080,000 円
(108 人)
9,150,000 円
(68 人)
37,550,000 円
(121 人)
50,780,000 円
久慈幼稚園
-
-
513,840 円
(2 人)
513,840 円
友愛幼稚園
-
-
2,346,000 円
(9 人)
2,346,000 円
292,500 円
(19 人)
2,040,000 円
(26 人)
9,907,500 円
(42 人)
12,240,000 円
4,372,500 円
(127 人)
11,190,000 円
(94 人)
50,317,340 円
(174 人)
65,879,840 円
大学
専門学校
合
計
【平成 24 年度授業料減免制度】
授業料減免
27,350,000 円
(139 人)
大学
6,491,000 円
(42 人)
専門学校
合
計
33,841,000 円
(181 人)
169
自己評価報告書
データ編
【平成 25 年度授業料減免制度】
授業料減免
23,300,000 円
(100 人)
大学
6,391,000 円
(43 人)
専門学校
合
29,691,000 円
(143 人)
計
(4)教育現場正常化促進事業実施経費
【平成 23 年度】
人件費
研修費
2,484,706 円
事務費
756,000 円
合計
376,298 円
3,617,004 円
【平成 24 年度】
人件費
研修費
6,417,476 円
事務費
1,764,000 円
合計
573,300 円
8,754,776 円
【平成 25 年度】
人件費
研修費
8,044,672 円
事務費
2,268,000 円
合計
500,879 円
10,813,551 円
(5)建物、施設設備等の復旧等
1)被災した建物及び設備(備品等)の復旧状況等(平成 23 年度)
主な復旧内容
復旧経費
補助金額(国・県)
1・3 号館エキスパンション、1 号館屋上変圧器
交換、3 号館屋上防水、1・3・4・5 号館内壁亀裂、
3・5 号館外壁亀裂、体育館壁面破損、ネットワ
大学・大学院
ークシステム、インターロッキング等
119,490,299 円
58,440,000 円
1,627,500 円
1,329,000 円
2,257,920 円
1,898,000 円
79,183,844 円
57,274,000 円
202,559,563 円
118,941,000 円
3 次元動作解析システム一式、脳波計、パソコ
ン、キャビネット等
久慈幼稚園
友愛幼稚園
旧園舎及びプレイルーム内壁亀裂
園舎外壁及びテラスの亀裂、窓ガラス、給水配
管漏水
2 号館エキスパンション、2 号館屋上防水、2 号
館内外壁亀裂、2 号館給水系統漏水等
専門学校
視野計、デジタルピアノ、パソコンディスプレ
イ、キャビネット等
合
計
170
自己評価報告書
データ編
(6)復興支援活動一覧(平成 24 年度)
テーマ
所属
1
地域連携センターのボランティア活動
大学
2
臨床工学科とその卒業生が勤務している人工透析施設と
の協力による、津波で失われた施設の透析患者の救命活動
3
看護学科による被災経験を活かした生活用品の工夫
大学
看護学科
4
原発被災地域の室内除染についてのさまざまな工夫や提
言
大学
人間環境デザイン学科
5
ロービジョンのひとびとが被災した場合の避難誘導法に
ついての提言
大学
リハビリテーション学科
視覚機能学専攻
6
仮設住宅の室内環境調査とその改善についての提言
大学
人間環境デザイン学科
7
非常時飲料水の給水方法に関する提言
大学
人間環境デザイン学科
専門学校
総合政策学科
臨床工学科
(7)本学の主な震災復興、被災者支援ボランティア活動一覧(平成 24 年度)
プロジェクト名
1
一緒に春を待とう!プロジェクト
2
被災地ドキュメント(定点観測)プ
ロジェクト
3
学生の数だけ鍋帽子とあったかいメ
ッセージを届けようプロジェクト
4
“あなたのお話をお聞きし隊!”プ
ロジェクト
5
NS プロジェクト
6
健康支援隊
7
“未来”心と心をつなげるプロジェ
クト
活動内容
秋田県の障害者小規模作業所と連携し、春に開花するチュ
ーリップ等の球根を植えた植木鉢を仮設団地の各世帯に届
ける。(名取市、女川町)
宮城県内の被災沿岸地域に定点を設け、記録写真と現地住
民の証言を長期的に記録化し、東日本大震災の被害を多角
的に検証するプロジェクト。
調理で加熱した鍋に、綿入れの帽子をかぶせて保温する調
理用具「鍋帽子」を、有志学生及び教員が製作し仮設住宅
団地の各世帯に絵手紙を添えて配付する活動。
平成 23 年の秋から、宮城県女川町内各所の仮設団地を巡り、
住民の方々に様々なレクリエーション活動を提供するサロ
ン活動。
平成 23 年 8 月から、ひと月に1度、180 戸の仮設住宅の住
民に用意した季節の絵手紙を手渡しながら安否と健康状態
を確認、コミュニケーションを図る活動。
メンバー約 40 名で数チームを編成。1チームずつ交代で名
取市内の仮設団地を訪問し、入居者の体調確認やバイタル
サイン測定、マッサージ等の提供活動を定期的に実施。
一昨年の大震災を教訓とし、災害時に被災者自身が速やか
に生活上の困難を克服するための生活用品の活用アイデア
や、健康体操の方法などを蓄積しパンフレット化する活動。
171
自己評価報告書
172
データ編
自己評価報告書
データ編
18.財務諸表(資金収支計算書・貸借対照表・財産目録)
(1)平成22年度
資金収支計算書
収
入
の
(単位:千円)
部
科
目
予
算
学生生徒等納付金収入
決
算
差
異
3,949,668
3,873,493
76,174
手数料収入
36,527
39,821
△ 3,295
寄付金収入
3,100
2,782
317
補助金収入
160,703
169,883
△ 9,180
113,950
118,975
△ 5,025
46,753
50,908
△ 4,155
資産運用収入
19,477
19,004
472
資産売却収入
200
200
0
事業収入
80,058
85,172
△ 5,114
雑収入
19,500
21,053
1,553
前受金収入
912,808
912,481
326
その他の収入
220,908
199,430
21,477
△ 1,246,613
△ 1,275,960
29,347
前年度繰越支払資金
5,039,473
503,947
収入の部
4,660,283
4,551,310
国庫補助金収入
地方公共団体補助金収入
資金収入調整勘定
支
出
合計
の
108,973
部
科
目
予
算
人件費支出
決
算
差
異
2,108,922
2,108,379
542
教育研究経費支出
969,402
824,576
144,825
管理経費支出
537,779
475,037
62,741
借入金等利息支出
14,879
14,879
0
借入金等返済支出
429,848
429,848
0
施設関係支出
63,006
16,018
46,987
設備関係支出
110,112
146,473
△ 36,361
その他の支出
295,732
282,255
13,476
△ 265,724
△ 183,835
△ 81,888
396,324
437,675
△ 41,351
4,660,283
4,551,310
108,973
資金支出調整勘定
次年度繰越支払資金
支出の部
合計
注)千円未満切り捨てのため、合計は一致しない場合がある。
173
自己評価報告書
データ編
消費収支計算書
(単位:千円)
消 費 収 入 の 部
科
目
予
学生生徒等納付金
算
決
算
差
異
3,949,668
3,873,493
76,174
手数料
36,526
39,821
△ 3,295
寄付金
6,343
5,575
767
補助金
160,703
169,883
△ 9,180
113,950
118,975
△ 5,025
46,753
50,908
△ 4,155
資産運用収入
19,477
19,004
472
資産売却差額
0
200
△ 200
事業収入
80,058
85,172
△ 5,114
雑収入
19,500
21,168
△ 1,668
4,272,276
4,214,319
57,956
△ 471,432
△ 343,306
△ 128,125
3,800,844
3,871,013
△ 70,168
国庫補助金
地方公共団体補助金
帰属収入合計
基本金組入額合計
消費収入の部
合計
消 費 支 出 の 部
科
目
予
算
決
算
差
異
人件費
2,138,922
2,121,498
17,424
教育研究経費
1,505,000
1,401,688
103,311
655,660
583,191
72,468
借入金等利息
14,879
14,879
0
資産処分差額
0
5,458
△ 5,458
徴収不能額
0
4,950
△ 4,950
4,314,462
4,131,667
182,795
513,618
260,653
前年度繰越消費支出超過額
10,813,086
10,813,086
翌年度繰越消費支出超過額
11,326,704
11,073,740
管理経費
消費支出の部
合計
当年度消費支出超過額
注)千円未満切り捨てのため、合計は一致しない場合がある。
174
自己評価報告書
データ編
貸借対照表
(単位:千円)
資産の部
科
目
名
固定資産
有形固定資産
本
年
度
末
前
年
度
末
増
減
[
24,083,090]
[
24,609,900]
[
△526,809]
(
23,370,566)
(
23,834,555)
(
△463,988)
土地
5,664,201
5,664,201
0
建物
16,546,545
17,036,380
△489,835
構築物
324,426
378,000
△53,574
教育研究用機器備品
152,218
170,552
△18,333
72,609
74,374
△1,764
図書
475,940
459,394
16,546
車両
8,819
1,239
7,580
125,805
50,411
75,393
その他の機器備品
その他
その他の固定資産
(
712,523)
有価証券
その他
流動資産
[
(
775,345)
(
△62,821)
6,000
11,000
△4,999
706,523
764,345
△57,821
596,470]
[
614,969]
[
△18,498]
現金・預金
437,675
503,947
△66,271
その他
158,794
111,022
47,772
24,679,561
25,224,869
△545,308
資産の部
合計
負債の部
科
目
名
固定負債
本
年
[
度
末
3,001,219]
長期借入金
前
年
[
度
末
増
3,281,738]
減
[
△280,519]
2,568,852
2,919,561
△350,708
退職給与引当金
324,577
311,458
13,118
その他
107,789
50,718
57,070
流動負債
[
1,524,940]
[
1,872,382]
[
△347,441]
短期借入金
350,708
429,848
△79,140
前受金
912,481
1,170,613
△258,131
その他
261,750
271,920
△10,169
4,526,160
5,154,121
△627,961
負債の部
合計
基本金の部
科
目
名
本
年
度
末
前
年
度
末
増
減
第1号基本金
30,965,141
30,648,835
316,306
第4号基本金
262,000
235,000
27,000
175
自己評価報告書
基本金の部
合計
データ編
31,227,141
30,883,835
343,306
消費収支差額の部
科
目
名
本
年
翌年度繰越消費支出超過額
消費収支差額の部
科
合計
目
名
負債の部、基本金の部
消費収支差額の部
本
度
末
前
年
度
末
増
11,073,740
10,813,086
260,653
△11,073,740
△10,813,086
△260,653
年
度
末
前
年
度
末
増
合計
24,679,561
25,224,869
財産目録
Ⅱ
Ⅲ
減
及び
注)千円未満は切り捨てているため、合計は一致しない場合がある。
Ⅰ
減
24,679,561 千円
24,072,972 千円
00,606,589 千円
00,000,000 千円
4,526,160 千円
20,153,401 千円
資産総額
内 基本財産
運用財産
収益事業財産
負債総額
正味財産
金 額
区 分
一 資産額
(一) 基本財産
1 土地
388,427.15
㎡
5,664,201 千円
2 建物
66,047.49
㎡
16,546,545 千円
118,310
冊
475,940 千円
12,679
点
350,633 千円
3 図書
4 教具・校具・備品
1,035,651 千円
5 その他
(二) 運用財産
1 現金・預金
437,675 千円
2 その他
168,913 千円
24,679,561 千円
資産総額
二 負債額
1 固定負債
2,568,852 千円
(1) 長期借入金
432,367 千円
(2) その他
2 流動負債
350,708 千円
(1) 短期借入金
1,174,231 千円
(2) その他
4,526,160 千円
負債総額
20,153,401 千円
正味財産(資産総額-負債総額)
※千円未満は切り捨てているため、合計と一致しない場合がある。
1.基本財産・・・私立学校に必要な施設及び設備又はこれらに要する資金
2.運用財産・・・私立学校の経営に必要な財産
(2)平成23年度
176
△545,308
自己評価報告書
データ編
資金収支計算書
収
入
の
(単位:千円)
部
科
目
予
学生生徒等納付金収入
算
決
算
差
異
3,733,098
3,705,937
27,161
手数料収入
45,877
36,821
9,056
寄付金収入
20,025
17,434
2,590
補助金収入
631,056
632,255
△ 1,199
578,342
578,306
36
52,713
53,949
△ 1,235
資産運用収入
19,756
18,642
1,113
事業収入
72,594
80,930
△ 8,336
雑収入
10,658
10,584
73
1,112,296
1,256,434
△ 144,138
166,524
144,639
21,885
△ 1,053,000
△ 1,058,837
5,837
437,675
437,675
5,196,562
5,282,520
国庫補助金収入
地方公共団体補助金収入
前受金収入
その他の収入
資金収入調整勘定
前年度繰越支払資金
収入の部
支
出
合計
の
△ 85,957
部
科
目
予
算
決
算
差
異
人件費支出
2,220,398
2,158,732
61,665
教育研究経費支出
1,361,072
1,206,498
154,574
516,950
410,355
106,595
借入金等利息支出
13,596
13,596
0
借入金等返済支出
350,708
350,708
0
施設関係支出
9,785
1,643
8,141
設備関係支出
79,753
68,545
11,207
その他の支出
209,174
206,168
3,006
管理経費支出
[予備費]
(
資金支出調整勘定
合計
0
20,000
20,000
△ 160,411
△ 127,970
△ 32,441
575,534
994,240
△ 418,706
5,196,562
5,282,520
△ 85,957
次年度繰越支払資金
支出の部
0)
注)千円未満切り捨てのため、合計は一致しない場合がある。
177
自己評価報告書
データ編
消費収支計算書
(単位:千円)
消 費 収 入 の 部
科
目
予
学生生徒等納付金
算
決
算
差
異
3,733,098
3,705,937
27,161
手数料
45,877
36,821
9,056
寄付金
22,525
19,300
3,224
補助金
631,056
632,255
△ 1,199
578,342
578,306
36
52,713
53,949
△ 1,235
資産運用収入
19,756
18,642
1,113
事業収入
72,594
80,930
△ 8,336
雑収入
10,658
10,585
72
4,535,565
4,504,473
31,092
△ 365,169
△ 355,935
△ 9,234
4,170,396
4,148,538
21,858
国庫補助金
地方公共団体補助金
帰属収入合計
基本金組入額合計
消費収入の部
合計
消 費 支 出 の 部
科
目
予
算
決
算
差
異
人件費
2,286,838
2,232,948
53,889
教育研究経費
1,896,670
1,673,281
223,389
634,832
512,488
122,344
借入金等利息
13,596
13,596
0
資産処分差額
0
45,819
△ 45,819
40,560
52,050
△ 11,490
管理経費
徴収不能額
[予備費]
消費支出の部
(
合計
20,000
20,000
4,530,184
722,101
381,646
11,073,740
11,073,740
0
20,830
11,795,841
11,434,556
基本金取崩額
翌年度繰越消費支出超過額
0
4,892,497
当年度消費支出超過額
前年度繰越消費支出超過額
0)
注)千円未満切り捨てのため、合計は一致しない場合がある。
178
362,313
自己評価報告書
データ編
貸借対照表
(単位:千円)
資産の部
科
目
名
固定資産
有形固定資産
本
年
度
末
前
年
度
末
増
減
[
23,466,461]
[
24,083,090]
[
△616,628]
(
22,775,916)
(
23,370,566)
(
△594,650)
土地
5,664,201
5,664,201
0
建物
16,040,943
16,546,545
△505,601
構築物
262,097
324,426
△62,328
教育研究用機器備品
152,882
152,218
664
69,338
72,609
△3,271
図書
467,921
475,940
△8,018
車両
6,559
8,819
△2,260
111,971
125,805
△13,833
その他の機器備品
その他
その他の固定資産
(
690,545)
有価証券
その他
流動資産
[
(
712,523)
(
△21,978)
6,000
6,000
0
684,545
706,523
△21,978
1,209,102]
[
596,470]
[
612,632]
現金・預金
994,240
437,675
556,564
その他
214,862
158,794
56,067
24,675,564
24,679,561
△3,996
資産の部
合計
負債の部
科
目
名
固定負債
本
年
[
度
2,707,652]
長期借入金
退職給与引当金
[
年
[
度
末
増
3,001,219]
減
[
△293,566]
2,568,852
△350,381
398,792
324,577
74,215
90,389
107,789
△17,400
1,840,221]
短期借入金
前
2,218,470
その他
流動負債
末
[
1,524,940]
[
315,280]
350,381
350,708
△327
前受金
1,256,434
912,481
343,953
その他
233,404
261,750
△28,345
4,547,874
4,526,160
21,713
負債の部
合計
基本金の部
科
目
名
本
年
度
末
前
年
度
末
増
減
第1号基本金
31,274,246
30,965,141
309,105
第4号基本金
288,000
262,000
26,000
179
自己評価報告書
基本金の部
合計
データ編
31,562,246
31,227,141
335,105
消費収支差額の部
科
目
名
本
年
翌年度繰越消費支出超過額
消費収支差額の部
科
合計
目
名
負債の部、基本金の部
消費収支差額の部
本
度
末
前
年
度
末
増
減
11,434,556
11,073,740
360,815
△11,434,556
△11,073,740
△360,815
年
度
末
前
年
度
末
増
減
及び
合計
24,675,564
24,679,561
△3,996
注)千円未満切り捨てのため、合計は一致しない場合がある。
財産目録
Ⅰ
24,675,564 千円
23,457,940 千円
1,217,624 千円
00,000,000 千円
4,547,874 千円
20,127,690 千円
資産総額
内 基本財産
運用財産
収益事業財産
負債総額
正味財産
Ⅱ
Ⅲ
金 額
区 分
一 資産額
(一) 基本財産
1 土地
388,427.15
㎡
5,664,201 千円
2 建物
66,047.49
㎡
16,040,943 千円
116,422
冊
467,921 千円
12,436
点
222,221 千円
3 図書
4 教具・校具・備品
1,062,652 千円
5 その他
(二) 運用財産
994,240 千円
1 現金・預金
223,383 千円
2 その他
24,675,564 千円
資産総額
二 負債額
1 固定負債
2,218,470 千円
(1) 長期借入金
489,182 千円
(2) その他
2 流動負債
350,381 千円
(1) 短期借入金
1,489,839 千円
(2) その他
4,547,874 千円
負債総額
20,127,690 千円
正味財産(資産総額-負債総額)
※千円未満切り捨てのため、合計は一致しない場合がある。
1.基本財産・・・私立学校に必要な施設及び設備又はこれらに要する資金
2.運用財産・・・私立学校の経営に必要な財産
180
自己評価報告書
データ編
(3)平成24年度
資金収支計算書
収
入
の
(単位:千円)
部
科
目
予
学生生徒等納付金収入
算
決
算
差
異
3,924,817
3,927,953
△ 3,136
手数料収入
40,904
40,825
78
寄付金収入
6,200
3,379
2,820
補助金収入
519,771
520,453
△ 681
449,289
449,289
0
70,482
71,164
△ 681
資産運用収入
21,949
22,361
△ 412
事業収入
80,883
81,332
△ 449
雑収入
10,000
9,381
618
1,242,812
1,235,262
7,549
250,910
219,499
31,411
△ 1,301,434
△ 1,303,536
2,101
994,240
994,240
5,791,053
5,751,154
国庫補助金収入
地方公共団体補助金収入
前受金収入
その他の収入
資金収入調整勘定
前年度繰越支払資金
収入の部
支
出
合計
の
39,898
部
科
目
予
算
決
算
差
異
人件費支出
2,325,702
2,175,362
150,340
教育研究経費支出
1,162,322
972,174
190,148
411,627
395,859
15,767
借入金等利息支出
12,021
12,021
0
借入金等返済支出
350,381
350,381
0
設備関係支出
99,812
107,064
△ 7,252
資産運用支出
350,000
350,000
0
その他の支出
243,404
240,078
3,326
管理経費支出
[予備費]
(
資金支出調整勘定
合計
0
5,964
5,964
△ 162,678
△ 182,855
20,176
992,495
1,331,067
△ 338,572
5,791,053
5,751,154
39,898
次年度繰越支払資金
支出の部
0)
注)千円未満切り捨てのため、合計は一致しない場合がある。
181
自己評価報告書
データ編
消費収支計算書
(単位:千円)
消 費 収 入 の 部
科
目
予
学生生徒等納付金
算
決
算
差
異
3,924,817
3,927,953
△ 3,136
手数料
40,904
40,825
78
寄付金
11,100
8,349
2,750
補助金
519,771
520,453
△ 681
449,289
449,289
0
70,482
71,164
△ 681
資産運用収入
21,949
22,361
△ 412
事業収入
80,883
81,332
△ 449
雑収入
10,000
9,382
617
4,609,424
4,610,658
△ 1,233
△ 385,532
△ 387,120
1,587
4,223,891
4,223,537
353
国庫補助金
地方公共団体補助金
帰属収入合計
基本金組入額合計
消費収入の部
合計
消 費 支 出 の 部
科
目
予
算
決
算
差
異
人件費
2,386,931
2,243,141
143,790
教育研究経費
1,697,920
1,489,705
208,215
529,508
508,478
21,030
借入金等利息
12,021
12,021
0
資産処分差額
2,354
639
1,714
50,327
68,614
△ 18,287
管理経費
徴収不能額
[予備費]
消費支出の部
(
合計
0)
0
5,964
5,964
4,685,027
4,322,601
461,135
99,063
前年度繰越消費支出超過額
11,434,556
11,434,556
翌年度繰越消費支出超過額
11,895,692
11,533,619
当年度消費支出超過額
注)千円未満切り捨てのため、合計は一致しない場合がある。
182
362,426
自己評価報告書
データ編
貸借対照表
(単位:千円)
資産の部
科
目
名
固定資産
有形固定資産
本
年
度
末
前
年
度
末
増
減
[
23,293,786]
[
23,466,461]
[
△172,675]
(
22,258,085)
(
22,775,916)
(
△517,830)
土地
5,664,201
5,664,201
0
建物
15,552,203
16,040,943
△488,739
構築物
200,165
262,097
△61,931
教育研究用機器備品
138,411
152,882
△14,471
71,690
69,338
2,352
図書
477,824
467,921
9,902
車両
4,884
6,559
△1,674
148,703
111,971
36,731
その他の機器備品
その他
その他の固定資産
(
1,035,700)
有価証券
その他
流動資産
[
合計
(
345,155)
6,000
0
1,029,700
684,545
345,155
[
1,209,102]
[
181,289]
1,331,067
994,240
336,826
59,324
214,862
△155,537
24,684,178
24,675,564
8,613
その他
資産の部
690,545)
6,000
1,390,392]
現金・預金
(
負債の部
科
目
名
固定負債
本
年
[
度
末
2,413,062]
長期借入金
前
年
[
度
末
増
2,707,652]
減
[
△294,590]
1,833,551
2,218,470
△384,919
退職給与引当金
466,572
398,792
67,779
その他
112,938
90,389
22,549
流動負債
[
1,855,369]
短期借入金
[
1,840,221]
[
15,147]
384,919
350,381
34,537
前受金
1,235,262
1,256,434
△21,172
その他
235,187
233,404
1,782
4,268,431
4,547,874
△279,442
負債の部
合計
基本金の部
科
目
名
本
年
度
末
前
年
度
末
増
減
第1号基本金
31,641,367
31,274,246
367,120
第4号基本金
308,000
288,000
20,000
183
自己評価報告書
基本金の部
合計
データ編
31,949,367
31,562,246
387,120
消費収支差額の部
科
目
名
本
年
翌年度繰越消費支出超過額
消費収支差額の部
科
合計
目
名
負債の部、基本金の部
消費収支差額の部
本
度
末
前
年
度
末
増
減
11,533,619
11,434,556
99,063
△11,533,619
△11,434,556
△99,063
年
度
末
前
年
度
末
増
減
及び
合計
24,684,178
24,675,564
注)千円未満切り捨てのため、合計は一致しない場合がある。
財産目録
Ⅰ
資産総額
内 基本財産
運用財産
収益事業財産
Ⅱ
負債総額
Ⅲ
正味財産
24,684,178 千円
23,285,827 千円
1,398,351 千円
00,000,000 千円
4,268,431 千円
20,415,747 千円
金 額
区 分
一 資産額
(一) 基本財産
1 土地
388,427.15
㎡
5,664,201 千円
2 建物
66,047.49
㎡
15,552,203 千円
119,054
冊
477,824 千円
12,491
点
358,805 千円
3 図書
4 教具・校具・備品
1,232,791 千円
5 その他
(二) 運用財産
1,331,067 千円
1 現金・預金
67,283 千円
2 その他
24,684,178 千円
資産総額
二 負債額
1 固定負債
1,833,551 千円
(1) 長期借入金
579,510 千円
(2) その他
2 流動負債
384,919 千円
(1) 短期借入金
1,470,449 千円
(2) その他
4,268,431 千円
負債総額
20,415,747 千円
正味財産(資産総額-負債総額)
※千円未満切り捨てのため、合計は一致しない場合がある。
1.基本財産・・・私立学校に必要な施設及び設備又はこれらに要する資金
2.運用財産・・・私立学校の経営に必要な財産
184
8,613