2016 年度 日本健康相談活動学会 夏季セミナー開催要項 テーマ 健康相談活動の原点「体から心を観る」 1.趣旨 社会の急激な変化は、子どもたちの心身の健康にも影響し、その課題は複雑多様化・深刻化しています。命に 関わる健康問題も増加し、学校教育現場はその対応に苦慮している状況もあります。子どもの心身の健康課題解 決のための支援において、個々の対応においてもコーディネーターの役割としても、養護教諭の果たす役割はま すます重要になっています。 今年の夏季セミナーは、参加者の皆様のニーズに応えるとともに、個々のスキルアップを図るため、これまで よりも選択肢を増やしました。1 日目には、共通講義と選択2コース、2日目は選択3コースを計画しました。1 日目の終わりには気軽な気持ちで、参加者との相互交流により「出会い」や「学び」を分かち合う「ティーパ-テ ィー」を企画しています。 2.主 催 : 日 本 健 康 相 談 活 動 学 会 3.日 時 後 援 :京 都 市 教 育 委 員 会 2016 年 8 月 20 日(土)~21 日(日) 4.会場 京都女子大学 住所 〒605-8501 京都市東山区今熊野北日吉町35番地 *京都女子大学 HP http://www.kyoto-wu.ac.jp/ *夏季セミナーHP http://jahca.org/ 5.内容 1日目【コース共通】 講義1: 養護教諭の原点から見る不易と流行 ―戦後最大の教育改革に養護教諭はどう向き合うか― 今、「これからの教員の資質能力の向上」「学校の組織運営改革(チーム学校)」「地域からの学校改革(地域と学校 の連携・協働)」等の中教審答申を受け学校教育法、教特法など 6 本の法律改正など戦後最大と言われる教育改革が進 んでいます。日本健康相談活動学会も昨年設立した養護教諭関係団体連絡会の中で、養護教諭の資質能力の向上方策 に関する情報収集や協議、要請などの活動を行っています。このような動きを踏まえ、今、学校現場養護教諭、養成 教育、教育行政それぞれの立場でどのように捉え、何をしていくべきかを共に考える機会とします。 (講師:理事長・女子栄養大学 三木とみ子氏) 講義2: 健康相談活動の原点「体から心を観る」ことの大切さ -実践知から明確化した「杉浦理論」- 体と心の両面への対応は、学校において余人をもって代えることのできない養護教諭の職務の特質です。それは健 康相談活動の基本ともいえます。養護教諭だからこそできる、しなければならない「体から心を観る」ことについて、 健康相談活動の原点にかえって確認する機会とします。 (講師:京都女子大学 市木美知子氏) 1日目【コース選択】 演習1: 毛布とタッチングを活かした健康相談活動のスキルアップ 子どもの心身の状態を保健室でどのようにとらえていますか?子どもの体に触れて状態を確かめていますか?子ど もの体に触れて脈拍や熱感や冷感、皮膚の状態や触れる際の子どもの反応などから子どもの状態を感じとっています か?触れる際の配慮事項を知っていますか?保健室のタオルケットや毛布を効果的に使っていますか?根拠に基づい た養護教諭のより良い対応について演習を通じて学び合います。 (講師:女子栄養大学 大沼久美子氏、所沢市教育委員会 澤村文香氏、女子栄養大学 三木とみ子氏) 演習2: 思春期における健康課題を集団の保健指導につなぐスキル 子どもたちの心身の状態や行動をみるときに、発達の観点は欠かすことはできません。ここでは特に、思春期に焦 点を絞ります。思春期の心身の課題は、 「性」のことを必ず念頭に置く必要があるでしょう。思春期という発達段階の 精神保健をふまえ、子どもたちの体や行動に現れる問題として「性」を取り上げます。個別の健康相談活動・健康相 談で把握した問題を集団の保健指導につなぐという観点から、精神保健についての講義と、集団を対象とした保健指 導について演習を通して学びを深めます。 (講師:京都女子大学 鹿間 久美子氏) 2 日目【コース選択】 *選択していただいたコースは、1日通してのプログラムとなっており、途中でコース変更はできませんのでご注意ください。 演習3: 健康相談活動の基本的プロセスに沿って‘体から心を観る’スキルアップ 保健室に来室する子どもの多くは身体症状を訴えてきます。身体症状を的確に判断した上で心の健康問題への対 応を進める健康相談活動の基本的プロセス(診断過程・対応過程)を,症状別対応シートを活用して,事例を通し て「体から心を観る」健康相談活動の原点を学びます。また「身体的苦痛の軽減は心も癒される。心が癒されると 身体症状は消失する」保健室における体のケアと心のケアについて演習を通して深めます。小学校と中学校の事例 を取り上げます。 (講師:京都女子大学 市木美知子氏、京都市立修学院小学校 里見 嘉代子 氏、三郷町教育委員会 西村 敬子 氏) 演習4: 事例検討 参加者の現在進行している事例あるいは終結している事例について、「養護教諭の独自性や専門性の発揮」 「支援 目標・支援方針・支援方法」「子どもの状態の変容」など多様な側面から検討します。 (講師:東京家政大学 平川俊功氏、京都少年鑑別所(法務技官・精神科医)定本ゆきこ氏、 上越教育大学附属中学校 中村 直美 氏 埼玉県立草加東高等学校 道上 恵美子 氏) *演習3・4共通講義:「子どもの傷ついた心を受け止め、健康な心の発達を守っていくこと」、京都少年鑑別所 法務技官・精神科医 定本ゆきこ氏から、学校現場で生起している事例をふまえ、子どもを取り巻く家族関係や 社会等の観点から、傷ついた子どもの心の受け止めかた、関わりかたについて、様々な示唆を頂きます。 論文: 論文セミナーパート5 完結編 「論文セミナー 〜まとめてみよう実践を〜 」 ご自分の研究計画をお持ちいただき、論文作成に向けてブラッシュアップしていくための視点、方法について学び合 います。 (講師:東京学芸大学 朝倉隆司氏) 5.対象 両日、学会員・非会員問わず参加可 6.参加費 ★ *1 日のみの参加も可 2日間参加(学会員・非会員):7,000 円(テキスト代、ティーパ-ティー代、2日目昼食代含む) ☆1日目(20 日)のみ参加:4,000 円(テキスト代、ティーパ-ティー代含む) ☆2日目(21 日)のみ参加:4,000 円(テキスト代、昼食代含む) ★ 学生(院生除く):2,000 円(2 日間参加可能・テキスト代含む) (ティーパーティー(1200 円),昼食(800 円)を希望者される場合は、実費となります。 ) 7.申込み方法 下記アドレスに必要事項をご記入いただき,お申し込みください。送信後、参加費等を指定の口座へ振り込んでください。 [申込み先] 2016 年度夏季セミナー実行委員会 *ウェブのみの申し込みです。 http://goo.gl/forms/NiNXCQljiN 【振込先】 *振込手数料はご負担ください。年会費納入講座とは別の口座ですのでご注意ください。 <ゆうちょ銀行からのお振込> ゆうちょ銀行 00900-7-235907 <他銀行からのお振込> ゆうちょ銀行 0九九(ゼロキュウキュウ)店(099) 当座 0235907 口座名義人 : 日本健康相談活動学会2016夏季セミナー 8.締め切り 2016 年 7 月 29 日(金)必着 9.受講者の決定 振込確認ができました順に参加を決定します。「参加証」は、追ってメールにて返信します。「領収書」は、夏季セミナー 当日お渡しします。 10.研修内容及び日程 日本健康相談活動学会 「夏季セミナー」日程表 11:30 8 月 1 日 20 目 日 ( 土 ) 受 付 9:00 8 2 月 日 21 目 日 ( 日 ) 12:00 開 会 行 事 12:10 12:50 〈共通〉 講義Ⅰ 「養護教諭の原点から見る 不易と流行 ー戦後最大の教育改革に 養護教諭はどう向き合う かー」 三木 とみ子氏 休 憩 13:00 13:50 〈共通〉 講義Ⅱ 健康相談活動の原点「体 から心を観ることの大切 さ」 -実践知から明確化した 「杉浦理論」 市木 美知子氏 14:00 16:45 演習1 「毛布とタッチングを活かした健康相談活動のスキルアップ」 大沼 久美子 氏・澤村 文香 氏・三木 とみ子 氏 休 憩 9:30 11:45 演習3 「健康相談活動の基本的プロセスに沿って '体から心を観る’スキルアップ」 受 付 市木 美知子 氏・里見 嘉代子 氏・西村 敬子 氏 演習4 「事例検討」 平川 俊功 氏・定本 ゆきこ 氏・道上 恵美子 氏・中村 直美 氏 〈論文コース〉 「論文セミナーPart5:完結編: ~まとめてみよう実践を~」 朝倉 隆司 氏 昼 食 ・ 休 憩 17:00 18:30 テ 移 動 演習2 「思春期における健康課題を集団の保健指導につなぐスキル」 鹿間 久美子氏 12:45 13:45 演習3 「健康相談活動の基本的プロセスに沿って '体から心を観る’スキルアップ」 市木 美知子 氏・里見 嘉代子 氏 西村 敬子 氏 演習4 「事例検討」 平川 俊功 氏・定本 ゆきこ 氏 道上 恵美子 氏・中村 直美 氏 14:45 共通講義 「子どもの傷ついた 心を受け止め、健康 な心の発達を守って いくこと」 京都少年鑑別所 法務技官・精神科医 定本 ゆきこ 氏 15:00 〈論文コース〉 「論文セミナーPart5:完結編: ~まとめてみよう実践を~」 朝倉 隆司 氏 ※研修後、修了証を発行します。(1日のみ参加の場合も,受講した講義の修了証を発行します) 11.その他:宿泊等につきましては、各自で手配をお願い致します。 【申込みやお振込みに関するお問い合わせ先】 夏季セミナー事務局: 北村 米子 e-mail: [email protected] 【研修内容のお問い合わせ先】 本学会研修運営担当: 澤村 文香 e-mail:[email protected] アクセス(京都女子大学 HP より) 【JR・近鉄「京都」駅中央口から】 市バス 206 系統・208 系統または 100 系統で約 10 分、「東山七条」で下車し、東へ徒歩約 5 分。 【JR・近鉄「京都」八条口から】 プリンセスラインバスで約 10 分、「京都女子大学前」で下車。 【阪急「河原町」駅から】 ・1 番出口から、徒歩約 5 分で京阪「祇園四条」駅へ、京阪「七条」駅で下車し、東へ徒歩約 15 分。 ・6 番出口から、市バス 207 系統で約 15 分、「東山七条」で下車し、東へ徒歩約 5 分。 ・2 番出口から、河原町通を南へ約 80m、プリンセスラインバスで約 15 分、「京都女子大学前(終点)」で下車。 【京阪「七条」駅から】 東へ徒歩約 15 分。 【プリンセスライン】 京都駅八条西口から大学直通 閉 会 行 事 (イ ー 交 パ 流ー 会 )テ イ ー 【プリンセスライン】 JR 京都駅・四条河原町から京都女子大学までの直通バス運行! < 夏季セミナー参加申込内容と方法 > 【申込先】日本健康相談活動学会2016年度夏季セミナー実行委員会宛 http://goo.gl/forms/NiNXCQljiN *以下の内容を http://goo.gl/forms/NiNXCQljiN の画面から入力してください。 <入力内容> ★氏名(ふりがな) ★会員種別:学会員・非会員・学生(院生を除く) ★所属先名称 ★連絡先電話番号種別:自宅・勤務先・携帯 ★連絡先郵便番号・住所:自宅・勤務先 ★連絡用メールアドレス ★参加希望コース選択 ★参加日程および参加費 ★参加費入金合計金額 ★入金予定日 ※入金の確認が出来ないと申込みが完了しませんのでご注意ください。 ※皆様からお預かりした個人情報は、本セミナー以外で利用することはありません。
© Copyright 2025 ExpyDoc