世銀債 途上国の持続可能な発展を支える投資 August 25, 2016 途上国の持続可能な発展を支える投資 目次 世界銀行とは? なぜ世銀債なのか? 様々な投資機会を提供する世銀債 1 途上国の持続可能な発展を支える投資 世界銀行とは? 189カ国 が加盟する国際機関 (加盟国が融資対象国) 開発途上国の極度の貧困を終わらせ、世界における「繁栄の共有」を持続可能な 形で実現することを使命としています。世界銀行が掲げるこの 「2つの目標」 は 、国連の「グローバル目標」とも連携しています。 世界最大の国際開発金融機関 60年以上にわたり、途上国の開発プロジェクトへの融資(プロジェクト・ファ イナンス)を行っています。 約80カ国に約1,680億ドル(約17兆円)を融資 職員数は約1万2,000人、 米国ワシントンにある本部を含むオフィスは136か所 上位出資国は米国、日本、中国、ドイツ、英国、フランス 世界銀行の公式名称は国際復興開発銀行(IBRD) 潤沢な資本と堅実な財務方針によるAAA/Aaaの格付けを取得しています。 2 世界銀行グループ IBRD IDA IFC MIGA ICSID 国際復興開発銀行 国際開発協会 国際金融公社 多数国間投資 保証機関 投資紛争解決国際 センター 中所得国および信用力 のある低所得国の政府 に融資 低所得国の政府に無利 子の融資(クレジッ ト)や無償供与 開発途上国の民間 セクター開発を支援 世銀債の発行体 加盟国政府から 直接資金を調達 IFC 債の発行体 開発途上国への海外直 接投資を促進すべく、 投資家や貸し手に政治 リスク保険(保証)を 提供 国際投資紛争の調停と 仲裁を行う場を提供 IBRD と IFCは資本市場で債券を発行し、資本市場から自らが資金を借入れています。両機関は直接的には資本関係の無い独立した機 関として活動しています。 3 The World Bank 世界銀行の歴史 1944年、戦後の世界経済の安定と復興を目 的に国際復興開発銀行(IBRD)が設立されま した。以降、IBRDは「世界銀行」と呼ばれ るようになりました。 プロジェクト・ファイナンスのための資金を政府に依 存しないで自己調達できるような体制に。 予算を一方的に消化するだけの機関と差別化。 最初のプロジェクト・ファイナンスは、大戦からの復 興需要に応えてフランスなどヨーロッパ諸国に対して 実行。 その後、日本やその他の加盟国向けに拡大。 1960年代には、活動の焦点を途上国支援に向け、比較 的信用力の高い途上国に対し市場金利に連動した金利 条件でプロジェクトファイナンスを実行。 より所得の低い途上国に対しては、「緩やかな条件で の融資」を行う国際開発協会(IDA)を設立。 4 世界銀行の支援 分野別・地域別融資比率 教育 3% 水 12% 南アジア 12% エネルギー 14% 運輸・情報通信技術 13% 環境・天然 資源 6% 貿易・競争力 1% アフリカ 2% 東アジア・ 太平洋 18% 中東・北ア フリカ 17% 金融・市場 5% 社会・都市・農 村開発と強靭性 7% ガバナンス 6% 保健・栄養・ 人口 3% 社会的保護・労働 4% マクロ経済・財政運営 26% 分野別 ラテンアメリカ・ カリブ海 27% 欧州・中央アジア 24% 地域別 Shown for amounts over 0.5%. 5 途上国の持続可能な発展を支える投資 国別支援フレームワーク (CPF: Country Partnership Framework) 「国別支援フレームワーク (CFP)」の枠組みに基 づく「世界銀行プロジェク ト・サイクル」に沿ってプ ロジェクト・ファイナンス を実行。 • 国毎の支援政策の中で優先項目を特 定。 • 世銀の二大目標(貧困の終結と豊かさ の共有)達成に有効か検証。 • ESG(環境・社会・ガバナンス)の課題 に適切に対処しているか検証。 成果目標を達成すべく、プロジェクト・ ファイナンスを実行。 6 途上国の持続可能な発展を支える投資 目次 世界銀行とは? なぜ世銀債なのか? 様々な投資機会を提供する世銀債 7 なぜ世銀債なのか? 世界銀行は、強力な財務体質・堅実な財務政策・そして加盟国からの多大 な支援により Aaa/AAAの格付を取得しています。 実績 • 1947年に初の世銀債を発行して以来、50年以上AAAの最高格付を維持しています。 安全性 • 堅実かつ厳格な財務方針を遂行し、強力な財務構造を実現しています。 • 資金融資の対象は、加盟国政府または加盟国政府が保証するプロジェクト・ファイナ ンスのみです。 • 損失補てん的な増資やローン(プロジェクト・ファイナンス)の償却を行ったことは ありません。 • 189カ国と幅広い出資国の支援に支えられた高い信用力があります。 多様な商品ラインアップ • 世界中の機関投資家や個人投資家のご要望にお応えするために、様々な種類の世銀債 を機動的に発行しています。 支援目標 • 世界の人々の収入を増やし、貧困の終結を実現を目指します。持続可能かつ社会的に 公平な開発を進めるための資金を融資します(プロジェクト・ファイナンス)。 • 世銀債を通じて世銀が投資家の皆様から借り入れた資金は、全て社会や環境の改善を 目標とするプロジェクト・ファイナンスへの資金融資に活用されます。 8 貸借対照表 ( 2016年6月期, 単位:億米ドル) 融資残高 (a) 負債残高 US$1,670 US$1,820 流動性資産 (b) US$550 自己資本 US$370 その他資産 (c) その他資本 (c) US$1,490 US$1,520 US$3,710 US$3,710 純資産 負債と資本 (a) 貸し倒れ引当金等を含む純額 (b) 流動性資産のうち505億ドルは、流動性ポートフォリオ (c) 主に通貨スワップ取引の受取り・支払いに関連するもの 9 世界銀行の信用力 堅実な融資方針 綿密な リスクマネジメント 潤沢な流動性維持 出資国 特定の国々に融資が集中しないように分散 融資上位10カ国(IBRD分) 加盟国政府または加盟国政府が保証するプロ ジェクト・ファイナンスのみに融資 (2016年6月末時点, 単位:億米ドル) 19 190 1か国に対する融資上限額 Single Borrower Exposure Limit (SBL) 借入国は世銀への出資国でもあるため、借入 金返済は重要事項⇒遅延等の発生が少ない 優先弁済 -借入国は世界銀行からの借入金は 優先的に返済。主要格付機関や金融機関にも 周知 仮に借入金返済が遅れた場合には、当該国に 対する新たな融資(含承認済分)を凍結 130 13 60 6 国別融資総額上限を設定 全体的に世銀融資対象国の信用力が向上。現 在、融資上位国の多くが投資適格格付を取得 0 注) 2015年度に融資上限額は、インドは200億ドルまで、ブラジル、中国、 インドネシア、メキシコは190億米ドルまで拡大。ただし、上限引き上げ前の 金額を超えた場合は、年利0.5%の上乗せ金利を請求。 10 世界銀行の信用力 堅実な融資方針 綿密な リスクマネジメント 潤沢な流動性維持 厳しい財務管理ならびに堅実な財務方針に より、増資を最低限に抑制 融資総額は、授権資本に内部留保を加えた 「広義の資本金」未満を上限と世銀協定で 規定 出資国 レバレッジは最大で 1:1 (単位:億米ドル) 100% 融資総額の上限: $ 2,908 • 2016年6月30日現在 融資残高+保証残高=1,697億米ドル 融資上限額2,908億米ドルの58.3% 58.3% $1,697 対資本融資比率(Equity-to-Loans ratio) は22.7%(2016年6月期)、算定には請求払資本 を除外した「純資本額」を使用 ローン+保証残高(a) $2,475 請求払資本 通貨リスク及び金利リスクは最小限に抑制 準備金 &純利益 $275 払込資本 $158 (a) 貸倒引当金累積額引当て後のネット金額 11 世界銀行の信用力 堅実な融資方針 綿密な リスクマネジメント 潤沢な流動性維持 出資国 流動性の目標値と実績値 6ヶ月間の負債元利支払い予想最高額に 、同年度内に実行予定のローン総額の半 分を加えた額が流動性資金の「目標値」 (年度別推移、単位:億米ドル) 常に「目標値」を超える流動性を保ち、 様々な状況に柔軟に対応できる体制を維 持 • 510 450 420 380 2017年度流動性資金の「目標値」は275億 米ドル 340 340 330 280 ポートフォリオは厳しいガイドラインに 基づき厳しく管理. 運用対象は AAマイ ナス格以上の国債や機関債、AAA格の社 債や資産担保証券(ABS)で運用 250 220 180 250 230 190 200 210 210 210 260 280 220 160 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 目標値 実績値 12 世界銀行の信用力 堅実な融資方針 綿密な リスクマネジメント 潤沢な流動性維持 出資国支援 • 健全な財務状況と189カ国の加盟国政府からの出資 により、高い信用力を維持。 上位出資国 (2016年6月末時点の出資比率) ― ― ― ― ― ― 請求払資本 • 融資に対する資本の比率(Equity-to-Loans ratio )*を指標として厳格に管理 • 資本金の追加払込みは最低限に抑制 • 請求払資本は緊急時において世銀の負債(主に世銀 債)の元利金の返済のみに使用することが可能な特 殊な資本金 • 加盟国はあらかじめ誓約した請求払資本を他国の状 況に関係なく、緊急時には追加で拠出する「義務」 がある • これまでに請求払い資本の使用実績は無し * 出資国 米国 17.58% 日本 7.58% 中国 4.88% ドイツ 4.42% フランス 4.14% イギリス 4.14% 資本構成 (単位:億米ドル) 払込資本 資本勘定 2016年6月末現在 US$158 請求払資本 US$2,475 授権資本 US$2,633 同比率の算定においては、請求払資本を除外した純資本額を使用 13 途上国の持続可能な成長を支える投資-世銀債- 目次 世界銀行とは? なぜ世界銀行なのか? 様々な投資機会を提供する世銀債 14 途上国の持続可能な成長を支える投資-世銀債- 発行の基本方針 投資家のニーズにお応えする世銀債 ― AAA/Aaaの格付 ― 仕組みや流動性、償還など柔軟に対応 ― グリーンボンドのようなテーマ性のあるもの、又はキャット・ボンドのようなリスク移転 型の投資案件にも対応 ― 57以上の通貨での発行実績 ― これまでの最長償還期間は50年 ― 新BIS規制でのリスクウェイトは0% ― 流動性は高品質流動資産(HQLA:High Quality Liquid Assets)のレベル1に分類される 正確かつ確実な発行 ― 金融機関による安定的な引受・販売と、多様な投資家層 ― 流通市場での良好なパフォーマンス 15 途上国の持続可能な 成長を支える 投資家が求める金利条件と 社会貢献性の両立を目指し 投資 た世銀債を提供します。 世銀債は、社会的責任投資 の対象と投資家から高い評 価を受けています。 各国の投資家や金融機関は 世銀の重要なパートナーで す。「社会と環境の改善に 貢献したい」という投資家 の願いと、投資家の資金の 橋渡として世銀債が活用さ れています。 16 世界銀行 資金調達額の増加 世界金融危機により、開発途上国からのプロジェクト・ファ イナンスへの需要が増加したことから、世界銀行の資金調達 額も増加しています。 資金調達額推移 1995年度-2017年度, 単位:億米ドル 640 580 600 510 440 400 340 290 280 220 180 240 220 160 170 100 110 190 190 120 130 100 110 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017* *計画 注) 世界銀行の会計年度は7月1日から6月30日 17 世銀債 様々な通貨 2016年度 発行通貨比率 世界銀行は1947年以来、これまでに 57種類以上の通貨で世銀債を発行 合計640億米ドル 2016年度は22種類の通貨で発行 様々な通貨で初の外国発行体に ⇒ルーマニアレイ、ウルグアイペソ 、韓国ウォン 米ドル 82% 新興国通貨建ての世銀債格付けも AAA* 豪ドル 3% ユーロ 5% カナダドル (* 格付けは発行体の元本返済能力の高さを示すもので、当該通貨の為 替リスクが低いという意味ではありません。) 1% その他* ニュージーランド・ 英国ポンド ドル 2% 5% 2% *その他通貨 ブラジルレアル, 中国元, コロンビア・ペソ, 香港 ドル, インド・ルピー, 日本円, メキシコ・ペソ, マレーシア・ リンギット,ナイジェリア・ナイラ, ポーランド・ズロチ, ロシア ・ルーブル, サウジアラビア・リアル,シンガポール・ドル,トル コ・リラ, 南ア・ランド, ザンビア・クワチャ 18 世銀債 多様な商品ラインアップ ベンチマーク債,グローバル債 商品別発行実績 1997年度-2016年度 単位:億米ドル 600 普通債(プレーンバニラ) ― 様々な通貨での発行* 500 ストラクチャー債 400 ― コーラブルとプッタブル 300 ― キャップ付きフローター ― リバース・フローター 200 100 ― 豪ドル、カナダドル、ユーロ、英国ポ ンド、ノルウェー・クローネ、ニュー ジーランド・ドル、トルコ・リラ、米 ドル、南アフリカ・ランド '97 '98 '99 '00 '01 '02 '03 '04 '05 '06 '07 '08 '09 '10 '11 '12 '13 '14 '15 '16 ベンチマーク債・グローバル債 ストラクチャー債 普通債(プレーンバニラ ― 株価連動債 ― コモディティ連動債 ― 天候・自然災害リスクヘッジ *ブラジル・レアル, ボツワナ・プラ, チリ・ペソ, 中国元, コロンビア・ペソ,チェコ・コルナ, ガーナ・セディ, 香港ドル, ハンガリー ・フォリント, インドルピー, マレーシア・リンギット, メキシコ・ペソ, 新ルーマニア・レイ, 新トルコ・リラ, ナイジェリア・ナイラ, ノルウェー・クローネ, フィリピン・ペソ, ポーランド・ズロチ, ロシア・ルーブル, サウジ・リヤル, シンガポール・ドル, スロバキア ・コルナ,南アフリカ・ランド,韓国ウォン, スウェーデン・クローナ, スイス・フラン,タイ・バーツ, トルコ・リラ,ウガンダ・シリング, ザンビア・クワチャ 19 世銀債 グローバル債 発行事例 総額60億米ドル(期間2年と7年の2銘柄)の米ドル建グローバル債を発行。世界各国の投資家から165件・総 額90億米ドルを越える応募がありました。 総額50億ドル 期間2年 地域別販売比率 発行概要 投資家別販売比率 北米 26% 発行体格付け: 中央銀行・ 政府系機関 72% 中東・ アフリカ 4% 年限: 欧州 14% アジア 56% 資産運用会社・年金・ 保険会社 6% 北米 23% 投資家別販売比率 アジア 30% 中東・ アフリカ5% 欧州 42% 7年 50億ドル 10億ドル 発行日: 2016年4月19日 2016年4月19日 償還日: 2018年7月19日 2023年4月19日 .875% 1.750% 毎年1月19日と 毎年4月19日と 7月10日 10月19日 発行価格: 99.823% 99.987% 利回り: 0.955% 1.752% 中央銀行・ 政府系機関 37% クーポン: 利払い日: 総額10億ドル 期間7年 地域別販売比率 2年 発行総額: 銀行・銀行財 務部門・民間 企業 22% 銀行・銀行財 務部門・ 民間企業 44% 資産運用・年金・ 保険会社 19% Aaa/AAA 主幹事団: BNPパリバ証券, ゴールドマンサックス証 券, モルガンスタンレー証券, RBC キャピタ ルマーケット 第2主幹事団: ドイツ証券, シティーグループ, クレディ・ アグリコール, ウェルズ ファーゴ http://treasury.worldbank.org/cmd/htm/World-Bank-Raises-USD-6billion-Dual-Tranche-Transaction-2-Year-7-Year-USD-Benchmarks.html 20 世銀債 新興国通貨建て世銀債 AAA格の世銀債を活用して信用リスクを最小限に抑えた様々な通貨建の分散投資が可能で す。 様々な新興国通貨建の世銀債を発行しています。 世界銀行は、世界各国の様々な債券市場で「初の外国発行体」となっています。こうした 世銀債を世界中のより多くの投資家が簡単に購入できるよう、決済機構・上場・準拠法な ど投資家の皆様のご要望を反映した発行形態を選択しています。 近年、多くの個人投資家が世銀債を購入しています。特に日本では売出債や様々な通貨の 世銀債のみに投資する投資信託など、世銀債を活用した様々な金融商品が販売されていま す。 発行事例(機関投資家向け) : ― 中国元建て: 発行総額15億元 クーポン 3.5% 2018年償還 ― ウガンダ・シリング建て: 発行総額259億シリング クーポン 10.31% 2018年償還 ― ザンビア・クワチャ建て: 発行総額2億クワチャ クーポン14% 2020年償還 21 世銀債 ストラクチャー債 高い信用力/ AAA/Aaaの高格付 様々な相場に連動するストラクチャー債を発行 ― 為替相場 ― 株式相場 ― 商品相場 ― 金利相場 リスク回避手段として活用可能 ― 通貨及び金利市場におけるマクロ経済の不均衡リスク ― 商品価格の反循環的変化に対するリスク ― 株式ポートフォリオの短期的なリスク 特徴 ― 高い知名度 ― 機関投資家の個別のニーズにきめ細かく対応するオーダー・メイド ― 世銀債取扱金融機関経由による買入償却、流動性補完。 ― 発行情報を非公開にすることが可能 ― 永年の発行実績による、様々な発行契約書雛形と機動的な起債実行 22 世界銀行 機動的な買入償却 世銀債取扱金融機関経由による買入償却を行っ ています。 投資家の皆様のために、ストラクチャー債・普 通債・グローバル債等、世銀債全般の流動性を 高めることを目的としています。 買い戻された世銀債は原則、即時償却します。 金融危機(2008年~2009年)を含む20年以上も の間、買戻し制度を実施。過去5年の平均買戻し 額は年間20億米ドル相当(上限)。 非公開での取扱いにも対応します。 23 世銀債 サステナブル・ディベロップメント・ボンド 世界銀行の目的は社会的支援 ー世銀債は開発途上国の持続可能な 開発を支援しています。 投資家の皆様には世銀債を通じて、 開発途上国における農業、教育、エ ネルギー、金融・貿易・産業、ガバ ナンス、保健、社会サービス、交通 、水・上下水道、ジェンダー、環境 などの様々な支援分野において、世 界銀行の活動をご支援いただいてい ます。 ニュースレター http://www.worldbank.or.jp/debtsecurities/cmd/pdf /Japanese%20newsletter_2016_Vol.6.pdf http://www.worldbank.or.jp/debtsecurities/cmd/pdf /Japanese%20newsletter_2015_Vol.5.pdf 24 世界銀行 グリーンボンドの特徴 地球温暖化問題に対処する融資を支 えるために発行。 1. 対象プロジェクトの選定基準を設定 (外部によるチェックも含む) 2. 対象プロジェクトの絞込み 3. 対象プロジェクトの資金を特別勘定内 で割当て (グリーンボンドで調達された資金は特別勘定に集 約され、グリーンボンド対象プロジェクトに割当て られます。) 4. プロジェクトのモニタリングと評価 透明性 25 世銀債 新型世銀債発行プログラム 世界銀行の新型債券発行プログラムは、世界 銀行と加盟国のために資本市場を活用した自 然災害に対するリスクを回避に活用。 CATボンド(大災害債券)のような元本の 一部または全額が保険金の支払いに充てられ るリスクのある債券も発行。 世銀発行プログラム(GDIF)に準じて発行。 個別債券の格付けは取得せず。発行体の信用力に関わら ず元本毀損の可能性があるため、プログラム格付けの AAA/Aaaよりも低い格付けとなる可能性あり。 本プログラムにより最初に発行されたCAT ボンド(大災害債券)は、カリブ海諸国16カ 国の自然災害リスク(地震とサイクロン)に 連動する債券。 発行概要 世界銀行初のキャット・ボンド<大災害債券> 発行額: 3,000万米ドル 償還額: カリブ諸国で発生したサイクロ ン及び地震が予め設定した規模 を超えた場合、元本が災害規模 に応じた保険金支払に充てら れ、その分を差し引いた分が償 還額となる。(債券の要項に準じる) 発行日: 2014年6月30日 金利: 6ヶ月 LIBOR + 6.30%, 利払い: 3ヶ月毎 償還日: 2017年6月7日 上場: ルクセンブルグ (ただし最低金利は6.50%) 26 世界銀行と日本 日本は、1952年に世界銀行に加盟 しました。2012年に、加盟60周年 を迎えました。 2013年6月末現在で日本は第二位 の出資国となっています。 (授権資本の約 9% ) 大戦後の復興期において、日本 はインフラ再構築のためのロー ンを世銀から借り入れました。 (1953–1966年の間に31プロジェク ト、総額8億6千万ドル相当) 1990年に日本は世銀からの借 入を完済しました。 27 日本に対する融資一覧 調印日 対象事業 調印日 対象事業 10/15/1953 関西電力多奈川火力二基 9/10/1958 日本鋼管(2次)水江工場60トン転炉 10/15/1953 九州電力刈田火力一基 2/17/1959 電源開発御母衣水力発電 10/15/1953 中部電力四日市火力一基 11/12/1959 富士製鉄広畑工場1,500トン高炉一基転炉分塊 10/25/1955 八幡製鉄厚板圧延設備 11/12/1959 八幡製鉄(2次)戸畑工場1,500トン高炉二基 2/21/1956 日本鋼管継ぎ目なし中継管製造整備 3/17/1960 日本道路公団尼崎―栗東間高速道路 トヨタ自動車挙母工場 12/20/1960 川崎製鉄(3次)千葉工場厚板工場新設 12/19/1956 トラック・バス用工作機械 石川島重工東京工場 船舶用タービン製造設備 12/20/1960 住友金属(2次和歌山工場コンバインドミル 三菱造船長崎造船所 ディーゼルエンジン製造設備 3/16/1961 九州電力(2次)新小倉火力 5/2/1961 日本国有鉄道東海道新幹線 11/29/1961 日本道路公団(2次)一宮―栗東、 川崎製鉄千葉工場 ホット及びコールドストリップミル 農地開発機械公団上北根川地区開墾事業、 篠津泥炭地区開墾事業、乳牛輸入分など 尼崎―西宮間高速道路 8/9/1957 愛知用水公団愛知用水事業分 9/27/1963 日本道路公団(3次)東京―静岡間高速道路 1/29/1958 川崎製鉄(2次)千葉工場1,000トン高炉及びコークス炉 4/22/1964 日本道路公団(4次)豊川―小牧間高速道路 6/13/1958 関西電力(2次)黒部第四水力発電 12/23/1964 首都高速道路公団羽田―横浜間高速道路 6/27/1958 北陸電力有峰水力発電 1/13/1965 電源開発(株)九頭竜川水至長野及び湯上発電所建設 7/11/1958 住友金属和歌山工場1,000トン高炉、製鋼分塊設備 5/26/1965 日本道路公団(5次)静岡―豊川間高速道路 8/18/1958 神戸製鋼灘浜工場800トン高炉、脇浜工場製鋼 9/10/1965 阪神高速道路公団神戸市高速道路1号 9/10/1958 中部電力(2次)畑薙第一、第二水力発電 7/29/1966 日本道路公団(6次)東京―静岡間高速道路 28 最後に 世界銀行の目標は、世界全体の極度の貧困 を終結し、すべての人々との豊かさの共有 を実現すること。 世銀債は、途上国における持続可能な開発 を支援する投資。 強力な財務構造と堅実な財務政策、188の加 盟国からの支持により、AAA/Aaaの高格付け を取得。 流動性の高いベンチマーク債、オーダーメ ードの私募債など、様々な通貨や償還期間 に対応。 近年、世銀債が環境・社会・ガバナンス( ESG)投資の対象として高く評価されるよう になり、地球温暖化問題解決の一助として の投資や様々なリスク回避の手段として世 銀債が評価されています。 29 プロジェクト事例集 30 世界銀行のプロジェクト事例 セクター別 農業 ガバナンス 教育 保健・社会サービス エネルギー 運輸 金融・貿易・産業 水・治水 テーマ別 ジェンダー 環境 31 パラグアイ 農業と生活水準の持続的改善を目指すプロジェクト プロジェクト概要 現状並びに問題点 目的: 小規模農家や昔から存在する地元の生活共同体の 社会的地位と経済力を持続可能な手法で改善すること。 パラグアイでは、国民の三分の一が貧困層にあたり、 18%は極度の貧困に苦しんでいます。同国は、ラテン アメリカの中で貧困率が最も高い国の一つです。こう した中、新政府は、極度の貧困の撲滅を、最重要政策 の一つに加えました。パラグアイの農村地域では、約 78万2,000人の人々が極度の貧困で苦しみ、その多く が農業で生計を立てています。 目標: 農作物販売市場へのアクセス改善、地域間のコ ミュニティー連携強化、自己統治能力の強化により、 新たに20万人の住民の生活水準の改善が期待される (累積で25万6千人)。 融資額: 1億米ドル(前回額は3,750万ドル) (合計円貨相当額:137.5億円)* *1ドル=100円で換算 本プロジェクトの概要 本プロジェクトでは、地域共同体の発展と共同体間の 連携の強化を軸に、地域毎の組織力の強化、自己統治 能力の向上、そして農産物販売市場へのアクセス改善 を目指します。 具体的には、耕作可能面積の拡大、作物の栽培に適し た土地の調査、長期に渡って事業資金を提供するファ ンドの創設、家畜の疫病への対応、プロジェクトの統 治・監視・事後評価の手法等を導入しています。 © World Bank 詳しくはこちらをご覧ください。(英文): http://www.worldbank.org/projects/P148504?lang=en 32 アルメニア 教育改善プロジェクト プロジェクト概要 目的: より多くの子供達が初等教育を受けられる ような環境を整え、教育システム全般の品質を高 め、さらに中等・高等教育機関の施設を刷新。 目標: 就園率の向上。120の幼稚園や保育園への資金的支 援を強化。一般教育と職業訓練等の情報を一元化 するシステムの導入、並びに4,000人のスタッフを 対象とした同システムのトレーニングの実施。107 の高等学校に、ITや化学などの専門分野の教育 が可能な設備を導入。 融資額: 1,500万米ドル (円貨相当額:15億円)* *1ドル=100円で換算 現状並びに問題点 アルメニアでは初等教育及び中等教育の就学 率は全国規模で100%に近い率を達成していますが 、3歳から6歳を対象とした幼稚園・保育園の就園 率は65%にとどまっています。また、教育の質の 向上が生徒の学習能力の向上に未だ結びついてい ない状況が続いています。高等学校では、設備が 老朽化し、危険な教育環境が、生徒の学習の妨げ となっています。 本プロジェクトの概要 本プロジェクトでは、すべての教育段階において 、教育の質と効率を高め、新たな教育プログラム を導入します。特にアルメニアの教育サービスが 不十分な地域の子供たちに焦点を当てています。 さらに、高等学校の設備及び教育施設の修復も行 います。 © Armine Grigoryan / World Bank 詳しくはこちらをご覧ください。(英文): http://www.worldbank.org/projects/P130182/education-quality-project?lang=en 33 パキスタン 水力発電プロジェクト プロジェクト概要 目的: 旺盛な国内電力需要に対応すべく、発電能力を継 続的に拡大する体制を整える。 目標: パキスタン国内の電力資源の割合を、コストの高 い輸入石油を燃料とした火力発電からよりクリーンで 環境にやさしい電力資源へシフト。現在の水力発電能 力を1,410メガワット増加。(現発電量は3,478メガ ワット) 融資額: 4億米ドル (円貨相当額:400億円)* *1ドル=100円で換算 現状並びに問題点 近年、パキスタン国内の電力需要は急速に増加していますが 、供給が追いついておらず、電力供給量の不足が大きな課題 となっています。計画停電により、多くの地域が停電を強い られ、2011年のピーク時は、家庭・職場・工場・産業におけ る平均停電時間は、1日8時間に達しました。特に夏は、同じ エリアで16時間から20時間も停電するところもありました。 これらの電力問題に対する国民の抗議が広がり、主要都市の カラチや人口の多いパンジャーブ州などの地区では暴動も発 生しています。 本プロジェクトの概要 1974年に建設されたタルベラダムは、世界的にも大規模なダ ムの一つで、パキスタン国内の16%の電力を供給しています 。同国の電力需要の増加を受け、世界銀行は同ダムの発電能 力向上を支援しています。本プロジェクトは、パキスタン水 利電力開発公社(WAPDA)の発電能力を強化するもので、タル ベラダムの北東に位置する水路に新たな水力発電所が建設さ れる予定です。 © World Bank 詳しくはこちらをご覧ください。(英文): http://www.worldbank.org/projects/P115893/tarbela-fourth-extension-hydropower-project?lang=en 34 インド テクノロジーセンター システム プロジェクト概要 目的: 低所得地域に重点をおいたインド国内の中 小企業の生産性並びに競争力の強化。新技術やビ ジネス助言サービスの活用促進。テクノロジーセ ンターへ継続的資金を行い、熟練技術者を育成。 目標: 15の新規テクノロジーセンターの設立。既 存の18のテクノロジーセンターにおいて、インド 国内及び海外研究機関とトップメーカーとの連携 を拡大し技術能力の向上 融資額: 2億米ドル プロジェクト (TCSP) 現状並びに問題点 製造業の成長は経済規模と雇用の乗数効果が大きく、国 の経済発展には不可欠であると殆どの国で考えられてい ます。しかしインドは、その潜在能力は高いにも関わら ず、製造業が期待される役割を果たせていません。同国 の製造業部門は、市場や金融システムへのアクセスの制 限及びインフラ等の整備不足、中小企業の成長を妨げる 経営環境、そして新技術や熟練技術者の活用不足といっ た深刻な状況に直面しています。 (円貨相当額:200億円)* *1ドル=100円で換算 © World Bank 本プロジェクトの概要 本プロジェクトは、中小企業の科学技術と技能の底上げ を目標としています。具体的には、テクノロジーセンタ ーを通じて、中小企業が新技術・ビジネス助言サービス ・生産性向上及び競争力の強化のためのトレーニング等 の活用を促進します。さらに同センターは、部品や原材 料を製造する川上産業から加工や組み立て業などの川下 産業(自動車や電化製品、香水や香料のメーカー等)の 製造業を軸とした産業構造の形成を支援します。また、 教育カリキュラムの向上、トレーナーの教育、同センタ ーと他の機関の関係構築などを含む官民連携による職業 訓練も行います。 詳しくはこちらをご覧ください。(英文): http://www.worldbank.org/projects/P145502/technology-center-systems-project-tcsp?lang=en 35 ジャマイカ 地域社会の改善を目指すプロジェクト プロジェクト概要 目的:ジャマイカの経済的・社会的にも不安定な貧困層 の多い過密地区を対象とした、都市インフラとサービ スの強化、及び安全な地域社会作りの促進。 目標: 廃棄物の効率的処理能力向上により、5万人以上 の暮らしを改善。18の地域の安全性改善。1万人以上の 人々の電気サービス、1,200世帯の水道サービスの改善。 4,500世帯への教育及び職業訓練の提供。 現状並びに問題点 ジャマイカの人口270万人のうち、半分以上が都市部に住んで います。そのうち17%が貧困層です。しかし、不適切な土地 の利用と都市計画が、不均衡な地域開発、不平等なサービスの 提供及び雇用問題の原因となっています。さらに、発生率の高 い犯罪や暴動が状況を悪化させ、ジャマイカの発展の妨げとな っています。 融資額: 4,200万米ドル (円貨相当額:42億円)* *1ドル=100円で換算 本プロジェクトの概要 本プロジェクトは、道路、公衆衛生、電気などの基本的なイン フラへのアクセスを改善することが目的です。次の段階として 、暴力防止プログラムを通じて若者の更生を支援します。 © Mariana Ceratti/ World Bank 詳しくはこちらをご覧ください。(英文): http://www.worldbank.org/projects/P146460?lang=en 36 パナマ 健康格差の是正と保健サービスの向上 現状並びに問題点 プロジェクト概要 目的: 母子健康保健サービスの拡大 目標: 保健サービスの行き届いていない47の農村 地域の2万人を対象に、出張医療チームを活用した 母子健康管理の向上や妊婦検診などの基本的な医 療サービスを提供。1歳未満の乳児対象の予防接種 実施と助産師などが立ち会う出産の増加。 パナマの農村の貧困地域、並びに先住民が居住地域は、 その他の地域に比べ、人々の健康状態が大きく悪化して います。例えば、同地域の5歳未満の子供の死亡率は、全 国平均である「1,000人につき19.9人」を2.4人も上回っ ています。 プロジェクト概要 融資額: 4,000万米ドル (円貨相当額:40億円)* *1ドル=100円で換算 2008年、世界銀行はパナマの地域毎の健康格差の是正と 保健サービス向上プロジェクトへの支援を開始しました 。本プロジェクトは、出張医療チームを農村の貧困地域 に派遣し、いつでも受診可能な母子健康管理サービスを 提供します。パナマの厚生省は出張医療チームとの契約 に際し、その活動範囲に比例する料金体系を設定し、保 健サービスが行き届いていない地域へのサービス拡大を 後押ししています。 Photo: © Gerardo Pesantez / World Bank 詳しくはこちらをご覧ください。(英文): http://www.worldbank.org/projects/P106445/health-equity-performance-improvement-project?lang=en 37 エクアドル 地下鉄の建設プロジェクト プロジェクト概要 目的: エクアドルの首都キトで、効率の良い地下鉄を導 入。 目標: 路線距離23キロ、駅数15を有する地下鉄の建設。 うち6駅はメトロバスと連携し、一日当たり36万人の輸 送力を持つ。これにより、年間1,400万ドルのコスト削 減と1,800人の雇用を創出。また、交通渋滞を緩和し、 職場が地下鉄駅近くにある76万人の通勤時間を短縮。 融資額: 2億500万米ドル (円貨相当額:205億円)* *1ドル=100円で換算 現状並びに問題点 火山に囲まれたエクアドルの首都のキトでは、近代的な幅が 広い道路の建設が制限されています。そのため交通渋滞と大 気汚染による地球温暖化への悪影響が問題となっています。 プロジェクト概要 キト地下鉄建設のプロジェクトの第一段階では、4つの多国 間機関が合計15億米ドルの資金を融資しています。本プロジ ェクトにより、交通渋滞の緩和、交通サービスの運行コスト の削減し、既存の交通インフラの利便性・安全性・快適性も 高めます。さらに、大気汚染物質や温室効果ガスの排出削減 も実現します。 © Arne Hoel / World Bank 詳しくはこちらをご覧ください。(英文): http://www.worldbank.org/projects/P144489/ecuador-quito-metro-line-one?lang=en 38 ブラジル セルジペ州水資源管理プロジェクト プロジェクト概要 目的: 州の水資源管理体制の強化・土壌管理の実施・水 質の改善により、セルジペ川流域部における効率的か つ持続可能な水資源活用を促進。 目標: セルジペ州全体で、より環境に配慮し、かつ効 率的な水資源管理体制を実現。水事業に対して明確な 環境基準を導入し、水の利用効率を20%向上。水資源の 総合的管理を統括する政府機関を設立。 融資額: 7,028万米ドル (円貨相当額:70億2,800万円)* *1ドル=100円で換算 現状並びに問題点 ブラジルでは、慢性的な水不足・適切な下水処理シス テムの欠如による大都市での水質汚染・干ばつや洪水の 頻発などにより、深刻な水資源問題に直面しています。 特にセルジペ州はその象徴となっており、急速に進む都 市化や国や行政の管理下にない経済活動の問題、水の供 給不足や汚染などの諸問題解決に取り組んでいます。 プロジェクト概要 本プロジェクトでは、土壌管理の実施と水質の改善をし ながら、セルジペ州のより効率的な水資源管理の強化を 目指します。さらに灌漑用水を積極的に活用すべく、土 壌と水保全、並びに効率的な灌漑の活用を促すための基 金設立などの活動も強化します。また、「政策決定」と 「その実行」を司る部署や政府機関間の連携の強化を軸 に、関係者間での水資源関連の法規設定・水供給のサー ビスの管理・供給施設建設のプロジェクト管理・モニタ リング・技術の共有が円滑になされるようにします。 さらに、環境への影響を最小限に留めながら上下水道施 設の拡張と良質な水の提供を目指し、住民の生活環境の 改善にも重点を置いています。 © World Bank 詳しくはこちらをご覧ください。(英文): http://www.worldbank.org/projects/P112074/sergipe-waterproject?lang=en 39 ガボン: ジェンダーの平等(女性の社会進出促進) 投資促進及び競争力強化プロジェクト プロジェクト概要 目的: 事業への投資環境を改善し、中小企業の成長を促 進。ビジネス環境のリフォームと中小企業の経営の促 進と女性に対する職業訓練や就業機会を提供し、女性 の雇用機会を増やす。 目標: 本プロジェクト完了の2019年までに、新たな技術 を身につけた2万5,500人(うち半数は女性)の新たな 雇用創出. 融資額: 1,800万米ドル (円貨相当額:18億万円)* *1ドル=100円で換算 © World Bank 詳しくはこちらをご覧ください。(英文): http://www.worldbank.org/projects/P129267?lang=en 現状並びに問題点 ガボンの経済規模は過去10年間に急激に拡大しました が、失業率は全体で16パーセントと高止まりし、女性 の失業率は27%と極めて高い水準となっています。ま たガボンでは、賃金・給与労働者全体に占める女性の 割合は29%で、賃金が支払われない家庭内労働や自営 業などの雇用が不安定な労働者の63%が女性であるこ とから、特に女性にとっては厳しい生活環境となって います。さらに全体の20%を占める母子家庭のほとん どは、そうでない家庭に比べると厳しい貧困生活強い られています。 プロジェクト概要 本プロジェクトは、国内事業への投資の促進と新たな 産業を育成するガボン政府の取組みを支援しています 。例えば、ビジネス環境の支援を総合的に行うエージ ェンシーの設立やインターネットやデータベースを活 用した新たな事業や企業の登記の簡素化、金融サービ スの改善など行います。これにより、特に女性や若者 の起業を促進します。また、女性の起業家を対象とし たビジネス助言サービスやトレーニングを提供する「 女性ビジネスセンター」などを設置し、より多くの女 性がビジネスの機会を得られるよう中小企業への事業 促進も行っています。 40 インドネシア サンゴ礁の保護・保全プロジェクト プロジェクト概要 目的:インドネシア国内の特定地区及び5つの州におけ るインドネシア固有のサンゴ生態系の保護・保全を支 援。 目標: 海洋保全地域の効率的な管理・特定の漁業管理地 区での持続可能な漁業の推進・地域社会毎の権利を重 視した試み、といった各種プロジェクトへの資金提供。 モニタリングと評価の実施。 融資額: 4,738万米ドル (円貨相当額:47億3,800万円)* *1ドル=100円で換算 現状並びに問題点 インドネシア5つの州の7つの地域の住民の生活を保護するため に、海洋生態系や生物多様性の保全にも繋がるサンゴ礁の持続 可能な管理が必要となっています。 プロジェクト概要 本プロジェクトでは、「海洋保護地域」での漁業を制限しなが ら、同地域の漁業従事者には、その他地域で海洋資源が枯渇し ない範囲内での漁業権を与えることで自然環境の保護と漁業従 事者の収入を同時に実現します。さらに、政府による同保護地 域における海洋生物資源の保存及び管理をより効率的に行うた めの支援も行います。 また本プロジェクトの目的には、計画的なサンゴ礁の分散、生 態系を崩さない海洋資源管理の開発、水産資源を持続的に漁獲 できる経済モデルの構築、プロジェクトの管理、調整、教育体 制の強化なども含まれます。 © World Bank 詳しくはこちらをご覧ください。(英文): http://www.worldbank.org/projects/P127813/coral-reef-rehabilitation-management-program-phase-iii?lang=en 41 世界銀行東京事務所 財務局 ウェブサイト www.seginsai.org 電話番号 03-3597-6729 Fax 03-3597-6695 Email [email protected] 住所 〒100-0011 東京都千代田区内幸町2-2-2 富国生命ビル10階 Pricing Sources Bloomberg IBRD <Govt> <Go> or IBRD <Go>; 42 Acknowledgements and Disclaimers All photos, graphics and content © World Bank • This presentation has been prepared by the World Bank (International Bank for Reconstruction and Development, IBRD) for information purposes only, and the IBRD makes no representation, warranty or assurance of any kind, express or implied, as to the accuracy or completeness of any of the information contained herein. • No Offer or Solicitation Regarding Securities. 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