植木茂《トルソ》

別紙
展示作品について(植木茂《トルソ》
)
下関市役所本庁舎新館 下関市立美術館の出張展示〔1 階エレベーターホール展示ケース〕
1.第5回展示
うえき
しげる
植木 茂 《トルソ》
昭和58年(1983)作/
彫刻[木彫]
、1点
〔作者・作品について〕
植木 茂 うえき・しげる
大正 2 年(1913)~昭和 59 年(1984)
植木茂は、戦前から独学で木による抽象彫刻を手がけたパイオニアです。戦後は、
サンパウロ・ビエンナーレやベネチア・ビエンナーレといった国際展に選抜されるな
ど、日本を代表する抽象彫刻家の一人として活躍しました。
植木は戦後 1947 年から、大阪に移る 1951 年までの数年間、妻の出身地の下関で
生活しています。日本漁網(現在のニチモウ)に勤務しながら、阿山勇祐、矢部桂一
郎、名井玲ら地元の画家たちと下関美術家協会を結成し、グループ展などの活動を
行いました。赤間硯の堀尾卓司もそのときのメンバーの一人です。下関時代は短期間
ですが、この間にバウハウスの研究やデザインへの関心を深めるなど、戦後の本格的
な活動の下地が育まれました。
植木茂の作品は、素材の性質を活かした有機的な形態の中に、ユーモアやあたた
かさを感じられるのが特徴といえます。植木は「トルソ」と名づけた作品を多く制作しま
した。トルソとは、イタリア語で「人間の四肢を除いた胴体の部分」という意味です。本
作品は亡くなる前年に制作されたもので、植木彫刻のもつ特徴が分かりやすく示され
た一点です。
2.展示期間
平成28年8月23日(火)~10月14日(金)
3.以後の展示スケジュールについて
下関市立美術館公式ウェブ・サイトにより決定次第告知いたします。
http://www.city.shimonoseki.yamaguchi.jp/bijutsu/